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JP5174705B2 - 移植機 - Google Patents

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JP5174705B2 JP2009027305A JP2009027305A JP5174705B2 JP 5174705 B2 JP5174705 B2 JP 5174705B2 JP 2009027305 A JP2009027305 A JP 2009027305A JP 2009027305 A JP2009027305 A JP 2009027305A JP 5174705 B2 JP5174705 B2 JP 5174705B2
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Description

本発明は、機体後部にリンク機構を介して植付作業機を昇降自在に連結してなる乗用型田植機等の移植機の技術分野に属し、詳しくは、前後進走行の選択と走行速度を設定することができる変速操作具に、植付作業機を昇降させる昇降スイッチ等を設けた移植機に関する。
従来の乗用型田植機では、植付作業機の昇降操作と植付クラッチの入切操作とを行うことができる操作具の一例として、ステアリングホイールの左右一側近傍(右側)に手を離すと元の位置(中立位置)に自動復帰するクイックアップレバーを設け、このクイックアップレバーの上下方向の操作によって植付作業機の昇降及び植付クラッチの入切がなされると共に、前後方向の操作によって左右の線引きマーカの振出し方向を選択できるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、走行用の静油圧式無段変速装置(走行用HST)を変速操作する変速レバーの把持部(グリップ部)に押釦式スイッチである上げスイッチ、下げスイッチ、及び下降/作業スイッチを設け、これら上げスイッチ、下げスイッチの入切操作信号を、制御部を経由して昇降制御弁のソレノイドバルブに出力することによって植付作業機を昇降させ、また下降/作業スイッチの入切操作信号を、同じく制御部を経由して昇降制御弁のソレノイドバルブに出力すると共に、PTOクラッチ(植付クラッチ)に連係するアクチュエータに出力することによって、植付作業機の下降動作とPTOクラッチの入作動とを可能にした乗用型田植機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−88213号公報(第3−5頁、図5、図9) 特開2007−37462号公報(第3−4頁、図3)
しかし、上述した特許文献1の乗用型田植機による圃場での植付作業では、往路または復路の植付が終わる直前に、オペレータは、先ず両手で握って操縦しているステアリングホイールから左手を離し、この左手で変速レバーを把持して走行速度を減速する操作を行った後でステアリングホイールを再び握り、次いでステアリングホイールから右手を離して、この右手でクイックアップレバーを上方に操作することによって植付クラッチを切り、更にもう一回右手でクイックアップレバーを上方に操作することによって植付作業機の自動上昇を実行し、しかる後にステアリングホイールを両手で握り直して機体の旋回操作を行なうといった頻雑な操縦操作を行なわなければ成らず、操縦性の面で改善の余地があった。
また、特許文献2の乗用型田植機は、変速レバーの把持部(グリップ部)に押釦式スイッチである上げスイッチ、下げスイッチ、及び下降/作業スイッチを集約的に設けることによって、走行速度を変速する操作と植付作業機の昇降、及び植付クラッチの入切操作に亘る一連の操作を変速レバーの把持部から手を離す(持ち換える)ことなく速かに行えるようにしているが、このものでは、オペレータが変速レバーの把持部を把持して走行速度を変速する操作を行なう際、前記上げスイッチ、下げスイッチ、及び下降/作業スイッチを誤って押圧する虞があり、例えば、走行速度を低速で開始した植付作業の安定状態を確認した後、当該変速レバー操作して走行速度を低速から高速に変速しようとする時、前記上げスイッチを誤って押圧してしまうと植付クラッチが切れると共に植付作業機が上昇動作するといった問題点を有していた。
