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JP5189295B2 - ハイブリッド駆動装置およびそれを備える車両 - Google Patents

ハイブリッド駆動装置およびそれを備える車両 Download PDF

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JP5189295B2 JP2007003228A JP2007003228A JP5189295B2 JP 5189295 B2 JP5189295 B2 JP 5189295B2 JP 2007003228 A JP2007003228 A JP 2007003228A JP 2007003228 A JP2007003228 A JP 2007003228A JP 5189295 B2 JP5189295 B2 JP 5189295B2
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Description

この発明は、複数の動力源を備えたハイブリッド駆動装置およびそれを備える車両に関し、より特定的には、所定の動力源が複数の摩擦係合装置を含む変速機構を介して回転出力軸に接続される構成に関する。
所定の摩擦係合装置から排圧してこの摩擦係合装置を解放するとともに、他の摩擦係合装置に油圧を供給して該他の摩擦係合装置を係合させることにより、所定の変速段から他の変速段に変速し、かつその変速中に解放側摩擦係合装置のドレン油圧と係合側摩擦係合装置の係合油圧とを制御する自動変速機の変速制御装置が特開平6−341535号公報(特許文献1)に開示されている。
この自動変速機の変速制御装置では、エンジンの吹き上り量が予め定められた範囲内となるようにドレン油圧と係合油圧との少なくとも一方がエンジンの吹き上り状態に基づいて制御される。この制御によって、いわゆる「クラッチ・トゥ・クラッチ」変速が実現される。特開平6−341535号公報(特許文献1)には、このクラッチ・トゥ・クラッチ変速を過去の変速動作の履歴に基づいて補正される制御定数(学習値)に従って制御を行なう、いわゆる「学習制御」によって実現する構成が開示されている。
特開平6−341535号公報
複数の動力源を備えるハイブリッド駆動装置においても、上述のようなクラッチ・トゥ・クラッチ変速を実行可能な変速機構は適用可能である。具体的には、所定の動力源(代表的には電動機)が上述のような変速機構を介して回転出力軸に接続されるとともに、他の動力源(代表的にはエンジン)からの出力が回転出力軸に与えられるように構成される。このようなハイブリッド駆動装置では、エンジンの吹き上り量に代えて、変速動作に要する時間を用いて学習制御を行なうことも考えられる。
しかしながら、変速動作に要する時間だけに着目すると、回転数の吹き上り量(上昇量)が少ないにも関わらず変速動作が短時間で完了してしまった場合などには、本来ならば回転数をより増速させる方向に学習すべきであるのに、その逆方向に学習してしまう事態が生じ得る。そのため、制御動作が悪化するという問題があった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、選択中の変速比から当該変速比よりも大きな変速比への変速動作において、制御動作の信頼性を高めることのできるハイブリッド駆動装置およびそれを備える車両を提供することである。
この発明のある局面に従うハイブリッド駆動装置は、第1動力源からの出力の全部または一部が伝達される回転出力軸と、第1および第2摩擦係合装置を含む変速機構と、変速機構を介して回転出力軸に接続される第2動力源とを備える。そして、変速機構は、第1摩擦係合装置を係合し、かつ第2摩擦係合装置を解放することで第1変速比を形成する一方、第1摩擦係合装置を解放し、かつ第2摩擦係合装置を係合することで第1変速比より大きい第2変速比を形成可能に構成される。さらに、このハイブリッド駆動装置は、第1変速比から第2変速比への変速時に、第2動力源が第2変速比に応じた回転数以上に増速
できるように第2動力源のトルクを制御する制御手段と、変速履歴に基づく学習値に従って、第2摩擦係合装置で生じる係合力を制御する係合制御手段と、変速終了後に第2摩擦係合装置での係合動作に要した時間が適正時間となるように学習値を更新する学習手段と、第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態であるか否かを判断する判断手段と、判断手段によって第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態ではないと判断されると、当該変速終了後における学習手段による学習値の更新を制限する学習制限手段とを備える。
このハイブリッド駆動装置によれば、第2摩擦係合装置で生じる係合力を制御するための学習値を更新する際に、対象となる変速動作における第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態であるか否かが判断される。そして、第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態でなければ、当該変速動作の結果を用いた学習値の更新が制限される。そのため、学習値が誤った方向に更新されることを抑制して、制御動作の信頼性を高めることができる。
