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JP5150366B2 - ベクトル制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石同期電動機のベクトル制御方式に係わり、高精度,高応答なトルク制御を実現する技術に関する。
特許文献1には、電力変換器の出力電圧値が制限された(飽和した)場合の従来技術について開示されており、具体的には電流制御演算により作成される電圧指令値の更新を中止し、制限から回復した時は、電流制御演算により作成される電圧指令値の更新を再開する技術が開示されている。
特許文献2では、電動機の定数を用いて電流指令値から作成したフィードフォワード電流制御演算による第1の電圧指令値と、電流検出値と電流指令値によるフィードバック電流制御演算による第2の電圧指令値との加算値である電圧指令値に基づいて、電力変換器の出力電圧値を制御し、出力電圧値が制限された場合には、第2の電圧指令値である電流制御演算のフィードバックゲインをゼロにする制御技術が開示されている。
特開平9−28099号公報 特開平9−47069号公報
従来の方法では、電力変換器の出力電圧値が制限された(飽和した)状態から、負荷トルクや回転速度が大きく変化し、出力電圧値が制限から回復すると、電流制御(あるいは第2の電圧指令値の比例積分制御)が再開され、その時に、電動機の電流値が急激に変化する。そして、この電流値の急激な変化が原因となり、モータの「トルクショック」が発生する問題があった。
そこで、本発明の目的は、電力変換器の出力電圧値が制限された状態から、負荷トルクや回転速度が大きく変化し、出力電圧値が制限から回復した時でも、高精度,高応答なトルク制御を実現できる「永久磁石同期電動機のベクトル制御装置」を提供することにある。
本発明は、電力変換器の出力電圧値が制限された場合に、変換器の出力電圧値と永久磁石同期電動機の定数(設定値)および周波数演算値を用いて、電圧指令値あるいは電流指令値を出力する「積分演算」あるいは「比例積分演算」の制限値を演算し、出力電圧値を制限することを特徴とする。
本発明によれば、永久磁石同期電動機のベクトル制御方式に係わり、電力変換器の出力電圧値が制限された(飽和した)場合にも、高精度,高応答なトルク制御を実現することができ、また、安価な電流検出を行うシステムや、位置検出器を省略したシステムにおいても、共通に適用可能な「永久磁石同期電動機のベクトル制御装置」を提供できる。
本発明は、永久磁石同期電動機を駆動する電力変換器を有し、電流指令値と電流検出値の偏差により電圧指令値を演算し、電力変換器の出力電圧値を制御するベクトル制御装置であって、電力変換器の出力電圧値が制限された場合に、出力電圧値と電動機定数と電流指令値および周波数演算値を用いて、電圧指令値の制限値を演算することを特徴とする。
また、電流指令値又は電流検出値,周波数演算値および電動機定数により演算した第1の電圧指令値と、電流指令値と電流検出値の偏差により演算した第2の電圧指令値とを加算し、電力変換器の出力電圧値を制御し、出力電圧値と、電動機定数,電流指令値および周波数演算値を用いて、第2の電圧指令値の制限値を演算することを特徴とする。
さらに、第1の電流指令値と電流検出値の偏差により演算した第2の電流指令値と、周波数演算値と、電動機定数とに応じて前記電力変換器の出力電圧値を制御するベクトル制御装置であって、出力電圧値が制限された場合に、出力電圧値と、電動機定数と、周波数演算値と、を用いて、第2の電流指令値の制限値を演算することを特徴とする。
また、本発明は、永久磁石同期電動機を駆動する電力変換器の出力電圧値を制御するベクトル制御装置において、電力変換器の出力電圧値が制限された場合に、d軸電流成分の値を指令値通りに追従させることを特徴とし、出力電圧値の制限の有無に拘わらず、d軸電流指令値が0の場合に、位置検出値θcのゼロ点とu相電流Iuのゼロ点の位相が一致していることを特徴とする。
さらに、本発明においては、前述の特徴に加えて、電圧指令値の制限値,第2の電圧指令値の制限値或いは第2の電流指令値の制限値は、電力変換器の出力電圧値と、電動機定数である抵抗値と、インダクタンス値と、誘起電圧係数と、周波数演算値と、を用いて演算することを特徴とする。
また、電流指令値と電流検出値の偏差により演算した電圧指令値,第2の電圧指令値或いは第2の電流指令値、の出力値の極性と、各々の出力値に対応する演算された制限値の極性と、が異なる場合に、演算された制限値を出力値とすることを特徴とする。
さらに、電圧指令値の制限値,第2の電圧指令値の制限値、或いは第2の電流指令値の制限値、を用いて、電力変換器の出力電圧値を制限することを特徴とし、d軸成分あるいはq軸成分の少なくともどちらか一方の制限値を用いて、電力変換器の出力電圧値を制限することを特徴とする。
