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JP5059972B2 - 環状ホールカッタ - Google Patents

環状ホールカッタ

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JP5059972B2
JP5059972B2 JP2011514961A JP2011514961A JP5059972B2 JP 5059972 B2 JP5059972 B2 JP 5059972B2 JP 2011514961 A JP2011514961 A JP 2011514961A JP 2011514961 A JP2011514961 A JP 2011514961A JP 5059972 B2 JP5059972 B2 JP 5059972B2
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Description

本発明は、円筒状とされたカッタ本体の環状の前端面に沿って複数の超鋼チップ等の切削刃を取り付けてなる環状ホールカッタに関する。
環状ホールカッタには、円筒状のカッタ本体及びその前端の複数の刃を高速度鋼などの硬質材料で一体成形したタイプのものや、円筒状のカッタ本体の環状の前端面に、該カッタ本体とは別に用意した超鋼チップなどの切削刃を取り付けたタイプのものがある。
このような環状ホールカッタにおける切削性や耐久性を向上するために、種々の工夫がなされてきている。例えば、米国特許第4、452、554号は上記前者のタイプの環状ホールカッタを開示しており、この環状ホールカッタでは、各切削刃が、半径方向で3つの切削刃部分に分けられ、それらが回転方向で相互にずらして設けられるようにすることにより切屑の排出を円滑にすることにより当該環状ホールカッタの切削性や耐久性の向上を図っている。特開平5‐154709号は、上記第2番目のタイプの環状ホールカッタを開示しており、この環状ホールカッタでは、第1及び第2の二種類の切削刃を用意し、第1及び第2の切削刃が切削する半径方向部分をずらすようにされると共に、第1の切削刃は、上記米国特許と同様に、回転方向でずらして配置された切削部を有するようにすることにより、切屑の排出を円滑にするようにしている。
米国特許第4、452、554号 特開平5‐154709号
本発明は、上記第2のタイプの環状ホールカッタにおいて、その切削性及び耐久性の向上を図ろうとするものである。
本発明は、環状ホールカッタであって、
回転駆動装置に連結される後端と、該後端の反対側の前端と、環状の前端面、及び、該前端面から後方に延びる内周面及び外周面を有する円筒状のカッタ本体と、
該カッタ本体の該外周面に設けられ、該カッタ本体の該前端面から後方に向けて螺旋状に延びる溝状の複数のフルートであって、それぞれ、当該環状ホールカッタの回転方向を基準として、前方壁面と、後方壁面と、該前方内側縁及び後方内側縁間に延びる内側壁面とによって画定される、複数のフルートと、
隣り合うフルート間に形成される螺旋状のランド部と、
該カッタ本体の前端において、各フルートを画定する該内側壁面を当該カッタ本体の半径方向で貫通するように設けられたギャッシュであって、該前端面から各フルート内に凹むように形成されたギャッシュ面によって画定されたギャッシュと、
該カッタ本体の前端において、該ランド内に埋め込まれた複数の切削刃であり、それぞれ、該回転方向を基準として該ランドの前側に隣接するフルートに面し、該隣接するフルートの該後方壁面に沿って延びるすくい面であって、該カッタ本体の該前端面より前方位置にある切削縁を有するすくい面と、該切削縁から該回転方向を基準として後方に延び、該カッタ本体の前方に面する逃げ面とを有する複数の切削刃と、
を有し、
該複数の切削刃は、該カッタ本体の該前端面の周方向で交番的に設けられた第1切削刃及び第2切削刃とからなり、該第2切削刃の該切削縁は、該第1切削刃の該切削縁の対応する半径方向内側部分よりも当該環状ホールカッタの前方位置にある半径方向内側部分と、該第1切削刃の該切削縁の対応する半径方向外側部分よりも当該環状ホールカッタの後方位置にある半径方向外側部分とからなり、該第2切削刃の切削縁の半径方向内側端から半径方向外側に延びる部分は、半径方向外側に向かうに従い次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜するようにされている、第1及び第2切削刃からなり、
該第1切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面は、半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に傾斜して該ギャッシュが設けられているフルートの内側壁面に連続する傾斜面とされており、
