JP5160078B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents
電界効果トランジスタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5160078B2 JP5160078B2 JP2006329901A JP2006329901A JP5160078B2 JP 5160078 B2 JP5160078 B2 JP 5160078B2 JP 2006329901 A JP2006329901 A JP 2006329901A JP 2006329901 A JP2006329901 A JP 2006329901A JP 5160078 B2 JP5160078 B2 JP 5160078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- field effect
- effect transistor
- compound
- substrate
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- JAHTUFOQIGLKFX-UHFFFAOYSA-N C[Si](C)(C)c([s]c(cc12)c3cc1[s]c([Si](C)(C)C)c2I)c3I Chemical compound C[Si](C)(C)c([s]c(cc12)c3cc1[s]c([Si](C)(C)C)c2I)c3I JAHTUFOQIGLKFX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Description
有機化合物を半導体材料として用いた例としては、これまで各種の検討がなされており、例えばペンタセン、チオフェン又はこれらのオリゴマーやポリマーを利用したものが正孔輸送特性を有する材料としてすでに知られている(特許文献1及び2参照)。ペンタセンは5個のベンゼン環が直線状に縮合したアセン系の芳香族炭化水素であり、これを半導体材料として用いた電界効果トランジスタは、現在実用化されているアモルファスシリコンに匹敵する電荷の移動度(キャリア移動度)を示すことが報告されている。しかしその性能は化合物の純度に大きく影響を受け、その上その精製が困難であり、トランジスタ材料として用いるには製造コストが高いものとなっている。さらにはこの化合物を用いた電界効果トランジスタは、環境による劣化が起こり、安定性に問題がある。またチオフェン系の化合物を用いた場合においても同様の問題点があり、それぞれ実用性の高い材料とは言いがたい現状である。
[1]下記式(1)で表される化合物を半導体材料として用いた電界効果トランジスタ。
[2]下記式(2)で表される化合物。
本発明は特定の有機化合物を半導体材料として用いた有機系の電界効果トランジスタであり、該有機化合物として前記式(1)で表される化合物を使用する。そこでまず式(1)の化合物について説明する。
また置換されていてもよい脂肪族炭化水素基の脂肪族炭化水素基としては飽和又は不飽和の直鎖、分岐又は環状の脂肪族炭化水素基が挙げられ、その炭素数は1〜20が好ましい。ここで、飽和又は不飽和の直鎖、分岐の脂肪族炭化水素基の例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、アリル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ステアリル基、n−ブテニル基等が挙げられる。又、環状の脂肪族炭化水素基の例としては、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、アダマンチル基、ノルボルニル基等の炭素数3乃至12のシクロアルキル基が挙げられる。
上記式(1)で表される化合物の精製方法は、特に限定されず、再結晶、カラムグロマトグラフィー、及び真空昇華精製等の公知の方法が採用できる。また必要に応じてこれらの方法を組合わせて用いてもよい。
図1に、本発明の電界効果トランジスタ(素子)のいくつかの態様例を示す。各例において、1がソース電極、2が半導体層、3がドレイン電極、4が絶縁体層、5がゲート電極、6が基板をそれぞれ表す。尚、各層や電極の配置は、素子の用途により適宜選択できる。A〜Dは基板と並行方向に電流が流れるので、横型FETと呼ばれる。Aはボトムコンタクト構造、Bはトップコンタクト構造と呼ばれる。また、Cは有機単結晶のFET作成によく用いられる構造で、半導体上にソース及びドレイン電極、絶縁体層を設け、さらにその上にゲート電極を形成している。Dはトップ&ボトムコンタクト型トランジスタと呼ばれる構造である。Eは縦型の構造をもつFET、静電誘導トランジスタ(SIT)の模式図である。このSIT構造によれば、電流の流れが平面状に広がるので一度に大量のキャリアが移動できる。またソース電極とドレイン電極が縦に配されているので電極間距離を小さくできるため応答が高速である。従って、大電流を流す、高速のスイッチングを行うなどの用途に好ましく適用できる。なお図1中のEには、基板を記載していないが、通常の場合、図1E中の1および3で表されるソース及びドレイン電極の外側には基板が設けられる。
基板6は、その上に形成される各層が剥離することなく保持できることが必要である。例えば樹脂板やフィルム、紙、ガラス、石英、セラミックなどの絶縁性材料、金属や合金などの導電性基板上にコーティング等により絶縁層を形成した物、樹脂と無機材料など各種組合せからなる材料等が使用しうる。使用しうる樹脂フィルムの例としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、ポリエーテルイミドなどが挙げられる。樹脂フィルムや紙を用いると、素子に可撓性を持たせることができ、フレキシブルで、軽量となり、実用性が向上する。基板の厚さとしては、通常1μm〜10mmであり、好ましくは5μm〜5mmである。
