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JP5018866B2 - レベルシフト回路及びスイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源電圧の異なる回路相互間のインターフェースに用いられるレベルシフト回路及び当該レベルシフト回路を用いたスイッチング電源装置に関する。
薄型化の要求が特に強いフラットパネルディスプレイ等に用いられるスイッチング電源装置は、スイッチング素子を2石用いるハーフブリッジ型で、さらにスイッチング損失を減らすことができる電流共振型を採用する場合が多い。さらに、将来的にフラットパネルディスプレイ(LCD−TV等)に代表される民生装置の小型化と薄型化のために、スイッチング電源の高周波化による各部品のダウンサイジングが要求されている。
ハーフブリッジ構成においてはNch型MOSFETが2石用いられており、ローサイド側の制御信号をハイサイド側に伝達するレベルシフト回路が必要とされる。民生用スイッチング電源の1次側コンバータ入力電圧は、高調波規制対応PFC(Power Factor Correction)回路の出力になるので、一般的にはDC420V程度となる。レベルシフト回路についても、ローサイド側電位から420V程度まで、ほぼ同じ電圧だけレベルシフトする必要があるために特有の問題が発生し、各種対策が検討されている。
図7は、従来のレベルシフト回路を利用するハーフブリッジ構成の電流共振型電源の構成例を示す図である。レベルシフト回路は、制御回路2内においてハイサイドドライバとして使用されている。
図7に示す電源装置において、制御回路2は、ハイサイドのスイッチング素子とローサイドのスイッチング素子を交互にオン/オフさせ、周波数を制御することにより共振コンデンサCiへの充放電期間を変化させ、トランスの二次側に誘導される電力量を制御する。
特許文献1には、dv/dt電流によるフリップフロップ回路の誤動作を防止してスイッチングデバイスを保護する半導体装置が記載されている。図8は、特許文献1に記載されている従来のレベルシフト回路を含む半導体装置の構成を示す回路図であり、一般的なハイサイドドライバ回路HD1の構成を示している。この半導体装置は、図8に示すように、電源とグランドとの間にIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等によるスイッチング素子17,18を直列に接続したハーフブリッジ型パワーデバイス19を構成しており、スイッチング素子17とスイッチング素子18との接続点N1に負荷(モータ等の誘導性負荷)21を接続している。
ハイサイド側のスイッチング素子17は、接続点N1の電位を基準電位として、当該基準電位と電源が供給する電源電位(例えば420V)との間でスイッチング動作する素子である。一方、ローサイド側のスイッチング素子18は、接地電位を基準電位として、当該基準電位と接続点N1の電位との間でスイッチング動作する素子である。
図8に示すようなハイサイドドライバ回路HD1においては、ハーフブリッジ型パワーデバイス19のスイッチング状態によって、接続点N1からダイオード8及びダイオード9のアノードに至るラインL1及びL1を基準電位とするハイサイド側回路に速いdv/dt過渡信号が印加される。高耐圧のMOSFET20,30は、ドレインと各部耐圧(通常700〜1100V程度)を持たせるための素子領域が大きく、ドレインとソース、バックゲート、ゲート、サブ基板間において寄生容量を有する。
したがって、仮にフィルタ回路26が存在しないとすると、ハイサイドドライバ回路HD1は、MOSFET20,30のドレイン−ソース間に存在する寄生容量により寄生容量とdv/dt過渡信号との積算で得られるdv/dt電流が流れ、抵抗4及び抵抗5に同時に電圧降下が生じるので、インバータ6,7を動作させてフリップフロップ回路12のセット入力およびリセット入力に誤って“H(High)”信号を与えてしまう場合がある。
しかしながら、図8に示すハイサイドドライバ回路HD1は、フリップフロップ回路12の入力の前段にフィルタ回路26を備えているので、ラインL1にdv/dt過渡信号が印加されてMOSFET20,30に同時にdv/dt電流が流れることにより抵抗4,5に同時に電圧降下が生じた場合においても、フィルタ回路26がインバータ回路6,7により出力される“H”信号を阻止する。
すなわち、フィルタ回路26は、自己が有するCRフィルタの時定数に応じた時間が経過するまでフリップフロップ回路12に“H”信号を出力しないので、遅延時間をdv/dt過渡信号の印加時間よりも長く設定することによりdv/dt電流による“H”信号がフリップフロップ回路12に入力されるのを阻止し、フリップフロップ回路12の誤動作を防止できる。
