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JP5038637B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP5038637B2 JP2006047559A JP2006047559A JP5038637B2 JP 5038637 B2 JP5038637 B2 JP 5038637B2 JP 2006047559 A JP2006047559 A JP 2006047559A JP 2006047559 A JP2006047559 A JP 2006047559A JP 5038637 B2 JP5038637 B2 JP 5038637B2
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本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
最近、グローバル化が進み、タイヤの仕向け地も低温から高温まで様々な地域へ展開される。そのため、より過酷な条件で使用されるケースが増え、トレッドの溝底部にクラックが発生する要因になっている。
トレッド溝底部のクラックを低減するための従来手法としては、トレッドを形成するゴム組成物において、老化防止剤や耐候性ワックスを増量する方法がある。しかしながら、老化防止剤やワックスの増量は、低燃費性の悪化につながり、また、タイヤの剛性が低下することにより操縦安定性が低下してしまう。
また、長期間効果のある老化防止剤を使用する方法もあるが、かかる老化防止剤の使用はコストアップとなる。更に、トレッド用ゴム組成物のゴム成分として耐候性ゴムを使用する方法があるが、耐候性ゴムは、破壊特性に問題があり、耐摩耗性やカット・チップ性等の低下の原因になり、更には低燃費性やグリップ性の悪化を招く。その他、走行時のトレッド溝底部の局所的な歪みを低減する方法もあるが、かかる歪み低減はタイヤ構造(形状)による影響が大きく、汎用性がない。
ところで、下記特許文献1には、イソオレフィンにパラメチルスチレンを反応させハロゲン化してなるゴムとジエン系ゴムと含むゴム組成物の薄層で、タイヤのサイド部やトレッド部の外表面を被覆することが提案されている。この文献は、空気入りタイヤのサイド部及び/又はトレッド部の耐久性、耐クラック性等を改良することを目的とするものであるが、フィブリル化する短繊維を配合するという本発明の特徴については開示されていない。
また、下記特許文献2には、氷雪路面での走行性能を向上するために、トレッドの表面層に結晶性のSPB樹脂やナイロン短繊維などの微細体を配合することが提案されている。しかしながら、この文献において、上記微細体は、氷雪路のスクラッチ効果を狙ったものであり、トレッド溝底部のクラック低減に寄与するものではない。
また、下記特許文献3には、パターンノイズ低減性能及び氷雪上性能を低下させることなく操縦安定性を向上させるため、主溝の側壁面及び底面にポリエステル繊維などの短繊維を配合することが開示されている。しかしながら、この文献は、上記短繊維の配合により主溝の壁面をトレッドよりも高硬度とし、これにより、比較的軟らかいトレッドを持つタイヤにおいて操縦安定性をすることを目的としたものであり、トレッド溝底部のクラックを抑制するものではない。
なお、下記特許文献4には、ゴム成分100重量部に対して混合中にフィブリル化するビニロン短繊維を2〜8重量部配合してなるゴム組成物が開示されているが、この文献は、操縦安定性と乗り心地性を両立するために、上記ゴム組成物からなる三角パッドをベルト層の端部におけるカーカス層との間に設けるというものであり、後述する本願発明の構成およびそれによる格別の作用効果については開示されていない。
特開平11−254904号公報 特開平8−156529号公報 特開2004−114994号公報 特開2004−58970号公報
本発明は、低燃費性、グリップ性、操縦安定性を悪化させることなく、長期使用におけるトレッドの溝底部でのクラックを低減した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、トレッド面にタイヤ周方向に延びる主溝を備える空気入りタイヤの製造方法であって、ジエン系ゴム100重量部に対して、溶剤湿式冷却ゲル紡糸により製造され混合中にフィブリル化する短繊維を2〜8重量部と、フィラーを20〜70重量部配合したゴム組成物からなるシートを、列理方向がタイヤ周方向に垂直になるように未加硫トレッド表面に貼り付けて加硫成形することにより、混合中に生成したフィブリルがタイヤ周方向に対して垂直に配向したゴム膜層を前記主溝の底部に設けることを特徴とする。
上記短繊維は、ゴム組成物の混合中に作用する圧縮応力により破壊して、新鮮な表面を有するフィブリルを生成するとともに、生成したフィブリルがゴム組成物中に分散する。このようにして得られたゴム組成物からなるゴム膜層をトレッドの溝底部に設けたことにより、ゴム膜層中に分散したフィブリルによって耐クラック性が向上する。
