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JP5135092B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを用紙に向けて吐出することにより該用紙に画像を形成するインクジェット式の画像形成装置に関するものである。
従来、読み取ったり他の機器から伝送されたりした画像情報に基づきインクジェットヘッドからインクを用紙に向けて吐出することにより該用紙に画像を形成するインクジェット式の画像形成装置が広く知られている。この種の画像形成装置は、一般的に、用紙を搬送する無端状の搬送ベルトをインクジェットヘッドに対向する位置に内蔵しており、搬送ベルトにより搬送される用紙に対してインクジェットヘッドからインクを吐出することで、該用紙に画像を形成する。
このようなインクジェット式の画像形成装置においては、インクジェットヘッドから吐出されたインクが搬送ベルトに付着し該搬送ベルトが汚れることから、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、通常、洗浄液を吸収した吸収体を搬送ベルトに接触させて洗浄液を搬送ベルトに付着させることにより搬送ベルトを洗浄することが行われている。
また、上記特許文献1には、この搬送ベルトの洗浄に関し、吸収体に吸収された洗浄液が不足すると搬送ベルトと吸収体との間に大きな摩擦力が生じ、搬送ベルトの走行が不安定になることと、吸収体への洗浄液の供給を定期的に行うこととが記載されており、上記特許文献2には、洗浄液として純水を使用する点が開示されている。
特開2006−264174号公報 特開2004−196505号公報
ところで、搬送ベルトの洗浄に用いる洗浄液は、液体であるため蒸発しえる。例えば雰囲気温度や雰囲気湿度或いは空気の流速などの環境に応じて蒸発の態様が変化するが、上記の特許文献1,2においては、この点が考慮されていない。そのため、洗浄液が比較的蒸発しにくい環境である場合には、搬送ベルトが洗浄液によって充分な湿潤状態であるにもかかわらず搬送ベルトに洗浄液が過剰に供給されることで洗浄液の浪費を招く虞がある。一方、洗浄液が比較的蒸発しやすい環境である場合には、搬送ベルトが乾燥状態となるにも拘らず搬送ベルトへの洗浄液の供給が充分に行われず、搬送ベルトと吸収体との間の摩擦力の増大により搬送ベルトの走行状態が不安定になる虞がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、洗浄液の浪費防止や搬送ベルトの走行の更なる安定化を図りつつ、搬送ベルトを適切に洗浄することができるインクジェット式の画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、用紙を搬送する搬送体と、前記搬送体により搬送されている用紙に対しインクを用いて画像を形成する画像形成部と、吸液体と、インクが付着した前記搬送体を洗浄するための洗浄液を前記搬送体に前記吸液体を介して供給する洗浄液供給部と、前記洗浄液の蒸発の態様に関わる前記画像形成装置の環境に基づき、前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する洗浄液供給制御部とを備える。
この構成によれば、洗浄液の蒸発の態様に関わる画像形成装置の環境に基づき、洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御するようにしたので、例えば雰囲気温度や雰囲気湿度或いは空気の流速などの環境に応じた洗浄液の供給動作を行うことが可能となる。これにより、洗浄液の浪費防止や搬送体の搬送動作の更なる安定化を図ることが可能となる。したがって、洗浄液の浪費防止や搬送ベルトの走行の更なる安定化を図りつつ、搬送ベルトを適切に洗浄することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部とを更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に基づき、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量とを導出し、導出した前記水蒸気量と前記飽和水蒸気量との差分値に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、温度検出部の検出温度及び湿度検出部の検出湿度に基づき、画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量とを導出し、導出した水蒸気量と飽和水蒸気量との差分値に応じて洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御するようにしたので、画像形成装置内部の環境条件が変化しても、環境条件に応じて洗浄液の供給動作を制御できるので、余剰に洗浄液を供給することが防止できまた洗浄液の不足による不具合の発生を防止することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記洗浄液供給制御部は、前記差分値が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることが好ましい。
この構成によれば、空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量と飽和水蒸気量との差分値が大きいほど、洗浄液の単位時間当たりの蒸発量が多くなるため、差分値が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで、搬送体等が乾燥状態となるのを防止又は抑制することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた1又は複数の洗浄液供給周期テーブルを記憶する洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、温度−湿度テーブル記憶部には、画像形成装置内部の空気の温度及び画像形成装置内部の空気の湿度と、差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルが記憶されており、洗浄液供給周期テーブル記憶部には、差分値と、洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた1又は複数の洗浄液供給周期テーブルが記憶されている。そして、検出温度及び検出湿度に対応付けられている差分値が温度−湿度テーブルから抽出され、抽出された差分値に対応付けられている時間間隔が洗浄液供給周期テーブルから抽出され、抽出された時間間隔に応じて洗浄液供給部による洗浄液の供給動作が制御される。
したがって、温度−湿度テーブル及び洗浄液供給周期テーブルを参照することにより、容易に洗浄液供給部に洗浄液を供給する時間間隔を決定することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記画像形成部による画像形成後の用紙に対して加熱を行うことにより該用紙を乾燥させる乾燥部と、前記空気を外部に排出する排気部とを更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記排気部の動作状況を加味して前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、排気部の動作状況に応じて画像形成装置内部の空気の温度及び湿度や流速が変化し、これにより洗浄液の蒸発の態様が変化することから、排気部の動作状況を加味して洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御するようにすることで、画像形成装置内部の環境条件が変化しても、環境条件に応じて洗浄液の供給動作を制御できるので、余剰に洗浄液を供給することが防止できまた洗浄液の不足による不具合の発生を防止することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記排気部は、複数の排気強度により前記空気を外部に排出し、前記洗浄液供給制御部は、前記排気部の排気強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることが好ましい。
この構成によれば、洗浄液の単位時間当たりの蒸発量が多くなるため、排気部の排気強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで、搬送体等が乾燥状態となるのを防止又は抑制することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部と、前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量との差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを前記排気強度毎に記憶する一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、前記排気強度に応じた前記洗浄液供給周期テーブルを選択し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を選択した前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、温度−湿度テーブル記憶部には、画像形成装置内部の空気の温度及び画像形成装置内部の空気の湿度と、差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルが記憶されており、洗浄液供給周期テーブル記憶部には、差分値と、洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブルが排気強度毎に記憶されている。そして、検出温度及び検出湿度に対応付けられている差分値が温度−湿度テーブルから抽出され、排気強度に応じた洗浄液供給周期テーブルが選択され、抽出された差分値に対応付けられている時間間隔が選択された洗浄液供給周期テーブルから抽出され、抽出された時間間隔に応じて洗浄液供給部による洗浄液の供給動作が制御される。
