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JP5119101B2 - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

ズームレンズおよび撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関し、より詳しくは、ビデオカメラや電子スチルカメラ、監視カメラ等に好適に使用可能なズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
従来、民生用ビデオカメラ等に用いられるズームレンズとして、4群タイプや5群タイプのズームレンズが多く提案されてきた。例えば、特許文献1、2、3には、変倍時の移動群である第2レンズ群を3枚で構成し、10倍程度の高変倍比と1.8程度のFナンバーを有するズームレンズが開示されている。特許文献4には、第2レンズ群を4枚で構成し、計15枚のレンズからなる5群タイプのズームレンズが開示されている。特許文献5には、ガラス球面上に非球面樹脂を形成した複合型非球面レンズを用いたズームレンズが開示されている。
特開2004−279726号公報 特開2006−220737号公報 特開2006−113257号公報 特開2003−322795号公報 特開2006−276844号公報
ところで、近年では、民生用ビデオカメラ等に用いられるズームレンズにおいてもハイビジョン化が進み、高性能なズームレンズへの要請が高まっている。特に、撮影した光を色分解プリズムでR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色に分け、各色に対応する3つのCCD(Charge Coupled Device)で撮像した画像を重ね合わせて高画質を得る3CCD方式に対応可能なズームレンズへの要請が高まっている。さらに、この分野のズームレンズに対しては、高性能でありながら小型であることも求められている。
そのため、従来提案されたものに対しても、レンズ枚数を増やすことなく、高性能を維持しつつ、さらに小型化することが求められている。小型化としては、光軸方向のレンズ系全長の短縮と、前玉径(最も物体側に位置するレンズの径)の小型化が考えられる。特に、監視カメラでは外界に露出するレンズ部分は小さくしたいという要望があり、光軸方向のレンズ系全長だけでなく、前玉径の小型化も重要である。
特許文献4に記載のものは、全系で15枚のレンズ構成となっており、光軸方向のレンズ系全長の小型化という点で不十分である。特許文献5に記載のものは、第2レンズ群に複合型非球面レンズを用いており、第2レンズ群にそれほど大きな負のパワーをもたせられないため、第2レンズ群の移動量が大きく、光軸方向のレンズ系が大型化する虞がある。
また、特許文献5に記載のものは、第2レンズ群の物体側主点を物体側にあまり近づけられないため、前玉径が大きくなりやすい構成となっている。前玉径を小さくするには第2レンズ群の構成に工夫が必要であり、この点で特許文献1〜3に記載のものは、改良の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高い光学性能を保持した上で、前玉径の小型化と光軸方向のレンズ系全長の短縮化の両方を実現するズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第1レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸に沿って移動することにより変倍を行う第2レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第3レンズ群と、正の屈折力を有し、変倍に伴う像面位置の補正および合焦を行う第4レンズ群とからなり、第1レンズ群が、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび正レンズにより構成される接合レンズと、正メニスカスレンズとの3枚からなり、第2レンズ群が、非球面を有する負レンズを含む4枚のレンズからなり、第3レンズ群が、1枚のレンズからなり、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、広角端における全系の焦点距離をfwとし、第2レンズ群の最も物体側のレンズの物体側の面から第2レンズ群の物体側主点までの光軸上の距離をH2fとし、第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、下記条件式(1)、(2)、(5)を満たすことを特徴とするものである。
6.0<f1/fw<8.0 … (1)
0.10<H2f/fw<0.20 … (2)
10<f3/fw<23 … (5)
なお、本発明において、各「レンズ群」は、複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
なお、本発明において、上記のようなガラス球面上に非球面樹脂を形成したような複合型レンズは「1枚のレンズ」とは見なさないものとする。
なお、上記本発明の第2レンズ群の「非球面を有する負レンズ」は、少なくとも1面が非球面であればよい。