また、本発明は、周波数演算値が、d軸およびq軸の電圧指令値と検出したモータ電流或いは再現した電流より、位相指令値とモータの回転位相値との偏差を演算により求め、偏差が零となるように演算して求められることを特徴とし、電流検出値が、電力変換器の入力直流母線電流検出値からモータ電流を再現した電流であることを特徴とする永久磁石モータの弱め界磁ベクトル制御装置である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は、本発明の一実施例である「永久磁石同機電動機のベクトル制御装置」の構成例を示す。
1は永久磁石同期電動機、
2は3相交流の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に比例した電圧を出力する電力変換器、
21は直流電源、
3は3相交流電流Iu,Iv,Iwを検出できる電流検出器、
4は永久磁石同期電動機1の位置θを検出できるレゾルバやエンコーダを用いた位置検出器、
5は位置検出値θcから周波数演算値ω1を演算する周波数演算部、
6は3相交流電流Iu,Iv,Iwの検出値Iuc,Ivc,Iwcと、
永久磁石同期電動機1の位置検出値θcからd軸およびq軸の電流検出値Idc,Iqcを出力する座標変換部、
7は第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差に応じて、第2のq軸電流指令値Iq**を演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを用いて、
内部で設定した制限値Iq** lmt0あるいは演算により求めた制限値Iq** lmtを選択し、Iq**を制限して出力するq軸電流指令演算部、
8は第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差に応じて、第2のd軸電流指令値Id**を演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを用いて、
内部で設定した制限値Id** lmt0あるいは演算により求めた制限値Id** lmtを選択し、Id**を制限して出力するd軸電流指令演算部、
7,8は積分演算あるいは比例演算+積分演算で構成されるものである。
9はd軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数に基づいて、第2の電流指令値の制限値Id** lmt,Iq** lmtを出力する電流指令制限演算部、
10はd軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vdc*から電力変換器の出力電圧値V1 *を演算し、
出力電圧指令値V1 *が電圧制限値V1 * maxより小さい場合は、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを「0」、
1 *がV1 * maxに到達した場合は、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを「1」、
に設定する出力電圧制限検出部である。
ここで、電圧制限値V1 * max:電力変換器に供給する直流電圧値Edから決まる制限値であり、電力変換器を正弦波変調した場合は、V1 * maxは(数1)となる。
Figure 0005150366
また、3相交流の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に、線間電圧では相殺される同相の信号(例えば、3倍調波)を重畳させた場合は、V1 * maxは(数2)となる。
Figure 0005150366
11は永久磁石同期電動機1の電気定数と第2のd軸電流指令値Id**,第2のq軸電流指令値Iq**および周波数指令値ω1に基づいて、d軸電圧指令値Vdc*,q軸電圧指令値Vqc*を演算する電圧ベクトル演算部、
12はd軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vdc*と位置検出値θcから3相交流の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を出力する座標変換部である。
次に、本発明の特徴である電流指令制限演算部9を用いたベクトル制御方式の電圧制御と位相制御の基本動作について説明する。
まず、電圧制御については、図2を用いて、電流指令制限演算部9の構成を説明する。
91は、d軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数(R*,Ld*,Lq*,Ke*)を用いて、(数3)に従い、第2のd軸電流指令値Id**の制限値Id** lmtを演算する。
Figure 0005150366
92では、d軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数を用いて、(数4)に従い、第2のq軸電流指令値Iq**の制限値Iq** lmtを演算する。
Figure 0005150366
ここで、R*は、抵抗の設定値、Ld*はd軸インダクタンスの設定値、Lq*はq軸インダクタンスの設定値、Ke*は、誘起電圧定数の設定値を表す。