該第2切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面は、該ギャッシュ面の半径方向内側縁から半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に傾斜するギャッシュ内側傾斜面と、該ギャッシュ内側傾斜面に続き半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に該ギャッシュ内側傾斜面よりも大きく傾斜して、当該ギャッシュが設けられているフルートの内側壁面に連続するギャッシュ外側傾斜面とからなり、該ギャッシュ外側傾斜面が該第2切削刃の該切削縁の該半径方向内側部分から切り出され該フルートに向けて送り出されてくる切屑の送り出し方向に沿った通路を画定するようにされていることを特徴とする環状ホールカッタを提供する。
この環状ホールカッタでは、切削刃を第1切削刃と第2切削刃とを交互に配置する構成とし、第1切削刃が半径方向外側部分を、第2切削刃が半径方向内側部分を切削するようにして各刃にかかる負荷を軽減すると共に、第1切削刃よりも内側から切屑が送り出されて切屑排出のつまりが生じやすい第2切削刃の前面側に設けられるギャッシュを画定するギャッシュ面を、上述のごとく傾斜角度が小さいギャッシュ内側傾斜面と傾斜角度が大きいギャッシュ外側傾斜面とから構成することにより、ギャッシュ内側傾斜面よりも外側にあって切屑の通り道となる部分に通路を形成することにより、切屑に対する抵抗を低減するものである。傾斜角度が小さいギャッシュ内側傾斜面を設けるのは、カッタ本体に対して傾斜面を形成することによって残される当該カッタ本体の厚さが、傾斜角度が大きい単一の傾斜面とするよりも厚くなるようにして、この残された壁厚部分の強度を保つためである。第2切削刃の切削縁の半径方向内側端から半径方向外側に延びる部分を、半径方向外側に向かうに従い次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜するようにするのは、切り出される切屑をなるべく半径方向外側に向けるためである。
具体的には、上記第1切削刃に隣接するギャッシュ面の傾斜面と上記第2切削刃に隣接するギャッシュ内側傾斜面とが同じ傾斜角度を有するようにすることが好ましい。これは製作をしやすくするためである。
また、第2切削刃の切削縁の半径方向内側部分が、第2切削縁の半径方向内側端から半径方向外側に行くに従い次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜する切削縁内側傾斜部分と、切削縁内側傾斜部分に続き半径方向外側に行くに従って当該カッタ本体の後方に傾斜する切削縁外側傾斜部分と、該切削縁内側傾斜部分及び切削縁外側傾斜部分間の頂点とからなる山形とすることができる。頂点を中心に半径方向内側及び外側で別々に切削が行われ、切り出される切屑の幅を小さくして、その排出がしやすくするものである。
この場合、第1切削刃の切削縁の該半径方向外側部分が、第1切削縁の半径方向外側端から半径方向内側に行くに従い次第に環状ホールカッタの前方に傾斜する切削刃外側傾斜部分と、該切削刃外側傾斜部分に続き半径方向内側に行くに従って環状ホールカッタの後方に傾斜する切削縁内側傾斜部分と、切削縁内側傾斜部分及び切削縁外側傾斜部分間の頂点とからなる山形となるようにすることができる。
更に具体的には、第2切削刃の切削縁の半径方向外側部分が第2切削刃の半径方向内側部分の切削刃外側斜部分に連続して傾斜するようにされ、第2切削刃の頂点から半径方向外側に行くに従い傾斜する傾斜角度が、第1切削刃の切削刃外側傾斜部分よりも小さい傾斜角度とされ、第2切削刃の切削縁の外側端が、該第1切削刃の切削刃の外側端に近接した位置となるようにすることができる。
切削刃は、当然にその半径方向外側の部分が内側部分よりもワークピースに対する相対速度が速く、従って、外側部分の方が内側部分よりも大きな負荷を受ける。従って、本発明に係る環状ホールカッタでいうならば、第1切削刃の第1外側傾斜面の外側の縁が最も大きな負荷を受けることになり、それだけ欠損も生じやすい。本発明では、第2切削刃の切削縁の外側端が、該第1切削刃の切削刃の外側端に近接した位置となるようにすることにより、第1切削刃の切削端縁の外側端に欠損が生じてもが第2切削刃の切削縁の外側端が第1切削刃の切削端縁の外側端に代わって切削を行えるようにして、当該環状ホールカッタの寿命を維持しようとするものである。
