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JP5056730B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP5056730B2
JP5056730B2 JP2008295452A JP2008295452A JP5056730B2 JP 5056730 B2 JP5056730 B2 JP 5056730B2 JP 2008295452 A JP2008295452 A JP 2008295452A JP 2008295452 A JP2008295452 A JP 2008295452A JP 5056730 B2 JP5056730 B2 JP 5056730B2
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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関にEGRガスを導入すると、燃焼状態が変わるため、点火時期の適正値が変わる。そして、EGRガス量に基づいて点火時期の制御量を決定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術によれば、EGRガス量が多くなるほど点火時期の進角量を大きくしている。
ところで点火時期の適正値は、EGRガス量の僅かな違いで大きく変わるため、EGRガスを導入する運転領域が広いほど、またEGRガス量が多いほど、より多くの運転領域に分けて点火時期を設定する必要がある。これには、多くの実験が必要となり、時間がかかる。
また、EGRガスを導入しない運転領域からEGRガスを導入する運転領域へ移行する過渡時又はその逆の過渡時では、点火時期を進角しすぎたり遅角しすぎたりする虞もある。これにより、ノッキングの発生、失火の発生、ドライバビリティの悪化等が起こる虞がある。
特開2007−16609号公報 特開平8−151971号公報 特開2005−127154号公報 特開2006−291795号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の制御装置において、EGRガス量の変化を伴う過渡時に点火時期を適正値とする技術の提供を目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の制御装置は、
内燃機関の排気の一部を気筒内に再度導入するEGR装置と、気筒内に電気火花を発生させる点火プラグと、を備えた内燃機関の制御装置において、
EGRガスが導入されない運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期を遅角させる場合に、点火時期の基準値からの遅角量を算出する第1補正手段と、
EGRガスが導入される運転領域においてEGRガス量に応じて点火時期を進角させる場合に、前記第1補正手段により算出される遅角量を前記基準値から遅角させた点火時期を第2基準値とし、前記第2基準値からの進角量をEGRガス量に応じて算出する第2補正手段と、
EGRガスが導入される運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期を遅角させる場合に、前記第2補正手段により算出される進角量を前記第2基準値から進角させた点火時期を第3基準値とし、該第3基準値からの遅角量を算出する第3補正手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の最大の特徴は、EGRガスが導入されない運転領域と、EGRガスが導入される運転領域と、で補正対象を変え、EGRガスが導入されない運転領域で得られた補正値
をEGRガスが導入される運転領域では基準となる固定値として扱うことにある。つまり、第2基準値は固定値として扱う。
ここで、EGRガスが導入されない運転領域では、ノッキングが発生すると点火時期が遅角される。このときの遅角量は、所定量としても良く、ノッキングの強さに応じた量としても良い。ここで、点火時期を遅角させすぎると燃焼状態が不安定となるため、遅角量を制限しても良い。このように点火時期を遅角させることにより、ノッキングの発生を抑制できる。また、EGRガスが導入されない運転領域では、ノッキングが発生しない場合に点火時期を進角させても良い。
一方、EGRガスを導入する運転領域では、EGRガス量に応じて点火時期が進角される。ただし、点火時期を進角させたときにノッキングが発生すると、その進角後の値から点火時期が遅角される。つまり、進角の度合いが小さくされる。ノッキングが発生したときの遅角量は、所定量としても良く、ノッキングの強さに応じた量としても良い。
