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JP5109574B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置 Download PDF

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JP5109574B2
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Description

本発明は無停電電源装置に関し、特に、無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡を抑制する方法に適用して好適なものである。
コンピュータシステムなどでは、商用電源の停電時に電力の供給が途絶えるのを防止するために、無停電電源装置が用いられている。この無停電電源装置には、蓄電池などの直流電源が設けられ、商用電源の停電時に直流電源の直流をインバータにて交流に変換してから負荷に電力を供給する。このような無停電電源装置において、高効率化や低価格化を実現するために、無停電電源装置の直並列補償方式が提案されている(特許文献1)。
図4は、直並列補償方式を用いた無停電電源装置の概略構成を示すブロック図である。
図4において、無停電電源装置には、直流を交流に変換する直交変換器1、2が設けられ、直交変換器1は負荷5もしくは交流電源4に並列に接続されるとともに、直交変換器2は交流電源4と負荷5との間に直列に接続されている。また、直交変換器1、2には蓄電池などの直流電力貯蔵装置3が接続されるとともに、直交変換器2と交流電源4とを遮断するスイッチ6が設けられている。
そして、交流電源4が正常な場合、スイッチ6を投入し、交流電源4から出力された入力電圧V_inが直交変換器1を介して負荷5に供給されるとともに、直交変換器1にて直流電力貯蔵装置3の充電制御が行われる。
一方、交流電源4が停電した場合、スイッチ6が開放され、直流電力貯蔵装置3から出力された直流が直交変換器1にて交流に変換され、インバータ電流I_invが負荷5に供給されるとともに、負荷5側の出力電圧V_outが所定の値になるように出力電圧Vs_outが直交変換器2にて制御される。
このような無停電電源装置において、図5に示すように、交流電源4および負荷5を共通として複数台の無停電電源装置M1、M2を並列運転させることで、システムの容量の拡充および信頼性の向上を図る方法がある。
この方法では、各無停電電源装置M1、M2と負荷5との間の配線インピーダンスZ1、Z2にずれがあると、各無停電電源装置M1、M2が分担する出力電流I_outに不均衡が発生し、システムの有効利用が妨げられることがある。例えば、各無停電電源装置M1、M2と負荷5との間の配線インピーダンスZ1、Z2の比率が1:2であったとすると、負荷5に供給される電力は2:1で分担される。
このような無停電電源装置M1、M2の並列運転による各無停電電源装置M1、M2からの出力電流I_outの不均衡を抑制するために、交流電源4と負荷5との間に直列接続される直交変換器2を制御する方法がある。
図6は、従来の無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡の抑制制御方法の一例を示すブロック図である。
図6において、図5の無停電電源装置M1、M2には、図5の直交変換器2を制御する直列インバータ出力制御部501がそれぞれ設けられ、直列インバータ出力制御部501には、無停電電源装置M1、M2間の直交変換器2の出力電流の不均衡を抑制するアンバランス抑制制御部502が設けられている。
ここで、直列インバータ出力制御部501には、出力電圧振幅指令V_outと自動調整器504からの出力とを加算する加算器401、負荷5側の出力電圧V_outの平均値(もしくは実効値)を算出する自動調整器506、加算器401から出力された出力電圧指令V_out**と自動調整器506からの出力との偏差を算出する減算器402、各無停電電源装置M1、M2の出力電圧の振幅が所定値になるように振幅調整指令に変換する自動調整器503、加算器401から出力された電圧指令に基づいて直交変換器2をPWM制御するPWM制御部35が設けられている。
また、アンバランス抑制制御部502には、負荷5に流れる負荷電流I_loadに分担比を乗算する乗算器403、乗算器403からの出力と各無停電電源装置M1、M2からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIを算出する減算器404、入力電圧V_inに同期した信号θを生成するPLL回路31、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、同相成分と90°遅れ位相成分を瞬時偏差ΔIから抽出し、有効電流成分ΔIpおよび無効電流成分ΔIqとしてそれぞれ出力する成分分解回路26、有効電流成分ΔIpがゼロになるように振幅調整指令に変換する自動調整器504、無効電流成分ΔIqがゼロになるように位相調整指令に変換する自動調整器505、PLL回路31にて生成された信号θから同相基準正弦波を生成する基準正弦波生成部18、PLL回路31にて生成された信号θから90°位相遅れの基準正弦波を生成する基準正弦波生成部33、自動調整器503からの出力と基準正弦波生成部18からの出力とを乗算する乗算器406、自動調整器505からの出力と基準正弦波生成部33からの出力とを乗算する乗算器408、乗算器406から出力された出力電圧指令有効分ΔVpと、乗算器408から出力された出力電圧指令無効分ΔVqとを加算する加算器407が設けられている。
そして、図5の無停電電源装置M1、M2は負荷電流I_loadをそれぞれ検出し、アンバランス抑制制御部502の乗算器403に入力する。そして、乗算器403にて負荷電流I_loadに分担比が乗算され、減算器404に出力される。そして、減算器404にて乗算器403からの出力と各無停電電源装置M1、M2からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIが算出され、成分分解回路26に出力される。また、PLL回路31には入力電圧V_inが入力され、入力電圧V_inに同期した信号θがPLL回路31にて生成され、成分分解回路26に出力される。そして、成分分解回路26において、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、同相成分と90°遅れ位相成分が瞬時偏差ΔIから抽出され、有効電流成分ΔIpおよび無効電流成分ΔIqとして自動調整器504、505にそれぞれ出力される。なお、成分分解回路26としては、例えば、座標変換理論を利用する方法が特許文献2に開示されている。