上記環状ホールカッタにおいて、ギャッシュのギャッシュ面は、隣接する切削刃のすくい面における当該カッタ本体の前後方向での略中央位置から上記回転方向の前方に延びながらカッタ本体の前方に向かって環状の前端面にまで延びるようにすることが好ましい。
ギャッシュ面をこのように形成することにより、切削刃のすくい刃の中央位置から後方の部分がカッタ本体内に埋め込まれて支持された状態になり、切削刃がより確実に保持されることになる。
以下、本発明を添付図面に示した実施例に基づき説明する。
図1は、本発明に係る環状ホールカッタの側面図である。 図2は、図1のカッタ本体をII-II線に沿ってみた部分断面図である。 図3Aは、図1の第1切削刃及びその周りの部分の拡大側面図である。 図3Bは、図3AのIIIB-IIIBに沿ってみた断面図である。 図4Aは、図1の第2切削刃及びその周りの部分の拡大側面図である。 図4Bは、図4AのIVB-IVBに沿ってみた断面図である。 図5は、第1及び第2切削刃の形状を比較するための図である。
図1に示す本発明に係る環状ホールカッタ10は、環状の前端面12、及び、該前端面から後方に延びる内周面14及び外周面16を有する円筒状のカッタ本体18と、該カッタ本体18の後端から後方に延び、図示しない電動駆動装置の回転出力シャフトに連結される連結シャンク20とを有している。
カッタ本体18の外周面16には、カッタ本体18の前端面12から後方に向けて螺旋状に延びる溝状の複数のフルート22が設けられている。各フルート22は、当該環状ホールカッタ10の回転方向Aを基準として、それぞれ前方側及び後方側にあり当該フルート22に沿って螺旋状に延びる前方内側縁24及び後方内側縁26(図2)と、該前方内側縁24からカッタ本体の外周面16まで略半径方向外側に延びる前方壁面28と、後方内側縁26からカッタ本体18の外周面16まで略半径方向外側に延びる後方壁面30と、前方内側縁24及び後方内側縁26間に延びる内側壁面32とによって画定されている。隣り合うフルート間には螺旋状のランド部34が形成されている。
カッタ本体18の前端には、各フルートを画定する内側壁面32を当該カッタ本体18の半径方向で貫通するようにしてギャッシュ36が設けられており、各ランド内には超硬チップなどの切削刃38がギャッシュ36に隣接して設けられている。
切削刃38は、全体としてブロック状に形成されており、当該環状ホールカッタ10の回転方向を基準として該ランド34の前側に隣接するフルート22及びギャッシュ36に面し、カッタ本体18の軸線方向前方位置にある切削縁42から該隣接するフルート22の後方壁面30に沿って延びるすくい面40と、該切削縁42から環状ホールカッタ10の回転方向後方に延びる逃げ面44とを有している。カッタ本体18の前端面12からフルート22内に延びてギャッシュ36を画定するギャッシュ面52は、すくい面40の上記軸線方向のほぼ中央位置で終端するようになっており、すくい面40の該中央位置より軸線方向前方部分がギャッシュ36に露呈するようになっている。
具体的には、切削刃38は、カッタ本体18の前端面12の周方向で交番的に設けられた第1切削刃38a及び第2切削刃38bを有する。第1切削刃38aは、図3A、図3Bに示すように、その切削縁42aが環状ホールカッタ10の回転方向で見て山形に形成され、逃げ面44aが、切削縁42aの山形頂点42aから上記回転方向で後方に延びる第1稜線48aと、該第1稜線48aから環状ホールカッタ10の半径方向外側に向かうに従って該環状ホールカッタ10の後方に傾斜する第1外側傾斜面50aと、第1稜線48aから半径方向内側に向かうに従って当該環状ホールカッタ10の軸線方向後方に傾斜する第1内側傾斜面51aとを有している。
第2切削刃38bは、図4A、図4Bに示すように、その切削縁42bが上記回転方向Aで見て山形に形成され、切削縁42aの山形頂点42aよりも環状ホールカッタ10の半径方向内側位置にある切削縁42bの山形頂点42bから上記回転方向で後方に延びる第2稜線48bと、該第2稜線48bから環状ホールカッタ10の半径方向外側に向かうに従って該環状ホールカッタ10の後方に傾斜する第2外側傾斜面50bと、第2稜線48bから半径方向内側に向かうに従って環状ホールカッタの軸線方向後方に傾斜する第2内側傾斜面51bとを有している。
第1切削刃38aの上記回転方向Aで前側に隣接するギャッシュ36aのギャッシュ面52aは、第1切削刃38aのすくい面40aの略中央部分に隣接する位置から上記回転方向の前方に延びながらカッタ本体18の軸線方向前方に向かって環状の前端面12にまで延び、少なくともすくい面40aに近い部分には、上記半径方向外側に向かうに従ってカッタ本体18の上記軸線方向後方に第1の傾斜角度aで傾斜して、ギャッシュ36aが設けられているフルート22の内側壁面32に連続する傾斜面54aが設けられている。