そして本発明では、EGRガスが導入される運転領域においてEGRガス量に応じて点火時期を進角する際に、EGRガスが導入されない運転領域において設定された点火時期を第2基準値として用いる。つまり、EGRガスが導入されない運転領域において補正された後の点火時期を基準とし、その値からEGRガス量に応じた進角を行う。このようにすることで、EGRガスが導入される運転領域であっても、EGRガスが導入されない運転領域において算出された遅角量が保持される。そのため、EGRガスが導入されない運転領域に再度移行する際に、前回設定された遅角量に戻すことができる。
さらに、EGRガスを導入する運転領域でも、ノッキングの発生により点火時期を遅角させる。このときには、第3基準値から点火時期を遅角させる。つまり、EGRガスが導入される運転領域であっても、EGRガスが導入されない運転領域で算出された遅角量の影響を受けることになる。
このように、EGRガスの導入前後において補正対象を変更している。そして、EGRガスが導入されない運転領域において算出された遅角量をEGRガスが導入される運転領域において変化させないことで、EGRガス導入の前後やEGRガス量の変化時において点火時期が過度に進角若しくは遅角されることを抑制できる。
本発明において、前記第3補正手段は、EGRガスが導入される運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期の遅角量を算出し、ノッキングが発生しないときに点火時期の進角量を算出し、このときの前記第3基準値からの遅角量の限度を前記第2補正手段により算出される進角量と同じ大きさとし、進角量の限度を前記第1補正手段により算出される遅角量と同じ大きさとしても良い。
これは、前記第1補正手段により算出される遅角量の分だけ前記基準値から遅角させた点火時期を遅角側の限度とし、前記第1補正手段により算出される遅角量と同じ大きさの進角量の分だけ前記第3基準値から進角させた点火時期を進角側の限度とすることと同じである。また、第1補正手段により算出される遅角量を0としたときの第3基準値を進角側の点火時期の限度とすることとも同じである。
ここで、EGRガスが導入されない運転領域でノッキングが発生していても、EGRガスが導入される運転領域でノッキングが発生するとは限らない。つまり、EGRガスが導入されない運転領域でノッキングが発生したときに算出された点火時期の遅角量をそのままEGRガスが導入される運転領域で用いると、点火時期が遅くなりすぎる虞がある。これに対し、ノッキングが発生しないときに点火時期を進角するようにすれば、点火時期が
過度に遅くなることを抑制できる。ただし、点火時期を進角させすぎるとノッキングが発生する虞があるため、進角量に限度を設定する。この限度は、第2補正手段により算出される進角量に対し、第1補正手段により算出される遅角量と同じ大きさの進角量を加えた値とする。つまり、第1補正手段による補正がなかったとしたときに第2補正手段により設定される点火時期を、進角側の限度とする。つまり、第1補正手段による影響がなくなる点火時期まで進角させることができる。これにより、EGRガスが導入されない運転領域でノッキングが発生しているのにもかかわらず、EGRガスが導入される運転領域でノッキングが発生しない場合に、点火時期が過度に遅くされることを抑制できる。
また、EGRガスが導入される運転領域でノッキングが発生したときには、点火時期が遅角される。このときの遅角量にも限度を設ける。この限度は、第2補正手段により算出される進角量と同じ大きさの遅角量とする。つまり、第1補正手段により算出される遅角量を適用した点火時期を遅角側の限度とする。これにより、EGRガスが導入される運転領域では、EGRガスが導入されない運転領域よりも点火時期が遅角されることがないため、過度に点火時期が遅角されることを抑制できる。
本発明に係る内燃機関の制御装置によれば、EGRガス量の変化を伴う過渡時に点火時期を適正値とすることができる。
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関及びその吸気系、排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒を有する水冷式の4サイクル・ガソリンエンジンである。
気筒2内の燃焼室には、シリンダヘッド10に設けられた吸気ポート3を介して吸気管4が接続されている。気筒2への吸気の流入は吸気弁5によって制御される。吸気弁5の開閉は、吸気側カム6の回転駆動によって制御される。また、シリンダヘッド10に設けられた排気ポート7を介して、排気管8が接続されている。気筒2外への排気の排出は排気弁9によって制御される。排気弁9の開閉は排気側カム11の回転駆動によって制御される。
そして、内燃機関1のクランクシャフト13にコンロッド14を介して連結されたピストン15が、気筒2内で往復運動を行う。
また、吸気管4の途中には、該吸気管4を流れる吸気の量を調節する吸気絞り弁16が備えられている。吸気絞り弁16よりも上流の吸気管4には、該吸気管内を流れる空気の量に応じた信号を出力するエアフローメータ95が取り付けられている。このエアフローメータ95により内燃機関1の吸入空気量が検出される。