そして、自動調整器504にて有効電流成分ΔIpがゼロになるように振幅調整指令に変換され、加算器401に入力されるとともに、自動調整器505にて無効電流成分ΔIqがゼロになるように位相調整指令に変換され、乗算器408に入力される。
また、加算器401には出力電圧振幅指令V_outが入力され、自動調整器504から出力された振幅調整指令と加算されることで、出力電圧指令V_out**が生成され、減算器402に出力される。そして、減算器402において、加算器401から出力された出力電圧指令V_out**と、自動調整器506から出力された出力電圧V_outの平均値との偏差が算出され、自動調整器503に出力される。そして、自動調整器503において、各無停電電源装置M1、M2の出力電圧の振幅が所定値になるように減算器402からの出力が振幅調整指令に変換され、乗算器406に入力される。
また、PLL回路31にて生成された信号θは基準正弦波生成部18、33に入力され、基準正弦波生成部18にて同相基準正弦波が生成され、乗算器406に入力されるとともに、基準正弦波生成部33にて90°位相遅れの基準正弦波が生成され、乗算器408に入力される。
そして、乗算器406において、自動調整器503から出力された振幅調整指令と、基準正弦波生成部18から出力された同相基準正弦波とが乗算されることで、出力電圧指令有効分ΔVpが生成され、加算器407に入力される。また、乗算器408において、自動調整器505から出力された位相調整指令と、基準正弦波生成部33から出力された90°位相遅れの基準正弦波とが乗算されることで、出力電圧指令無効分ΔVqが生成され、加算器407に入力される。
そして、加算器407において、乗算器406から出力された出力電圧指令有効分ΔVpと、乗算器408から出力された出力電圧指令無効分ΔVqとが加算されることで、電圧指令が生成され、PWM制御部35に入力される。
これにより、有効電流成分ΔIpにて直交変換器2の出力電圧V_outの位相制御を行うとともに、無効電流成分ΔIqにて直交変換器2の出力電圧V_outの振幅制御を行うことができ、無停電電源装置M1、M2間の直交変換器2の出力電流の不均衡を抑制することができる。
図7は、従来の無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡の抑制制御方法のその他の例を示すブロック図である。
図7において、直列インバータ出力制御部511には、無停電電源装置M1、M2間の直交変換器2の出力電流の不均衡を抑制するアンバランス抑制制御部512が設けられている。
ここで、直列インバータ出力制御部511には、出力電圧振幅指令V_outと基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とを乗算する乗算器411、乗算器411からの出力と自動調整器601からの出力Δ_Voutとを加算する加算器412、加算器412から出力された出力電圧指令V_out**と出力電圧V_outとの偏差を算出する減算器413、各無停電電源装置M1、M2の出力電圧の振幅が所定値になるように振幅調整指令に変換する自動調整器503、自動調整器503からの出力と基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とを乗算する乗算器414、乗算器414から出力された電圧指令に基づいて直交変換器2をPWM制御するPWM制御部35が設けられている。
また、アンバランス抑制制御部512には、負荷5に流れる負荷電流I_loadに分担比を乗算する乗算器415、乗算器415からの出力と各無停電電源装置M1、M2からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIを算出する減算器416、減算器416からの出力を自動調整する自動調整器601が設けられている。
そして、乗算器411には出力電圧振幅指令V_outが入力され、基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波と乗算され、加算器412に出力される。
また、図5の無停電電源装置M1、M2は負荷電流I_loadをそれぞれ検出し、アンバランス抑制制御部512の乗算器415に入力する。そして、乗算器415にて負荷電流I_loadに分担比が乗算され、減算器416に出力される。そして、減算器416にて乗算器415からの出力と各無停電電源装置M1、M2からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIが算出され、自動調整器601に出力される。そして、自動調整器601にて減算器416からの出力が自動調整された後、加算器412に入力される。そして、加算器412において、乗算器411からの出力と自動調整器601からの出力Δ_Voutとが加算されることで、出力電圧指令V_out**が生成され、減算器413に出力される。
そして、減算器413において、加算器412から出力された出力電圧指令V_out**と、自動調整器601から出力された出力電圧Δ_Voutとの偏差が算出され、自動調整器503に出力される。そして、自動調整器503において、各無停電電源装置M1、M2の出力電圧の振幅が所定値になるように減算器413からの出力が振幅調整指令に変換され、乗算器414に入力される。
そして、乗算器414において、自動調整器503から出力された振幅調整指令と基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とが乗算されることで、電圧指令が生成され、PWM制御部35に入力される。
これらの図6または図7の構成では、直交変換器2の出力電圧制御を行うことで、各無停電電源装置M1、M2と負荷5との間の配線インピーダンスZ1、Z2に依存することなく、所望の負荷電流を適切な分担比で供給することができる。
さらに、特許文献4には、特許文献3で提案されたインバータの並列運転方式である「電圧振幅および周波数に応じた出力電圧特性制御方式」を取り入れた電流バランス制御方法が開示されている。この電流バランス制御方法では、交流電源4と負荷5との間に直列に接続されている直交変換器2の出力電圧振幅値が、出力電流の実効値または無効電流に対して反比例するように制御される。
特許第3082849号公報 特開2004−156986号公報 特開平1−99477号公報 特開2005−333775号公報
しかしながら、図6または図7の構成では、負荷5もしくは交流電源4に並列接続された直交変換器1を制御することなく、交流電源4と負荷5との間に直列接続される直交変換器2のみを電圧制御するため、直交変換器1、2の制御対象電流成分が共通することによる相互の干渉が発生し、制御動作が不安定になるという問題があった。
また、負荷5側の出力電圧V_outの制御において、目標値追従性能を向上させるために電圧フィードバック制御が使用され、この電圧フィードバック制御の目標値に負荷分担量を電流指令値とした出力電流フィードバック制御を行うアンバランス抑制制御の操作量が加算されるため、これら双方の制御が干渉し、制御動作が不安定になるという問題があった。