本発明のズームレンズは、第2レンズ群を非球面を有する負レンズを含む4枚構成とすることで、ディストーションの良好な補正、および画角ごとやズーム倍率ごとの像面変動の抑制が容易となり、小型化を図りながら高い光学性能を得るのに有利となる。また、条件式(1)を満たすことで、レンズ枚数を大幅に増やすことなく収差補正を良好に行うことが可能となり、レンズ系全長の短縮化および前玉径の小型化を図ることができる。さらに、条件式(2)を満たすことで、変倍時の収差変動を抑制し、製造誤差や組み立て誤差の許容量を大きくしつつ、前玉径の小型化を図ることができる。さらにまた、第3レンズ群を1枚のレンズで構成して条件式(5)を満たすことで、レンズ系を小型化しながら所望の性能を得ることが可能となる。
さらに、本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群の接合レンズを構成する正レンズの物体側の面の曲率半径をR12とし、該正レンズの屈折率をN12としたとき、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
3.0<R12/(N12・fw)<4.0 … (3)
また、本発明のズームレンズにおいては、第2レンズ群の物体側から2枚のレンズはともに負レンズであり、該2枚の負レンズの合成焦点距離をf2aとし、第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
0.60<f2a/f2<0.80 … (4)
また、本発明のズームレンズにおいては、第3レンズ群のレンズは、少なくとも1面が非球面であることが好ましい。また、第3レンズ群を構成する1枚のレンズの材料はプラスチックとしてもよい。
また、本発明のズームレンズにおいて第3レンズ群が1枚のレンズからなる場合、第3レンズ群のレンズおよび第4レンズ群の最も物体側のレンズがともに正レンズであるようにしてもよく、その際に第3レンズ群のレンズのアッベ数をν31とし、第4レンズ群の最も物体側のレンズのアッベ数をν41としたとき、下記条件式(6)を満たすことが好ましい。
41<ν41−ν31<58 … (6)
さらに、本発明のズームレンズにおいては、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、下記条件式(7)を満たすことが好ましい。
3.3<f4/fw<3.9 … (7)
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明のズームレンズを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、第1レンズ群と第3レンズ群とを固定群とし、第2レンズ群を光軸に沿って移動させることにより変倍を行い、それによる像面位置の補正および合焦を第4レンズ群の移動により行う方式のズームレンズにおいて、第1レンズ群を上述した3枚構成とし、第2レンズ群を上述した4枚構成とし、第3レンズ群を1枚構成とし、条件式(1)、(2)、(5)を満たすように構成しているため、高い光学性能を保持した上で、前玉径の小型化と光軸方向のレンズ系全長の短縮化の両方を実現するズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるズームレンズの構成を示す断面図であり、後述の実施例1のズームレンズに対応している。
このズームレンズは、光軸Zに沿って、物体側から順に、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第1レンズ群G1と、負の屈折力を有し、光軸に沿って移動することにより変倍を行う第2レンズ群G2と、開口絞りStと、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第3レンズ群G3と、正の屈折力を有し、変倍に伴う像面位置の補正および合焦を行う第4レンズ群G4とを備えている。
なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1では、左側が物体側、右側が像側である。図1では、上段に広角端における無限遠合焦時のレンズ配置を示し、下段に望遠端における無限遠合焦時のレンズ配置を示し、広角端から望遠端へ変倍するときの各レンズ群の概略的な移動軌跡を矢印で示している。
また、図1では無限遠物体からの軸上光束の結像位置をPimとして図示している。例えばこのズームレンズを撮像装置に適用する際には、結像位置Pimに撮像素子の撮像面が位置するように配置される。
ズームレンズを撮像装置に適用する際には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、最も像側のレンズと結像面(撮像面)の間にカバーガラスや、プリズム、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタなどの各種フィルタ等を配置することが好ましく、図1に示す例では、これらを想定した平行平板状の光学部材PPが第4レンズ群G4と結像位置Pimとの間に配置されている。
このズームレンズは、広角端から望遠端への変倍の際には、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は光軸上に固定とし、第2レンズ群G2を光軸に沿って像側に移動させることにより変倍を行うとともに、該変倍に伴う像面位置の補正および合焦を第4レンズ群G4を光軸に沿って移動させることにより行うように構成されている。つまり、第2レンズ群G2はバリエータ群、第4レンズ群G4はコンペンセータ群およびフォーカス群としての機能を備えている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL11および正レンズL12により構成される接合レンズと、メニスカス形状の正レンズL13の3枚からなる。
