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JP5151551B2 - 薄膜磁気センサ - Google Patents

薄膜磁気センサ Download PDF

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Description

本発明は、薄膜磁気センサに関し、さらに詳しくは、自動車の車軸、ロータリーエンコーダ、産業用歯車等の回転情報の検出、油圧式シリンダ/空気式シリンダのストロークポジション、工作機械のスライド等の位置・速度情報の検出、工業用溶接ロボットのアーク電流等の電流情報の検出、地磁気方位コンパスなどに好適な薄膜磁気センサに関する。
磁気センサは、電磁気力(例えば、電流、電圧、電力、磁界、磁束など。)、力学量(例えば、位置、速度、加速度、変位、距離、張力、圧力、トルク、温度、湿度など。)、生化学量等の被検出量を、磁界を介して電圧に変換する電子デバイスである。磁気センサは、磁界の検出方法に応じて、ホールセンサ、異方的磁気抵抗(AMR: Anisotropic Magneto-Resistiity)センサ、巨大磁気抵抗(GMR: Gaiant MR)センサ等に分類される。
これらの中でもGMRセンサは、
(1)AMRセンサに比べて電気比抵抗の変化率の最大値(すなわち、MR比=△ρ/ρ(△ρ=ρ−ρ:ρは、外部磁界Hにおける電気比抵抗、ρは、外部磁界ゼロにおける電気比抵抗))が極めて大きい、
(2)ホールセンサに比べて抵抗値の温度変化が小さい、
(3)巨大磁気抵抗効果を有する材料が薄膜材料であるために、マイクロ化に適している、
等の利点がある。そのため、GMRセンサは、コンピュータ、電力、自動車、家電、携帯機器等に用いられる高感度マイクロ磁気センサとしての応用が期待されているものである。
GMR効果を示す材料としては、強磁性層(例えば、パーマロイ等)と非磁性層(例えば、Cu、Ag、Au等)の多層膜、あるいは、反強磁性層、強磁性層(固定層)、非磁性層及び強磁性層(自由層)の4層構造を備えた多層膜(いわゆる、「スピンバルブ」)からなる金属人工格子、強磁性金属(例えば、パーマロイ等)からなるnmサイズの微粒子と、非磁性金属(例えば、Cu、Ag、Au等)からなる粒界相とを備えた金属−金属系ナノグラニュラー材料、スピン依存トンネル効果によってMR(Magneto-Resistivity)効果が生ずるトンネル接合膜、nmサイズの強磁性金属合金微粒子と、非磁性・絶縁性材料からなる粒界相とを備えた金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料等が知られている。
これらの内、スピンバルブに代表される多層膜は、一般に、低磁界における感度が高いという特徴がある。しかしながら、多層膜は、種々の材料からなる薄膜を高精度で積層する必要があるために、安定性や歩留まりが悪く、製作コストを抑えるには限界がある。そのため、この種の多層膜は、専ら付加価値の大きなデバイス(例えば、ハードディスク用の磁気ヘッド)にのみ用いられ、単価の安いAMRセンサやホールセンサとの価格競争を強いられる磁気センサに応用するのは困難であると考えられている。また、多層膜間の拡散が生じやすく、GMR効果が消失しやすいため、耐熱性が悪いという大きな欠点がある。
一方、ナノグラニュラー材料は、一般に、作製が容易で、再現性も良い。そのため、これを磁気センサに応用すれば、磁気センサを低コスト化することができる。特に、金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料は、
(1)その組成を最適化すれば、室温において10%を越える高いMR比を示す、
(2)電気比抵抗ρが桁違いに高いので、磁気センサの超小型化と低消費電力化が同時に実現可能である、
(3)耐熱性の悪い反強磁性膜を含むスピンバルブ膜と異なり、高温環境下でも使用可能である、
等の利点がある。しかしながら、金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料は、低磁界における磁界感度が非常に小さいという問題がある。
