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JP5147444B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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JP5147444B2 JP2008031281A JP2008031281A JP5147444B2 JP 5147444 B2 JP5147444 B2 JP 5147444B2 JP 2008031281 A JP2008031281 A JP 2008031281A JP 2008031281 A JP2008031281 A JP 2008031281A JP 5147444 B2 JP5147444 B2 JP 5147444B2
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Description

本発明は、フロントフォークおよび操向ハンドルを操向可能に支承するヘッドパイプから後下がりに延びるようにして車体フレームの一部を構成するメインフレームの中間部に、シリンダ軸線を前上がりに傾斜させたエンジン本体を吊り下げるためのエンジンハンガが下方に突出するようにして設けられ、前記エンジン本体のクランクケースに回転自在に支承されるクランクシャフトに装着されるドライブプーリと、後輪に回動動力を伝達可能なドリブンプーリとに無端状のVベルトが巻き掛けられて成るVベルト式の無段変速機が、前記エンジン本体に連設された変速機ケースに収容され、変速用電動モータと、前記ドライブプーリの一部を構成する可動プーリ半体との間に変速用減速ギヤ機構が介設される自動二輪車に関する。
スクータ型自動二輪車に搭載されるパワーユニットにおける無段変速機のドライブプーリの溝幅を調節するために、ドライブプーリの一部を構成する可動プーリ半体と、変速機ケースの外側面から外側方に突出するようにして変速機ケースに取付けられる変速用電動モータとの間に変速用減速ギヤ機構が介設されるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特開2006−22928号公報
ところで、変速用電動モータの重量は比較的大きなものであり、そのような重量物が特許文献1で開示されるようにパワーユニットから外側方に突出するように配置されると、パワーユニットの左右の重量バランスがとりにくい。そこで変速用電動モータを車体フレームの幅方向中心側に寄せて配置して重量バランスを適正化することが望ましいが、その際、パワーユニットの周囲の部品の配置上の自由度を狭めてしまうことは避けたい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、パワーユニットの周囲の部品の配置上の自由度を狭めることを回避して、Vベルト式の無段変速機におけるドライブプーリの溝幅を変化させるための変速用電動モータを車体フレームの幅方向中心側に寄せて配置し得るようにした自動二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、フロントフォークおよび操向ハンドルを操向可能に支承するヘッドパイプから後下がりに延びるようにして車体フレームの一部を構成するメインフレームの中間部に、シリンダ軸線を前上がりに傾斜させたエンジン本体を吊り下げるためのエンジンハンガが下方に突出するようにして設けられ、前記エンジン本体のクランクケースに回転自在に支承されるクランクシャフトに装着されるドライブプーリと、後輪に回動動力を伝達可能なドリブンプーリとに無端状のVベルトが巻き掛けられて成るVベルト式の無段変速機が、前記エンジン本体に連設された変速機ケースに収容され、変速用電動モータと、前記ドライブプーリの一部を構成する可動プーリ半体との間に変速用減速ギヤ機構が介設される自動二輪車において、前記エンジン本体の一部を構成するシリンダヘッドの上部側壁に接続される吸気装置と、前記メインフレームと、前記エンジン本体とで囲まれる領域のうち前記エンジンハンガよりも前方に前記変速用電動モータが配置されると共に、前記クランクシャフトに始動用動力を付与し得る始動用電動モータが、前記エンジンハンガよりも前方で前記エンジン本体の上部に取付けられ、前記変速用電動モータが、前記エンジン本体の一部を構成するシリンダブロックの上方で前記始動用電動モータおよび前記吸気装置間に配置されることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記吸気装置の前記変速用電動モータおよび前記始動用電動モータ側に臨む部分に燃料噴射弁が取付けられることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、請求項または記載の発明の構成に加えて、前記変速用電動モータおよび前記始動用電動モータが、回転軸線を車体フレームの幅方向に沿わせるようにして前記エンジン本体に取付けられ、前記変速用減速ギヤ機構と、前記始動用電動モータおよび前記クランクシャフト間に設けられる始動用減速ギヤ機構とが、前記シリンダ軸線を相互間に挟むようにして前記クランクシャフトの軸線に沿って相互に反対側に配置されることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記変速用電動モータが、側面視で前記燃料噴射弁の上端および前記始動用電動モータの回転軸線を結ぶ直線よりも下方に配置されることを特徴とする。