第2レンズ群G2は、4枚構成であり、そのうち1枚は少なくとも1面が非球面の負レンズである。この非球面の負レンズは、第2レンズ群G2の最も物体側、または物体側から2番目に配置されたレンズであることが好ましい。条件式(3)の説明で後述するように、前玉径を小型化した際にディストーションが悪化する虞があるが、第2レンズ群G2に非球面レンズを採用することにより、ディストーションを良好に補正することが可能になる。また、第2レンズ群G2が少なくとも1枚の非球面の負レンズを有することにより、画角ごとやズーム倍率ごとの像面変動を抑えることもできる。
本実施形態のズームレンズの具体的な構成としては例えば、図1に示す例のように、第2レンズ群G2は、物体側から順に、負レンズL21と、負レンズL22と、正レンズL23と、負レンズL24とから構成することができ、第3レンズ群G3は正レンズL31の1枚で構成することができ、第4レンズ群G4は、物体側から順に、正レンズL41と、負レンズL42および正レンズL43の接合レンズとから構成することができる。このように、本実施形態のズームレンズは、図1に示す例のように、3枚構成の第1レンズ群G1と、4枚構成の第2レンズ群G2と、1枚構成の第3レンズ群G3と、3枚構成の第4レンズ群G4とからなる、計11枚のレンズ構成を採用することができる。
図1に示すズームレンズでは、第2レンズ群G2の物体側に2枚の負レンズL21、L22を有している。この場合、前述した非球面による効果はこれら2枚のいずれに設けた場合でも得ることができる。ただし、物体側から2枚目の負レンズL22の方が、最も物体側の負レンズL21よりも通過する光線の光線高が小さく、小径にできるため、コスト的に有利である。また、負レンズL21を非球面レンズとした場合、負レンズL22に比べて製造誤差および組み立て誤差の許容量が小さくなりやすい。よって、負レンズL21、L22のいずれか一方を非球面レンズとするのであれば、負レンズL22を非球面レンズとすることがより好ましい。
なお、図1に示すズームレンズのような第2レンズ群G2の物体側に2枚の負レンズを有する構成では、物体側に負のパワーを多く配分し、第2レンズ群の物体側主点の位置を物体側に近づけ、第1レンズ群と第2レンズ群の主点間隔を短くし、軸外光束の第1レンズ群を通過する高さを低くすることで、前玉径の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のズームレンズでは、第2レンズ群G2を4枚のレンズで構成している点が1つの特徴である。従来提案された4群タイプ、5群タイプのズームレンズは、特許文献1、2、3に記載のもののように、第2レンズ群を負、負、正の3枚のレンズで構成しているものが多く、10倍程度の3CCD方式のズームレンズにおいて、第2レンズ群を4枚構成とした例は非常に少ない。第2レンズ群を4枚構成とした数少ない例として、特許文献4に記載のズームレンズが挙げられるが、このズームレンズは、第3レンズ群以降にも多数のレンズを用い、全系で15枚のレンズを用いている。つまり、従来の第2レンズ群を4枚構成としたものでは、性能が最優先され、レンズ枚数や小型化への制約が厳しくない場合が多い。これに対して、本実施形態のズームレンズは、図1に示す例のように、全系で11枚のレンズ構成が可能であり、高性能とともに小型化も実現している点で異なる。
図1に示すズームレンズでは、第2レンズ群において負、負、正にさらに負レンズを1枚追加することで、第2レンズ群G2に必要な負のパワーを分散させるようにしている。レンズ系全長を短くするためには、変倍時の移動量を小さくする必要があるが、そのためには第2レンズ群G2に強い負のパワーを持たせることが好ましい。第2レンズ群に負レンズを1枚追加することで、第2レンズ群G2が強い負のパワーを持つ場合でも、第2レンズ群G2に必要な負のパワーを分散させることができる。よって、各レンズが担うパワーの強さが強くなりすぎて変倍時の収差変動が大きくなってしまうことなく、レンズ系全長を小型化することができる。
なお、上記のように、第2レンズ群G2のレンズ枚数を従来例より1枚多くするとコストと小型化の点で不利になると思われるが、本実施形態では、代わりに第3レンズ群以降においてレンズ枚数を削減することで、全体のレンズ総数の増加を抑制している。
第3レンズ群に関しては、従来提案された4群タイプ、5群タイプのズームレンズは、特許文献1、2に記載のもののように、第3レンズ群を2枚または3枚のレンズで構成しているものが多く、第3レンズ群を1枚構成とした例は少ない。第3レンズ群を1枚構成とした数少ない例として、特許文献3に記載のズームレンズが挙げられるが、このズームレンズは、5群タイプであり、第4レンズ群以降のレンズ枚数が多くなっている。
これに対して、本実施形態のズームレンズでは、第3レンズ群G3以降で小型化を図るため、第3レンズ群G3を1枚のレンズで構成し、全系として11枚程度の少ないレンズ枚数で4群タイプを実現している。第3レンズ群G3を1枚のレンズで構成することにより、第2レンズ群G2のレンズ枚数の増加をキャンセルすることができ、レンズ系を小型化することが可能になる。
第3レンズ群G3を1枚構成とした場合には、少なくとも1面が非球面である非球面レンズで構成することが好ましく、さらにこのレンズの材料をプラスチックとすることが好ましい。非球面レンズとすることにより、収差補正上有利となり、第3レンズ群G3を1枚構成とすることが容易となる。材料をプラスチックにすることで、低コスト化および軽量化を実現できる。
なお、プラスチックはガラスに比べて一般に温度変化の影響が大きいとされるが、本実施形態のズームレンズでは、条件式(5)の説明で後述するように、長いバックフォーカスを得るために第3レンズ群G3のパワーが弱くなるように構成されているため、このレンズの材料にプラスチックを用いても、温度変化により全系に与える影響は小さいものとなる。
