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JP5059690B2 - 車両用パネル部品取付部構造 - Google Patents

車両用パネル部品取付部構造 Download PDF

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Description

この発明は、車両用パネル部品取付部構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室の内部に車室内装パネルが設けられている。そして、このような、車室内装パネルの表面に対して、パネル部品を取付けたものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図10、図11に示すように、車室内の前部には、車室内装パネル1として、樹脂製のインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの車幅方向2の中央部には、乗員側(後面側)の部分に、パネル部品3として、樹脂製のセンターパネル、或いは、リッドC部材などと呼ばれる化粧パネルが取付けられている。
そして、車室内装パネル1に対するパネル部品3の取付部として、主に、図示しない爪係止部が用いられている。
この爪係止部は、車室内装パネル1に設けられた爪係止穴と、パネル部品3に設けられた係止爪とを備えて、爪係止穴へ係止爪を挿入することによって、係止固定を行い得るように構成されている。
ここで、爪係止穴は、車室内装パネル1における、パネル部品取付部位1aの周囲(周縁部など)に形成されている。係止爪は、爪係止穴と対応させて、パネル部品3の裏面側から一体的に突設されている。この係止爪は、車室内装パネル1に対するパネル部品3の組付方向に延設されている。係止爪には、樹脂製の爪片のみで構成された、いわゆる樹脂爪や、樹脂の爪片に金属製のクリップ部材を取付けて構成された、いわゆる金属クリップなどが存在している。なお、このような爪係止部は、よく知られたものである。
特開2007−168492号
車室内装パネル1に対するパネル部品3の取付部として、爪係止部のみを用いるようにした場合、緊急時に、図12、図13に示すような荷重入力11によって、爪係止部の係止状態が解除されて、車室内装パネル1からパネル部品3が脱落するおそれがあるので、このような、緊急時のパネル部品3の脱落を防止するために、例えば、図11に示すように、車室内装パネル1に対し、上記した爪係止部の他に、パネル部品3をスクリュー12で数箇所、(単純に)固定するなどの対策を取る必要があった。なお、図12、図13中、符号13は、乗員の頭部を模した実験用のヘッドフォームである。
このように、脱落の防止のためにスクリュー12を用いた場合、爪係止部のみによる固定ではなくなってしまうという構造上の問題や、スクリュー12を用いることによる、部品点数や組付工数やコストの増加の問題などがあった。
なお、上記した以外にも、本発明に至る過程で新たな問題やその他の問題などが発生することも考えられるが、そのようなものについては、本発明の実施例の中で説明することによって、この欄での記載に代えることができるものとする。但し、必要な場合には、この欄に流用することができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、車室内装パネルに対し、パネル部品を、爪係止部を用いて係止固定し得るように構成した車両用パネル部品取付部構造において、車室内装パネルとパネル部品との間に、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネルに対するパネル部品の脱落を防止可能な緊急時脱落防止機構部を設けたことを特徴としている。
また、緊急時脱落防止機構部が、パネル部品に設けられた差込片と、車室内装パネルに設けられて、前記差込片を収容可能な差込片収容部とを備え、前記差込片が、脱落防止用受部を有すると共に、前記差込片収容部が、車室内装パネルの非変形時には、前記脱落防止用受部へ係止されず、緊急時の荷重入力による車室内装パネルの変形時に、車室内装パネルの変形に伴ってパネル部品が下方へ変位されることで、前記脱落防止用受部へ係止されて、パネル部品の脱落を阻止可能な脱落防止用係止部を備え、更に、前記緊急時に、前記内装パネルに対し、上方から下方へ向かう荷重入力がなされ、前記差込片は、上下方向に対しほぼ垂直な面を有して、パネル部品の組付方向へ延び、前記脱落防止用受部は、差込片に形成された上下方向の穴部とされ、前記脱落防止用係止部は、前記穴部の下方に位置し、前記差込片収容部の底面から上方へ延びる差込ピンとされたことを特徴としている。
また、前記差込片収容部の底面部に、下方への変位を防止する変位防止部が備えられたことを特徴としている。
