JP5181756B2 - 画像形成装置および駆動力伝達装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、ギアなどの回転部材を駆動させる際に要する駆動力の低減を図ることにある。
請求項2に記載の発明は、前記回転部材は、接触配置される前記付勢部材の位置決めを行う位置決め部を備え、前記回転部材には、当該回転部材の前記側面から突出して形成されるとともに当該回転部材の周方向に沿って且つ環状に形成された環状突出部が設けられ、当該環状突出部の内側に前記付勢部材の端部が入り込むことで当該付勢部材の前記位置決めが行われ、前記防止部材は、前記環状突出部の外側に配置され且つ当該環状突出部に接触し、当該環状突出部により位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置である。
請求項3に記載の発明は、前記被駆動体は、前記伝達部材に対し着脱可能に設けられ、前記伝達部材は、前記付勢部材からの付勢力に抗し前記被駆動体側から退避可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置である。
請求項4に記載の発明は、一端部側が封鎖され筒状に形成された前記伝達部材の他端部側から挿入され、当該伝達部材の進退をガイドするガイド部材と、前記伝達部材の前記一端部側と前記ガイド部材との間に形成される空間に存する空気を当該空間の外部に排出させるための排出部と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動力伝達装置である。
請求項5に記載の発明は、前記被駆動体および前記伝達部材は、互いの連結/連結解除が可能に構成され、所定の回転軸を中心に回転可能な基体を各々備え、前記被駆動体および前記伝達部材のうちの一方は、当該一方の前記基体から突出した突出部を備え、当該被駆動体および当該伝達部材のうちの他方は、当該他方の前記基体に当該突出部を受け入れる受け入れ口を備え、前記被駆動体が前記伝達部材に連結される際に当該伝達部材に対する当該被駆動体の回転角度が所定の角度である場合には前記受け入れ口による前記突出部の受け入れが許容され当該所定の角度以外である場合には当該受け入れが阻止されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動力伝達装置である。
請求項7に記載の発明は、前記防止部材は、環状に形成され、環状に形成された前記防止部材の内径は、柱状に形成された前記伝達部材の外形よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置である。
請求項8に記載の発明は、前記回転部材に形成された貫通孔に挿入され、当該回転部材と前記伝達部材とを連動させるシャフトを更に備え、前記付勢部材は、前記シャフトの周囲に配置されるコイルスプリングであり、前記回転部材は、前記貫通孔の周囲に、前記コイルスプリングの端部が挿入される溝を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置である。
請求項9に記載の発明は、駆動源と、前記駆動源からの駆動力を受けて回転する回転部材と、前記回転部材からの駆動力を受け駆動する被駆動体と、筒状に形成されるとともに一端部側が封鎖され、前記回転部材に連動可能に設けられ、当該回転部材からの駆動力を前記被駆動体に対して伝達する伝達部材と、前記回転部材に接触配置され当該回転部材により支持され、前記伝達部材を前記被駆動体に向けて付勢する付勢部材と、一端部側が封鎖され筒状に形成された前記伝達部材の他端部側から挿入され、当該伝達部材の進退をガイドするガイド部材と、前記伝達部材の前記一端部側と前記ガイド部材との間に形成される空間に存する空気を当該空間の外部に排出させるための排出部と、を備える駆動力伝達装置である。
請求項10に記載の発明は、駆動力を受けて回転駆動するギアと、前記ギアと他の配設部材との間に配置され、当該ギアと当該他の配設部材との摺動を防止する防止部材と、前記ギアに連動し、当該ギアからの駆動力を被駆動体に対して伝達する伝達部材と、前記防止部材に接触せず前記ギアによって支持され、前記伝達部材を前記被駆動体側に向けて押圧する押圧部材と、前記ギアに形成された貫通孔に挿入され、当該ギアと前記伝達部材とを連動させるシャフトと、を備え、前記押圧部材は、前記シャフトの周囲に配置されるコイルスプリングであり、前記ギアは、前記貫通孔の周囲に、前記コイルスプリングの端部が挿入される溝を備えることを特徴とする駆動力伝達装置である。
