JP5080008B2 - 光源装置、光走査装置及びこれを用いる画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、高速回転に伴う騒音や熱等の問題があり、回転速度向上にも限界がある。一方で、高速かつ高密度の光走査を達成するための別の手段としては、1度に複数の光ビームを走査して、同時に複数ラインを走査させる方法がある。
複数の光ビームを走査することを可能とするマルチビーム光源装置として、複数の光ビームを発生する1つのマルチビーム光源(1つのパッケージ内に複数の発光点を有するレーザアレイ光源)を用いて、従来の1つの光源を用いた光走査装置に置き換えることで実現することができる。
一方、従来のシングルビーム光源(1つのパッケージ内に1つの発光点を有するレーザ光源)を複数個用いて、マルチビーム光源装置を達成する方法が多数提案されている。
光源としては一般に半導体レーザが用いられており、従来は端面発光レーザがその主流であった。しかし近年では面発光レーザ(VCSELと呼ばれる)が登場してきた。
面発光レーザでは、端面発光レーザに比べてアレイ化が容易であることから、端面発光レーザでは4ビームから8ビーム程度が限界であったアレイ化に対して、面発光レーザでは16ビームから32ビーム、またそれ以上のアレイ化が可能となっている。
そのため、画像形成装置の印字速度の向上や、書き込み密度向上を達成するための光源として、また、面発光レーザを使用する光学装置、例えば、光通信用光源として期待されている。
従来、複屈折性を用いるためには、水晶や方解石などの複屈折性結晶を用いる必要があり、物質固有の特性であることから複屈折性を変えることは難しかった。それに対して構造複屈折では特別な結晶を用いることなく、一般的な媒質の形状によって複屈折性を変えることができるため、比較的容易に制御することが可能である。
これによって、複屈折性結晶を用いない偏光ビームスプリッタなどが実現できる。また、媒質の形状による有効屈折率を制御することで反射防止構造を光学面に形成することもできる。
上記構造複屈折を有することから、TE偏光とTM偏光に対して、その構造の厚さを制御することによって位相差を変化させることができ、λ/2板やλ/4板の機能を発生させることができる。
TE偏光およびTM偏光に対する屈折率をn(TE)、n(TM)とし、使用する光の波長をλ、構造の厚さをdとおけば、発生する位相差φは、
φ=2π{n(TE)−n(TM)}d/λ
で表すことができる。
また、適切な厚さdを選ぶことによって、いずれかの偏光のみを透過する偏光フィルタを実現することもできる。
端面発光レーザでは、後方への出射光をモニタしながらAPC(自動電力制御、Auto Power Control)をかけて駆動しているのが一般的であるのに対し、面発光レーザではその構造上、後方出射光を生じないため、何らかの手段による光量制御が必要となる。
光量制御がかけられない光源装置を用いて画像形成装置で出力した画像においては、光源装置の光出力変動に起因する濃度変動が発生してしまい、良好な画像が得られないという問題を生じる。
そのため、面発光レーザを用いた場合の光量制御手段として、面発光レーザから放出される光ビームのうち、或る所定の割合を有する一部の光ビームを分岐させて光検出器に導き、その光検出器の出力に応じて、レーザ光量制御装置において、面発光レーザの光出力が所定の出力となるようにその駆動電流を制御して、面発光レーザを駆動するという手段が考えられる。
。図14はハーフミラーを用いる一部の光ビームの分岐の従来例を示す概略図である。
一部の光ビームを分岐させて光検出器40に導くための方法として、特許文献1ではビームスプリッタ41を用いて一部の光ビームを分岐させている(図13)。また、特許文献2では、ビーム分離光学素子としてハーフミラー44を用いて一部の光ビームを分岐させている(図14)。
図14の光学系43の光量制御回路42では、ハーフミラー44及びポリゴンミラー48、被走査面(感光体ドラム)45への2枚の走査結像レンズ46、47のみを符号で示している。
端面発光レーザでは、出射する光ビームの偏光方向は、端面発光レーザの活性層に平行な方向を有する直線偏光である。図15は端面発光レーザの出射する光ビームの偏光方向を示す模式図である。
図15のように端面発光レーザの直線偏光に対し、面発光レーザではその構造上、基本的にランダム偏光であるため、何らかの手段による偏光制御が必要となる。
光走査装置において、光ビームは光偏向器による反射や、多数の光学素子による透過や反射を受ける。この際、界面での透過や反射は偏光依存性を有するため、入射面に平行な面内にその偏光方向を有する(P偏光)場合と、入射面に垂直な方向にその偏光方向を有する(S偏光)場合では、その透過率、反射率が異なってしまう。
