JP5081743B2 - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
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Description
しかし、EEVC/WG17の頭部保護試験は、試験範囲を乗用車のボンネット上のみと規定しているため、現在進められている国際研究調和活動(IHRA)では、大人頭部保護試験の範囲に前面窓ガラスも含めることを検討している。
本発明は、ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有し、少なくとも中間層と2層の最外層とを含む3層以上の多層構造からなる合わせガラス用中間膜であって、前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下であり、前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が、前記中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’の1/2以下であり、前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの可塑剤の含有量は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して60重量部以上であり、かつ、前記中間層の可塑剤の含有量に比べて、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して5重量部以上異なるものであり、前記最外層の厚さの合計値は、合わせガラス用中間膜全体の厚さの10%以上であり、前記中間層は、合わせガラス用中間膜の厚さ方向に対して、いずれかの表層側に偏在している合わせガラス用中間膜である。
以下に本発明を詳述する。
なお、本発明の合わせガラスにおいて、HIC値(EEVC)は、大きさが600mm×600mmの合わせガラスを開口部が500mm×500mmの枠に固定したときに、その中央部に11.1m/sの速度でインパクタヘッドを衝突させることにより測定される。
図1に示すように、HIC値測定装置10は、主に、上端に合わせガラスの外周部分を載置するための鍔部12が形成された箱状の支持部11と、鍔部12と略同形状の固定部13と、人間の頭部を模した形状のインパクタヘッド14とから構成されている。
支持部11の鍔部12と固定部13とには、それぞれ対応する位置に複数の貫通孔(図示せず)が形成されており、鍔部12上にHIC値を測定する合わせガラスを載置し、該合わせガラス上に固定部13を配設した後、貫通孔にネジ等の固定部材を螺合することで、合わせガラスをその外周部分で保持固定できるようになっている。
すなわち、図1に示したHIC値測定装置では、鍔部12及び固定部13の内周部分の大きさが500mm×500mmとなっている。
このようなインパクタヘッド14は、上記のように保持固定させた合わせガラスの上方に配置されており、合わせガラスの表面に上述の条件で衝突させた際の衝撃を上記加速度センサが感知して合わせガラスのHIC値を測定する。
なお、本発明の合わせガラスにおいて、HIC値(ECE)は、大きさが1100mm×500mmの合わせガラスを開口部が1070mm×470mmの枠に固定したときに、その中央部に落下高さ4mでインパクタヘッドを衝突させることにより測定される。このときのインパクタヘッドの衝突速度は8.9m/sである。
図2に示すように、HIC値測定装置は、上述のHIC値(EECV)と同様の構造を有する合わせガラス支持台21と、人間の頭部を模した形状のインパクタヘッド22、及びインパクタヘッドを垂直に落下させるガイドシステム23とから構成されている。
HIC値(ECE)は、HIC値(EECV)と同様に、上記式(1)により算出できる。
以下にそれぞれの場合について詳述する。
この場合に用いられる合わせガラス用中間膜としては特に限定されないが、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して中間膜用可塑剤が30重量部以上含有されているものが好適に用いられる。このような大量の中間膜用可塑剤が配合された合わせガラス用中間膜を用いることにより、合わせガラスのHIC値を低下させることができる。中間膜用可塑剤の配合量としては40重量部以上であることがより好ましく、45重量部以上であることが更に好ましく、60重量部以上であることが特に好ましい。
上記合わせガラス用中間膜が、2層以上の多層構造となる場合には、少なくとも1層に上記構成の樹脂層を有することにより、HIC値の低下が可能となる。
なお、本明細書において、「アセタール化度」とは、ポリビニルアセタール樹脂のアセタール基が原料となるポリアルコール樹脂の2つの水酸基をアセタール化して形成されていることから、アセタール化された2つの水酸基を数える方法により算出したものをいう。
なお、上記合わせガラス用中間膜の赤外吸収スペクトルの測定方法としては、例えば、HORIBA社製「FT−IR」を用いて、赤外吸収スペクトルを求め、得られたピークのうち水酸基に対応するピークから測定することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂を架橋する方法としては、例えば、ポリビニルアルコールをブチルアルデヒド等のアルデヒドによりアセタール化する際に、グルタルアルデヒドのようなジアルデヒドを用いて、分子間をジアセタール結合により軽度に架橋させる方法;ポリビニルアルコールのアセタール化反応において目的のアセタール化度の少なくとも90%に達した後、これに酸触媒を追加して60〜95℃で反応させることにより、ポリビニルアセタール分子間をモノブチラール結合によって架橋する方法;得られたポリビニルアセタール樹脂に残存する水酸基と反応する架橋剤を添加し、水酸基を架橋する方法;ジイソシアネート、多価エポキシによりポリビニルアセタール樹脂に残存する水酸基を架橋する方法等が挙げられる。