また、内燃機関1には、ノッキングが発生したことを検知するノックセンサ94が取り付けられている。このノックセンサ94は、ノッキングの強さを測定しても良い。
また、内燃機関1には、排気管8内を流通する排気の一部(以下、EGRガスという。)を吸気管4へ再循環させるEGR装置30が備えられている。このEGR装置30は、EGR通路31、EGR弁32を備えて構成されている。
EGR通路31は、排気管8と、吸気絞り弁16よりも下流の吸気管4と、を接続している。このEGR通路31を通って、EGRガスが再循環される。また、EGR弁32は、EGR通路31の通路断面積を調整することにより、該EGR通路31を流れるEGRガスの量を調整する。
また、内燃機関1の近傍の吸気管4には、燃料を吸気ポート3へ向けて噴射する燃料噴射弁81が取り付けられている。また、内燃機関1には、気筒2内に電気火花を発生させる点火プラグ82が取り付けられている。
さらに、内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU90が併設されている。このECU90は、CPUの他、各種のプログラム及びマップを記憶するROM、RAM等を備えており、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御するユニットである。
ここで、上記各種センサの他、アクセル開度センサ91およびクランクポジションセンサ92がECU90と電気的に接続されている。ECU90はアクセル開度センサ91からアクセル開度に応じた信号を受け取り、この信号に応じて内燃機関1に要求される機関負荷等を算出する。また、ECU90はクランクポジションセンサ92から内燃機関1の出力軸の回転角に応じた信号を受け取り、内燃機関1の機関回転速度を算出する。
またECU90は、内燃機関1の運転状態に応じてEGRガスを導入したり、EGRガス量を調節したりする。
そして、本実施例では、EGRガスを導入しない運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期を遅角補正する。このときの遅角補正量をAKNKとする。また、EGRガスを導入する運転領域においては、EGRガス量に応じて点火時期を進角補正する。このときの進角補正量をAEGRとする。さらに、EGRガスを導入する運転領域においては、進角補正量AEGRをノッキングが発生したときに補正する。
このように、EGRガスを導入する運転領域と、EGRガスを導入しない運転領域とでは、補正対象が異なる。つまり、EGRガスを導入しない運転領域で算出される遅角補正量AKNKは、EGRガスを導入する運転領域において変更しない。そのため、EGRガスを導入する運転領域においても遅角補正量AKNKの値は、そのまま保持される。
なお、遅角補正量AKNKは、基準点火時期ABASEからの遅角量である。基準点火時期ABASEは、ノッキングの発生および失火の発生を抑制するように予め設定される値であり、例えば内燃機関1の運転状態(例えば機関回転数及び機関負荷)に応じて設定される。基準点火時期ABASEは、例えば内燃機関1の運転状態と関連付けて予め実験等により求められ、ECU90に記憶させておく。EGRガスを導入する運転領域では、基準点火時期ABASEから遅角補正量AKNK分を遅角させた点火時期となる。なお、本実施例においては基準点火時期ABASEが、本発明における基準値に相当する。
そして、ノッキングが発生すると、遅角補正量AKNKを所定量大きくする。つまり、点火時期を所定量遅らせる。この所定量は、予め実験等により最適値を求めておく。また、ノッキングの強さに応じて所定量を決定しても良い。なお、点火時期を過度に遅らせると失火を招くため、遅角補正量AKNKを適用したときの点火時期が遅角ガード値よりも遅角側とならないようにする。つまり、遅角補正量AKNKに限度を設ける。これにより遅角補正量AKNKは、0から遅角ガード値の間の値となる。この遅角ガード値は、失火を抑制し得る値として予め実験等により求めておく。なお、本実施例では遅角補正量AK
NKを算出するECU90が、本発明における第1補正手段に相当する。
そして、EGRガスを導入しない運転領域において設定される点火時期は以下の式により求める。なお、本実施例においては、遅角するほど点火時期が小さくなるものとして考える。
点火時期=基準点火時期ABASE−遅角補正量AKNK・・・式(1)
遅角補正量AKNKは、正の値である。なお、本実施例では式(1)により算出される点火時期が、本発明における第2基準値に相当する。
ここで、図2は、EGRを導入しない運転領域における点火時期を示した図である。
遅角補正量AKNKは、基準点火時期ABASEからの遅角量であるため、最終的に設定される点火時期は、基準点火時期ABASEと遅角ガード値との間にある。つまり、図2における「AKNKの範囲」内に点火時期が設定される。