請求項11に記載の発明は、駆動力を伝達する駆動力伝達装置を備えた画像形成装置であって、当該駆動力伝達装置が請求項1乃至10の何れかに記載の駆動力伝達装置により構成されていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の請求項2によれば、付勢部材の安定的な配置が可能となり、例えば被駆動体に対する伝達部材の付勢をより安定化させることができる。
本発明の請求項3によれば、例えば伝達部材の破損を抑制することができる。
本発明の請求項4によれば、例えば伝達部材とガイド部材による空気の圧縮が避けられるため、伝達部材のスライドをより安定化することができる。
本発明の請求項5によれば、例えば、被駆動体により駆動される駆動側と伝達部材が配置される装置本体側とが所定の配置関係を有している場合に、この所定の配置関係以外の関係で駆動側と装置本体側とが配置されてしまうことを抑制できる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、例えば駆動力伝達装置の組み立てをより簡素化できる。
本発明の請求項8によれば、付勢部材の安定的な配置が可能となり、例えば伝達部材の押圧をより安定化させることができる。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いた所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、装置本体1Aの内部に、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部20を備えている。また、装置本体1A内に設けられた各部、各装置の動作を制御する制御部68を備えている。さらに、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ4等から受信した画像データに所定の画像処理を施す画像処理部69、処理プログラムや画像データ等が記憶される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される主記憶部(不図示)を備えている。
現像器33は、画像形成ユニット30それぞれにおいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を保持して、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を各色トナーで現像する。
ドラムクリーナ35は、ウレタンゴム等のゴム材料により形成された板状部材を感光体ドラム31表面に接触させて、感光体ドラム31上に付着したトナーや紙粉等を除去する。
さらに、画像形成プロセス部20には、ベルトユニット50が設けられている。ここで、ベルトユニット50は、メンテナンス等を可能とするため、また新たなベルトユニット50の装着を可能とするため、装置本体1Aに対して着脱自在に(装置本体1Aからフロント側(図中紙面の手前側)に取り外し可能に)設けられている。そして、このベルトユニット50は、中間転写ベルト51、一次転写ロール52y,52m,52c,52k、駆動ロール53、アイドルロール54を備える。
一次転写ロール52y,52m,52c,52kの各々は、中間転写ベルト51の内側であって各感光体ドラム31と対向する位置に配置されている。そして、一次転写ロール52y,52m,52c,52kの各々は、各感光体ドラム31との間に転写電界を形成することで、各画像形成ユニット30の各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する。
また、画像形成プロセス部20は、ドラムクリーナ35やベルトクリーナ55(後述)によって除去され、不図示の搬送路によって搬送されてくるトナーや紙粉などを回収する回収容器83を備える。ここで、回収容器83は、装置本体1Aのフロント側に引き抜けるように装置本体1Aに取り付けられている。即ち、装置本体1Aに対して着脱自在に設けられている。そして、例えば、トナー等により満杯等になった際には、ユーザ等によって回収容器83が引き抜かれ、新たな回収容器83が装置本体1Aに押し込まれる。なお、回収容器83は、回収したトナーなどを収容する容器本体83aと搬送部材83bとを備えている。この搬送部材83bは、螺旋状に形成されるとともに、駆動源(不図示)からの駆動力を受け図中矢印C方向に回転し、容器本体83a内においてトナー等を搬送する。
図2は、ベルトユニット50を説明するための図である。
ここで、本実施形態における画像形成装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kを用いての画像形成が行われる際、即ち、フルカラーでの画像形成が行われる際、中間転写ベルト51が全ての感光体ドラム31に接触するように配設される。また、黒(K)の画像形成ユニット30Kを用いての画像形成が行われる際、即ち単色での画像が形成される際、中間転写ベルト51が画像形成ユニット30Y,30M,30Cにおける感光体ドラム31から離間するように配設される。