さらに請求項記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、回転軸線を車体フレームの幅方向に沿わせるようにした前記変速用電動モータおよび前記始動用電動モータの前記回転軸線に沿う中央部が、クランクシャフトの軸線に沿う前記エンジン本体の略中央部に配置されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、重量物である変速用電動モータを、吸気装置、メインフレームおよびエンジン本体で囲まれる領域のうちエンジンハンガよりも前方に配置することにより、他の部品が配置されない空きスペースに変速用電動モータを有効に配置してパワーユニットの周囲の部品の配置上の自由度を狭めることなく車体フレームの幅方向中心側に変速用電動モータを寄せて配置してパワーユニットの重量バランスを適正化することができ、しかも変速用電動モータがエンジンハンガと側面視で重なることはないので、変速用電動モータのメンテナンス作業が容易となる。
また始動用電動モータが、エンジンハンガよりも前方でエンジン本体の上部に取付けられ、前記変速用電動モータが、シリンダブロックの上方で始動用電動モータ及び吸気装置間に配置されるので、重量物である始動用電動モータも車体フレームの幅方向中心に寄せるようにして空きスペースに有効に配置し、パワーユニットの重量バランス適正化をより一層図ることができる。
請求項記載の発明によれば、変速用電動モータおよび始動用電動モータ側に臨むようにして吸気装置に燃料噴射弁が取付けられるので、変速用電動モータ、始動用電動モータおよび燃料噴射弁に電気的に接続される配線を集約化し、配線の取り廻しを容易とすることができる。
請求項記載の発明によれば、変速用電動モータおよび始動用電動モータが回転軸線を車体フレームの幅方向に沿わせるようにしてエンジン本体に取付けられ、変速用減速ギヤ機構および始動用減速ギヤ機構が、シリンダ軸線を相互間に挟むようにしてクランクシャフトの軸線に沿って相互に反対側に配置されるので、パワーユニットの左右の重量バランス適正化をより一層図り、パワーユニットのコンパクト化を図ることができる。
請求項記載の発明によれば、変速用電動モータが側面視で燃料噴射弁の上端および始動用電動モータの回転軸線を結ぶ直線よりも下方に配置されるので、燃料噴射弁および始動用電動モータで形成される凹部に変速用電動モータを有効に配置することができる。
さらに請求項記載の発明によれば、変速用電動モータおよび始動用電動モータの前記回転軸線に沿う中央部がクランクシャフトの軸線に沿うエンジン本体の略中央部に配置されるので、パワーユニットの左右の重量バランス適正化をより高め、パワーユニットをより一層コンパクト化することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の一部切欠き側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の要部拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図2の要部拡大図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7−7線断面図、図8は図5の8−8線断面図である。
先ず図1において、スクータ型自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11ならびに該フロントフォーク11に連結される操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるメインフレーム14と、該メインフレーム14の後部に連設されて下方に延びる左右一対のピボットプレート15…と、前記メインフレーム14の後部から後上がりに延びる左右一対のシートレール16…と、前記ピボットプレート15…の中間部および前記シートレール16…の後部間を結ぶリヤフレーム17…とを備え、前記メインフレーム14の中間部には、下方に突出するエンジンハンガ18が設けられる。
前記ピボットプレート15の中間部にはスイングアーム19の前端部が上下揺動可能に支承され、該スイングアーム19の後部に後輪WRが軸支され、スイングアーム19の後部および前記シートレール16の後部間にリヤクッションユニット20が設けられる。
前記車体フレームFにはパワーユニットPが搭載される。またパワーユニットPの上方に配置される収納ボックス21と、該収納ボックス21の後方かつ後輪WRの上方に配置される燃料タンク22とがシートレール16…に支持され、収納ボックス21および燃料タンク22を上方から覆うように乗車用シート23が配置される。さらに車体フレームF、前記パワーユニットPの前部、収納ボックス21および燃料タンク22を覆う合成樹脂製の車体カバー24が車体フレームFに取付けられる。