そのため、マルチビーム光源装置では各々の光源から出射する光ビームの偏光方向は等しくすることが望ましい。また、端面発光レーザを用いた光源装置を想定して製作された光走査装置に面発光レーザを用いた光源装置を置き換えた場合には、その偏光方向は等しく合わせる必要があり、もし異なる偏光状態にある場合には、1ライン内(1走査内)における光量特性が著しく劣化する。
従って、このような画像形成装置で出力した画像においては、光偏向器や光学素子の透過率や反射率の偏光依存性に起因する濃度変動が発生してしまい、良好な画像が得られないという問題を生じる。
また、面発光レーザの構造や製造方法に応じて制御構造も異なることが推測され、任意の面発光レーザに適用できるとは限らない。他の一例としては、面発光レーザから出射した光ビームに対して、透過や反射の偏光依存性を受けない段階において、その偏光を制御することが考えられる。
図17は面発光レーザの出射側に偏光ビームスプリッタを配置する特許文献4の偏光制御手段の従来例を示す概略図である。図18は偏光子とハーフミラーを使用する特許文献5の偏光制御手段の従来例を示す概略図である。
面発光レーザの発光部外に偏光制御手段を用いた方法として、特許文献4では面発光レーザ49の出射側に偏光ビームスプリッタ50を配置して、所望の偏光方向の光ビームだけを透過させている(図17)。また、特許文献5では光ビームの光路中に偏光子51、ハーフミラー52を設けることによって所望の偏光方向の光ビームだけを透過させている(図18)。
上述したように、特許文献1の光量制御手段は、ビームスプリッタやカバーガラス(平行平板)にて一部の光を分岐させて光検出器へ導く。特許文献2の光量制御手段は、ビーム分離光学素子(ハーフミラー)を用いる。
特許文献3では、共振器構造によって偏光を制御する。特許文献4の偏光制御手段では、面発光レーザの出射側に偏光ビームスプリッタを配置している。特許文献5では、光源手段と偏向手段との間に偏光制限手段を設けた光走査装置が開示され、さらに偏光制限手段は一部の光学要素と一体的に形成される。さらには偏光制限手段と偏向手段との間に光量検出手段を設ける。
特許文献6では、偏光フィルタによって偏光方向を制御する。さらに、非特許文献1では、光の波長よりも小さい周期構造を有するような構造(SWS=Subwavelength Structure;サブ波長構造)について記載している。
光量制御が掛けられない光源装置を用いて画像形成装置で出力した画像においては、光源装置の光出力変動に起因する濃度変動が発生してしまい、良好な画像が得られないという問題を生じる。
さらに、端面発光レーザを用いた光源装置を想定して製作された光走査装置に面発光レーザを用いた光源装置を置き換えた場合には、その偏光方向は等しく合わせる必要があり、もし異なる偏光状態にある場合には、1ライン内(1走査内)における光量特性が著しく劣化するという問題もある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、光量制御手段と偏光制御手段の両方を1つの光源装置内に有するとともに、さらに光路分岐手段と偏光制御手段をカバーガラスと一体化した小型で、低コストの面発光レーザを用いた光源装置、これを備える光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
また、請求項2に記載の発明は、前記光路分岐手段が前記カバーガラス上に設けた周期構造による回折格子である請求項1記載の光源装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記偏光制御手段は前記カバーガラス上に設けた前記面発光レーザの波長と同程度、もしくは該波長よりも小さい周期構造による回折格子である請求項1又は2に記載の光源装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記面発光レーザは複数の発光部を有する面発光レーザアレイである請求項1乃至3のいずれか一項記載の光源装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項記載の光源装置と、前記光源装置から導かれる光ビームを光偏向器に導光するための第2光学系と、この第2光学系から導かれる光ビームを偏向走査するための光偏向器と、この光偏向器により偏向走査された光ビームを被走査面上に光スポットとして結像させるための第3光学系と、を有する光走査装置を特徴とする。
