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JP2007268648A - エンドミル - Google Patents

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JP2007268648A JP2006096533A JP2006096533A JP2007268648A JP 2007268648 A JP2007268648 A JP 2007268648A JP 2006096533 A JP2006096533 A JP 2006096533A JP 2006096533 A JP2006096533 A JP 2006096533A JP 2007268648 A JP2007268648 A JP 2007268648A
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JP2006096533A
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Yuji Takagi
優次 高木
Taichi Aoki
太一 青木
Hiromitsu Tanaka
洋光 田中
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Mitsubishi Materials Kobe Tools Corp
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Mitsubishi Materials Kobe Tools Corp
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Abstract

【課題】切屑排出性と高めることにより良好に切削加工を行うことができるとともに、切屑詰まりに起因するエンドミル本体の破損や切刃の欠損を防止して寿命の延長を図ることができるエンドミルを提供する。
【解決手段】軸線O回りに回転されるエンドミル本体1の先端部外周に複数の切屑排出溝4A、4Bが形成され、これらの切屑排出溝4A、4Bのエンドミル回転方向T前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃5A、5Bが形成されたエンドミルにおいて、切屑排出溝4は、周方向に隣接する複数段の溝部11、12を備えるとともに、少なくとも一の切屑排出溝4Aは、軸線O方向の少なくとも一部において、他の切屑排出溝4Bと異なる段数で構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成されて、そのエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルに関する。
この種のエンドミルにおいては、切刃によって生成される切屑が切屑排出溝内に詰まると、切削抵抗が著しく増加してエンドミル本体の破損や切刃の欠損等のトラブルが発生するため、切屑をエンドミル本体後端側へと円滑に排出することが求められている。
ところで、例えば特許文献1〜4では、エンドミル本体の先端部外周に、らせん状をなしてねじれる複数の切刃が形成され、これらの切刃のうちの少なくとも一の切刃のねじれ角を他の切刃のねじれ角と異なる不等ねじれとすることにより、エンドミル本体の軸線方向に沿った少なくとも一部において、切刃のエンドミル回転方向における間隔を異なるようにした、不等リードエンドミルと称されるものが提案されている。
このような不等リードエンドミルにおいては、切刃のエンドミル回転方向における間隔が異なる部分では各切刃が被切削材に食い付く間隔も異なるものとなり、また、ねじれ角も異なることから、これらの切刃による切削力やその作用時間が異なるものとなって、エンドミル本体にその固有振動数と共振するような周期的な振動が生じるのを防ぐことができ、このような共振に起因するビビリ振動が惹起されるのを防止することができる。また、ねじれ角を等しくしたまま切刃のエンドミル回転方向の間隔だけを不等ピッチとした不等分割エンドミルによっても、切刃の食い付く間隔が不等周期となるために同様の効果を得ることができる。
特公昭63−62323号公報 特公平5−49408号公報 特公平7−115254号公報 特公平3−19004号公報
ところで、このように切刃同士のエンドミル回転方向の間隔が異なるものとされたエンドミルにおいては、前述のように各切刃が被切削材に食い付く間隔も異なるものとなるに伴い、この切刃による送り方向の切り込み量も切刃ごとに異なって、切刃による切削量、つまり、生成される切屑量や切屑厚さも異なることになる。すなわち、エンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との周方向の間隔が他の切刃よりも大きくされた切刃では、前記エンドミル回転方向前方側の切刃が被切削材を切削してからこの切刃が被切削材に食い付くまでにエンドミル本体がより多く送り出されるため、他の切刃よりも肉厚の厚い切屑が生成されて切屑の生成量が多くなる。
こうしてエンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きくされた切刃では、前述のように他の切刃よりも肉厚の大きな切屑が生成されるとともにその生成量も多くなるため切刃への切削負荷が大きく、前記間隔が小さくされた他の切刃に比べて欠損等が発生するおそれがある。したがって、この切刃の寿命によってエンドミルの寿命が決定されてしまい、他の切刃の損傷は少なくてもエンドミルを交換しなければならず、エンドミルの寿命短縮を招くことになる。
また、このエンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きくて多量の切屑が生成される切刃においては、この切刃のエンドミル回転方向前方側に位置する切屑排出溝の溝幅も広くなるので、ある程度の切屑排出性を確保することは可能であるが、切削条件等によっては、前述のように肉厚が大きくカールされ難い切屑をこの切屑排出溝を通じてエンドミル本体後端側に向けて円滑に排出することが困難となるおそれがある。
このように、不等分割エンドミルや不等リードエンドミルにおいては、特に切屑排出性が大きな問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、切屑排出性と高めることにより良好に切削加工を行うことができるとともに、切屑詰まりに起因するエンドミル本体の破損や切刃の欠損を防止して寿命の延長を図ることができるエンドミルを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、前記切屑排出溝は、周方向に隣接する複数段の溝部を備えるとともに、少なくとも一の切屑排出溝は、軸線方向の少なくとも一部において、他の切屑排出溝と異なる段数で構成されていることを特徴としている。
この構成のエンドミルにおいては、例えば、一の切刃のエンドミル回転方向前方側に位置する一の切屑排出溝を、他の切屑排出溝よりも一段多く切り欠いて多段に構成することにより、一の切屑排出溝の大きさが他の切屑排出溝よりも大きくなり、一の切刃によって生成される切屑を確実にエンドミル本体後端側へと排出することができる。したがって、切屑詰まりの発生を防止して、切削加工を良好に行うことができるとともに、切屑詰まりに起因するエンドミル本体の破損や切刃の欠損を防止でき、このエンドミルの寿命延長を図ることができる。
ここで、前記一の切屑排出溝の外周側辺稜部に形成された一の切刃を、前記軸線方向の少なくとも一部において、エンドミル回転方向前方側に隣接する切刃とのエンドミル回転方向における間隔を他の切刃と異なる大きさとすることにより、いわゆる不等分割エンドミルにおけるエンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きい一の切刃によって生成される肉厚の厚い多量の切屑を、他の切屑排出溝よりも多段とされた一の切屑排出溝を通じてエンドミル本体後端側へ確実に排出できる。
また、前記一の切屑排出溝のねじれ角を、前記他の切屑排出溝のねじれ角と異なるように形成することにより、いわゆる不等リードエンドミルにおいて、エンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きい部分の切刃によって生成される肉厚の厚い多量の切屑を、他の切屑排出溝よりも多段とされた切屑排出溝を通じてエンドミル本体後端側へ確実に排出できる。
よって、特に切屑排出性が問題となる不等分割エンドミルや不等リードエンドミルにおいても、切屑の排出を促進して切削加工を良好に行うことができるとともに、エンドミルの寿命延長を図ることができる。
なお、不等リードエンドミルにおいては、ねじれ角の異なる切刃同士のエンドミル回転方向の間隔が軸線O方向において変化するため、切刃同士の前記間隔が大きな部分のみを他の切屑排出溝よりも多段に構成していれば、切屑排出性を向上させることができる。
また、前記一の切屑排出溝を、前記軸線方向の少なくとも一部において、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なり前記エンドミル本体の径方向内側に凹んだ主溝と、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝と、前記主溝と前記副溝との間に配置された補助溝とで構成し、前記他の切屑排出溝を、前記主溝と前記副溝又は前記主溝のみで構成することにより、一の切屑排出溝の大きさを他の切屑排出溝よりも補助溝又は補助溝と副溝を形成した分だけ確実に大きくすることができ、一の切刃によって生成される切屑をより確実にエンドミル本体後端側へと排出することができる。
同様に、前記一の切屑排出溝を、前記軸線方向の少なくとも一部において、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なり前記エンドミル本体の径方向内側に凹んだ主溝と、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝とで構成し、前記他の切屑排出溝を、前記主溝のみで構成することにより、一の切屑排出溝の大きさを他の切屑排出溝よりも副溝を形成した分だけ確実に大きくすることができる。