また、図1中の出力電圧制限検出部10においては、(数5)により、d軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*を用いて出力電圧値V1 *を演算する。
Figure 0005150366
さらに、出力電圧指令値V1 *と電圧制限値V1 * maxを用いて、(数6)に従い、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを作成する。
Figure 0005150366
電力変換器2の出力電圧値V1が制限された場合は、これらの第2のd軸電流指令値の制限値Id** lmt,第2のq軸電流指令値の制限値Iq** lmtと出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgを用いて、q軸電流指令演算部7とd軸電流指令演算部8の出力値を制限する動作を行う。
図3には、q軸電流指令演算部7の構成を示す。ここでは、構成が簡単な積分演算を例としている。
第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差であるΔIqは、積分ゲインがKである積分演算部71に入力され、第2のq軸電流指令値Iq**を演算する。
制限値の選択部72において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、72内部で設定された制限値Iq** lmt0が選択され、V1 * lmt_flgが「1」のときは、電流指令制限演算部9の出力である第2のq軸電流指令値の制限値Iq** lmtが選択され、制限値Iq** lmt_setとして出力する。
制限部73には、第2のq軸電流指令値Iq**と制限値Iq** lmt_setが入力されるが、Iq**とIq** lmt_setが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、Iq**の絶対値|Iq**|とIq** lmt_setの絶対値|Iq** lmt_set|を比較し、(数7)に従い、Iq**を出力する。
Figure 0005150366
また、Iq**とIq** lmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、(数8)に従い、Iq** lmt_setをIq**として出力する。
Figure 0005150366
同様に、図4に示すd軸電流指令演算部8でも、第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差であるΔIdは、積分ゲインがKである積分演算部81に入力され、第2のd軸電流指令値Id**を演算する。
制限値の選択部82において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、82内部で設定された制限値Id** lmt0が、V1 * lmt_flgが「1」のときは、電流指令制限演算部9の出力である第2のd軸電流指令値の制限値Id** lmtが選択され、制限値Id** lmt_setとして出力する。
制限部83には、第2のd軸電流指令値Id**と制限値Id** lmt_setが入力されるが、Id**とId** lmt_setが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、Id**の絶対値|Id**|とId** lmt_setの絶対値|Id** lmt_set|を比較し、(数9)に従い、Id**を出力する。
Figure 0005150366
また、Id**とId** lmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、(数10)に従い、Id** lmt_setをId**として出力する。
Figure 0005150366
また、電圧ベクトル演算部11では、(数11)で示すように、第2のd軸およびq軸の電流指令値Id**,Iq**と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数を用いて、d軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*を演算し、変換器の出力電圧値V1を制御する。
Figure 0005150366
一方、位相制御では、レゾルバやエンコーダなどの位置検出器4において、永久磁石同期電動機1の位置θを検出し、位置検出値θcを得る。
周波数演算部5では、この位置検出値θcを用いて、(数12)により周波演算令値ω1を求める。
Figure 0005150366
以上が、電圧制御と位相制御の基本動作である。
次に、本発明のもたらす作用効果について、本実施例により説明する。
図1の制御装置において、第2のd軸およびq軸の電流指令値Id**,Iq**の制限に、電流指令制限演算部9の第2のd軸電流指令値の制限値Id** lmt,第2のq軸電流指令値の制限値Iq** lmtを用いない場合の制御特性について説明する。