そこでこの問題を解決するために、特許文献1には、巨大磁気抵抗薄膜の両端に軟磁性薄膜を配置し、巨大磁気抵抗薄膜の磁界感度を上げる点が記載されている。また、同文献には、基板上に膜厚2μmのパーマロイ薄膜(軟磁性膜)を形成し、パーマロイ薄膜にイオンビームエッチング装置を用いて幅約9μmの隙間を作製し、隙間の部分にCo38.641.047.4組成を有するナノグラニュラーGMR膜を積層する薄膜磁気センサの製造方法が記載されている。
また、特許文献2には、巨大磁気抵抗薄膜の両端に軟磁性薄膜を配置した薄膜磁気抵抗素子において、磁界感度をさらに向上させるために、巨大磁気抵抗薄膜の膜厚を軟磁性薄膜の膜厚以下とする点が記載されている。
特開平11−087804号公報 特開平11−274599号公報
大きな飽和磁化を有し、透磁率の高い軟磁性材料は、磁界感度が極めて高く、相対的に弱い外部磁界で極めて大きな磁化を示す。そのため、GMR膜の両端に軟磁性材料からなる薄膜ヨークを近づけると、外部磁界が薄膜ヨークによって増幅され、GMR膜には、外部磁界の100〜10000倍の強い磁界が作用する。その結果、GMR膜の磁界感度を著しく大きくすることができる。
また、GMR膜に発生する磁界の強さは、薄膜ヨークの形状にも依存し、薄膜ヨークの形状を細長くするほど、GMR膜には強い磁界が発生する。これは、薄膜ヨークの形状を細長くすることによって、感磁方向の反磁界が小さくなるためである。なお、「感磁方向」とは、GMR膜の磁界感度が最大となるときの外部磁界印加方向をいう。
ここで、磁気センサは、一般に、検出素子を直交配置したブリッジ又はハーフブリッジにより構成されている。また、磁気センサは、通常、使用磁場範囲内で直線的な出力特性が得られるものが選定される。GMR膜を用いた磁気センサの最大出力は、GMR膜の材料の物性で決まるので、磁場検出感度は、薄膜ヨークの形状磁気異方性(反磁界)で決定される。そのため、広い磁場範囲で使用する場合には、その分、磁場分解能が悪くなる。逆に、磁場分解能の良いセンサは、小さな磁場で飽和してしまうので、微少な磁場範囲内でしか使用することができない。
例えば、磁性体の磁気特性を測定するような場合、磁化が飽和するような強磁界領域はラフに測定し、磁化が急激に変動する保磁力付近は、精密に測定するのが望ましい。このような場合の磁場測定には、高磁界用と低磁界用の2種類の磁気センサを組み合わせて使用する必要がある。しかしながら、2種類のセンサを使用することは、設置スペースが2倍以上必要になるため、微少領域の磁場測定が困難になり、コスト面からも好ましくない。
本発明が解決しようとする課題は、GMR膜を用いた薄膜磁気センサにおいて、高磁界と低磁界の双方を適切な分解能で同時に測定することが可能な磁気センサを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る薄膜磁気センサは、
巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜と、
前記GMR膜の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨークとを備え、
前記薄膜ヨークは、
感磁方向の反磁界係数がNLである高感度部と、
前記高感度部と電気的に直列に接続された、感磁方向の反磁界係数がNH(>NL)である低感度部と、
を備えていることを要旨とする。
前記薄膜ヨークは、
(1)(イ)縦棒部と横棒部からなるT字型、又は、(ロ)前記T字型の前記縦棒部がいずれか一方に偏ったL字型を呈し、前記横棒部を介して前記GMR膜と電気的に接続しているもの、又は、
(2)短冊状を呈し、感磁方向と交差する方向に1又は2以上の切り欠きが設けられているもの
が好ましい。
薄膜ヨークに高感度部と低感度部とを設け、両者を電気的に直列に接続すると、低磁界が作用したときには、高感度部にのみ磁束が流れ込む。しかも、高感度部は、反磁界係数NLが相対的に小さいので、小さな磁界Hで磁化が飽和する。その結果、低磁界領域の磁気特性を高精度に測定することができる。