上記ゴム粒子としては特に限定されないが、例えば、周りの樹脂と屈折率が近く得られる合わせガラス用中間膜の可視光線透過率等を悪化させにくいことから、ポリビニルアセタール架橋体等が好適である。また、上記ゴム粒子の粒径としては特に限定されないが、1.0μm以下であることが好ましく、上記ゴム粒子の配合量としては特に限定されず、ポリビニルアセタール樹脂等の樹脂100重量部に対して好ましい下限は0.01重量部、好ましい上限は10重量部である。
U=∫σdε (2)
合わせガラス用中間膜がポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して中間膜用可塑剤が30重量部以上含有されている樹脂組成物からなる層のみからなる場合、HIC値を低くすることはできるものの、耐貫通性等の車両用ガラスとして要求される基本的な諸性能が劣ることがある。例えば、本発明の合わせガラスは、落球高さ測定試験により測定された落球高さが4m以上であることが好ましい。4m未満であると、合わせガラス全体としての耐貫通性等が不充分となり、車両用ガラスとしては用いることができないことがある。より好ましくは5m以上であり、更に好ましくは7m以上である。
多層構造とすることにより、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して中間膜用可塑剤が30重量部以上含有されている樹脂組成物からなる層によりHIC値を低下させると同時に、他の層により耐貫通性等の性能を付加して、異なる機能を両立させることができる。
多層構造を有する合わせガラス用中間膜としては特に限定されないが、以下により好ましい構成を詳述する。
また、このような合わせガラス用中間膜において、上記貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下である層の厚さは、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることが好ましい。10%未満であると、低HIC値を実現できないことがある。より好ましくは14%以上、更に好ましくは20%以上である。
このような2層構造を有する合わせガラス用中間膜を用いれば、低HIC値と耐貫通性能とを両立することができる。
なお、上記中間層の貯蔵弾性率G’は、最外層を構成する2層の一方の貯蔵弾性率G’の1/2以下であればよいが、最外層を構成する2層のいずれもの貯蔵弾性率G’の1/2以下であることがより好ましい。
また、このような合わせガラス用中間膜において、上記中間層の厚さは、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることが好ましい。10%未満であると、低HIC値を実現できないことがある。より好ましくは14%以上、更に好ましくは20%以上である。
このような3層構造を有する合わせガラス用中間膜を用いれば、低HIC値と耐貫通性能とを両立でき、更に合わせガラス用中間膜同士の耐ブロッキング性等の性能を発現することができる。
なお、上記中間層のうちの少なくとも1層の貯蔵弾性率G’は、最外層を構成する2層の一方の貯蔵弾性率G’の1/2以下であればよいが、最外層を構成する2層のいずれもの貯蔵弾性率G’の1/2以下であることがより好ましい。
また、このような合わせガラス用中間膜において、上記貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下である中間層の厚さは、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることが好ましい。10%未満であると、低HIC値を実現できないことがある。より好ましくは14%以上、更に好ましくは20%以上である。
このように貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下である中間層をいずれかの表層側に偏在させる方法としては、例えば、一方の最外層の厚さを、他方の最外層の厚さの1.2倍以上、より好ましくは1.5倍以上、更に好ましくは2倍以上にする方法等が挙げられる。
このような3層及び4層以上の多層構造を有する合わせガラス用中間膜を用いれば、低HIC値と耐貫通性能とを両立することができる。
このとき、最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下であり、中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が1×107Pa以上であることが好ましく、最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおけるtanδが0.7以上であることが更に好ましい。
なお、上記最外層を構成する2層の一方の貯蔵弾性率G’が、中間層の貯蔵弾性率G’の1/2以下であればよいが、最外層を構成する2層のいずれもの貯蔵弾性率G’が中間層の貯蔵弾性率G’の1/2以下であることがより好ましい。