なお、上記は、それぞれ、所要の作用効果を発揮するための必要最小限の構成であり、上記構成の詳細や、上記されていない構成については、それぞれ自由度を有しているのは勿論である。そして、上記構成の記載から読取ることが可能な事項については、特に具体的に記載されていない場合であっても、その範囲内に含まれるのは勿論である。また、上記以外の構成を追加した場合には、追加した構成による作用効果が加わることになるのは勿論である。
請求項1の発明によれば、上記構成としたことによって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、車室内装パネルとパネル部品との間に設けた緊急時脱落防止機構部は、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネルに対するパネル部品の脱落を防止する。このように緊急時脱落防止機構部を設けることにより、緊急時にパネル部品の脱落を機構的に防止することが可能となる。これにより、スクリューなどの緊急時の外れ止め対策としての締結固定手段をなくすことができて、部品点数や組付工数やコストなどを削減することが可能となる。また、車室内装パネルに対し、パネル部品を爪係止部のみによって固定させ得る構造を、緊急時の対応が可能なレベルで実用化することが可能となる。
また、車室内装パネルにパネル部品を組付ける際に、パネル部品に設けられた差込片が車室内装パネルに設けられた差込片収容部に収容配置される。そして、車室内装パネルの非変形時には、差込片収容部に備えられた脱落防止用係止部が、差込片の脱落防止用受部へは係止されない状態となっており、緊急時の荷重入力による車室内装パネルの変形時に、車室内装パネルの変形に伴ってパネル部品が下方へ変位されることで、差込片収容部に備えられた脱落防止用係止部が、差込片の脱落防止用受部へ係止されることによって、パネル部品の脱落を阻止するように機能する。このような構成により、簡単、安価且つ組付けが容易で確実に作動可能な緊急時脱落防止機構部を得ることができる。また、車室内装パネルに対するパネル部品の組付けに、緊急時脱落防止機構部が影響を与えることがなく、また、緊急時脱落防止機構部の設定に特別な操作を行う必要もないので、取扱いが容易である。同様に、車室内装パネルに対するパネル部品の取外しに、緊急時脱落防止機構部が影響を与えることがなく、パネル部品が嵌め殺しにならないので、メンテナンスが容易である。
更に、差込片は、上下方向に対しほぼ垂直な面を有して、パネル部品の組付方向へ延び、脱落防止用受部は、差込片に形成された上下方向の穴部とされ、脱落防止用係止部は、穴部の下方に位置し、差込片収容部の底面から上方へ延びる差込ピンとされたことにより、緊急時の、内装パネルへの上方から下方へ向かう荷重入力に対し、車室内装パネルの上面部が凹むように変形されると、パネル部品も下方へと変位されて、差込片の脱落防止用受部に差込片収容部の脱落防止用係止部が挿入係止されるようにすることができる。
加えて、差込片を、パネル部品の組付方向へ延びるものとすることにより、差込片の差込片収容部への差込みに特別な操作がいらないようにすることができる。
また、差込片収容部の底面部に備えられた変位防止部が、差込片収容部の下方への変位を防止することにより、確実に、差込片の脱落防止用受部に、差込片収容部の脱落防止用係止部を挿入係止させることが可能となる。
本発明は、主に、スクリューによる締結固定を廃止し得るようにすると共に、簡単な構成で確実にパネル部品の脱落を防止し得るようにすることを目的としている。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
なお、以下の実施例は、上記した背景技術や発明が解決しようとする課題などと密接な関係があるので、必要が生じた場合には、互いに、記載を流用したり、必要な修正を伴って流用したりすることができるものとする。
図1〜図9は、この発明の実施例を示すものである。
<構成>まず、構成について説明する。
自動車などの車両には、車室の内部に車室内装パネル(或いは、車体側部品、車室構成部品、車室内装部品)が設けられている。そして、このような、車室内装パネルの表面に対して、パネル部品(取付部品)を取付けたものが存在している。
例えば、図1に示すように、車室内の前部には、車室内装パネル1として、樹脂製のインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの車幅方向2の中央部には、乗員側(後面側)の部分に、パネル部品3として、樹脂製のセンターパネル、或いは、リッドC部材などと呼ばれる化粧パネルが取付けられている。
そして、車室内装パネル1に対するパネル部品3の取付部として、主に、図5に示すような、爪係止部4が用いられている。