ここで、第2の支持部562は、中間転写ベルト51を挟んで画像形成ユニット30Y,30M,30Cの対向位置に配設される。また、第2の支持部562は、画像形成ユニット33Cの上部に、カム563が内部に配設される貫通孔565を備える。また、第1の支持部561と第2の支持部562との間には、第2の支持部562を第1の支持部561に対して回転(揺動)させるための支点566が設けられている。
ここで、中間転写ベルト51を感光体ドラム31に再度接触させる際は、同図(b)の状態からカム563を図中時計回りに回転させ、コイルスプリング564によって第2の支持部562を、図中反時計回りに回転させる。
一方、第1駆動ユニット40は、モータM1と、感光体側カップリング部材18cに対応して設けられ、モータM1にて発生した駆動力により回転駆動する駆動側カップリング部材43c(以下、「駆動側カップリング部材43」とも称する)を備えている。
そして、本実施形態では、駆動側カップリング部材43cが、対応する感光体側カップリング部材18cに連結される。この結果、画像形成ユニット30Cにおける感光体ドラム31は、モータM1からの駆動力を受け、回転駆動する。
ピン44は、駆動側カップリング部材43cの内部に配設されるとともに、シャフト42cがモータM1により回転駆動をした際、駆動側カップリング部材43cの内部に形成された突き当て面45に突き当たるように配設されている。この結果、シャフト42cの回転に連動して駆動側カップリング部材43cも回転する。
図3においては説明を省略したが、本実施形態における第2駆動ユニット60は、図5に示すように、リブ状に形成され収容部63cの底部から突出した突出部66(図4では図示を省略)を備えている。そして、この突出部66は、収容部の底部から徐々に離れるように形成された傾斜面66aを有している。そして、可動プレート61のスライドにより進退部材70cが回転すると、進退部材70cはこの傾斜面66aによってガイドされ、感光体側カップリング部材18cから離れる方向に移動する(後退する)。そして、進退部材70cが感光体側カップリング部材18cから離れる方向に移動すると、図4に示すように、駆動側カップリング部材43cも感光体側カップリング部材18cから離れる方向に移動(スライド)する。この結果、同図に示すように、感光体側カップリング部材18cと駆動側カップリング部材43cとの連結が解除された状態となる。そして、これにより駆動側カップリング部材43cによる感光体ドラム31の回転が停止される。なお、本状態においては、凹溝48内にピン44が位置する状態となるため、駆動側カップリング部材43cの回転も停止される。
このため、可動プレート61がスライドした場合に、画像形成ユニット30Kに対応して設けられた感光体側カップリング部材18と駆動側カップリング部材43との連結は維持され、画像形成ユニット30Y,30M,30Cに対応して設けられた感光体側カップリング部材18と駆動側カップリング部材43との連結が解除される。この結果、可動プレート61がスライドした場合、画像形成ユニット30Kにおける感光体ドラム31のみが回転駆動し、画像形成ユニット30Kを用いての画像形成、即ち単色の画像形成が可能となる。
上記の通り、第2駆動ユニット60は、可動プレート61、進退部材70を備える。また、第2駆動ユニット60は、これらの部材を支持するハウジング62を備える。
そして、ハウジング62は、画像形成ユニット30の各々と対応する位置に、4つの収容部63y,63m,63c,63kを備えている。そして、この4つの収容部63y,63m,63c,63kのうち、収容部63y,63m,63cに、画像形成ユニット30Y,30M,30Cの各々に対応して設けられた進退部材70y,70m,70cが収納される。
一方、可動プレート61は、長尺状および薄板状に形成され、また、画像形成ユニット30の配設方向に沿ったスライドが可能なように配置されている。また、可動プレート61は、その一端部に、進退部材70yの貫通孔70dに貫通配置される第1突出部611を備える。また、この一端部から他端部に向かって順に、第2突出部612、第3突出部613を備える。ここで、第2突出部612は進退部材70mの貫通孔70dに貫通配設され、第3突出部613は進退部材70cの貫通孔70dに貫通配設されている。また、可動プレート61は、他端部に、駆動源の一例してのモータM2からの駆動力を受け回転駆動する駆動ギア1Bに噛み合う、第1ラックギア614を備える。
同図に示すように、本実施形態における可動プレート61には、第1突出部611〜第3突出部613が設けられた側とは反対側の側面であって、且つ、第3突出部613の背面側に第2ラックギア615が設けられている。