q軸電流指令演算部7,d軸電流指令演算部8では、出力電圧値が制限されていない場合(V1 * lmt_flg=0)には、72,82内部で設定された制限値Iq** lmt0,Id** lmt0により、積分演算部71と81の出力は制限される。
しかし、出力電圧値が制限された場合(V1 * lmt_flg=1)には、積分演算部71と81の更新を中止し、制限から回復した(V1 * lmt_flg=0)ときに、積分演算部71と81の更新を再開する。
一方、従来方式である特開平9−47069号公報に記載の方法と等価にするため、第1の電流指令値を第2の電流指令値に加算する「フィードフォワード補償」を行うと、第3の電流指令値Id***,Iq***は、(数13)のようになる。
Figure 0005150366
この従来の制御方式を用いて、台形波状の第1のq軸電流指令値Iq*を与え、駆動した制御特性を図5,図6に示す。
図5は、永久磁石同期電動機1の定数と電圧ベクトル演算部11に設定する定数が一致している場合の制御特性である。a点から加速してb点で最高回転数に到達していることがわかる。ここで、電力変換器の出力電圧値V1が制限される区間(V1 * lmt_flg=1)では、d軸およびq軸の電流検出値Idc,Iqcが、第1のd軸電流指令値Id*,第1のq軸電流指令値Iq*に追従していないが、安定に制御運転できていることがわかる。
一方、図6は、永久磁石同期電動機1の定数と電圧ベクトル演算部11に設定する定数が一致していない場合(Lq*=0.8×Lq,Ld*=0.8×Ld)の制御特性である。
この場合、電圧ベクトル演算部11に設定の誤差が在ると、図6のA領域で、q軸の電流検出値Iqcに「オーバーシュート」が発生しており、モータトルクには、これに起因した「ショック」が発生する。
図7には、(数13)に用いた第2のd軸及びq軸電流指令値Id**,Iq**の波形を示す。
出力電圧値が制限されている区間(V1 * lmt_flg=1)では、積分演算部の出力値であるId**,Iq**が、c0点より保持されており、制限から回復したc1点において、Id**,Iq**が急激に変化している様子がわかる。
これが、q軸電流検出値Iqcの「オーバーシュートの原因」となっている。
つまり、永久磁石同期電動機1の回転数や与えるトルク指令値の条件により、出力電圧制限区間に入る直前のc0点と制限から回復したc1点では、最適なIq**の値が異なることが分かる。
そこで、出力電圧値V1が制限された場合は、積分演算部の値を保持する方式ではなく、新しく電流指令制限演算部9を設け、回転数や与えるトルク指令値の条件により、連続的に、積分演算部の出力を制限する。
本発明の特徴である電流指令制限演算部9では、d軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数を用いて、回転周波数や電流指令値の状態に応じて、第2のd軸及びq軸電流指令値Id**,Iq**の制限値Id** lmt,Iq** lmtを演算する。
図8には、本発明での出力電圧飽和制御(図7,図8使用)を行った場合の特性(Lq*=0.8×Lq,Ld*=0.8×Ld)を示す。
永久磁石同期電動機1の定数と電圧ベクトル演算部11に設定する定数が一致していない場合でも、従来(図6)のようなA領域におけるIqcのオーバーシュートは無くなり、制限から回復する際にも安定な制御特性となることが分かる。
図9には、q軸電流指令演算部7,d軸電流指令演算部8における積分演算部の出力値である第2のd軸及びq軸電流指令値Id**,Iq**の波形を示す。
出力電圧値V1が制限される区間(V1 * lmt_flg=1)においても、Id**,Iq**は連続的に制限されている様子が分かる。
本実施例では、q軸電流指令演算部7,d軸電流指令演算部8の演算構成を積分演算としたが、比例演算+積分演算にした場合でも、本実施例と同様の効果を得ることができる。
<第2の実施例>
図10は、本発明の第2の実施例を示す。
本実施例は、d軸およびq軸の電流制御演算部を設けたベクトル制御装置に、本発明を適用した一例である。図において、構成要素の1〜6,10,12,21は、図1のものと同一物である。
7aは第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差に応じて、第2のq軸電圧指令値ΔVqを演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgから、内部で設定した制限値ΔVqlmt0、あるいは演算により求めた第2のq軸電圧指令値の制限値ΔVqlmtを選択し、ΔVqを制限して出力するq軸電流制御演算部、8aは第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差に応じて、第2のd軸電圧指令値ΔVdを演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgから、内部で設定した制限値ΔVdlmt0、あるいは演算により求めた第2のd軸電圧指令値の制限値ΔVdlmtを選択し、ΔVdを制限して出力するd軸電流制御演算部を表す。