図2において、前記パワーユニットPは、シリンダ軸線Cをほぼ水平となるまで前傾させたエンジンEと、該エンジンEの出力を無段階に変速して後輪WRに伝達するVベルト式の無段変速機Mとを備える。
エンジンEのエンジン本体27は、後輪WRの回転軸線と平行な軸線を有するクランクシャフト28を回転自在に支承するクランクケース29と、クランクケース29に結合されるシリンダブロック30と、クランクケース29と反対側でシリンダブロック30に結合されるシリンダヘッド31と、シリンダブロック30と反対側でシリンダヘッド31に結合されるヘッドカバー32とを備えて単気筒に構成されており、前記クランクケース29は、クランクシャフト28の軸線に直交する平面に沿う結合面で相互に結合される左右一対のケース半体29a,29bから成る。
シリンダブロック30は、シリンダ軸線Cが自動二輪車の前後方向に沿ってわずかに前上がりで略水平となるようにしてクランクケース29に結合され、シリンダブロック30に摺動自在に嵌合されるピストン33がコネクティングロッド34を介してクランクシャフト28に連結される。
図3で示すように、前記クランクケース29の前方側上部にはブラケット35が設けられ、該ブラケット35が車体フレームFのエンジンハンガ18に締結され、これによりエンジン本体27が吊り下げられるようにしてエンジンハンガ18で支持される。またクランクケース29の後部には、図1で示すように、上下に間隔をあけて一対のブラケット36,37が設けられ、それらのブラケット36,37が車体フレームFのピボットプレート15に締結される。したがってエンジン本体27すなわちパワーユニットPは、前輪WFおよび後輪WR間で車体フレームFの下方に位置するようにして該車体フレームFに搭載されることになる。
またエンジン本体27におけるシリンダヘッド31の上部側面には吸気装置38が接続されており、該吸気装置38は、エンジン本体27におけるヘッドカバー32の上方で車体フレームFのメインフレーム14に支持されたエアクリーナ39と、該エアクリーナ39に接続されるスロットルボディ40と、スロットルボディ40に上流端が接続されるとともに下流端がシリンダヘッド31の上部側面に接続される吸気管41とを備え、スロットルボディ40には燃料噴射弁42が付設される。
前記シリンダヘッド31の下側面には排気管43が接続されており、この排気管43はシリンダヘッド31の下側面から後方側に延出され、後輪WRの右側に配置される排気マフラー44に接続される。
再び図2において、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でのクランクシャフト28の左端部には、アウターロータ46が固定され、このアウターロータ46と協働して発電機45を構成するインナーステータ47が、発電機45を囲繞するようにしてクランクケース29に結合される発電機カバー48に固定される。
また前記発電機45よりも内方で前記クランクシャフト28にはギヤ49が相対回転自在に支承されており、該ギヤ49およびクランクシャフト28間に、ギヤ49からクランクシャフト28への動力伝達を許容するようにしてワンウエイクラッチ50が介装される。
而して前記ギヤ49は、クランクシャフト28に始動用動力を付与するための始動用電動モータ51(図1参照)と、前記クランクシャフト28間に設けられる始動用減速ギヤ機構52の一部を構成するものであり、始動用電動モータ51は、前記クランクシャフト28と平行な回転軸線を有して前記エンジンハンガ18よりも前方でエンジン本体27におけるクランクケース29の上部に取付けられる。
図4において、エンジン本体27のクランクケース29における左ケース半体29aの左側上部には、前記始動用電動モータ51を右側から取付けるための取付け部129が上方に立ち上がるようにして一体に設けられており、始動用電動モータ51は、そのモータ軸51aを前記左ケース半体29aおよび発電機カバー48間に突入せしめるようにして前記取付け部129に締結される。
而して前記始動用減速ギヤ機構52は、始動用電動モータ51のモータ軸51aに一体に設けられた駆動ギヤ130と、該駆動ギヤ130に噛合する大径アイドルギヤ131と、大径アイドルギヤ131とともに回転する小径アイドルギヤ132と、小径アイドルギヤ132に噛合する前記ギヤ49とで構成されるものであり、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でシリンダ軸線Cよりも左側に配置される。また小径アイドルギヤ132は前記クランクケース29および発電機カバー48で両端が支持された軸133で回転自在に支承されており、大径アイドルギヤ131は小径アイドルギヤ132に同軸に固着される。
再び図2において、Vベルト式の無段変速機Mは、変速機ケース54の変速機収容室55に収容される。この変速機ケース54は、エンジン本体27とは別部材である複数のケース部材で構成されるものであり、この実施例ではクランクケース29の右ケース半体29bに結合される内側ケース56と、該内側ケース56を外側から覆う外側ケース57とから成り、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でエンジン本体27の一部を右側方から覆ってエンジン本体27に連設される。