また、特許文献4に開示された方法においても、直交変換器1、2の制御対象電流成分が共通することによる相互の干渉については対策がとられておらず、双方の制御が干渉し、制御動作が不安定になるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、直交変換器間の制御対象電流成分が共通することによる相互の干渉を低減しつつ、負荷との間の配線インピーダンスに起因する出力電流の不均衡を抑制することが可能な無停電電源装置の並列運転制御システムを提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明のある態様による無停電電源装置、直流電力を貯蔵する直流電力貯蔵装置と、交流電源と自装置との間の電力経路を開閉するスイッチと、直流回路部が前記直流電力貯蔵装置に接続され、交流回路部が負荷と並列接続され、前記スイッチの投入時には、前記負荷の電圧が所定値となるように前記直流電力貯蔵装置の直流を交流に変換して出力する第1の直交変換器と、直流回路部が前記直流電力貯蔵装置に接続され、交流回路部が前記スイッチと前記負荷との間に直列接続され、前記スイッチの投入時には、前記負荷の電圧が所定値となるように前記直流電力貯蔵装置の直流を交流に変換して出力する第2の直交変換器と、前記負荷に流れる負荷電流の分担分に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分に基づいて、前記第1の直交変換器の出力電流を制御する並列インバータ出力制御部と、前記負荷に流れる負荷電流の分担分と前記出力電流との差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波有効電流成分と基本波無効電流成分に基づいて、前記第2の直交変換器の出力電圧を制御する直列インバータ出力制御部とを備えることを特徴とする。
また、前記並列インバータ出力制御部は、前記負荷電流の分担分に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分とを前記第1の直交変換器の出力電流指令とし、前記第1の直交変換器からの出力電流の検出値が前記出力電流指令に一致するように前記第1の直交変換器の出力電流を制御し、前記直列インバータ出力制御部は、前記負荷電流の分担分と前記無停電電源装置の出力電流との差分電流を求め、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波有効電流成分に対する調整器の出力を、前記交流電源電圧を基準とした前記無停電電源装置の負荷側の基本波無効電圧成分の目標値の補正量とするとともに、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分に対する調整器の出力を、前記交流電源電圧を基準とした前記無停電電源装置の負荷側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量とし、前記無停電電源装置の負荷側電圧の検出値が前記補正された基本波無効電圧成分および基本波有効電圧成分の各目標値に一致するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御するようにしてもよい。
また、前記直列インバータ出力制御部は、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした有効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力を、前記第2の直交変換器の基本波有効分電圧指令の補正量とするとともに、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした無効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力を、前記第2の直交変換器の基本波分電圧指令の補正量とし、前記差分電流が減少するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御するようにしてもよい。
また、前記直列インバータ出力制御部は、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした有効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力と、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした無効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力とを、前記交流電源電圧を基準とした座標変換により交流電流成分に変換し、前記交流電流成分に基づいて前記第2の直交変換器の基本波交流出力電圧の指令値の補正量を生成し、前記差分電流が減少するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、第2の直交変換器の電圧制御だけでなく、第1の直交変換器の電流制御を行いながら、無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡を抑制することができる。このため、第2の直交変換器にて負荷側の電圧変動分を補正させた場合においても、第1の直交変換器の電流制御動作と干渉することなく、負荷分担電流を供給するための電圧制御を実現することができ、負荷との間の配線インピーダンスに依存することなく、安定した電圧を負荷に供給することが可能となるとともに、所望の負荷電流を適切な分担比で供給することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る無停電電源装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、無停電電源装置M1には、直流を交流に変換する直交変換器1、2が設けられ、直交変換器1は負荷5もしくは交流電源4に並列に接続されるとともに、直交変換器2は交流電源4と負荷5との間に直列に接続されている。また、直交変換器1、2には蓄電池などの直流電力貯蔵装置3が接続されるとともに、直交変換器2と交流電源4とを遮断するスイッチ6が設けられている。無停電電源装置M2も同様である。
ここで、直交変換器1は、スイッチ6の投入時には、交流を直流に変換して直流電力貯蔵装置3に電力を供給するとともに、スイッチ6の開放時には、負荷5の電圧が所定値になるように直流を交流に変換して出力することができる。また、直交変換器2は、負荷5の電圧が所定値になるように直流を交流に変換して出力することができる。
