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JP5158509B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置で、トナー等の樹脂微粒子を溶解又は膨潤させて記録媒体に定着させる定着液を樹脂微粒子に付与して樹脂微粒子を記録媒体上に定着させる定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
現在、複写機やプリンタ、ファクシミリ等のように記録媒体である転写紙上に画像を形成する画像形成装置は多くあり、その中でも主流なのがトナーを使用したいわゆる電子写真方式の画像形成装置である。電子写真方式の画像形成装置は、普通紙で高速に、高密度にまた最近ではカラー画像も手軽に作成できる事からオフィス等に広く普及している。この電子写真方式の画像形成装置では転写紙上に形成した未定着のトナー像を転写紙に定着させる定着装置としては、熱を利用した熱定着方式の定着装置が多く採用している。これはハロゲンヒーターやセラミックヒータ等の発熱体でローラやフィルム等を熱し、未定着トナーが乗った転写紙を加圧ローラで挟んで加熱・加圧してトナーを溶融、変形させ、転写紙の繊維中にアンカリングすることで定着させる。この方式は均一性、安定性に優れているため広く普及しているが、一方で発熱体を用いて加熱するために多くのエネルギーを要し、消費エネルギーが大きい定着装置であるという欠点がある。
従来の熱定着方式の定着装置では加熱処理に多くの電力を消費していたため、従来に比べて省エネルギー化を実現できる定着方式として、トナーを定着するために加熱を行わない湿式定着方式が知られている(例えば、特許文献1に記載の定着装置で用いる定着方式)。湿式定着方式は、トナーの樹脂成分の少なくとも一部を溶解または膨潤させることでトナーを軟化させる軟化剤を含有する定着液を転写紙表面上のトナー像に付与してトナー像を定着させるものであるため、熱定着方式よりも省エネルギー化を実現できる。
特許文献1に記載の定着装置では、表面上に液状の定着液を担持する塗布ローラを未定着トナーを担持する転写紙に押し付けて、未定着トナーに定着液を付与している。しかしながら、特許文献1のように定着液を液状のまま転写紙上の未定着トナーに供給すると、塗布ローラが転写紙に定着液を塗布する塗布位置を通過したあとの塗布ローラの表面に残留する定着液の中に未定着トナーの一部が移行し、転写紙上のトナー像が劣化する不具合が生じた。これは、転写紙上の未定着トナーは静電気力によって転写紙に担持されているため、液体が触れると静電気力によって担持する力が著しく低下し、未定着トナーが定着液内に拡散してしまい、液中に未定着トナーが拡散した定着液の一部が塗布ローラ上に残留するために生じる。
なお、このような不具合は、定着液を転写紙上の未定着トナーに供給する構成に限らず、特許文献2のように、中間転写ベルト等のトナー像担持体上のトナーに定着液を供給した後、トナー像担持体上の樹脂が軟化したトナー像を転写紙に転写する構成で、定着液を塗布ローラを用いてトナー像担持体上のトナーに塗布する構成においても生じ得る問題である。
このように、未定着トナーの一部が塗布ローラに付着する不具合を抑制することができる定着装置として、特許文献3には、定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とし、この泡状定着液を特許文献1の定着液と同様に塗布ローラによって転写紙上の未定着トナーに塗布する構成が記載されている。このように定着液を泡状とすることにより、定着液の泡内に空気が大量に存在するため、未定着トナーが定着液内に拡散する力が働きにくくなり、転写紙上のトナーは定着液を塗布されても転写紙上から動かずにその場で定着液の作用で定着される。このため、未定着トナーの一部が塗布ローラに付着する不具合を抑制することができ、転写紙に液状の定着液を塗布する構成にくらべて、良好な画像が得られるようになる。
特開2006−78573号公報 特開2004−109749号公報 特開2007−219105号公報
また、本出願人は、特願2007−171480(以下、先願と呼ぶ)においても、液状の定着液を泡状定着液とし、この泡状定着液を塗布ローラによって転写紙上の未定着トナーに塗布する構成の定着装置を提案している。この先願に記載の定着装置では、泡発生部に多孔質部材である微小孔シートを備え、液状の定着液を空気と共に微小孔シートを通過させることによって泡状定着液を生成する。そして、生成した泡状定着液を泡発生部から搬送用のチューブを介して塗布ローラの表面に供給する位置に向けて搬送していた。
しかしながら、上記先願に記載の定着装置では液状の定着液を泡状定着液とする泡発生部から塗布ローラまで泡状定着液の搬送が困難であるという問題が生じた。以下、この問題について説明する。
一般的に泡は液体に比べて流動性が低いため、泡発生部から塗布ローラに供給する位置に向けてチューブを用いて定着液を搬送しようとすると、チューブの内壁に泡状定着液が付着し、液状の定着液に比べて定着液の移動が鈍くなる。このため、重力を利用した定着液の搬送は困難であり、ポンプの吸引によって搬送しようとすると、液状の定着液を搬送する構成に比べて出力の大きなポンプが必要となる。出力の大きなポンプを用いると、ポンプの大型化による装置全体の大型化という問題や、大きな出力を実現するために大きな電力を要するという問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する泡状定着液を、塗布部材によって樹脂微粒子を担持する記録媒体または樹脂微粒子担持体の表面に塗布して軟化した樹脂微粒子を記録媒体に定着させるもので、大きな出力のポンプを用いることなく、未定着トナー像への泡状定着液の塗布を行うことができる定着装置、及び、これを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることで樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とする定着液泡状化手段と、表面に該樹脂微粒子を担持する記録媒体または樹脂微粒子担持体に対して近接または接触し、表面移動することによってその表面上の該泡状定着液を該記録媒体または該樹脂微粒子担持体の表面上の該樹脂微粒子に塗布する塗布部材とを有し、該泡状定着液を塗布されて軟化した樹脂微粒子を該記録媒体に定着する定着装置において、上記定着液泡状化手段は、上記塗布部材の表面の少なくとも一部を構成する多孔質部材と、該多孔質部材の表面と直交する厚み方向の少なくとも一部に上記定着液を染み込ませるように該定着液を該多孔質部材に供給する定着液供給手段と、該定着液が染み込んだ該多孔質部材の少なくとも一部に発泡用気体を供給する発泡用気体供給手段とを備え、該定着