一方、高磁界が作用したときには、低感度部にも磁束が流れ込む。しかも、低感度部は、反磁界係数NHが相対的に大きいので、磁界Hに対する磁気抵抗MRの傾きは小さくなるが、磁化を飽和させるためには、より大きな磁界Hが必要となる。その結果、高磁界領域を広範囲に渡って測定することができる。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. 薄膜磁気センサ]
本発明に係る薄膜磁気センサは、巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜と、GMR膜の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨークとを備えている。
[1.1 GMR膜]
GMR膜は、外部磁界の変化を電気抵抗Rの変化として感じ、結果的に電圧の変化として検出するためのものであり、巨大磁気抵抗(GMR)効果を有する材料からなる。外部磁界の変化を高い感度で検出するためには、GMR膜のMR比の絶対値は、大きいほど良い。GMR膜のMR比の絶対値は、具体的には、5%以上が好ましく、さらに好ましくは、10%以上である。
また、GMR膜は、薄膜ヨークと直接、電気的に接続されるので、GMR膜には、薄膜ヨークより高い電気比抵抗ρを有するものが用いられる。一般に、GMR膜の電気比抵抗ρが小さすぎると、薄膜ヨーク間が電気的に短絡するので好ましくない。一方、GMR膜の電気比抵抗ρが高すぎる場合には、ノイズが増加し、外部磁界の変化を電圧変化として検出するのが困難となる。GMR膜の電気比抵抗ρは、具体的には、103μΩcm以上1012μΩcm以下が好ましく、さらに好ましくは、104μΩcm以上1011μΩcm以下である。
このような条件を満たす材料には、種々の材料があるが、中でも上述した金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料が特に好適である。金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料は、高いMR比と高い電気比抵抗ρを有するだけでなく、僅かな組成変動によってMR比が大きく変動することがないので、安定した磁気特性を有する薄膜を、再現性良く、かつ低コストで作製することができるという利点がある。
GMR膜として用いられる金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料としては、具体的には、
(1)Co−Y23系ナノグラニュラー合金、Co−Al23系ナノグラニュラー合金、Co−Sm23系ナノグラニュラー合金、Co−Dy23系ナノグラニュラー合金、FeCo−Y23系ナノグラニュラー合金等の酸化物系ナノグラニュラー合金、
(2)Fe−MgF2、FeCo−MgF2、Fe−CaF2、FeCo−AlF3等のフッ化物系ナノグラニュラー合金、
などがある。
GMR膜の形状及び寸法は、特に限定されるものではなく、目的とする磁界感度が得られるように定める。一般に、抵抗値は抵抗体の長さに比例し、断面積に反比例するので、GMR膜の膜厚を薄くしたり、長さを短く、あるいは横幅を狭くするほど、電気抵抗Rを大きくすることができる。この電気抵抗Rを大きくすることにより、デバイスの消費電力を下げることができる。しかし、GMR膜の電気抵抗Rが高くなりすぎると、増幅器との間でインピーダンス不良を起こす場合がある。
[1.2 薄膜ヨーク]
薄膜ヨークは、ギャップを介して対向しており、GMR膜は、ギャップ内又はその近傍において、薄膜ヨークと電気的に接続される。
ここで、「ギャップ近傍」とは、薄膜ヨーク先端に発生する増幅された大きな磁界の影響を受ける領域をいう。薄膜ヨーク間に発生する磁界は、ギャップ内が最も大きくなるので、GMR膜は、ギャップ内に形成するのが最も好ましいが、GMR膜に作用する磁界が実用上十分な大きさであるときは、その全部又は一部がギャップ外(例えば、薄膜ヨークの上面側又は下面側)にあっても良いことを意味する。