またソースとドレイン電極間の距離(チャネル長)が素子の特性を決める重要なファクターとなるが、通常100μm以下、好ましくは50μm以下であり、ソースとドレイン電極間の幅(チャネル幅)は通常2000μm以下、好ましくは1000μm以下となる。またこのチャネル幅は電極の構造がくし型の構造になる時などは、さらに長いチャネル幅を形成してもよい。
ソース及びドレイン電極それぞれの構造(形)について説明する。ソースとドレイン電極の構造はそれぞれ同じであっても、異なっていてもよい。ボトムコンタクト構造を有するときには、一般的にはリソグラフィー法を用いて作成し、直方体に形成するのが好ましい。電極の長さは前期のチャネル幅と同じでよい。電極の幅は特に規定は無いが、電気的特性を安定化できる範囲で素子の面積を小さくするために短い方が好ましい。通常は1000μm以下で好ましくは500μm以下である。電極の厚さは、通常1nm〜1μmであり、好ましくは5nm〜0.5nmであり、より好ましくは10nm〜0.2μmである。
各電極1、3、5には配線が連結されているが、配線も電極とほぼ同様の材料により作製される。
半導体層2の膜厚は、必要な機能を失わない範囲で、薄いほど好ましい。A、B及びDに示すような横型の電界効果トランジスタにおいては、所定以上の膜厚があれば素子の特性は膜厚に依存しない一方、膜厚が厚くなると漏れ電流が増加してくることが多いためである。必要な機能を示すために、通常、1nm〜10μm、好ましくは5nm〜5μm、より好ましくは10nm〜3μmである。
保護層の材料としては特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、ポリオレフィン等の各種樹脂からなる膜や、酸化珪素、酸化アルミニウム、窒化珪素等、無機酸化膜や窒化膜等の誘電体からなる膜が好ましく用いられ、特に、酸素や水分の透過率や吸水率の小さな樹脂(ポリマー)が好ましい。近年、有機ELディスプレイ用に開発されている保護材料も使用が可能である。保護層の膜厚は、その目的に応じて任意の膜厚を採用できるが、通常100nm〜1mmである。
この製造方法は前記した他の態様の電界効果トランジスタ等にも同様に適用しうるものである。
本発明の電界効果トランジスタは、基板6上に必要な各種の層や電極を設けることで作製される(図2(1)参照)。基板としては上記で説明したものが使用できる。この基板上に前述の表面処理などを行うことも可能である。基板6の厚みは、必要な機能を妨げない範囲で薄い方が好ましい。材料によっても異なるが、通常1μm〜10mmであり、好ましくは5μm〜5mmである。又、必要により、基板に電極の機能を持たせるようにしてもよい。
基板6上にゲート電極5を形成する(図2(2)参照)。電極材料としては上記で説明したものが用いられる。電極膜を成膜する方法としては、各種の方法を用いることができ、例えば真空蒸着法、スパッタ法、塗布法、熱転写法、印刷法、ゾルゲル法等が採用される。成膜時又は成膜後、所望の形状になるよう必要に応じてパターニングを行うのが好ましい。パターニングの方法としても各種の方法を用いうるが、例えばフォトレジストのパターニングとエッチングを組み合わせたフォトリソグラフィー法等が挙げられる。又、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、凸版印刷等の印刷法、マイクロコンタクトプリンティング法等のソフトリソグラフィーの手法、及びこれら手法を複数組み合わせた手法を利用し、パターニングすることも可能である。ゲート電極5の膜厚は、材料によっても異なるが、通常0.1nm〜10μmであり、好ましくは0.5nm〜5μmであり、より好ましくは1nm〜3μmである。又、ゲート電極と基板を兼ねる場合は上記の膜厚より大きくてもよい。
ゲート電極5上に絶縁体層4を形成する(図2(3)参照)。絶縁体材料としては上記で説明したもの等が用られる。絶縁体層4を形成するにあたっては各種の方法を用いうる。例えばスピンコーティング、スプレイコーティング、ディップコーティング、キャスト、バーコート、ブレードコーティングなどの塗布法、スクリーン印刷、オフセット印刷、インクジェット等の印刷法、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法、CVD法などのドライプロセス法が挙げられる。その他、ゾルゲル法やアルミニウム上のアルマイトのように金属上に酸化物膜を形成する方法等が採用される。
尚、絶縁体層と半導体層が接する部分においては、両層の界面で半導体を構成する分子、例えば上記式(1)で表される化合物の分子を良好に配向させるために、絶縁体層に所定の表面処理を行うこともできる。表面処理の手法は、基板の表面処理と同様のものを用いうる。絶縁体層4の膜厚は、その機能を損なわない範囲で薄い方が好ましい。通常0.1nm〜100μmであり、好ましくは0.5nm〜50μmであり、より好ましくは5nm〜10μmである。
ソース電極1及びドレイン電極3の形成方法等はゲート電極5の場合に準じて形成することができる(図2(4)参照)。