液が染み込んだ該多孔質部材に該発泡用気体を供給し、該定着液を該発泡用気体と共に該多孔質部材の厚み方向の少なくとも一部を通過させることによって該定着液を発泡させて該多孔質部材の表面上に上記泡状定着液を生成し、該泡状定着液を上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に塗布することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着装置において、上記多孔質部材は連泡構造の焼結材であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の定着装置において、上記塗布部材は少なくとも一部に上記多孔質部材を備えて無端移動する無端移動部材と、該無端移動部材の内側で該無端移動部材の無端移動に連れ回らないように固定された非移動部材とを備え、該非移動部材は、該無端移動部材の該多孔質部材に対して内側から上記定着液を供給する上記定着液供給手段としての定着液供給路と、該定着液が供給された該多孔質部材に対して発泡用気体を供給する上記発泡用気体供給手段としての発泡用気体供給路とを備え、該定着液供給路から該多孔質部材に供給された該定着液が、該発泡用気体供給路から供給された該発泡用気体と共に該多孔質部材内を通過して、無端移動する外側の該多孔質部材の表面に押し出されることによって該定着液が泡状となることにより、該多孔質部材の表面上に泡状定着液が担持されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の定着装置において、上記非移動部材は上記発泡用気体供給路を複数個備え、上記無端移動部材の無端移動方向に直交する方向の長さである幅方向の長さが、複数個の該発泡用気体供給路のそれぞれによって異なり、複数個の該発泡用気体供給路のうち使用する該発泡用気体供給路を選択することにより、上記多孔質部材の表面上に形成される上記泡状定着液の幅方向の長さを変更可能とすることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3または4の定着装置において、上記非移動部材は、上記無端移動部材の上記多孔質部材に対して負圧がかかるように気体を吸引する気体吸引路を備え、上記塗布部材が上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に上記泡状定着液を塗布する塗布位置を通過した後の該塗布部材の表面上に残留する残留定着液を該多孔質部材越しに吸引することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の定着装置において、上記気体吸引路によって上記残留定着液を吸引された上記塗布部材の表面に残留する残留トナーを除去する塗布部材トナークリーニング部材を備えることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、上記塗布部材が上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に上記泡状定着液を塗布する塗布位置に対して上記塗布部材の表面移動方向上流側に、その表面が該塗布部材の表面に近接して配置され、その表面と該塗布部材の表面との隙間が該塗布位置に近いほど狭まるように配置された剪断力付与板を有し、該塗布部材表面上の該泡状定着液は該塗布部材の表面移動につれて狭まる該塗布部材と該剪断力付与板との隙間によって剪断力を受けて分泡し、発泡時よりも小さな泡になってから該記録媒体または該樹脂微粒子担持体に塗布されることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、樹脂と色剤を含有する上記樹脂微粒子を含むトナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該記録媒体上に該トナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、該定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7の定着装置を用いることを特徴とするものである。
請求項1の構成を備えた定着装置では、多孔質部材の厚み方向の少なくとも一部に染み込ませた定着液を、発泡用気体と共に多孔質部材の厚み方向の少なくとも一部を通過させることによって、多孔質部材の表面上に泡状定着液を生成する。多孔質部材は塗布部材の表面の少なくとも一部を構成するため、多孔質部材の表面上に泡状定着液を生成する構成により、従来の定着装置のように塗布部材とは別部材の泡発生部から塗布部材まで泡状定着液を搬送する構成を設けることなく、塗布部材の表面に泡状定着液を担持させることができる。
請求項1乃至8の発明によれば、泡状定着液を搬送する構成を設けることなく、塗布部材の表面に泡状定着液を担持させることができるため、塗布部材の表面まで泡状定着液を搬送するためのポンプが不要であり、大きな出力のポンプを用いることなく、未定着トナー像への泡状定着液の塗布を行うことができるという優れた効果がある。
以下、本発明を画像形成装置であるフルカラープリンタ(以下、プリンタ100という)に適用した場合の実施形態について説明する。
図2は、プリンタ100の概略構成を示す構成図である。
プリンタ100は、図2に示すように、像形成手段としての各構成部材を収納する位置固定された装置本体1と、記録媒体である転写紙Pを収納する引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。装置本体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像を形成するための画像ステーション3Y、3C、3M、3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図3は、画像ステーションの一つ(Y用の画像ステーション3Y)の概略構成を示す構成図である。図2及び図3に示すように、画像ステーション3Y、3C、3M、3Kは、図3中矢印A方向に回転するドラム状の感光体10Y、10C、10M、10Kを備えている。感光体10は、アルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各画像ステーション3は、感光体10の周囲に、感光体10を帯電する帯電装置11Y、11C、11M、11K、感光体10に形成された潜像を現像する現像装置12Y、12C、12M、12K、感光体10上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y、13C、13M、13Kを備える。各画像ステーション3の下方には、感光体10Y、10C、10M、10Kにレーザ光Lを照射可能な露光手段としての光学ユニット4を備えている。各画像ステーション3の上方には、各画像ステーション3により形成されたトナー画像が転写される転写ベルト20を備えた中間転写ユニット5を備えている。また、転写ベルト20に転写されたトナー画像を転写紙Pに定着する定着装置6を備えている。また、装置本体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y、7C、7M、7Kが装填されている。このトナーボトル7Y、7C、7M、7Kは、装置本体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、装置本体1から脱着可能に構成されている。