好ましくは、判断手段は、第2動力源の最大回転数の第2変速比に応じた回転数に対する超過量が所定値を下回り、かつ第2動力源の回転数が第2変速比に応じた回転数に近接したときの第2動力源の回転数増加率が所定値を下回るときに、第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態ではないと判断する。
好ましくは、第1および第2摩擦係合装置は、供給される油圧に応じて係合力を発揮するように構成され、第2摩擦係合装置へ供給される油圧の時間的変化を規定した油圧パターンを学習値に応じて変化させる。
好ましくは、学習制限手段は、学習手段による学習値の更新を禁止する。
また好ましくは、学習制限手段は、学習手段による学習値の更新変化量を抑制する。
好ましくは、第1動力源は、内燃機関からなり、第2動力源は、回転電機からなる。
この発明の別の局面に従えば、上記のハイブリッド駆動装置を備える車両である。
この発明によれば、選択中の変速比から当該変速比よりも大きな変速比への変速動作において、制御動作の信頼性を高めることのできるハイブリッド駆動装置およびそれを備える車両を実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
(ハイブリッド駆動装置の構成)
図1は、この発明の実施の形態に従うハイブリッド駆動装置1の概略構成図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態に従うハイブリッド駆動装置1は、「第1動力源」に相当するエンジン16と、トランスアスクル2と、回転出力軸6と、デファレンシャルギヤ8と、駆動輪10とを備える。
エンジン16の出力トルクは、トランスアスクル2を介して回転出力軸6に伝達され、その回転出力軸6からデファレンシャルギヤ8を介して駆動輪10にトルクが伝達されるように構成されている。一方、トランスアスクル2では、エンジン16の出力トルクの一部を受取って発電が行なわれるとともに、走行のための駆動力を回転出力軸6に付加する力行制御あるいはエネルギを回収する回生制御が可能である。
エンジン16は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置であって、スロットル開度(吸気量)や燃料供給量、点火時期などの運転状態が電気的に制御されるように構成されている。このような制御は、たとえばマイクロコンピュータを主体とするエンジン16用の電子制御装置(E−ECU)26によって行なわれる。
トランスアスクル2は、遊星歯車機構20と、第1モータジェネレータ18と、「第2動力源」に相当する第2モータジェネレータ12と、変速機構14とを主体として構成されている。ここで、第2モータジェネレータ12は、変速機構14を介して回転出力軸6と機械的に接続されている。これにより、第2モータジェネレータ12と回転出力軸6との間で伝達するトルクが、変速機構14で形成される変速比に応じて増減可能となる。
遊星歯車機構20は、エンジン16、第1モータジェネレータ18および回転出力軸6の間でトルクを合成もしくは分配する。すなわち、遊星歯車機構20は、「出力合成機構」および「出力分配機構」のいずれにもなる。より詳細には、遊星歯車機構20は、外歯歯車であるサンギヤ20aと、そのサンギヤ20aに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ20bと、これらサンギヤ20aおよびリングギヤ20bに噛合っているピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持しているキャリア20cとを3つの回転要素として作動作用を生じる公知の歯車機構である。エンジン16の出力軸(ここでは、クランク軸)16aがダンパ16bを介して、キャリア20cに連結されている。すなわちキャリア20cは、遊星歯車機構20の入力要素となっている。
これに対して、サンギヤ20aには第1モータジェネレータ18が連結されている。したがって、サンギヤ20aがいわゆる反力要素となっており、リングギヤ20bが出力要素となっている。そして、リングギヤ20bが出力部材としての回転出力軸6に連結されている。
なお、出力軸16aの回転状態(エンジン回転数NE)は、E−ECU26が回転数センサ16cによって検出しており、さらに、回転出力軸6の回転状態(出力軸回転数NOUT)もE−ECU26が回転数センサ6aによって検出している。
第1モータジェネレータ18(以下、MG1とも記載する)は、たとえば同期回転電機で構成され、電動機としての機能および発電機としての機能の両方を生じ得るように構成されて、パワーコントロールユニット22を介してバッテリなどの蓄電装置(BAT)24と電気的に接続されている。そして、パワーコントロールユニット22の第1インバータ(INV1)22aを制御することにより、第1モータジェネレータ18の出力トルク(力行トルクあるいは回生トルク)が適宜設定できるようになっている。その設定を行なうために、マイクロコンピュータを主体とするモータジェネレータ制御用の電子制御装置(MG−ECU)28が設けられている。
なお、本実施の形態では、第1モータジェネレータ18に対して回生トルクが生じるように設定されるので、第1モータジェネレータ18は発電機として機能する。また、第1モータジェネレータ18の回転状態(MG1回転数MRN1)は、MG−ECU28が回転数センサ18aによって検出している。