半導体材料としては上記で説明したように、前記式(1)で表される化合物の一種または複数種の混合物を総量で50重量%以上含む有機材料が使用される。半導体層を成膜するにあたっては、各種の方法を用いることができる。スパッタリング法、CVD法、分子線エピタキシャル成長法、真空蒸着法等の真空プロセスでの形成方法と、ディップコート法、ダイコーター法、ロールコーター法、バーコーター法、スピンコート法等の塗布法、インクジェット法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、マイクロコンタクト印刷法などの溶液プロセスでの形成方法に大別される。以下、半導体層の形成方法について詳細に説明する。
前記有機材料をルツボや金属のボート中で真空下、加熱し、蒸発した有機材料を基板(絶縁体層、ソース電極及びドレイン電極の露出部)に付着(蒸着)させる方法(真空蒸着法)が好ましく採用される。この際、真空度は、通常1.0×10−1Pa以下、好ましくは1.0×10−4Pa以下である。また、蒸着時の基板温度によって有機半導体膜、ひいては電界効果トランジスタの特性が変化するので、注意深く基板温度を選択するのが好ましい。蒸着時の基板温度は通常、0〜200℃、好ましくは10〜150℃である。また、蒸着速度は、通常0.001nm/秒〜10nm/秒であり、好ましくは0.01nm/秒〜1nm/秒である。有機材料から形成される有機半導体層の膜厚は、通常1nm〜10μm、好ましくは5nm〜5μmより好ましくは10nm〜3μmである。
尚、有機半導体層形成のための有機材料を加熱、蒸発させ基板に付着させる方法に代えて、加速したアルゴン等のイオンを材料ターゲットに衝突させて材料原子を叩きだし基板に付着させるスパッタリング法を用いてもよい。
インク中における上記式(1)の化合物またはこれらの混合物の総量の濃度は、溶剤の種類や、作製する半導体層の膜厚によって異なるが、0.001%から50%程度、好ましくは0.01%から20%程度が挙げられる。半導体層の成膜性の向上や、後述のドーピングなどの為に添加剤や他の半導体材料を混合することも可能である。
インクを使用する際には半導体材料などの材料を上記の溶剤に溶解させ、必要であれば加熱溶解処理を行う。さらに得られた溶液をフィルターを用いてろ過し、不純物などの固形分を除去することにより、半導体デバイス作製用のインクが得られる。このようなインクを用いると、半導体層の成膜性の向上が見られ、半導体層を作製する上で好ましい。
またその他の半導体層の後処理方法として、酸素や水素等の酸化性あるいは還元性の気体や、酸化性あるいは還元性の液体などと処理することにより、酸化あるいは還元による特性変化を誘起することもできる。これは例えば膜中のキャリア密度の増加あるいは減少の目的で利用するものである。
有機半導体層上に保護層7を形成すると、外気の影響を最小限にでき、又、有機電界効果トランジスタの電気的特性を安定化できるという利点がある(図2(6)参照)。保護層材料としては前記のものが使用される。
保護層7の膜厚は、その目的に応じて任意の膜厚を採用できるが、通常100nm〜1mmである。
保護層を成膜するにあたっては各種の方法を採用しうるが、保護層が樹脂からなる場合は、例えば、樹脂溶液を塗布後、乾燥させて樹脂膜とする方法、樹脂モノマーを塗布あるいは蒸着したのち重合する方法などが挙げられる。成膜後に架橋処理を行ってもよい。保護層が無機物からなる場合は、例えば、スパッタリング法、蒸着法等の真空プロセスでの形成方法や、ゾルゲル法等の溶液プロセスでの形成方法も用いることができる。
本発明の電界効果トランジスタにおいては有機半導体層上の他、各層の間にも必要に応じて保護層を設けることができる。それらの層は有機電界効果トランジスタの電気的特性の安定化に役立つ。
合成例にて得られた各種の化合物は、必要に応じて1H−NMR、13C−NMR(NMRは核磁気共鳴スペクトル)、MS(質量分析スペクトル)、mp(融点)、及び元素分析の各種の測定を行うことによりその構造式を決定した。測定機器は以下の通りである。
NMR:JEOL Lambda 400 spectrometer
MS :Shimadzu QP−5050A
元素分析:Parkin Elmer2400 CHN型元素分析計
1,4−Dibromo−2,5−diiodo−benzene(3)の合成
1H−NMR(60MHz,CDCl3)δ7.99(s,2H,3,6位)
m.p.159〜164℃(163〜165℃1))
1,4−Dibromo−2,5−bis(trimethylsilylethynyl)benzene(4)の合成
1H−NMR(60MHz,CDCl3)δ7.67(s,2H,3,6位)δ0.27(s,18H,TMS)
m.p.127〜132℃
1,4−Bis(methylthio)−2,5−bis(trimethylsilylethynyl)benzene(5)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ7.17(s,2H,3,6位)δ2.47(s,6H,SMe)δ0.28(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ137.74,127.93,121.78,103.37,101.54,13.36,−0.16
M.S.(70ev,DI)362m/z
m.p.175〜177℃
Anal.Calcd for C18H26S2Si2:C,59.61;H,7.23 Found:C,59.68;H,7.14
3,7−Diiodo−2,6−ditrimethylsilylbenzo[1,2−b:4,5−b’]dithiophene(6)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ8.23(s,2H,4,8位)δ0.53(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ143.30,141.59,138.95,85.51,−0.73
