JP5160767B2 - 面光源装置 - Google Patents
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Description
また、単一材料により形成された光学シートであっても、表面に凹凸形状、特にレンチキュラーレンズ形状や所謂ハエの目レンズ形状(マイクロレンズアレイ形状)、プリズム形状等の凹凸形状が形成されている場合には、凹凸形状が形成されている側が吸水により伸びて、凹凸形状が形成されている側が凸となるように反ってしまうという問題があった。
しかし、特許文献1に記載の技術のように、吸水率を低い値に規定しても、光学シート表裏の吸水による伸びの差が出ることに違いはなく、反りが発生する。
また、吸水をほとんどしない材料を用いることも考えられる。しかし、その場合には、アクリル系等の吸水性の高い材料に比べて、光学シートの耐熱性、成形性や、コスト、2次加工性等の面で劣るという問題があった。
請求項1の発明は、透過型表示部を背面から照明する面光源装置であって、光源部(12,13,14)と、前記光源部よりも出射側に設けられ、片面に単位光学形状が1次元又は2次元方向に複数並べて形成された凹凸形状を有する光学シート(16)と、前記光源部と前記光学シートとの間に設けられた少なくとも1枚の光学作用を有する他のシート(15)と、を備え、前記光学シートは、前記凹凸形状が形成された第1の面(163)と、前記第1の面が形成されている側に設けられた第1の層(161)と、前記第1の面とは反対側の面であって、前記第1の面よりも表面積が小さい第2の面(164)と、前記第1の層よりも前記第2の面が形成されている側に設けられ、前記第1の層を形成する材料の吸水率よりも吸水率の高い材料により形成された第2の層(162)と、を備え、シート全体として見たときにおけるシートの平面方向として定義されるシート面の法線方向から見たときの光学シートの単位シート面積あたりについての前記第1の面の表面積をXとし、前記第1の層を形成する材料の飽和吸水率をA%とし、前記単位シート面積あたりについての前記第2の面の表面積をYとし、前記第2の層を形成する材料の飽和吸水率をB%としたとき、0.8≦AX/BY≦1.25の関係を満足すること、を特徴とする面光源装置(12,13,14,15,16,17)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の面光源装置において、前記光学シート(16)は、熱可塑性樹脂により形成されていること、を特徴とする面光源装置(12,13,14,15,16,17)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、前記光学シート(16)は、前記第2の面(164)が前記光源部側となるように配置されていること、を特徴とする面光源装置(12,13,14,15,16,17)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の面光源装置において、前記光源部(12,13,14)と前記光学シート(16)との間には、拡散シート(15)が配置されていること、を特徴とする面光源装置(12,13,14,15,16,17)である。
(1)光学シートは、凹凸形状が形成された第1の面と、第1の面が形成されている側に設けられた第1の層と、第1の面とは反対側の面であって、第1の面よりも表面積が小さい第2の面と、第1の層よりも第2の面が形成されている側に設けられ、第1の層を形成する材料の吸水率よりも吸水率の高い材料により形成された第2の層とを備えるので、吸水率の低い材料を使用しなくても、吸水による反りを低減できる。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用しているが、この使い分けには、技術的な意味が無いので、特許請求の範囲の記載は、シートという記載で統一して使用した。したがって、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。例えば、拡散シートは、拡散板としてもよいし、拡散フィルムとしてもよい。
なお、完全拡散光とは、出射面の法線方向(正面方向)の輝度を100%とした場合に、出射面の法線方向から30度傾いた方向の輝度が80%以上であり、かつ、出射面の法線方向から60度傾いた方向の輝度が60%以上ある拡散光を指すものとする。
発光管13は、面光源装置の光源部を形成する線光源の冷陰極管であり、本実施例では、略20mm間隔で等間隔に20本が並列に並べられている。発光管13の背面には、反射板12が設けられている。
反射板12は、発光管13の光制御シート16とは反対側(背面側)の全面にわたって設けられており、背面側へ進む照明光を拡散反射して光制御シート16方向(出射方向)へ向かわせ、入射光照度を均一に近付ける働きを持つ。
また、乳白板14は、耐湿度性を向上させるために、多層構造とすることもできる。例えばMS材やMBS材では、スチレンリッチな材料でサンドイッチすること等が考えられる。さらに、光源から発生する紫外線を除去するために基材中にUV吸収剤を混ぜたり、光源側の表面にUV吸収剤をコーティングしたりすることもできる。