このような合わせガラス用中間膜において、上記最外層の厚さの合計値は、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であるこがこのましい。10%未満であると、低HIC値を実現できないことがある。より好ましくは14%以上、更に好ましくは20%以上である。
このような3層構造を有する合わせガラス用中間膜を用いれば、低HIC値と耐貫通性能とを両立できる。
なお、上記最外層を構成する2層の一方の貯蔵弾性率G’が、中間層を構成する層のうち少なくとも1層の貯蔵弾性率G’の1/2以下であればよいが、最外層を構成する2層のいずれもの貯蔵弾性率G’が中間層の貯蔵弾性率G’の1/2以下であることがより好ましい。
また、このような合わせガラス用中間膜において、最外層の厚さの合計値は、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることが好ましい。10%未満であると、低HIC値を実現できないことがある。より好ましくは14%以上、更に好ましくは20%以上である。
このように貯蔵弾性率G’が1×107Pa以上である中間層をいずれかの表層側に偏在させる方法としては、例えば、一方の最外層の厚さを、他方の最外層の厚さの1.2倍以上、より好ましくは1.5倍以上、更に好ましくは2倍以上にする方法等が挙げられる。
このような3層及び4層以上の多層構造を有する合わせガラス用中間膜を用いれば、低HIC値と耐貫通性能とを両立することができる。
上記カルボン酸の金属塩としては、例えば、ペンタン酸金属塩(炭素数5)、ヘキサン酸(2−エチルブタン酸)金属塩(炭素数6)、ヘプタン酸金属塩(炭素数7)、オクタン酸金属塩(炭素数8)等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、上記カルボン酸は、直鎖タイプであってもよく側鎖タイプであってもよい。
このような合わせガラス用中間膜を得る方法としては特に限定されないが、合わせガラス用中間膜の破断抗張力、破断伸長率、破断エネルギーを適宜調整する他、合わせガラス用中間膜の一部に裂けを発生しやすくする切れ目や、厚みが薄い部分等の脆弱部分を設ける方法等が挙げられる。
これらの合わせガラス用中間膜もまた、本発明の1つである。
なお、このような厚さの異なるガラス板を用いた構造の合わせガラスを車両用のガラスとして使用する場合には、厚さの厚い方を車外側、車内側のいずれに用いてもよいが、合わせガラスとしての耐久性を高めるために厚さの厚い方を車外側とすることが好ましい。
また、上記透明樹脂板は一般に傷が付きやすいことから、車両用ガラスとして用いるためには、透明エラストマー等により被覆されていることが好ましい。
上記透明エラストマーとしては特に限定されず、例えば、ウレタン系エラストマー、ナイロン系エラストマー、直鎖低密度ポリエチレン等が挙げられる。
また、多層構造の合わせガラス用中間膜の製造方法としては特に限定されず、例えば、上述したポリビニルアセタール樹脂等の樹脂成分、可塑剤及び必要に応じて他の添加剤を配合し、均一に混練りした後、各層を一括で押出し成型する方法、上述の方法により作成した2つ以上の樹脂膜をプレス法、ラミネート法等により積層する方法が挙げられる。プレス法、ラミネート法等により積層する方法に用いる積層前の樹脂膜は単層構造でも多層構造でもよい。
この製造方法においては、上述のように、加熱圧着する時の温度を60〜100℃の範囲に限定し、圧着圧力、圧着時間及び吸引脱気する時の減圧度等の諸条件を上記程度の範囲内で適宜設定することにより、合わせガラス用中間膜とガラス板との接着力を所望の適性範囲内に収まるように調整することができる。
本発明の合わせガラスを車両用ガラスとして使用し、窓枠に固定した場合には、特に窓枠や下端部に近い部分においてHIC値が高い傾向にある。また、対人事故が発生した場合、歩行者等の頭部が衝突する箇所は、車両用ガラス(特にフロントガラス)の下端部分の確率が高い。従って、特に窓枠や下端部に近い部分のHIC値が低くなるように調整してもよい。即ち、合わせガラス用中間膜が一方の端から他方の端に向かって順次厚くなっている楔形状であるものや、周辺部の厚さが中央部よりも厚くなっている形状である合わせガラスを用いを用いれば、特に窓枠や下端部に近い部分のHIC値が低くなるようにすることが可能である。
このような構成の合わせガラス用中間膜は、異形押し出し成形できる金型を用い、いずれの層も楔形状になるように多層押し出し成形することにより製造することができる。
なお、合わせガラス用中間膜が多層構造である場合には、全ての層のポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して好ましい下限が0.05重量部、好ましい上限が5.0重量部である。
合わせガラス用中間膜の製造
赤外吸収スペクトルを測定したときに得られる水酸基に対応するピークの半値幅が245cm−1であるポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ800μmの樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。
結果を表1に示した。
図1に示した構造のHIC測定装置を用いて合わせガラスのHIC値(EEVC)を測定した。HIC値が1000以下の場合を合格(〇)と、1000を超える場合を不合格(×)と評価した。
図2に示した構造のHIC測定装置を用いて、合わせガラス表面より4mの高さからインパクタヘッドを落下させて合わせガラスに衝突させ、合わせガラスのHIC値(ECE)を測定した。
なお、測定の際に合わせガラス用中間膜に裂けが発生したものについては、裂けの長さを測定した。