一方、パルス発生回路10から出力されるオン信号及びオフ信号のパルス幅をdv/dt過渡信号印加時間よりも十分に長く、すなわちフィルタ回路26による遅延時間よりも長く設定することにより、パルス発生回路10により出力されるオン信号及びオフ信号に基づいたインバータ回路6,7の出力信号は、フリップフロップ回路12に与えられ、フリップフロップ回路12を正常に動作させる。
図9は、特許文献1に記載されている従来のレベルシフト回路を含む半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。スイッチング素子17をオンさせる場合には、パルス発生回路10は、オン信号として“H”信号を出力し、オフ信号として“L(Low)”信号を出力する。この場合に、インバータ回路7による“H”信号を受けたオン側CRフィルタ回路の出力は、図9に示すように、コンデンサ25に電荷が満たされるまで徐々に立ち上がることになる。なお、立ち下がりも同様である。オン側CRフィルタ回路の出力が完全に立ち上がると、フリップフロップ回路12は、Q出力として“H”信号を出力する。
スイッチング素子17をオフさせる場合には、パルス発生回路10は、オン信号として“L”信号を出力し、オフ信号として“H”信号を出力する。この場合に、インバータ回路6による“H”信号を受けたオフ側CRフィルタ回路の出力は、図9に示すように、コンデンサ24に充電されるまで徐々に立ち上がることになる。なお、立ち下がりも同様である。オフ側CRフィルタ回路の出力が完全に立ち上がると、フリップフロップ回路12は、Q出力として“L”信号を出力する。
したがって、スイッチング素子17は、フリップフロップ回路12のQ出力から“H”信号が出力されている期間においてオンしており、フィルタ回路26を有さない場合に比してオン側オフ側CRフィルタ回路の遅延時間の分だけフリップフロップ回路12のQ出力が遅れてオン/オフすることになる。
また、MOSFET20,30は、上述したようにオン/オフのパルス幅がフィルタ回路26による遅延時間よりも長く設定されている必要があるが、誤動作耐量を上げるためにフィルタ回路26のフィルタ時間を長くすると、消費電力を増大するという問題がある。そこで、特許文献1には、論理回路で構成することにより遅延時間を生じさせない保護回路を有する半導体装置も記載されている。
特許文献2には、dv/dt過渡現象に対する妨害排除能力を備えたレベルシフト回路が記載されている。このレベルシフト回路は、パルスフィルター回路を備えており、このパルスフィルター回路がパルス幅に基づいてdv/dt過渡信号により生成されるパルスを識別し、正常動作パルスのみを選択して通過させるので、dv/dt過渡信号による誤動作を回避することができる。
特許文献3に記載されたレベルシフト回路は、セットレベル回路を作動させるために必要な値より低い入力信号で、リセットレベル回路を作動し、パワーMOSFETをターンオフするリセット優先回路を備えている。すなわち、このレベルシフト回路は、リセット電圧降下抵抗器の大きさを増加するかあるいは、セットおよびリセット電圧降下抵抗器を読む回路の入力しきい値を調整することによりリセット優先に構成されており、ノイズパルスによる誤動作を防止することができる。
リセット優先の概念は、図8に示すレベルシフト回路に適用することもできる。リセット側の抵抗4を大きくすることにより図8に示すレベルシフト回路は、リセット優先でハイサイド側のスイッチング素子17をオフにするため、スイッチング素子17,18が同時にオンするのを防止する。
また、特許文献4に記載のインバータ装置は、オン側及びオフ側パルス伝達系との間に、各々信号が伝達される瞬間に他方抵抗値を低める伝達手段を介在させた構成となっており、さらにリセット側の抵抗値を大きくしてリセット優先の構成を適用している。これにより、このインバータ装置は、dv/dt発生時においてオフ側パルス伝達系での抵抗電圧降下が大きいために、他方の抵抗値を低下させる手段によって抵抗値での電圧降下が生ぜず、常にオフ側パルス電圧がフリップフロップに伝達され、フリップフロップをリセットするといった動作を行い、dv/dtによる誤動作を防止することができる。
特開平9−200017号公報 特開平4−230117号公報 特開平8−65143号公報 特開平9−172366号公報