そして、無停電電源装置M1は、交流電源4が正常な場合、スイッチ6を投入し、直交変換器2の出力電圧V_outと交流電源4からの入力電圧V_inとの和が所定の値になるように直交変換器2を制御するとともに、直交変換器2および直流電力貯蔵装置3に電力が供給されるように直交変換器1を制御することができる。また、交流電源4からの入力電圧V_inが許容電圧範囲を逸脱した場合、スイッチ6を開放し、負荷5に印加される交流電圧が所定値になるように直交変換器1を制御することができる。
また、無停電電源装置M1、M2には、直交変換器1から出力されるインバータ電流I_invを制御する並列インバータ出力制御部101および負荷5側の出力電圧V_outを制御する直列インバータ出力制御部102が設けられている。
そして、直交変換器1は、出力電流指令に含まれる基本波無効電流成分と高調波成分に対する電流制御を行う。一方、直交変換器2は、負荷電流I_loadに含まれる入力電圧V_inを基準とした基本波電流成分を自己分担分として電流制御しながら、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outが入力電圧V_inに同期し所望の振幅を保つように電圧制御を行う。
ここで、並列インバータ出力制御部101は、負荷電流I_loadの分担分に含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした基本波無効成分と高調波成分に基づいて、直交変換器1の出力電流を制御することができる。具体的には、並列インバータ出力制御部101は、負荷電流I_loadの分担分に含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした基本波無効電流成分と高調波成分とを直交変換器1の出力電流指令とし、直交変換器1から出力されたインバータ電流I_invの検出値が出力電流指令に一致するように直交変換器1のインバータ電流I_invを制御することができる。
そして、並列インバータ出力制御部101には、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、負荷電流I_loadの分担分から有効電流成分Ipおよび無効電流成分Iqを抽出する成分分解回路14、有効電流成分Ipから基本波有効電流成分を除去するフィルタ回路15、基本波有効電流成分が除去された有効電流成分Ipを交流電流に変換する成分逆分解回路16、負荷電流I_loadの分担分と成分逆分解回路16の出力との偏差を算出することで、入力電圧V_inを基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分を抽出する減算器201、入力電圧V_inを基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分を出力電流指令とし、この出力電流指令とインバータ電流I_invとの偏差を算出する減算器202、この出力電流指令とインバータ電流I_invとの偏差がゼロになるように電流調整指令に変換する自動調整器17、自動調整器17からの出力と基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とを加算することで、並列インバータ電圧指令V1を算出する加算器203が設けられている。
また、直列インバータ出力制御部102は、負荷電流I_loadの分担分と無停電電源装置M1の出力電流I_outとの差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした基本波有効電流成分と基本波無効電流成分に基づいて、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outを制御することができる。具体的には、直列インバータ出力制御部102は、負荷電流I_loadの分担分と無停電電源装置M1の出力電流I_outとの差分電流ΔIを求め、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした基本波有効電流成分に対する自動調整器30の出力を、交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした無停電電源装置M1の負荷5側の基本波無効電圧成分の目標値の補正量とするとともに、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした基本波無効電流成分に対する調整器30の出力を、交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量とし、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outの検出値が、その補正量にてそれぞれ補正された基本波無効電圧成分および基本波有効電圧成分の各目標値に一致するように負荷5側の出力電圧V_outを制御することができる。
そして、直列インバータ出力制御部102には、入力電圧V_inを基準として、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outを有効電圧成分Vpと無効電圧成分Vqに分離する成分分解回路19、成分分解回路19にて分離された有効電圧成分Vpと無効電圧成分Vqから入力電圧V_inを基準として、差分電流ΔIを有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqに分離する成分分解回路26、成分分解回路26にて分離された有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqから基本波有効電流成分と基本波無効電流成分とをそれぞれ抽出するフィルタ回路29、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分に基づいて、無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量を生成するとともに、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分に基づいて、無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量を生成する自動調整器30、無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分および基本波無効電圧成分の目標値をそれぞれ発生する基準電圧発生部22、基準電圧発生部22にて発生された基本波有効電圧成分の目標値と、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力とを加算する加算器205、基準電圧発生部22にて発生された基本波無効電圧成分の目標値と、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