したがって、温度−湿度テーブル及び洗浄液供給周期テーブルを参照することにより、容易に洗浄液供給部に洗浄液を供給する時間間隔を決定することができる。
また、上記の画像形成装置において、該用紙を前記搬送面側に吸引する空気吸引部を更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記空気吸引部の動作状況に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、空気吸引部の動作状況に応じて前記画像形成装置内部の空気の温度及び湿度や流速が変化し、これにより洗浄液の蒸発の態様が変化することから、空気吸引部の動作状況に応じて洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御するようにしたので、画像形成装置内部の環境条件が変化しても、環境条件に応じて洗浄液の供給動作を制御できるので、余剰に洗浄液を供給することが防止できまた洗浄液の不足による不具合の発生を防止することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記空気吸引部は、複数の吸引強度により前記用紙を前記搬送面側に吸引し、前記洗浄液供給制御部は、前記空気吸引部の吸引強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることが好ましい。
この構成によれば、洗浄液の単位時間当たりの蒸発量が多くなるため、空気吸引部の吸引強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで、搬送体等が乾燥状態となるのを防止又は抑制することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部と、前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量との差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを前記吸引強度毎に記憶する一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、前記吸引強度に応じた前記洗浄液供給周期テーブルを選択し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を選択した前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御することが好ましい。
この構成によれば、温度−湿度テーブル記憶部には、画像形成装置内部の空気の温度及び画像形成装置内部の空気の湿度と、差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルが記憶されており、洗浄液供給周期テーブル記憶部には、差分値と、洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブルが吸引強度毎に記憶されている。そして、検出温度及び検出湿度に対応付けられている差分値が温度−湿度テーブルから抽出され、吸引強度に応じた洗浄液供給周期テーブルが選択され、抽出された差分値に対応付けられている時間間隔が選択された洗浄液供給周期テーブルから抽出され、抽出された時間間隔に応じて洗浄液供給部による洗浄液の供給動作が制御される。
したがって、温度−湿度テーブル及び洗浄液供給周期テーブルを参照することにより、容易に洗浄液供給部に洗浄液を供給する時間間隔を決定することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記洗浄液供給制御部は、前記洗浄液供給部に洗浄液の供給動作を周期的に実行させ、前記洗浄液の蒸発の態様に関わる前記画像形成装置の環境に基づき、前記供給動作を周期的に実行させる時間間隔を変更することが好ましい。
この構成によれば、搬送体の搬送動作の安定性に関わる部材の湿潤状態を適切な状態に保ちつつ、洗浄液の供給動作を常時実行する場合に比して洗浄液の供給量を低減することができる。
また、上記の画像形成装置において、前記搬送体の搬送面に付着した前記洗浄液を含む液体を掻き取るブレードを有することが好ましい。
この構成によれば、ブレードと搬送体とが摺接する場合に、これらの部材の間の摩擦力が大きくなり過ぎないように洗浄液を供給することができる。
本発明によれば、洗浄液の浪費防止や搬送ベルトの走行の更なる安定化を図りつつ、搬送ベルトを適切に洗浄することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット式の画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、下部に位置する用紙供給部2と、用紙供給部2の上方に位置する画像形成部3と、画像形成部3の下流側に位置する用紙排出部4とを備える。
用紙供給部2は、給紙カセットCSTを備え、該給紙カセットCSTに積層状態で載置された用紙Pを、バネ等からなる図略の付勢機構により該用紙P側に付勢された給紙ローラ5の回転動作によって、最上位置のものから1枚ずつ給紙カセットCSTから繰り出し画像形成部3に向けて給紙する。
画像形成部3は、用紙供給部2から供給される用紙を用紙排出部4に向けて搬送する用紙搬送部6と、用紙搬送部6により搬送される用紙Pにインクを吐出するインク吐出部7とを備えて構成されている。
用紙搬送部6は、駆動ローラ8、従動ローラ9、吸着ローラ10、テンションローラ11、搬送体としての搬送ベルト12及びブレード13を備えている。搬送ベルト12は、表層がクロロプレンゴムからなる無端状のベルトであり、駆動ローラ8、従動ローラ9及びテンションローラ11に架け渡されている。駆動ローラ8は、図略のモータにより反時計回りに回転駆動されるローラであり、該駆動ローラ8が回転駆動されることで、搬送ベルト12が反時計回りに走行するとともに、従動ローラ9及びテンションローラ11が反時計周りに従動的に回転する。テンションローラ11は、搬送ベルト12の緊張状態を適切な状態に設定するためのローラである。吸着ローラ10は、搬送ベルト12に接触した状態で従動ローラ9に対向配置されており、搬送ベルト12を帯電させることで、用紙供給部2から供給された用紙を搬送ベルト12に静電的に吸着させるものである。このような構成により、用紙搬送部6は、用紙供給部2から供給される用紙を搬送ベルト12に吸着させつつ用紙排出部4に向けて(図1の右側から左側に向けて)搬送する。
ブレード13は、駆動ローラ8から従動ローラ9に向かって走行する復路側の搬送ベルト12の搬送面適所に摺接した状態で設置されており、搬送ベルト12の表面に付着したインク等を後述する洗浄液供給部20からの洗浄液の供給を受けた吸液体23により搬送面に塗布された洗浄液で除去しやすくした後に、該搬送面から掻き取って除去する。
インク吐出部7は、インクを貯留するインクタンク14と、用紙搬送部6により搬送されている用紙に向けて、インクタンク14から供給されるインクを所定位置で吐出するインクジェットヘッド15とを備えて構成されている。インクタンク14は、第1の実施形態においては、内部がインクの種類の数の貯留室に分割されており、各貯留室にイエローインク、マゼンタインク、シアンインク及びブラックインクが貯留されている。インクジェットヘッド15は、図1に示すように用紙搬送路に沿って各インクに対応した4基設けられている。
インクジェットヘッド15は、詳細な説明は省略するが、インクを用紙に吐出する複数の吐出口と、各吐出口に対応して設けられた加圧室と、各加圧室に対応して設けられた圧電素子及び振動板とを備えている。インクジェットヘッド15は、所定の駆動パルスが印加された圧電素子の変形により振動板が振動し、この振動により、インクタンク14から加圧室に供給されたインクが加圧され、この加圧されたインクが吐出口からインク滴として用紙上に吐出する構成を有する。ここで、図1において吸着ローラ10とインクジェットヘッド15との間であり、搬送ベルト12に対面する箇所には、図示略の用紙の先端を検知する発光素子と受光素子とで構成された用紙先端検知センサが配置されている。用紙先端検知センサによって用紙の先端が検知された所定時間後に画像形成のためのインクの吐出が最上流側のインクジェットヘッド15から開始される。
用紙排出部4は、用紙搬送部6により搬送された用紙を、対向配置された一対の排出ローラ16により排出トレイ17に排出する構成を有する。
以上の構成に加えて、画像形成装置1は、温度検出部としての温度センサ18と、湿度検出部としての湿度センサ19と、洗浄液供給部20と、吸液体23とを備える。温度センサ18及び湿度センサ19は、第1の実施形態においては、駆動ローラ8とテンションローラ11との間の搬送ベルト12の搬送面近傍位置に設置されており、温度センサ18は、画像形成装置1内部の空気の温度を検出し、湿度センサ19は、画像形成装置1内部の空気の湿度を検出する。なお、温度センサ18及び湿度センサ19の設置位置は前述の位置に限られるものではない。
洗浄液供給部20は、駆動ローラ8の近傍位置に設置されており、洗浄液を貯留する洗浄液タンク21と、洗浄液タンク21から洗浄液を吸液体23に供給するポンプ22とを有する。なお、第1の実施形態の洗浄液は純水に変質を防止するための防腐剤等を添加したものである。