合わせガラス用中間膜をダンベル1号(JIS K 6771準拠)の形状の試験片とし、引張試験機を用いて引っ張り速度500%/分で引っ張り、測定温度20℃で破断抗張力(kg/cm2)を測定した。得られた値から応力σ(MPa)−歪みε(%)曲線を求めた。なお、500%/分とは、1分間に試験片のチャック間距離の5倍の距離を動かす速度を意味する。
次に、得られた応力−歪み曲線から最大応力σ、破断点歪みεを求め、上記式(2)により破断エネルギーUを算出した。
動的粘弾性測定装置(装置名;DVA−200、メーカー;アイティー計測制御(株))を用いて、20℃にて50〜100Hzの範囲のせん断粘弾性測定を行い、測定で得られた貯蔵弾性率の最大値をG’(max)、最小値をG’(min)とし、測定で得られたtanδの最大値をtanδ(max)とした。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ1500μmの樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)45重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ760μmの樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ340μmの樹脂膜(1)を得た。
次いで、ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合14モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)62重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ120μmの樹脂膜(2)を得た。
得られた樹脂膜について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定した。結果を表2に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ250μmの樹脂膜(3)を得た。
次いで、ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合14モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)60重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ250μmの樹脂膜(4)を得た。
得られた樹脂膜について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定した。結果を表2に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ300μmの樹脂膜(5)を得た。
次いで、ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合14モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)60重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ300μmの樹脂膜(6)を得た。
得られた樹脂膜について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定した。結果を表2に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度68.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ500μmの樹脂膜(7)及び厚さ200μmの樹脂膜(8)を得た。
得られた樹脂膜について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定した。結果を表2に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。ただし、樹脂膜(8)側に貼り合せたガラス面にインパクタヘッドを衝突させることにより、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合14モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)50重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ450μmの樹脂膜(9)を得た。
得られた樹脂膜について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定した。結果を表2に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。ただし、樹脂膜(5)側に貼り合せたガラス面にHIC測定用インパクタヘッドを衝突させることにより、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
実施例3で得られた樹脂膜(7)を2枚の参考例18で得られた樹脂膜(2)で挟み、加熱プレスを行い熱圧着して3層構造の合わせガラス用中間膜を得た。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図8に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