次に、EGRガスを導入する運転領域における点火時期について説明する。EGRガスを導入する運転領域においてノッキングが発生した場合には、進角補正量AEGRを遅角側に補正する。進角補正量AEGRは、EGRガスを導入することによる補正量と、ノッキングの発生による補正量とから決定される。ここで、EGRガスを導入することによる補正量(以下、EGR導入時進角量AEGRBとする。)は、例えば内燃機関1の運転状態(例えば機関回転数及び機関負荷)により決定される。この関係は予め実験等により求めてECU90に記憶させておく。なお、EGR導入時進角量AEGRBは正の値である。また、ノッキングの発生の有無による補正量AEGRKNKは、ノッキングが発生すると所定量小さくし、ノッキングが発生しない場合には所定量大きくする。つまり、ノッキングの発生の有無による補正量AEGRKNKは、その値が大きいほど点火時期が進角され、その値が小さいほど点火時期が遅角される。そして、ノッキングの発生の有無による補正量AEGRKNKは負の値にもなり得る。
すなわち、進角補正量AEGRは、以下の式により設定される。
進角補正量AEGR=EGR導入時進角量AEGRB+補正量AEGRKNK
そして、EGRガスを導入する運転領域における点火時期は以下の式により求める。
点火時期=基準点火時期ABASE−遅角補正量AKNK+(EGR導入時進角量AEGRB+補正量AEGRKNK)・・・式(2)
つまり、EGRガスを導入する運転領域においては、EGRガスを導入しない運転領域において得られる遅角補正量AKNKをそのまま用いる。そして、EGRガスを導入する運転領域においては、遅角補正量AKNKを変化させずに固定値として扱う。このようにすることで、過渡時において点火時期が過度に補正されることを抑制できる。なお、本実施例においては(基準点火時期ABASE−遅角補正量AKNK)に加えるEGR導入時進角量AEGRBを算出するECU90が、本発明における第2補正手段に相当する。また、本実施例においては(基準点火時期ABASE−遅角補正量AKNK+EGR導入時進角量AEGRB)に加える補正量AEGRKNKを算出するECU90が、本発明における第3補正手段に相当する。さらに、本実施例では(基準点火時期ABASE−遅角補正量AKNK+EGR導入時進角量AEGRB)が、本発明における第3基準値に相当する。
また、EGRガスを導入しない運転領域においてノッキングが発生しても、EGRガスを導入する運転領域でノッキングが発生するとは限らない。そのため、EGRガスを導入しない運転領域で得られる遅角補正量AKNKが、EGRガスを導入する運転領域では大
きすぎる虞がある。そこで、EGRを導入する運転領域においてノッキングが発生しない場合には、少なくとも、基準点火時期ABASE+EGR導入時進角量AEGRBの範囲で点火時期の補正が行えるようにしている。すなわち、設定される点火時期の最大値に限度を設けるが、この限度を基準点火時期ABASEにEGR導入時進角量AEGRBを加えた値としている。この基準点火時期ABASEにEGR導入時進角量AEGRBを加えた点火時期を進角ガード値とする。
つまり、補正量AEGRKNKは−AEGRBを下限値とし、+AKNKを上限値とする。したがって、−AEGRB≦AEGRKNK≦+AKNKの関係が成り立つ。
図3は、EGRを導入する運転領域における点火時期を示した図である。
基準点火時期ABASEから遅角補正量AKNKだけ遅らせた点火時期からEGR導入時進角量AEGRB分だけ進角させる。この点火時期を基準としてノッキング発生の有無に応じて補正量AEGRKNKが加えられる。
図4は、本実施例に係る点火時期を算出するフローを示したフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、EGRガスを導入する運転領域であるか否か判定される。つまり、EGRガスを導入しているか否か判定される。EGRガスの導入の有無により点火時期の算出方法が変わるため、その前提となるEGRガスの導入の有無について判定している。
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS109へ進む。
ステップS102では、EGR導入時進角量AEGRB、補正量AEGRKNK及び遅角補正量AKNKが読み込まれる。これらの値はECU90に記憶されている値である。
ステップS103では、ノッキングが発生しているか否か判定される。ステップS103で肯定判定がなされた場合にはステップS104へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS105へ進む。
ステップS104では、補正量AEGRKNKが小さくされる。このときには、予め設定されている量だけ小さくしても良く、ノッキングの強さに応じた量だけ小さくしても良い。
ステップS105では、補正量AEGRKNKが大きくされる。このときには、予め設定されている量だけ大きくする。
ステップS106では、補正量AEGRKNKに対して上限ガード及び下限ガードをかける。つまり、ステップS104で減算後の値が−AEGRBよりも小さい場合には、補正量AEGRKNKに−AEGRBが代入される。また、ステップS105で加算後の値がAKNKよりも大きい場合には、補正量AEGRKNKにAKNKが代入される。すなわち、点火時期が遅角ガード値から進角ガード値の間になるように制限する。