第2切削刃38bの上記回転方向で前側に隣接するギャッシュ36bのギャッシュ面52bは、第2切削刃38bのすくい面40bの略中央部分に隣接する位置から上記回転方向の前方に延びながらカッタ本体18の軸線方向前方に向かって環状の前端面12にまで延び、すくい面40bに少なくとも近い部分には、上記半径方向外側に向かうに従ってカッタ本体10の上記軸線方向後方に上記第1の傾斜角度aと同じ角度aで傾斜するギャッシュ内側傾斜面54bと、該内側傾斜面54bに続き上記半径方向外側に向かうに従ってカッタ本体18の上記軸線方向後方に第1の傾斜角度aよりも大きい第2の傾斜角度bで傾斜して、当該ギャッシュ36bが設けられているフルート22の内側壁面32に連続するギャッシュ外側傾斜面54cとからなり、該ギャッシュ外側傾斜面54cが第2切削刃38bの切削縁42bから切り出されフルート22に向けて送り出されてくる切屑の送り出し方向Bに沿った通路56を画定するようにされている。
本実施形態においては、図5に示すように、第1切削縁42aの頂点42aが第2切削刃42bの頂点42bよりも、カッタ本体18の上記軸線方向前方位置にあるようにされており、当該環状ホールカッタによる切削の初めにおいては、第1切削刃38aだけによる切削が行われるようにして、切削開始時のワークピースへの食い付きをよくするようにしている。
図5に示すように、カッタ本体18の軸線に対して垂直な面Hを基準にして、第2切削縁42bの頂点42bから半径方向外側に延びる第2切削刃外側部分の傾斜角度xが、第1切削縁42aの頂点42aから外側に延びる第1切削刃外側部分50aの傾斜角度yよりも小さくされ、第1切削縁42aの外側端58aが第2切削縁42bの外側端58bよりも、カッタ本体18の前端面12から離れている、該前端面12から略同じ間隔をあけた位置となるようにされている。図示の実施形態では、第1及び第2切削刃38a、38bの逃げ面44a、44bの外側縁及び内側縁からそれぞれ延びる外側面62a、62b及び内側面64a、64bは、カッタ本体の軸線に略平行にされている。
以上の如き構成の環状ホールカッタを用いた穴あけ作業においては、第1切削刃38aがその切削縁42aの頂点42a’を中心に切削を行い、その切屑は直接フルート22の中に送り出されることになる。また、第2切削刃38bは、第1切削刃38aの切削縁42aの頂点42a’よりも半径方向内側にある頂点42b’を中心に切削を行いフルートに向けて切屑を送り出すことになるが、上述のように本発明に係る環状ホールカッタでは、該第2切削刃38bの前にあるギャッシュ36bを画定するギャッシュ面52bに傾斜の大きい外側傾斜面54cが設けられ、送り出されてくる切屑を通すための通路56が形成されているために、切屑はギャッシュ面に遮られることなくフルート内に進むことができる。このため、この環状ホールカッタにより切り出される切屑は円滑にフルートを通って排出されることが可能となる。
また、この環状ホールカッタでは、第2切削刃の切削縁の外側端が、該第1切削刃の切削縁の外側端に近接した位置となるようにしているので、第1切削縁の外側端に欠損が生じても第2切削縁の外側端が第1切削縁の外側端に代わって切削を行えるので当該環状ホールカッタの寿命を延ばすことができる。
上述の如き特徴を備える環状ホールカッタを試作して穴あけ試験を行ったが、従来の環状ホールカッタに比べて、その切削性(すなわち、短時間での穴あけ)及び耐久性を大幅に改善することができた。
以上、本発明に係る環状ホールカッタの一実施形態を述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、この環状ホールカッタにおける半径方向内側部分の切削を行う、第2切削刃の半径方向内側端から半径方向外側に向かう部分が、次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜するようにして、切屑が半径方向外向きに押し出されるようにすることは必要な条件ではあるが、第1及び第2切削刃の切削縁の形状は必ずしも山形とする必要はなく、1つの切削刃の切削縁に2つ以上の頂部を有する形状や、台形状のものなど種々の形状とすることができることは当業者には自明であろう。

Claims (6)

  1. 環状ホールカッタであって、
    回転駆動装置に連結される後端と、該後端の反対側の前端と、環状の前端面、及び、該前端面から後方に延びる内周面及び外周面を有する円筒状のカッタ本体と、
    該カッタ本体の該外周面に設けられ、該カッタ本体の該前端面から後方に向けて螺旋状に延びる溝状の複数のフルートであって、それぞれ、当該環状ホールカッタの回転方向を基準として、前方壁面と、後方壁面と、内側壁面とによって画定される、複数のフルートと、