光学ユニット4は、光源であるレーザダイオードから発射させるレーザ光Lをポリゴンミラー等によって煩瑣させ、感光体10Y、10C、10M、10K上に照射しながら順次走査している。中間転写ユニット5の転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22、及び従動ローラ23に掛け回され、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、感光体10Y、10C、10M、10Kに形成されたトナー像を転写ベルト20に転写する一次転写ローラ24Y、24C、24M、24Kを備えている。中間転写ユニット5は、転写ベルト20上に転写されたトナー像を転写紙Pに転写する二次転写ローラ25、転写紙P上に転写されなかった転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26を備えている。
次に、プリンタ100において、カラー画像を得る行程について説明する。まず、画像ステーション3Y、3C、3M、3Kにおいて、感光体10Y、10C、10M、10Kが帯電装置11Y、11C、11M、11Kによって一様に帯電される。その後、光学ユニット4により、画像情報に基づきレーザ光Lが走査露光されて感光体10Y、10C、10M、10K表面に潜像が形成される。感光体10Y、10C、10M、10K上の潜像は、現像装置12の現像ローラ15Y、15C、15M、15K上に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。感光体10Y、10C、10M、10K上のトナー像は、各一次転写ローラ24Y、24C、24M、24Kの作用によって反時計回りに回転駆動される転写ベルト20上に順次重ねて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。一次転写終了後の感光体10Y、10C、10M、10Kは、クリーニング装置13Y、13C、13M、13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。トナーボトル7Y、7C、7M、7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各画像ステーション3Y、3C、3M、3Kの現像装置12Y、12C、12M、12Kに所定量補給される。
一方、給紙カセット2内の転写紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、装置本体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで二次転写部に搬送される。そして、二次転写部において、転写ベルト20上に形成されたトナー画像が転写紙Pに転写される。トナー画像が転写された転写紙Pは、定着装置6を通過することで画像定着が行われ、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体10と同様に、転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
なお、4つの画像ステーション3Y、3C、3M、3K及びトナーボトル7Y、7C、7M、7Kの配列順は図2に示す例に限らず、どのような順番であってもよい。
また、本発明の特徴部を有する定着装置を備えた画像形成装置としては、図2のプリンタ100の構成に限るものではない。
本実施形態のプリンタ100が備える定着装置6は、定着液を用いた湿式定着方式である。
定着液を用いた定着方式は従来から知られており、液状の定着液を未定着トナーが乗った記録媒体に塗布する構成やトナーを溶かす溶媒蒸気中に未定着トナーが乗った記録媒体を挿入するものなどがあり、確かにこの方式は熱方式に比べてエネルギーの消費は少ない。しかし定着液に臭気があったり、定着液が気化することで装置の設置環境に影響を与えたりする懸念があり、広く普及しなかった。しかし、近来、無臭で気化しにくく、トナーを膨潤・溶解させ定着可能な定着液が開発されてきたことで、湿式定着方式が再び見直されてきている。
また、従来の液状の定着液を塗布する定着装置では、塗布ローラを用いて記録媒体上の未定着トナーに定着液を塗布するときにトナーが塗布ローラに付着する、いわゆるオフセットが生じ易かった。このような問題に対して、上記先願に記載の定着装置では、液状の定着液を泡状とし、定着液のかさ密度を下げ、トナー像に対する定着液の表面張力の影響を抑制し、従来よりもトナー像を乱すことなく定着することができる。
しかしながら、上記先願のように泡状定着液を塗布する構成であると、以下の(1)及び(2)ような課題が発生する。
(1)泡の移動には大きな圧力が必要である。これは例えば液体の定着液を泡状定着液とする泡発生部から塗布ローラまで泡状定着液を搬送するのにチューブを使うとすると液状の定着液を移送するよりもかなり大きな圧力が必要となる。また、均一な塗布を行おうとすると小径の泡を含有する泡状定着液のほうが好ましいが、泡状定着液の移送が困難となる現象は小さな泡径の泡ほど顕著となる傾向があるので大容量のポンプ等が必要となってしまう。
(2)記録媒体に定着液を転写後、ローラに残った泡を回収し塗布ローラのクリーニングを行う必要があるが、泡は液体時よりも数十倍の体積を持っているためハンドリングが難しく液体に戻して体積を減らす必要がある。しかし自然に液体に戻るには数時間かかるため連続で定着を行うと泡がクリーニング機構から溢れてしまう恐れがある。
本実施形態の定着装置6は上記(1)及び(2)のような課題の改善を図ったものである。
次に、本発明の特徴部を有する定着装置6について説明する。
図1は、定着装置6を模式的に示す説明図である。なお、本発明における樹脂微粒子はトナー粒子である。
定着装置6は、塗布ローラ60と塗布対向ベルト75とによって形成される定着ニップに未定着トナーTを担持する転写紙Pを通紙させ、塗布ローラ60表面上の泡状定着液を未定着トナーTに塗布してトナーを転写紙Pに定着させる装置である。