また、第3レンズ群G3を構成する1枚のレンズの材料がプラスチックであり、適用される撮像装置の鏡筒の材料がプラスチックである場合は、鏡筒の温度変化に伴う伸縮と、プラスチックレンズの温度変化に伴う像位置の移動とにより、温度が変化しても、見た目上の像位置がほとんど変化しないという効果を得ることが可能である。この点において、ガラスレンズよりプラスチックレンズの方が、温度変化に対して有利であるといえる。
第4レンズ群G4については、本実施形態のズームレンズでは、図1に示すように、正、負、正の順に配置している。このように第4レンズ群G4の最も物体側に正レンズを配置した場合には、中央の負レンズに入射する光線の光線高を小さくできるので、ペッツバール和に有利であり、良好な収差補正を行うことができるとともに、第4レンズ群G4の大型化を防止できる。第4レンズ群G4単体での収差補正について考えれば、第4レンズ群G4を特許文献5に記載のような負、正、正のパワー配置にするよりも、本実施形態のような正、負、正の順のパワー配置した方が有利であり、さらに、変倍や合焦時の移動量を小さくしやすいという利点がある。
さらに、第4レンズ群G4の最も物体側のレンズは、少なくとも1面を非球面とすることが好ましい。第4レンズ群G4に非球面レンズを設けることで、第4レンズ群G4単独で発生する球面収差を良好に補正することができるとともに、変倍時や合焦時の収差変動を低減することができる。特に、第4レンズ群G4に非球面レンズを設ける場合には、変倍時に空気間隔が変化する最も物体側のレンズを非球面とすれば、より高い効果を得ることができる。
本実施形態のズームレンズは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(1)を満たすように構成されている。
6.0<f1/fw<8.0 … (1)
条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離と広角端での全系の焦点距離の比を規定しており、いわば、全系に対する第1レンズ群G1のパワー比を規定したものである。条件式(1)は、光軸方向のレンズ系全長の大型化を防止しつつ、収差補正を良好に行うための式である。条件式(1)の下限を下回って第1レンズ群G1の焦点距離が短くなると、収差を良好に補正することが難しくなり、特に、望遠端における球面収差と軸上色収差の補正が難しくなる。条件式(1)の上限を上回って第1レンズ群G1の焦点距離が長くなると、収差補正には有利であるがレンズ系全長が長くなるとともに前玉径が大きくなってしまう。
また、本実施形態のズームレンズは、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズの物体側の面から第2レンズ群G2の物体側主点までの光軸上の距離をH2fとし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(2)を満たすように構成されている。
0.10<H2f/fw<0.20 … (2)
条件式(2)は、第2レンズ群G2の物体側主点位置と広角端での焦点距離の関係を規定している。条件式(2)の下限を下回るほど第2レンズ群G2の物体側の負レンズに強いパワーを与えてしまうと、変倍時の収差変動が大きくなり、また製造誤差および組み立て誤差の許容量が小さくなり好ましくない。条件式(2)の上限を上回ると、前玉径を小型化することが困難となる。
本実施形態のズームレンズは、上記構成に加え、さらに以下の構成を採用することが好ましく、これにより、さらなる小型化または良好な光学性能を図ることができる。
第1レンズ群G1の正レンズL12の物体側の面の曲率半径をR12とし、この正レンズL12の屈折率をN12とし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
3.0<R12/(N12・fw)<4.0 … (3)
条件式(3)は、正レンズL12の物体側の面(第1レンズ群G1の接合レンズの接合面)の曲率半径と正レンズL12の屈折率の比を広角端での全系の焦点距離で規格化したものである。正レンズL12の屈折率を大きくすると、同じパワーを持つレンズであれば屈折率の小さいものに比べてレンズ面の曲率を緩くできるため、必要なコバ(レンズの縁肉)を確保するためのレンズ中心厚が小さくて済み、レンズを薄型化することができ、小型化に有利である。しかし、屈折率の高い材料は、一般に分散が大きく、色収差、主に、望遠端での軸上色収差が大きくなってしまうという問題がある。そのため、条件式(3)の下限を下回ると好ましくない。
逆に、条件式(3)の上限を上回るような材料や形状にすると、色収差補正には有利であるが、正レンズL12において、必要なコバ厚を確保するために、中心厚を厚くしなければならなくなる。その場合、負レンズL11に入射する軸外光束の光線高が大きくなるため、前玉径が大型化するという問題がある。色収差を良好に補正しながら、前玉径の小型化を実現するためには、正レンズL12に低分散の材料を用いた場合でも、あまり曲率が大きくならないように形状をコントロールする必要がある。しかしながら、その場合、ディストーションの補正が困難になる。そこで、本発明のズームレンズでは、第2レンズ群G2が非球面を有する負レンズを含むようにすることで、前玉径を小さくした場合でも、ディストーションを良好に補正することを可能にしている。
第2レンズ群G2の物体側から2枚のレンズはともに負レンズである場合、該2枚の負レンズの合成焦点距離をf2aとし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