Vベルト式の無段変速機Mは、クランクケース29から変速機収容室55内に突入するクランクシャフト28の右端部に装着されるドライブプーリ58と、クランクシャフト28と平行な軸線を有する伝動回転軸61に装着されるドリブンプーリ59と、ドライブプーリ58からドリブンプーリ59に動力を伝達する無端状のVベルト60とを備えるものであり、前記伝動回転軸61は、変速機ケース54の内側ケース56と、クランクケース29の右ケース半体29bとで回転自在に支承される。
ドライブプーリ58は、クランクシャフト28に固定された固定プーリ半体62と、固定プーリ半体62に対して接近・離間可能な可動プーリ半体63とを備え、Vベルト60を巻きかけるようにして固定プーリ半体62および可動プーリ半体63間に形成されるベルト溝64の幅すなわち巻き掛け半径が、前記可動プーリ半体63の前記固定プーリ半体62への接近・離間によって変化する。
またドリブンプーリ59は、相対回転を可能として伝動回転軸61を同軸に囲繞する内筒65と、軸線まわりの相対回動ならびに軸線方向の相対移動を可能として内筒65を摺動可能に嵌合せしめる外筒66と、内筒65に固定される固定プーリ半体67と、該固定プーリ半体67に対向して外筒66に固定される可動プーリ半体68と、該可動プーリ半体68および固定プーリ半体67間の相対回転位相差に応じて両プーリ半体67,68間に軸方向の分力を作用せしめるようにして内筒65および外筒66間に設けられるトルクカム機構69と、可動プーリ半体68を固定プーリ半体67との間に挟む位置で内筒65に固定されるばね受け部材70と、外筒66を囲繞して可動プーリ半体68およびばね受け部材70間に縮設されるコイルスプリング71とを備え、固定プーリ半体67および可動プーリ半体68間に形成されるベルト溝72にVベルト60が巻き掛けられる。
而してドリブンプーリ59における固定プーリ半体67および可動プーリ半体68間の間隔は、前記トルクカム機構66によって生じる軸方向の力と、コイルスプリング71によって生じる軸方向の弾性力と、固定プーリ半体67および可動プーリ半体68間の間隔をあける方向に作用するVベルト60からの力とのバランスにより決定され、ドライブプーリ58において可動プーリ半体63を固定プーリ半体62に近接させることによりVベルト60のドライブプーリ58への巻き掛け半径が大きくなると、Vベルト60のドリブンプーリ59への巻き掛け半径が小さくなる。
前記変速機ケース54における内側ケース56と、前記クランクケース29における右ケース半体29bとの間にはクラッチ室75が形成されており、該クラッチ室75には遠心クラッチ76が収容される。この遠心クラッチ76は、前記伝動回転軸61と、該伝動伝動回転軸61に同軸にかつ相対回転自在に支承されるギヤ軸77との間に設けられるものであり、エンジン回転数が設定回転数を超えるのに伴って、前記伝動回転軸61の回転動力が遠心クラッチ76を介して前記ギヤ軸77に伝達される。
一方、前記クランクケース29には、前記伝動回転軸61と平行なアイドル回転軸74および出力軸78が回転自在に支承されており、アイドル回転軸74の一端部は前記クラッチ室75に突入される。而して前記ギヤ軸77および前記出力軸78間には、ギヤ軸77から前記アイドル回転軸74を経て前記出力軸78に回転動力が伝わるようにして減速ギヤ機構79が設けられる。また前記クランクケース29の左ケース半体29aからの前記出力軸78の突出端部には駆動スプロケット80が固定される。一方、後輪WRには被動スプロケット81(図1参照)が同軸に固定されており、駆動スプロケット80および被動スプロケット81に無端状状のチェーン82が巻き掛けられる。
図5を併せて参照して、前記クランクケース26の右ケース半体26bから突出した部分で前記クランクシャフト28には外方に臨む環状段部28aが形成されており、変速機収容室55内でクランクシャフト28の端部に螺合されるナット84と、前記環状段部28aとの間で前記クランクシャフト28には、環状段部28a側から順に、円筒状の第1スリーブ85、ボールベアリング86の内輪、円筒状の第2スリーブ87、円筒状の連結筒部88、円筒状の第3スリーブ89、固定プーリ半体62およびワッシャ90が装着されており、ナット84を締めつけることにより固定プーリ半体62がクランクシャフト28に固定され、連結筒部88の内周はクランクシャフト28の外周にスプライン結合される。また第1スリーブ85は変速機ケース54の内側ケース56を回転自在に貫通するものであり、第1スリーブ85および前記内側ケース56間には環状のシール部材91が介装される。
ドライブプーリ58の可動プーリ半体63は、第2スリーブ87、連結筒部88および第2スリーブ89を同軸に囲繞するとともに前記連結筒部88の外周にスプライン結合される円筒部63a一体に有しており、可動プーリ半体63は、クランクシャフト28に、軸線まわりの相対回転を不能とするとともに軸線方向の移動を可能として装着されることになる。