レベルシフト部に対するdv/dt印加に関しては2通りあるので整理する。1つ目は、例えばローサイド側スイッチング素子がオフでハイサイド側スイッチング素子がターンオンすることにより、0Vから420Vに変化する場合(あるいはハイサイド側スイッチング素子がターンオフしてローサイド側スイッチング素子がオンすることにより420Vから0Vに変化する場合)であり、スイッチング素子のオン/オフに同期してレベルシフト部にdv/dtが印加される。この場合には、スイッチング素子のオン/オフに起因するdv/dtにより誤動作しないように対策を行う必要がある。
誤動作の例として、ローサイド側がオフ時にハイサイド側がターンオンし、負荷及びレベルシフト部に対して約0Vから約420Vに変化するdv/dtが印加され、誤ってリセット信号が形成されることによってローサイド側の制御信号によらずにハイサイド側が勝手にターンオフしてしまう現象が考えられる。これにより、ハイサイド側のスイッチング素子がオンしないため、スイッチング電源装置の出力電圧が低下し、あるいはトランスから異音が発生する等の不具合が発生する場合がある。
2つ目は、電流共振型スイッチング電源装置等で用いられるレベルシフト回路において、ハイサイド側スイッチング素子の直接的なオン/オフ動作によらずに、間接的にレベルシフト部にdv/dtが印加される場合である。すなわち、ハーフブリッジ回路の負荷に共振回路が付加されているために、スイッチング動作時の電流が共振回路に流れることにより、レベルシフト部にdv/dtが印加される現象を指す。この動作により、電流共振型スイッチング電源装置は、スイッチング素子間電圧がゼロになってターンオンするZVS(ゼロボルトスイッチング)又はZCS(ゼロカレントスイッチング)を行うことができるので、スイッチングロス低減(=電源効率改善)とノイズ低減に資するという利点を有している。さらに、電流共振型スイッチング電源装置は、負荷状態によりdv/dtが変わるので、dv/dt移行時間も変化する場合がある。共振現象を用いたスイッチング電源用途では、上述したdv/dt印加動作に対する誤動作耐量も重要である。したがって、レベルシフト部は、いかなる状態でもdv/dtが印加されることを想定する必要がある。
次に、市場要求であるスイッチング周波数の高周波化においてdv/dt印加時間の長さが問題となる点について説明する。例えば、現在一般的な発振周波数100kHz程度の電流共振型スイッチング電源回路の場合、一周期は10μSなので、ローサイド側5μS、ハイサイド側5μSである。さらに、ローサイドからハイサイドへの移行時間(dv/dt印加時間)を考慮すると、その内訳は以下のようになる。まず、ローサイドからハイサイドへの移行時間は0.5μS(0⇒420V)である。ハイサイドのオン時間は4.5μS(420V)である。ハイサイドからローサイドへの移行時間は0.5μS(420⇒0V)である。ローサイドのオン時間は4.5μS(0V)である。
一方、高周波化を考えた場合に、例えば500kHzとすると、同じdv/dtでは、時間の内訳が以下のようになる。すなわち、ローサイドからハイサイドへの移行時間は0.5μS(0⇒420V)である。ハイサイドのオン時間は0.5μS(420V)である。ハイサイドからローサイドへの移行時間は0.5μS(420⇒0V)である。ローサイドのオン時間は0.5μS(0V)である。
この場合には、スイッチングデバイスがオン動作する時間が短いため、短いオン時間にスイッチングデバイスに電流が流れ、平均電流に対して実効電流が大きくなるので効率の低下等が懸念される。したがって、高周波化を行うためにはdv/dt移行時間を短くする必要があるが、dv/dt印加時間を短くすることで、サージ電圧は高くなる。民生用スイッチング電源に用いられるスイッチング用のレベルシフト回路は、ローサイド側電位が0〜10Vであるのに対してハイサイド側電位が約420V程度あるので、Δ約420Vの移行時間を短くするのには限界があり、移行時間を短くするとdv/dtが大きくなり、サージ電圧が高くなって輻射ノイズが増加する。したがって、dv/dt移行時間は、極端に短くすることもできない。
1例として、以下に示すような時間の内訳が考えられる。ローサイドからハイサイドへの移行時間は0.25μS(0⇒420V)である。ハイサイドのオン時間は0.75μS(420V)である。ハイサイドからローサイドへの移行時間は0.25μS(420⇒0V)である。ローサイドのオン時間は0.75μS(0V)である。ただし、将来的に高周波化に適したスイッチング素子が開発され、あるいはノイズ低減技術や高周波化に適した材料が開発されれば、さらにdv/dt移行時間は短くできると考えられる。
上述した例では、全体の周期に占めるdv/dt移行時間の割合が25%となっている(一周期内での移行時間0.5μS、デバイスオン時間1.5μS)。そのため、レベルシフト回路としては、高周波化を行うとローサイドからハイサイドへの移行時間(あるいはハイサイドからローサイド移行時間)の間に、セット、リセット信号がくる場合も想定するべきであり、この状態でも信号伝達可能な構成とすることが望ましい。