さらに、前記一の切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に形成された前記切刃と前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が、前記エンドミル本体先端側から後端側に向かうにしたがい漸次小さくされ、前記一の切屑排出溝を、前記エンドミル本体先端側では前記主溝と前記副溝と前記補助溝とで構成し、前記エンドミル本体後端側では前記主溝と前記副溝又は前記主溝のみで構成することにより、前記切刃と前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が大きい部分にのみ補助溝又は補助溝と副溝を形成して、切屑排出性を向上させて切削加工を良好に行うことができる。
同様に、前記一の切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に形成された前記切刃と前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が、前記エンドミル本体先端側から後端側に向かうにしたがい漸次小さくされ、前記一の切屑排出溝を、前記エンドミル本体先端側では前記主溝と前記副溝とで構成し、前記エンドミル本体後端側では前記主溝のみで構成することにより、前記切刃と前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が大きい部分にのみ副溝を形成して、切屑排出性を向上させて切削加工を良好に行うことができる。
本発明によれば、切屑排出性と高めることにより良好に切削加工を行うことができるとともに、切屑詰まりに起因するエンドミル本体の破損や切刃の欠損を防止して寿命の延長を図ることができるエンドミルを提供することができる。
本発明の実施形態について添付した図面を参照にして説明する。図1から図4に本発明の実施形態であるエンドミルを示す。
このエンドミルは、概略円柱状をなして軸線Oを中心に回転されるエンドミル本体1を有しており、エンドミル本体1の後端側(図1において右側)が工作機械の主軸端等に把持されるシャンク部2とされ、エンドミル本体1の先端側(図1において左側)が切刃部3とされている。
切刃部3の外周には、エンドミル本体1の先端側から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に所定の角度で捩れる複数条(本実施形態では4条)の切屑排出溝4が形成されており、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面と、エンドミル回転方向T後方側に連なる外周面との交差稜線部、すなわち前記壁面の外周側辺稜部には外周刃とされる切刃5が形成されている。
つまり、エンドミル本体1の先端側から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に所定の角度で捩れる4つの切刃5が形成されているのである。これにより、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面がすくい面6とされ、この切屑排出溝4のエンドミル回転方向T後方側に連なる外周面が切刃5の逃げ面7とされる。ここで、前記すくい面6は、エンドミル回転方向T後方側に向けて凹んだ凹曲面状をなしており、切刃5には正のすくい角が与えられている。なお、この切刃5が軸線O回りになす回転軌跡は、本実施形態においては軸線Oを中心とした円筒面状とされている。
一方、この切刃部3の先端部には、切屑排出溝4から内周側に延びるギャッシュ8が形成されており、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面の先端側辺稜部には、前記切刃5の先端からエンドミル本体1径方向内側の軸線O近傍まで延びる底刃9が形成されている。ここで、本実施形態のエンドミルは、この底刃9と外周刃とされる切刃5とが軸線O回りの回転軌跡において略直交するように配置されたスクエアエンドミルとされている。
ここで、複数の切刃5のうちの少なくとも一の切刃5A(5B)は、エンドミル回転方向T前方側に隣接する他の切刃5B(5A)とねじれ角が異なるように形成されており、本実施形態のエンドミルは、いわゆる不等リードエンドミルとされている。
また、4つの切刃5のうち軸線Oを挟んで互いに対向する2つの切刃5A、5A(5B、5B)同士のねじれ角が同一とされており、エンドミル回転方向Tに隣接する切刃5A、5B同士のねじれ角が互いに異なるように構成されている。つまり、ねじれ角αの第1切刃5Aとねじれ角βの第2切刃5Bとがエンドミル回転方向Tに交互に配置されているのである。なお、本実施形態においては、第1切刃5Aのねじれ角αがα=40°とされ、第2切刃5Bのねじれ角βがβ=45°とされ、α<βとされている。
このように第1切刃5A及び第2切刃5Bを配置することにより、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tにおける間隔P1が、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次小さくなり、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとのエンドミル回転方向Tにおける間隔P2が、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる。