ドライブプーリ58の可動プーリ半体63を軸方向に駆動するために、前記クランクシャフト28には軸方向固定側筒部材93が軸方向移動を不能として同軸にかつ相対回転自在に支承され、軸方向固定側筒部材93と同軸に配置される軸方向可動側筒部材94がその軸線まわりの回転を不能として可動プーリ半体63に保持され、前記軸方向固定側筒部材93および前記軸方向可動側筒部材94間にねじ送り機構95が設けられ、前記軸方向固定側筒部材93には、変速機ケース54に取付けられる変速用電動モータ96から変速用減速ギヤ機構97を介して回転動力が伝達される。
前記軸方向固定側筒部材93の前記可動プーリ半体63とは反対側の端部には、前記クランクシャフト28との間に前記ボールベアリング86を介在させることで該クランクシャフト28に相対回転自在かつ軸方向相対移動不能に支承されたリング状の支持部材98の外周が固定されるものであり、軸方向固定側筒部材93は軸方向移動を不能としてクランクシャフト28に相対回転自在に支承されることになる。
軸方向可動側筒部材94は、前記軸方向固定側筒部材93内に同軸に挿入されるようにして円筒状に形成されるものであり、前記ねじ送り機構95は、軸方向固定側筒部材93の内周および軸方向可動側筒部材94の外周間に設けられる。しかも軸方向可動側筒部材94は、可動プーリ半体63にボールベアリング99を介して保持されており、可動プーリ半体63は軸方向可動側筒部材94とともに軸方向に移動することになる。
軸方向可動側筒部材94には、軸方向固定側筒部材93を囲繞する筒部材100が固定されており、軸方向固定側筒部材93の外周には前記筒部材100の内周に摺接する環状のシール部材101が装着される。而して前記筒部材100は、前記クランクシャフト28の軸線に沿う方向での移動は可能とするもののクランクシャフト28の軸線まわりの回転は阻止されるようにして変速機ケース54に係合されており、これにより軸方向可動側筒部材94は、クランクシャフト28の軸線方向に移動することは許容されるもののクランクシャフト28の軸線まわりに回動することは阻止されることになる。
変速機ケース54の一部を構成する内側ケース56および外側ケース57は、その一部がエンジン本体27の側面視でクランクケース29よりもシリンダブロック30の上方側に突出するように形成されており、内側ケース56のうちシリンダブロック30よりも上方に突出した部分には、クランクシャフト28と平行な軸線を有する貫通孔102が設けられる。
また内側ケース56の外面には、前記貫通孔102に気密に嵌入される円筒部103aを有する取付け板103が複数のボルト104…で締結されており、クランクシャフト28と平行な軸線のモータ軸105を有する変速用電動モータ96が前記取付け板103に固定され、前記モータ軸105は前記円筒部103aを貫通して変速機ケース54内に突入される。
図3で示すように、前記変速用電動モータ96は、エンジン本体27におけるシリンダヘッド31の上部側壁に接続される吸気装置38と、車体フレームFにおけるメインフレーム14と、前記エンジン本体27とで囲まれる領域のうち、エンジン本体27を吊り下げるべくメインフレーム14の中間部に設けられたエンジンハンガ18よりも前方に配置されるものであり、特に、エンジン本体27の一部を構成するシリンダブロック30の上方で前記始動用電動モータ51および前記吸気装置38間に配置される。而して前記始動用電動モータ51が、車体フレームFの左右方向右側から前記クランクケース29におけるケース半体29aの取付け部129に取付けられるのに対して、前記変速用電動モータ96は、車体フレームFの左右方向左側から前記変速機ケース54の内側ケース56に取付けられる。
ところで前記吸気装置38のスロットルボディ40には燃料噴射弁42がその軸線CFをほぼ鉛直方向に沿わせるようにして付設されるのであるが、前記スロットルボディ40の変速用電動モータ96および始動用電動モータ51側に臨む部分に前記燃料噴射弁42が取付けられる。また変速用電動モータ96は、側面視で燃料噴射弁42の上端および前記始動用電動モータ51の回転軸線を結ぶ直線Lよりも下方に配置される。しかもクランクシャフト28の軸線と平行な回転軸線を有する始動用電動モータ51および変速用電動モータ96はそれらの軸線方向中央部が、クランクシャフト28の軸線に沿う方向でのエンジン本体27の略中央に配置されており、エンジン本体27が単気筒に構成されているこの実施例では、図2で示すように、始動用電動モータ51および変速用電動モータ96の軸線方向中央部がシリンダ軸線C付近に配置される。
図6を併せて参照して、前記変速用減速ギヤ機構97は、前記変速用電動モータ96のモータ軸105に固定される駆動ギヤ106に噛合する第1大径ギヤ107と、第1大径ギヤ107とともに回転する第1小径ギヤ108と、第1小径ギヤ108に噛合する第2大径ギヤ109と、第2大径ギヤ109とともに回転する第2小径ギヤ110と、第2小径ギヤ110に噛合するようにして軸方向固定側筒部材93に一体に設けられる被動ギヤ111とで構成されるものであり、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でシリンダ軸線Cよりも右側に配置される。すなわち始動用減速ギヤ機構52および変速用減速ギヤ機構97は、クランクシャフト28の軸線に沿う方向で前記シリンダ軸線Cを挟むようにして相互に反対側に配置されることになる。