特許文献1に記載の半導体装置及び特許文献4に記載のインバータ装置は、dv/dtが高くなったときにハイサイド側フリップフロップに対して保護回路を入れることにより誤動作を防止している。そのため、これらの装置は、保護回路が動作中に正規の信号が伝達されても、ローサイド側からハイサイド側にオン/オフ信号が送れなくなるという問題がある。これにより、ハイサイドが動作しないため、モータ等であれば出力の低下や異音、スイッチング電源用途では出力電圧低下やトランスからの異音等の不具合が発生する場合が考えられる。
この問題は、主スイッチング素子にIGBT等を用いてスイッチング周波数が最高でも数十kHz程度のモータ用途では問題にならない可能性が高いが、電流共振型スイッチング装置を高周波化した場合には顕著な問題となる可能性が高くなる。
特許文献1や特許文献4に記載の装置において上述した問題をクリアする半導体製品を設計する場合(例えば、電流共振型IC等の設計)のレベルシフト回路において高周波化を目指す場合には、当該装置は、通常想定される動作時において保護回路が動作しないように適切な定数設定を行う必要がある。具体的には、設計者は、図8に示す抵抗4,5の抵抗値を下げて、dv/dt電流による抵抗4,5の電圧降下を小さくして、後段の検出回路が動作しないように設計を行う。MOSFET20,30に流す電流を大きくし、後段の検出回路が動作するのに必要な電流を流せる設計にする。この問題点として、高周波化するにつれてdv/dtが高くなるため、抵抗4,5の抵抗値をより下げる方向になり、MOSFET20,30に流れる電流が増える方向であり、消費電流が増加してしまう点が挙げられる。
また、ローサイド側からハイサイド側(あるいはハイサイド側からローサイド側)への移行時間の間は、ローサイド側からハイサイド側への信号伝達を行わないような制御回路を付加する回路も商品化されているが、回路規模が増大してしまう。さらに、高周波化に伴って移行時間がnSオーダーに近づいてくると、制御回路の遅れが無視できなくなってしまい、商品設計が難しくなる。これは、例えばローサイド側からハイサイド側のdv/dt移行期間が終わったのを検出してから信号伝達を行うため、検出時間として50〜300nS程度必要になるからであり、500kHzの場合は1周期が2μSであり、この時間分だけデバイスオン時間が短くなることは無視できない時間である。
または、セット信号のパルス幅(リセット信号のパルス幅)を想定されるローサイド側からハイサイド側への移行時間(ハイサイド側からローサイド側への移行時間)よりも長くすることにより、確実にローサイドからハイサイド側に信号を伝達することも考えられるが、消費電力が増大するのは自明である。
また、高周波化に際し、回路電流は小さくする必要がある。安価な汎用民生向けスイッチング電源用のコントロールICは、一般的にはSOP8〜SOP16やDIP8〜16等で供給される。これらの熱抵抗は、一般的には80〜200℃/W(接合部〜パッケージ表面)程度であり、コントロールICの消費電力は信頼性を考慮すると0.5〜0.8W(熱抵抗が100℃/Wであれば、50〜80℃の温度上昇)以下が望ましい。レベルシフト回路部の消費電力の多くは、MOSFET20,30に流す電流で消費されている。したがって、設計者は、例えば抵抗4,5の抵抗値を1kΩとした場合、MOSFET20,30に10m〜20mA程度を流し、抵抗4,5の両端に10〜20V程度を発生させる設計を行っている。
MOSFET20,30をゲート駆動するパルス幅は、50〜200nS程度である。発振周波数を100kHzと500kHzとし、入力電源を420Vとして消費電力を計算すると以下のようになる。まず、100kHz、20mA、100nS、2パルス(セットとリセット)とすると、420V×0.02A×100nS×2×100kHz=0.168W。500kHzの場合には、420V×0.02A×100nS×2×500kHz=0.84W。