一方、第2モータジェネレータ(以下、MG2とも記載する)12も、たとえば同期回転電機で構成され、電動機としての機能および発電機としての機能の両方を生じ得るように構成されて、パワーコントロールユニット22を介して蓄電装置24と電気的に接続されている。そして、MG−ECU28がパワーコントロールユニット22の第2インバータ(INV2)22bを制御することにより、トルクを出力する力行動作およびエネルギを回収する回生動作の選択、ならびにそれぞれの場合における出力トルクが適宜設定される。また、第2モータジェネレータ12の回転状態(MG2回転数MRN2)は、MG−ECU28が回転数センサ12aによって検出している。
なお、パワーコントロールユニット22は、インバータ22a,22bに加えて、蓄電装置24からの電力を昇圧してインバータ22a,22bへ供給するための昇圧コンバータ(CONV)22cをさらに含む。MG−ECU28は、この昇圧コンバータ22cについても制御する。
変速機構14は、複数の摩擦係合装置の係合および解放の組合せによって、複数の変速比(本実施の形態では、一例として低速段Loおよび高速段Hiの2段階)を選択的に形成可能に構成されている。この変速機構14を適宜に設計することで、低速段Loの変速比が「1」より大きな値となるように構成することができる。このような構成によって、第2モータジェネレータ12がトルクを出力する力行時に、第2モータジェネレータ12の出力トルクを増大させて回転出力軸6に伝達できるので、第2モータジェネレータ12を低容量化もしくは小型化することができる。
一方で、第2モータジェネレータ12の運転効率を良好な状態に維持することが好ましいので、たとえば車速の増加に従って回転出力軸6の回転数が増速した場合には、より小さな変速比の高速段Hiを設定して、第2モータジェネレータ12の回転数を低下させる。さらに、回転出力軸6の回転数が低下した場合には、低速段Loが再度設定される場合もある。
なお、ここで言う「変速比」とは、第2モータジェネレータ12から変速機構14へ伝達される回転数を、変速機構14から回転出力軸6へ伝達される対応の出力回転数で割った値である。すなわち、変速比が「1」より大きければ、第2モータジェネレータ12の回転数より低速、かつより大きなトルクが回転出力軸6へ伝達される。
より具体的には、変速機構14は、1組のラビニョ型遊星歯車機構によって構成されている。すなわち、変速機構14には、それぞれ外歯歯車である第1サンギヤ14aおよび第2サンギヤ14bが設けられており、その第1サンギヤ14aにショートピニオン14cが噛合するとともに、そのショートピニオン14cがこれより軸長の長いロングピニオン14dに噛合している。ロングピニオン14dは、さらに、各サンギヤ14a,14bと同心円上に配置されたリングギヤ14eに噛合している。なお、各ピニオン14c,14dは、キャリア14fによって自転自在かつ公転自在に保持されている。また、第2サンギヤ14bは、ロングピニオン14dに噛合している。したがって、第1サンギヤ14aおよびリングギヤ14eは、各ピニオン14c,14dとともにダブルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成し、また、第2サンギヤ14bおよびリングギヤ14eは、ロングピニオン14dとともにシングルピニオン型遊星歯車機構に相当する機構を構成している。
そして、第1サンギヤ14aを選択的に固定するための「第1摩擦係合装置」に相当する第1ブレーキB1と、リングギヤ14eを選択的に固定するための「第1摩擦係合装置」に相当する第2ブレーキB2とが設けられている。これらのブレーキB1,B2は、摩擦によって係合力を生じる摩擦係合装置であり、多板形式の係合装置あるいはバンド式の係合装置を採用することができる。そして、これらのブレーキB1,B2は、代表的には油圧による係合力に応じて、そのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。
さらに、第2サンギヤ14bに第2モータジェネレータ12が連結され、またキャリア14fが回転出力軸6に連結されている。したがって、変速機構14では、第2サンギヤ14bが入力要素であり、キャリア14fが出力要素となっている。第1ブレーキB1を係合させ、第2ブレーキB2を解放することにより、高速段Hiが設定され、第1ブレーキB1を解放し、第2ブレーキB2を係合させることにより、より変速比の大きな低速段Loが設定されるように構成されている。
ブレーキB1,B2が発生する係合力は、各ブレーキに供給される油圧(以下、アプライ油圧とも称す)と、各ブレーキから排出される油圧(以下、ドレン油圧とも称す)とによって制御可能であるが、本実施例では、一例として、各ブレーキのアプライ油圧を学習値に従って制御することで、変速動作を実現する構成について例示するが、ドレン油圧単独もしくはアプライ油圧およびドレン油圧の両方を制御するような構成であっても、本発明の適用は可能である。
各変速段間での変速動作は、車速、トルク要求値およびアクセル開度などの走行状態に基づいて実行される。より具体的には、変速段領域を予めマップ(変速線図)として定めておき、検出された走行状態に応じていずれかの変速段を適宜設定するように制御される。その制御を行なうためのマイクロコンピュータを主体とした変速制御用の電子制御装置(T−ECU)30が設けられている。