塗布ローラ60は、回転することによってその表面が無端移動するローラ回転部61と、ローラ回転部61の内側で回転せずにローラ回転部61に対して定着液を供給する定着液供給軸62とから構成する。塗布ローラ60はローラ回転部61が図1中の矢印B方向に回転して転写紙Pに定着液を均一、且つ、微量に塗布するものである。
図4は、塗布ローラ60の説明図であり、図4(a)は、定着液供給軸62の斜視図であり、図4(b)は、定着液供給軸62を図4(a)の裏側から見た斜視図である。また、図4(c)は、塗布ローラ60の斜視説明図であり、図4(a)に示す定着液供給軸62の外側にローラ回転部61を設けた状態である。
また、図5は、塗布ローラ60に定着液を供給する構成の説明図である。
なお、各図において「Air」という記載と矢印とは、空気の流れを示している。
ローラ回転部61は、連泡構造の焼結材からなる多孔質部材を筒状に形成したものであり、多孔質部材の孔径は約40〜80[μm]程度の比較的細かい物が望ましい。ローラ回転部61の内側に配置された定着液供給軸62の内部には、定着液供給路65、発泡用気体供給路である3つの空気供給路81(a,b,c)、及び、気体吸引路である空気吸引路82が設けられている。図4(a)に示すように、定着液供給路65は、定着液供給軸62の表面に液供給口83が開口しており、この液供給口83からローラ回転部61に対して定着液66を供給する。また、3つの空気供給路81(a,b,c)は、定着液供給軸62の表面にそれぞれ供給空気口84(a,b,c)が開口しており、この供給空気口84からローラ回転部61に対して空気を供給する。また、図4(b)に示すように、空気吸引路82は定着液供給軸62の表面に吸引空気口85が開口しており、この吸引空気口85からローラ回転部61に対して負圧を作用させる。
本実施形態の定着装置6では、図5に示すように空気供給路81及び空気吸引路82は空気ポンプ86に接続されており、空気ポンプ86を駆動することにより、空気ポンプ86から空気供給路81に空気が送られ、空気吸引路82内の空気を空気ポンプ86が吸引する。空気供給路81に空気が送られることにより、供給空気口84からローラ回転部61に対して空気が供給され、空気吸引路82内の空気が吸引されることにより、吸引空気口85からローラ回転部61に対して負圧が作用する。
上述したように、泡は液体時よりも数十倍の体積を持っているためハンドリングが難しく、ローラに残った泡を回収するときには液体に戻して体積を減らす必要があるが、泡が自然に液体に戻るには数時間かかり、泡を自然に液体に戻す構成とすると、連続で定着を行うと泡がクリーニング機構から溢れてしまう恐れがある。泡を短時間で液に戻す方法としては、泡を押しつぶしたり、泡に熱を加えたりすることが考えられる。しかし、泡を押しつぶして瞬時に液に戻すにはかなり大きな圧力で押しつぶす必要があり、泡に熱を加えて瞬時に液体に戻すには、実験的には、80[℃]くらいの温度が必要であった。このように圧力を加える場合と熱を加える場合との何れの場合であっても泡を瞬時に液体に戻すには、かなり大きなエネルギーが必要となる。
これに対して、本実施形態の定着装置6の空気吸引路82及び吸引空気口85のように、空気の吸引によって多孔質部材内に泡を吸引することによって、塗布ローラ61表面上から瞬時に泡を無くすことができる。このような構成であれば、塗布ローラ表面上の泡に熱や圧力を加えて液体としてから回収する構成に比べて、省エネルギー化を図ることができる。
塗布ローラ60を用いて定着液の塗布を行う場合、まず、定着液タンク50から定着液供給路65に定着液66が供給される。定着液供給路65内に供給された定着液66は、重力によって多孔質部材からなるローラ回転部61に染み込む。このとき、ローラ回転部61を形成する多孔質部材の目が細かいため定着液66は塗布ローラ60の表面までは達せず、図1中の67で示すように、ローラ回転部61の多孔質部材の内部に染み込んだ状態で止まる。
ローラ回転部61が定着液供給路65と対向する位置からさらに図1中反時計回り方向(矢印B方向)に回転すると、多孔質部材の定着液66が染み込んだ部分が空気供給路81の供給空気口84と対向する位置に来る。この位置で、空気供給路81から空気が送られたローラ回転部61の多孔質部材中に染み込んだ定着液66は泡状定着液68となって塗布ローラ60の表面に発生する。
このように、ローラ回転部61の多孔質部材に定着液66を染み込ませ、空気ポンプ86が定着液供給軸62の空気供給路81及び供給空気口84を介して、ローラ回転部61の定着液66が染み込んだ部分に空気を供給することによって泡状定着液68を塗布ローラ60の表面に発生させる。
上述した多孔質部材の孔径であるとここで発生する泡状定着液68の泡径は数ミリから数センチと大きくばらついている。このまま転写紙Pに接触させ定着液を塗布すると、泡径のばらつきがそのまま転写紙P上の定着液の塗布量のばらつきとなり、結局トナーの定着度合いにばらつきが出てしまい大きな不具合になる。
このような不具合を防止するために何らかの方法で泡をなるべく破泡しないように分割を繰り返し、出来るだけ均一な小径の泡にする事が必要となる。
本発明者ら実験をおこなったところ、平均径で20〜40[μm]程度の泡となる泡状定着液を使用すると記録紙に転写したときに均一な塗布ができることが確認された。
本実施形態の定着装置6では、塗布ローラ60の表面上の泡状定着液68に剪断力を付与することで、泡を分割して小さく均一な泡とする剪断力付与板69を配置している。ローラ回転部61の回転と共に泡状定着液68が剪断力付与板69と塗布ローラ60の表面との隙間に入り込み、この隙間の出口付近での体積変化により泡状定着液68が強制的に擦られるような剪断力がかかるため、泡状定着液68は分裂を繰り返し、大径でばらつきの大きな状態から小径で均一な小径泡状定着液70になる。
ここで、図1中の下方から未定着トナーTを担持した転写紙Pが搬送されてきて、転写入口ガイド71に案内され、第一張架ローラ72、第二張架ローラ73及びテンションローラ74によって張架された塗布対向ベルト75と塗布ローラ60とによって形成される定着ニップに入り込む。
小径泡状定着液70は塗布対向ベルト75によって潰され破泡して液状となり転写紙P及び未定着トナーTに定着液が均一に塗布され、トナーは溶解してトナー同士、または転写紙Pに定着する。なお、第二張架ローラ73に対して塗布対向ベルト75を挟んで対向する位置には、定着ニップを通過した後の塗布対向ベルト75の表面をクリーニングする対向ベルトクリーニングブレード76を備えている。