図8は、第2駆動ユニット60を装置本体1Aのフロント側から示したものである。また、図9は、第2駆動ユニット60における伝達機構部65の一部を示したものである。
ここで、第2駆動ユニット60は、図8に示すように、ハウジング62のリア側からフロント側にかけて貫通配設された略矩形状の開口部621を有している。そして、この開口部621は、可動プレート61のスライド方向に沿って設けられ、また、この開口部621には、可動プレート61における第2ラックギア615が配置される。さらに、第2駆動ユニット60は、ベルトユニット50に設けられたカム563(図2参照)に対して、可動プレート61からの駆動力を伝達する伝達機構部65を有している。ここで、上記第2ラックギア615は、伝達機構部65におけるギア652(詳細は後述)と噛み合った状態とされている。
図10に示すように、伝達機構部65は、伝達側カップリング部材651と、回転部材の一例としてのギア652と、シャフト653と、第1ピン654と、付勢部材、押圧部材の一例としてのコイルスプリング655と、軸受け656とを備えている。また、図11に示すように、伝達機構部65は、第2ピン657を備える。
ここで、伝達側カップリング部材651は、図10に示すように、端面651aを有し円筒状に形成された基体部651bと、端面651aに設けられカム側カップリング部材567と噛み合う噛み合い部651c(突出部の一例)と、を備えている。そして、基体部651bは、基体部651bの軸方向に沿って形成され基体部651bの内周面側から外周面側に向かって貫通配設された長孔651dを備えている。
ここで、第1ピン654は、シャフト653からの伝達側カップリング部材651の脱落を防止するとともに、シャフト653に対する伝達側カップリング部材651のスライドをガイドする。また、伝達側カップリング部材651をシャフト653に連動可能とさせる。また、第2ピン657は、第2貫通孔653bに挿入された後、ギア652における凹溝652e内に配置され、ギア652とシャフト653との連動を可能とする。なお、本実施形態におけるシャフト653は、伝達側カップリング部材651のスライド(進退)をガイドするガイド部材としても機能している。
なお、同図(a)は、伝達側カップリング部材651の斜視図を示し、同図(b)は、伝達側カップリング部材651の上面図を示している。
同図(a)および上述のとおり、本実施形態における伝達側カップリング部材651は、円筒状の基体部651bと、噛み合い部651cとを有している。また、基体部651bは、一端部側を封鎖する端面651aに軸方向に貫通した貫通孔651eを備えている。
ここで図14は、伝達側カップリング部材651の他の構成例を示したものである。例えば伝達側カップリング部材651には、同図(a1)、(a2)に示すように、内周面651rに、軸方向に沿って形成された例えば断面半円状の突起651sを設けることができる。なお、同図(a2)は、同図(a1)におけるA−A線における断面を示している。そして、本構成例の場合、シャフト653と内周面651rとの間に形成される間隙を通じて空気の排出が行われる。なお、本構成例では3点の突起651sを円周方向において等間隔で設けたが、3点以上の突起651sを設けることも可能である。また、同図(a2)に示すように、挿入口側における突起651sの端部には、挿入口に向かって漸次高さが減少するテーパー面651tを設けることが好ましい。また、同図(b)に示すように、内周面651rに、軸方向に沿って形成された例えば断面半円状の溝651wを設けることもできる。そして本構成例では、溝651wを通じて空気の排出が行われる。
ここで、同図(a)を用いカム側カップリング部材567について説明する。本実施形態におけるカム側カップリング部材567は、伝達側カップリング部材651と同様に噛み合い部567a(受け入れ口の一例)(破線で図示)を備えている。但し、この噛み合い部567aは、伝達側カップリング部材651とは異なり、図9にも示すように、基体部567bから突出せず基体部567bの端面567cから窪んだ状態で形成される。
この結果、カム側カップリング部材567は伝達側カップリング部材651と連動して回転し、カム563(図2参照)も伝達側カップリング部材651と連動して回転するようになる。このため、伝達側カップリング部材651の回転に応じて、画像形成ユニット30Y,30M,30Cにおける感光体ドラム31に対する中間転写ベルト51の接触、あるいは離間が行われる(図2参照)。