0.60<f2a/f2<0.80 … (4)
条件式(4)は、第2レンズ群G2の物体側から2枚の負レンズ(図1の例では負レンズL21と負レンズL22)の合成焦点距離と第2レンズ群G2の焦点距離の比を規定している。条件式(4)は、いわば第2レンズ群G2の物体側から2枚の負レンズのパワーの強さを規定したものである。条件式(4)の下限を下回ると、第2レンズ群G2の物体側主点の位置を物体側に近づけて、前玉径を小型化できるが、変倍時の収差変動が大きくなる。条件式(4)の上限を上回ると、前玉径が大きくなるだけでなく、望遠端において、第1レンズ群G1で発生した軸上色収差を打ち消すことが難しくなる。
第3レンズ群G3が1枚のレンズ(図1の例では正レンズL31)からなる場合、第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(5)を満たすことが好ましい。
10<f3/fw<23 … (5)
条件式(5)は、正レンズL31(第3レンズ群G3)の焦点距離と広角端における全系の焦点距離の比を規定しており、第3レンズ群G3を1枚で構成するための条件と言うこともできる。例えば、最も像側のレンズと像面の間に色分解プリズム等を挿入できるだけの長いバックフォーカスを得るためには、第3レンズ群G3のパワーが弱いことが条件となる。条件式(5)の下限を下回ると、第3レンズ群G3のパワーが強くなり、必要なバックフォーカスが得られなくなってしまう。逆に、条件式(5)の上限を上回るほど正レンズL31のパワーを弱くしてしまうと、レンズの曲率が小さくなり、収差を補正することができなくなってしまう。このような長いバックフォーカスと収差補正のトレードオフの関係において、条件式(5)を満たすように構成することで、両者をともに満足させることができ、第3レンズ群G3を1枚のレンズで構成して所望の性能を得ることが可能となり、第2レンズ群G2を4枚構成とした場合でも、全系として11枚程度の少ないレンズ枚数で性能を維持することが可能になる。
第3レンズ群G3が1枚のレンズ(図1の例では正レンズL31)からなる場合、第3レンズ群G3のレンズ、および第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ(図1の例では正レンズL41)がともに正レンズであり、第3レンズ群G3の正レンズのアッベ数をν31とし、第4レンズ群G4の最も物体側の正レンズのアッベ数をν41としたとき、下記条件式(6)を満たすことが好ましい。
41<ν41−ν31<58 … (6)
条件式(6)は、上記2つの正レンズのアッベ数の差を規定している。ズームレンズにおける色消しは、各レンズ群において行うことが望ましいが、第3レンズ群G3を1枚で構成した場合には、第4レンズ群G4と合わせて色消しを行う必要がある。第4レンズ群G4では、変倍や合焦に伴う色収差の変動を抑えるために、正レンズには低分散の材料を用いる。そこで、第3レンズ群G3の正レンズL31には、第4レンズ群G4で生じる色収差を打ち消すような高分散の材料を用いる。条件式(6)の下限を下回ると、色収差、特に、ズームの中間域から望遠端にかけての色収差を十分に補正できなくなる。条件式(6)の上限を上回ると、色収差の補正には有利であるが、その場合、正レンズL41に超低分散材料を用いるか、正レンズL31に高分散材料を用いることになるが、その場合、それに合った材料を選択することが困難になる。また、色収差の補正がある特定の色の補正に偏重してしまい、良好な色収差補正ができなくなる。
第4レンズ群G4の焦点距離をf4とし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(7)を満たすことが好ましい。
3.3<f4/fw<3.9 … (7)
条件式(7)は、第4レンズ群G4の焦点距離と、広角端における全系の焦点距離の比を規定している。条件式(7)の下限を下回ると、コマ収差が大きく発生してしまう。条件式(7)の上限を上回ると、合焦時の第4レンズ群G4の移動量が大きくなり、全長が長くなると共に、第2レンズ群G2で発生するペッツバール和を打ち消せずに像面湾曲が大きくなる。
第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(8)を満たすことが好ましい。
1.25<|f2|/fw<1.50 … (8)
条件式(8)は、第2レンズ群G2の焦点距離と広角端における全系の焦点距離の比を規定している。レンズ系全長を短くするためには、第2レンズ群G2に強い負のパワーを与え、変倍時の移動量を小さくする必要があるが、条件式(8)の下限を下回るほど、第2レンズ群G2に強いパワーを与えてしまうと、第2レンズ群を構成する各レンズが担うパワーが大きくなり過ぎて、変倍時の収差変動が大きくなってしまう。さらに、レンズの製造誤差および組み立て誤差の許容量が小さくなるという問題がある。条件式(8)の上限を上回ると、レンズ系全長が長くなってしまい好ましくない。
第2レンズ群G2が正レンズを有し、この正レンズの屈折率をN23としたとき、下記条件式(9)を満たすことが好ましい。
N23>1.80 … (9)