薄膜ヨークは、GMR膜の磁界感度を高めるためのものであり、軟磁性材料からなる。弱磁界に対する高い磁界感度を得るためには、薄膜ヨークには、透磁率μ及び/又は飽和磁化Msの高い材料を用いるのが好ましい。具体的には、その透磁率μは、100以上が好ましく、さらに好ましくは、1000以上である。また、その飽和磁化Msは、5(kGauss)以上が好ましく、さらに好ましくは、10(kGauss)以上である。
薄膜ヨークの材質としては、具体的には、パーマロイ(40〜90%Ni−Fe合金)、センダスト(Fe74Si9Al17)、ハードパーム(Fe12Ni82Nb6)、Co88Nb6Zr6アモルファス合金、(Co94Fe6)70Si1515アモルファス合金、ファインメット(Fe75.6Si13.28.5Nb1.9Cu0.8)、ナノマックス(Fe83HF611)、Fe85Zr105合金、Fe93Si34合金、Fe711118合金、Fe71.3Nd9.619.1ナノグラニュラー合金、Co70Al1020ナノグラニュラー合金、Co65Fe5Al1020合金等が好適である。
薄膜ヨークは、外部磁界を増幅させ、GMR膜の磁界感度を高める作用がある。この増幅作用は、薄膜ヨークの材質だけでなく、形状を最適化することによっても高めることができる。
さらに、薄膜ヨークの形状を最適化し、薄膜ヨークに高感度部と低感度部とを設けると、低磁界領域は高精度に、かつ、高磁界領域はラフであるが広範囲に渡って計測可能な磁気センサが得られる。
ここで、「高感度部」とは、感磁方向の反磁界係数NLが低感度部より小さい領域をいう。一般に、感磁方向に対して垂直方向の長さに比べて、感磁方向に対して平行方向の長さが長くなるほど、反磁界係数を小さくすることができる。従って、高感度部を形成するためには、薄膜ヨークのいずれかの部分に、感磁方向に伸びた縦長部があれば良い。縦長部は、1個でも良く、あるいは、2個以上あっても良い。縦長部の形状、数などを最適化することによって、低磁界領域の感度を調節することができる。
「低感度部」とは、感磁方向の反磁界係数NHが高感度部より大きい(NH>NL)領域をいう。低感度部は、高感度部と電気的に直列に接続されていれば良い。高感度部を構成する縦長部のいずれかの部分に、感磁方向と交差する方向に張り出した横長部を形成すると、その部分が低感度部として機能する。横長部は、感磁方向に対して垂直方向に形成するのが好ましい。横長部は、1個でも良く、あるいは、2個以上であっても良い。横長部の形状、数などを最適化することによって、高磁界領域の感度を調節することができる。
[2. 具体例]
[2.1 具体例(1)]
図1(a)に、本発明に係る薄膜磁気センサの第1の具体例を示す。図1(a)において、薄膜磁気センサ10は、巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜12と、GMR膜12の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨーク14、14とを備えている。薄膜ヨーク14、14は、T字型を呈しており、T字の横棒部を介してGMR膜12と電気的に接続している。薄膜ヨーク14、14の全長L1、縦棒部の幅W1、横棒部の長さL2、及び、横棒部の幅W2は、目的に応じて任意に選択することができ、これらの寸法を最適化することによって、低磁界領域の感度と高磁界領域の感度を調節することができる。
図1(a)に示す薄膜磁気センサ10は、図1(b)に示す低感度センサ10aと、図1(c)に示す高感度センサ10bとを電気的に直列に接続したものと考えることができる。
すなわち、高感度センサ10bにおいて、GMR膜12bの両端に電気的に接続された薄膜ヨーク14b、14bは、幅W1に対して長さL1が相対的に長いため、相対的に小さな反磁界係数NLを持つ。そのため、薄膜ヨーク14b、14bは、外部磁界の増幅作用が大きく、より小さな外部磁界で磁化が飽和する。