力との偏差を算出する減算器206、加算器205からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波有効電圧成分との偏差を算出する減算器207、減算器206からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波無効電圧成分との偏差を算出する減算器208、減算器207、208からの出力を自動調整する自動調整器23、基本波有効電圧成分に対する自動調整器23からの出力(基本波有効分電圧指令)と、基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とを乗算することで、交流出力電圧指令有効分を生成する乗算器209、基本波無効電圧成分に対する自動調整器23からの出力(基本波無効分電圧指令)と、基準正弦波生成部33にて生成された90°位相遅れの基準正弦波とを乗算することで、交流出力電圧指令無効分を生成する乗算器210、交流出力電圧指令有効分と交流出力電圧指令無効分とを加算する加算器211が設けられている。
また、PWM回路35には、並列インバータ電圧指令V1に係数KPEを乗算する係数乗算器212、直列インバータ電圧指令V2に係数KSEを乗算する係数乗算器214、同期キャリア生成回路34にて生成された入力電圧V_inに同期した信号と係数乗算器212の出力とを比較するオペアンプ213、同期キャリア生成回路34にて生成された入力電圧V_inに同期した信号と係数乗算器214の出力とを比較するオペアンプ215が設けられている。
そして、無停電電源装置M1は負荷電流I_loadを検出し、乗算器216に入力する。そして、乗算器216にて負荷電流I_loadに分担比が乗算され、成分分解回路14および減算器201に出力される。そして、成分分解回路14において、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、負荷電流I_loadの分担分から有効電流成分Ipおよび無効電流成分Iqが抽出され、有効電流成分Ipがフィルタ回路15に出力される。そして、基本波有効電流成分が有効電流成分Ipからフィルタ回路15にて除去された後、成分逆分解回路16に入力され、基本波有効電流成分が除去された有効電流成分Ipが交流電流に変換され、減算器201に出力される。
そして、減算器201において、負荷電流I_loadの分担分から成分逆分解回路16の出力が減算されることで、入力電圧V_inを基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分を含む出力電流指令が生成され、その出力電流指令が減算器202に出力される。そして、減算器202において、減算器201から出力された出力電流指令とインバータ電流I_invとの偏差が算出された後、自動調整器17に入力され、その出力電流指令とインバータ電流I_invとの偏差がゼロになるように電流調整指令に変換された後、加算器203に出力される。そして、加算器203において、自動調整器17からの出力と基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とが加算されることで、並列インバータ電圧指令V1が算出され、PWM回路35に入力される。そして、PWM回路35の係数乗算器212において、並列インバータ電圧指令V1に係数KPEが乗算された後、オペアンプ213にて同期キャリア生成回路34から出力された信号と比較されることで、ゲートパルスが生成され、直交変換器1に入力される。
一方、乗算器216にて乗算された負荷電流I_loadの分担分は、減算器204にも出力される。そして、減算器204にて負荷電流I_loadの分担分と無停電電源装置M1からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIが算出され、成分分解回路26に出力される。そして、成分分解回路26において、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、同相成分と90°遅れ位相成分が瞬時偏差ΔIから抽出され、有効電流成分ΔIpおよび無効電流成分ΔIqとしてフィルタ回路29に出力される。
そして、有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqから基本波有効電流成分と基本波無効電流成分とがフィルタ回路29にてそれぞれ抽出され、自動調整器30に出力される。そして、自動調整器30において、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分に基づいて、無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量が生成されるとともに、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分に基づいて、無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量が生成され、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力は加算器205に入力され、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力は減算器206に入力される。また、基準電圧発生部22は、基本波有効電圧成分の目標値を発生し、加算器205に出力するとともに、基本波無効電圧成分の目標値を発生し、減算器206に出力する。
そして、加算器205において、基準電圧発生部22にて発生された基本波有効電圧成分の目標値と、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力とが加算され、減算器207に出力されるとともに、減算器206において、基準電圧発生部22にて発生された基本波無効電圧成分の目標値と、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力との偏差が算出され、減算器208に出力される。
そして、減算器207において、加算器205からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波有効電圧成分との偏差が算出されるとともに、減算器208において、減算器206からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波無効電圧成分との偏差が算出され、自動調整器23を介して乗算器209、210にそれぞれ出力される。