この爪係止部4は、車室内装パネル1に設けられた爪係止穴5と、パネル部品3に設けられた係止爪6とを備えて、爪係止穴5へ係止爪6を挿入することによって、係止固定を行い得るように構成されている。
ここで、爪係止穴5は、車室内装パネル1における、パネル部品取付部位1aの周囲(周縁部など)に形成されている。係止爪6は、爪係止穴5と対応させて、パネル部品3の裏面側から一体的に突設されている。この係止爪6は、車室内装パネル1に対するパネル部品3の組付方向に延設されている。係止爪6には、樹脂製の爪片のみで構成された、いわゆる樹脂爪や、樹脂の爪片に金属製のクリップ部材を取付けて構成された、いわゆる金属クリップなどが存在している。なお、このような爪係止部4は、よく知られたものである。
なお、以上の構成は、上記した従来例のものとほぼ同様である。
また、上記のより詳細な説明は以下の通りである。
上記した車室内装パネル1(インストルメントパネル)は、図1に示すように、通常、複雑且つ独特な意匠形状を呈しているが、概略で、フロントウインドウガラスの下方に位置する上面部21と、この上面部21の後部から下方へ立下がって乗員と対向する後面部22とを有している。但し、上面部21と後面部22との境界については、明確でない場合が多い。車室内装パネル1の(後面部22における)車幅方向2の中央部には、図2に示すように、車載用オーディオ機器や、カーナビゲーションシステムや、操作パネルなどの車載用機器類20を取付けるための機器設置部23などが形成されている。
そして、上記したパネル部品3(センターパネル)は、この機器設置部23に設置された車載用機器類20の表面の外周などを囲う枠状などを呈している。そのために、機器設置部23は、上記した機器類を収容設置可能な凹部または開口部などとされており、この機器設置部23の外周部分には、枠状部材としてのパネル部品3をほぼ面一状態で取付可能なパネル部品取付部位1aが形成されると共に、このパネル部品取付部位1aは、パネル部品3を収容可能な段差縁部などを有するものとされている(図6など参照)。
このようなパネル部品取付部位1aに対し、上記した(車室内装パネル1とパネル部品3との)取付部として、上記爪係止部4が、周方向に複数箇所、所要の間隔や位置関係を有して設けられている。なお、取付部は、スクリューなどの締結固定具を用いずに、爪係止部4のみを用いるものとする。この場合の車室内装パネル1に対するパネル部品3の組付方向は、車両前後方向25のほぼ前方へ向かう方向となっており、係止爪6も、車両前後方向25のほぼ前方へ向けて延設されている。
そして、以上のような基本構成などに対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えている。
(1)図2に示すように、車室内装パネル1とパネル部品3との間に、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネル1に対するパネル部品3の脱落を防止可能な緊急時脱落防止機構部31を設ける。
(2)図3に示すように、緊急時脱落防止機構部31が、パネル部品3に設けられた差込片32と、車室内装パネル1に設けられて、差込片32を収容可能な差込片収容部33とを備えるようにする。そして、差込片32が、脱落防止用受部35を有すると共に、差込片収容部33が、車室内装パネル1の非変形時には、脱落防止用受部35へ係止されず、緊急時の荷重入力11による車室内装パネル1の変形時に、脱落防止用受部35へ係止されて、パネル部品3の脱落を阻止可能な脱落防止用係止部36を備えるようにする。
より具体的な構成は、以下のようになっている。
緊急時脱落防止機構部31は、緊急時の荷重入力11の想定入力位置の近傍に設定するのが最も効率的で好ましい。この場合、想定入力位置は、図1または図2に示すように、車室内装パネル1の上面部21の車幅方向2の中央部における、後面部22寄りの部分に設定されている。即ち、上記想定入力位置は、パネル部品3の上縁部の近傍とされている。よって、緊急時脱落防止機構部31も、この想定入力位置に近くなるよう、パネル部品3の上縁部に相当する部分に対して設けられる。なお、緊急時脱落防止機構部31は、スクリューなどの単純な締結固定具を除くものとする。
そして、上記した差込片32は、図6に示すように、上記した組付方向(車両前後方向25のほぼ前方)へ延びるものとされている。この場合、差込片32は、パネル部品3の上縁フランジ部41およびこの上縁フランジ部41の前側に形成された延長部42などとされている。この差込片32は、上縁フランジ部41と同様に、上下方向に対してほぼ垂直な面を有するものとされている。なお、延長部42は、差込片収容部33へ収容可能な幅寸法を有するものとされている。なお、延長部42は、上縁フランジ部41と同じか、それよりも若干薄肉に形成されている。延長部42は、上縁フランジ部41に一体に形成されている。