一方、低感度センサ10aにおいて、GMR膜12aの両端に電気的に接続された薄膜ヨーク14a、14aは、幅W2に対して長さL2が相対的に短いために、相対的に大きな反磁界係数NHを持つ。そのため、薄膜ヨーク14a、14aは、外部磁界の増幅作用が小さく、磁化を飽和させるためには、より大きな外部磁界が必要となる。
このような低感度センサ10aと高感度センサ10bを電気的に直列に接続した薄膜磁気センサ10に対して低磁界が作用すると、専ら薄膜ヨーク14、14の縦棒部分(縦長部)のみによって増幅された外部磁界がGMR膜12に作用する。すなわち、薄膜磁気センサ10の内、高感度センサ10b部分のみがセンサとして機能する。そのため、低磁界領域を高精度に計測することができる。
一方、薄膜磁気センサ10に対して高磁界が作用すると、薄膜ヨーク14、14の縦棒部分だけでなく、横棒部分(横長部)で増幅された外部磁界がGMR膜12に作用する。すなわち、薄膜センサ10の内、高感度センサ10b部分だけでなく、低感度センサ10a部分もセンサとして機能する。そのため、高磁界領域を広範囲に渡って計測することができる。
なお、図1(a)に示す薄膜磁気センサ10において、薄膜ヨーク14、14は、T字型を呈しているが、縦棒部分がいずれか一方に偏ったL字型であっても、ほぼ同等の効果が得られる。また、縦棒部分を2個以上設けると、縦棒部分の寸法に応じた感度を有する薄膜磁気センサが得られる。
また、図1(a)に示す薄膜磁気センサ10は、単独で使用することもできるが、複数個の薄膜磁気センサ10を電気的に接続して使用しても良い。
例えば、2個の薄膜磁気センサ10を直列に接続し、かつ、2個の薄膜センサ10の感磁軸が互いに直交するように配置しても良い(ハーフブリッジ)。このような構成を取ると、中点電位を計測することによって、温度による基準電位の変動の影響を受けることなく、外部磁界を検出することができる。
また、例えば、4個の薄膜磁気センサ10を用いて、ブリッジ回路を構成しても良い(フルブリッジ)。ブリッジ回路を構成すると、中点電位の差分を取ることによって、その出力を、2個の薄膜磁気センサ10を用いた場合の2倍にすることができる。
[2.2 具体例(2)]
図2に、本発明に係る薄膜磁気センサの第2の具体例を示す。図2において、薄膜磁気センサ20は、巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜22と、GMR膜22の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨーク24、24とを備えている。薄膜ヨーク24、24は、GMR膜22と同一の幅を有する短冊状を呈し、感磁方向と交差する方向に複数個の切り欠き24a、24a…が設けられている。
「切り欠き」とは、薄膜ヨークが高感度領域と低感度領域に分割されるように、薄膜ヨークの一部分を切除した部分をいう。
切り欠きとしては、例えば、
(1)一定の幅で薄膜ヨークを切除する切り欠き(スリット)、
(2)くさび形に薄膜ヨークを切除する切り欠き、
(3)薄膜ヨークに段差をつけるための切り欠き、
(4)凹面状に薄膜ヨークを切除する切り欠き、
などがある。
このような切り欠きは、1個でも良く、あるいは、2個以上あっても良い。複数個の切り欠き24a、24a…が設けられる場合、これらの間隔、幅などの寸法は、互いに同一であっても良く、あるいは、異なっていても良い。さらに、切り欠き24a、24a…は、感磁方向と交差するように設けられていれば良いが、感磁方向に対して垂直方向に設けられているのが好ましい。
図2に示す例において、薄膜ヨーク24、24の左右には、感磁方向に対して垂直方向に一定の幅を有する複数個の切り欠き24a、24a…が設けられている。
薄膜ヨーク24、24は、図1(a)に示す薄膜磁気センサ10のT字型の薄膜ヨーク14、14の縦棒部分(縦長部)に、さらに複数個の横長部が結合したものに相当する。
すなわち、薄膜ヨーク24、24の中央部分(縦長部)は、感磁方向に沿って軟磁性材料が連続しており、磁気的につながった状態にある。薄膜ヨーク24、24の中央部分は、幅W1に対して長さL1が長いので、相対的に小さな反磁界係数NLを持つ。そのため、薄膜ヨーク24、24の中央部分は、外部磁界の増幅作用が大きく、より小さな外部磁界で磁化が飽和する。