実施例3で得られた樹脂膜(7)を、参考例18で得られた樹脂膜(2)と参考例20で得られた樹脂膜(5)とで挟み、加熱プレスを行い熱圧着して3層構造の合わせガラス用中間膜を得た。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図9に示した。
また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。ただし、樹脂膜(5)側に貼り合せたガラス面にHIC測定用インパクタヘッドを衝突させることにより、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
赤外吸収スペクトルを測定したときに得られる水酸基に対応するピークの半値幅が190cm−1であるポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合14モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)45重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形して、厚さ760μmの樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
平均重合度1500、鹸化度99.5モル%のポリビニルアルコールを10重量%濃度となるように純水に溶解したポリビニルアルコール水溶液を調製した。このポリビニルアルコール水溶液100重量部に、酸触媒として10%塩酸0.8重量部とブチルアルデヒド5.73重量部とを加えた後、85〜95℃にて攪拌しながら1時間反応させた。その後、酸触媒として10%塩酸3.5重量部を追加し、85℃にて攪拌しながら2時間反応を行い、架橋ポリビニルブチラール樹脂の粒子を得た。得られた架橋ポリビニルブチラール樹脂粒子の平均粒子径は1.0μmであった。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
参考例5で調製した架橋ポリビニルブチラール樹脂100重量部、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40重量部を混合し、これを混練機で充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、980N/cm2の圧力で20分間プレス成形して、厚さ860μmの樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。また、得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
得られた合わせガラス用中間膜及び合わせガラスについて、参考例1と同様の評価を行った。
参考例1と同様の方法により得た合わせガラス用中間膜を、厚さがそれぞれ1.8mm及び4mmの透明な2枚のフロートガラスで挟み込み、これをゴムバック内に入れ、2660Paの真空度で20分間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスをオートクレーブ中で135℃、圧力118N/cm2の条件で20分間圧着を行い、合わせガラスを得た。
得られた合わせガラスについて、上述の方法により、4mmのフロートガラス側よりHIC測定用インパクタヘッドを衝突させて、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
参考例7と同様の方法により得た合わせガラスについて、上述の方法により、1.8mmのフロートガラス側よりHIC測定用インパクタヘッドを衝突させて、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
参考例1と同様の方法により得た合わせガラス用中間膜を、厚さ2.5mmのフロートガラスと厚さ1.0mmの表面に透明エラストマーからなる傷つき防止層を設けたポリメタクリル酸メチルとで挟着し、これをゴムバック内に入れ、2660Paの真空度で20分間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスをオートクレーブ中で135℃、圧力118N/cm2の条件で20分間圧着を行い、合わせガラスを得た。
得られた合わせガラスについて、上述の方法により、フロートガラス側よりHIC測定用インパクタヘッドを衝突させて、HIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)30重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形した。プレス成形において、一方の辺の端の厚さが660μm、これに対向する他方の辺の厚さが860μmとなるようにして、くさび形状の樹脂膜を得、これを合わせガラス用中間膜とした。
得られた合わせガラス用中間膜を用いた以外は、参考例1と同様にして合わせガラスを作製した。
得られた合わせガラスについて、上述の方法によりHIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
参考例18で得られた樹脂膜(1)2枚の間に、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートからなる樹脂膜を挟み、加熱プレスを行い熱圧着して、3層構造の合わせガラス用中間膜を得た。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図10に示した。
得られた合わせガラス用中間膜を用いた以外は、参考例1と同様にして合わせガラスを作製した。