本発明によれば、また、光源装置の光出力変動が起きないようにするとともに、画像上においてそれに起因する濃度変動が発生しないようにする。さらに、光偏向器や光学素子の透過率や反射率の偏光依存性が起きないようにするとともに、それに起因する濃度変動が発生しないようにし、これら濃度変動を抑えることによって、良好な画像を得ることができる。
図2は面発光レーザの一例を示す概略図である。図2の面発光レーザ1は、活性層1cが2つのクラッド層1a、1bに挟まれており、さらにそのクラッド層1a、1bの上下の面に高い反射率を有する反射面1d、1eを正対して形成するような構造を有している。
この2つの反射面1d、1eに挟まれた領域が基板6に対して垂直な、いわゆる、ファブリーペロー共振器となり、活性層1cの発振領域1fでレーザ発振が起こり、基板6に対して垂直な方向、すなわち図に示す矢印A方向に光ビームを発振している。面発光レーザ1では、この構造上、基本的にランダム偏光を有している。
この時、カバーガラス3は光路分岐手段であるとともに、偏光制御手段をも兼ね備えている。従って、カバーガラス3には光路分岐手段と偏光制御手段が一体化されているのである。光検出器2からの光ビームの強度信号に基づいて面発光レーザ1の光量制御が行なわれる。
図3はレーザ光量制御装置の一例を示す概略図である。図3において、光源装置Aのカバーガラス3から角度θをもって反射された光ビームの一部は光検出器2に入射される。
光検出器2からの光強度信号はレーザ光量制御装置7に送られ、このレーザ光量制御装置7では面発光レーザ1の光出力が所定の出力となるようにその駆動電流を制御している。レーザ光量制御装置7からの電流信号は面発光レーザ1へフィードバックされており、面発光レーザ1は所定の光出力にて駆動されるようになっている。
このハーフミラー面3aによって、光ビームの或る所定の割合、例えば、50%が透過され、残りの50%が反射される。ハーフミラー面3aは誘電体多層膜などによって形成することができる。
ここで、ハーフミラー面3aで透過又は反射される光ビームの割合は、以下の要因によって設定することができる。この光源装置Aから出射する光ビームはできるだけ高出力が望ましいのが一般的であり、透過率はできるだけ高いほうが良い。
従って、光検出器2で光ビームの一部を検出する上で必要最低限の光出力のみを反射させるが望ましい。光路分岐手段を面発光レーザ1側に設けることにより、偏光制御手段より前に光ビームの一部を分岐することにより、光強度が高い状態で光路分岐が可能である。
例えば、±1次の反射光を光検出器2で検出している様子である。回折面3bのピッチΛを、面発光レーザ1の出射する波長λに対して、Λ>λとすることで、±1次の回折光が発生する。
図5では±1次の反射光に対して光検出器2をそれぞれ設けているが、+1次、または−1次のいずれかに対して設けることもできるし、もちろん±1次以外の回折光を用いることもできる。カバーガラス3を直接加工することが可能であり、高分子や金属ワイヤー等の他の物質を付加する必要がなく、安定した偏光制御手段の形成が可能である。
さらには、回折面3bをブレーズ化することによって、+1次の回折効率を−1次よりも高くすることもできるし、その逆も可である。また、回折面等によって出る不要な光は、光源装置A内または外において、必要に応じて、開口手段(図示せず)等によってカットすることもできる。
図6は偏光制御手段の一例を示す概略図である。図6において、偏光制御手段はカバーガラス3の面発光レーザ1とは反対側に設けられた高分子製偏光フィルタ(偏光子)8である。
このように偏光制御手段を面発光レーザ1とは反対側に設けることにより、光源装置Aの最終面に偏光制御手段があるので、良好に偏光制御された状態で光源装置から出射することができる。
面発光レーザ1から出射されたランダム偏光のうち、或る方向を持った直線偏光成分のみを透過させている。偏光制御手段としては、その他に、ワイヤーグリッド偏光子などを用いることができる。このように、カバーガラス3表面に薄く形成できることが望ましい。
回折面9のピッチΛ’が面発光レーザ1の出射する波長λに近い(Λ’=λ〜10λ程度)、もしくはピッチΛ’が波長λより小さい(Λ’<λ)ような、いわゆる、共鳴領域、もしくはサブ波長領域と呼ばれる領域において、その回折面9は偏光依存性を有する。このような回折面9では、その回折面9に入射する光ビームの偏光方向(例えば、TE波やTM波)によって、その挙動が異なる。
例えば、Λ’=2λとなる偏光依存性の回折面9はSchmitz(シュミッツ)等による(OPTICS LETTERS(オプティクス・レターズ)、第20巻、第17号、p1830)に示されている。これによれば、TE偏光を透過させることができ、TM偏光は±1次で回折させている。