上記課題を解決することを目的とした本発明は、機体後部にリンク機構を介して連結した植付作業機を昇降作動させる油圧シリンダと、該油圧シリンダの伸縮動作を制御する油圧コントロールバルブを備え、且つ植付作業機の昇降操作と植付クラッチの入切操作を行なえる単一の操作具と、機体の前後進走行の選択と走行速度を設定する変速操作具を設け、植付作業機の下部に備える整地フロートが圃場面に接地する状態まで植付作業機を下降させて植付作業を行なう移植機において、前記変速操作具の把持部に、植付クラッチの切操作と植付作業機の上昇操作を略同時に行なえる上昇操作スイッチを設けると共に、前記変速操作具の操作状態を検出可能な操作状態検出手段を設け、該操作状態検出手段の植付作業中における変速操作具の変速操作の検出に基づいて、前記上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制する昇降制御手段を構成してあることを第1の特徴としている。
そして、前記操作状態検出手段が植付クラッチ入時における変速操作具の前進側への最初の増速操作を検出した後、所定の時間が経過するまでは上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制するように昇降制御手段を構成してあることを第2の特徴としている。
更に、前記変速操作具による機体の前進側への増速操作時は、前記上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制するように昇降制御手段を構成してあることを第3の特徴としている。
請求項1の発明によれば、植付作業機の昇降操作と植付クラッチの入切操作を行なえる単一の操作具と、機体の前後進走行の選択と走行速度を設定する変速操作具を設け、植付作業機の下部に備える整地フロートが圃場面に接地する状態まで植付作業機を下降させて植付作業を行なう移植機において、前記変速操作具の把持部に、植付クラッチの切操作と植付作業機の上昇操作を略同時に行なえる上昇操作スイッチを設けると共に、前記変速操作具の操作状態を検出可能な操作状態検出手段を設け、該操作状態検出手段の植付作業中における変速操作具の変速操作の検出に基づいて、前記上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制する昇降制御手段を構成してあるので、植付作業中に前記変速操作具の把持部を握って機体の走行速度を変速する際、前記上昇操作スイッチを誤って押圧し、その操作信号(押圧信号)が植付作業機の昇降制御手段に入力されたとしても、不用意に植付クラッチが切れて植付作業機が上昇するといった不具合が起こらないように牽制できるようになる。
そして、請求項2の発明によれば、前記操作状態検出手段が植付クラッチ入時における変速操作具の前進側への最初の増速操作を検出した後、所定の時間が経過するまでは上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制するように昇降制御手段を構成してあるので、植付作業走行を開始した直後に変速操作具による機体の増速操作を行う時、上昇操作スイッチの誤操作に伴って不用意に植付クラッチが切れて植付作業機が上昇することを防止することができる。即ち、機体の走行速度を低速で開始した植付作業の安定状態を確認した後、変速操作具を操作して機体の走行速度を低速から高速に増速する時は、所定の時間を経過しないと上昇操作スイッチの操作信号を昇降制御手段が受け付けないので、この変速操作タイミングでは上昇操作スイッチを誤って押圧しても植付クラッチが切れて植付作業機が上昇するといった不具合が起こらない。一方、植付作業走行の終了時は、変速操作具を操作して機体の走行速度を減速しながら、上昇操作スイッチを押圧することにより植付クラッチを切って植付作業機を上昇させることを許容できる。
更に、請求項3の発明によれば、前記変速操作具による機体の前進側への増速操作時は、前記上昇操作スイッチの操作による植付作業機の上昇を牽制するように昇降制御手段を構成してあるので、前記変速操作具によって機体の前進側への増速操作を行なおうとする時、または当該増速操作中に誤って昇操作スイッチを押圧したとしても、植付クラッチが切れて植付作業機が上昇動作するといった不具合は起こらない。一方、前記変速操作具を操作して移植機の走行を停止させた時は、変速操作具の把持部から手を離す(持ち換える)ことなく、上昇操作スイッチを押圧することにより植付作業機を速やかに上昇動作させることができるので操作性に優れている。
