JP5106319B2 - 真空断熱材 - Google Patents
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Description
特許文献1の真空断熱材については、グラスウールを芯材としているため、断熱性能が良好で機器の省エネルギーの一助となっているものの、機器の耐用年数を超過し廃棄する際、ガラス繊維からなる芯材と主にプラスチック材料で構成されている外被材を分別しないとリサイクル材として用いることが出来ず、リサイクル性という観点においてはあまり考慮されていなかった。
芯材とガスバリヤ膜をもつ外被材とを有し、前記外被材内を減圧して密封した真空断熱材において、前記芯材は、プラスチック材料からなる繊維集合体から構成され、前記外被材は、複数のプラスチックフィルム層からなる金属箔レスのラミネートフィルムであり、前記芯材は、ポリスチレン(PS)、ポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アクリロトリル・ブタンジエン・スチレン樹脂(ABS)の熱可塑性樹脂を繊維化して積層した通気性を有する樹脂繊維積層体からなり、前記樹脂繊維積層体のいずれかを単独または複数組合せたものであり、前記芯材と、前記ガスバリヤ膜を除いた前記外被材とのプラスチック材料が同一材料であるものである。
図1に示す実施例1の真空断熱材10は、外被材21、内袋31、芯材41、吸着剤(図示なし)で構成されている。外被材21はガスバリヤ性を有するものであれば良いが、金属箔は使用しないものとすることが好ましい。本実施例1では表面層22、防湿層23、ガスバリヤ層24、熱溶着層25の4層で構成されたラミネートフィルムとした。
実施例2においては、芯材31の材料としてポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を選定し、約300℃で溶融して平均10μmに繊維化した以外は実施例1と同じとした。これにより得られた真空断熱材10の熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定したところ、初期値で2.6〜3.5(mW/m・K)であった。これを70℃雰囲気下での10年相当経過後の熱伝導率を検証した結果、12〜13(mW/m・K)という値となった。10年相当経過後もグラスウールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材よりも断熱性能が良い結果が得られた。また、使用後を想定したリサイクル性については実施例1と同様であった。
実施例3においては、実施例2においては、芯材31の材料としてポリプロピレン樹脂を選定し、約260℃で溶融して平均10μmに繊維化した以外は実施例1と同じとした。これにより得られた真空断熱材10の熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定したところ、初期値で3.2〜4.5(mW/m・K)であった。これを70℃雰囲気下での10年相当経過後の熱伝導率を検証した結果、14〜15(mW/m・K)という値となった。10年相当経過後もグラスウールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材よりも断熱性能が良い結果が得られた。また、使用後を想定したリサイクル性については実施例1と同様であった。
実施例4においては、芯材31の材料としてポリエチレン樹脂を選定し、約270℃で溶融して平均10μmに繊維化した以外は実施例1と同じとした。これにより得られた真空断熱材10の熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定したところ、初期値で2.7〜3.2(mW/m・K)であった。これを70℃雰囲気下での10年相当経過後の熱伝導率を検証した結果、12〜13(mW/m・K)という値となった。10年相当経過後もグラスウールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材よりも断熱性能が良い結果が得られた。また、使用後を想定したリサイクル性については実施例1と同様であった。
実施例5においては、芯材31の材料としてアクリロトリル・ブタンジエン・スチレン樹脂を選定し、約270℃で溶融して平均10μmに繊維化した以外は実施例1と同じとした。これにより得られた真空断熱材10の熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定したところ、初期値で4.8〜5.1(mW/m・K)であった。これを70℃雰囲気下での10年相当経過後の熱伝導率を検証した結果、16〜18(mW/m・K)という値となった。10年相当経過後もグラスウールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材よりも断熱性能が良い結果が得られた。また、使用後を想定したリサイクル性については実施例1と同様であった。
比較例1では、芯材31の材料として平均繊維径4μmのバインダを含まないグラスウールを選定した以外は実施例1と同じとした。これにより得られた真空断熱材10の熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定したところ、初期値で1.0〜1.5(mW/m・K)であった。これを70℃雰囲気下での10年相当経過後の熱伝導率を検証した結果、7〜10(mW/m・K)と良好であった。10年相当経過後もグラスウールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材よりも断熱性能が良い結果が得られた。
実施例6においては、芯材31の材料として実施例2と同じポリプロピレン樹脂を繊維化したものを選定し、外被材21を、表面層22として二軸延伸ポリプロピレンフィルム、防湿層23として二軸延伸ポリプロピレンフィルムにガスバリヤ膜23aとしてアルミ蒸着層を設けたもの、ガスバリヤ層24としては二軸延伸ポリプロピレンフィルムにガスバリヤ膜24bとしてポリビニルアルコール樹脂層を厚さ約1μmになるようにコーティングしたものとし、熱溶着層25を未延伸ポリプロピレンフィルムとした。
実施例7においては、芯材31の材料として実施例2と同じポリエステル樹脂を繊維化したものを選定し、外被材21を、表面層22として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、防湿層23として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにガスバリヤ膜23aとしてアルミ蒸着層を設けたもの、ガスバリヤ層24としては二軸延伸ポリエチレンテレフタレートにガスバリヤ膜24bとしてポリビニルアルコール樹脂層を厚さ約1μmになるようにコーティングしたものとし、熱溶着層25を未延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムとした。
21 外被材
22 表面層
23 防湿層
23a アルミ蒸着層(実施例1〜7)
24 ガスバリヤ層
24a アルミ蒸着層(実施例1〜5)
25 熱溶着層
31 芯材
41 内袋
Claims (2)
- 芯材とガスバリヤ膜をもつ外被材とを有し、前記外被材内を減圧して密封した真空断熱材において、
前記芯材は、プラスチック材料からなる繊維集合体から構成され、
前記外被材は、複数のプラスチックフィルム層からなる金属箔レスのラミネートフィルムであり、
前記芯材は、ポリスチレン(PS)、ポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アクリロトリル・ブタンジエン・スチレン樹脂(ABS)の熱可塑性樹脂を繊維化して積層した通気性を有する樹脂繊維積層体からなり、前記樹脂繊維積層体のいずれかを単独または複数組合せたものであり、
前記芯材と、前記ガスバリヤ膜を除いた前記外被材とのプラスチック材料が同一材料である
ことを特徴とする真空断熱材。 - 請求項1において、
前記外被材のガスバリヤ膜は、アルミニウムを蒸着したもの、および/または、ポリアクリル酸或いはポリビニルアルコールのプラスチック材料をコーティングしたもの、からなり、
同一のガスバリヤ膜を2層または異なるガスバリヤ膜を2層設けた
ことを特徴とする真空断熱材。
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