また、Λ’<λとなるサブ波長構造を用いても、構造複屈折性を用いて上記のような所望の偏光を透過させることが可能である。回折面9等によって出る不要な光は、光源装置A内または外において、必要に応じて、開口手段(図示せず)等によってカットすることもできる。
カバーガラス3を直接加工することが可能であり、多層膜等の他の物質を付加する必要がなく、熱的、強度的に安定した光路分岐手段の形成が可能である。
図8及び図9において、光路分岐手段と偏光制御手段の両方をカバーガラス3の一方の面(図では面発光レーザ1側の面)に設けた回折面10である。この回折面10の対向側にはホルダ4内でベース5に取り付けられた光検出器2が配置されている。
カバーガラス3上には、光路分岐手段としてピッチΛを有する回折格子と、偏光制御手段としてピッチΛ’を有する回折格子が一体化され、2つの周期構造が複合化された偏光依存性の回折格子10が形成されている。ピッチで比較すると、Λ>Λ’となっている。
n(TE)=√{fn2+(1−f)}
n(TM)=√[n2/{f+(1−f)n2}]
となる。
従って、ピッチΛ’の周期構造部はTE偏光、TM偏光に対して異なった有効屈折率を有するように扱える。すなわち、図9ではTE偏光に対しては、ピッチΛの屈折率n(TE)からなる回折格子のように見え、TM偏光に対しては、ピッチΛの屈折率n(TM)からなる回折格子のように見える。
従って、TE偏光、TM偏光に対して異なった挙動を示すことが可能であり、一方の直線偏光は透過するが、それに直交する直線偏光は反射するような偏光分離ミラーを構成することができる。これによって、偏光制御が可能である。
さらに、光路分岐を行うために、反射する光ビームに対しては、ピッチΛを選択することにより、例えば、±1次の回折を生じるようにすることができるので、光検出器2へ光ビームの一部を分岐させることができ、光路分岐手段として挙動することができる。
面発光レーザ1側はパッケージングされていることから、非回折素子表面の保護等を省略することも可能であるし、異物やゴミなどから守ることもできる。もちろん、面発光レーザ1とは反対側に設けることができないわけではない。
本発明では、光源装置を構成する部品として、面発光レーザと、カバーガラスと、光検出器の他に、ベースやホルダを図示しているが、これらが一体化されたホルダを用いても構わないし、別に第3の保持部材を設けても構わない。
これらは本発明になんら影響を与えるものではない。また、ホルダとカバーガラスの支持方法等についても詳細に言及するものではなく、既知の方法を用いることが可能である。
面発光レーザからの光ビームを、光源装置から出射する光ビームと、光源装置内で光検出器へ導く光ビームとに分岐する光路分岐手段と、光源装置から出射する光ビームを直線偏光とする偏光制御手段を、カバーガラスに集約して一体化したところに本発明の特徴があるのであって、それ以外の構成についてはなんら限定するものではない。
面発光レーザは、端面発光レーザに比べると、アレイ化が比較的容易であり、数十個の発光点を有する面発光レーザアレイが実現されている。これらの素子を本発明の光源装置に適用することもできる。
その光ビームの一部を受光する光検出器2は、面発光レーザアレイ1Aを封止するためのカバーガラス3、ホルダ4、及びベース5によってパッケージングされている。
光路分岐手段と偏光制御手段については上述の説明した例が各々の光ビームに対して適用できる。光路分岐手段によって分岐された各々の光ビームは、面発光レーザアレイ1Aの各光ビームをまとめて光量制御するのであれば、光検出器2によって複数の光ビームをまとめて検出してしまうこともできる。
この場合はまとめて検出できるサイズの光検出器を用意してもよいし、代表として幾つかの光ビームを検出するだけのサイズの光検出器を用意することもできる。一方で、面発光レーザアレイ1Aの各光ビームに別々に光量制御を行うようであれば、光路分岐手段によって分岐された光ビーム毎の光検出器を用意する必要がある。
光源ユニット20は、光源装置Aと第1光学系11(例えば、単玉レンズ)から構成される。光源装置Aから出射された光ビームは単玉レンズ11によって平行な光ビームに整形され、第2光学系21に導かれる。この第2光学系21は、例えば、シリンドリカルレンズ12からなり、光ビームはシリンドリカルレンズ12によって線状の光ビームとなるように一方向に収束され、光偏向器13の偏向反射面上に線像として結像する。