乗用型田植機の側面図。 乗用型田植機の平面図。 主変速レバーの連係構造を示す側面図。 操作パネルの平面図。 図4におけるA矢視図。 クイックアップレバーの操作方法を示す斜視図。 油圧コントロールバルブ周辺の構成を示す側面図。 制御部のブロック図。 油圧感知制御機構の全体構成を示す側面図。 植付作業機の強制昇降制御を示すフローチャート(実施例1)。 植付作業機の強制昇降制御を示すフローチャート(実施例2)。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、移植機の一例である乗用型田植機1の側面図平面図であって、乗用型田植機1の機体フレーム2の後部には、アクチュエータである油圧シリンダ3を備えた昇降リンク機構4が設けてあり、この昇降リンク機構4を介して作業機である植付作業機5を昇降自在に連結すると共に、機体フレーム2の下部には、左右一対の前輪6と後輪7を備えている。
そして、機体フレーム2の前部には、エンジンE等を覆うボンネット8を備えており、エンジンEから出力される動力を、静油圧式無段変速装置H(図3参照)とトランスミッションケースT内の動力伝達装置により、走行伝動系と植付伝動系とに分岐して左右一対の前輪6と後輪7、及び植付作業機5に伝達するように構成している。尚、トランスミッションケースTの左右一側には、エンジンEの動力により駆動する図示しない油圧ポンプが設けてあり、この油圧ポンプから供給される圧油により後述する油圧コントロールバルブ43(図6参照)を介して油圧シリンダ3の伸縮動作を制御している。
また、機体フレーム2の後部上方には、オペレータが着座する座席9が設けてあり、この座席9の前方には各種モニタを表示する操作パネル11を装備すると共に、該操作パネル11の上部に操向操作具であるステアリングホイール12、該ステアリングホイール12の下方には、操縦部13の床面を形成するステップ14を設けている。
更に詳しく説明すると、昇降リンク機構4の後端には、図示しないローリング軸を備えたリンクホルダ15を取付けてあり、このローリング軸には、植付作業機5を支持する角パイプ状の植付フレーム16がローリング自在に支承されている。そして、植付フレーム16に立設した左右一対の苗載台支持フレーム17によって、前高後低状の傾斜姿勢で左右往復動可能に苗載台18を支持している。
また、植付フレーム16の後側下部には、複数の植付伝動ケース19が所定の左右間隔を存して取り付けてあり、この植付伝動ケース19に内装した図示しないチェン伝動機構及び植付駆動軸等を介して、植付伝動ケース19の後端部に組付けられた植付装置21に備える一対の移植杆22が回転駆動するように構成されている。即ち、植付装置21には、自らの回転に伴って移植杆22を所定の軌跡に沿って回転運動させることができる図示しない遊星ギヤ機構を内装しており、それによって苗載台18上に並置されているマット苗から一株分の苗を掻取って連続的に圃場に移植することができるようになっている。
また、植付伝動ケース19の下方には、植付作業機5を所望の高さに制御する油圧感知フロートとして作用すると共に、圃場面を整地する整地フロートを兼ねるセンターフロート23(図9参照)と、左右の前輪6と後輪7の車輪跡を消して圃場面を整地する整地フロートであるサイドフロート24を支持しており、これらセンターフロート23とサイドフロート24の下面が圃場面に接地する状態まで植付作業機5を下降させた後、機体を走行させながら移植作業が行なえるようになっている。
尚、上述した後輪7とセンターフロート及びサイドフロート24との空間S、即ち植付作業機5の前方には、複数の整地ロータ25を植付作業機5の略全幅にわたってロータ軸26に軸支した整地装置27を配設してあり、この整地ロータ25を圃場面に接地させた状態で回転駆動させることによって、移植杆22による苗植え付け位置前方の荒れた圃場面や枕地等の荒れた圃場面を整地できるようになっている。
また、操作パネル11(ステアリングホイール12の近傍)の左側には、変速操作具である主変速レバー31をレバーガイド32に挿通して設けると共に、この主変速レバー31の下方にトランスミッションケースTを配置している。そして、トランスミッションケースTの左側面には、静油圧式無段変速装置Hが取り付けてあり、機体の走行速度は、静油圧式無段変速装置Hによる主変速と、トランスミッションケースT内に構成される副変速ギヤの切換え(副変速機構)による副変速とによって決定されるようになっている。尚、主変速レバー31は、左手でその把持部31aを持ちながら変速(揺動)操作することができるように構成されている。
更に詳しく説明すると、主変速レバー31の基端部には、該主変速レバー31の前進側〜後進側に亘る変速操作位置(操作状態)を検出可能な主変速レバーポテンショメータ(操作状態検出手段)33を設けると共に、この主変速レバーポテンショメータ33による主変速レバー31の変速操作位置の検出結果に基づいて、静油圧式無段変速装置Hの操作アーム34を連動して作動させるべく、該操作アーム34にロッド35を介して電動シリンダ36のロッド側36aを連結する一方、電動シリンダ36のモータユニット側36bを上述したレバーガイド32の取付部材37に支承している。尚、図中符号36cは、電動シリンダ36の伸縮ストロークを検出するストロークセンサである。