定着ニップに対してローラ回転部61の表面移動方向下流側には分離爪77が配置されており、定着ニップを通過した転写紙Pは分離爪77によってローラ回転部61の表面から剥がされ、塗布ローラ60から分離する。塗布ローラ60から分離した転写紙Pは、第一加圧ローラ78と第二加圧ローラ79との間に入り、定着ニップで定着液が塗布されることによって若干軟化しているトナーが加圧されることで、トナーが転写紙Pにアンカリングされ定着力が上がり、また粒界が無くなるのでカラートナーの場合色の発色性も良くなる。なお、トナーの粒界が無くなってトナー層がフィルム化することを促進するため第二加圧ローラ79の内部にヒーター80を配置し、若干の熱を利用することも有効な手段である。
また、転写紙Pが分離した後のローラ回転部61には転写紙Pに転写しきれなかった定着液が塗布量の5[%]〜10[%]程度は残ってしまう。さらに、転写紙P上にあった未定着トナーTが定着ニップ通過時に若干取れて(オフセットして)、ローラ回転部61の表面に移行するので、定着液及び微量のトナー(残留定着液及び残留トナー)が混じったものがローラ回転部61の表面上に残留する。
図12示すように、定着液供給軸62は、ローラ回転部61の表面移動方向について分離爪77に対して下流側で、且つ、定着液供給路65と対向する位置に対して上流側の位置に、ローラ回転部61に対して負圧を作用させる吸引空気口85を備えた気体吸引路である空気吸引路82を備える。また、図5に示すに空気吸引路82は、廃液回収ボトル90に接続されている。そして、空気ポンプ86を駆動すると、空気吸引路82がローラ回転部61に対して負圧を作用させ、空気吸引路82と対向する位置に差し掛かった残留定着液及び残留トナーがローラ回転部61の多孔質部材を通って空気吸引路82に吸引される。空気吸引路82に吸引された残留定着液及び残留トナーは、廃液92として廃液回収ボトル90に貯留される。
廃液回収ボトル90内には満杯検出センサ91が配置されており、廃液回収ボトル90が廃液92で満杯になったことを検知し、その検知結果に基づいて不図示の制御部が、定着装置6の動作を制限または停止することができる。
図1に示すように、定着装置6は、吸引空気口85に対してローラ回転部61の回転方向下流側には、空気吸引路82で吸引し切れなかった残留トナーを掻き取るためのゴム製の塗布ローラブレード97を備える。回転するローラ回転部61は塗布ローラブレード97が接触する位置を過ぎるとローラ回転部61の表面は綺麗にクリーニングされ、次の泡状定着液68を発生させて塗布する作業の準備を終える。
次に、転写紙Pの幅に対応した幅の泡状定着液68を塗布ローラ60の表面上に発生させる構成について説明する。
定着液供給軸62は、第一空気供給路81a、第二空気供給路81b、及び、第三空気供給路81cの3つの空気供給路81を備えており、3つの空気供給路81は塗布ローラ60の表面上に作成される泡幅を変更するためにそれぞれ定着液供給軸62の表面に設けてある供給空気口84の幅が異なるように構成してある。
図4(a)に示すように、第一空気供給路81aは定着液供給軸62の表面にA4の用紙の長手方向の長さ(297[mm])に対応する第一供給空気口84aが設けてあり、この第一供給空気口84aから空気が送られるため塗布ローラ60の表面上に297[mm]に対応の泡状定着液68が発生する。同様に、第二空気供給路81bの第二供給空気口84bはA4横方向の長さ(210[mm])に対応しており、第三空気供給路81cの第三供給空気口84cは、はがきサイズの長さに対応している。このように、空気を排出する空気供給路81を切り替えることにより、転写紙Pの幅に対応した泡状定着液68を生成することができる。
図4(c)は、転写紙Pがはがきなどの小さいサイズのときに、転写紙Pのサイズに合わせた泡状定着液68が発生している様子を示している。このように転写紙Pのサイズにあわせた泡状定着液68を精製する機構がないと、常に最大幅に泡状定着液68を塗布ローラ60上に発生させておく必要がある。このような構成の場合、小さな転写紙Pが搬送されたときに、転写紙Pが接触した部分は転写紙Pに泡を持っていかれるが、その他の部分はそのままの状態で、塗布ローラ60のローラ回転部61の表面に残るため上述のクリーニング機構でかなりの量を回収する必要が出てきてしまう。その結果、定着液の使用効率が悪くなり印刷原価が高くなり、また廃液回収ボトル90も大きなものが必要になってしまう。
これに対して、本実施形態の定着装置6では、図5に示すように、空気ポンプ86によって空気供給路81に空気を送るが、コントロールボックス88で3つの空気供給路81(a〜c)の何れに空気を送るかを切り換える。
供給空気口の幅が異なるため、3つの空気供給路81(a〜c)はそれぞれ空気の必要量が異なるため、必要に応じた空気量をコントロールボックス88にてコントロールして送り出す。
図5に示すように、定着液タンク50には定着液供給用ポンプ87が接続されており、定着液タンク50内の定着液66を空気で押し出す構成になっている。定着液供給用ポンプ87からの空気導入管は定着液タンク50内の定着液66に接触しない空気部分に挿されていて、定着液供給路65に繋がる管は定着液66内に挿されている。このような構成により、定着液供給用ポンプ87を駆動することで空気が定着液66の液面を押して、定着液供給路65に定着液66を供給することができる。もちろん、定着液供給用ポンプ87からの空気導入管の途中に設けられた定着液供給用コントロールボックス89によって供給する空気(Air)の量を調節することにより、定着液66の必要量を制御して適量を送出する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここで上記先願に記載の従来の泡状定着液を生成方法について説明する。
図6は、従来の定着液を泡状化する構成の説明図である。
図6に示す構成では、定着液容器600内の液状定着液601を搬送ポンプ602で吸いだし微小孔シート611を備える気体・液体混合部610に送る。ここで、搬送ポンプ602の搬送力によって搬送管603を搬送された液状定着液601は微小孔シート611に入り、空気口612から吸引された空気と混ざって泡状定着液となる。前述の通り泡径が大きな泡状定着液だと均一性に問題があるため小さな泡を作るため、微小孔シート611の孔径は非常に小さくする必要がある。すると、搬送ポンプ602の必要圧力は小さな穴径に液体を押し込むため、かなり大きなものになる。また微小孔シート611から不図示の塗布ローラまでは泡状定着液を搬送する構成が必要になる。泡状の液体はチューブ(例えば図中の微小径泡生成部620に泡状定着液を搬送する泡搬送管613)内に留まろうとする性質があるため、さらに泡搬送のために大きな圧力が必要になる。この方法だとあまりに大きな圧力をかけるため、発生した泡が破裂して液に戻ってしまうこともあった。
