JP5034765B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents
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Description
また、このような電動パワーステアリング装置において、操舵性能の向上やコーナリング時の車両の挙動を安定させるために、タイヤのグリップ状態を考慮して操舵制御を行うようにしたもの等も提案されている。
また、上述のように、規範ヨーレートと実ヨーレートとの偏差をグリップ状態相当の値として用いた場合、これらヨーレートの偏差は、グリップ状態を表すものの、実際のグリップ状態との誤差は比較的大きい。
そこで、この発明は上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、車両のグリップ状態に応じて、グリップを失うことなく車両挙動を安定させることの可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することを目的としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、車両のステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値演算手段と、を有し、前記操舵補助指令値に基づいて前記ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを駆動する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵補助指令値演算手段は、タイヤのグリップが失われた度合を表すグリップロス度を検出するグリップロス度検出手段と、ステアリングホイールに対する操舵操作が切り増し方向であるか切り戻し方向であるかを判定する操舵方向判定手段と、前記操舵トルクに基づき前記モータの電流指令値を算出する電流指令値演算手段と、前記操舵方向判定手段で、切り増し方向への操舵操作が行われていることが検出され、且つ前記グリップロス度が予め設定したグリップ低下を通知する通知範囲内にあるとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が、予め設定した通知用トルク相当だけ増加する方向に前記電流指令値を補正しこれを前記操舵補助指令値とする補正手段と、を備え、前記補正手段は、前記グリップロス度が前記通知範囲よりも大きいとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が減少する方向に前記電流指令値を補正し、且つ、前記グリップロス度が大きいときほど前記操舵補助力が急峻に減少するように補正することを特徴としている。
また、請求項5に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、前記補正手段は、前記電流指令値を補正するための補正値を前記グリップロス度に応じて算出し、当該補正値を前記電流指令値から減算した値を前記操舵補助指令値とすることを特徴としている。
また、請求項7に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、前記通知用トルクは、当該通知用トルク相当だけ前記電流指令値を補正したことに伴う操舵反力の変化を、ドライバが認識可能な値に設定されることを特徴としている。
また、請求項3に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、切り増し方向への操舵操作が行われているときにのみ、通知用トルク相当だけ電流指令値を補正するから、切り戻し時に操舵反力が低下することにより、ドライバに違和感を与えることはない。
また、請求項8から請求項10に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、ラック上に生じる外力をセルフアライニングトルク相当値として算出した値と、路面から生じるセルフアライニングトルクを車両運動モデルに基づいてセルフアライニングトルク推定値として推定した値との偏差に基づいてグリップロス度を算出するから、タイヤの特性等を考慮した的確なグリップロス度を算出することができる。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルクを検出するトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を抵抗変化や磁気変化に変換して検出するように構成されている。
また、このコントロールユニット20には、バッテリ25から電力が供給されると共に、イグニッションキー26のキー操作に応じてイグニッションキー信号が供給され、コントロールユニット20では、イグニッションキー信号をうけて、前記操舵補助指令値Imの演算を開始する。
セルフアライニングトルク(以下、SATともいう。)は、ステアリングホイールを中立位置に戻そうとする力であり、図2に示すように、ドライバがステアリングホイールを操舵することによって、操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTにしたがって電動モータMがアシストトルクTmを発生する。その結果、車輪が転舵され、転舵輪が連結されたラック軸上にタイヤから生じる外力(反力)としてSATが発生する。その際、電動モータMの慣性J及び摩擦力(静摩擦力)Frによってステアリングホイールの操舵の抵抗となるトルクが生じ、これらの力の釣り合いを考えると次式(1)の運動方程式が得られる。