一方、薄膜ヨーク24、24の両端部は、感磁方向に沿って軟磁性材料が連続しておらず、切り欠き24a、24a…により分断されている。中央部分から左右に張り出した横長部は、幅W2に対して長さL2が短く、しかも、横長部間が長さL3×幅W3の切り欠き24a、24a…で分断されているために、薄膜ヨーク24、24の両端部は、相対的に大きな反磁界係数NHを持つ。そのため、薄膜ヨーク24、24の両端部分は、外部磁界の増幅作用が小さく、磁化を飽和させるためには、より大きな外部磁界が必要となる。
このような薄膜磁気センサ20に対して低磁界が作用すると、専ら薄膜ヨーク24、24の中央部分(縦長部)のみによって増幅された外部磁界がGMR膜22に作用する。そのため、低磁界領域を高精度に計測することができる。
一方、薄膜磁気センサ20に高磁界が作用すると、両端に張り出した横長部にも磁束が流入する。流入した磁束は、切り欠き24a、24a…部分に漏れ出し、漏れ出した磁束の一部が隣接する横長部に流入する。そのため、薄膜磁気センサ20に対して高磁界が作用すると、薄膜ヨーク24、24の中央部分だけでなく、切り欠き24a、24a…で分断された両端の横長部で増幅された外部磁界もGMR膜22に作用する。そのため、高磁界領域を広範囲に渡って計測することができる。
なお、図2に示す薄膜磁気センサ20において、薄膜ヨーク24、24は、中央に1個の縦長部があるが、縦長部を2個以上(例えば、両端に設ける場合や、両端と中央に設ける場合など)設けても良い。この場合、縦長部の寸法を最適化すると、寸法に応じた感度を有する薄膜磁気センサが得られる。
また、図2に示す薄膜磁気センサ20は、単独で使用しても良く、あるいは、ハーフブリッジやフルブリッジを構成しても良い。
[2.3 具体例(3)]
図3に、本発明に係る薄膜磁気センサの第3の具体例を示す。図3において、薄膜磁気センサ30は、巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜32と、GMR膜32の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨーク34、34とを備えている。薄膜ヨーク34、34は、GMR膜32より広い幅を有する短冊状を呈し、感磁方向と交差する方向に複数個の切り欠き34a、34a…が設けられている。
図3に示す例において、薄膜ヨーク34、34の中央部分(縦長部)の横幅は、GMR膜32の横幅とほぼ同等になっている。また、切り欠き34a、34a…は、くさび形になっており、くさびの先端は円弧状になっている。さらに、感磁方向に対して垂直方向に張り出した横長部の先端も、円弧状になっている。
薄膜ヨーク34、34…に関するその他の点は、図2に示す薄膜磁気センサ20と同様である。
薄膜ヨーク34、34の中央部分(縦長部)は、感磁方向に沿って軟磁性材料が連続しており、磁気的につながった状態にある。薄膜ヨーク34、24の中央部分は、幅W1に対して長さL1が長いので、相対的に小さな反磁界係数NLを持つ。そのため、薄膜ヨーク34、34の中央部分は、外部磁界の増幅作用が大きく、より小さな外部磁界で磁化が飽和する。
一方、薄膜ヨーク34、34の両端部は、感磁方向に沿って軟磁性材料が連続しておらず、切り欠き34a、34a…により分断されている。中央部分から左右に張り出した横長部は、幅W2に対して長さL2が短く、しかも、横長部間がくさび形の切り欠き34a、34a…で分断されているために、薄膜ヨーク34、34の両端部は、相対的に大きな反磁界係数NHを持つ。そのため、薄膜ヨーク34、34の両端部分は、外部磁界の増幅作用が小さく、磁化を飽和させるためには、より大きな外部磁界が必要となる。
このような薄膜磁気センサ30に対して低磁界が作用すると、専ら薄膜ヨーク34、34の中央部分(縦長部)のみによって増幅された外部磁界がGMR膜32に作用する。そのため、低磁界領域を高精度に計測することができる。