また、伝達側カップリング部材651とカム側カップリング部材567とが噛み合ってしまうと、意図した本来の動作も困難となる。例えば、図8に示すように第2駆動ユニット60がモノクロモードにあり、図2(a)に示すようにベルトユニット50がフルカラーモードにある場合において、伝達側カップリング部材651とカム側カップリング部材567とが噛み合ってしまうと、意図した本来の動作も困難となる。具体的には、図8における可動プレート61を押し込むことでカム563を回転させようとしても、カム563が第2の支持部562に突き当たり回転できなくなってしまう。また、可動プレート61のハウジング62から引く抜く方向へのスライドも、第2ラックギア615がハウジング62に突き当たるために困難となる。このため、可動プレート61、カム563などがロックされた状態となり、意図した本来の動作が困難となる。
なおこの場合、本実施形態では、例えばイニシャライズ動作を実行し可動プレート61をスライドさせることで伝達側カップリング部材651を回転させ、伝達側カップリング部材651とカム側カップリング部材567との連結を行う。これにより、第2駆動ユニット60のモードとベルトユニット50のモードとが互いに同期した状態となる。
そして、本実施形態において、作業者は、プレート側マーク615aと噛み合い部651cにおける先端部651fとが互いに対向するように、付言すれば噛み合い部651cが指し示す方向にプレート側マーク615aが位置するように、ハウジング62に対し、可動プレート61および伝達機構部65を組み付ける。なお、ギア側マーク652hを基準に組付けを行うこともできる。即ち、プレート側マーク615aとギア側マーク652hとが対向するように組み付けを行うこともできる。
図16は、図10とは異なる角度から伝達機構部65を示した斜視図である。
本実施形態における伝達機構部65では、柱状に形成された伝達側カップリング部材651における基体部651bの外径D1よりも軸受け656の内径D2の方が大きく形成されている。そして、本実施形態では、伝達機構部65の組立てを次のように行う。まず、伝達側カップリング部材651における基体部651bに対しシャフト653の一端部側を挿入する。そして、シャフト653における第1貫通孔653a(図10参照)に、長孔651dを通じて第1ピン654を圧入し、伝達側カップリング部材651およびシャフト653を一体化する。
本実施形態においては、上記のように伝達側カップリング部材651とギア652との間にコイルスプリング655を配置したが、例えば、同図(a)に示すように、伝達側カップリング部材651と軸受け656との間にコイルスプリング655を配置することもできる。即ち、本実施形態のように軸受け656とコイルスプリング655とが接触しない構成ではなく、軸受け656とコイルスプリング655とが接触する構成とすることもできる。しかしながら、この構成の場合、軸受け656とギア652とが単に接触するだけではなく、ギア652に対しコイルスプリング655からの押圧力が更に作用することとなる。付言すれば、ギア652をスラスト方向に押圧する押圧力が更に作用することとなる。この結果、ギア652が回転する際のギア652と軸受け656との摩擦力が増大し、ギア652を回転させる際に要する駆動トルクが増大してしまう。
また、コイルスプリング655を伝達側カップリング部材651と軸受け656との間に配置する場合、付言すればコイルスプリング655を軸受け656にて受ける構成とした場合、軸受け656が配置された部分において伝達機構部65の厚みが増すこととなる。その一方で本実施形態のように、ギア652でコイルスプリング655を受ける構成とした場合、このような厚みの増大が抑制される。なお、駆動トルクの増大を避けるため軸受け656に対してボールベアリングなどを用いることもできるが、この場合も軸受け656における厚みが増してしまう。
一方で、本実施形態では、組み立ての最終段階における第1ピン654の圧入を避けることができ、ギア652などにおける傷の発生が抑制される。また、作業性を良好なものとすることができる。
Claims (11)
- 駆動力を受け予め定められた軸を中心に回転するとともに当該軸と交差する関係の側面を有する回転部材と、
前記回転部材の前記側面に対向する箇所に配置され、当該側面と他の配設部材との摺動を防止する防止部材と、
前記防止部材を挟み前記側面が位置する側とは反対側に配置されるとともに、当該側面に近い側に一端を有し当該側面から離れた側に他端を有し、且つ、当該防止部材よりも当該側面から離れた側に当該一端が位置するように配置され、前記回転部材に連動して回転し、当該回転部材からの駆動力を被駆動体に対して伝達する伝達部材と、
前記伝達部材と前記回転部材との間に配置され、当該回転部材から離れる方向に当該伝達部材を付勢する付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材のうちの前記回転部材側に位置する部位が、前記防止部材に接触せず、当該回転部材によって支持されていることを特徴とする駆動力伝達装置。 - 前記回転部材は、接触配置される前記付勢部材の位置決めを行う位置決め部を備え、