得られた合わせガラスについて、上述の方法によりHIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
ポリビニルブチラール樹脂(アセタール化度65.0モル%、ビニルアセテート成分の割合0.6モル%)100重量部と、可塑剤としてトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)30重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレス成形した。プレス成形において、底辺430μm、高さ500mmの直角三角形の断面を有するくさび形状の樹脂膜(10)を得た。
得られた合わせガラス用中間膜を用いた以外は、参考例1と同様にして合わせガラスを作製した。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図11に示した。
得られた合わせガラスについて、上述の方法によりHIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートからなる樹脂膜に、長さ5mmの切れ目を直線状に20mmピッチで入れた。更に、これと同様な直線状の切れ目を各直線間が100mmで平行な直線状になるように、ポリエチレンテレフタレートからなる樹脂膜全面に入れた。
参考例18で得られた樹脂膜(1)2枚の間に、得られた切れ目の入った厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートからなる樹脂膜を挟み、加熱プレスを行い熱圧着して、3層構造の合わせガラス用中間膜を得た。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図12に示した。
得られた合わせガラス用中間膜を用いた以外は、参考例1と同様にして合わせガラスを作製した。
得られた合わせガラスについて、上述の方法によりHIC値(EEVC)及びHIC値(ECE)を測定した。
結果を表3に示した。
(ITO分散可塑剤の調製)
トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)100重量部に対し、錫ドープ酸化インジウム(ITO)粉末を2.5重量部仕込み、分散剤としてポリリン酸エステル塩を用い、水平型のマイクロビーズミルにて、3GO中にITO微粒子を分散させた。その後、得られた分散液にアセチルアセトン0.25重量部を攪拌下で添加し、ITO分散可塑剤を得た。
樹脂膜(1)の作製において、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)38重量部の代わりに、参考例14で得られたITO分散可塑剤38重量部を用いた以外は参考例18と同様にして、厚さ340μmの樹脂膜(12)を得た。
また、樹脂膜(2)の作製において、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)62重量部の代わりに、参考例14で得られたITO分散可塑剤62重量部を用いた以外は参考例18と同様にして、厚さ120μmの樹脂膜(13)を得た。
得られた樹脂膜(12)及び(13)について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定し、更に、以下の方法によりITO微粒子の分散状態を評価した。結果を表4に示した。
合わせガラス用中間膜の断面の超薄片を作製し、透過型電子顕微鏡(TEM:日立製作所社製、H−7100FA型)を使用して写真撮影を行った。なお、写真撮影は3μm×4μmの範囲を×20000倍の倍率で撮影し、写真の焼き付けで3倍に引き伸ばした。
撮影範囲3μm×4μm中の全ITO微粒子の粒子径の長径を測定し、堆積換算平均により、平均粒子径を求めた。更に、撮影範囲中に存在する粒子径100nm以上の微粒子数を求め、撮影面積12μm2で除することにより、1μm2当たりの個数を算出した。
得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
参考例18で得られた樹脂膜(2)を参考例15で得られた2枚の樹脂膜(12)で挟み、加熱プレスを行い熱圧着して3層構造の合わせガラス用中間膜を得た。得られた合わせガラス用中間膜の構成を示す模式図を図14に示した。
得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
(ATO分散可塑剤の調製)
トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)100重量部に対し、アンチモンドープ酸化錫(ATO)粉末を3.0重量部仕込み、分散剤としてポリリン酸エステル塩を用い、水平型のマイクロビーズミルにて、3GO中にATO微粒子を分散させた。その後、得られた分散液にアセチルアセトン0.25重量部を攪拌下で添加し、ATO分散可塑剤を得た。
得られた樹脂膜(14)について上述の方法により、貯蔵弾性率G’及びtanδを測定し、ITO微粒子の場合と同様にしてATO微粒子の分散状態を評価した。結果を表4に示した。
得られた合わせガラス用中間膜を用いて、参考例1と同様の方法により合わせガラスを得た。
更に、得られた合わせガラスについて、以下の方法により電磁波透過性、可視光透過率、日射透過率及びヘイズの評価を行った。
結果を表5に示した。
KEC法測定(近傍界の電磁波シールド効果測定)によって、0.1〜2GHzの範囲の反射損失値(dB)を通常の板厚2.5nmのフロートガラス単板と比較し、上記周波数での差の最小・最大値を記載した。また、2〜26.5GHzの範囲の反射損失値(dB)は、送信受信用の1対のアンテナ間にサンプル600mm角を立て、電波信号発生装置からの電波をスペクトルアナライザーで受信し、そのサンプルのシールド性を評価した(遠方界の電磁波測定法)。