一方、薄膜磁気センサ30に高磁界が作用すると、両端に張り出した横長部にも磁束が流入する。流入した磁束は、切り欠き34a、34a…部分に漏れ出し、漏れ出した磁束の一部が隣接する横長部に流入する。そのため、薄膜磁気センサ30に対して高磁界が作用すると、薄膜ヨーク34、34の中央部分だけでなく、切り欠き34a、34a…で分断された両端の横長部で増幅された外部磁界もGMR膜32に作用する。そのため、高磁界領域を広範囲に渡って計測することができる。
なお、図3に示す薄膜磁気センサ30において、薄膜ヨーク34、34は、中央に1個の縦長部があるが、縦長部を2個以上設けても良い。この場合、縦長部の寸法を最適化すると、寸法に応じた感度を有する薄膜磁気センサが得られる。
また、図3に示す薄膜磁気センサ30は、単独で使用しても良く、あるいは、ハーフブリッジやフルブリッジを構成しても良い。
[3. 薄膜磁気センサの製造方法]
本発明に係る薄膜磁気センサは、フォトリソグラフィ技術を用いて、各薄膜を所定の順序で積層することにより得られる。
この場合、各薄膜の形成方法として、スパッタリング、真空蒸着といった各種PVD、めっき、CVD等の公知の方法を用いることができる。
また、所定の形状を有する薄膜は、
(1)基板表面全面に、所定の組成を有する薄膜を形成し、所定の形状パターンに従って、薄膜の不要部分をエッチング(例えば、Arイオンビームエッチング、薬品によるウエットエッチング、あるいは反応性エッチングなど)により除去する方法、あるいは、
(2)基板表面にフォトレジスト等を用いて、所定の形状パターンを有するマスクを形成し、マスクの表面全体に所定の組成を有する薄膜を形成し、マスクを除去する方法、
により作製することができる。
[4. 薄膜磁気センサの作用]
薄膜ヨークに高感度部と低感度部とを設け、両者を電気的に直列に接続すると、低磁界が作用したときには、高感度部にのみ磁束が流れ込む。しかも、高感度部は、反磁界係数NLが相対的に小さいので、小さな磁界Hで磁化が飽和する。その結果、低磁界領域の磁気特性を高精度に測定することができる。
一方、高磁界が作用したときには、低感度部にも磁束が流れ込む。しかも、低感度部は、反磁界係数NHが相対的に大きいので、磁界Hに対する磁気抵抗MRの傾きは小さくなるが、磁化を飽和させるためには、より大きな磁界Hが必要となる。その結果、高磁界領域を広範囲に渡って測定することができる。
(実施例1)
図1に示す薄膜磁気センサ10を作製し、MR特性を評価した。なお、GMR膜12には、FeCo−MgF2ナノグラニュラー合金を用い、薄膜ヨーク14、14には、(Co94Fe6)70Si1515アモルファス合金を用いた。
また、薄膜ヨーク14、14の各部の寸法は、以下の通りである。
薄膜ヨーク14、14の全長L1×縦棒部の幅W1:150μm×20μm
横棒部の長さL2×横棒部の幅W2: 20μm×150μm
図4に、得られた薄膜磁気センサのMR特性を示す。図4より、|H|≦10(Oe)の低磁場領域の傾きが大きく、|H|>10(Oe)の高磁場領域の傾きが小さくなっていることがわかる。これは、低磁場領域は高精度に、高磁場領域はラフではあるが広範囲に渡って、磁場を測定できることを示している。
(実施例2)
図2に示す薄膜磁気センサ20を作製し、MR特性を評価した。なお、GMR膜22には、FeCo−MgF2ナノグラニュラー合金を用い、薄膜ヨーク24、24には、(Co94Fe6)70Si1515アモルファス合金を用いた。
また、薄膜ヨーク24、24の各部の寸法は、以下の通りである。
薄膜ヨーク24、24の全長L1×縦長部の幅W1:150μm×10μm
横長部の長さL2×横長部の幅W2: 15μm×20μm
切り欠きの長さL3×切り欠きの幅W3: 5μm×1μm
図5に、得られた薄膜磁気センサのMR特性を示す。図5より、|H|≦5(Oe)の低磁場領域の傾きが大きく、|H|>5(Oe)の高磁場領域の傾きが小さくなっていることがわかる。これは、低磁場領域は高精度に、高磁場領域はラフではあるが広範囲に渡って、磁場を測定できることを示している。
(実施例3)