また、9aはd軸およびq軸の電圧指令値Vdc**,Vqc**と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数に基づいて、第2のd軸電圧指令値の制限値ΔVdlmt,第2のd軸電圧指令値の制限値ΔVdlmtを出力する電圧指令制限演算部、11aは永久磁石同期電動機1の定数と第1のd軸及びq軸電流指令値Id*,Iq*と周波数指令値ω1および電流制御の出力値ΔVd,ΔVqに基づいて、d軸及びq軸電圧指令値Vdc**,Vqc**を演算する電圧ベクトル演算部を表す。
次に、図11を用いて、電圧指令制限演算部9aの構成を説明する。
9a1は、d軸の電圧指令値Vdc**と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数(R*,Ld*,Lq*,Ke*)を用いて、(数14)に従い、第2のd軸電圧指令値ΔVdの制限値ΔVdlmtを演算する。
Figure 0005150366
9a2では、q軸の電圧指令値Vqc**と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数(R*,Ld*,Lq*,Ke*)を用いて、(数15)に従い第2のq軸電圧指令値ΔVqの制限値ΔVqlmtを演算する。
Figure 0005150366
図12には、q軸電流制御演算部7aの構成を示す。ここでは、構成が簡単な積分演算を例としている。
第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差であるΔIqは、積分ゲインがKである積分演算部7a1に入力され、第2のq軸電圧指令値ΔVqを演算する。制限値の選択部7a2において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、7a2内部で設定された制限値ΔVqlmt0が、V1 * lmt_flgが「1」のときは、電圧指令制限演算部9aの出力である第2のq軸電圧指令値の制限値ΔVqlmtが選択され、制限値ΔVqlmt_setとして出力する。
制限部7a3には、第2のq軸電圧指令値ΔVqと制限値ΔVqlmt_setが入力されるが、ΔVqとΔVqlmt_setが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、ΔVqの絶対値|ΔVq|とΔVqlmt_setの絶対値|ΔVqlmt_set|を比較し、(数16)に従い、ΔVqを出力する。
Figure 0005150366
また、ΔVqとΔVqlmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、
(数17)に従い、ΔVqlmt_setをΔVqとして出力する。
Figure 0005150366
図13には、d軸電流制御演算部8aの構成を示す。ここでも、構成が簡単な積分演算を例にしている。
第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差であるΔIdは、積分ゲインがKである積分演算部8a1に入力され、第2のd軸電圧指令値ΔVdを演算する。制限値の選択部8a2において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、8a2内部で設定された制限値ΔVdlmt0が選択され、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「1」のときは、電圧指令制限演算部9aの出力である第2のd軸電圧指令値の制限値ΔVdlmtが選択され、制限値ΔVdlmt_setとして出力する。
制限部8a3には、第2のd軸電圧指令値ΔVdと制限値ΔVdlmt_setが入力されるが、ΔVdとΔVdlmt_settが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、ΔVdの絶対値|ΔVd|とΔVdlmt_setの絶対値|ΔVdlmt_set|を比較し、(数18)に従い、ΔVdを出力する。
Figure 0005150366
また、ΔVdとΔVdlmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、
(数19)に従い、ΔVqlmt_setをΔVqとして出力する。
Figure 0005150366
また、電圧ベクトル演算部11aでは、(数20)で示すように、第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*と周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数を用いて、第1のd軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*を演算し、第2のd軸およびq軸の電圧指令値ΔVd,ΔVqを加算して、変換器の出力電圧値V1を制御する。
Figure 0005150366
このような実施例でも、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