そして、乗算器209において、基本波有効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とが乗算されるとともに、乗算器210において、基本波無効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部33にて生成された90°位相遅れの基準正弦波とが乗算され、これらの乗算結果が加算器211にて加算されることで、直列インバータ電圧指令V2が算出され、PWM回路35に入力される。そして、PWM回路35の係数乗算器214において、直列インバータ電圧指令V2に係数KSEが乗算された後、オペアンプ215にて同期キャリア生成回路34から出力された信号と比較されることで、ゲートパルスが生成され、直交変換器2に入力される。
これにより、直交変換器2の電圧制御だけでなく、直交変換器1の電流制御を行いながら、無停電電源装置M1、M2の並列運転による出力電流I_outの不均衡を抑制することができる。このため、直交変換器2にて負荷5側の電圧変動分を補正させた場合においても、直交変換器1の電流制御動作と干渉することなく、負荷分担電流を供給するための電圧制御を実現することができ、負荷5との間の配線インピーダンスZ1、Z2に依存することなく、安定した電圧を負荷に供給することが可能となるとともに、所望の負荷電流を適切な分担比で供給することが可能となる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。なお、図1の第1実施形態では、直交変換器2は、負荷電流I_loadに含まれる入力電圧V_inを基準とした基本波電流成分を自己分担分として電流制御しながら、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outが入力電圧V_inに同期し所望の振幅を保つように電圧制御を行うのに対し、図2の第2実施形態では、負荷5側の電圧制御とは独立した負荷電流I_loadの自己分担分に対する電流制御を行う。
図2において、直列インバータ出力制御部112は、図1の直列インバータ出力制御部102の動作を前提とした上で、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした有効成分から高域高調波成分が除去された成分に対する自動調整器37の出力を、直交変換器2の基本波有効分の電圧指令値の補正量とするとともに、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした無効成分から高域高調波成分が除去された成分に対する自動調整器37の出力を、直交変換器2の基本波有効分の電圧指令値の補正量とし、差分電流ΔIが減少するように負荷5側の出力電圧V_outを制御することができる。
ここで、直列インバータ出力制御部112には、図1の直列インバータ出力制御部102の構成に加え、成分分解回路26にて分離された有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとから高域高調波成分を除去するフィルタ回路36、有効電流成分ΔIpから高域高調波成分が除去された成分に基づいて、自動調整器23から出力された基本波有効分電圧指令の補正量を生成するとともに、無効電流成分ΔIqから高域高調波成分が除去された成分に基づいて、自動調整器23から出力された基本波無効分電圧指令の補正量を生成する自動調整器37、自動調整器23から出力された基本波有効分電圧指令と、自動調整器37から出力された基本波有効分電圧指令の補正量とを加算する加算器217、自動調整器23から出力された基本波無効分電圧指令と、自動調整器37から出力された基本波無効分電圧指令の補正量とを加算する加算器218が設けられている。
そして、無停電電源装置M1は負荷電流I_loadを検出し、乗算器216に入力する。そして、乗算器216にて負荷電流I_loadに分担比が乗算され、減算器204に出力される。そして、減算器204にて負荷電流I_loadの分担分と無停電電源装置M1からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIが算出され、成分分解回路26に出力される。そして、成分分解回路26において、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、同相成分と90°遅れ位相成分が瞬時偏差ΔIから抽出され、有効電流成分ΔIpおよび無効電流成分ΔIqとしてフィルタ回路29、36に出力される。
そして、有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqから基本波有効電流成分と基本波無効電流成分とがフィルタ回路29にてそれぞれ抽出され、自動調整器30に出力される。そして、自動調整器30において、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分は無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量とし調整されるとともに、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分は無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量として調整され、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力は加算器205に入力され、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力は減算器206に入力される。また、基準電圧発生部22は、基本波有効電圧成分の目標値を発生し、加算器205に出力するとともに、基本波無効電圧成分の目標値を発生し、減算器206に出力する。
そして、加算器205において、基準電圧発生部22にて発生された基本波有効電圧成分の目標値と、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力とが加算され、減算器207に出力されるとともに、減算器206において、基準電圧発生部22にて発生された基本波無効電圧成分の目標値と、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力との偏差が算出され、減算器208に出力される。
そして、減算器207において、加算器205からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波有効電圧成分との偏差が算出されるとともに、減算器208において、減算器206からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波無効電圧成分との偏差が算出され、自動調整器23を介して加算器217、218にそれぞれ出力される。