ステップS107では、最終的に設定される点火時期が算出される。つまり、式(2)により点火時期が算出される。
ステップS108では、補正量AEGRKNKが保存される。
次にステップS109では、遅角補正量AKNKが読み込まれる。この値は前回ルーチン時の値である。
ステップS110では、ノッキングが発生しているか否か判定される。ステップS110で肯定判定がなされた場合にはステップS111へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS112へ進む。
ステップS111では、遅角補正量AKNKが大きくされる。このときには、予め設定されている量だけ大きくしても良く、ノッキングの強さに応じた量だけ大きくしても良い。
ステップS112では、遅角補正量AKNKが小さくされる。このときには、予め設定されている量だけ小さくする。
ステップS113では、遅角補正量AKNKに対して上限ガード及び下限ガードをかける。つまり、ステップS112で減算後の値が0よりも小さい場合には、遅角補正量AKNKに0が代入される。また、ステップS111で加算後の値が遅角ガード値よりも大きい場合には、遅角補正量AKNKに遅角ガード値が代入される。この遅角ガード値は予め実験等により求めた最適値とする。
ステップS114では、最終的に設定される点火時期が算出される。つまり、式(1)により点火時期が算出される。
ステップS115では、遅角補正量AKNKが保存される。
以上説明した処理を行うことで、点火時期を設定することができる。
ここで、EGRガスを導入している状態からEGRガスの導入を停止するときの過渡時における点火時期の推移について説明する。図5は、EGRガスを導入している状態からEGRガスの導入を停止するときの過渡時におけるEGR弁32の開度及び点火時期の推移を示したタイムチャートである。点火時期における実線は最終的に設定される点火時期を示し、二点差線は基準点火時期ABASEからEGR導入時進角量AEGRB分だけ進角させた点火時期を示し、一点鎖線は基準点火時期ABASEからEGR導入時進角量AEGRB分だけ進角し更に補正量AEGRKNK分だけ遅角させた点火時期を示している。
EGR弁32は最初全開(開度が100%)で、Aで示される時刻から閉じ始め、Bで示される時刻において全閉(開度が0%)となる。Aで示される時刻よりも前からBで示される時刻まではEGRガスが導入されているため、点火時期は、式(2)により算出される。また、Bで示される時刻よりも後における点火時期は、式(1)により算出される。
そして、CからBの期間では、EGR導入時進角量AEGRBが時間と共に小さくなり、補正量AEGRKNKに対して下限ガードをかけなければ、点火時期が遅角ガード値よりも遅角側となる(図5の破線参照)。そうすると、Bの時刻では、式(1)により算出される点火時期よりも遅角された点火時期となる。つまり、Bの時刻では式(1)により算出される点火時期が適正値であるにもかかわらず、それよりも遅角側に点火時期が設定されてしまう。そして、Bの時刻において式(2)により算出された点火時期から式(1
)により算出された点火時期へ急激に変化することになる。これに対し本実施例では、補正量AEGRKNKに対して下限ガードをかけることにより、点火時期は基準点火時期ABASEから遅角補正量AKNK分を遅角させた値よりも小さくならない。そのため、CからBの期間では、点火時期は一定となる(図5の実線参照)。
このようにして本実施例では、Bにおける点火時期が、式(1)により算出された値と式(2)により算出された値とが等しくなるため、点火時期が円滑に切り替わる。これにより、点火時期が過度に進角または遅角されることを抑制できるので、失火やノッキングが発生することを抑制できる。
なお、本実施例では補正量を加算若しくは減算することにより点火時期を補正しているが、係数を乗じることにより補正してもよい。
図6は、本実施例に係る点火時期を補正係数の乗算により算出するフローを示したフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS201では、EGRガスを導入する運転領域であるか否か判定される。つまり、EGRガスを導入しているか否か判定される。つまり、EGRガスの導入の有無により点火時期の算出方法が変わるため、その前提となるEGRガスの導入の有無について判定している。
ステップS201で肯定判定がなされた場合にはステップS202へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS209へ進む。
ステップS202では、EGR導入時進角量AEGRB、補正係数AKEGR及び遅角補正量が読み込まれる。これらの値はECU90に記憶されている値である。また、補正係数AKEGRは、EGR導入時進角量AEGRBに乗じて補正をするのに用いる値である。