また、各電子制御装置26,28,30は、それぞれが相互にデータを通信できるように通信リンク32を介して相互接続され、連係して制御処理を実行する。
図2は、エンジン16、第1モータジェネレータ18および第2モータジェネレータ12の間の共線図である。
図2(a)には、遊星歯車機構20についての共線図が示される。図1および図2(a)を参照して、キャリア20cに入力されるエンジン16の出力トルクに対して、第1モータジェネレータ18による反力トルクをサンギヤ20aに入力すると、出力要素となっているリングギヤ20bにはエンジン16から入力されたトルクより小さいトルクが現われる。そのため、エンジン16の出力トルクの一部は、第1モータジェネレータ18に分配されるとともに、残部は回転出力軸6に分配される。そして、第1モータジェネレータ18は、この分配されたトルクを受けて発電機として機能する。
また、第1モータジェネレータ18の回転数(MG1回転数MRN1)、エンジン16の回転数(エンジン回転数NE)、およびリングギヤ20bの回転数(出力軸回転数NOUT)は、遊星歯車機構20の各要素間の歯数比に応じて定められる直線上に配置される。そのため、リングギヤ20bの回転数(NOUT)を一定とした場合、第1モータジェネレータ18の回転数(MRN1)を適宜に変化させることにより、エンジン16の回転数(NE)を連続的(無段階)に変化させることができる。すなわち、第1モータジェネレータ18の回転数を制御することによって、エンジン16をたとえば最も効率のよい回転数領域で運転することができる。
図2(b)には、変速機構14に含まれるラビニョ型遊星歯車機構についての共線図が示される。図1および図2(b)を参照して、第2ブレーキB2の係合によってリングギヤ14eを固定すると、低速段Loが設定される。これに対して、第1ブレーキB1の係合によって第1サンギヤ14aを固定すると、低速段Loより変速比の小さい高速段Hiが設定される。
低速段Loの設定時には、第2モータジェネレータ12の出力トルクは、変速比に応じて増幅されて回転出力軸6に付加される。一方、高速段Hiの設定時には、第2モータジェネレータ12の出力したトルクは、低速段Loに比較してより小さい増大率で増幅されて回転出力軸6に付加される。なお、回転出力軸6に付加されるトルクは、第2モータジェネレータ12が駆動状態(力行時)では正トルクとなり、被駆動状態(回生時)では負トルクとなる。
また、第2モータジェネレータ12の回転数(MG2回転数MRN2)およびリングギヤ20bの回転数(出力軸回転数NOUT)は、各変速段Lo,Hiにおいて、変速機構14を構成する各要素間の歯数比に応じて定められる直線上にそれぞれ配置される。そのため、キャリア14fの回転数(出力軸回転数NOUT)を一定とした場合、高速段Hiが設定されたときの第2モータジェネレータ12の回転数は、高速段回転数NHGとなる一方、低速段Loが設定されると、低速段回転数NLGまで増速する。
図1に示すハイブリッド駆動装置1では、大きな駆動力が要求されている場合には、エンジン16の出力トルクを回転出力軸6に伝達している状態で、第2モータジェネレータ12を駆動してそのトルクを回転出力軸6に付加する。その場合、低車速の状態では変速機構14を低速段Loに設定して付加するトルクを大きくし、その後、車速が増大した場合には、変速機構14を高速段Hiに設定して、第2モータジェネレータ12の回転数を低下させる。これは、第2モータジェネレータ12の駆動効率を良好な状態に維持して燃費の悪化を防止するためである。
その一方で、所定の車速で走行している状態でブレーキ操作が行なわれると、第2モータジェネレータ12を被駆動状態にしてエネルギ回生を行なう。そして、車速が低下した場合には、高速段Hiから低速段Loへの変速動作が生じる。
(学習値に従う高速段Hiから低速段Loへの変速動作)
本実施の形態に従うハイブリッド駆動装置1では、このような高速段Hiから低速段Loへの変速動作が「クラッチ・トゥ・クラッチ」変速で実行される。以下、このクラッチ・トゥ・クラッチ変速について以下に説明する。
図3は、この発明の実施の形態に従う高速段Hiから低速段Loへの変速動作を示すタイミングチャートである。図3(a)は、MG2回転数MRN2を示す。図3(b)は、MG2の出力トルクを示す。図3(c)は、第1ブレーキB1のアプライ油圧を示す。図3(d)は、第2ブレーキB2のアプライ油圧を示す。なお、この変速動作では、第1ブレーキB1が係合状態から解放状態に切替えられるとともに、第2ブレーキB2が解放状態から係合状態に切替えられる。
車両走行中にその車速が減少して高速段Hiから低速段Loへの変速条件が成立すると、変速要求が発せられて変速動作が開始する。すると、図3(c)に示すように、第1ブレーキB1のアプライ油圧が低下して、係合力が弱められる(時刻t1)。続いて、第2ブレーキB2のアプライ油圧がステップ的に高められて、係合力を強める(時刻t2)。なお、第2ブレーキB2に対してステップ的にアプライ油圧を与えるのは、第2ブレーキB2が固着している場合であっても確実に作動を開始させるためである。