図3に示す薄膜磁気センサ30を作製し、MR特性を評価した。なお、GMR膜32には、FeCo−MgF2ナノグラニュラー合金を用い、薄膜ヨーク34、34には、(Co94Fe6)70Si1515アモルファス合金を用いた。
また、薄膜ヨーク34、34の各部の寸法は、以下の通りである。
薄膜ヨーク24、24の全長L1×縦長部の幅W1:150μm×20μm
横長部の長さL2×横長部の幅W2: 40μm×100μm
図6に、得られた薄膜磁気センサのMR特性を示す。図6より、|H|≦5(Oe)の低磁場領域の傾きが大きく、|H|>5(Oe)の高磁場領域の傾きが小さくなっていることがわかる。これは、低磁場領域は高精度に、高磁場領域はラフではあるが広範囲に渡って、磁場を測定できることを示している。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明に係る薄膜磁気センサは、自動車の車軸、ロータリーエンコーダ、産業用歯車等の回転情報の検出、油圧式シリンダ/空気式シリンダのストロークポジション、工作機械のスライド等の位置・速度情報の検出、工業用溶接ロボットのアーク電流等の電流情報の検出、地磁気方位コンパスなどに用いることができる。
また、GMR膜とその両端に配置された薄膜ヨークを備えた磁気抵抗素子は、磁気センサとして特に好適であるが、磁気抵抗素子の用途は、これに限定されるものではなく、磁気メモリ、磁気ヘッド等としても用いることができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気センサの平面図、図1(b)は、低感度センサの平面図、図1(c)は、高感度センサの平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気センサの平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気センサの平面図である。 図1(a)に示す薄膜磁気センサのMR特性を示す図である。 図2に示す薄膜磁気センサのMR特性を示す図である。 図3に示す薄膜磁気センサのMR特性を示す図である。
符号の説明
10、20、30 薄膜磁気センサ
12、22、32 GMR膜
14、24、34 薄膜ヨーク
24a、34a 切り欠き

Claims (5)

  1. 巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜と、
    前記GMR膜の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨークとを備え、
    前記薄膜ヨークは、
    感磁方向の反磁界係数がNLである高感度部と、
    前記高感度部と電気的に直列に接続された、感磁方向の反磁界係数がNH(>NL)である低感度部と、
    を備え、
    前記薄膜ヨークは、
    (イ)縦棒部と横棒部からなるT字型、又は、
    (ロ)前記T字型の前記縦棒部がいずれか一方に偏ったL字型
    を呈し、前記横棒部を介して前記GMR膜と電気的に接続している薄膜磁気センサ。
  2. 巨大磁気抵抗効果を有するGMR膜と、
    前記GMR膜の両端に電気的に接続された軟磁性材料からなる薄膜ヨークとを備え、
    前記薄膜ヨークは、
    感磁方向の反磁界係数がN L である高感度部と、
    前記高感度部と電気的に直列に接続された、感磁方向の反磁界係数がN H (>N L )である低感度部と、
    を備え、
    前記薄膜ヨークは、短冊状を呈し、感磁方向と交差する方向に1又は2以上の切り欠きが設けられている薄膜磁気センサ。
  3. 前記薄膜ヨークは、その幅が前記GMR膜と同一である請求項2に記載の薄膜磁気センサ。
  4. 前記薄膜ヨークは、その幅が前記GMR膜より大きい請求項2に記載の薄膜磁気センサ。
  5. 前記GMR膜は、金属−絶縁体系ナノグラニュラー材料からなる請求項1から4までのいずれかに記載の薄膜磁気センサ。
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