また、差込片収容部33は、機器設置部23のパネル部品取付部位1aの上縁部分に対し、差込片32(延長部42、および、上縁フランジ部41の少なくとも延長部42と対応する部分)を収容可能な凹部または穴部などとして形成されている。
そして、脱落防止用受部35は、差込片32に形成された貫通穴部などとされている。この場合には、この貫通穴部は、パネル部品3の上縁フランジ部41と延長部42とに跨がって形成されている。
また、脱落防止用係止部36は、差込片収容部33の底面部分33aに設けられた緊急時差込ピンなどとされている。この脱落防止用係止部36(緊急時差込ピン)は、(差込片32の差込片収容部33への差込状態で)貫通穴部の下方に位置して、ほぼ上方向へ向け、脱落防止用受部35に達しない長さとなるように設けられる。この緊急時差込ピンは、車室内装パネル1と一体に形成されるようにするのが好ましい。脱落防止用係止部36(緊急時差込ピン)の先端(上端)には、脱落防止用受部35(貫通穴部)への挿入をガイドするための、先細形状部(挿入ガイド部)が設けられている。
そして、差込片収容部33の底面部分33aは、緊急時に下方へ変位されないようにするための緊急時変位防止部45を備えている。この緊急時変位防止部45としては、例えば、底面部分33aの強度を上げるための、箱断面部や、肉厚部や、補強リブなどを単独または組合せて採用することができる。
なお、図1中、符号13は、乗員の頭部を模した実験用のヘッドフォームである。
<作用>次に、この実施例の作用について説明する。
図2に示すように、車室内装パネル1の機器設置部23に、車載用機器類20が設置された状態で、枠状のパネル部品3を車載用機器類20の表面の外周を囲うように、パネル部品取付部位1aに取付ける。
この際、図5に示すように、パネル部品3は、爪係止部4を構成する爪係止穴5係止爪6との嵌合係止のみによって車室内装パネル1に取付けられる。
また、車室内装パネル1にパネル部品3を取付けた状態では、図3(または図5)に示すように、車室内装パネル1の差込片収容部33にパネル部品3の差込片32が収容配置されると共に、差込片32の脱落防止用受部35に差込片収容部33の脱落防止用係止部36が挿入係止されない状態となっている。
なお、特に、差込片32を、パネル部品3の組付方向へ延びるものとすることにより、差込片32の差込片収容部33への差込みに特別な操作がいらないようにすることができる。即ち、車室内装パネル1へのパネル部品3の取付によって、同時に差込片32を差込片収容部33へ差込ませるようにすることができる。また、差込片収容部33も、特別な形状とする必要をなくすことができる。
そして、緊急時に、車室内装パネル1(の想定入力位置)に荷重入力11が生じた場合には、図8(または図9)に示すように、車室内装パネル1の上面部21が凹むように変形され、これに伴って、パネル部品3も下方へと変位される。すると、差込片32の脱落防止用受部35に差込片収容部33の脱落防止用係止部36が挿入係止されることとなる。
この際、緊急時脱落防止機構部31を、緊急時の荷重入力11の想定入力位置の近傍に設定することにより、最も素速い応答性と確実な作動とを得ることが可能となる。この場合には、パネル部品3の上縁部に相当する部分に緊急時脱落防止機構部31を設けることにより、上記作用効果を効果的に得ることができる。
そして、差込片収容部33の底面部分33aに、緊急時変位防止部45を設けて、緊急時に差込片収容部33の底面部分33aが下方へ変位されないようにすることにより、確実に、差込片32の脱落防止用受部35に、差込片収容部33の脱落防止用係止部36を挿入係止させることが可能となる。
以上により、爪係止部4を構成する爪係止穴5係止爪6との嵌合係止が全て解除された場合であっても、パネル部品3が車両前後方向25の後方(乗員側)へ押出されるように外れること(押出モードが生じること)を効果的に防止することができる。
この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)車室内装パネル1に対し、パネル部品3を、爪係止部4を用いて係止固定し得るように構成した車両用パネル部品取付部構造において、車室内装パネル1とパネル部品3との間に、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネル1に対するパネル部品3の脱落を防止可能な緊急時脱落防止機構部31を設けたことによって、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、車室内装パネル1とパネル部品3との間に設けた緊急時脱落防止機構部31は、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネル1に対するパネル部品3の脱落を防止する。このように緊急時脱落防止機構部31を設けることにより、緊急時にパネル部品3の脱落を機構的に防止することが可能となる。これにより、スクリューなどの緊急時の外れ止め対策としての締結固定手段をなくすことができて、部品点数や組付工数やコストなどを削減することが可能となる。また、車室内装パネル1に対し、パネル部品3を爪係止部4のみによって固定させ得る構造を、緊急時の対応が可能なレベルで実用化することが可能となる。