前記変速用減速ギヤ機構97は、変速機ケース54の一部を構成する内側ケース56と、車体フレームFの幅方向すなわち自動二輪車の左右方向で前記内側ケース56の外側に配置されて該内側ケース56に複数のボルト112…で締結されるギヤケース113とで支持されるようにして変速機ケース56内に収容される。
第1大径ギヤ107および第1小径ギヤ108は一体に形成されて第1アイドルギヤ114を構成するものであり、この第1アイドルギヤ114が一体に有する軸部114aが、前記内側ケース56および前記ギヤケース113にボールベアリング115,116を介して回転自在に支承される。また第2大径ギヤ109および第2小径ギヤ110は一体に形成されて第2アイドルギヤ117を構成するものであり、第2アイドルギヤ117は、前記内側ケース56および前記ギヤケース113にボールベアリング119,120を介して回転自在に支承されるアイドル回転軸118に固定される。
しかも第1および第2アイドルギヤ114,117は、第1および第2小径ギヤ108,110よりも第1および第2大径ギヤ107,109を車体フレームFの幅方向中心側すなわちエンジン本体27側に位置せしめるように配置されて、前記内側ケース56および前記ギヤケース113で支持されている。
前記内側ケース56には、ギヤケース113に当接するようにしてギヤケース113側に突出する突部56aが、駆動ギヤ106と、第1アイドルギヤ114の第1大径ギヤ107との噛合部を囲むようにして一体に設けられ、前記ギヤケース113には、前記内側ケース56の前記突部56aに当接する突部113aが一体に設けられる。
ところで第1アイドルギヤ114の第1小径ギヤ108は第2アイドルギヤ117の第2大径ギヤ109に噛合するので、前記突部56a,113aは、駆動ギヤ106および第1アイドルギヤ117の全体を囲むのではなく、第2アイドルギヤ117の第2大径ギヤ109および第2小径ギヤ110との干渉を回避するように形成される。すなわち内側ケース56の前記突部56aは、図7で示すように、第2大径ギヤ109の一部が配置される部分を開口した略C字状であってその周方向両端を第2大径ギヤ109の外周に極力近接させた形状に形成される。またギヤケース113の前記突部113aは、図8で示すように、第2小径ギヤ110の一部が配置される部分を開口した略C字状であってその周方向両端を第2小径ギヤ110の外周に極力近接させるようにして、周方向両端を内側ケース56の突部56aよりも周方向に延出させた形状に形成される。
図6に注目して、変速用減速ギヤ機構97の一部を構成するアイドル回転軸118の回転量を検出して前記ドライブプーリ58における可動プーリ半体63の軸方向位置を検出するプーリ位置センサ121が、変速機ケース54内に収容されて前記ギヤケース113に取付けられる。
前記ギヤケース113には、前記アイドル回転軸118の一端側を突入させるようにした支持突部113bが一体に設けられており、アイドル回転軸118の中間部はボールベアリング120を介して前記支持突部113bに回転自在に支承される。
前記支持突部113b内において前記アイドル回転軸118の一端部には、ウォーム122が設けられており、前記プーリ位置センサ121は、前記アイドル回転軸118と直交する方向に延びる検出軸123を有して前記支持突部113bに取付けられ、前記検出軸123に、前記ウォーム122に噛合するウォームホイル124が設けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、エンジン本体27に連設された変速機ケース54にVベルト式の無段変速機Mが収容され、該無段変速機Mにおけるドライブプーリ58の一部を構成する可動プーリ半体63と、変速用電動モータ96との間に変速用減速ギヤ機構97が介設されるのであるが、エンジン本体27の一部を構成するシリンダヘッド31の上部側壁に接続される吸気装置38と、車体フレームFのうちエンジンハンガ18が設けられるメインフレーム14と、エンジン本体27とで囲まれる領域のうちエンジンハンガ18よりも前方に変速用電動モータ96が配置されるので、他の部品が配置されない空きスペースに変速用電動モータ96を有効に配置してパワーユニットPの周囲の部品の配置上の自由度を狭めることなく車体フレームFの幅方向中心側に変速用電動モータ96を寄せて配置してパワーユニットPの重量バランスを適正化することができ、しかも変速用電動モータ96がエンジンハンガ18と側面視で重なることはないので、変速用電動モータ96のメンテナンス作業が容易となる。