また、前記ゴム膜層は、混合中に生成したフィブリルがタイヤ周方向に対して垂直に配向しているので、タイヤ周方向に沿って発生する溝底部のクラック抑制効果に優れる。上記ゴム膜層は、操縦安定性の点より、溝の底部及び側壁に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、タイヤ用ゴム組成物に通常用いられるジエン系ゴムに、フィブリル化する短繊維を配合してなる高強度のゴム組成物を、ゴム膜層としてトレッドの溝底部に設けたことにより、低燃費性、グリップ性、操縦安定性を悪化させることなく、長期使用における溝底部のクラックを低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る空気入りタイヤの半断面図である。このタイヤは、左右一対の環状のビードコア12と、タイヤ周方向に対し直角に配列した多数のコードが延在してなるカーカスプライの少なくとも1層で形成されて両端がそれぞれビードコア12で係止されたカーカス層14と、スチールコード等の非伸長性のベルトコードをタイヤ周方向に対し浅い角度で傾斜配列してなりカーカス層14のクラウン部外周に配されたベルト層16と、ベルト層16のタイヤ半径方向外側に配されたトレッド18とを備えてなる。トレッド18の表面であるトレッド面には、タイヤ周方向に延びる複数の主溝20が設けられている。そして、この主溝20内の壁面に薄肉のゴム膜層22が設けられている。
ゴム膜層22は、図2に拡大して示すように、この実施形態では、主溝20の底部20Aと両側壁20B,20Bにおいてそれらの表面を被覆するように設けられている。側壁20Bに設けるゴム膜層22の高さHは、側壁20Bの高さhの50%以上であることが好ましい。なお、ゴム膜層22は、主溝20の底部20Aのみに設けてもよいが、側壁20Bにも設けることが好ましい。また、側壁20Bにも設ける場合、図3に示すように、主溝20の肩部20Cに延在するように、即ち、ゴム膜層22の一部がトレッド表面に至るように設けてもよい。更には、図示しないが、ゴム膜層22は、主溝20の内部を含むトレッド18の全面に設けてもよい。主溝20から外側に露出するゴム膜層22は、これが薄膜であるが故に、タイヤの走行初期に摩耗により消滅するので、その後の走行には影響を与えないからである。また、主溝20と交差するように延びる横溝(不図示)を備える場合に、かかる横溝においても同様に溝内の壁面に該ゴム膜層を設けてもよい。
かかるゴム膜層22は、その厚さが0.2〜1mmであることが好ましい。ゴム膜層22の厚さが0.2mmよりも小さいと、長期使用における溝部のクラック低減効果を得にくい。逆に、1mmを超えると、低燃費性が悪化し、操縦安定性も損なう傾向がある。ここで、ゴム膜層22の上記厚みは、底部20Aでの厚みであり、0.2〜1mmのゴムシートを未加硫トレッド表面の主溝位置に貼り付けて、加硫成形型で主溝20を成形することで、溝底部に同等厚みを持つ上記ゴム膜層22が形成される。
ゴム膜層22を構成するゴム組成物は、ジエン系ゴムに対して、混合中にフィブリル化する短繊維を配合してなるものである。ポリマー成分であるジエン系ゴムとしては、一般にタイヤ用ゴム組成物として用いられている各種のジエン系ゴムを使用することができ、例えば、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどをそれぞれ単独で又は2種以上併用して用いることができる。
上記短繊維としては、ゴム組成物の混合中に作用する圧縮応力によってフィブリル化するものであれば、特に限定されないが、好ましくは易フィブリル化ビニロン短繊維を用いることである。かかるビニロン短繊維は、撚糸してコード、布等に用いられる一般のビニロン繊維とは異なり、溶剤湿式冷却ゲル紡糸により製造されて全体が均一な繊維構造となり、容易にフィブリル化する性質を有するものである。ここで、フィブリルとは、短繊維が圧縮応力を受けて繊維の軸線に沿って破壊した長さ100〜6000μm、直径0.1〜100μmの細長の繊維状構造要素である。また、溶剤湿式冷却ゲル紡糸方法は、ノズルから紡糸原液を冷却させた固化浴中に吐出させ、まず全体を均一にゲル化させて安定な構造を作った後に、脱溶媒する方法である。また、フィブリル化させる前の短繊維の大きさは、特に限定されないが、混合中に短繊維相互が絡み合って凝集体にならない大きさとされる。
上記短繊維は、ジエン系ゴム100重量部に対して2〜8重量部配合される。2重量部未満では、長期使用における溝部のクラック低減効果を得にくい。また、8重量部を超えると、低燃費性を損なう傾向がある。