続いて、MG2回転数MRN2を所定の目標回転数まで増速するために、図3(b)に示すようにMG2出力トルクが増大し始める(時刻t3)。なお、所定の目標回転数とは、低速段Loに応じた回転数(低速段回転数NLG)から所定量(たとえば、100rpm)だけ高い回転数に設定される。同時に、図3(c)に示すように、第1ブレーキB1のアプライ油圧も漸減されて、係合力をより弱められる。これにより、第1ブレーキB1の係合力によって生じる「引き摺り力」に打ち勝って、図3(a)に示すようにMG2回転数MRN2は増速する。このとき、第2ブレーキB2のアプライ油圧は、後述する学習値に従う待機アプライ油圧APPに保持される。
そして、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速すると、第2ブレーキB2の係合動作が行なわれるスイープが開始される(時刻t4)。スイープの開始後、図3(b)に示すようにMG2出力トルクは所定値以下に低下する。このとき、第2ブレーキB2のアプライ油圧も漸増され、第2ブレーキB2の係合力が増大する。第2ブレーキB2の係合力はMG2の回転運動に対する抵抗力として作用するので、MG2回転数MRN2は、低速段回転数NLGを超過した後に徐々に減少を始める。
そして、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGに対して所定の範囲内(たとえば、±50rpm)である状態が所定期間だけ継続すると、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGに一致したと判定(係合判定)される(時刻t5)。そして、時刻t6では、第1ブレーキB1のアプライ油圧はゼロに設定され、第1ブレーキB1は完全な解放状態となり、第2ブレーキB2のアプライ油圧は規定値に設定され、第2ブレーキB2は完全な係合状態となる。そして、変速動作が終了する。
上述したように、係合動作の期間(時刻t4〜t5)では、第2ブレーキB2の係合力によって、目標回転数近くまで到達したMG2回転数MRN2を低速段回転数NLGまで引き下げられる。一方、変速ショックを低減するためには、係合動作に要する時間(係合時間TL)を適正値にすることが望ましい。
そこで、本実施の形態においては、係合時間TLが適正値となるように、予め定められたアプライ油圧の時間的変化を規定した油圧パターン(時刻t3〜t6)のオフセット量が学習制御によって最適化される。すなわち、学習値に従って、時刻t3〜t4の期間における第2ブレーキB2の待機アプライ油圧APPを変化させることで、予め規定された油圧パターン全体を高圧側もしくは低圧側に移動させることができる。
具体的な学習動作としては、変速動作の終了後に係合時間TLが評価され、係合時間TLが適正値より長い場合には、MG2回転数MRN2に対する抵抗力が小さいと判断され、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧APPを上げるように学習値が更新される。一方、係合時間TLが適正値より短い場合には、MG2回転数MRN2に対する抵抗力が大きいと判断され、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧APPを下げるように学習値が更新される。このように更新された学習値は、次回以降の変速動作に用いられる。
このような学習制御は、代表的に以下のような数式で表すことができる。
待機アプライ油圧APP(次回値)=待機アプライ油圧APP(今回値)−学習係数A×(適正係合時間−係合時間TL)
但し、学習係数Aは正値である。
(第1ブレーキB1の引き摺り力)
上述した学習制御は、係合動作中における第1ブレーキB1の係合力が予め定められた設計値に沿った値である場合には正しく機能する。しかしながら、第1ブレーキB1の経年劣化などによって、規定のアプライ油圧(もしくは、ドレン油圧)を指令しているにもかかわらず、第1ブレーキB1の係合力が相対的に大きい場合には、MG2回転数MRN2に対する「引き摺り力」の影響が無視できない。この「引き摺り力」によって、誤った方向に学習値が更新される場合がある。
図4は、MG2の時間的挙動を説明するための図である。なお、図4は、図3に示すタイミングチャートのほぼ時刻t4〜t5の範囲を拡大表示したものである。
図4(a)は、正常時のタイミングチャートを示し、図4(b)は、異常時のタイミングチャートを示す。
図4(a)を参照して、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速するとスイープ(係合動作)が開始される。この係合動作中において、MG2回転数MRN2は、低速段回転数NLGから所定量だけ高い目標回転数に到達した後、低速段回転数NLGに向けて低下する。なお、低速段回転数NLGは出力軸回転数NOUTに応じて定まるので、車両の減速に従って低下する。そして、正常時には、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGまで減少し、両者の回転数が略一致する(両者の回転数の差が所定範囲内である)と係合判定がなされる。
一方、図4(b)を参照して、図4(a)と同様に、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速するとスイープ(係合動作)が開始されるが、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に大きい場合(異常時)には、MG2回転数MRN2は目標回転数まで到達することができないまま減少し始める。ここで、車両の減速に伴う低速段回転数NLGの減少量が大きいと、両者の回転数は略一致する。そして、係合判定がなされてしまう。