    隣り合うフルート間に形成される螺旋状のランド部と、
    該カッタ本体の前端において、各フルートを画定する該内側壁面を当該カッタ本体の半径方向で貫通するように設けられたギャッシュであって、該前端面から各フルート内に凹むように形成されたギャッシュ面によって画定されたギャッシュと、
    該カッタ本体の前端において、該ランド内に埋め込まれた複数の切削刃であり、それぞれ、該回転方向を基準として該ランドの前側に隣接するフルートに面し、該隣接するフルートの該後方壁面に沿って延びるすくい面であって、該カッタ本体の該前端面より前方位置にある切削縁を有するすくい面と、該切削縁から該回転方向を基準として後方に延び、該カッタ本体の前方に面する逃げ面とを有する複数の切削刃と、
    を有し、
    該複数の切削刃は、該カッタ本体の該前端面の周方向で交番的に設けられた第1切削刃及び第2切削刃とからなり、該第2切削刃の該切削縁は、該第1切削刃の該切削縁の対応する半径方向内側部分よりも当該環状ホールカッタの前方位置にある半径方向内側部分と、該第1切削刃の該切削縁の対応する半径方向外側部分よりも当該環状ホールカッタの後方位置にある半径方向外側部分とからなり、該第2切削刃の切削縁の半径方向内側端から半径方向外側に延びる部分は、半径方向外側に向かうに従い次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜するようにされている、第1及び第2切削刃からなり、
    該第1切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面は、半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に傾斜して該ギャッシュが設けられているフルートの内側壁面に連続する傾斜面とされており、
    該第2切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面は、該ギャッシュ面の半径方向内側縁から半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に傾斜するギャッシュ内側傾斜面と、該ギャッシュ内側傾斜面に続き半径方向外側に向かうに従って該カッタ本体の後方に該ギャッシュ内側傾斜面よりも大きく傾斜して、当該ギャッシュが設けられているフルートの内側壁面に連続するギャッシュ外側傾斜面とからなり、該ギャッシュ外側傾斜面が該第2切削刃の該切削縁の該半径方向内側部分から切り出され該フルートに向けて送り出されてくる切屑の送り出し方向に沿った通路を画定するようにされていることを特徴とする環状ホールカッタ。
  2. 該第1切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面の該傾斜面と該第2切削刃の該回転方向で前側に隣接する該ギャッシュのギャッシュ面のギャッシュ内側傾斜面とが同じ傾斜角度を有している請求項1に記載の環状ホールカッタ。
  3. 該第2切削刃の該切削縁の該半径方向内側部分が、該第2切削縁の半径方向内側端から半径方向外側に行くに従い次第に当該環状ホールカッタの前方に傾斜する切削縁内側傾斜部分と、該切削縁内側傾斜部分に続き半径方向外側に行くに従って当該カッタ本体の後方に傾斜する切削縁外側傾斜部分と、該切削縁内側傾斜部分及び切削縁外側傾斜部分間の頂点とからなる山形とされている請求項1又は2に記載の環状ホールカッタ。
  4. 該第1切削刃の該切削縁の該半径方向外側部分が、該第1切削縁の半径方向外側端から半径方向内側に行くに従い次第に該前方に傾斜する切削刃外側傾斜部分と、該切削刃外側傾斜部分に続き半径方向内側に行くに従って該後方に傾斜する切削縁内側傾斜部分と、該切削縁内側傾斜部分及び切削縁外側傾斜部分間の頂点とからなる山形とされている請求項3に記載の環状ホールカッタ。
  5. 該第2切削刃の切削縁の該半径方向外側部分が該第2切削刃の半径方向内側部分の該切削刃外側斜部分に連続して傾斜するようにされ、該第2切削刃の該頂点から半径方向外側に行くに従い傾斜する傾斜角度が、該第1切削刃の切削刃外側傾斜部分よりも小さい傾斜角度とされ、該第2切削刃の切削縁の外側端が、該第1切削刃の切削刃の外側端に近接した位置となるようにされている請求項4に記載の環状ホールカッタ。
  6. 該ギャッシュのギャッシュ面は、隣接する切削刃のすくい面における当該カッタ本体の前後方向での略中央位置から該回転方向の前方に延びながら該カッタ本体の前方に向かって該環状の前端面にまで延びるようにされている請求項1に記載の環状ホールカッタ。
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