また、図62示す構成で泡状定着液を生成して、塗布ローラに塗布した状態で定着ユニットの準備が完了するが、泡搬送管613内の泡は経時でゆっくり破泡するため記録紙に塗布後暫く使わないと定着性能が落ちてくる。ここで泡搬送管613内の泡状定着液を再利用するために搬送ポンプ602を逆送し、泡搬送管613内の定着液を定着液容器600に戻せれば良いが途中に微小孔シート611があるためそのままの戻ない。このため、新しい泡状定着液を生成し、微小孔シート611を通過後に泡搬送管613内で時間が経って液化した古い定着液は別経路で棄ててしまうしかない。すると定着液のロスが生じ、間欠的にコピーを取るようなやり方に対し、非常に非効率となってしまう。
一方、本実施形態の定着装置6では定着液を泡状にしてからチューブ内を搬送させる部分が無いため、定着液に搬送力を付与するポンプ(空気ポンプ86)の圧力を低く設定することができる。さらに、塗布ローラ60内で発泡するために定着液のロスがない。このように、本実施形態の定着装置6では従来の泡状定着液用いる構成の課題を解決することができる。
〔変形例〕
次に、本発明の特徴部を備えた他の構成(以下、変形例と呼ぶ)について説明する。
図7は、変形例の定着装置6の説明図である。
変形例の定着装置6は、表面移動する塗布部材が表面移動する部分が多孔質部材からなるベルト状の部材を2つの支持ローラで支持する構成となっており、ローラ状の塗布部材の外周部分が回転する上述した実施形態の定着装置6とは異なる。
以下、変形例の定着装置6について説明するが、図1に示す実施形態の定着装置6と供給する構成については説明を省略し、相違点について説明する。なお、図7に示す定着装置6で図1を用いて説明した定着装置6と共通する符号で示す構成は、上述した実施形態の同じ符号の構成と同様の機能を備えるものである。
図7に示すように、変形例の定着装置6は、第一支持ローラ161aと第二支持ローラ161bとによって張架される、塗布部材としての塗布ベルト161を備える。塗布ベルト161は、可撓性で多孔質部材からなり、第一支持ローラ161aまたは第二支持ローラ161bの何れか一方の駆動ローラが回転することによって無端移動する無端移動部材である。また、塗布ベルト161に連れ回らないように、塗布ベルト161の内側の配置され、多孔質部材からなる塗布ベルト161に定着液供給路65内の定着液66を供給する非移動部材としての定着液供給部材162を備える。変形例1の定着装置6は、駆動ローラを駆動することによって、塗布ベルト161を図7中矢印B方向に回転して転写紙Pに定着液を均一、且つ、微量に塗布するものである。
図7に示すように、定着液供給部材162は、塗布ベルト161を構成する多孔質部材に対して定着液66を供給する定着液供給路65と、定着液が供給された塗布ベルト161の多孔質部材に対して発泡用の空気を供給する発泡用気体供給路である3つの空気供給路81と、定着ニップを通過した塗布ベルト161に対して吸引空気口85から負圧を作用させる空気吸引路82とを備える。
なお、空気供給路81に空気を供給し、空気吸引路82を介して塗布ベルト161に負圧を作用させる構成としては、上述した実施形態の定着装置6が備える空気ポンプ86と同様の構成を適用することができる。
定着液供給路65は、定着液供給部材162の表面に液供給口83が開口しており、この液供給口83から塗布ベルト161に対して定着液66を供給する。そして、定着液供給路65から供給されて塗布ベルト161に染み込んだ状態の定着液67が、3つの空気供給路81(a〜c)の何れかから空気(図7中の「Air」)を供給されることによって多孔質部材からなる塗布ベルト161内を通過して、無端移動する塗布ベルト161の外側の表面に押し出される。これによって定着液66が泡状となり、多孔質部材からなる塗布ベルト161の表面上に泡状定着液68が担持される。
塗布ベルト161の表面上に担持される泡状定着液68は、塗布ベルト161の無端移動に伴い、塗布ベルト161と剪断力付与板69との隙間に入り込んで剪断力を受け、小径泡状定着液70となり、定着ニップで転写紙Pに塗布される。
また、定着ニップを通過した塗布ベルト161の表面に付着した残留定着液及び残留トナーは、吸引空気口85から塗布ベルト161に対して作用する負圧によって、塗布ベルト161の多孔質部材を通って空気吸引路82に吸引される。空気吸引路82に吸引された残留定着液及び残留トナーは、上述した実施形態と同様に廃液回収ボトルに貯留される。さらに、図7に示す定着装置6は、吸引空気口85に対して塗布ベルト161の表面移動方向下流側には、空気吸引路82で吸引し切れなかった残留トナーを掻き取るためのゴム製の塗布ベルトブレード197を備える。表面移動する塗布ベルト161は塗布ベルトブレード197が接触する位置を過ぎると塗布ベルト161の表面は綺麗にクリーニングされ、次の泡状定着液68を発生させて塗布する作業の準備を終える。
また、上述した実施形態及び変形例では、塗布部材(塗布ローラ60または塗布ベルト61)が記録媒体である転写紙P上の未定着トナー像に泡状定着液を塗布する構成である。本発明の特徴部である塗布部材の表面を構成する多孔質部材で液状定着液を発泡させて泡状定着液として未定着トナー像に塗布する定着装置としては、塗布部材が転写紙Pなどの記録媒体に定着液を塗布する定着装置に限るものではなく、例えば、特許文献2に記載の定着装置のように、樹脂微粒子担持体である中間転写ベルト等のトナー像担持体上の未定着トナー像に定着液を塗布する定着装置にも適用可能である。
以上、本実施形態によれば、トナーに含まれる樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることでトナーの樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する定着液66を液中に気泡が分散した泡状定着液68とする定着液泡状化手段と、樹脂微粒子を含む未定着トナーTを担持する記録媒体である転写紙Pに対して近接または接触し、表面移動することによってその表面上の泡状定着液68を転写紙Pに塗布する塗布部材としての塗布ローラ60とを有し、泡状定着液68を塗布され軟化したトナーを転写紙Pに定着する定着装置6において、定着液泡状化手段は、塗布ローラ60の表面を構成するローラ回転部61の少なくとも一部を構成する多孔質部材と、多孔質部材からなるローラ回転部61の厚み方向に液状の定着液66を染み込ませるように定着液66をローラ回転部61に供給する定着液供給手段を構成する定着液供給路65と、定着液66が染み込んだローラ回転部61に発泡用気体である空気(Air)を供給する発泡用気体供給手段を構成する空気供給路81とを備え、定着液66が染み込んだローラ回転部61に空気を供給し、定着液66を空気と共にローラ回転部61の厚み方向を通過させることによって染み込んだ状態の定着液67を発泡させてローラ回転部61の表面上に泡状定着液68を生成し、塗布ローラ60の表面上に生成した泡状定着液68を転写紙Pに塗布する。塗布部材である塗布ローラ60の表面部であるローラ回転部61の少なくとも一部を構成する多孔質部材の表面上に泡状定着液68を生成し、転写紙Pに塗布するため、液状の定着液66を泡化して泡状定着液68としてから搬送する必要がなくなり、結果として搬送圧力を低減でき、塗布ローラ60表面まで泡状定着液68を搬送するためのポンプが不要であるため、大きな出力のポンプを用いることなく、泡状定着液68の塗布を行うことができる。さらに、定着液のロスも低減することができる。