上記短繊維をフィブリル化したゴム組成物は、ジエン系ゴムに比較的多量の上記短繊維を配合し混合してなるマスターバッチを用いて調製されることが好ましい。この場合、マスターバッチの作製において、ジエン系ゴムに対する短繊維の配合割合を多くすることで混合中の粘度が高くなり、混合時のせん断力を大きくして上記短繊維の大半をフィブリル化することができ、最終的なゴム膜層中におけるフィブリルの分散性を向上することができる。
かかる短繊維マスターバッチを作製する場合、上記短繊維をジエン系ゴム100重量部に対して20〜50重量部配合することが好ましい。また、この場合、混合中に混練物に生じるせん断力を大きくするために、ジエン系ゴムとしては、天然ゴム単独、又は天然ゴムを50重量%以上用いることが好ましい。
該短繊維マスターバッチを用いて上記ゴム組成物を調製する場合、該短繊維マスターバッチを他の配合剤とともに、残余のジエン系ゴムに加えて混合することが好ましく、この混合時に、未破壊の上記短繊維をフィブリル化することができる。
上記ゴム組成物には、ジエン系ゴム100重量部に対し、フィラーが20〜70重量部配合される。フィラーの配合量が20重量部未満では、トレッドゴム配合に比べて十分な補強性が得られない。逆に70重量部を超えると、薄いシートの作成が難しく、作成できるとしても作業効率が悪化し、また、低燃費性が悪化する。。
フィラーとしては、カーボンブラック、シリカが挙げられ、これらはそれぞれ単独でもブレンドして用いてもよい。フィラーは、窒素吸着比表面積(NSA)が40〜200m/gであることが好ましい。ここで、窒素吸着比表面積は、JIS K6217に準拠して測定される。
上記ゴム組成物には、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸など、タイヤ用ゴム組成物に一般に用いられている各種添加剤を配合することができる。
以上のようにして得られるフィブリルが分散した未加硫のゴム組成物は、押し出し機やカレンダを用いて、シート状ないしテープ状に成形される。その際、フィブリルが押し出し機又はカレンダ中のゴム組成物の進行方向に配向する。そして、この成形したシートを、上記フィブリルがタイヤ周方向に対して垂直に配向するように、即ち、上記シートの列理方向がタイヤ周方向と直角となるように、未加硫のトレッド表面に対し主溝の位置に合わせて貼り付ける。その後、タイヤ成形型内で加硫成形することにより、主溝20の成型とともに主溝20内の壁面に上記ゴム膜層22として形成される。
なお、トレッド18を構成するゴム組成物としては、各種のトレッド用ゴム組成物を用いることができ、特に限定されない。例えば、ポリマー成分として、スチレン−ブタジエンゴムの単独、又はスチレン−ブタジエンゴム50重量%以上と他のジエン系ゴム50重量%以下とのブレンドゴムを用いることができる。他のジエン系ゴムとしては、特に限定はなく、天然ゴムの他、イソプレンゴム、ブタジエンゴムなどのジエン系合成ゴムが挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いても2種以上併用してもよい。かかるトレッド用ゴム組成物には、カーボンブラック、シリカなどのフィラーの他、オイル、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤など、タイヤトレッド用ゴム組成物において一般に使用される各種添加剤を配合することができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.ゴム膜層22を構成するゴム組成物の調製
天然ゴム(RSS#3)100重量部に対し、混合中にフィブリル化するビニロン短繊維(クラレ社製「クラロンK−II SA」)を25重量部配合して混合し、短繊維マスターバッチを作製した。
次に、上記短繊維マスターバッチと、ジエン系ゴムとしてSBRとを、下記表1に示す配合に従って、バンバリーミキサーにより混合し、配合I〜Vのゴム組成物を調製した。なお、配合Vでは、上記短繊維マスターバッチの代わりに、フィブリル化しないビニロン短繊維を配合した。表1中の各成分については以下の通りである。
・SBR:JSR製スチレン−ブタジエンゴム「SBR1712」、
・ビニロン短繊維:クラレ社製の溶剤湿式冷却ゲル紡糸方法により製造されていない、従って混合中にフィブリル化しないビニロン短繊維。繊度=2dtex、繊維長=4mm、
・カーボンブラック:三菱化学社製「ダイアブラックN330」(NSA=79m/g)、
・オイル:ジャパンエナジー社製「JOMOプロセスNC−140」。
なお、各ゴム組成物には、共通配合として、ジエン系ゴム100重量部に対し、酸化亜鉛(三井金属鉱業社製「酸化亜鉛3種」)3重量部、ステアリン酸(花王社製「ルナックS−25」)2重量部、老化防止剤(フレキシス社製「サントフレックス6C」)1重量部、加硫促進剤CBS(住友化学社製「ソクシノールCZ」1重量部、硫黄(三新化学工業社製「サンフェルEX」)3重量部を配合した。
Figure 0005038637
2.空気入りタイヤの作製及び評価