また本実施例でも、q軸電流制御演算部7a,d軸電流制御演算部8aの演算構成を積分演算にしたが、比例+積分演算にしても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施例>
図14は、本発明の第3の実施例を示す。
本実施例は、d軸およびq軸の電流制御演算部を設けたベクトル制御装置に、本発明を適用した一例である(フィードバック制御のみ)。図において、構成要素の1〜6,10,12,21は、図1のものと同一物である。
7bは第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差に応じて、q軸電圧指令値Vqc***を演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgから、内部で設定した制限値Vqc*** lmt0、あるいは演算により求めたq軸電圧指令値の制限値Vqc*** lmtを選択し、Vqc***を制限して出力するq軸電流制御演算部、8bは第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差に応じて、d軸電圧指令値Vdc***を演算し、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgから、内部で設定した制限値Vdc*** lmt0、あるいは演算により求めたd軸電圧指令値の制限値Vdc*** lmtを選択し、Vdc***を制限して出力するd軸電流制御演算部を表す。
また、9bはd軸およびq軸の電圧指令値Vdc***,Vqc***と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数に基づいて、d軸及びq軸電圧指令値の制限値Vdc*** lmt,Vqc*** lmtを出力する電圧指令制限演算部を表す。
図15を用いて、電圧指令制限演算部9bの構成を説明する。
9b1は、d軸の電圧指令値Vdc***と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数(R*,Ld*,Lq*,Ke*)を用いて、(数21)に従い、d軸電圧指令値Vdc***の制限値Vdc*** lmtを演算する。
Figure 0005150366
9b2では、q軸の電圧指令値Vqc***と周波数演算値ω1と第1のd軸およびq軸の電流指令値Id*,Iq*および永久磁石同期電動機1の定数(R*,Ld*,Lq*,Ke*)を用いて、(数22)に従い、q軸電圧指令値Vqc***の制限値Vqc*** lmtを演算する。
Figure 0005150366
図16には、q軸電流制御演算部7bの構成を示す。ここでは、構成が簡単な積分演算を例としている。
第1のq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqcの偏差であるΔIqは、積分ゲインがKである積分演算部7b1に入力され、q軸電圧指令値Vqc***を演算する。
制限値の選択部7b2において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、7b2内部で設定された制限値Vqc*** lmt0が、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「1」のときは、電圧指令制限演算部9bの出力であるq軸電圧指令値の制限値Vqc*** lmtが選択され、制限値Vqc*** _setとして出力する。
制限部7b3には、q軸電圧指令値Vqc***と制限値Vqc*** lmt_setが入力されるが、Vqc***とVqc*** lmt_settが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、Vqc***の絶対値|Vqc***|とVqc*** lmt_setの絶対値|Vqc*** lmt_set|を比較し、(数23)に従い、Vqc***を出力する。
Figure 0005150366
また、Vqc***とVqc*** lmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、(数24)に従い、Vqc*** lmt_setをVqc***として出力する。
Figure 0005150366
図17には、d軸電流制御演算部8bの構成を示す。
第1のd軸電流指令値Id*とd軸電流検出値Idcの偏差であるΔIdは、積分ゲインがKである積分演算部8b1に入力され、d軸電圧指令値Vdc***を演算する。
制限値の選択部8b2において、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「0」のとき、78b2内部で設定された制限値Vdc*** lmt0が、出力電圧制限フラグV1 * lmt_flgが「1」のときは、電圧指令制限演算部9bの出力であるd軸電圧指令値の制限値Vdc*** lmtが選択され、制限値Vdc*** lmt_setとして出力する。