このように、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に大きな場合には、MG2回転数MRN2が目標回転数に到達する前に係合判定がなされるので、係合時間TLは適正値より短くなる。そのため、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧が適正値であっても、係合時間TLを長くする方向、すなわち第2ブレーキB2の待機アプライ油圧を下げる方向に学習値が更新されてしまう。
第1ブレーキB1の引き摺り力の大小に応じた学習結果について表1および図5を用いて説明する。表1は、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧が「適正値」、「適正値より高い」、「適正値より低い」3つの場合における学習値の変化方向を、第1ブレーキB1の引き摺り力が「大きい」と「小さい」場合の2つの場合に分けて比較した表である。
図5は、表1に示す係合時間TL(a),TL(b),TL(c)が生じる時間的挙動を示す模式図である。
Figure 0005189295
表1に示すように、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に小さく、かつ第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)が高くない場合には、図5(a)に示すように、MG2回転数MRN2は低速段回転数NLG以上に増速した(吹き上がった)後、低速段回転数NLGと一致するように減速するので、係合時間TL(a)は適正値もしくは適正値より長くなる。この場合には、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)は、それぞれ変化無(現状維持)もしくは待機アプライ油圧を上げる方向に更新される。これらの学習値の変化方向は、本来の目的とする方向とそれぞれ同一であるので、学習制御が正常に行なわれる。
また、表1に示すように、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)が高い場合には、図5(b)に示すように、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLG以上に増速する前に係合判定がなされてしまうので、係合時間TL(b)は、適正値より短くなる。この場合には、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)は、いずれも待機アプライ油圧を下げる方向に更新される。これらの学習値の変化方向は、本来の目的とする方向とそれぞれ同一であるので、学習制御が正常に行なわれる。
一方、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に大きく、かつ第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)が高くない場合には、図5(c)に示すように、MG2回転数MRN2は低速段回転数NLG以上に増速しないまま係合判定がなされるので、係合時間TL(c)は、適正値より短くなる。この場合には、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)は、いずれも待機アプライ油圧を下げる方向に更新される。これらの学習値の変化方向は、本来の目的とする方向とそれぞれ異なるので、誤った学習制御が行なわれる。すなわち、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)が適正値であるにもかかわらず、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に大きい場合には、待機アプライ油圧を下げる方向に学習値が更新されてしまう。また、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧(学習値)が適正値より低いにもかかわらず、第1ブレーキB1の引き摺り力が相対的に大きい場合には、待機アプライ油圧を下げる方向に学習値が更新されてしまう。
そこで、本実施例では、このような誤った学習制御を回避するために、MG2回転数MRN2の時間的挙動を検出し、当該時間的挙動が正常状態であるか否かを判断する。そして、時間的挙動が正常状態でなければ、その変速動作に対する学習値の更新を制限する。
(制御構造)
以下、本実施の形態に従う高速段Hiから低速段Loへの変速動作に係る制御構造について説明する。
図6は、この発明の実施の形態に従う処理手順を示すフローチャートである。
図7は、この発明の実施の形態に従う制御構造を説明するためのタイミングチャートである。なお、図7は、図3に示すタイミングチャートのほぼ時刻t4〜t5の範囲を拡大表示したものである。
図3および図6を参照して、まず、高速段Hiから低速段Loへの変速要求が発せられたか否かが判断される(ステップS2)。変速要求が発せられていなければ(ステップS2においてNO)、変速要求が発せられるまでステップS2の処理が繰返される。