吸液体23は、ポンプ22から供給された洗浄液を吸収し、吸収した洗浄液を駆動ローラ8に張架された搬送ベルト12の表面に塗布する部材である。吸液体23は、例えばポリウレタン多孔質体で構成されており、搬送ベルト12の表面に接触する態様で設置されることで該搬送ベルト12の表面に洗浄液を塗布する。
図2は、画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、用紙供給部2と、画像形成部3と、洗浄液供給部20と、温度センサ18と、湿度センサ19と、制御部24とを備える。図2に示す用紙供給部2、画像形成部3、洗浄液供給部20、温度センサ18及び湿度センサ19は、図1に示す用紙供給部2、画像形成部3、洗浄液供給部20、温度センサ18及び湿度センサ19に相当する。温度センサ18は検出した温度情報を制御部24に出力する。湿度センサ19は検出した湿度情報を制御部24に出力する。
制御部24は、各制御プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを格納するRAM、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行する中央演算処理装置等から構成される。第1の実施形態において、制御部24は、洗浄液供給部20の供給動作を制御する洗浄液供給制御部25と、温度−湿度テーブル記憶部41と、洗浄液供給周期テーブル記憶部42と、タイマ43とを機能的に備える。洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から取得した温度情報及び湿度センサ19から取得した湿度情報に基づいて、洗浄液供給部20のポンプ22による洗浄液の供給を制御する。
洗浄液供給制御部25は、画像形成の指示に基づいて搬送ベルト12の駆動が開始される前に、洗浄液供給部20に所定時間(例えば2秒間)だけ洗浄液の供給動作を行わせ、その後、所定時間(例えば1.5秒間)の洗浄液の供給動作を所定の周期で行わせる。ここで、第1の実施形態では、搬送ベルト12の駆動開始後に行われる洗浄液の周期的な供給動作について、その供給周期が後述する蒸発可能水蒸気量に応じて設定されている。ここで、供給周期とは、洗浄液供給部20による洗浄液の供給開始から次回の洗浄液供給部20による洗浄液の供給開始までの時間(interval)を意味する。
図3(A)は、20℃から50℃までの空気の温度と飽和水蒸気量との関係を示すグラフであり、図3(B)は、図3(A)に示す関係のうち一部の関係を数値で表したものである。図3(A)及び図3(B)に示すように、一般的に、飽和水蒸気量は空気の温度が高いほど大きくなる。
また、図3(B)に示す各温度の空気が、20(%),30(%),40(%),50(%),60(%),70(%)の各湿度(相対湿度、以降単に湿度と記す場合は相対湿度を示す)を有する場合に、あとどれだけの水蒸気量を含むことができるかを図4に示す。すなわち、図4に示すように、例えば、空気の温度が25℃、湿度が60%である場合には、この空気に含まれる水蒸気量は、23.0×0.6=13.8(g/m)となり、25℃の空気の飽和水蒸気量は、23.0(g/m)であるから、該空気は、23−13.8=9.2(g/m)の水蒸気量を更に含むことができる。前述の蒸発可能水蒸気量とは、ある温度、湿度の空気における、この飽和水蒸気量と実際に空気に含まれている水蒸気量との差分値である。
温度−湿度テーブル記憶部41は、画像形成装置内部の空気の温度及び画像形成装置内部の空気の湿度と、蒸発可能水蒸気量とを対応付けた温度−湿度テーブルT1を記憶する。すなわち、温度−湿度テーブル記憶部41は、図4に示すような温度及び湿度の各組み合わせに対応する蒸発可能水蒸気量をテーブル形式で記憶している。
さらに、洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20から洗浄液を供給する時間間隔(供給周期)とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルT2を記憶する。すなわち、洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液の供給周期との関係を例えばテーブル形式で予め記憶している。図5は、蒸発可能水蒸気量と供給周期との関係の一例を表す洗浄液供給周期テーブル(第1の洗浄液供給周期テーブル)T2を示す図である。図5に示すように、例えば、画像形成装置1内部の空気の蒸発可能水蒸気量が10〜14.9(g/m)の間である場合には、洗浄液供給制御部25は、所定時間(例えば1.5秒間)の洗浄液の供給動作を39秒の時間間隔で洗浄液供給部20に行わせる。
ここで、洗浄液供給周期テーブルに設定される時間間隔は、蒸発可能水蒸気量が大きくなるほど小さく設定されている。すなわち、蒸発可能水蒸気量が大きい場合は該蒸発可能水蒸気量が小さい場合に比して、搬送ベルト12に塗布された洗浄液や吸液体23に吸収されている洗浄液が活発に蒸発するため、搬送ベルト12や吸液体23が乾燥し易い状態となる。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から抽出し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を洗浄液供給周期テーブルT2から抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
このように搬送ベルト12や吸液体23が乾燥状態となると、搬送ベルト12と吸液体23との摩擦力や、搬送ベルト12とブレード13との摩擦力が大きくなり、搬送ベルト12の走行安定性が失われる虞がある。さらには、ブレード13によって搬送ベルト12に付着したインク等を除去し難くなる虞がある。そこで、搬送ベルト12や吸液体23が乾燥状態となるのを防止するため、蒸発可能水蒸気量が大きい場合は該蒸発可能水蒸気量が小さい場合に比して相対的に短い時間間隔で洗浄液の供給動作を行うようにしている。
また、蒸発可能水蒸気量が相対的に小さい場合は、搬送ベルト12に塗布された洗浄液や吸液体23に吸収されている洗浄液が蒸発し難い状態であり、搬送ベルト12が比較的湿潤状態にあると考えられることから、過剰な洗浄液の供給動作を防止又は抑制するため、該洗浄液の供給時間間隔は比較的長い時間に設定されている。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から取得した温度情報が示す温度と、湿度センサ19から取得した湿度情報が示す湿度とに基づき、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出し、この蒸発可能水蒸気量に基づき、例えば図5に示す洗浄液供給周期テーブルT2から吸液体23への洗浄液の供給周期を導出する。すなわち、洗浄液供給制御部25は、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1を参照し、温度センサ18から取得した温度情報が示す温度と、湿度センサ19から取得した湿度情報が示す湿度とに対応する蒸発可能水蒸気量を抽出する。そして、洗浄液供給制御部25は、例えば図5に示す洗浄液供給周期テーブルT2を参照し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応する洗浄液の供給周期を導出する。そして、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に導出した供給周期で洗浄液の供給動作を行わせる。
図6は、洗浄液供給制御部25による洗浄液供給動作の制御を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、制御部24は、ユーザによる画像形成指示又は画像形成装置1の起動時の確認動作等によって搬送ベルト12の駆動が必要であるか否かを判断する(ステップS1)。搬送ベルトの駆動が必要であると判断された場合(ステップS1でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば2秒間だけ洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS2)。その後、制御部24は、搬送ベルト12の駆動を開始させる。一方、搬送ベルトの駆動が必要でないと判断された場合(ステップS1でNO)、搬送ベルト12は、待機状態となる。
次に、洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から温度情報を取得するとともに、湿度センサ19から湿度情報を取得する(ステップS3)。次に、洗浄液供給制御部25は、温度情報が示す温度と湿度情報が示す湿度とに基づき、図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出する。そして、洗浄液供給制御部25は、導出した蒸発可能水蒸気量に基づき、例えば図5に示す洗浄液供給周期テーブルT2から洗浄液の供給周期を導出する(ステップS4)。次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43を用いて計時を開始する(ステップS5)。
次に、洗浄液供給制御部25は、画像形成動作が完了したか否かを判断する(ステップS6)。なお、ここでの画像形成動作の完了とは、図1に示した搬送ベルト12を駆動する駆動ローラ8を回転する図示略の駆動源への電力供給の停止を意味する。または、駆動ローラ8の回転状態を検知するセンサを設けて駆動ローラ8の回転停止を画像形成動作の完了としてもよい。ここで、画像形成動作が完了したと判断された場合(ステップS6でYES)、洗浄液供給制御部25は、一連の処理を終了する。