条件式(9)は、第2レンズ群G2が有する正レンズの屈折率について規定している。前述したように、前玉径やレンズ系全長を小型化するには第2レンズ群中の負レンズに強い負のパワーを与えることが好ましく、その際に正負のバランスをとって良好に収差補正するためには、第2レンズ群G2に含まれる正レンズにも強い正のパワーを持たせる必要がある。そのとき、条件式(9)の下限を下回るほど、この正レンズを構成する材料の屈折率が低いと、レンズの曲率が大きくなり、必要なコバを確保するために中心厚を大きくする必要があり、第2レンズ群G2が大型化してしまう。または、条件式(9)の下限を下回るほど、低い屈折率の材料で構成し、小さな中心厚で、必要なコバを確保しようとすると、倍率や画角ごとの像面が揃わなくなる。また、色収差を良好に補正することが難しくなる。
最大像高をIHとし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(10)を満たすことが好ましい。
1.6<fw/IH<2.0 … (10)
なお、IHは、例えば、ズームレンズの仕様や適用する撮像装置の仕様等により決めることができる。
条件式(10)は、広角端における全系の焦点距離と最大像高の比を規定している。このような構成のズームレンズにおいて、条件式(10)の下限を下回るほど広角化を図ろうとすると、広角端よりの中間ズーム位置において、第1レンズ群G1へ入射する軸外光束の光線高が大きくなってしまい、第1レンズ群の大型化を避けられなくなってしまう。条件式(10)の上限を上回ると、ビデオカメラ等に適用するには画角が不十分になってしまう。
本実施形態のズームレンズは、上記条件式(1)、(2)、(4)、(5)、(7)に代わり、下記条件式(1−1)、(2−1)、(4−1)、(5−1)、(7−1)をそれぞれ満たすことが好ましく、これにより、上記各条件式を満たすことにより得られる効果をさらに高めることができる。
6.4<f1/fw<7.8 … (1−1)
0.12<H2f/fw<0.20 … (2−1)
0.62<f2a/f2<0.78 … (4−1)
12<f3/fw<20 … (5−1)
3.4<f4/fw<3.8 … (7−1)
なお、上記の各条件式の値は、ズームレンズの基準波長におけるものであり、例えばズームレンズの基準波長がd線(波長587.6nm)の場合は、上記条件式で記載されている屈折率やアッベ数はd線におけるものとなる。
本発明のズームレンズが例えば屋外等の厳しい環境において使用される場合には、最も物体側に配置されるレンズには、風雨による表面劣化、直射日光による温度変化に強く、さらには油脂・洗剤等の化学薬品に強い材料、すなわち耐水性、耐候性、耐酸性、耐薬品性等が高い材料を用いることが好ましく、さらには堅く、割れにくい材料を用いることが好ましい。以上のことから最も物体側に配置される材料としては、具体的にはガラスを用いることが好ましく、あるいは透明なセラミックスを用いてもよい。
非球面形状が形成されるレンズの材料としては、プラスチックを用いることが好ましく、この場合には、非球面形状を精度良く作製することができるとともに、軽量化および低コスト化を図ることが可能となる。
本ズームレンズが、広い温度範囲で使用可能なことが要求される場合には、各レンズの材料としては線膨張係数の小さいものを用いることが好ましい。また、本ズームレンズが厳しい環境において使用される場合には、保護用の多層膜コートが施されることが好ましい。さらに、保護用コート以外にも、使用時のゴースト光低減等のための反射防止コート膜を施すようにしてもよい。
図1に示す例では、レンズ系と結像面との間に光学部材PPを配置した例を示したが、ローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタ等を配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよく、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
以上説明したように、本実施形態のズームレンズによれば、要求される仕様等に応じて、上記した好ましい構成を適宜採用することで、レンズ枚数を大幅に増やすことなく、良好に収差補正を行いつつ、前玉径の小型化と光軸方向のレンズ系全長の短縮化の両方を図り、コンパクトに構成することができる。
次に、本発明のズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。実施例1のズームレンズのレンズ断面図は図1に示したものである。実施例2〜8のズームレンズの各レンズ断面図をそれぞれ図2〜図8に示す。図2〜図8の図示方法は図1のものと同様である。
実施例1にかかるズームレンズの基本レンズデータを表1に、ズーム(変倍)に関するデータを表2に、非球面データを表3に示す。同様に、実施例2〜8にかかるズームレンズの基本データ、ズームに関するデータ、非球面データを表4〜表24に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1を例にとり説明するが、実施例2〜8のものについても同様である。
表1の基本レンズデータにおいて、Siは最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riはi番目の面の曲率半径を示し、Diはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示している。なお、面間隔の最下欄(D22に相当)は第22面と像面との面間隔を示している。また、基本レンズデータにおいて、Ndjは最も物体側のレンズを1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjはj番目の光学要素のd線に対するアッベ数を示している。なお、基本レンズデータには、開口絞りStおよび光学部材PPも含めて示している。開口絞りStに相当する第13面の曲率半径の欄には(開口絞り)と記載している。基本レンズデータの曲率半径は物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