前記回転部材には、当該回転部材の前記側面から突出して形成されるとともに当該回転部材の周方向に沿って且つ環状に形成された環状突出部が設けられ、当該環状突出部の内側に前記付勢部材の端部が入り込むことで当該付勢部材の前記位置決めが行われ、
前記防止部材は、前記環状突出部の外側に配置され且つ当該環状突出部に接触し、当該環状突出部により位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置。 - 前記被駆動体は、前記伝達部材に対し着脱可能に設けられ、
前記伝達部材は、前記付勢部材からの付勢力に抗し前記被駆動体側から退避可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動力伝達装置。 - 一端部側が封鎖され筒状に形成された前記伝達部材の他端部側から挿入され、当該伝達部材の進退をガイドするガイド部材と、
前記伝達部材の前記一端部側と前記ガイド部材との間に形成される空間に存する空気を当該空間の外部に排出させるための排出部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動力伝達装置。 - 前記被駆動体および前記伝達部材は、互いの連結/連結解除が可能に構成され、所定の回転軸を中心に回転可能な基体を各々備え、
前記被駆動体および前記伝達部材のうちの一方は、当該一方の前記基体から突出した突出部を備え、当該被駆動体および当該伝達部材のうちの他方は、当該他方の前記基体に当該突出部を受け入れる受け入れ口を備え、
前記被駆動体が前記伝達部材に連結される際に当該伝達部材に対する当該被駆動体の回転角度が所定の角度である場合には前記受け入れ口による前記突出部の受け入れが許容され当該所定の角度以外である場合には当該受け入れが阻止されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動力伝達装置。 - 前記防止部材は、前記回転部材に形成された環状部に嵌められるすべり軸受けにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置。
- 前記防止部材は、環状に形成され、
環状に形成された前記防止部材の内径は、柱状に形成された前記伝達部材の外形よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置。 - 前記回転部材に形成された貫通孔に挿入され、当該回転部材と前記伝達部材とを連動させるシャフトを更に備え、
前記付勢部材は、前記シャフトの周囲に配置されるコイルスプリングであり、
前記回転部材は、前記貫通孔の周囲に、前記コイルスプリングの端部が挿入される溝を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置。 - 駆動源と、
前記駆動源からの駆動力を受けて回転する回転部材と、
前記回転部材からの駆動力を受け駆動する被駆動体と、
筒状に形成されるとともに一端部側が封鎖され、前記回転部材に連動可能に設けられ、当該回転部材からの駆動力を前記被駆動体に対して伝達する伝達部材と、
前記回転部材に接触配置され当該回転部材により支持され、前記伝達部材を前記被駆動体に向けて付勢する付勢部材と、
一端部側が封鎖され筒状に形成された前記伝達部材の他端部側から挿入され、当該伝達部材の進退をガイドするガイド部材と、
前記伝達部材の前記一端部側と前記ガイド部材との間に形成される空間に存する空気を当該空間の外部に排出させるための排出部と、
を備える駆動力伝達装置。 - 駆動力を受けて回転駆動するギアと、
前記ギアと他の配設部材との間に配置され、当該ギアと当該他の配設部材との摺動を防止する防止部材と、
前記ギアに連動し、当該ギアからの駆動力を被駆動体に対して伝達する伝達部材と、
前記防止部材に接触せず前記ギアによって支持され、前記伝達部材を前記被駆動体側に向けて押圧する押圧部材と、
前記ギアに形成された貫通孔に挿入され、当該ギアと前記伝達部材とを連動させるシャフトと、
を備え、
前記押圧部材は、前記シャフトの周囲に配置されるコイルスプリングであり、
前記ギアは、前記貫通孔の周囲に、前記コイルスプリングの端部が挿入される溝を備えることを特徴とする駆動力伝達装置。 - 駆動力を伝達する駆動力伝達装置を備えた画像形成装置であって、当該駆動力伝達装置が請求項1乃至10の何れかに記載の駆動力伝達装置により構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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