変速要求が発せられると(ステップS2においてYES)、第1ブレーキB1のアプライ油圧が所定の動作パターンに従って下げられる(ステップS4:図3(c)の時刻t1〜t4)とともに、第2ブレーキB2には学習値に従う待機アプライ油圧が与えられる(ステップS6:図3(d)の時刻t1〜t4)。また、MG2回転数MRN2を低速段回転数NLG以上に設定された目標回転数まで増速できるように、MG2出力トルクが制御される(ステップS8:図3(b)の時刻t3〜t4)。
続いて、図6および図7を参照して、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速したか否かが判断される(ステップS10)。MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速していなければ(ステップS10においてNO)、ステップS10の処理が繰返される。
MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGの近くまで増速すると(ステップS10においてYES)、スイープが開始される(ステップS12:図7の時刻t4)。同時に、第2ブレーキB2のアプライ油圧が待機アプライ油圧APPから増加を開始する(ステップS14)。なお、第2ブレーキB2のアプライ油圧は、所定の油圧パターンに従って増加する。
MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGに対して所定の割合(たとえば、95%)まで増速すると、当該時点のMG2の回転数増加率(ΔMRN2/Δt)が取得される(ステップS16:図7の時刻t4a)。また、係合判定までに発生したMG2回転数MRN2の最大値の低速段回転数NLGに対する超過量(図7に示す超過量α)が取得される(ステップS18)。
そして、MG2回転数MRN2と低速段回転数NLGとの間の偏差が所定範囲内である状態が所定期間だけ継続すると、MG2回転数MRN2が低速段回転数NLGに一致したと判定(係合判定)される(ステップS20:図7の時刻t5)。その後、第1ブレーキB1が解放状態に設定されるとともに、第2ブレーキB2が係合状態に設定されて、変速動作が終了する(ステップS22)。
続いて、ステップS18で取得された超過量αが所定のしきい値Th1を下回っているか否かが判断される(ステップS24)。超過量αが所定のしきい値Th1を下回っていると(ステップS24においてYES)、ステップS16で取得されたMG2の回転数増加率(ΔMRN2/Δt)が所定のしきい値Th2を下回っているか否かが判断される(ステップS26)。回転数増加率が所定のしきい値Th2を下回っていると(ステップS26においてYES)、学習値の更新が禁止される(ステップS28)。すなわち、超過量αが所定のしきい値Th1を下回っており、かつMG2の回転数増加率が所定のしきい値Th2を下回っている場合をMG2回転数の時間的挙動が正常状態ではないとみなされ、学習制御が制限される。
一方、超過量αが所定のしきい値Th1を下回っていない(ステップS24においてNO)、もしくは回転数増加率が所定のしきい値Th2を下回っていない(ステップS26においてNO)と、MG2回転数の時間的挙動が正常状態ではないとみなされ、次のような学習値の更新が実行される。すなわち、スイープ開始から係合判定までの係合時間TLが取得され(ステップS30)、この係合時間TLに基づいて学習値が更新される(ステップS32)。
上述のステップS28もしくはS32の実行後、処理は終了する。
(変形例)
図6では、MG2回転数の時間的挙動が正常状態ではないとみなされるときに、学習値の更新が禁止される場合について例示したが、学習値の更新変化量を抑制するようにしてもよい。すなわち、上述したように、本実施の形態に従う学習制御は以下のような数式で表すことができるため、MG2回転数の時間的挙動が正常状態ではないと判断されたときには、正常状態であると判断される場合に比較して学習係数Aの値を相対的に小さくするようにしてもよい。
待機アプライ油圧APP(次回値)=待機アプライ油圧APP(今回値)−学習係数A×(適正係合時間−係合時間TL)
学習係数Aの値を相対的に小さくすることで、学習値が誤った方向に変化する量を低減できるため、学習制御の信頼性を大きく損なうことがない。
本実施の形態と本願発明との対応関係については、エンジン16が「第1動力源」に相当し、変速機構14が「変速機構」に相当し、第2モータジェネレータ(MG2)12が「第2動力源」に相当する。また、電子制御装置(MG−ECU)28が「制御手段」を実現し、電子制御装置(T−ECU)30が「係合制御手段」、「学習手段」および「学習制限手段」を実現する。
なお、本実施の形態では、超過量αが所定のしきい値Th1を下回っており、かつMG2の回転数増加率が所定のしきい値Th2を下回っている場合をMG2回転数の時間的挙動が正常状態ではないとみなす場合について例示したが、これに限られることはない。これ以外にも、複数の時点におけるMG2の回転数増加率を取得し、複数の回転数増加率に基づいて、正常状態であるか否かを判断してもよい。