一方、成分分解回路26にて分離された有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとがフィルタ回路36に入力されると、有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとから高域高調波成分が除去され、自動調整器37を介して加算器217、218にそれぞれ出力される。そして、加算器217において、自動調整器23から出力された基本波有効分電圧指令と、自動調整器37から出力された基本波有効分電圧指令の補正量とが加算されるとともに、加算器218において、自動調整器23から出力された基本波無効分電圧指令と、自動調整器37から出力された基本波無効分電圧指令の補正量とが加算され、乗算器209、210にそれぞれ出力される。
そして、乗算器209において、基本波有効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とが乗算されることで、交流出力電圧指令有効分が生成されるとともに、乗算器210において、基本波無効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部33にて生成された90°位相遅れの基準正弦波とが乗算されることで、交流出力電圧指令無効分が生成され、これらの交流出力電圧指令有効分と交流出力電圧指令無効分が加算器211にて加算されることで、直列インバータ電圧指令V12が算出され、PWM回路35に入力される。
図3は、本発明の第3実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。なお、図1の第1実施形態では、直交変換器2は、負荷電流I_loadに含まれる入力電圧V_inを基準とした基本波電流成分を自己分担分として電流制御しながら、無停電電源装置M1の負荷5側の出力電圧V_outが入力電圧V_inに同期し所望の振幅を保つように電圧制御を行うのに対し、図3の第3実施形態では、負荷5側の電圧制御とは独立した負荷電流I_loadの自己分担分に対する電流制御を行う。
図3において、直列インバータ出力制御部122は、図1の直列インバータ出力制御部102の動作を前提とした上で、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした有効成分から高域高調波成分が除去された成分に対する自動調整器37の出力と、差分電流ΔIに含まれる交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした無効成分から高域高調波成分が除去された成分に対する自動調整器37の出力とを、交流電源4からの入力電圧V_inを基準とした座標変換により交流成分に変換し、その交流成分に基づいて直交変換器2の基本波交流出力電圧の指令値の補正量を生成し、差分電流ΔIが減少するように負荷5側の出力電圧V_outを制御することができる。
ここで、直列インバータ出力制御部122には、図1の直列インバータ出力制御部102の構成に加え、成分分解回路26にて分離された有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとから高域高調波成分を除去するフィルタ回路36、有効電流成分ΔIpから高域高調波成分が除去された成分に基づいて、自動調整器23から出力された基本波有効分電圧指令の補正量を生成するとともに、無効電流成分ΔIqから高域高調波成分が除去された成分に基づいて、自動調整器23から出力された基本波無効分電圧指令の補正量を生成する自動調整器37、自動調整器37の出力を交流成分に変換する成分逆分解回路38、成分逆分解回路38から出力された交流成分をK倍することで、加算器211から出力された直列インバータ電圧指令V2の補正量を算出する係数乗算器39、加算器211から出力された直列インバータ電圧指令V2と係数乗算器39からの出力を加算する加算器219が設けられている。
そして、無停電電源装置M1は負荷電流I_loadを検出し、乗算器216に入力する。そして、乗算器216にて負荷電流I_loadに分担比が乗算され、減算器204に出力される。そして、減算器204にて負荷電流I_loadの分担分と無停電電源装置M1からの出力電流I_outとの瞬時偏差ΔIが算出され、成分分解回路26に出力される。そして、成分分解回路26において、PLL回路31にて生成された信号θを基準として、同相成分と90°遅れ位相成分が瞬時偏差ΔIから抽出され、有効電流成分ΔIpおよび無効電流成分ΔIqとしてフィルタ回路29、36に出力される。
そして、有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqから基本波有効電流成分と基本波無効電流成分とがフィルタ回路29にてそれぞれ抽出され、自動調整器30に出力される。そして、自動調整器30において、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分は無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量とし調整されるとともに、フィルタ回路29から出力された基本波無効電流成分は無停電電源装置M1の負荷5側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量として調整され、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力は加算器205に入力され、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力は減算器206に入力される。また、基準電圧発生部22は、基本波有効電圧成分の目標値を発生し、加算器205に出力するとともに、基本波無効電圧成分の目標値を発生し、減算器206に出力する。
そして、加算器205において、基準電圧発生部22にて発生された基本波有効電圧成分の目標値と、基本波無効電流成分に対する自動調整器30からの出力とが加算され、減算器207に出力されるとともに、減算器206において、基準電圧発生部22にて発生された基本波無効電圧成分の目標値と、基本波有効電流成分に対する自動調整器30からの出力との偏差が算出され、減算器208に出力される。
そして、減算器207において、加算器205からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波有効電圧成分との偏差が算出されるとともに、減算器208において、減算器206からの出力とフィルタ回路20にて抽出された基本波無効電圧成分との偏差が算出され、自動調整器23を介して乗算器209、210にそれぞれ出力される。
そして、乗算器209において、基本波有効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部18にて生成された同相基準正弦波とが乗算されることで、交流出力電圧指令有効分が生成されるとともに、乗算器210において、基本波無効電圧成分に対する自動調整器23からの出力と、基準正弦波生成部33にて生成された90°位相遅れの基準正弦波とが乗算されることで、交流出力電圧指令無効分が生成され、これらの交流出力電圧指令有効分と交流出力電圧指令無効分が加算器211にて加算されることで、直列インバータ電圧指令V2が算出され、加算器219に出力される。