一方、画像形成動作が完了していないと判断された場合(ステップS6でNO)、洗浄液供給制御部25は、タイマ43によりステップS4で導出した供給周期に相当する時間が計時されたか否かを判断する。すなわち、洗浄液供給制御部25は、ステップS4で導出した供給周期に相当する所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS7)。ここで、供給周期に相当する時間が経過したと判断された場合(ステップS7でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば1.5秒間洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS8)。一方、供給周期に相当する時間が経過していないと判断された場合(ステップS7でNO)、ステップS6の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまで、あるいは、供給周期に相当する時間が経過するまで、ステップS6及びステップS7の処理を繰り返し実行する。
次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43をリセットする(ステップS9)。その後、洗浄液供給制御部25は、ステップS3の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまでステップS3〜S9の処理を繰り返し実行する。
なお、第1の実施形態の場合、ステップS7において最長でも45秒の所定時間が経過するまでに、洗浄液供給周期を変更しなければならないほど温度及び湿度が変化することは無いことが事前評価結果から判明したので図6の制御を用いている。しかしながら、洗浄液供給周期を変更しなければならないほど温度及び湿度が変化する実施形態では、所定時間を経過していないと判断された場合(図6のステップS7でNO)にステップS3に戻るようにしてもよい。この場合、ある時点で測定した温度及び湿度から導出した洗浄液供給周期が、その前の時点で測定した温度及び湿度から導出した洗浄液供給周期と異なる場合は、洗浄液供給周期を補正するほうがよい。
また、ステップS2の処理を、ステップS4の処理とステップS5との間に実行するようにしてもよい。すなわち、ユーザにより画像形成の指示が行われると、洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から温度情報を取得するとともに、湿度センサ19から湿度情報を取得する。次に、洗浄液供給制御部25は、温度情報が示す温度と湿度情報が示す湿度とに基づき、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出する。次に、洗浄液供給制御部25は、導出した蒸発可能水蒸気量に基づき、例えば図5に示す洗浄液供給周期テーブルT2から洗浄液の供給周期を導出する。次に、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば2秒間だけ洗浄液の供給動作を行わせる。その後、制御部24は、搬送ベルト12の駆動を開始させ、タイマ43を用いて計時を開始する。
以上のように、第1の実施形態の画像形成装置1は、蒸発可能水蒸気量に応じて設定された洗浄液の供給周期を予め記憶し、画像形成装置1内部の空気の温度と湿度とに基づいて導出した蒸発可能水蒸気量に対応する洗浄液の供給周期を記憶内容から導出し、この供給周期で洗浄液の供給動作を行うようにしているので、搬送ベルト12と吸液体23及び搬送ベルト12とブレード13の間を湿潤状態に保つことができる。
これにより、洗浄液の蒸発の態様に関わる画像形成装置の環境に基づき、洗浄液供給制御部25による洗浄液の供給動作を制御するようにしたので、洗浄液を過度に供給することで洗浄液を浪費したり、洗浄液の供給量が不足することで吸液体23と搬送ベルト12
との摩擦力及びブレード13と搬送ベルト12との摩擦力の増大により搬送ベルト12の走行状態が不安定となったりするのを防止又は抑制しつつ、搬送ベルト12を確実に洗浄することができる。
なお、本実施の形態では、洗浄液供給制御部25は、前記差分値が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで上記の効果を得ていることになる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。第2の実施形態における画像形成装置1は、後述する乾燥部26、遮熱板29及び排気部31を備えている点が第1の実施形態と異なるのみであり、それ以外の点については第1の実施形態と略同様であるから、略同様の構成については同一の番号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、第2の実施形態における画像形成装置1には、用紙搬送部6の駆動ローラ8と用紙排出部4との間に乾燥部26が搭載されている。乾燥部26は、加熱ローラ27、加圧ローラ28及び温度センサ30を備える。加熱ローラ27及び加圧ローラ28は、接触状態で対向配置されている。加熱ローラ27及び加圧ローラ28は、用紙搬送部6から搬送された用紙を加圧しながら加熱することにより乾燥させる。温度センサ30は、加熱ローラ27の近傍に配置され、加熱ローラ27の表面温度を測定する。
遮熱板29は、乾燥部26の加熱ローラ27から発せられる熱がインク吐出部7や吸液体23等に伝わるのを抑制又は遮断するための板状の部材である。図7に示す形態では、遮熱板29は、乾燥部26とインク吐出部7との間と、乾燥部26と吸液体23との間とに設置されている。
排気部31は、例えばファンで構成され、乾燥部26の加熱ローラ27から発せられる熱により画像形成装置1内部の空気の温度が上昇するのを抑制するべく、画像形成装置1内部の空気を排気するとともに、画像形成装置1の外部の空気を内部に取り込む。排気部31は、複数の排気能力を有しており、第2の実施形態では、排気能力が相対的に低い弱レベルと、排気能力が相対的に高い強レベルとの2段階の排気能力を有している。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。図8に示すように、画像形成装置1は、用紙供給部2と、画像形成部3と、洗浄液供給部20と、乾燥部26と、排気部31と、温度センサ18,30と、湿度センサ19と、制御部24とを備える。図8に示す乾燥部26及び排気部31は、図7に示す乾燥部26及び排気部31に相当する。
制御部24は、第1の実施形態における洗浄液供給制御部25、温度−湿度テーブル記憶部41、洗浄液供給周期テーブル記憶部42及びタイマ43に加えて排気制御部32を機能的に備える。排気制御部32は、乾燥部26の加熱ローラ27の表面温度を測定する温度センサ30から取得した温度情報に基づいて、排気部31の排気動作を制御する。第2の実施形態では、排気制御部32は、温度センサ30から取得した温度情報が示す温度が予め定められた第1の閾値を超えるまでの間は、排気部31に排気動作を行わせない。また、排気制御部32は、温度が第1の閾値と第1の閾値よりも高い第2の閾値との間である場合には、排気部31に弱レベル(第1のレベル)の排気動作を行わせる。さらに、排気制御部32は、温度が第2の閾値を超える場合には、排気部31に強レベル(第1のレベルよりも排気能力の高い第2のレベル)の排気動作を行わせる。なお、後述のように、使用する紙の種類に応じて加熱ローラ27を加熱する温度範囲をあらかじめ決めておき、この温度範囲に応じて、排気制御部32に排気部31を制御させてもよい。
洗浄液供給制御部25は、第1の実施形態と同様、温度センサ18から取得した温度情報及び湿度センサ19から取得した湿度情報に基づいて、洗浄液供給部20におけるポンプ22による洗浄液の供給制御を行う。ただし、第2の実施形態の洗浄液供給制御部25においては、排気部31の動作状況に応じて洗浄液の供給周期を変化させる点が第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態における洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを排気強度毎に記憶する。すなわち、洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、例えば図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3及び図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4、つまり、3つのテーブルを記憶している。図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3は、排気部31が弱レベルの排気動作を行っている場合に利用されるテーブルであり、図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2と比較すると、同一範囲の蒸発可能水蒸気量に対する洗浄液の供給周期が短く設定されている。
排気部31が弱レベルの排気動作を行っている場合は、排気動作による空気の流動が加わるために、第1の実施形態のように排気部31を搭載しておらず排気動作を行わない場合に比して、画像形成装置1内部は搬送ベルト12や吸液体23から洗浄液が蒸発しやすい環境となる。そのため、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3は、図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2に比して洗浄液の供給周期を短く設定している。なお、第2の実施形態では、図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2は排気部31が排気動作を行っていない場合に用いられる。