J・ω′+Fr・sign(ω)+SAT=Tm+T ……(1)
ここで、上記(1)式を初期値零としてラプラス変換し、SATについて解くと、次式(2)が得られ、これによりSATを算出することができる。なお、このラプラス変換により得られるセルフアライニングトルクをセルフアライニングトルクの演算値SATaとする。
SATa(s)
=Tm(s)+T(s)−J・ω′(s)−Fr・sign(ω(s)) ……(2)
図3では、タイヤが接地面全体において発生する横力はトレッド部の横方向への変形面積(斜線部)となり、SATがスリップ角を減少させる方向に働く様子を示している。また、図4は、横力の着力点(接地面の中心点)がタイヤの中心線より後方にあることを示している。そして、ニューマチックトレールとキャスタトレールとの加算値がトレールとなる。
SATb=εn・Fy ……(3)
なお、重心から後輪までの距離をL2(固定値)、車両重量をm、横加速度をGy、車両慣性モーメントをMo、ヨーレートγの微分値をdγ/dt、ホイールベースをLとして、横力Fyは次式(4)により算出することができる。
Fy=(L2・m・Gy+Mo・dγ/dt)/L ……(4)
さらに、SATは横力Fyとトレールとの積であり、線形領域では滑り域は増加せず、ニューマチックトレールは一定値であることから、線形領域でのニューマチックトレールとキャスタトレールとの和、つまりトレールεnで横力FyをSATの次元に合わせてSAT推定値SATbとして図示すると図6のようになる。
g=SATb−SATa ……(5)
この(5)式で算出されるgがグリップロス度であり、このグリップロス度gにより車両のグリップが失われた度合を推定することができる。
図6は、SAT演算値SATaとSAT推定値SATb(トレールεnが一定の場合は横力Fy)とを比較して示す特性図であり、スリップ角が大きくなるにしたがって、SATが失われる様子を示しており、上記(5)式から算出されるSAT演算値SATaとSAT推定値SATbとの差をグリップロス度g(図中網かけ部)として示している。
ここで、SAT演算部46は前記(2)式に基づいてSAT演算値SATaを算出する。すなわち、電動モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として求めておき、操舵トルクT、電動モータ12の角速度ω及び角加速度ω′、電流指令値Itvに基づいてSAT演算値SATaを算出する。SAT演算部46で算出されたSAT演算値SATaは、グリップロス度検出部50に入力される。
SAT推定部47は、入力された横力Fyと予め実験等により求められたトレールεnとを用いて前記(3)式からSAT推定値SATbを推定する。
低減用トルク補正値演算部51では、グリップロス度gに基づいて、グリップロス度g相当だけ操舵補助力を補正するための低減用トルク補正値ΔT1を算出する。この低減用トルク補正値ΔT1は、当該低減用トルク補正値ΔT1相当を電流指令値Itvから減算補正することにより、グリップロス度g相当のグリップロスが生じている状態で操舵及び操舵補助が行われた場合に、操舵反力をより大きくし、切り増し難くすることでグリップが失われることを回避することの可能な操舵補助力相当に設定される。
そして、このようにして設定された低減用トルク補正値ΔT1は加算部52に入力される。
減算部60Cでは、慣性補償部45からの慣性補償信号CM1からトルク補正値ΔTを減算し、その減算結果CM3は加算部60Bに入力されて収れん性制御部44からの収れん性制御信号CM2と加算され、その加算結果CM4が加算部60Aに入力されて電流指令値Itvと加算され、これが操舵補助指令値Imとなる。
ここで、トルクセンサ3は、例えば、右操舵時の発生トルクは正値、左操舵時の発生トルクは負値として、操舵トルクTに符号を付与して出力するように構成されている。同様に、電動モータ12の角速度検出部63は、電動モータ12の回転方向に応じて符号を付与し、例えば、右操舵時に操舵補助力を付与する回転方向の場合には正値、左操舵時に操舵補助力を付与する回転方向の場合には負値、を付与して出力するように構成されている。そして、切り増し切り戻し判定部56では、電動モータ12の角速度ω及び操舵トルクTの符号が同一であるとき、つまり、共に正又は共に負であるとき、切り増しと判定し、これらの符号が異なるとき切り戻しと判定する。
そして、切り増し切り戻し判定部56は、このようにして切り増しか切り戻しかを判定したならばその判定信号DSを選択部55に出力する。
まず、トルクセンサ3からの操舵トルクT、車速センサ21からの車速V、ヨーレートセンサ66からのヨーレートγ、横加速度センサ67からの横加速度Gy、回転センサ62からの角度θを入力する(ステップS1)。次いで、入力した操舵トルクT及び車速Vに基づき指令値演算部40で、操舵トルクT及び車速Vに応じた電流指令値Itvを算出し(ステップS2)、回転センサ62からの角度θに基づいて角速度検出部63において電動モータ12の角速度ωを検出し、角加速度検出部64において角加速度ω′を検出する(ステップS3)。