表1の基本レンズデータにおいて、変倍を行うために間隔が変化する、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔、第2レンズ群G2と開口絞りStの間隔、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔、第4レンズ群G4と光学部材PPの間隔に相当する面間隔の欄にはそれぞれ、D5(可変)、D12(可変)、D15(可変)、D20(可変)と記載している。
表2のズームに関するデータには、広角端、望遠端における、全系の焦点距離f、FナンバーFno.、全画角2ω、変倍に伴い変化する各面間隔D5、D12、D15、D20の値を示す。全画角2ωの単位は度である。
表1のRiおよびDiの単位、表2のf、D5、D12、D15、D20の単位としては、「mm」を用いることができるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることはなく、他の適当な単位を用いることもできる。
また、表1の基本レンズデータでは、非球面の面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表3の非球面データには、非球面レンズであるレンズの符号(L22、L31、L41)と、非球面の面番号と、とこれら非球面に関する非球面係数を示す。非球面係数は、以下の式(A)で表される非球面式における各係数KA、RA(m=3、4、5、…10)の値である。
Zd=C・h/{1+(1−KA・C・h1/2}+ΣRA・h … (A)
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
KA、RA:非球面係数(m=3、4、5、…10)
なお、表1のRiおよびDiの単位にmmを用いたときは、上記Zd、hの単位もmmとなる。
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表25に、実施例1〜8における条件式(1)〜(10)に対応する値を示す。表25からわかるように、実施例1〜8のいずれも、条件式(1)〜(10)を満足している。
Figure 0005119101
図9(A)〜図9(H)に実施例1のズームレンズの広角端および望遠端における、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差の各収差図を示す。各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図には波長460.0nm、波長615.0nmについての収差も示す。球面収差図のFno.はFナンバー、その他の収差図のωは半画角を意味する。
同様に、図10(A)〜図10(H)、図11(A)〜図11(H)、図12(A)〜図12(H)、図13(A)〜図13(H)、図14(A)〜図14(H)、図15(A)〜図15(H)、図16(A)〜図16(H)に、実施例2〜8のズームレンズの広角端および望遠端における、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差の各収差図を示す。
以上のデータから、実施例1〜8のズームレンズは、約10倍の倍率を有し、小型化を図りつつ、広角端でのFナンバーが1.8程度と小さく、各収差が良好に補正され、広角端および望遠端ともに可視域において高い光学性能を有することがわかる。これらのズームレンズは、監視カメラや、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等の撮像装置に好適に使用することができる。
図17に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態にかかるズームレンズ1を用いて構成したビデオカメラ10の構成図を示す。なお、図17では、ズームレンズ1が備える正の第1レンズ群G1、負の第2レンズ群G2、開口絞りSt、正の第3レンズ群G3、正の第4レンズ群G4を概略的に示している。
図17に示すビデオカメラ10は、3つの撮像素子を有するいわゆる3CCD方式の撮像装置であるが、本発明の撮像装置はこれに限定されず、1つの撮像素子で全波長帯域を撮像するものでもよい。ビデオカメラ10は、ズームレンズ1と、ズームレンズ1の像側に配置されたローパスフィルタおよび赤外線カットフィルタ等の機能を有するフィルタ2と、フィルタ2の像側に配置された色分解プリズム3R、3G、3Bと、各色分解プリズムの端面に設けられた撮像素子4R、4G、4Bと、信号処理回路5とを備えている。撮像素子4R、4G、4Bはズームレンズ1により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を用いることができる。撮像素子4R、4G、4Bは、その撮像面がズームレンズ1の結像面に一致するように配置される。
ズームレンズ1を透過した光はフィルタ2により不要光成分が除去された後、色分解プリズム3R、3G、3Bにより赤、緑、青の各色光に分解され、撮像素子4R、4G、4Bの撮像面上に結像する。赤、緑、青の各色光に対応する撮像素子4R、4G、4Bからの出力信号は信号処理回路5にて演算処理されてカラー画像が形成され、表示装置6に表示される。
本発明の実施形態にかかるズームレンズは、前述した長所を有するため、本実施形態の撮像装置は外部に露出するレンズ径を小さくできるとともに光軸方向の長さを短くすることができて小型に構成可能であり、かつ高画質の映像を得ることができる。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