IC全体としては、さらにスイッチングデバイスのゲート充放電電流や制御部電流が足されるが、レベルシフト部の損失は無視できないレベルである。また、発振周波数に比例して損失が増えるので、設計者は、図8に示す抵抗4,5の抵抗値を上げて、MOSFET20,30に流す電流を下げれば、レベルシフト入力部に発生する電圧が同程度確保され損失を小さくすることができるが、今までに述べた課題を十分に考慮した上で設計する必要がある。発熱が高周波化の妨げとなっており、別の方法として、発熱を改善するために例えば熱抵抗の低いパッケージを使用する方法も考えられるが、製品原価の上昇を招いてしまい、市場競争力を確保することが難しくなる。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、低コストで実現でき、小型化、低消費電力化及び高周波化に資するとともに、dv/dtの印加によるフリップフロップ回路の誤動作を防止するレベルシフト回路及び当該レベルシフト回路を用いたスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明に係るレベルシフト回路は、上記課題を解決するために、一端がレベルシフト電源に接続された第1抵抗と、前記第1抵抗の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続された第1のN型MOSFETと、前記第1抵抗と同じ抵抗値を有し、一端が前記レベルシフト電源に接続された第2抵抗と、前記第2抵抗の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続された第2のN型MOSFETと、入力信号に基づいて前記第1のN型MOSFETと前記第2のN型MOSFETとのオン/オフを制御するパルス発生回路と、dv/dt電圧が印加された場合でも前記第1のN型MOSFETがオンである場合にセット信号を生成し、前記第2のN型MOSFETがオンである場合にリセット信号を生成し、前記第1のN型MOSFETのドレインにおける電位と前記第2のN型MOSFETのドレインにおける電位との間において電圧差が生じていない場合にはいずれの信号も生成しない制御部と、前記制御部により生成されたセット信号とリセット信号とに基づいて前記入力信号をレベルシフトした出力信号を出力するフリップフロップとを備えることを特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を解決するために、ハイサイド側スイッチング素子とローサイド側スイッチング素子とを有するスイッチング電源装置において、前記ハイサイド側スイッチング素子を制御するための回路として、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のレベルシフト回路を用いることを特徴とする。
本発明によれば、低コストで実現でき、小型化、低消費電力化及び高周波化に資するとともに、dv/dtの印加によるフリップフロップ回路の誤動作を防止することができる。
本発明の実施例1の形態のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1の形態のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートの別例である。 本発明の実施例1の形態のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートの別例である。 本発明の実施例2の形態のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 従来のレベルシフト回路を利用するハーフブリッジ構成の電流共振型電源の構成例を示す図である。 従来のレベルシフト回路を含む半導体装置の構成を示す回路図である。 従来のレベルシフト回路を含む半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明のレベルシフト回路及びスイッチング電源装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず、本実施の形態の構成を説明する。図1は、本発明の実施例1のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。このレベルシフト回路は、図1に示すように、抵抗R1〜R6と、パルス発生回路10と、トランジスタMN1,MN2,MN3,MN4と、フリップフロップ12とを備えている。すなわち、本実施例のレベルシフト回路は、図8に示す従来のレベルシフト回路からフィルタ回路26を削除して抵抗R5,R6及びトランジスタMN1,MN2を追加した形となる。
図2は、本発明の実施例1のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、図2に示すように、ハーフブリッジ構成のハイサイド側スイッチング素子17aとローサイド側スイッチング素子18aとを有する電流共振型スイッチング電源装置であり、ハイサイド側スイッチング素子17aを制御するための回路として制御回路2内のレベルシフト回路を用いている。ただし、本発明を適用するにあたり必ずしもハーフブリッジ構成である必要はなく、フルブリッジ構成のスイッチング電源装置にも適用可能である。