また、図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4は、排気部31が強レベルの排気動作を行っている場合に利用されるテーブルであり、前記と同様の理由により、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3に比して、同一範囲の蒸発可能水蒸気量に対する洗浄液の供給周期がより短く設定されている。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から抽出し、排気強度に応じた第1〜第3の洗浄液供給周期テーブルT2〜T4のうちの1つを選択し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を選択した洗浄液供給周期テーブルから抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
図10は、洗浄液供給制御部25による洗浄液供給動作の制御及び排気制御部32による排気動作の制御を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、制御部24は、ユーザによる画像形成指示又は画像形成装置1の起動時の確認動作等によって搬送ベルト12の駆動が必要であるか否かを判断する(ステップS11)。搬送ベルトの駆動が必要であると判断された場合(ステップS11でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば2秒間だけ洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS12)。その後、制御部24は、搬送ベルト12の駆動を開始させる。一方、搬送ベルトの駆動が必要でないと判断された場合(ステップS11でNO)、搬送ベルト12は、待機状態となる。
次に、制御部24は、使用する紙の種類に応じてあらかじめ決まっている温度範囲に加熱ローラ27を加熱する。用紙の種類に関する情報は、ユーザが図示しない入力部を用いて設定する。もし使用する紙が乾燥する必要のないものであれば、制御部24は加熱ローラ27を加熱しない。次に、制御部24は、温度センサ30からの温度情報があらかじめ決められた温度範囲ないかどうかをチェックする。次に、洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から温度情報を取得するとともに、湿度センサ19から湿度情報を取得する(ステップS13)。次に、排気制御部32は、使用する用紙の種類に応じてあらかじめ決められている温度範囲に基づいて排気部31による排気動作の制御を行う(ステップS14)。
次に、制御部24が温度センサ30からの温度情報があらかじめ決められた温度範囲内であると判断した後に、洗浄液供給制御部25は、排気部31の動作状況と温度センサ18の検出温度と湿度センサ19の検出湿度とに基づき、洗浄液の供給周期を導出する(ステップS15)。すなわち、洗浄液供給制御部25は、温度情報が示す温度と湿度情報が示す湿度とに基づき、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出する。そして、洗浄液供給制御部25は、導出した蒸発可能水蒸気量と排気部31の動作状況とに基づき、例えば図5、図9(A)及び図9(B)のいずれかに示すテーブルから洗浄液の供給周期を導出する。
例えば、排気部31により強レベルの排気動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図5、図9(A)及び図9(B)に示す各テーブルのうち図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4を選択する。そして、洗浄液供給制御部25は、温度及び湿度から導出した蒸発可能水蒸気量が33(g/m)であった場合には、洗浄液の供給周期として17秒を導出する。次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43を用いて計時を開始する(ステップS16)。
次に、洗浄液供給制御部25は、画像形成動作が完了したか否かを判断する(ステップS17)。なお、ここでの画像形成動作の完了とは、図7に示した搬送ベルト12を駆動する駆動ローラ8を回転する図示略の駆動源への電力供給の停止を意味する。または、駆動ローラ8の回転状態を検知するセンサを設けて駆動ローラ8の回転停止を画像形成動作の完了としてもよい。ここで、画像形成動作が完了したと判断された場合(ステップS17でYES)、洗浄液供給制御部25は、一連の処理を終了する。
一方、画像形成動作が完了していないと判断された場合(ステップS17でNO)、洗浄液供給制御部25は、タイマ43によりステップS15で導出した供給周期に相当する時間が計時されたか否かを判断する。すなわち、洗浄液供給制御部25は、ステップS15で導出した供給周期に相当する所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS18)。ここで、供給周期に相当する時間が経過したと判断された場合(ステップS18でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば1.5秒間洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS19)。一方、供給周期に相当する時間が経過していないと判断された場合(ステップS18でNO)、ステップS17の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまで、あるいは、供給周期に相当する時間が経過するまで、ステップS17及びステップS18の処理を繰り返し実行する。
次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43をリセットする(ステップS20)。その後、洗浄液供給制御部25は、ステップS13の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまでステップS13〜S20の処理を繰り返し実行する。
以上のように、第2の実施形態では、排気部31の動作状況、すなわち排気部31による排気動作の有無及び排気動作を行っている場合には現在の動作レベル(排気強度)に応じて、洗浄液の供給周期を変えるようにしているので、前述のような排気部31が画像形成装置1内部に設置されている場合であっても、搬送ベルト12の表面の洗浄液が乾燥して枯渇してしまわないように適切に洗浄液の供給動作を行うことができる。
これにより、洗浄液を過度に供給することで洗浄液を浪費したり、洗浄液の供給量が不足することで吸液体23と搬送ベルト12との摩擦力及びブレード13と搬送ベルト12との摩擦力が大きくなり搬送ベルト12の走行状態が不安定となったりするのを防止又は抑制しつつ、搬送ベルト12を確実に洗浄することができる。
なお、本実施の形態では、洗浄液供給制御部25は、排気部31の排気強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで上記の効果を得ていることになる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。第3の実施形態における画像形成装置1では、第1の実施形態のように吸着ローラ10により電気的に用紙を搬送ベルト12に密着させる構成ではなく、空気吸引部33により空気吸引を利用して搬送ベルト12に用紙を密着させる。第3の実施形態における画像形成装置1は、空気吸引部33を備えている点が第1の実施形態と異なるのみであり、それ以外の点については第1の実施形態と略同様であるから、略同様の構成については同一の番号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図11に示すように、第3の実施形態における画像形成装置1は、空気吸引を利用して搬送ベルト12に用紙を密着させる空気吸引部33をさらに備える。空気吸引部33は、搬送ベルト12の搬送面と反対側の面に沿って、複数のファン33aを備える。また、図示しないが、空気吸引部33の動作によって生じた空気の流れが通過するように搬送ベルト12には多数の孔が形成されている。空気吸引部33は、各ファン33aの作動により搬送ベルト12の搬送面に負圧を生じさせ、該負圧により用紙を該搬送面側に吸着させる。
空気吸引部33は、複数の吸引能力を有しており、第3の実施形態では、吸引能力が相対的に低い弱レベルと、吸引能力が相対的に高い強レベルとの2段階の吸引能力を有している。空気吸引部33は、画像形成動作を実行する場合に、画像を形成する対象の用紙が通常の用紙の場合には弱レベル(第1のレベル)で吸引動作を実行する。一方、画像を形成する対象の用紙が厚みの比較的大きな用紙(以下、厚紙という)である場合には、空気吸引部33は、比較的大きな吸引力で搬送ベルト12側に用紙を吸引する必要があることから強レベル(第1のレベルよりも吸引能力の高い第2のレベル)で吸引動作を実行する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図12に示すように、画像形成装置1は、用紙供給部2と、画像形成部3と、洗浄液供給部20と、空気吸引部33と、温度センサ18と、湿度センサ19と、制御部24とを備える。図12に示す空気吸引部33は、図11に示す空気吸引部33に相当する。