ステップS203では、ノッキングが発生しているか否か判定される。ステップS203で肯定判定がなされた場合にはステップS204へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS205へ進む。
ステップS204では、補正係数AKEGRが小さくされる。このときには、予め設定されている量だけ小さくしても良く、ノッキングの強さに応じた量だけ小さくしても良い。
ステップS205では、補正係数AKEGRが大きくされる。このときには、予め設定されている量だけ大きくする。
なお、本実施例ではステップS204またはステップS205を処理するECU90も、本発明における第3補正手段に相当する。
ステップS206では、EGR導入時進角量AEGRBに補正係数AKEGRを乗じた値に対して上限ガード及び下限ガードをかける。つまり、AKEGR×AEGRBが0よりも小さい場合には、AKEGR×AEGRBに0が代入される。また、AKEGR×AEGRBがAEGRB+AKNKよりも大きい場合には、AKEGR×AEGRBにAEGRB+AKNKが代入される。
ステップS207では、最終的に設定される点火時期が算出される。つまり、以下の式
により点火時期が算出される。
点火時期=ABASE−AKNK+AKEGR×AEGRB
ステップS208では、補正係数AKEGRが保存される。
ステップS209以降は、図4におけるステップS109以降と同じ処理がなされるため、説明を省略する。
このように補正係数を用いても、点火時期を設定することができる。
以上説明したように本実施例によれば、EGRガスを導入しない運転状態で得られる遅角補正量AKNKを、EGRガスを導入する運転状態で固定値として扱うことで、過渡運転時において点火時期が過度に進角または遅角されることを抑制できる。また、補正後の点火時期に限度を設けることによっても、点火時期が過度に進角または遅角されることを抑制できる。これらにより、失火またはノッキングの発生を抑制できる。
実施例に係る内燃機関の制御装置を適用する内燃機関及びその吸気系、排気系の概略構成を示す図である。 EGRを導入しない運転領域における点火時期を示した図である。 EGRを導入する運転領域における点火時期を示した図である。 実施例に係る点火時期を算出するフローを示したフローチャートである。 EGRガスを導入している状態からEGRガスの導入を停止するときの過渡時におけるEGR弁の開度及び点火時期の推移を示したタイムチャートである。 実施例に係る点火時期を補正係数の乗算により算出するフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気ポート
4 吸気管
5 吸気弁
6 吸気側カム
7 排気ポート
8 排気管
9 排気弁
10 シリンダヘッド
11 排気側カム
13 クランクシャフト
14 コンロッド
15 ピストン
16 吸気絞り弁
30 EGR装置
31 EGR通路
32 EGR弁
81 燃料噴射弁
82 点火プラグ
90 ECU
91 アクセル開度センサ
92 クランクポジションセンサ
94 ノックセンサ
95 エアフローメータ

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気の一部を気筒内に再度導入するEGR装置と、気筒内に電気火花を発生させる点火プラグと、を備えた内燃機関の制御装置において、
    EGRガスが導入されない運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期を遅角させる場合に、点火時期の基準値からの遅角量を算出する第1補正手段と、
    EGRガスが導入される運転領域においてEGRガス量に応じて点火時期を進角させる場合に、前記第1補正手段により算出される遅角量を前記基準値から遅角させた点火時期を第2基準値とし、前記第2基準値からの進角量をEGRガス量に応じて算出する第2補正手段と、
    EGRガスが導入される運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期を遅角させる場合に、前記第2補正手段により算出される進角量を前記第2基準値から進角させた点火時期を第3基準値とし、該第3基準値からの遅角量を算出する第3補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記第3補正手段は、EGRガスが導入される運転領域においてノッキングが発生したときに点火時期の遅角量を算出し、ノッキングが発生しないときに点火時期の進角量を算出し、このときの前記第3基準値からの遅角量の限度を前記第2補正手段により算出される進角量と同じ大きさとし、進角量の限度を前記第1補正手段により算出される遅角量と同じ大きさとすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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