M.S.(70ev,DI)586m/z
m.p.263〜265℃
Anal.Calcd for C16H22I2S2Si2:C,32.77;H,3.44 Found:C,32.66;H,3.24
2,3,6,7−Tetraiodobenzo[1,2−b:4,5−b’]dithiophene(7)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3,CS2)δ8.16(s,2H,4,8位)
M.S.(70ev,DI)694m/z
m.p.>300℃
Anal.Calcd for C10H2I4S2:C,17.31;H,0.29 Found:C,17.39;H,0.23
2,3,6,7−Tetrakis(trimethylsilyl ethynyl)benzo[1,2−b:4,5−b’]dithiophene(8)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ8.17(s,2H,4,8位)δ0.34(s,18H,TMS)δ0.31(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ137.6,136.1,128.4,122.8,116.6,107.2,102.5,97.1,96.8,0.09,−0.20
M.S.(70ev,DI)574m/z
m.p.265〜266℃
Anal.Calcd for C30H38Si4S2:C,62.55;H,6.66 Found:C,62.65;H,6.62
Benzo[1,2−b:4,5−b’]bis[d]benzothiophene(9)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ8.61(s,2H,6,12位)δ8.23(d,J=5.88Hz,2H,2,8位)δ7.88(d,J=6.00Hz,2H,5,11位)δ7.50(t,J=5.84Hz,2H,3,9位)δ7.49(t,J=5.88Hz,2H,4,10位)
M.S.(70ev,DI)290m/z
m.p.>300℃
Anal.Calcd for C18H10Se2:C,74.45;H,3.47 Found:C,74.16;H,3.22
1,4−Bis(methylseleno)−2,5−bis(trimethylsilylethynyl)benzene(10)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ7.24(s,2H,3,6位)δ2.33(s,6H,SeMe)δ0.29(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ133.0,130.6,124.0,102.8,102.3,6.42,−0.20
m.p.161〜162℃
Anal.Calcd for C18H26Se2Si2:C,47.36;H,5.74 Found:C,47.28;H,5.78
3,7−Diiodo−2,6−ditrimethylsilylbenzo[1,2−b:4,5−b’]diselenophene(11)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ8.38(s,2H,4,8位)δ0.52(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ146.7,143.4,138.8,123.8,88.1,−0.38
m.p.274〜275℃
Anal.Calcd for C16H22I2Se2Si2:C,28.25;H,2.96 Found:C,28.19;H,2.97
2,3,6,7−Tetraiodobenzo[1,2−b:4,5−b’]diselenophene(12)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3,CS2)δ8.20(s,2H,4,8位)
M.S.(70ev,DI)790m/z
m.p.>300℃
Anal.Calcd for C10H2I4Se2:C,15.25;H,0.26 Found:C,15.53;H,0.26
2,3,6,7−Tetrakis(trimethylsilylethynyl)benzo[1,2−b:4,5−b’]diselenophene(13)の合成
1H−NMR(400MHz,CH2Cl2)δ8.24(s,2H,4,8位)δ0.34(s,18H,TMS)δ0.31(s,18H,TMS)
13C−NMR(100MHz,CDCl3)δ139.5,137.0,129.9,121.9,108.9,101.5,98.8,98.6,0.11,−0.15
M.S.(70ev,DI)670m/z
m.p.255〜256℃
Anal.Calcd for C30H38Si4Se2:C,53.87;H,5.73 Found:C,53.81;H,5.53
Benzo[1,2−b:4,5−b’]bis[d]benzoselenophene(14)の合成
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ8.62(s,2H,6,12位)δ8.18(d,J=7.80Hz,2H,2,8位)δ7.91(d,J=8.08Hz,2H,5,11位)δ7.50(t,J=7.87Hz,2H,3,9位)δ7.49(t,J=7.91Hz,2H,4,10位)
M.S.(70ev,DI)386m/z
m.p.>300℃
Anal.Calcd for C18H10Se2:C,56.27;H,2.62 Found:C,56.15;H,2.43