続いてグリップロス度検出部50においてSAT演算値SATa及びSAT推定値SATbの偏差からグリップロス度gを検出し(ステップS6)、低減用トルク補正値演算部51でグリップロス度g相当の低減用トルク補正値ΔT1を算出し(ステップS7)、さらに通知用トルク補正値演算部53でグリップロス度g相当の通知用トルク補正値ΔT2を算出する(ステップS8)。
このため、グリップロス度が比較的小さな閾値“g11”を超えた時点で、操舵補助力が急増し、これにより、操舵反力が小さくなりステアリングホイール1が軽くなることから、ドライバはこの時点で、タイヤのグリップが失われ初めたことを認識することができる。この状態から、さらにグリップロス度gが大きくなりグリップロス度gが閾値“g14”を越えると、低減用トルク補正値演算部51で算出される低減用トルク補正値ΔT1が零より大きくなり、逆に通知用トルク補正値演算部53で算出される通知用トルク補正値ΔT2は零となる。このため、トルク補正値ΔTは低減用トルク補正値ΔT1相当の値となり、この低減用トルク補正値ΔT1は正値であることから、トルク補正値ΔTは、電流指令値Itvに対してこれを低減する方向に作用することになり、発生される操舵補助力が低減される。
この状態から、ドライバが切り戻しを行うと、電動モータ12の角速度ωが負、操舵トルクTが正となりその符号が異なることから切り戻しと判定する。このため、選択部55では、トルク補正値発生器54で発生される切り戻し用補正値ΔT2(0)を選択し、これが加算部52で、低減用トルク補正値ΔT1と加算される。トルク補正値ΔT2(0)は零であることから、切り戻し時にはトルク補正値ΔTは低減用トルク補正値ΔT1相当の値に設定されることになる。このため、グリップロス度gが閾値“g15”より大きいときトルク補正値ΔTは、低減用トルク補正値ΔT1の最大値ΔT1max相当に設定されることから、電流指令値Itvが十分抑制され、すなわち発生される操舵補助力が十分抑制され、さらにグリップロス度gが閾値“g15”を下回るとこれに伴って低減用トルク補正値ΔT1が徐々に低下することからこれに伴って操舵補助力の低減度合が緩和される。そしてグリップロス度gが閾値“g14”を下回ると、低減用トルク補正値ΔT1は零に設定されることから、この時点で電流指令値Itvの抑制が終了され、車速V及び操舵トルクTに応じた操舵補助力が発生されることになる。このとき、切り戻し時には、通知用トルク補正値ΔT2に代えて、“0”に設定された切り戻し用補正値ΔT2(0)が選択され、電流指令値Itvに対して通知用トルク補正値ΔT2は作用しないため、切り戻し時に操舵補助力が急に低下し、ステアリングホイール1が急に軽くなることはなく、すなわちドライバに違和感を与えることはない。
また、ステップS4の処理がSAT演算部に対応し、ステップS5の処理がSAT推定部に対応し、ステップS6の処理がグリップロス度検出部に対応している。
この第2の実施の形態は、コントロールユニット20の構成が異なること以外は上記第1の実施の形態と同様であるので同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図10は、第2の実施の形態におけるコントロールユニット20の概略構成を示すブロック図である。
低減用トルク補正係数演算部51aでは、グリップロス度gに応じて、グリップロス度g相当だけ操舵補助力を低減するための低減用トルク補正係数K1を設定する。この低減用トルク補正係数K1は、“1”以下の値をとり、当該低減用トルク補正係数K1を、電流指令値Itvに乗算することにより、このグリップロス度g相当のグリップロスが生じている状態で操舵及び操舵補助が行われた場合に、操舵反力をより大きくし、切り増しし難くすることで、グリップが失われることを回避することの可能なトルク値相当に設定される。
このようにして低減用トルク補正係数演算部51aで算出された低減用トルク補正係数K1は、乗算部52aに入力される。
この選択部55aは、切り増し切り戻し判定部56からの切り戻しが行われたか切り増しが行われたかを表す判定信号Dに基づき動作し、切り増し切り戻し判定部56で切り増しと判定されたときには、通知用トルク補正係数演算部53aで算出された通知用トルク補正係数K2を選択し、切り戻しと判定されたときには、トルク補正係数発生器54aで発生される“1”相当の切り戻し用補正係数K2(1)を選択し、選択した通知用トルク補正係数K2又は切り戻し用補正係数K2(1)を乗算部52aに入力する。
なお、図9に示す上記第1の実施の形態における処理と同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
まず、各種センサから、操舵トルクT、車速V、ヨーレートγ、横加速度Gy、電動モータ12の角度θを入力し(ステップS1)、操舵トルクT及び車速Vに応じた電流指令値Itvを算出し(ステップS2)、電動モータ12の角度θから電動モータ12の角速度ω及び角加速度ω′を検出する(ステップS3)。
このため、グリップロス度が比較的小さな閾値“g21”を超えた時点で、操舵補助力が急増し、すなわち、操舵反力が小さくなりステアリングホイール1が軽くなることから、ドライバはこの時点で、タイヤのグリップが失われ初めたことを認識することができる。この状態から、さらにグリップロス度gが大きくなりグリップロス度gが閾値“g24”を越えると、低減用トルク補正係数演算部51aで算出される低減用トルク補正係数K1が“1”より小さな値となり、逆に通知用トルク補正係数演算部53aで算出される通知用トルク補正係数K2は、“1”となる。このため、トルク補正係数Kは低減用トルク補正係数K1相当の値となり、この低減用トルク補正係数K1は“1”より小さな値であることから、トルク補正係数Kは、乗算部58で乗算される電流指令値Itvに対してこれを低減する方向に作用することになり、操舵補助力が低減される。
この状態から、ドライバが切り戻しを行うと、電動モータ12の角速度ωが負、操舵トルクTが正となりその符号が異なることから切り戻しと判定する。このため、選択部55aでは、トルク補正係数発生器54aで発生される切り戻し用補正係数K2(1)を選択し、これが乗算部52aで、低減用トルク補正係数K1と乗算される。トルク補正係数K2(1)は“1”であることから、切り戻し時にはトルク補正係数Kは低減用トルク補正係数K1相当の値に設定されることになる。このため、グリップロス度gが閾値“g25”より大きいとき、トルク補正係数Kは、低減用トルク補正係数K1つまり略零に設定されることから、補正電流指令値Itv′は略零となり、すなわち操舵補助力が発生されないことから切り増し操作を十分抑制することができ、この状態からグリップロス度gが閾値“g25”を下回るとこれに伴って低減用トルク補正係数K1が徐々に増加することからこれに伴って操舵補助力の低減度合が緩和され、グリップロス度gが閾値“g24”を下回ると、低減用トルク補正係数K1は“1”に設定され、切り戻し用補正係数K2(1)は“1”であることから、この時点で電流指令値Itvの抑制が終了され、車速V及び操舵トルクTに応じた操舵補助力が発生されることになる。
したがって、この第2の実施の形態においても上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記各実施の形態においては、切り増し時と切り戻し時とで同じ特性で操舵補助力を抑制する場合について説明したがこれに限るものではなく、切り増し時の方が、操舵補助力をより小さく低減するようにし、逆に切り戻し時には操舵補助力をそれほど低減せずに、ある程度の操舵補助力を発生させるようにしてもよい。つまり、切り増し時には操舵補助力を十分低減して操舵操作を行いにくくし、グリップが失われる状態となることを確実に回避すると共に、切り戻し時には、操舵補助力を十分発生させて十分操舵補助を行い、操舵補助力が低減されることによるステアリングホイール1の中立位置への急速な戻りを回避し、操舵補助力が低減されることに起因してドライバに違和感を与えることを回避するようにしてもよい。
また、横力Fyを用いずに、水平面における車両運動モデルと、車速V及び操舵角δとを用いてセルフアライニングトルクを推定してもよい。
mV・(dβ/dt)
=−{mV+[(Kf・Lf−Kr・Lr)/V]}・γ−(Kf+Kr)・β+Kf・δ/n
……(6)
I・(dγ/dt)
=−[(Kf・Lf2+Kr・Lr2)/V]・γ+(−Kf・Lf+Kr・Lr)・β
+Kf・Lf・δ/n
……(7)
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
12 電動モータ
20 コントロールユニット
21 車速センサ
46 セルフアライニングトルク演算部
47 セルフアライニングトルク推定部
50 グリップロス度検出部
51 低減用トルク補正値演算部
53 通知用トルク補正値演算部
54 トルク補正値発生器
55 選択部
51a 低減用トルク補正係数演算部
53a 通知用トルク補正係数演算部
54a トルク補正係数発生器
55a 選択部
56 切り増し切り戻し判定部
Claims (10)
- 車両のステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
前記操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値演算手段と、を有し、
前記操舵補助指令値に基づいて前記ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを駆動する電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記操舵補助指令値演算手段は、
タイヤのグリップが失われた度合を表すグリップロス度を検出するグリップロス度検出手段と、
ステアリングホイールに対する操舵操作が切り増し方向であるか切り戻し方向であるかを判定する操舵方向判定手段と、
前記操舵トルクに基づき前記モータの電流指令値を算出する電流指令値演算手段と、
前記操舵方向判定手段で、切り増し方向への操舵操作が行われていることが検出され、且つ前記グリップロス度が予め設定したグリップ低下を通知する通知範囲内にあるとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が、予め設定した通知用トルク相当だけ増加する方向に前記電流指令値を補正しこれを前記操舵補助指令値とする補正手段と、
を備え、
前記補正手段は、前記グリップロス度が前記通知範囲よりも大きいとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が減少する方向に前記電流指令値を補正し、且つ、前記グリップロス度が小さいときほど前記操舵補助力が急峻に減少するように補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 車両のステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
前記操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出する操舵補助指令値演算手段と、を有し、
前記操舵補助指令値に基づいて前記ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータを駆動する電動パワーステアリング装置の制御装置において、
前記操舵補助指令値演算手段は、
タイヤのグリップが失われた度合を表すグリップロス度を検出するグリップロス度検出手段と、
ステアリングホイールに対する操舵操作が切り増し方向であるか切り戻し方向であるかを判定する操舵方向判定手段と、
前記操舵トルクに基づき前記モータの電流指令値を算出する電流指令値演算手段と、
前記操舵方向判定手段で、切り増し方向への操舵操作が行われていることが検出され、且つ前記グリップロス度が予め設定したグリップ低下を通知する通知範囲内にあるとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が、予め設定した通知用トルク相当だけ増加する方向に前記電流指令値を補正しこれを前記操舵補助指令値とする補正手段と、
を備え、
前記補正手段は、前記グリップロス度が前記通知範囲よりも大きいとき、前記ステアリング機構に付与される前記操舵補助力が減少する方向に前記電流指令値を補正し、且つ、前記グリップロス度が大きいときほど前記操舵補助力が急峻に減少するように補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 前記補正手段は、前記操舵方向判定手段で、切り増し方向への操舵操作が行われていることが検出されたときにのみ、前記通知用トルク相当だけ前記電流指令値を補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記補正手段は、前記グリップロス度が大きいときほど前記操舵補助力がより小さくなるように前記電流指令値を補正することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記補正手段は、前記電流指令値を補正するための補正値を前記グリップロス度に応じて算出し、
当該補正値を前記電流指令値から減算した値を前記操舵補助指令値とすることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 前記補正手段は、前記グリップロス度に応じて前記電流指令値を補正するための補正係数を算出し、当該補正係数を、前記電流指令値に乗算した値を前記操舵補助指令値とすることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記通知用トルクは、当該通知用トルク相当だけ前記電流指令値を補正したことに伴う操舵反力の変化を、ドライバが認識可能な値に設定されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記ステアリング機構は、転舵輪を操舵するタイロッドに接続されているラックを有し、
前記グリップロス度検出手段は、前記ラック上に生じる外力をセルフアライニングトルク演算値として算出するSAT演算部と、
路面から生じるセルフアライニングトルクを車両運動モデルに基づいてセルフアライニングトルク推定値として推定するSAT推定部と、
前記SAT演算部で算出されたセルフアライニングトルク演算値及び前記SAT推定部で推定されたセルフアライニングトルク推定値の偏差に基づいて前記グリップロス度を算出するグリップロス度検出部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 車速を検出する車速検出手段と、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、を備え、
前記SAT推定部は、前記車速検出手段で検出される車速と、前記操舵角検出手段で検出される操舵角とを前記車両運動モデルに代入して前記セルフアライニングトルク推定値を推定することを特徴とする請求項8記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 前記ステアリング機構は、転舵輪を操舵するタイロッドに接続されているラックを有し、
前記グリップロス度検出手段は、前記ラック上に生じる外力をセルフアライニングトルク演算値として算出するSAT演算部と、
車両に作用する横力を検出する横力検出部と、
前記SAT演算部で算出されたセルフアライニングトルク演算値及び前記横力検出部で検出された横力に基づいて前記グリップロス度を算出するグリップロス度検出部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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