また、ローラ回転部61を構成する多孔質部材が連泡構造の焼結材であることにより、塗布ローラ60の耐磨耗性が向上する。
塗布部材である塗布ローラ60は少なくとも一部に多孔質部材を備えて無端移動する無端移動部材であるローラ回転部61と、ローラ回転部61の内側でローラ回転部61の無端移動に連れ回らないように固定された非移動部材である定着液供給軸62とを有し、定着液供給軸62は、ローラ回転部61の多孔質部材に対して定着液66を供給する定着液供給路65と、定着液66が供給されたローラ回転部61の多孔質部材に対して発泡用気体である空気(Air)を供給する発泡用気体供給路である空気供給路81とを備える。そして、定着液供給路65からローラ回転部61に供給された定着液66が、空気供給路81から空気を供給されることによってローラ回転部61の多孔質部材内を通過して、無端移動するローラ回転部61の外側表面に押し出されることによって定着液66が泡状となることにより、ローラ回転部61の表面上に泡状定着液68が担持される。このような構成により、泡状定着液68を塗布ローラ60の表面に生成するために、撹拌フィン等の可動部が不要となり、また微小孔フィルタも不要であるため、微小孔フィルタを通すために圧力を上げる必要もなくなる。
定着液供給軸62は、空気供給路81を三つ備え、ローラ回転部61の無端移動方向に直交する方向の長さである幅方向の長さが、3つの空気供給路81(a〜c)のそれぞれによって異なる。そして、コントロールボックス88で3つの空気供給路81(a〜c)のうち使用する空気供給路81を選択することにより、多孔質部材からなるローラ回転部61の表面上に形成される泡状定着液68の幅方向の長さを変更可能とする。これにより、転写紙Pの幅に応じた塗布量の定着液を塗布することができ、定着液のロスを低減することができる。
定着液供給軸62は、ローラ回転部61の多孔質部材に対して負圧がかかるように気体を吸引する気体吸引路である空気吸引路82を備え、塗布ローラ60が転写紙Pに泡状定着液68(小径泡状定着液70)を塗布する塗布位置である定着ニップを通過した後のローラ回転部61の表面上に残留する残留定着液をローラ回転部61越しに吸引する。これにより、塗布ローラ60のクリーニングを簡単に行う事ができる。さらに、空気吸引路82の吸引と、空気供給路81への空気の供給とを空気ポンプ86で行うことにより、一つのポンプで空気の供給と吸引とを兼ねることができる可能性があり、構成を簡素化することができる。
また、上記(2)で述べたように、塗布ローラ上に残った定着液は除去する必要があるが、泡は体積が大きいため、ハンドリングが難しく、液体に戻して体積を減らす必要があるが、泡が自然に液体に戻るには時間がかかり、泡を自然に液体に戻す構成とすると、連続で定着を行ったときに泡がクリーニング機構から溢れてしまう恐れがある。しかしながら、定着装置6のように、空気吸引路82及び吸引空気口85を用いて、空気の吸引によって多孔質部材内に泡を吸引することによって、塗布ローラ61表面上から瞬時に泡を無くすことができ、泡がクリーニング機構から溢れることを防止することができる。
また、空気吸引路82によって残留定着液を吸引された塗布ローラ60のローラ回転部61の表面に残留する残留トナーを除去する塗布部材トナークリーニング部材である塗布ローラブレード97を備により、吸引によって取りきれなかった残留定着液及び残留トナーを完全に掻き取ることができる。これにより、新たに供給される定着液に残留定着液や残留トナーが混ざることを防止することができ、塗布する定着液の成分が変化することを防止し、所望の品質の定着液を塗布することができるので、画像品質の向上につながる。
また、塗布ローラ60が転写紙Pに泡状定着液68(小径泡状定着液70)を塗布する塗布位置である定着ニップに対してローラ回転部61の表面移動方向上流側に、その表面が塗布ローラ60の表面に近接して配置され、その表面と塗布ローラ60の表面との隙間が該定着ニップに近いほど狭まるように配置された剪断力付与板69を有し、塗布ローラ60表面上の泡状定着液68はローラ回転部61の表面移動につれて狭まる塗布ローラ60と剪断力付与板69との隙間によって剪断力を受けて分泡し、発泡時よりも小さな泡径の小径泡状定着液70になってから転写紙Pに塗布される。これにより、必要な小径の小径泡状定着液70を生成することができ、転写紙Pへの定着液の均一塗布ができるため、結果的に定着品質を上げることができる。
また、上記(1)で述べたように、泡状定着液の泡径が小さくなるほどポンプを用いた泡状定着液の移送は困難となる。しかしながら、本実施形態のように塗布ローラ60上に泡状定着液68を生成し、塗布ローラ60で剪断力を付与して小径泡状定着液70を生成することにより、泡径を小さくしたとしても泡状定着液の移送が困難になることはない。
樹脂と色剤を含有する樹脂微粒子層を含むトナーを用いて記録媒体である転写紙P上にトナー像を形成するトナー像形成手段である画像ステーション3と、転写紙P上にトナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置としてのプリンタ100において、定着手段として、本実施形態の定着装置6を用いるため、省電力、且つ小型で、信頼性の高い画像形成装置を得ることが可能になる。
実施形態に係る定着装置を模式的に示す説明図。 実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおける画像ステーションの一つの概略構成図。 塗布ローラの説明図、(a)は、定着液供給軸の斜視図、(b)は、(a)の裏側から定着液供給軸を見た斜視図、(c)は、塗布ローラの斜視説明図。 塗布ローラに定着液を供給する構成の説明図。 従来の定着液を泡状化する構成の説明図。 変形例に係る定着装置を模式的に示す説明図。
符号の説明
1 装置本体
2 給紙カセット
3 画像ステーション
4 光学ユニット
5 中間転写ユニット
6 定着装置
7 トナーボトル
8 排紙トレイ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 クリーニング装置
13a クリーニングブレード
15 現像ローラ
20 転写ベルト
21 駆動ローラ
22 テンションローラ
23 従動ローラ
24 一次転写ローラ
25 二次転写ローラ
26 ベルトクリーニング装置
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