(2)上記において、緊急時脱落防止機構部31が、パネル部品3に設けられた差込片32と、車室内装パネル1に設けられて、差込片32を収容可能な差込片収容部33とを備え、差込片32が、脱落防止用受部35を有すると共に、差込片収容部33が、車室内装パネル1の非変形時には、脱落防止用受部35へ係止されず、緊急時の荷重入力11による車室内装パネル1の変形時に、脱落防止用受部35へ係止されて、パネル部品3の脱落を阻止可能な脱落防止用係止部36を備えたことによって、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、車室内装パネル1にパネル部品3を組付ける際に、パネル部品3に設けられた差込片32が車室内装パネル1に設けられた差込片収容部33に収容配置される。そして、車室内装パネル1の非変形時には、差込片収容部33に備えられた脱落防止用係止部36が、差込片32の脱落防止用受部35へは係止されない状態となっており、緊急時の荷重入力11による車室内装パネル1の変形時に、差込片収容部33に備えられた脱落防止用係止部36が、差込片32の脱落防止用受部35へ係止されることによって、パネル部品3の脱落を阻止するように機能する。このような構成により、簡単、安価且つ組付けが容易で確実に作動可能な緊急時脱落防止機構部31を得ることができる。また、車室内装パネル1に対するパネル部品3の組付けに、緊急時脱落防止機構部31が影響を与えることがなく、また、緊急時脱落防止機構部31の設定に特別な操作を行う必要もないので、取扱いが容易である。同様に、車室内装パネル1に対するパネル部品3の取外しに、緊急時脱落防止機構部31が影響を与えることがなく、パネル部品3が嵌め殺しにならないので、メンテナンスが容易である。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
本発明の実施例にかかる車両用パネル部品取付部構造の全体斜視図である。 図1の部分拡大側方断面図である。 図2の部分拡大側方断面図である。 図3を内面側から見た斜視図である。 図4の部分拡大斜視図である。 図5を外面側から見た分解斜視図である。 図6の組立状況を示す分解斜視図である。 図3の作動図である。 図5の作動図である。 従来例および本発明の説明に用いた車両用パネル部品取付部構造の全体図である。 図10の部分拡大図である。 図10の作動状況を示す部分拡大斜視図である。 図12の側方断面図である。
符号の説明
1 車室内装パネル
3 パネル部品
4 爪係止部
31 緊急時脱落防止機構部
32 差込片
33 差込片収容部
35 脱落防止用受部
36 脱落防止用係止部

Claims (1)

  1. 車室内装パネルに対し、パネル部品を、爪係止部を用いて係止固定し得るように構成した車両用パネル部品取付部構造において、
    車室内装パネルとパネル部品との間に、組付時および通常時には作動せず、緊急時のみに作動して、車室内装パネルに対するパネル部品の脱落を防止可能な緊急時脱落防止機構部を設け、
    該緊急時脱落防止機構部が、パネル部品に設けられた差込片と、車室内装パネルに設けられて、前記差込片を収容可能な差込片収容部とを備え、
    前記差込片が、脱落防止用受部を有すると共に、
    前記差込片収容部が、車室内装パネルの非変形時には、前記脱落防止用受部へ係止されず、緊急時の荷重入力による車室内装パネルの変形時に、車室内装パネルの変形に伴ってパネル部品が下方へ変位されることで、前記脱落防止用受部へ係止されて、パネル部品の脱落を阻止可能な脱落防止用係止部を備え、
    更に、前記緊急時に、前記内装パネルに対し、上方から下方へ向かう荷重入力がなされ、
    前記差込片は、上下方向に対しほぼ垂直な面を有して、パネル部品の組付方向へ延び、
    前記脱落防止用受部は、差込片に形成された上下方向の穴部とされ、前記脱落防止用係止部は、前記穴部の下方に位置し、前記差込片収容部の底面から上方へ延びる差込ピンとされ
    前記差込片収容部の底面部に、下方への変位を防止する変位防止部が備えられたことを特徴とする車両用パネル部品取付部構造。
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