本発明の実施例1にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例6にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例7にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例8にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例1にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例2にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例3にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例4にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例5にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例6にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例7にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施例8にかかるズームレンズの各収差図 本発明の実施形態にかかる撮像装置の概略構成図
符号の説明
1 ズームレンズ
2 フィルタ
3B、3G、3R 色分解プリズム
4B、4G、4R 撮像素子
5 信号処理回路
6 表示装置
10 ビデオカメラ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
PP 光学部材
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (7)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第1レンズ群と、負の屈折力を有し、光軸に沿って移動することにより変倍を行う第2レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有し、変倍時に固定されている第3レンズ群と、正の屈折力を有し、変倍に伴う像面位置の補正および合焦を行う第4レンズ群とからなり
    前記第1レンズ群が、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび正レンズにより構成される接合レンズと、正メニスカスレンズとの3枚からなり、
    前記第2レンズ群が、非球面を有する負レンズを含む4枚のレンズからなり、
    前記第3レンズ群が、1枚のレンズからなり、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、広角端における全系の焦点距離をfwとし、前記第2レンズ群の最も物体側のレンズの物体側の面から前記第2レンズ群の物体側主点までの光軸上の距離をH2fとし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、下記条件式(1)、(2)、(5)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
    6.0<f1/fw<8.0 … (1)
    0.10<H2f/fw<0.20 … (2)
    10<f3/fw<23 … (5)
  2. 前記第1レンズ群の前記接合レンズを構成する前記正レンズの物体側の面の曲率半径をR12とし、該正レンズの屈折率をN12としたとき、下記条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    3.0<R12/(N12・fw)<4.0 … (3)
  3. 前記第2レンズ群の物体側から2枚のレンズはともに負レンズであり、該2枚の負レンズの合成焦点距離をf2aとし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
    0.60<f2a/f2<0.80 … (4)
  4. 前記第3レンズ群のレンズおよび前記第4レンズ群の最も物体側のレンズがともに正レンズであり、前記第3レンズ群のレンズのアッベ数をν31とし、前記第4レンズ群の最も物体側のレンズのアッベ数をν41としたとき、下記条件式(6)を満たすことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    41<ν41−ν31<58 … (6)
  5. 前記第3レンズ群のレンズの材料がプラスチックであることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、下記条件式(7)を満たすことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のズームレンズ。
    3.3<f4/fw<3.9 … (7)
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載のズームレンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
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