29 排出ローラ
50 定着液タンク
60 塗布ローラ
61 ローラ回転部
62 定着液供給軸
65 定着液供給路
66 定着液
67 染み込んだ状態の定着液
68 泡状定着液
69 剪断力付与板
70 小径泡状定着液
71 転写入口ガイド
72 第一張架ローラ
73 第二張架ローラ
74 テンションローラ
75 塗布対向ベルト
76 対向ベルトクリーニングブレード
77 分離爪
78 第一加圧ローラ
79 第二加圧ローラ
80 ヒーター
81 空気供給路
81a 第一空気供給路
81b 第二空気供給路
81c 第三空気供給路
82 空気吸引路
83 液供給口
84 供給空気口
84a 第一供給空気口
84b 第二供給空気口
84c 第三供給空気口
85 吸引空気口
86 空気ポンプ
87 定着液供給用ポンプ
88 コントロールボックス
89 定着液供給用コントロールボックス
90 廃液回収ボトル
91 満杯検出センサ
92 廃液
97 塗布ローラブレード
100 プリンタ
161 塗布ベルト
161a 第一支持ローラ
161b 第二支持ローラ
162 定着液供給部材
197 塗布ベルトブレード
600 定着液容器
601 液状定着液
602 搬送ポンプ
603 搬送管
610 気体・液体混合部
611 微小孔シート
612 空気口
613 泡搬送管
620 微小径泡生成部
P 転写紙
T 未定着トナー

Claims (8)

  1. 樹脂の少なくとも一部を溶解または膨潤させることで樹脂微粒子を軟化させる軟化剤を含有する定着液を液中に気泡が分散した泡状定着液とする定着液泡状化手段と、
    表面に該樹脂微粒子を担持する記録媒体または樹脂微粒子担持体に対して近接または接触し、表面移動することによってその表面上の該泡状定着液を該記録媒体または該樹脂微粒子担持体の表面上の該樹脂微粒子に塗布する塗布部材とを有し、
    該泡状定着液を塗布されて軟化した樹脂微粒子を該記録媒体に定着する定着装置において、
    上記定着液泡状化手段は、上記塗布部材の表面の少なくとも一部を構成する多孔質部材と、
    該多孔質部材の表面と直交する厚み方向の少なくとも一部に上記定着液を染み込ませるように該定着液を該多孔質部材に供給する定着液供給手段と、
    該定着液が染み込んだ該多孔質部材の少なくとも一部に発泡用気体を供給する発泡用気体供給手段とを備え、
    該定着液が染み込んだ該多孔質部材に該発泡用気体を供給し、該定着液を該発泡用気体と共に該多孔質部材の厚み方向の少なくとも一部を通過させることによって該定着液を発泡させて該多孔質部材の表面上に上記泡状定着液を生成し、
    該泡状定着液を上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に塗布することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記多孔質部材は連泡構造の焼結材であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    上記塗布部材は少なくとも一部に上記多孔質部材を備えて無端移動する無端移動部材と、
    該無端移動部材の内側で該無端移動部材の無端移動に連れ回らないように固定された非移動部材とを備え、
    該非移動部材は、該無端移動部材の該多孔質部材に対して内側から上記定着液を供給する上記定着液供給手段としての定着液供給路と、
    該定着液が供給された該多孔質部材に対して発泡用気体を供給する上記発泡用気体供給手段としての発泡用気体供給路とを備え、
    該定着液供給路から該多孔質部材に供給された該定着液が、該発泡用気体供給路から供給された該発泡用気体と共に該多孔質部材内を通過して、無端移動する外側の該多孔質部材の表面に押し出されることによって該定着液が泡状となることにより、該多孔質部材の表面上に泡状定着液が担持されることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3の定着装置において、
    上記非移動部材は上記発泡用気体供給路を複数個備え、上記無端移動部材の無端移動方向に直交する方向の長さである幅方向の長さが、複数個の該発泡用気体供給路のそれぞれによって異なり、
    複数個の該発泡用気体供給路のうち使用する該発泡用気体供給路を選択することにより、上記多孔質部材の表面上に形成される上記泡状定着液の幅方向の長さを変更可能とすることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項3または4の定着装置において、
    上記非移動部材は、上記無端移動部材の上記多孔質部材に対して負圧がかかるように気体を吸引する気体吸引路を備え、
    上記塗布部材が上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に上記泡状定着液を塗布する塗布位置を通過した後の該塗布部材の表面上に残留する残留定着液を該多孔質部材越しに吸引することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5の定着装置において、
    上記気体吸引路によって上記残留定着液を吸引された上記塗布部材の表面に残留する残留トナーを除去する塗布部材トナークリーニング部材を備えることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の定着装置において、
    上記塗布部材が上記記録媒体または上記樹脂微粒子担持体に上記泡状定着液を塗布する塗布位置に対して上記塗布部材の表面移動方向上流側に、その表面が該塗布部材の表面に近接して配置され、その表面と該塗布部材の表面との隙間が該塗布位置に近いほど狭まるように配置された剪断力付与板を有し、
    該塗布部材表面上の該泡状定着液は該塗布部材の表面移動につれて狭まる該塗布部材と該剪断力付与板との隙間によって剪断力を受けて分泡し、発泡時よりも小さな泡になってから該記録媒体または該樹脂微粒子担持体に塗布されることを特徴とする定着装置。
  8. 樹脂と色剤を含有する上記樹脂微粒子を含むトナーを用いて記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    該記録媒体上に該トナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、
    該定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6または7の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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