ヘキサメチレンジシラザン処理を行った200nmのSiO2熱酸化膜付きnドープシリコンウェハー(面抵抗0.02Ω・cm以下)を真空蒸着装置内に設置し、装置内の真空度が5.0×10−3Pa以下になるまで排気した。抵抗加熱蒸着法によって、この電極に化合物9(表1中のNo.100)を80nmの厚さに室温(25℃)で蒸着し、半導体層2を形成した。次いでこの基板を真空蒸着装置内に設置し、装置内の真空度が1.0×10−3Pa以下になるまで排気し、抵抗加熱蒸着法によって、金の電極(ソース及びドレイン電極)を40nmの厚さに蒸着し本発明の電界効果トランジスタを得た。本実施例における電界効果トランジスタにおいては、熱酸化膜付きnドープシリコンウェハーにおける熱酸化膜が絶縁層4の機能を有し、nドープシリコンウェハーが基板6及びゲート電極5の機能を有している(図3参照)。
実施例1において、化合物9を化合物14(表1中のNo.131)に変更した以外は実施例1と同様にして、本発明の有機電界効果トランジスタを作製した。半導体特性はゲート電圧を−10Vから100Vまで20Vステップで走査し、又ドレイン電圧を−10Vから100Vまで走査し、ドレイン電流−ドレイン電圧を測定した。その結果、電流飽和が観測され、得られた電圧電流曲線より、本素子はn型半導体を示し、そのキャリア移動度は3×10−3cm2/Vs、オン/オフ比は1×106、閾値電圧は−23Vであった。
1 ソース電極
2 半導体層
3 ドレイン電極
4 絶縁体層
5 ゲート電極
6 基板
7 保護層
Claims (4)
- R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基を表す、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
- R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基を表す、請求項3に記載の化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006329901A JP5160078B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006329901A JP5160078B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 電界効果トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008147256A JP2008147256A (ja) | 2008-06-26 |
JP5160078B2 true JP5160078B2 (ja) | 2013-03-13 |
Family
ID=39607130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006329901A Expired - Fee Related JP5160078B2 (ja) | 2006-12-06 | 2006-12-06 | 電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5160078B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5498681B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2014-05-21 | 山本化成株式会社 | 有機トランジスタ |
JP5498680B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2014-05-21 | 山本化成株式会社 | 有機トランジスタ |
US8154013B2 (en) | 2008-11-19 | 2012-04-10 | Xerox Corporation | Organic thin-film transistors |
US8313671B2 (en) | 2008-11-21 | 2012-11-20 | Hiroshima University | Heterocyclic compound and use thereof |
JP5544650B2 (ja) * | 2008-11-21 | 2014-07-09 | 国立大学法人広島大学 | 新規化合物の製造方法 |
JP5549829B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2014-07-16 | 東ソー株式会社 | ヘテロアセン誘導体及びその用途 |
KR101511072B1 (ko) * | 2009-03-20 | 2015-04-10 | 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 | 신규한 유기 발광 화합물 및 이를 포함하는 유기 전계 발광소자 |
US8968887B2 (en) * | 2010-04-28 | 2015-03-03 | Universal Display Corporation | Triphenylene-benzofuran/benzothiophene/benzoselenophene compounds with substituents joining to form fused rings |
JP5263250B2 (ja) | 2010-09-24 | 2013-08-14 | 株式会社デンソー | 化合物、有機半導体材料、及び半導体デバイス |