そして、図4に示すように、レバーガイド32に形成したガイド溝32aに沿って主変速レバー31を前後及び左右に揺動操作することによって、静油圧式無段変速装置Hの変速操作を行うことができるようになっている。即ち、主変速レバー31は、静油圧式無段変速装置Hをニュートラルとするニュートラルポジションから前方側に操作することにより、静油圧式無段変速装置Hの操作アーム34を前進側に操作して前進速度を増加させ、一方主変速レバー31をニュートラルポジションから後方側に操作することにより、静油圧式無段変速装置Hの操作アーム34を後進側に操作して後進速度を増加させることができるようになっている。
したがって、レバーガイド32に形成したガイド溝32aは、主変速レバー31による機体の前進と後進操作とが連続した操作とならないように、ガイド溝32aの前進操作域Fと後進操作域Rとを左右方向にオフセットして設けると共に、両操作域F,Rをニュートラル域Nによって連結している。そして、主変速レバー31は、前記ニュートラル域Nにおいて静油圧式無段変速装置Hをニュートラル状態としたままで、レバーガイド32に沿って左右揺動させることができるようになっている。
更に、左手で変速(揺動)操作される主変速レバー31の把持部31aの操作パネル11側(機体中心側)には、図4及び図5に示すように、左手で把持部31aを持ちながら、その親指で押圧することができる上昇操作スイッチ38を設けてあり、この上昇操作スイッチ38を押圧することによって、植付作業機5へ動力を伝達する図示しない植付クラッチの切操作と植付作業機5の上昇操作を略同時に行なうことができる。
また、図6に示すように、植付作業機5の昇降操作と植付クラッチの入切操作とを行うことができる上下及び前後揺動可能な単一の操作具として、ステアリングホイール12の近傍(右側)に手を離すと元の位置(中立位置)に自動復帰する第1操作具としてのクイックアップレバー41を備えており、このクイックアップレバー41の上下方向の操作によって植付作業機5の昇降、及び図示しない植付クラッチの入切がなされると共に、前後方向の操作によって図示しない左右の線引きマーカの振出し方向(作動開始順序)を選択できるようになっている。
そして、図7に示すように、植付作業機5を昇降させる油圧シリンダ3の伸縮動作を制御する油圧コントロールバルブ43の近傍には、上述したクイックアップレバー41の上方または下方への操作に基づいて回転駆動するリフタカムモータ44を配設してあり、このリフタカムモータ44の出力軸に固設したピニオンギヤ44aと、リフタカム45の一側に形成したセクタギヤ45aとを歯合させると共に、図示しないバルブ操作板の係合ピンと係合する第1カム部をリフタカム45に設け、この第1カム部がバルブ操作板の係合ピンに係合した状態で、リフタカム45がスリーブ軸46を中心として回動するように構成することによって、当該リフタカム45をリフタカムモータ44の回転駆動に応じて、上げ・固定・自動(下げ)・植付の4ポジションに移動制御できるように構成している。即ち、リフタカム45の各ポジションへの回動により、油圧コントロールバルブ43を上げ・固定・自動位置に制御すると共に、油圧コントロールバルブ43の下げ位置においてクイックアップレバー41による図示しない植付クラッチの入切作動を可能にしている。
また、乗用型田植機1は、図8に示すブロック図のような植付作業機5の昇降制御手段を構成する制御部51を備えている。この制御部51は、CPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータからなり、当該制御部51の入力側に接続する各種センサ及びスイッチ類、及び出力側に接続する出力装置について以下説明する。
制御部51の入力側には、植付作業機5へ動力を伝達する植付クラッチの入切操作を可能にする作業準備スイッチ52、第1操作具であるクイックアップレバー41の上方または下方への操作を検出する第1操作具上げスイッチ53と第1操作具下げスイッチ54、主変速レバー31の把持部31aに備える第2操作具としての上昇操作スイッチ(第2操作具上げスイッチ)38、主変速レバー31の前進側〜後進側に亘る変速操作位置(操作状態)を検出可能な操作状態検出手段である主変速レバーポテンショメータ33、昇降リンク機構4の基部に設けられて植付作業機5の上昇高さを検出するリフト角ポテンショメータ56、リフタカム45の回動角度を検出するリフタカムポテンショメータ57、詳細は後述するように主変速レバー31による変速操作を行なった後、所定の時間を経過しないと上昇操作スイッチ38の操作信号を受け付けないように設定する時間設定ダイヤル58を所定の入力インタフェース回路を介して接続する一方、制御部51の出力側には、第1操作具上げスイッチ53と第1操作具下げスイッチ54、または第2操作具上げスイッチ55の入り作動に基づいて回転駆動するリフタカムモータ44を所定の出力インタフェース回路を介して接続している。
ところで、座席9下方の機体フレーム2の左右一側に設けられる油圧コントロールバルブ43の取付ブラケット61からは、プレート状のベース62が後方に延出してあって、このベース62に、リフタカムモータ44と、図4及び図9に示すように、油圧感度調節ダイヤル63の設定変更に連動してセンターフロート23(フロート感度調節ワイヤ64)の出量を調節する感知ワイヤモータ65を装着すると共に、該感知ワイヤモータ65に備えるピニオンギヤ66に歯合するセクタギヤ67を回動可能に軸着している。更に、このセクタギヤ67の回動方向の両端部にピン68,69を固設してあり、これらピン68,69のうち後側のピン68から油圧コントロールバルブ連動ワイヤ71、連係リンク72、戻しスプリング73等を介して、油圧コントロールバルブ43の作動アーム74と接続すると共に、前記ピン68,69のうち前側のピン69からはフロート感度調節ワイヤ64、及び感知プレート75等を介してセンターフロート23と接続することにより油圧感知機構Dを構成している。
更に詳しく説明すると、上述した油圧コントロールバルブ43の自動位置において、圃場に追従して揺動するセンターフロート23に油圧感知機構Dを連動させて油圧コントロールバルブ43を操作することによって、センターフロート23の姿勢を一定に保つべく植付作業機5を昇降させることができるように構成している。つまり、油圧コントロールバルブ43が自動位置にあって、センターフロート23が圃場に接地していなければ、センターフロート23の前端部側は下方に揺動して植付作業機5は下降するようになっており、このセンターフロート23の被接地状態からの植付作業機5の下降は、油圧コントロールバルブ43の自動位置における下降動作を利用している。
次に、上述した制御部51により実行する植付作業機5の強制昇降制御を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1では、リフタカム45の回動角度を検出するリフタカムポテンショメータ57によって、植付作業機5が上昇中であるか否かを判断し、植付作業機5が上昇中であればステップS3に進んで上述した時間設定ダイヤル58の設定値(タイマー)をリセットする。また、植付作業機5が上昇中でなくても、ステップS2で植付作業機5へ動力を伝達する植付クラッチの入切操作を可能にする作業準備スイッチ52が切り状態であればステップS3に進んで時間設定ダイヤル58の設定値をリセットし、作業準備スイッチ52が入り態であればステップS4に進む。
ステップS4では、リフタカムポテンショメータ57によって、リフタカム55のポジションが植付位置にあるか否かを判断し、リフタカム55のポジションが植付位置、即ち植付作業機5の下部に備えるセンターフロート23が圃場面に接地し、且つ植付クラッチ
が入った植付作業状態にあればステップS5に進み、リフタカム55のポジションが植付位置以外であればステップS8に進む。
ステップS5では、主変速レバー31の前進側〜後進側に亘る変速操作位置を検出可能な主変速レバーポテンショメータ33によって、主変速レバー31が前進側の操作位置で増速操作されたか否か、具体的には、植付クラッチが入った後の主変速レバー31による最初の増速操作、即ち機体の走行速度を低速で開始した植付作業走行の開始時において、植付作業の安定状態を確認した後、変速レバー31による増速操作を行なった時は、ステップS6に進んで時間設定ダイヤル58の設定値(タイマー)がリセットされているか否かを判断し、時間設定ダイヤル58の設定値がリセットされていればステップS7に進み、時間設定ダイヤル58の設定値がリセットされていなければステップS8に進む。
そして、ステップS7では、時間設定ダイヤル58で設定したタイマーをセットしてステップS8に進み、このステップS8では、主変速レバー31の把持部31aに備える第2操作具である上昇操作スイッチ(第2操作具上げスイッチ)38が押圧されたか否かを判断し、上昇操作スイッチ38が押圧されていればステップS9に進む。