下記表2に示すゴム膜層構成に従い、上記ゴム組成物からなるシート(厚み0.2mm又は0.5mm)を、フィブリルがタイヤ周方向に対して垂直に配向するように、未加硫のトレッド表面に対し主溝の位置に合わせて貼り付けて、タイヤ成形型内で加硫成形することにより、図1及び図2に示すように主溝20内の壁面にゴム膜層22を備える空気入りラジアルタイヤ(タイヤサイズ:215/60R16)を成形した。なお、比較例1は、ゴム膜層22を設けずにタイヤを成形したコントロールである。
トレッド本体のゴム組成物としては、スチレン−ブタジエンゴム(旭化成ケミカルズ製「タフデン2830」)96.25重量部、天然ゴム(RSS#3)30重量部、シリカ(東ソー・シリカ製「ニップシールAQ」)60重量部、カーボンブラック(三菱化学社製「ダイアブラックN330」)10重量部、オイル(ジャパンエナジー社製「JOMOプロセスNC−140」)3.75重量部、シランカップリング剤(デグサ製「Si75」)4.8重量部、酸化亜鉛(三井金属鉱業製「酸化亜鉛3種」)3重量部、ステアリン酸(花王製「ルナックS−25」)2重量部、老化防止剤(フレキシス製「サントフレックス6C」)2重量部、ワックス(日本精鑞製「OZOACE0355)2重量部、加硫促進剤D(大内新興化学工業製「ノクセラーD」)2.0重量部、加硫促進剤CBS(住友化学製「ソクシノールCZ」)1.8重量部、硫黄(三新化学工業製「サンフェルEX」)1.5重量部とした。
作製した各ラジアルタイヤについて、転がり抵抗と湿潤路面での制動距離と操縦安定性とトレッド溝底クラックを下記方法に従い評価した。結果を表2に示す。
・転がり抵抗(低燃費性):使用リムを16×6 1/2JJとしてタイヤを装着し、空気圧230kPa、荷重450kgfとして、転がり抵抗測定ドラムにて23℃、80km/hで走行させたときの転がり抵抗を測定した。結果は、比較例1の値を100とした指数で表示し、指数が小さいほど、転がり抵抗が小さく、よって低燃費性に優れることを示す。
・湿潤路面での制動距離(グリップ性):使用リムを16×6 1/2JJとして2500ccのテスト車に装着し、湿潤アスファルト路面にて、時速80km/hから制動するまでの距離を測定した。結果は、比較例1の値を100とした指数で表示し、指数が大きいほど制動距離が短く、グリップ性に優れることを示す。
・操縦安定性:使用リムを16×6 1/2JJとして2500ccのテスト車に装着し、テストドライバーによる官能評価により操縦安定性を評価した。評価は、比較例1をコントロールとして、これと同等のものを±0、やや劣るものを−1、劣るものを−2、やや優れるものを+1、優れるものを+2とした。
・トレッド溝底クラック:タイヤを80℃で4週間熱老化した後、空気圧230kPa、荷重450kgfとして、ドラムにて10000km走行させた後に、主溝内のクラック発生の有無を確認した。
Figure 0005038637
表2に示すように、本発明に係る実施例1〜3の空気入りタイヤであると、コントロールである比較例1に対し、低燃費性の悪化を極力抑えながら、グリップ性が向上しており、また、操縦安定性が低下することなく、トレッド溝部でのクラックの発生が抑制されていた。これに対し、ゴム膜層22にフィブリル化しない短繊維を配合した比較例4では、低燃費性及び操縦安定性が悪化していただけでなく、トレッド溝底部にクラックが発生していた。このことから、ゴム膜層に通常の短繊維を配合したのみでは、仮に短繊維による補強により剛性が上がったとしても溝底部のクラック発生は抑制することができず、上記フィブリルの分散が溝底部のクラック抑制には有効であることが分かる。
本発明は、低燃費性、グリップ性、操縦安定性を悪化させることなく、長期使用における溝部のクラック発生を低減することができるので、乗用車用ラジアルタイヤを始めとして各種空気入りタイヤに利用することができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの半断面図である。 主溝を拡大した断面図である。 変更例に係る主溝を拡大した断面図である。
符号の説明
18…トレッド、20…主溝、20A…底部、20B…側壁、22…ゴム膜層

Claims (1)

  1. トレッド面にタイヤ周方向に延びる主溝を備える空気入りタイヤの製造方法であって、ジエン系ゴム100重量部に対して、溶剤湿式冷却ゲル紡糸により製造され混合中にフィブリル化する短繊維を2〜8重量部と、フィラーを20〜70重量部配合したゴム組成物からなるシートを、列理方向がタイヤ周方向に垂直になるように未加硫トレッド表面に貼り付けて加硫成形することにより、混合中に生成したフィブリルがタイヤ周方向に対して垂直に配向したゴム膜層を前記主溝の底部に設けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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