制限部8b3には、d軸電圧指令値Vdc***と制限値Vdc*** lmt_setが入力されるが、Vdc***とVdc*** lmt_setが同符号(どちらも正あるいは負の極性)の場合は、Vdc***の絶対値|Vdc***|とVdc*** lmt_setの絶対値|Vdc*** lmt_set|を比較し、(数25)に従い、Vdc***を出力する。
Figure 0005150366
また、Vdc***とVdc*** lmt_setが異符号(どちらかが正、一方が負の極性)の場合は、(数26)に従い、Vdc*** lmt_setをVdc***として出力する。
Figure 0005150366
このような実施例でも、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
また本実施例では、q軸電流制御演算部7b,d軸電流制御演算部8bの演算構成を積分演算にしたが、比例+積分演算にしても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施例>
図18は、本発明の第4の実施例を示す。
本実施例は、レゾルバやエンコーダなどの位置検出器を省略した制御装置に適用したものである。図において、構成要素の1〜3,6〜12,21は、図1のものと同一物である。
13はd軸およびq軸の電圧指令値Vdc*,Vqc*とd軸及びq軸電流検出値Idc,Iqcと周波数演算値ω1および永久磁石同期電動機1の定数に基づいて、(数27)に従い、位相指令値θc′とモータ位相値θの偏差である位相誤差Δθc(=θc′−θ)を推定する誤差演算部を表す。
Figure 0005150366
14は、位相誤差Δθcを「ゼロ」にするように、周波数推定値ω1′を演算する周波数推定部、15は周波数推定値ω1′を積分して、位相指令値θcを演算する位相演算部を表す。
このような、安価な位置センサレス制御方式においても、前記実施例と同様に動作し、同様の効果が得られることは明らかである。
また本実施例では、q軸電流制御演算部7,d軸電流制御演算部8の演算構成を積分演算にしたが、比例+積分演算にしても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
また、第2,第3の実施例にある電圧ベクトル演算や電流制御演算を用いても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
<第5の実施例>
上記の第1〜第4の実施例までは、高価な電流検出器3で検出した3相の交流電流Iu〜Iwを検出する方式であったが、本発明は、安価な電流検出を行う制御装置においても適用することができる。
図19に、第5の実施例を示す。図において、構成要素の1,2,6〜15,21は、図18のものと同一物である。
16は電力変換器の入力母線に流れる直流電流IDCから、永久磁石同期電動機1に流れる3相の交流電流Iu,Iv,Iwを推定する電流推定部である。この推定電流値Iu^,Iv^,Iw^を用い、座標変換部6において、d軸及びq軸の電流検出値Idc,Iqcを演算する。
このような、安価な電流センサレス制御方式においても、実施例と同様に動作し、同様の効果が得られることは明らかである。
また本実施例では、q軸電流制御演算部7,d軸電流制御演算部8の演算構成を積分演算にしたが、比例+積分演算にしても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
また、第2,第3の実施例にある電圧ベクトル演算や電流制御演算を用いても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明にかかる実施例では、電力変換器の出力電圧値が制限された場合でも、d軸(磁束)軸電流成分の値を指令値通りに追従させることができる。ここで、図20の上側は、従来の制御特性(図6相当)であり、下側は、このときの出力電圧制限区間における「位置検出値θcと3相交流電流のu相電流Iuの関係」を示したものである。従来方式では、Id*=0でも、Idが発生しているため、位置検出値θcのゼロ点とu相電流Iuのゼロ点の位相が一致していない(Id=0の場合は一致する)。
一方、図21の上側は、本発明の制御特性(図8相当)であり、下側は、このときの出力電圧制限区間における「位置検出値θcと3相交流電流のu相電流Iuの関係」を示したものである。
本発明では、Id*=0の場合、位置検出値θcのゼロ点とu相電流Iuのゼロ点の位相が一致していることが分かる。このように電力変換器の出力電圧値の制限の有無に拘わらず、永久磁石同期電動機1の位置信号あるいは制御軸の基準信号と、モータ電流の位相との関係を見れば明らかである。