第2の拡散シート17は、光制御シート16とLCDパネル11との間に配置され、出射側に微細凸形状が形成された光拡散作用を有したシートである。
拡散シートとして使用されるものには、透明基材フィルムの表面に拡散材をコーティングしたタイプ、拡散材を基材に練り込んだタイプ、表面を粗面にしたタイプ、及びこれらの組み合わせが存在する。
また、表面にコーティングする拡散材の量を変えることにより、レンズ効果(集光及び拡散効果)を調整することが可能となる。拡散材の量が少ないと拡散材の密度が小さいため、レンズ効果よりも粗面による散乱効果が大きくなり、視野角の広い拡散光に対する集光効果が小さくなる。
なお、練り込みタイプや表面が粗面タイプの拡散シートは、レンズ効果ではなく、散乱効果や屈折効果により、拡散効果のみを発揮する点で、本実施例の第1の拡散シート15及び第2の拡散シート17とは異なる。
光制御シート16は、上記プリズム形状が形成された出射面163と、出射面に近い側に設けられた第1の層161と、略平坦な入射面164と、第1の層161よりも入射面164に近い側に設けられ、第1の層161を形成する材料の吸水率よりも吸水率の高い材料により形成された第2の層162とを有している。
第1の層161は、MBS材により形成されており、飽和吸水率が0.2%、層の平均厚さが0.3mmである。なお、第1の層161は、プリズム形状に沿って形成されているので、ここでいう平均厚さは、プリズム形状の平面部分に直交する方向の平均厚さである。
第2の層162は、MS材により形成されており、飽和吸水率が0.3%、層の平均厚さが0.2mmである。なお、第2の層162の平均厚さは、入射面164に直交する方向における平均厚さである。
なお、本実施例の光制御シート16は、MBS材とMS材とを2層押出しすることにより形成されている。
0.8≦AX/BY≦1.25 ・・・式(1)
材料が吸水をするときには、その表面積が大きいほど、容易に吸水することとなる。したがって、単層では、表面積が大きい側が、表面積が小さい側よりも多く吸水して膨張し、表面積が大きい側が凸となるように反る。
しかし、上記式(1)を満たすことにより、光学シートの表裏面で表面積が異なることにより生じる吸水性の差を、材料の吸水率の差により相殺でき、反りの発生を抑えることができる。
本実施例では、A=0.2%、B=0.3%であり、Y=1とすると、出射面の断面形状が二等辺三角形であるからX=1/√(2)+1/√(2)=1.414となる。よって、AX/BY=(0.2×1.414)/(0.3×1)=0.94であり、上述の式(1)を満たしている。
上記評価の結果、本実施例の光制御シート16の反り量は、5mm以下であった。一方、比較例の反り量は、50mmであった。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、光制御シート16は、1種類の単位光学形状が出射側に並べられている例を示したが、これに限らず、例えば、複数種類の単位光学形状を組み合わせて出射側に配置してもよい。
11 LCDパネル
12 反射板
13 発光管
14 乳白板
15 第1の拡散シート
16 光制御シート
161 第1の層
162 第2の層
163 出射面
164 入射面
Claims (4)
- 透過型表示部を背面から照明する面光源装置であって、
光源部と、
前記光源部よりも出射側に設けられ、片面に単位光学形状が1次元又は2次元方向に複数並べて形成された凹凸形状を有する光学シートと、
前記光源部と前記光学シートとの間に設けられた少なくとも1枚の光学作用を有する他のシートと、
を備え、
前記光学シートは、
前記凹凸形状が形成された第1の面と、
前記第1の面が形成されている側に設けられた第1の層と、
前記第1の面とは反対側の面であって、前記第1の面よりも表面積が小さい第2の面と、
前記第1の層よりも前記第2の面が形成されている側に設けられ、前記第1の層を形成する材料の吸水率よりも吸水率の高い材料により形成された第2の層と、
を備え、
シート全体として見たときにおけるシートの平面方向として定義されるシート面の法線方向から見たときの光学シートの単位シート面積あたりについての前記第1の面の表面積をXとし、前記第1の層を形成する材料の飽和吸水率をA%とし、前記単位シート面積あたりについての前記第2の面の表面積をYとし、前記第2の層を形成する材料の飽和吸水率をB%としたとき、
0.8≦AX/BY≦1.25
の関係を満足すること、
を特徴とする面光源装置。 - 請求項1に記載の面光源装置において、
前記光学シートは、熱可塑性樹脂により形成されていること、
を特徴とする面光源装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の面光源装置において、
前記光学シートは、前記第2の面が前記光源部側となるように配置されていること、
を特徴とする面光源装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の面光源装置において、
前記光源部と前記光学シートとの間には、拡散シートが配置されていること、
を特徴とする面光源装置。
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