したがって、エンドミル本体1先端側においては、図2に示すように、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tにおける間隔P1が、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとのエンドミル回転方向Tにおける間隔P2よりも大きくされているが、エンドミル本体1後端側においては、図4に示すように、前記間隔P1が前記間隔P2よりも小さくなる。
また、第1、第2切刃5A、5Bのそれぞれのエンドミル回転方向T前方側に位置する切屑排出溝4A、4Bの溝幅W1、W2も、切刃5A、5Bのねじれ角が異なることにより、軸線O方向において漸次変化することになる。つまり、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとの間に位置する第1切屑排出溝4Aの溝幅W1は、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次狭くなり、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとの間に位置する第2切屑排出溝4Bの溝幅W2は、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次広くなるように構成されている。
そして、第1切屑排出溝4Aは、図1及び図3に示すように、第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に連なりエンドミル本体1径方向内側に向けて大きく凹んだ主溝11と、第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bの逃げ面7のエンドミル回転方向T後方側に連なる副溝12と、この主溝11と副溝12との間に位置する補助溝13とを備えている。
ここで、エンドミル本体1の先端側においては、図2に示すように、副溝12と補助溝13とがなす曲率が略同一とされて、ひとつの凸曲線をなすように構成されている。また、補助溝13は軸線O方向の途中で切り上げられており、エンドミル本体1の後端側においては、図4に示すように、補助溝13は配置されていない。
つまり、第1切刃5Aとそのエンドミル回転方向T前方側に位置する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tの間隔P1が大きいエンドミル本体1先端側部分に補助溝13が形成されており、前記間隔P1が小さいエンドミル本体1後端側部分には補助溝13が形成されていないのである。
一方、第2切屑排出溝4Bは、第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に連なりエンドミル本体1径方向内側に向けて大きく凹んだ主溝11と、第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aの逃げ面7のエンドミル回転方向T後方側に連なる副溝12とを有している。
また、本実施形態においては、主溝11の溝深さD、つまり、エンドミル本体1の軸線Oに直交する断面において、切刃半径と主溝11の溝底部における径方向長さとの差が軸線O方向において一定とされるとともに、副溝12及び補助溝13の溝深さが主溝の溝深さDよりも浅くなるように構成されているので、このエンドミルの心厚が軸線O方向で一定とされている。
以上のような構成とされたエンドミルは、エンドミル本体1の後端に形成されたシャンク部2が工作機械の主軸端に把持されて、軸線O回りに回転されるとともに軸線Oに交差する方向に向けて送られて、被切削材に溝を形成したり、面加工、端面加工を施したりするものである。
本実施形態であるエンドミルによれば、エンドミル本体1の先端側において、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に位置する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tの間隔P1が大きくされ、この第1切刃5Aによって肉厚の厚い切屑が多く生成されることになる。
ここで、この第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に位置する第1切屑排出溝4Aが主溝11及び副溝12に加えて補助溝13を備えて、第2切屑排出溝4Bよりも一段多く切り欠いて構成されているので、第1切屑排出溝5Aの大きさが第2切屑排出溝4Bよりも一段大きくなり、第1切刃5Aによって生成される前記切屑をエンドミル本体1後端側に向けて確実に排出することができる。よって、切屑詰まりの発生を防止して、切削加工を良好に行うことができるとともに、切屑詰まりに起因するエンドミル本体1の破損や第1切刃5Aの欠損を防止でき、このエンドミルの寿命延長を図ることができる。
ここで、本実施形態においては、第2切刃5Bとエンドミル回転方向T前方側に位置する第1切刃5Aとの間隔P2が、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次大きくなり、エンドミル本体1後端側で前記間隔P2が大きくなって第2切刃5Bによって肉厚の厚い切屑が多く生成することになるが、第2切屑排出溝4Bを切屑が擦過する距離が短いため、この第2切屑排出溝4Bに補助溝13を設ける必要はない。