その後、第3光学系22に導かれる。第3光学系22は、例えば、2枚の走査結像レンズ14、15からなり、光偏向器13により偏向走査される2つの光ビームは、走査結像レンズ14、15により所望の光スポットに結像される。結像された光スポットは被走査面16上を所定間隔で走査する。
また、光源装置Aに面発光レーザアレイ1A(図10)を用いて複数の光ビームが用いられる場合でも上記と同様である。この場合には、被走査面16において複数の光スポットは、主走査方向及び副走査方向において所定間隔が維持されている。この所定間隔が得られるように、各光学素子(光源装置Aの面発光レーザアレイ1A及び11〜15)が配置されている。
このように、面発光レーザアレイにおいても本発明が適用でき、ビーム数向上に対してメリットがある。さらには、画像形成装置の印字速度の向上、また書き込み密度の向上に対するメリットがある。また、小型で低コストの光源装置が適用できるので、光走査装置に関しても、小型化、低コスト化が実現できる。
光源装置Aから出射された不要な光ビーム(例えば、回折素子による必要でない回折次数の光ビーム)がある場合については、必要に応じて光走査装置内または装置外において、被走査面上に光スポットを形成しないように遮光しておけば良い。
電子写真プロセスは、周知のように、像担持体(例えば、感光体)23に帯電手段24によって電位を与え(帯電プロセス)、光書き込みユニット(露光手段)25からの光スポットを像担持体23上に照射することにより潜像を作り(露光プロセス)、その潜像に現像手段26によりトナーを付着させトナー像を作り(現像プロセス)、記録紙Pに転写手段27によりそのトナー像を写し(転写プロセス)、定着手段28により圧力や熱をかけ、記録紙Pに融着させる(定着プロセス)ようになっている。
なお、像担持体23上に残ったトナーはクリーナ手段29によって清掃され、さらに帯電部分は除電ユニット30によって除電される。また、本発明の光書き込みユニットは、高速なカラー画像出力に有利な、タンデム型の画像形成装置にも適用できる。
このように画像形成装置においては、面発光レーザの光量制御を行うことにより、画像上においてそれに起因する濃度変動が発生しない。また、面発光レーザ1の偏光制御を行うことにより、光偏向器や光学素子の透過率や反射率の偏光依存性が起きないようにして、画像上においてそれに起因する濃度変動が発生しない。これら濃度変動を抑えることによって、面発光レーザ1を用いた場合においても、良好な画像を得ることができる。
さらに、面発光レーザ1の適用により、画像形成装置の印字速度の向上、また書き込み密度の向上を実現することができる。一方で、面発光レーザ1を用いた時と同じ印字速度、同じ走査密度の光走査装置を構成する上では、光偏向器の回転速度を低減することが可能となるため、消費電力の低下、回転運動に伴う騒音の低下や熱発生の低下に貢献できる。
Claims (6)
- 面発光レーザと、この面発光レーザを封止するためのカバーガラスと、前記面発光レーザから出射する光ビームの一部を受光する光検出器とを備えている光源装置において、前記面発光レーザから出射する光ビームの一部を分岐させて前記光検出器に導くための光路分岐手段を前記カバーガラス上の前記面発光レーザ側の面に、前記面発光レーザから出射する光ビームの偏光を制御する偏光制御手段を前記カバーガラス上の前記面発光レーザとは反対側の面に、それぞれ設けることを特徴とする光源装置。
- 前記光路分岐手段は前記カバーガラス上に設けた周期構造による回折格子であることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
- 前記偏光制御手段は前記カバーガラス上に設けた前記面発光レーザの波長と同程度、もしくは該波長よりも小さい周期構造による回折格子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
- 前記面発光レーザは複数の発光部を有する面発光レーザアレイであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の光源装置。
- 請求項1乃至4のいずれか一項記載の光源装置と、前記光源装置から導かれる光ビームを光偏向器に導光するための第2光学系と、この第2光学系から導かれる光ビームを偏向走査するための光偏向器と、この光偏向器により偏向走査された光ビームを被走査面上に光スポットとして結像させるための第3光学系と、を有することを特徴とする光走査装置。
- 請求項5記載の光走査装置を光書き込みユニットとして用いることを特徴とする画像形成装置。
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