図2に示すスイッチング電源装置において、制御回路2は、ハイサイド側スイッチング素子17aとローサイド側スイッチング素子18aを交互にオン/オフさせ、周波数を制御することにより共振コンデンサCiへの充放電期間を変化させ、トランスの二次側に誘導される電力量を制御する。
図2に示すように、中点電圧(レベルシフト基準電位)は、ハイサイド側スイッチング素子17aのソースとローサイド側スイッチング素子18aのドレインとに接続されたライン上の電位であり、レベルシフト電源に対して所定の電圧差を有する。本実施例において、レベルシフト電源とレベルシフト基準電位との間の電圧差は、5V〜20V程度である。
図1の抵抗R1は、本発明の第1抵抗に対応し、一端がレベルシフト電源に接続され、他端がトランジスタMN3のドレインに接続されている。
トランジスタMN3は、本発明の第1のN型MOSFETに対応し、抵抗R1の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続されている。ただし、本実施例においては、トランジスタMN3のソースは、抵抗R3を介してグランドに接続されている。すなわち、抵抗R3は、本発明の第7抵抗に対応し、トランジスタMN3のソースとグランドとの間に接続されている。さらに、トランジスタMN3のドレインとグランドとの間には、寄生容量C1が存在する。また、トランジスタMN3のゲートは、パルス発生回路10に接続されている。
抵抗R2は、本発明の第2抵抗に対応し、抵抗R1と同じ抵抗値を有し、一端がレベルシフト電源に接続され、他端がトランジスタMN4のドレインに接続されている。抵抗R1,R2は、例えば1kΩ〜10kΩ程度の抵抗値を有している。
トランジスタMN4は、本発明の第2のN型MOSFETに対応し、抵抗R2の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続されている。ただし、本実施例においては、トランジスタMN4のソースは、抵抗R4を介してグランドに接続されている。すなわち、抵抗R4は、本発明の第8抵抗に対応し、トランジスタMN4のソースとグランドとの間に接続されている。さらに、トランジスタMN4のドレインとグランドとの間には、寄生容量C2が存在する。また、トランジスタMN4のゲートは、パルス発生回路10に接続されている。
パルス発生回路10は、入力信号に基づいてトランジスタMN3とトランジスタMN4とのオン/オフを制御する。具体的には、パルス発生回路10は、図1のパルス発生回路10の下方に描かれているように、入力信号の立ち上がりの際にセットパルス信号をトランジスタMN3のゲートに出力する。また、パルス発生回路10は、入力信号の立ち下がりの際にリセットパルス信号をトランジスタMN4のゲートに出力する。
なお、トランジスタMN3,MN4のゲート駆動パルスは、例えば10nS〜200nS程度である。
抵抗R5,R6とトランジスタMN1,MN2とは、本発明の制御部に対応する。この抵抗R5,R6とトランジスタMN1,MN2とからなる制御部は、トランジスタMN3がオンである場合にセット信号を生成し、トランジスタMN4がオンである場合にリセット信号を生成し、トランジスタMN3のドレインにおける電位とトランジスタMN4のドレインにおける電位との間において電圧差が生じていない場合にはいずれの信号も生成しない。
抵抗R5は、本発明の第5抵抗に対応し、一端がレベルシフト電源に接続され、他端がトランジスタMN1のドレインに接続されている。
トランジスタMN1は、本発明の第3のN型MOSFETに対応し、抵抗R5の他端とフリップフロップ12のセット端子とにドレインが接続され、ソースがトランジスタMN3のドレインに接続され、ゲートがトランジスタMN4のドレインに接続されている。なお、本実施例のトランジスタMN1のドレインは、インバータを介してフリップフロップ12のセット端子に接続されている。
抵抗R6は、本発明の第6抵抗に対応し、抵抗R5と同じ抵抗値を有し、一端がレベルシフト電源に接続され、他端がトランジスタMN2のドレインに接続されている。抵抗R5,R6は、例えば抵抗R1,R2の2倍から20倍程度の抵抗値を有している。
トランジスタMN2は、本発明の第4のN型MOSFETに対応し、抵抗R6の他端とフリップフロップ12のリセット端子とにドレインが接続され、ソースがトランジスタMN4のドレインに接続され、ゲートがトランジスタMN3のドレインに接続されている。なお、本実施例のトランジスタMN2のドレインは、インバータを介してフリップフロップ12のリセット端子に接続されている。
抵抗R5,R6に接続される検出インバータ回路のスレッショルドは、レベルシフト電源とレベルシフト基準電位との電圧差の50%(20%〜80%の間)である。