また、エンドミル本体1径方向内側に最も凹んだ主溝11の溝深さDを一定とすることにより、このエンドミルの心厚も軸線O方向で一定とされ、エンドミルの剛性を確保して切削抵抗による撓み変形等を防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、切屑排出溝及び切刃が4条形成された4枚刃のエンドミルとして説明したが、2枚刃、3枚刃のエンドミルであっても良いし、5以上の切刃を備えたエンドミルであっても良い。
また、エンドミル回転方向において、隣り合う切刃のねじれ角がすべて異なる不等リードエンドミルとして説明したが、これに限定されることはなく、例えば4つの切刃のうちのひとつのみのねじれ角が異なる不等リードエンドミルであっても良いし、ねじれ角が同じで隣接する切刃同士のエンドミル回転方向の間隔のみが異なる不等分割エンドミルであってもよい。
さらに、ねじれ角及び切刃同士の前記間隔の同一とされたエンドミルであってもよい。この場合には、一の切刃の剛性が異なることとなり、不等リードエンドミルや不等分割エンドミルと同様に、エンドミル本体の振動を防止することができる。
さらに、ねじれ角αを40°、ねじれ角βを45°としたもので説明したが、ねじれ角α、βについて制限はなく、被切削材や切削条件等を考慮して適宜設定することが好ましい。
本発明の実施形態であるエンドミルの側面図である。 図1におけるA−A´断面図である。 図1におけるB−B´断面図である。 図1におけるC−C´断面図である。
符号の説明
1 エンドミル本体
4A、4B 切屑排出溝
5A、5B 切刃
11 主溝
12 副溝
13 補助溝

Claims (7)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、
    前記切屑排出溝は、周方向に隣接する複数段の溝部を備えるとともに、少なくとも一の切屑排出溝は、軸線方向の少なくとも一部において、他の切屑排出溝と異なる段数で構成されていることを特徴とするエンドミル。
  2. 前記一の切屑排出溝の外周側辺稜部に形成された一の切刃は、前記軸線方向の少なくとも一部において、エンドミル回転方向前方側に隣接する切刃とのエンドミル回転方向における間隔が他の切刃と異なる大きさとされたことを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
  3. 前記一の切屑排出溝のねじれ角が、前記他の切屑排出溝のねじれ角と異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンドミル。
  4. 前記一の切屑排出溝は、前記軸線方向の少なくとも一部において、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なり前記エンドミル本体の径方向内側に凹んだ主溝と、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝と、前記主溝と前記副溝との間に配置された補助溝とで構成され、
    前記他の切屑排出溝は、前記主溝と前記副溝又は前記主溝のみで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンドミル。
  5. 前記一の切屑排出溝は、前記軸線方向の少なくとも一部において、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なり前記エンドミル本体の径方向内側に凹んだ主溝と、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝とで構成され、
    前記他の切屑排出溝は、前記主溝のみで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のエンドミル。
  6. 前記一の切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に形成された前記切刃と前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が、前記エンドミル本体先端側から後端側に向かうにしたがい漸次小さくされており、
    前記一の切屑排出溝は、前記エンドミル本体先端側では、前記主溝と前記副溝と前記補助溝とで構成され、前記エンドミル本体後端側では、前記主溝と前記副溝又は前記主溝のみで構成されていることを特徴とする請求項4に記載のエンドミル。
  7. 前記一の切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に形成された前記切刃と前記切刃のエンドミル回転方向前方側に隣接する前記他の切刃とのエンドミル回転方向の間隔が、前記エンドミル本体先端側から後端側に向かうにしたがい漸次小さくされており、
    前記一の切屑排出溝は、前記エンドミル本体先端側では、前記主溝と前記副溝とで構成され、前記エンドミル本体後端側では、前記主溝のみで構成されていることを特徴とする請求項5に記載のエンドミル。
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