またクランクシャフト28に始動用動力を付与し得る始動用電動モータ51が、エンジンハンガ18よりも前方でエンジン本体27におけるクランクケース29の上部に取付けられ、前記変速用電動モータ96が、エンジン本体27の一部であるシリンダブロック30の上方で始動用電動モータ51および前記吸気装置38間に配置されるので、重量物である始動用電動モータ51も車体フレームFの幅方向中心に寄せるようにして空きスペースに有効に配置し、パワーユニットPの重量バランス適正化をより一層図ることができる。
また吸気装置38の前記変速用電動モータ96および前記始動用電動モータ51側に臨む部分に燃料噴射弁42が取付けられるので、変速用電動モータ96、始動用電動モータ51および燃料噴射弁42に電気的に接続される配線を集約化し、配線の取り廻しを容易とすることができる。
しかも前記変速用電動モータ96および前記始動用電動モータ51は、回転軸線を車体フレームFの幅方向に沿わせるようにしてエンジン本体27に取付けられており、変速用減速ギヤ機構97と、始動用電動モータ51およびクランクシャフト28間に設けられる始動用減速ギヤ機構52とが、シリンダ軸線Cを相互間に挟むようにしてクランクシャフト28の軸線に沿って相互に反対側に配置されるので、パワーユニットPの左右の重量バランス適正化をより一層図り、パワーユニットPのコンパクト化を図ることができる。
また変速用電動モータ96が、側面視で燃料噴射弁42の上端および始動用電動モータ51の回転軸線を結ぶ直線Lよりも下方に配置されるので、燃料噴射弁42および始動用電動モータ51で形成される凹部に変速用電動モータ96を有効に配置することができる。
さらに回転軸線を車体フレームFの幅方向に沿わせるようにした前記変速用電動モータ96および前記始動用電動モータ51の前記回転軸線に沿う中央部が、クランクシャフト28の軸線に沿うエンジン本体27の略中央部に配置されるので、パワーユニットPの左右の重量バランス適正化をより高め、パワーユニットPをより一層コンパクト化することができる。
また変速機ケース54の一部を構成する内側ケース部材56とともに変速用減速ギヤ機構97を支持するギヤケース113が前記内側ケース56に取付けられており、変速用電動モータ96のモータ軸105に固設された駆動ギヤ106と、第1アイドルギヤ114における第1大径ギヤ107との噛合部を囲んで前記ギヤケース113に当接する突部56aが、ギヤケース113側に突出して内側ケース56に一体に設けられるので、内側ケース56にギヤケース113を取り付けるだけで駆動ギヤ106および第1アイドルギヤ114の噛合部へのダストの侵入を防止することができ、ダスト侵入防止のための専用のカバー部材が不要となるので、部品点数の増大を回避することができる。
しかも前記突部56aは、第2アイドルギヤ117における第2大径ギヤ109の一部が配置される部分を開口した略C字状であってその周方向両端を第2大径ギヤ109の外周にわずかな間隙をあけて対向させるように形成されるものであるので、突部56aの周方向両端を第2大径ギヤ109の外周にわずかな間隙をあけて対向させるようにして、駆動ギヤ106と第1アイドルギヤ114の第1大径ギヤ107との噛合部へのダストの侵入を防止する構造を簡素化しつつ、充分なダスト侵入防止効果を得ることができる。
またギヤケース113は、車体フレームFの幅方向に沿って内側ケース部材56の外側に配置されて変速機ケース54に収容されるものであるので、変速用減速ギヤ機構97の支持構造を簡略化しつつ変速用減速ギヤ機構97を変速機ケース54内に容易に収容することができる。
また変速用減速ギヤ機構97の一部を構成するアイドル回転軸118の回転量を検出して前記可動プーリ半体63の軸方向位置を検出するプーリ位置センサ121が、変速機ケース54内に収容されて前記ギヤケース113に取付けられるので、プーリ位置センサ121の保護が容易となるとともに、プーリ位置センサ121が変速機ケース54の外部から見えないようにして外観性を高めることができる。
また前記変速用減速ギヤ機構97は、駆動ギヤ106に噛合する第1大径ギヤ107ならびに第1大径ギヤ107と同軸の第1小径ギヤ108を一体に有する第1アイドルギヤ114と、第1小径ギヤ108に噛合する第2大径ギヤ109ならびに第2大径ギヤ109と同軸の第2小径ギヤ110を一体に有する第2アイドルギヤ117とを含むものであるが、相互に平行な第1および第2アイドルギヤ114,117が、第1および第2小径ギヤ108,110よりも第1および第2大径ギヤ107,109を車体フレームFの幅方向中心側に位置せしめるように配置されるので、駆動ギヤ106および第1大径ギヤ107は、第2大径ギヤ109よりも車体フレームFの幅方向中心寄りに配置されることになり、変速用電動モータ96の重心を車体フレームFの幅方向中心により近い位置に配置して、パワーユニットPの左右の重量バランスを最適化することができる。
しかも前記変速用減速ギヤ機構97と、始動用減速ギヤ機構52とが、クランクシャフト28の軸線に沿ってシリンダ軸線Cを挟んで相互に反対側に配置されるので、パワーユニットPの左右の重量バランスの最適化に寄与することができるとともに、パワーユニットPのコンパクト化にも寄与することができる。