本発明の一実施例を示す永久磁石同期電動機のベクトル制御装置の構成図。 図1の制御装置における電流指令制限演算部9の説明図。 図1の制御装置におけるq軸電流指令演算部7の説明図。 図1の制御装置におけるd軸電流指令演算部8の説明図。 従来の制御方式の制御特性図(制御定数が一致している場合)。 従来の制御方式の制御特性図(制御定数が一致していない場合)。 図6の場合における第3のd軸電流指令値Id***,q軸電流指令値Iq***の制御特性図。 本実施例における制御特性図(制御定数が一致していない場合)。 図8の場合における第2のd軸電流指令値Id**,q軸電流指令値Iq**の特性図。 本発明の他の実施例を示す永久磁石同期電動機のベクトル制御装置の構成図。 図10の制御装置における電圧指令制限演算部9aの説明図。 図10の制御装置におけるq軸電流制御演算部7aの説明図。 図10の制御装置におけるd軸電流制御演算部8aの説明図。 本発明の他の実施例を示す永久磁石同期電動機のベクトル制御装置の構成図。 図14の制御装置における電圧指令制限演算部9bの説明図。 図14の制御装置におけるq軸電流制御演算部7bの説明図。 図14の制御装置におけるd軸電流制御演算部8bの説明図。 本発明の他の実施例を示す永久磁石同期電動機のベクトル制御装置の構成図。 本発明の他の実施例を示す永久磁石同期電動機のベクトル制御装置の構成図。 従来の制御方式の制御特性図。 本実施例にかかる制御特性図。
符号の説明
1 永久磁石同期電動機
2 電力変換器
3 電流検出器
4 位置検出器
5 周波数演算部
6 座標変換部
7 q軸電流指令演算部
7a,7b q軸電流制御演算部
8 d軸電流指令演算部
8a,8b d軸電流制御演算部
9 電流指令制限演算部
9a,9b 電圧指令制限演算部
10 出力電圧制限検出部
11 電圧ベクトル演算部
12 座標変換部
13 軸誤差演算部
14 周波数推定部
15 位相演算部
16 電流推定部
21 直流電源
Id* 第1のd軸電流指令値
Id** 第2のd軸電流指令値
Id*** 第3のd軸電流指令値
Iq* 第1のq軸電流指令値
Iq** 第2のq軸電流指令値
Iq*** 第3のq軸電流指令値
Idc d軸電流検出値
Iqc d軸電流検出値
Id** lmt 第2のd軸電流指令値の制限値
Iq** lmt 第2のq軸電流指令値の制限値
V1* lmt_flg 出力電圧制限フラグ
ΔVdlmt 第2のd軸電圧指令値の制限値
ΔVqlmt 第2のq軸電圧指令値の制限値
Vdc*** lmt d軸電圧指令値の制限値
Vqc*** lmt q軸電圧指令値の制限値
Vdc*,Vdc**,Vdc*** d軸電圧指令値
Vqc*,Vqc**,Vqc*** q軸電圧指令値
V1* 出力電圧値
θc 位置検出値
ω1 周波数演算値

Claims (3)

  1. 永久磁石同期電動機を駆動する電力変換器を有し、
    電流指令値又は電流検出値、周波数演算値および電動機定数により演算した第1の電圧指令値と、前記電流指令値と前記電流検出値の偏差により演算した第2の電圧指令値とを加算し、前記電力変換器の出力電圧値を制御するベクトル制御装置であって、
    前記電力変換器の出力電圧値が制限された場合に、
    前記出力電圧値のd軸側であるVdc ** と、前記電動機定数である抵抗の設定値R * 及びd軸インダクタンスの設定値Ld * 、及びq軸インダクタンスの設定値Lq * 及び誘起電圧定数の設定値Ke * と、前記電流指令値であるd軸の電流指令値Id * 及びq軸の電流指令値Iq * と、前記周波数演算値ω 1 を用いた
    Figure 0005150366
    に基づいて、前記第2の電圧指令値のd軸制限値を演算し、
    前記出力電圧値のq軸側であるVqc ** と、前記電動機定数である抵抗の設定値R * 及びd軸インダクタンスの設定値Ld * 及びq軸インダクタンスの設定値Lq * 及び誘起電圧定数の設定値Ke * と、前記電流指令値であるd軸の電流指令値Id * 及びq軸の電流指令値Iq * と、前記周波数演算値ω 1 を用いた
    Figure 0005150366
    に基づいて、前記第2の電圧指令値のq軸制限値を演算する永久磁石同期電動機のベクトル制御装置。
  2. 永久磁石同期電動機を駆動する電力変換器を有し、
    第1の電流指令値と電流検出値の偏差により演算した第2の電流指令値と、周波数演算値と、電動機定数とに応じて前記電力変換器の出力電圧値を制御するベクトル制御装置であって、
    前記出力電圧値が制限された場合に、
    前記出力電圧値のd軸電圧指令値Vdc * 及びq軸電圧指令値Vqc * と、前記電動機定数である抵抗の設定値R * 及びd軸インダクタンスの設定値Ld * 及びq軸インダクタンスの設定値Lq * 及び誘起電圧定数の設定値Ke * と、前記周波数演算値ω 1 を用いた
    Figure 0005150366
    及び
    Figure 0005150366
    に基づいて、前記第2の電流指令値のd軸制限値及びq軸制限値を演算する永久磁石同期電動機のベクトル制御装置。
  3. 請求項2に記載された永久磁石同期電動機のベクトル制御装置であって、
    前記電流指令値と前記電流検出値の偏差により演算した電圧指令値と、前記第2の電流指令値、の出力値の極性と、
    各々の出力値に対応する演算された制限値の極性と、が異なる場合に、演算された前記制限値を出力値とすることを特徴とする永久磁石同期電動機のベクトル制御装置。
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