制御部24は、第1の実施形態における洗浄液供給制御部25、温度−湿度テーブル記憶部41、洗浄液供給周期テーブル記憶部42及びタイマ43に加えて、空気吸引部33の吸引動作を制御する吸引制御部34を機能的に備える。吸引制御部34は、画像形成部3により画像形成動作を実行する期間のうち、通常の用紙に対して画像形成動作を行うときには、空気吸引部33に弱レベルの吸引動作を行わせ、厚紙に対して画像形成動作を行うときには、空気吸引部33に強レベルの吸引動作を行わせる。また、吸引制御部34は、画像形成動作を実行する期間以外の期間は、空気吸引部33に吸引動作を停止させる。なお、画像を形成する対象の用紙が通常の用紙であるか厚紙であるかは、図略の操作部を用いてユーザにより入力された操作情報に基づいて認識される。すなわち、操作部は、画像形成対象となる用紙の種類の入力を受け付ける。
洗浄液供給制御部25は、第1の実施形態と同様、温度センサ18から取得した温度情報及び湿度センサ19から取得した湿度情報に基づいて、洗浄液供給部20におけるポンプ22による洗浄液の供給制御を行う。ただし、第3の実施形態の洗浄液供給制御部25においては、空気吸引部33の動作状況に応じて洗浄液の供給周期を変化させる点が第1の実施形態と異なる。
第3の実施形態における洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20に洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを吸引強度毎に記憶する。すなわち、洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、第2の実施形態と同様、例えば図9(A)及び図9(B)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3及び第3の洗浄液供給周期テーブルT4を記憶している。図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3は、空気吸引部33が弱レベルの吸引動作を行っている場合に利用されるテーブルであり、図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2と比較すると、同一範囲の蒸発可能水蒸気量に対する洗浄液の供給周期が短く設定されている。
空気吸引部33が弱レベルの吸引動作を行っている場合は、吸引動作による空気の流動が加わるために、第1の実施形態のように空気吸引部33を搭載しておらず吸引動作を行わない場合に比して、画像形成装置1内部は搬送ベルト12や吸液体23から洗浄液が蒸発しやすい環境となる。そのため、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3は、図5に示す第1の洗浄液供給周期テーブルT2に比して洗浄液の供給周期を短く設定するようにしている。
また、図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4は、空気吸引部33が強レベルの吸引動作を行っている場合に利用されるテーブルであり、前記と同様の理由により、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3に比して、同一範囲の蒸発可能水蒸気量に対する洗浄液の供給周期がより短く設定されている。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から導出し、吸引強度に応じた第2,第3の洗浄液供給周期テーブルT3,T4のうちの1つを選択し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を選択した洗浄液供給周期テーブルから抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
図13は、洗浄液供給制御部25による洗浄液供給動作の制御及び吸引制御部34による吸引動作の制御を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、制御部24は、ユーザによる画像形成指示又は画像形成装置1の起動時の確認動作等によって搬送ベルト12の駆動が必要であるか否かを判断する(ステップS31)。搬送ベルトの駆動が必要であると判断された場合(ステップS31でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば2秒間だけ洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS32)。その後、制御部24は、搬送ベルト12の駆動を開始させる。一方、搬送ベルトの駆動が必要でないと判断された場合(ステップS31でNO)、搬送ベルト12は、待機状態となる。
次に、洗浄液供給制御部25は、温度センサ18から温度情報を取得するとともに、湿度センサ19から湿度情報を取得する(ステップS33)。次に、吸引制御部34は、画像を形成する対象の用紙に応じた吸引レベルで空気吸引部33に吸引動作を行わせる(ステップS34)。
次に、洗浄液供給制御部25は、空気吸引部33の動作状況と温度センサ18の検出温度と湿度センサ19の検出湿度とに基づき、洗浄液の供給周期を導出する(ステップS35)。すなわち、洗浄液供給制御部25は、温度情報が示す温度と湿度情報が示す湿度とに基づき、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出する。そして、洗浄液供給制御部25は、導出した蒸発可能水蒸気量と空気吸引部33の動作状況とに基づき、例えば図9(A)及び図9(B)のいずれかに示すテーブルから洗浄液の供給周期を導出する。
例えば、空気吸引部33により強レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図9(A)及び図9(B)に示す各テーブルのうち図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルを選択する。そして、洗浄液供給制御部25は、温度及び湿度から導出した蒸発可能水蒸気量が33(g/m)であった場合には、洗浄液の供給周期として17秒を導出する。次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43を用いて計時を開始する(ステップS36)。
次に、洗浄液供給制御部25は、画像形成動作が完了したか否かを判断する(ステップS37)。なお、ここでの画像形成動作の完了とは、図11に示した搬送ベルト12を駆動する駆動ローラ8を回転する図示略の駆動源への電力供給の停止を意味する。または、駆動ローラ8の回転状態を検知するセンサを設けて駆動ローラ8の回転停止を画像形成動作の完了としてもよい。ここで、画像形成動作が完了したと判断された場合(ステップS37でYES)、洗浄液供給制御部25は、一連の処理を終了する。
一方、画像形成動作が完了していないと判断された場合(ステップS37でNO)、洗浄液供給制御部25は、タイマ43によりステップS35で導出した供給周期に相当する時間が計時されたか否かを判断する。すなわち、洗浄液供給制御部25は、ステップS35で導出した供給周期に相当する所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS38)。ここで、供給周期に相当する時間が経過したと判断された場合(ステップS38でYES)、洗浄液供給制御部25は、洗浄液供給部20に例えば1.5秒間洗浄液の供給動作を行わせる(ステップS39)。一方、供給周期に相当する時間が経過していないと判断された場合(ステップS38でNO)、ステップS37の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまで、あるいは、供給周期に相当する時間が経過するまで、ステップS37及びステップS38の処理を繰り返し実行する。
次に、洗浄液供給制御部25は、タイマ43をリセットする(ステップS40)。その後、洗浄液供給制御部25は、ステップS33の処理へ戻り、画像形成動作が完了するまでステップS33〜S40の処理を繰り返し実行する。
以上のように、第3の実施形態では、空気吸引部33の動作状況、すなわち空気吸引部33による吸引動作の動作レベル(吸引強度)に応じて洗浄液の供給周期を変えるようにしているので、空気吸引部33が画像形成装置1内部に設置されている場合であっても、搬送ベルト12の表面の洗浄液が乾燥して枯渇してしまわないように適切に洗浄液の供給動作を行うことができる。
これにより、洗浄液を過度に供給することで洗浄液を浪費したり、洗浄液の供給量が不足することで吸液体23と搬送ベルト12との摩擦力及びブレード13と搬送ベルト12との摩擦力が大きくなり搬送ベルト12の走行状態が不安定となったりするのを防止又は抑制しつつ、搬送ベルト12を確実に洗浄することができる。
なお、本実施の形態では、洗浄液供給制御部25は、空気吸引部33の吸引強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くすることで上記の効果を得ていることになる。
(第4の実施形態)
図14は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図であり、図15は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図14及び図15に示すように、第4の実施形態における画像形成装置1は、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせたものである。すなわち、第4の実施形態における画像形成装置1は、第1の実施形態の構成に加えて、乾燥部26、遮熱板29、温度センサ30、排気部31、空気吸引部33、排気制御部32及び吸引制御部34を更に備える。そして、洗浄液供給制御部25は、排気部31の動作状況及び空気吸引部33の動作状況に応じて洗浄液の供給周期を変化させる。