また、本実施の形態では、第2ブレーキB2の待機アプライ油圧を学習値に従って決定する構成例について説明したが、これに限られず、スイープが開始されてからのアプライ油圧の上昇速度や、アプライ油圧の上昇開始タイミングなどを学習値に従って最適化するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、2段階の変速比を選択的に形成可能な変速機構について例示したが、3段階以上の変速比を選択的に形成可能な変速機構を用いてもよい。このような変速機構を用いた場合にも、任意の変速比からより大きな変速比への変速動作において、同様の制御を実行可能である。
本実施の形態によれば、第2ブレーキB2のアプライ油圧パターンを制御するための学習値を更新する際に、MG2回転数の時間的挙動が正常状態であるか否かが判断される。そして、MG2回転数の時間的挙動が正常範囲でなければ、当該変速動作の結果を用いた学習値の更新が制限される。そのため、学習値が誤った方向に更新されることを抑制して、制御動作の信頼性を高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従うハイブリッド駆動装置1の概略構成図である。 エンジンおよびモータジェネレータの間の共線図である。 この発明の実施の形態に従う高速段から低速段への変速動作を示すタイミングチャートである。 MG2の時間的挙動を説明するための図である。 表1に示す係合時間TL(a),TL(b),TL(c)が生じる時間的挙動を示す模式図である。 この発明の実施の形態に従う処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態に従う制御構造を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド駆動装置、2 トランスアスクル、6 回転出力軸、6a 回転数センサ、8 デファレンシャルギヤ、10 駆動輪、12 第2モータジェネレータ(MG2)、12a 回転数センサ、14 変速機構、14a 第1サンギヤ、14b 第2サンギヤ、14c ショートピニオン、14d ロングピニオン、14e リングギヤ、14f キャリア、16 エンジン、16a 出力軸、16b ダンパ、16c 回転数センサ、18 第1モータジェネレータ(MG1)、18a 回転数センサ、20 遊星歯車機構、20a サンギヤ、20b リングギヤ、20c キャリア、22 パワーコントロールユニット、22a,22b インバータ、22c 昇圧コンバータ、24 蓄電装置、26 電子制御装置(E−ECU)、28 電子制御装置(MG−ECU)、30 電子制御装置(T−ECU)、32 通信リンク、B1 第1ブレーキ、B2 第2ブレーキ。

Claims (7)

  1. ハイブリッド駆動装置であって、
    第1動力源からの出力の全部または一部が伝達される回転出力軸と、
    第1および第2摩擦係合装置を含む変速機構と、
    前記変速機構を介して前記回転出力軸に接続される第2動力源とを備え、
    前記変速機構は、前記第1摩擦係合装置を係合し、かつ前記第2摩擦係合装置を解放することで第1変速比を形成する一方、前記第1摩擦係合装置を解放し、かつ前記第2摩擦係合装置を係合することで前記第1変速比より大きい第2変速比を形成可能に構成され、
    前記ハイブリッド駆動装置は、
    前記第1変速比から前記第2変速比への変速時に、前記第2動力源が前記第2変速比に応じた回転数以上に増速できるように前記第2動力源のトルクを制御する制御手段と、
    変速履歴に基づく学習値に従って、前記第2摩擦係合装置で生じる係合力を制御する係合制御手段と、
    変速終了後に前記第2摩擦係合装置での係合動作に要した時間が適正時間となるように前記学習値を更新する学習手段と、
    前記第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態ではないと判断されると、当該変速終了後における前記学習手段による前記学習値の更新を制限する学習制限手段とを含む、ハイブリッド駆動装置。
  2. 前記判断手段は、前記第2動力源の最大回転数の前記第2変速比に応じた回転数に対する超過量が所定値を下回り、かつ前記第2動力源の回転数が前記第2変速比に応じた回転数に近接したときの前記第2動力源の回転数増加率が所定値を下回るときに、前記第2動力源の回転数の時間的挙動が正常状態ではないと判断する、請求項1に記載のハイブリッド駆動装置。
  3. 前記第1および第2摩擦係合装置は、供給される油圧に応じて係合力を発揮するように構成され、
    前記係合制御手段は、前記第2摩擦係合装置へ供給される油圧の時間的変化を規定した油圧パターンを前記学習値に応じて変化させる、請求項1または2に記載のハイブリッド駆動装置。
  4. 前記学習制限手段は、前記学習手段による前記学習値の更新を禁止する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動装置。
  5. 前記学習制限手段は、前記学習手段による前記学習値の更新変化量を抑制する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動装置。
  6. 前記第1動力源は、内燃機関からなり、
    前記第2動力源は、回転電機からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のハイブリッド駆動装置を備える車両。
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