ステップS9では、リフタカムポテンショメータ57によって、リフタカム55のポジションが植付位置にあるか否かを判断し、リフタカム55のポジションが植付位置、即ち植付作業機5の下部に備えるセンターフロート23が圃場面に接地する植付作業状態になっていなければステップS10に進み、リフタカム55のポジションが植付位置で前記センターフロート23が圃場面に接地する植付作業状態になっていればステップS11に進む。
ステップS10では、リフタカムポテンショメータ57によって、リフタカム55のポジションが「上げ」または「下げ」位置、即ち植付作業機5が自動昇降中であるか否かを判断し、植付作業機5が自動昇降中であればステップS11に進み、植付作業機5が自動昇降中でなければ元に戻る。
そして、ステップS11では、ステップS7でセットしたタイマーの所定時間が経過したか否かを判断し、タイマーの所定時間が経過したならばステップS12に進んで植付作業機5を上昇させるといった一連の制御を実行する。
以上説明した実施例1の制御部51による植付作業機5の強制昇降制御と移植機(乗用型田植機)1の装置構成によれば、ステアリングホイール12の左右一側近傍に植付作業機5の昇降操作と植付クラッチの入切操作を行なえる単一の操作具(クイックアップレバー)41を設ける一方、ステアリングホイール12の左右他側近傍に機体の前後進走行の選択と走行速度を設定する変速操作具(主変速レバー)31を配設し、植付作業機5の下部に備える整地フロート23,24が圃場面に接地する状態まで植付作業機5を下降させて植付作業を行なう移植機(乗用型田植機)1において、前記変速操作具31の把持部31aに、植付クラッチの切操作と植付作業機5の上昇操作を略同時に行なえる上昇操作スイッチ38を設けると共に、前記変速操作具31の操作状態を検出可能な操作状態検出手段(主変速レバーポテンショメータ)33を設け、該操作状態検出手段33の植付作業中における変速操作具31の変速操作の検出に基づいて、前記上昇操作スイッチ38の操作による植付作業機5の上昇を牽制する昇降制御手段51を構成してあるので、植付作業中に前記変速操作具31の把持部31aを握って機体の走行速度を変速する際、前記上昇操作スイッチ38を誤って押圧し、その操作信号(押圧信号)が植付作業機5の昇降制御手段51に入力されたとしても、不用意に植付クラッチが切れて植付作業機5が上昇するといった不具合が起こらないように牽制できるようになる。
そして、具体的には、前記操作状態検出手段33が植付クラッチ入時における変速操作具31の前進側への最初の増速操作を検出した後、所定の時間が経過するまでは上昇操作スイッチ38の操作による植付作業機5の上昇を牽制するように昇降制御手段51を構成してあり、植付作業走行を開始した直後に変速操作具31による機体の増速操作を行う時、上昇操作スイッチ38の誤操作に伴って不用意に植付クラッチが切れて植付作業機5が上昇することを防止することができる。即ち、機体の走行速度を低速で開始した植付作業の安定状態を確認した後、変速操作具31を操作して機体の走行速度を低速から高速に増速する時は、所定の時間を経過しないと上昇操作スイッチ38の操作信号を昇降制御手段51が受け付けないので、この変速操作タイミングでは上昇操作スイッチ38を誤って押圧しても植付クラッチが切れて植付作業機5が上昇するといった不具合が起こらない。一方、植付作業走行の終了時は、変速操作具31を操作して機体の走行速度を減速しながら、上昇操作スイッチ38を押圧することにより植付クラッチを切って植付作業機5を上昇させることを許容できる。
尚、図11は、上述した制御部51により実行する植付作業機5の強制昇降制御の別実施例(実施例2)を示すフローチャートであり、この実施例2では、先ず、ステップS1で植付作業機5へ動力を伝達する植付クラッチの入切操作を可能にする作業準備スイッチ52が切り状態であればステップS9に進み、作業準備スイッチ52が入り態であればステップS2に進む。
ステップS2では、主変速レバー(変速操作具)31の把持部31aに備える第2操作具である上昇操作スイッチ(第2操作具上げスイッチ)38が押圧操作されたか否かを判断し、上昇操作スイッチ38が押圧操作されていればステップS3に進み、上昇操作スイッチ38が押圧操作されていなければステップS9に進む。
ステップS3では、時間設定ダイヤル58で設定したタイマーをセット(カウントアップ)してステップS4に進み、このステップS4では、主変速レバー31の前進側〜後進側に亘る変速操作位置を検出可能な主変速レバーポテンショメータ33によって、主変速レバー31が前進側の操作域で増速操作されたか否か、具体的には、機体の走行速度を低速で開始した植付作業の安定状態を確認した後、主変速レバー31を操作して機体の走行速度を低速から高速に増速した時は、ステップS5に進む。