第4の実施形態における洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを排気強度及び吸引強度の組み合わせ毎に記憶する。すなわち、洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、例えば図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3及び図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4の他に、図16(A)〜図16(C)に示す第4〜第6の洗浄液供給周期テーブルT5〜T7を記憶している。
図16(A)に示す第4の洗浄液供給周期テーブルT5は、排気部31が弱レベルの排気動作を行うとともに空気吸引部33が強レベルの吸引動作を行っている場合に利用されるテーブルである。また、図16(B)に示す第5の洗浄液供給周期テーブルT6は、排気部31が強レベルの排気動作を行うとともに空気吸引部33が弱レベルの吸引動作を行っている場合に利用されるテーブルである。図16(C)に示す第6の洗浄液供給周期テーブルT7は、排気部31が強レベルの排気動作を行うとともに空気吸引部33が強レベルの吸引動作を行っている場合に利用されるテーブルである。なお、排気部31が弱レベルの排気動作を行うとともに空気吸引部33が弱レベルの吸引動作を行っている場合、洗浄液供給制御部25は、図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4を用いる。なお、排気部31が排気動作を行わず空気吸引部33が弱レベルの吸引動作を行っている場合には図9(A)の第2の洗浄液供給周期テーブルT3を用い、排気部31が排気動作を行わず空気吸引部33が強レベルの吸引動作を行っている場合には図9(B)の第3の洗浄液供給周期テーブルT4を用いる。
図16(A)〜図16(C)に示す第4〜第6の洗浄液供給周期テーブルT5〜T7と、図9(A)及び図9(B)に示す第2〜第3の洗浄液供給周期テーブルT3〜T4と比較すると、同一範囲の蒸発可能水蒸気量に対する洗浄液の供給周期が短く設定されている。また、図16(C)に示す第6の洗浄液供給周期テーブルT7の蒸発可能水蒸気量は、図16(A)及び図16(B)に示す第4及び第5の洗浄液供給周期テーブルT5及びT6を用いる状況よりもさらに搬送ベルト12や吸液体23から洗浄液が蒸発しやすい環境であることから、図16(A)及び図16(B)に示す第4及び第5の洗浄液供給周期テーブルT5及びT6の蒸発可能水蒸気量よりも更に洗浄液の供給周期が短く設定されている。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から抽出し、排気強度及び吸引強度の組み合わせに応じた第2〜第6の洗浄液供給周期テーブルT3〜T7のうちの1つを選択し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を選択した洗浄液供給周期テーブルから抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
具体的に、洗浄液供給制御部25は、排気部31の動作状況と空気吸引部33の動作状況と温度センサ18の検出温度と湿度センサ19の検出湿度とに基づき、洗浄液の供給周期を導出する。すなわち、洗浄液供給制御部25は、温度情報が示す温度と湿度情報が示す湿度とに基づき、例えば図4に示す温度−湿度テーブルT1から蒸発可能水蒸気量を導出する。そして、洗浄液供給制御部25は、導出した蒸発可能水蒸気量と排気部31の動作状況と空気吸引部33の動作状況とに基づき、例えば図9(A)及び図9(B)、図16(A)、図16(B)及び図16(C)のいずれかに示すテーブルから洗浄液の供給周期を導出する。
例えば、排気部31による排気動作が行われておらず、空気吸引部33による弱レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図9(A)に示す第2の洗浄液供給周期テーブルT3を選択する。また、排気部31による排気動作が行われておらず、空気吸引部33による強レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4を選択する。
さらに、排気部31による弱レベルの排気動作が行われており、空気吸引部33による強レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図16(A)に示す第4の洗浄液供給周期テーブルT5を選択する。排気部31による強レベルの排気動作が行われており、空気吸引部33による弱レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図16(B)に示す第5の洗浄液供給周期テーブルT6を選択する。排気部31による強レベルの排気動作が行われており、空気吸引部33による強レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図16(C)に示す第6の洗浄液供給周期テーブルT7を選択する。排気部31による弱レベルの排気動作が行われており、空気吸引部33による弱レベルの吸引動作が行われている場合、洗浄液供給制御部25は、図9(B)に示す第3の洗浄液供給周期テーブルT4を選択する。
そして、洗浄液供給制御部25は、選択した洗浄液供給周期テーブルを参照し、導出した蒸発可能水蒸気量に対応する洗浄液の供給周期を導出する。
このように、排気部31の動作状況と空気吸引部33の動作状況とに応じて、洗浄液の供給周期を変えることで、排気部31と空気吸引部33とが画像形成装置内部に設置されている場合であっても、搬送ベルト12の表面の洗浄液が乾燥して枯渇してしまわないように適切に洗浄液の供給動作を行うことができる。
これにより、洗浄液を過度に供給することで洗浄液を浪費したり、洗浄液の供給量が不足することで吸液体23と搬送ベルト12との摩擦力及びブレード13と搬送ベルト12との摩擦力が大きくなり搬送ベルト12の走行状態が不安定となったりするのを防止又は抑制しつつ、搬送ベルト12を確実に洗浄することができる。
(第5の実施形態)
図17は、本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。第5の実施形態における画像形成装置1は、第2の実施形態の構成に加えて後述する温度調整部35を更に備えており、それ以外の点については第2の実施形態と略同様であるから、略同様の構成については同一の番号を付し、相違点についてのみ説明する。
温度調整部35は、画像形成装置1内部の空気の温度変化によるインクの粘度変化を抑制し該粘度を適切な状態に保つため、画像形成装置1内部の空気の温度が所定温度(例えば45℃)となるように調節する。
図18は、第5の実施形態における画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図18に示すように、制御部24は、第2の実施形態における洗浄液供給制御部25、排気制御部32、温度−湿度テーブル記憶部41、洗浄液供給周期テーブル記憶部42及びタイマ43に加え、温度制御部36を機能的に備える。温度制御部36は、温度センサ18から取得した温度情報が示す温度に基づいて、温度調整部35の調温動作を制御する。なお、温度調整部35は、パネルヒータ(不図示)を内蔵している。
第5の実施形態における洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを排気強度及び温度調整部35による調整温度の組み合わせ毎に記憶する。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から抽出し、排気強度に応じた第2及び第3の洗浄液供給周期テーブルT3及びT4のうちの1つを選択し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を選択した洗浄液供給周期テーブルから抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
なお、第5の実施形態では、図4に示す温度−湿度テーブルT1は、温度45度付近のみの簡易なテーブルを有していればよい。また、洗浄液供給周期テーブルも、温度45度付近に対応する蒸発可能水蒸気量に関するものでよい。
このように、画像形成装置1内部に温度調整部35が更に設置されている場合には、排気部31による動作状況だけでなく温度調整部35による動作状況も加味して洗浄液の供給周期を設定するとよい。
(第6の実施形態)
図19は、本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す、図20は、第6の実施形態における画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図19及び図20に示すように、第6の実施形態における画像形成装置1は、第4の実施形態の構成に加えて温度調整部35及び温度制御部36を更に備えており、それ以外の点については第4の実施形態と略同様である。このように、画像形成装置1が、乾燥部26、遮熱板29、温度センサ30、排気部31、空気吸引部33、排気制御部32、吸引制御部34に加えて温度調整部35及び温度制御部36を搭載している場合には、排気部31及び空気吸引部33の動作状況に加えて、温度調整部35の動作状況も加味して洗浄液の供給周期を設定するとよい。
すなわち、第6の実施形態における洗浄液供給周期テーブル記憶部42は、蒸発可能水蒸気量と、洗浄液供給部20から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを、排気強度、吸引強度及び温度調整部35による調整温度の組み合わせ毎に記憶する。