また変速機ケース54が、エンジン本体27から独立した内側および外側ケース56,57で構成されており、変速用電動モータ96が変速機ケース54の外面に取付けられるので、エンジン本体27の構造を複雑化することなく変速用電動モータ96の重心を車体フレームFの幅方向中心側に近づけて配置することが容易となり、またエンジン本体27の振動が変速機ケース54および変速用電動モータ96に伝達されにくくなるのでドライブプーリ58における可動プーリ半体63のスライド作動性を高めることができる。
さらに前記変速用減速ギヤ機構97が変速機ケース54に収容されて該変速機ケース54で支持されるので、変速用電動モータ96および変速用減速ギヤ機構97を用いることのないパワーユニットにもエンジン本体27を共用化することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
スクータ型自動二輪車の一部切欠き側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の要部拡大図である。 図3の4−4線断面図である。 図2の要部拡大図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図5の8−8線断面図である。
11・・・フロントフォーク
12・・・操向ハンドル
13・・・ヘッドパイプ
14・・・メインフレーム
18・・・エンジンハンガ
27・・・エンジン本体
28・・・クランクシャフト
29・・・クランクケース
30・・・シリンダブロック
31・・・シリンダヘッド
38・・・吸気装置
42・・・燃料噴射弁
51・・・始動用電動モータ
52・・・始動用減速ギヤ機構
54・・・変速機ケース
58・・・ドライブプーリ
59・・・ドリブンプーリ
60・・・Vベルト
96・・・変速用電動モータ
97・・・変速用減速ギヤ機構
F・・・・車体フレーム
L・・・・直線
M・・・・無段変速機
WR・・・後輪

Claims (5)

  1. フロントフォーク(11)および操向ハンドル(12)を操向可能に支承するヘッドパイプ(13)から後下がりに延びるようにして車体フレーム(F)の一部を構成するメインフレーム(14)の中間部に、シリンダ軸線(C)を前上がりに傾斜させたエンジン本体(27)を吊り下げるためのエンジンハンガ(18)が下方に突出するようにして設けられ、前記エンジン本体(27)のクランクケース(29)に回転自在に支承されるクランクシャフト(28)に装着されるドライブプーリ(58)と、後輪(WR)に回動動力を伝達可能なドリブンプーリ(59)とに無端状のVベルト(60)が巻き掛けられて成るVベルト式の無段変速機(M)が、前記エンジン本体(27)に連設された変速機ケース(54)に収容され、変速用電動モータ(96)と、前記ドライブプーリ(58)の一部を構成する可動プーリ半体(63)との間に変速用減速ギヤ機構(97)が介設される自動二輪車において、
    前記エンジン本体(27)の一部を構成するシリンダヘッド(31)の上部側壁に接続される吸気装置(38)と、前記メインフレーム(14)と、前記エンジン本体(27)とで囲まれる領域のうち前記エンジンハンガ(18)よりも前方に前記変速用電動モータ(96)が配置されると共に、前記クランクシャフト(28)に始動用動力を付与し得る始動用電動モータ(51)が、前記エンジンハンガ(18)よりも前方で前記エンジン本体(27)の上部に取付けられ、
    前記変速用電動モータ(96)は、前記エンジン本体(27)の一部を構成するシリンダブロック(30)の上方で前記始動用電動モータ(51)および前記吸気装置(38)間に配置されることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記吸気装置(38)の前記変速用電動モータ(96)および前記始動用電動モータ(51)側に臨む部分に燃料噴射弁(42)が取付けられることを特徴とする請求項記載の自動二輪車。
  3. 前記変速用電動モータ(96)および前記始動用電動モータ(51)が、回転軸線を車体フレーム(F)の幅方向に沿わせるようにして前記エンジン本体(27)に取付けられ、前記変速用減速ギヤ機構(97)と、前記始動用電動モータ(51)および前記クランクシャフト(28)間に設けられる始動用減速ギヤ機構(52)とが、前記シリンダ軸線(C)を相互間に挟むようにして前記クランクシャフト(28)の軸線に沿って相互に反対側に配置されることを特徴とする請求項または記載の自動二輪車。
  4. 前記変速用電動モータ(96)が、側面視で前記燃料噴射弁(42)の上端および前記始動用電動モータ(51)の回転軸線を結ぶ直線(L)よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車。
  5. 回転軸線を車体フレーム(F)の幅方向に沿わせるようにした前記変速用電動モータ(97)および前記始動用電動モータ(51)の前記回転軸線に沿う中央部が、クランクシャフト(28)の軸線に沿う前記エンジン本体(27)の略中央部に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車。
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