JIS K 6714に準拠して測定した。
直記分光光度計(島津製作所社製、UV3100)を用いて、300〜2100nmの透過率を測定し、JIS Z 8722及びJIS R 3106(1998)によって380〜780nmの可視光透過率Tv、及び、300〜2100nmの日射透過率Tsを求めた。
11 支持部
12 鍔部
13 固定部
14 インパクタヘッド
20 HIC値(ECE)測定装置
21 合わせガラス支持台
22 インパクタヘッド
23 ガイドシステム
24 光センサ
Claims (11)
- ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有し、少なくとも中間層と2層の最外層とを含む3層以上の多層構造からなる合わせガラス用中間膜であって、
前記中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が 2×106Pa以下であり、
前記中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が、前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’の1/2以下であり、
前記中間層の可塑剤の含有量は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して60重量部以上であり、かつ、前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの可塑剤の含有量に比べて、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して5重量部以上異なるものであり、
前記中間層の厚さは、合わせガラス用中間膜全体の厚さの10%以上であり、
前記中間層は、合わせガラス用中間膜の厚さ方向に対して、いずれかの表層側に偏在している
ことを特徴とする合わせガラス用中間膜。 - 一方の最外層の厚さが他方の最外層の厚さの1.2倍以上であることを特徴とする請求項1記載の合わせガラス用中間膜。
- 最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が1×107Pa以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の合わせガラス用中間膜。
- 中間層は、温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおけるtanδが0.7以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の合わせガラス用中間膜。
- 中間層の厚さが、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の合わせガラス用中間膜。
- ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有し、少なくとも中間層と2層の最外層とを含む3層以上の多層構造からなる合わせガラス用中間膜であって、
前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が2×106Pa以下であり、
前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が、前記中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’の1/2以下であり、
前記最外層を構成する2層の一方又はいずれもの可塑剤の含有量は、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して60重量部以上であり、かつ、前記中間層の可塑剤の含有量に比べて、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して5重量部以上異なるものであり、
前記最外層の厚さの合計値は、合わせガラス用中間膜全体の厚さの10%以上であり、
前記中間層は、合わせガラス用中間膜の厚さ方向に対して、いずれかの表層側に偏在している
ことを特徴とする合わせガラス用中間膜。 - 一方の最外層の厚さが他方の最外層の厚さの1.2倍以上であることを特徴とする請求項6記載の合わせガラス用中間膜。
- 中間層の温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおける貯蔵弾性率G’が1×107Pa以上であることを特徴とする請求項6又は7記載の合わせガラス用中間膜。
- 最外層を構成する2層の一方又はいずれもの温度20℃、周波数5.0×101〜1.0×102Hzにおけるtanδが0.7以上であることを特徴とする請求項6、7又は8記載の合わせガラス用中間膜。
- 最外層の厚さの合計値が、合わせガラス用中間膜全体厚さの10%以上であることを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の合わせガラス用中間膜。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の合わせガラス用中間膜とガラス板とが積層され、一体化されていることを特徴とする合わせガラス。
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