洗浄液供給制御部25は、温度センサ18の検出温度及び湿度センサ19の検出湿度に対応付けられている蒸発可能水蒸気量を温度−湿度テーブルT1から抽出し、排気強度及び吸引強度の組み合わせに応じた第2〜第6の洗浄液供給周期テーブルT3〜T7のうちの1つを選択し、抽出した蒸発可能水蒸気量に対応付けられている時間間隔を選択した洗浄液供給周期テーブルから抽出し、抽出した時間間隔に応じて洗浄液供給部20による洗浄液の供給動作を制御する。
なお、第6の実施形態では、図4に示す温度−湿度テーブルT1は、温度45度付近のみの簡易なテーブルを有していればよい。また、洗浄液供給周期テーブルも、温度45度付近に対応する蒸発可能水蒸気量に関するものでよい。
本件は、第1〜第6の実施形態の他に次のような変形形態も採用可能である。
(1)湿度センサ19により検出される湿度に基づいて、画像形成装置1が設置される空間(例えば印刷室等)の湿度が図略の湿度調整部により調整されるシステムが構築されている場合、この湿度調整部による動作状況に応じて洗浄液の供給周期を設定してもよい。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット式の画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)は、20℃から50℃までの空気の温度と飽和水蒸気量との関係を示すグラフであり、(B)は、(A)に示す関係のうち一部の関係を数値で表した図である。 温度及び湿度の各組み合わせと蒸発可能水蒸気量との関係の一例を表す温度−湿度テーブルを示す図である。 蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第1の洗浄液供給周期テーブルを示す図である。 第1の実施形態における洗浄液供給制御部による洗浄液供給動作の制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)は、蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第2の洗浄液供給周期テーブルを示す図であり、(B)は、蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第3の洗浄液供給周期テーブルを示す図である。 第2の実施形態における洗浄液供給制御部による洗浄液供給動作の制御及び排気制御部による排気動作の制御を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 洗浄液供給制御部による洗浄液供給動作の制御及び吸引制御部による吸引動作の制御を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)は、蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第4の洗浄液供給周期テーブルを示す図であり、(B)は、蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第5の洗浄液供給周期テーブルを示す図であり、(C)は、蒸発可能水蒸気量と洗浄液の供給周期との関係の一例を表す第6の洗浄液供給周期テーブルを示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 用紙供給部
3 画像形成部
4 用紙排出部
5 給紙ローラ
6 用紙搬送部
7 インク吐出部
8 駆動ローラ
9 従動ローラ
10 吸着ローラ
11 テンションローラ
12 搬送ベルト
13 ブレード
14 インクタンク
15 インクジェットヘッド
16 排出ローラ
17 排出トレイ
18,30 温度センサ
19 湿度センサ
20 洗浄液供給部
21 洗浄液タンク
22 ポンプ
23 吸液体
24 制御部
25 洗浄液供給制御部
26 乾燥部
27 加熱ローラ
28 加圧ローラ
29 遮熱板
31 排気部
32 排気制御部
33a ファン
33 空気吸引部
34 吸引制御部
35 温度調整部
36 温度制御部
41 温度−湿度テーブル記憶部
42 洗浄液供給周期テーブル記憶部
43 タイマ
CST 給紙カセット
P 用紙

Claims (12)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    用紙を搬送する搬送体と、
    前記搬送体により搬送されている用紙に対しインクを用いて画像を形成する画像形成部と、
    吸液体と、
    インクが付着した前記搬送体を洗浄するための洗浄液を前記搬送体に前記吸液体を介して供給する洗浄液供給部と、
    前記洗浄液の蒸発の態様に関わる前記画像形成装置の環境に基づき、前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する洗浄液供給制御部と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部とを更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に基づき、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量とを導出し、導出した前記水蒸気量と前記飽和水蒸気量との差分値に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記洗浄液供給制御部は、前記差分値が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、
    前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた1又は複数の洗浄液供給周期テーブルを記憶する洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部による画像形成後の用紙に対して加熱を行うことにより該用紙を乾燥させる乾燥部と、
    前記画像形成装置内部の空気を外部に排出する排気部とを更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記排気部の動作状況を加味して前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記排気部は、複数の排気強度により前記空気を外部に排出し、
    前記洗浄液供給制御部は、前記排気部の排気強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部と、
    前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量との差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、
    前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液
    供給周期テーブルを前記排気強度毎に記憶する一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、前記排気強度に応じた前記洗浄液供給周期テーブルを選択し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を選択した前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項6記載の画像形成装置。
  8. 該用紙を前記搬送面側に吸引する空気吸引部を更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記空気吸引部の動作状況に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記空気吸引部は、複数の吸引強度により前記用紙を前記搬送面側に吸引し、
    前記洗浄液供給制御部は、前記空気吸引部の吸引強度が大きいほど単位時間当たりの洗浄液の供給量を多くする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置内部の空気の温度を検出する温度検出部と、
    前記画像形成装置内部の空気の湿度を検出する湿度検出部と、
    前記画像形成装置内部の空気の温度及び前記画像形成装置内部の空気の湿度と、前記画像形成装置内部の空気についての単位体積当たりの飽和水蒸気量と前記画像形成装置内部の空気に実際に含まれる単位体積あたりの水蒸気量との差分値とを対応付けた温度−湿度テーブルを記憶する温度−湿度テーブル記憶部と、
    前記差分値と、前記洗浄液供給部から洗浄液を供給する時間間隔とを対応付けた洗浄液供給周期テーブルを前記吸引強度毎に記憶する一つ又は複数の洗浄液供給周期テーブル記憶部とを更に備え、
    前記洗浄液供給制御部は、前記温度検出部の検出温度及び前記湿度検出部の検出湿度に対応付けられている前記差分値を前記温度−湿度テーブルから導出し、前記吸引強度に応じた前記洗浄液供給周期テーブルを選択し、導出した前記差分値に対応付けられている前記時間間隔を選択した前記洗浄液供給周期テーブルから導出し、導出した前記時間間隔に応じて前記洗浄液供給部による洗浄液の供給動作を制御する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記洗浄液供給制御部は、前記洗浄液供給部に洗浄液の供給動作を周期的に実行させ、前記洗浄液の蒸発の態様に関わる前記画像形成装置の環境に基づき、前記供給動作を周期的に実行させる時間間隔を変更する請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記搬送体の搬送面に付着した前記洗浄液を含む液体を掻き取るブレードを有する請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
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