JP5896935B2 (ja) | 2012-08-27 | 2016-03-30 | 富士フイルム株式会社 | 有機薄膜トランジスタ、有機半導体薄膜および有機半導体材料 |
WO2016024485A1 (ja) * | 2014-08-13 | 2016-02-18 | 富士フイルム株式会社 | 有機半導体膜形成用の組成物、有機半導体膜、及びその製造方法 |
EP3270430B1 (en) | 2015-03-13 | 2020-12-09 | FUJIFILM Corporation | Organic semiconductor film formation composition, organic thin film transistor, electronic paper, and display device |
CN111316459A (zh) * | 2017-11-08 | 2020-06-19 | 索尼公司 | 光电转换元件和摄像装置 |
CN115959969B (zh) * | 2022-12-19 | 2024-07-26 | 安徽科技学院 | 一种1,4-二溴-2,5-二碘苯及其同系物的合成方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7834198B2 (en) * | 2005-01-19 | 2010-11-16 | National University Of Corporation Hiroshima University | Condensed polycyclic aromatic compound and use thereof |
JP2006278692A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Sony Corp | 有機電界効果型トランジスタ |
DE102005023437A1 (de) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Merck Patent Gmbh | Verbindungen für organische elektronische Vorrichtungen |
-
2006
- 2006-12-06 JP JP2006329901A patent/JP5160078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008147256A (ja) | 2008-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5160078B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP4581062B2 (ja) | 電界効果トランジスタ、半導体デバイス作製用インク、電界効果トランジスタの製造方法、および有機複素環化合物 | |
JP5477978B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP5167560B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP5913107B2 (ja) | 有機半導体材料、有機半導体組成物、有機薄膜及び電界効果トランジスタ並びにその製造方法 | |
JP2007266285A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP5840197B2 (ja) | 有機電界効果トランジスタ及び有機半導体材料 | |
KR101928284B1 (ko) | 유기 화합물, 유기 반도체 재료, 유기 박막 및 그의 제조 방법, 유기 반도체 조성물, 그리고 유기 반도체 디바이스 | |
JP5187737B2 (ja) | 電界効果トランジスタ、その製造方法及びそれに用いる化合物、並びに半導体デバイス作製用インク | |
JP2007266411A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
KR101462526B1 (ko) | 유기 반도체 재료 및 전계 효과 트랜지스터 그리고 그의 제조 방법 | |
JP2015199716A (ja) | 多環縮環化合物、有機半導体材料、有機半導体デバイス及び有機トランジスタ | |
JP2012044109A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JP5428113B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP6917106B2 (ja) | 縮合多環芳香族化合物及びその用途 | |
JP4868825B2 (ja) | 有機系電界効果トランジスタ | |
JP6526585B2 (ja) | 縮合多環芳香族化合物及びその用途 | |
JP6214938B2 (ja) | 有機半導体及びその用途、並びに半導体層形成用インク | |
JP2007266201A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP7317301B2 (ja) | 有機半導体化合物及びその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080716 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5160078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |