JP5026080B2 - 有機粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
このようなナノメートルサイズの微粒子の大きさは、より大きなバルク粒子や、より小さな分子や原子と異なり、その中間に位置する従来にないサイズ領域であり、予想できなかった新たな特性を引き出しうることが指摘されている。しかも、この単分散性を高くできれば、その特性を安定化することも可能である。このようなナノ粒子のもつ可能性はさまざまな分野で期待され、生化学、新規材料、電子素子、発光表示素子、印刷、医療などの広い分野で研究が盛んになりつつある。
特に、有機化合物からなる有機ナノ粒子は、有機化合物自体が多様性を有するため、機能性材料としてのそのポテンシャルは高い。例えば、ポリイミドは、耐熱性、耐溶剤性、機械的特性など、化学的および機械的に安定な材料であること、電気絶縁性が優れているなどのことから多く分野で利用されている。ポリイミドを微粒子化した材料には、ポリイミドの特性と形状との組み合わせにより、新しい利用が広がっている。例えば、微粒子化したポリイミドの利用の提案技術として、画像形成用の粉末トナーの添加剤とすること(特開平11−237760号公報)などが提案されている。
インクジェット用インクの色材については、従来、染料が用いられてきたが、耐水性や耐光性の面で問題があり、それを改良するために顔料が用いられるようになってきている。顔料インクにより得られた画像は、染料系のインクによる画像に較べて耐光性、耐水性に優れるという利点を有する。しかしながら、紙表面の空隙に染み込むことが可能なナノメートルサイズで単分散性を高くすることは難しく、紙への密着性に劣るという問題がある。
また、デジタルカメラの高画素化に伴い、CCDセンサーなどの光学素子や表示素子に用いるカラーフィルターの薄層化が望まれている。カラーフィルターには有機顔料が用いられているが、フィルターの厚さは有機顔料の粒子径に大きく依存するため、ナノメートルサイズレベルで、しかも単分散で安定な微粒子の製造が望まれている。さらにインクジェットインク用顔料およびカラーフィルター用顔料は、粒径が小さくなるほど光学特性は良くなるものの、耐光性は低下すると考えられるため、単分散性を保ちつつナノメートルサイズでの粒径を制御する技術が望まれている。
中でも再沈法は、簡易性および生産性に優れた有機粒子の製造法として注目されているが、単分散性を保ちつつ粒径を制御することは未だ達成されていない。特表2002−092700号公報には有機粒子作製時の貧溶媒温度により粒径が変化することが記載されているが、この方法では粒径は変えられるものの、同時に単分散性も変化してしまう。
(1)良溶媒に溶解した有機材料の溶液と、前記良溶媒と相溶する前記有機材料の貧溶媒とを混合し、該有機材料を有機粒子として生成させるに当り、前記有機材料の溶液および貧溶媒のいずれかに下記A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つを含有させ、前記分散剤の量を増すとより大きな粒子となる関係で、前記有機粒子の粒径を制御して得ることを特徴とする有機粒子の製造方法。
[分散剤A:炭素原子数14以上のアニオン性界面活性剤。分散剤B:下記一般式(I)で表される化合物であり、一般式(I)中、AはX−Yとともにアゾ色素を形成しうる成分を表す。Xは単結合又は−X1−X2−で表される基を表し、X1は炭素原子数6〜20のアリーレン基を表し、X2は−CO−、―NRC−(RCは炭素原子数が1〜5のアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基を表す。X1で表されるアリーレン基はさらに置換基を有していてもよい。Yは−Y1−(Y2−Y3−NR2)aで表される基を表し、Y1は2価または3価の炭素原子数6〜20の芳香族基を表し、Y2はX2と同じ意味の基を表し、Y3は−{C(R11)(R12)}k−を表し、R11およびR12は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは1〜10の整数を表す。Y1で表される芳香族基はさらに置換基を有していてもよい。−NR2は低級アルキルアミノ基(−N(C n H 2n+1 ) 2 :nは1〜4の整数を表す)または窒素原子を含む5乃至6員飽和へテロ環を表し、aは1または2を表す。]
(3)前記有機材料の貧溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする(1)または(2)に記載の有機粒子の製造方法。
(4)前記有機材料の良溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(5)前記分散剤を有機材料の質量を1として0.01〜20の範囲で用いることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(6)前記有機粒子が、有機顔料粒子であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(7)前記A群より選ばれる少なくとも1つの分散剤を含み、該分散剤の少なくとも1つがオキシエチレン鎖を有さないことを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(8)前記粒径の制御を平均粒径10〜100nmの範囲で行うことを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(9)前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(10)前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を1〜2とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(11)前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(12)前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を10〜20とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(13)前記有機材料の溶液の温度を、−10〜150℃とする(1)〜(12)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(14)前記有機材料の溶液の温度を、−30〜100℃とする(1)〜(12)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(15)前記有機材料の溶液ないし貧溶媒の混合時の攪拌速度を、100〜10000rpmとする(1)〜(14)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(16)前記有機粒子を生成させた分散液を濃縮することを特徴とする(1)〜(15)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
本発明の有機粒子の製造方法において、2種類以上の有機顔料または有機顔料の固溶体を組み合わせて用いることもできる。
また、粒子の単分散性を表す指標として、本発明においては、特に断りのない限り、体積平均粒径(Mv)と数平均粒径(Mn)の比(Mv/Mn)を用いる。本発明の有機粒子の製造方法に用いられる有機粒子分散液に含まれる粒子(一次粒子)の単分散性、つまりMv/Mnは、1.0〜2.0であることが好ましく、1.0〜1.8であることがより好ましく、1.0〜1.5であることが特に好ましい。
有機粒子の粒径の測定方法としては、顕微鏡法、重量法、光散乱法、光遮断法、電気抵抗法、音響法、動的光散乱法が挙げられ、顕微鏡法、動的光散乱法が特に好ましい。顕微鏡法に用いられる顕微鏡としては、例えば、走査型電子顕微鏡(例えば、有機粒子の分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡により撮影し、写真の粒子をノギスで測定することすることにより平均粒径を求めることができる)、透過型電子顕微鏡などが挙げられる。動的光散乱法による粒子測定装置として、例えば、日機装社製ナノトラックUPA−EX150、大塚電子社製ダイナミック光散乱光度計DLS−7000シリーズなどが挙げられる。
貧溶媒は用いる有機材料を溶解せず、有機粒子作製時に用いる良溶媒と相溶するもしくは均一に混ざるものであれば特に制限はない。有機材料の貧溶媒としては、有機材料の溶解度が0.02質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以下であることがより好ましい。有機材料の貧溶媒への溶解度にとくに下限はないが、通常用いられる有機材料を考慮すると0.000001質量%以上が実際的である。この溶解度は酸またはアルカリの存在下で溶解された場合の溶解度であってもよい。また、良溶媒と貧溶媒との相溶性もしくは均一混合性は、良溶媒の貧溶媒に対する溶解度が30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。
貧溶媒としては、例えば、水性溶媒(例えば、水、または塩酸、水酸化ナトリウム水溶液)、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、二硫化炭素溶媒、脂肪族化合物溶媒、ニトリル化合物溶媒、ハロゲン化合物溶媒、エステル化合物溶媒、イオン性液体、これらの混合溶媒などが挙げられ、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、またはこれらの混合溶媒が好ましく、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、またはエステル化合物溶媒がより好ましい。
アルコール化合物溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、1−メトキシ−2−プロパノールなどが挙げられる。ケトン化合物溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンが挙げられる。エーテル化合物溶媒としては、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどが挙げられる。芳香族化合物溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。脂肪族化合物溶媒としては、例えば、ヘキサンなどが挙げられる。ニトリル化合物溶媒としては、例えば、アセトニトリルなどが挙げられる。ハロゲン化合物溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、トリクロロエチレンなどが挙げられる。エステル化合物溶媒としては、例えば、酢酸エチル、乳酸エチル、2−(1−メトキシ)プロピルアセテートなどが挙げられる。イオン性液体としては、例えば、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムとPF6 −との塩などが挙げられる。
良溶媒は用いる有機材料を溶解することが可能で、有機粒子作製時に用いる貧溶媒と相溶するもしくは均一に混ざるものであれば特に制限はない。有機材料の良溶媒への溶解性は有機材料の溶解度が0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。有機材料の良溶媒への溶解度に特に上限はないが、通常用いられる有機材料を考慮すると50質量%以下であることが実際的である。この溶解度は酸またはアルカリの存在下で溶解された場合の溶解度であってもよい。貧溶媒と良溶媒との相溶性もしくは均一混合性の好ましい範囲は前述のとおりである。
良溶媒としては、例えば、水性溶媒(例えば、水、または塩酸、水酸化ナトリウム水溶液)、アルコール化合物溶媒、アミド化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、二硫化炭素溶媒、脂肪族化合物溶媒、ニトリル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、ハロゲン化合物溶媒、エステル化合物溶媒、イオン性液体、これらの混合溶媒などが挙げられ、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、またはこれらの混合物であることが好ましく、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、エステル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒がより好ましく、水性溶媒、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒がさらに好ましく、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒が特に好ましい。アミド化合物溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2−ピロリジノン、ε−カプロラクタム、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロパンアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミドなどが挙げられる。
また、良溶媒に有機材料を溶解した有機材料溶液の濃度としては、溶解時の条件における有機材料の良溶媒に対する飽和濃度乃至これの1/100程度の範囲が好ましく、用いられる有機材料にもよるが、例えば0.5〜12質量%が好ましい。
有機材料溶液の調製条件に特に制限はなく、常圧から亜臨界、超臨界条件の範囲を選択できる。常圧での温度は−10〜150℃が好ましく、−5〜130℃がより好ましく、0〜100℃が特に好ましい。
有機材料溶液と貧溶媒との混合方法に特に制約はないが、一方を撹拌しておき、そこに他方を添加することが好ましく、有機材料溶液を撹拌された貧溶媒に添加することが特に好ましい。添加にはポンプ等を用いることもできるし、用いなくてもよい。また、液中添加でも液外添加でもよいが、液中添加がより好ましい。
一方を撹拌する際の撹拌速度は100〜10000rpmが好ましく150〜8000rpmがより好ましく、200〜6000rpmが特に好ましい。
有機材料溶液と貧溶媒の比(良溶媒/貧溶媒)は体積比で1/50〜2/3が好ましく、1/40〜1/2がより好ましく、1/20〜3/8が特に好ましい。
有機粒子調製後の混合液(以下、「有機粒子液」または「有機粒子分散液」ともいう。)の濃度は有機粒子を分散させることができれば特に制限されないが、分散溶媒1000mlに対して有機粒子が10〜40000mgの範囲であることが好ましく、より好ましくは20〜30000mgの範囲であり、特に好ましくは50〜25000mgの範囲である。
本発明の有機粒子の製造方法には、分散剤として、下記分散剤A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つが用いられる。
分散剤Aは炭素原子数14以上のアニオン性分散剤(アニオン性界面活性剤)である。具体的には、例えば、N−アシル−N−アルキルタウリン塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等を挙げることができる。
N−アシル−N−アルキルタウリン塩としては、例えば、特開平3−273067号公報に記載されたものが挙げられる。脂肪酸塩としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレン酸などの脂肪酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩などが挙げられる。アルキル硫酸エステル塩としては、例えば、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸アンモニウムなどが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩及びカルシウム塩、ペンタデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、カルシウム塩などが挙げられる。アルキルナフタレンスルホン酸塩としては、セスキブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。ジアルキルスルホコサク酸塩としては、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウムなどが挙げられる。アルキルリン酸エステル塩としては、例えば、アルキルモノリン酸エステル及びアルキルトリリン酸エステルのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物としては、例えば、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物などが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩としては、例えば、ポリオキシエチレン(2)ドデシル硫酸のナトリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン(3)ドデシル硫酸のナトリウム塩、アンモニウム塩やトリエタノールアミン塩などが挙げられる。
有機粒子分散液中での炭素原子数14以上のアニオン性分散剤の濃度は、分散液中に含まれる有機材料の質量を1として、0.01〜20が好ましく、0.1〜15がより好ましく、0.5〜10が特に好ましい。また、この分散剤の好ましい含有量の範囲は後述する分散剤Bにおいても同様である。
分散剤の添加量により制御する粒径の範囲は、有機材料の種類により適宜定められるが、例えば、10〜100nmの範囲で粒径制御をすることができ、具体的には分散剤の量を増すことでより大きな粒子とすることが可能である。好ましい粒径制御の態様としては、以下のものが挙げられる。分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍とすることができ、さらに分散剤の量を増量して1〜2とすることで、単分散性を悪化させずに粒径を2〜4倍とした異なる粒径の粒子として得ることができる。また、分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍とすることができ、さらに分散剤の量を増量して10〜20とすることで、単分散性を悪化させずに粒径を2〜4倍とした異なる粒径の粒子として得ることができる。
ここで再沈法では、例えば、有機材料溶液を有機材料の貧溶媒中に注入することにより有機材料溶液が液滴となって貧溶媒中に分散し、その後有機材料溶液の溶媒が貧溶媒中に拡散することにより有機粒子が形成されると考えられる。本発明の有機粒子の製造方法においては、例えば、分散剤を有機粒子形成時に共存させることで液滴の大きさを変化させて粒径を制御することができ、しかも良好な分散状態が得られるものと考えられる。
エステル化合物溶媒としては、例えば、2−(1−メトキシ)プロピルアセテート、酢酸エチル、乳酸エチルなどが挙げられる。アルコール化合物溶媒としては、例えば、n−ブタノール、イソブタノールなどが挙げられる。芳香族化合物溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙げられる。脂肪族化合物溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどが挙げられる。また、抽出溶媒は上記の好ましい溶媒による純溶媒であっても、複数の溶媒による混合溶媒であってもよい。
抽出溶媒を添加した後、分散液と十分に接触するように攪拌混合することが好ましい。攪拌混合は常用の方法を用いることができる。抽出溶媒を添加し混合するときの温度に特に限定はないが、1〜100℃であることが好ましく、5〜60℃であることがより好ましい。抽出溶媒の添加、混合はそれぞれの工程を好ましく実施できるものであればどのような装置を用いてもよいが、例えば、分液ロート型の装置を用いて実施できる。
遠心分離条件は、遠心力(重力加速度の何倍の遠心加速度がかかるかを表す値)で50〜10000が好ましく、100〜8000がより好ましく、150〜6000が特に好ましい。遠心分離時の温度は、分散液の溶剤種によるが、−10〜80℃が好ましく、−5〜70℃がより好ましく、0〜60℃が特に好ましい。
加熱減圧乾燥温度は30〜230℃が好ましく、35〜200℃がより好ましく、40〜180℃が特に好ましい。減圧時の圧力は、100〜100000Paが好ましく、300〜90000Paがより好ましく、500〜80000Paが特に好ましい。
本発明の製造方法で製造された有機粒子は、濃縮液としたときにも粒径および単分散性の変化がほんどなく、好適なインクジェットインクもしくはその原料微粒子、またはカラーフィルター塗布液もしくはその原料微粒子として利用可能である。
(実施例1)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として、表1に記載の量の分散剤A1および1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを用意した(表中、分散剤の量は、分散剤を溶解させる溶媒に対する分散剤の含有量として濃度(質量%)で示している。以下の表についても同様である。)。
調製後の一次粒子径は分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡で撮影し、100個の粒子の数平均粒径として求めた。単分散性の指標としてMv/Mnを、日機装社製ナノトラックUPA-EX150を用いて測定した。分散状態の指標として、分散液を1週間室温で静置した後ナノトラックにて粒径を測定し、1週間後の粒径を顔料粒子作製直後の粒径で除した値を用いた。結果を表1に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表2に記載の量のオレイン酸ナトリウムおよび1mol/l塩酸8mlを含有した所定量含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mg、1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlおよび表3に記載の量の分散剤B1を1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表4に記載の量の分散剤A1と1mol/l塩酸8mlを含有したメタノール1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表4に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表5に記載の量の分散剤A1と1mol/l塩酸8mlを含有した2−(1−メトキシ)プロピルアセテート1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表5に示す。
ジメチルスルホキシド(DMSO)と8mol/lの水酸化カリウム水溶液を重量比6:1で混合した溶液に、顔料(ピグメントレッド254)を150mmol/l溶解した顔料溶液100mlを調製した。
これとは別に貧溶媒として、表6に記載の量の分散剤B1を含有した水1000mlを用意した。ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表6に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として、オキシエチレン鎖を有する分散剤として表7に記載の量のエレミノール RS−30および1mol/l塩酸8mlを含有した所定量含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表7に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表8に記載の量のラウリル硫酸ナトリウム(SDS)と1mol/l塩酸水溶液8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして測定した。結果を表8に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、表9に記載の温度にコントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして測定した。結果を表9に示す。
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより表10に記載の回転数で攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで注入することにより、顔料分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表10に示す。
調製した実施例(1)〜(9)の顔料分散液に500mlの2−(1−メトキシ)プロピルアセテートを加えて25℃で10分間、500rpmで攪拌した後1日静置し、顔料粒子を2−(1−メトキシ)プロピルアセテート相に抽出し、濃縮抽出液とした。
顔料粒子を抽出した濃縮抽出液を、日立工機(株)社製高速遠心冷却機HIMAC SCR20Bで、3500rpm(2000g)、1時間の条件で遠心分離し、上澄みを捨てて顔料粒子濃縮液(顔料濃度15質量%)を得た。
また、実施例(10)〜(15)の顔料分散液を、日立工機(株)社製高速遠心冷却機HIMAC SCR20Bで、3500rpm(重力加速度の2000倍の遠心力)、1時間の条件で遠心分離し、上澄みを捨てて顔料粒子濃縮液(顔料濃度15質量%)を得た。
これらをHONDA社製超音波洗浄器W−103Tにより再分散させた後、濃縮後の数平均粒径を、分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡で撮影して、100個の粒子の測定により求めた。また、Mv/Mnを、日機装社製ナノトラックUPA-EX150を用いて測定した。結果を表11に示す。
比較例1に記載した方法では、粒径を変化させることが不可能であった。また、参考例1に挙げた貧溶媒温度を変化させる方法及び参考例2に挙げた貧溶媒の撹拌速度を変化させる方法では、粒径を変化させることはできたが、同時に単分散性も変化してしまうという問題があった。
試薬 製造元
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ピグメントレッド254(イルガフォアレッド) チバ・スペシャルティ・
ケミカルズ社製
1−メチル−2−ピロリドン 和光純薬社製
ジメチルスルホキシド 和光純薬社製
メタノール 和光純薬社製
2−(1−メトキシ)プロピルアセテート 和光純薬社製
1mol/l 水酸化ナトリウム水溶液 和光純薬社製
1mol/l 塩酸 和光純薬社製
8mol/l 水酸化カリウム水溶液 和光純薬社製
オレイン酸ナトリウム 和光純薬社製
ラウリル硫酸ナトリウム 和光純薬社製
エレミノール RS−30 三洋化成社製
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本発明の製造方法で製造された有機粒子は、濃縮液としたときにも粒径および単分散性の変化がほんどなく、好適なインクジェットインクもしくはその原料微粒子、またはカラーフィルター塗布液もしくはその原料微粒子として利用可能である。
Claims (16)
- 良溶媒に溶解した有機材料の溶液と、前記良溶媒と相溶する前記有機材料の貧溶媒とを混合し、該有機材料を有機粒子として生成させるに当り、前記有機材料の溶液および貧溶媒のいずれかに下記A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つを含有させ、前記分散剤の量を増すとより大きな粒子となる関係で、前記有機粒子の粒径を制御して得ることを特徴とする有機粒子の製造方法。
[分散剤A:炭素原子数14以上のアニオン性界面活性剤。分散剤B:下記一般式(I)で表される化合物であり、一般式(I)中、AはX−Yとともにアゾ色素を形成しうる成分を表す。Xは単結合又は−X1−X2−で表される基を表し、X1は炭素原子数6〜20のアリーレン基を表し、X2は−CO−、―NRC−(RCは炭素原子数が1〜5のアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基を表す。X1で表されるアリーレン基はさらに置換基を有していてもよい。Yは−Y1−(Y2−Y3−NR2)aで表される基を表し、Y1は2価または3価の炭素原子数6〜20の芳香族基を表し、Y2はX2と同じ意味の基を表し、Y3は−{C(R11)(R12)}k−を表し、R11およびR12は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは1〜10の整数を表す。Y1で表される芳香族基はさらに置換基を有していてもよい。−NR2は低級アルキルアミノ基(−N(C n H 2n+1 ) 2 :nは1〜4の整数を表す)または窒素原子を含む5乃至6員飽和へテロ環を表し、aは1または2を表す。]
- 前記有機粒子の数平均粒径が1μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機材料の貧溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機材料の良溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記分散剤を有機材料の質量を1として0.01〜20の範囲で用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機粒子が、有機顔料粒子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記A群より選ばれる少なくとも1つの分散剤を含み、該分散剤の少なくとも1つがオキシエチレン鎖を有さないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記粒径の制御を平均粒径10〜100nmの範囲で行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を1〜2とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を10〜20とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機材料の溶液の温度を、−10〜150℃とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機材料の溶液の温度を、−30〜100℃とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機材料の溶液ないし貧溶媒の混合時の攪拌速度を、100〜10000rpmとする請求項1〜14のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
- 前記有機粒子を生成させた分散液を濃縮することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
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