一方、成分分解回路26にて分離された有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとがフィルタ回路36に入力されると、有効電流成分ΔIpと無効電流成分ΔIqとから高域高調波成分が除去され、自動調整器37を介して成分逆分解回路38に入力される。そして、成分逆分解回路38にて自動調整器37の出力が交流成分に変換された後、係数乗算器39にてK倍され、加算器219に出力される。
そして、加算器211から出力された直列インバータ電圧指令V2と係数乗算器39からの出力が加算器219にて加算されることで、直列インバータ電圧指令V22が算出され、PWM回路35に入力される。
本発明の第1実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る無停電電源装置の並列運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。 直並列補償方式を用いた無停電電源装置の概略構成を示すブロック図である。 無停電電源装置の並列運転方法を示すブロック図である。 従来の無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡の抑制制御方法の一例を示すブロック図である。 従来の無停電電源装置の並列運転による出力電流の不均衡の抑制制御方法のその他の例を示すブロック図である。
符号の説明
M1、M2 無停電電源装置
1、2 直交変換器
3 直流電力貯蔵装置
4 交流電源
5 負荷
6 スイッチ
14、19、26 成分分解回路
15、20、29、36 フィルタ回路
16、38 成分逆分解回路
17、23、30、37 自動調整器
18、33 基準正弦波生成部
22 基準電圧発生部
31 PLL回路
34 同期キャリア生成回路
35 PWM回路
101 並列インバータ出力制御部
102、112 直列インバータ出力制御部
201、202、204、206、207、208 減算器
203、205、211、217、218、219 加算器
209、210、216 乗算器
39、212、214 係数乗算器
213、215 オペアンプ

Claims (4)

  1. 直流電力を貯蔵する直流電力貯蔵装置と、
    交流電源と自装置との間の電力経路を開閉するスイッチと、
    直流回路部が前記直流電力貯蔵装置に接続され、交流回路部が負荷と並列接続され、前記スイッチの投入時には、前記負荷の電圧が所定値となるように前記直流電力貯蔵装置の直流を交流に変換して出力する第1の直交変換器と、
    直流回路部が前記直流電力貯蔵装置に接続され、交流回路部が前記スイッチと前記負荷との間に直列接続され、前記スイッチの投入時には、前記負荷の電圧が所定値となるように前記直流電力貯蔵装置の直流を交流に変換して出力する第2の直交変換器と、
    前記負荷に流れる負荷電流の分担分に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分に基づいて、前記第1の直交変換器の出力電流を制御する並列インバータ出力制御部と、
    前記負荷に流れる負荷電流の分担分と前記出力電流との差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波有効電流成分と基本波無効電流成分に基づいて、前記第2の直交変換器の出力電圧を制御する直列インバータ出力制御部とを備えることを特徴とする無停電電源装置。
  2. 前記並列インバータ出力制御部は、前記負荷電流の分担分に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分と高調波電流成分とを前記第1の直交変換器の出力電流指令とし、前記第1の直交変換器からの出力電流の検出値が前記出力電流指令に一致するように前記第1の直交変換器の出力電流を制御し、
    前記直列インバータ出力制御部は、前記負荷電流の分担分と前記無停電電源装置の出力電流との差分電流を求め、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波有効電流成分に対する調整器の出力を、前記交流電源電圧を基準とした前記無停電電源装置の負荷側の基本波無効電圧成分の目標値の補正量とするとともに、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした基本波無効電流成分に対する調整器の出力を、前記交流電源電圧を基準とした前記無停電電源装置の負荷側の基本波有効電圧成分の目標値の補正量とし、前記無停電電源装置の負荷側電圧の検出値が前記補正された基本波無効電圧成分および基本波有効電圧成分の各目標値に一致するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 前記直列インバータ出力制御部は、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした有効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力を、前記第2の直交変換器の基本波有効分電圧指令の補正量とするとともに、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした無効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力を、前記第2の直交変換器の基本波分電圧指令の補正量とし、前記差分電流が減少するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御することを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
  4. 前記直列インバータ出力制御部は、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした有効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力と、前記差分電流に含まれる前記交流電源電圧を基準とした無効電流成分から高域高調波電流成分が除去された電流成分に対する調整器の出力とを、前記交流電源電圧を基準とした座標変換により交流電流成分に変換し、前記交流電流成分に基づいて前記第2の直交変換器の基本波交流出力電圧の指令値の補正量を生成し、前記差分電流が減少するように前記第2の直交変換器の出力電圧を制御することを特徴とする請求項2記載の無停電電源装置。
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