そして、ステップS5では、ステップS3においてセットしたタイマーの所定時間(1秒以内の短時間)が経過したか否かを判断し、タイマーの所定時間が経過したならばステップS6に進み、タイマーの所定時間が経過していなければステップS9に進む。
ステップS6では、リフタカムポテンショメータ57によって、リフタカム55のポジションが植付位置にあるか否かを判断し、リフタカム55のポジションが植付位置、即ち植付作業機5の下部に備えるセンターフロート23が圃場面に接地する植付作業状態になっていなければステップS7に進み、リフタカム55のポジションが植付位置で前記センターフロート23が圃場面に接地する植付作業状態になっていればステップS8に進む。
ステップS7では、リフタカムポテンショメータ57によって、リフタカム55のポジションが「上げ」または「下げ」位置、即ち植付作業機5が自動昇降中であるか否かを判断し、植付作業機5が自動昇降中であればステップS8に進み、植付作業機5が自動昇降中でなければステップS9に進む。
そして、ステップS8では、植付作業機5を上昇させてステップS9に進み、このステップS9では、ステップS7でセットしたタイマーの所定時間が経過したか否かを判断し、タイマーの所定時間が経過していなければ元に戻り、一方タイマーの所定時間が経過したならばステップS10に進んで、上述した時間設定ダイヤル58の設定値(タイマー)をリセットするといった一連の制御を実行する。
以上説明した実施例2の植付作業機5の強制昇降制御は、変速操作具(主変速レバー)31による機体の前進側への増速操作時は、上昇操作スイッチ38の操作による植付作業機5の上昇を牽制するように昇降制御手段51を構成してあるので、前記変速操作具31によって機体の前進側への増速操作を行なおうとする時、または当該増速操作中に誤って昇操作スイッチ38を押圧したとしても、植付クラッチが切れて植付作業機5が上昇動作するといった不具合は起こらない。一方、前記変速操作具31を操作して乗用型田植機(移植機)1の走行を停止させた時は、変速操作具31の把持部31aから手を離す(持ち換える)ことなく、上昇操作スイッチ38を押圧することにより植付作業機5を速やかに上昇動作させることができるので操作性に優れている。
本発明は、機体後部にリンク機構を介して植付作業機を昇降自在に連結してなる乗用型田植機等の移植機だけでなく、機体後部にリンク機構を介してロータリ耕耘装置等の作業機を昇降自在に連結して耕耘作業を行なう農業用トラクタにも適用することができる。
3 油圧シリンダ
4 リンク機構
5 植付作業機
23 整地フロート(センターフロート)
24 整地フロート(サイドフロート)
31 変速操作具
33 操作状態検出手段
38 上昇操作スイッチ
41 単一の操作具
43 油圧コントロールバルブ
51 昇降制御手段

Claims (3)

  1. 機体後部にリンク機構(4)を介して連結した植付作業機(5)を昇降作動させる油圧シリンダ(3)と、該油圧シリンダ(3)の伸縮動作を制御する油圧コントロールバルブ(43)を備え、且つ植付作業機(5)の昇降操作と植付クラッチの入切操作を行なえる単一の操作具(41)と、機体の前後進走行の選択と走行速度を設定する変速操作具(31)を設け、植付作業機(5)の下部に備える整地フロート(23,24)が圃場面に接地する状態まで植付作業機(5)を下降させて植付作業を行なう移植機において、前記変速操作具(31)の把持部に、植付クラッチの切操作と植付作業機(5)の上昇操作を略同時に行なえる上昇操作スイッチ(38)を設けると共に、前記変速操作具(31)の操作状態を検出可能な操作状態検出手段(33)を設け、該操作状態検出手段(33)の植付作業中における変速操作具(31)の変速操作の検出に基づいて、前記上昇操作スイッチ(38)の操作による植付作業機(5)の上昇を牽制する昇降制御手段(51)を構成してあることを特徴とする移植機。
  2. 前記操作状態検出手段(33)が植付クラッチ入時における変速操作具(31)の前進側への最初の増速操作を検出した後、所定の時間が経過するまでは上昇操作スイッチ(38)の操作による植付作業機(5)の上昇を牽制するように昇降制御手段(51)を構成してある請求項1に記載の移植機。
  3. 前記変速操作具(31)による機体の前進側への増速操作時は、前記上昇操作スイッチ(38)の操作による植付作業機(5)の上昇を牽制するように昇降制御手段(51)を構成してある請求項1に記載の移植機。
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