フリップフロップ12は、制御部により生成されたセット信号とリセット信号とに基づいて入力信号をレベルシフトした出力信号を出力する。本実施例においては、フリップフロップ12による出力信号は、図2に示すハイサイド側スイッチング素子17aのゲートに印加される。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例のレベルシフト回路は、大きく分けて3つの動作があるため、分けて説明を行う。
最初に、レベルシフト回路に対するdv/dt印加時の誤動作耐量について説明する。図3は、本実施例のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートであり、図2に示すような電流共振型スイッチング電源装置を想定したものである。図3において、LOは、ローサイド側スイッチング素子18aのゲートに印加される電圧であり、HOは、ハイサイド側スイッチング素子17aのゲートに印加される電圧である。
時刻tにおいてローサイド側スイッチング素子18aがオフされると、時刻tから時刻tまでの間に共振回路の影響により中点電圧が0Vから420Vに変化する(dv/dtが印加される)。中点電圧が上がりきった時刻tにおいてハイサイド側スイッチング素子17aがオンするので、ハイサイド側スイッチング素子17aのスイッチ端子間電圧はほぼ0Vであり、図2に示すスイッチング電源装置は、ZVS(ゼロボルトスイッチング)を行うことができ、スイッチングクロス低減(=電源効率改善)とノイズ低減に効果がある。
dv/dt印加時にdv/dtに応じて寄生容量C1,C2を充電する電流が抵抗R1,R2に流れるので、抵抗R1,R2の両端に電圧降下が発生する。この場合に、抵抗R1,R2における電圧降下量が同じであるため、トランジスタMN3のドレインにおける電位とトランジスタMN4のドレインにおける電位との間に電圧差は生じない。したがって、トランジスタMN1,MN2は、それぞれにおけるゲート−ソース間電圧が約0Vとなるのでオフ状態を維持し、抵抗R5,R6の両端に電圧降下を発生させない。これにより、抵抗R5,R6とトランジスタMN1,MN2とからなる制御部は、後段のインバータ及びフリップフロップ12に信号を出力しないので、dv/dtに起因する誤動作を生じさせない。
なお、図8で説明した従来のレベルシフト回路の場合には、dv/dt印加時にdv/dtに応じて寄生容量C1,C2を充電する電流が抵抗4,5に流れるので、抵抗4,5の両端に電圧降下が発生する。この電圧降下がインバータ6,7のスレッショルドに達すると後段に信号が伝達され、フィルタ回路26は、信号をカットオフするが、遅延時間よりもパルス発生回路10から出力されるオン信号オフ信号のパルス幅を十分に長くするので消費電力増大の問題を生じ、さらにフィルタ回路26の処理能力以上のノイズ信号が入力されれば、フリップフロップ12に誤信号を伝達してしまい、動作不安定となって誤動作の原因となる。
次に、セットパルス、リセットパルス伝達時の動作について説明する。ただし、セットパルス伝達時の動作とリセットパルス伝達時の動作とは、使用するトランジスタや抵抗が異なるだけで動作自体に違いは無いため、ここではセットパルス伝達時の動作についてのみ説明する。
図3の時刻tにおいて、パルス発生回路10がトランジスタMN3のゲートに対してセットパルス信号を出力すると、トランジスタMN3はオンして抵抗R1に電流を流す。これによって抵抗R1の両端に電圧差ができるので、トランジスタMN1のソース電圧が下がり、ゲート−ソース間電圧がスレッショルド以上になると、トランジスタMN1はオンして抵抗R5に電流を流す。抵抗R5の両端に生じた電圧降下が後段のインバータにおけるスレッショルドに達すると、セット信号がフリップフロップ12に入力され、フリップフロップ12は、ハイサイド側スイッチング素子17aのゲートにH(HIGH)レベルの信号を出力し、スイッチング素子17aをオンさせる。
最後に、dv/dt印加時で、且つローサイドからハイサイドに信号を伝達する際の動作について説明する。図4は、本実施例のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートの別例であり、図2に示すような電流共振型スイッチング電源装置を想定したものである。
時刻tにおいてローサイド側スイッチング素子18aがオフされると、共振回路の影響により中点電圧が0Vから上昇する(dv/dtが印加される)。dv/dt印加時にdv/dtに応じて寄生容量C1,C2を充電する電流が抵抗R1,R2に流れるので、抵抗R1,R2の両端に電圧降下が発生する。この場合に、抵抗R1,R2における電圧降下量が同じであるため、トランジスタMN3のドレインにおける電位とトランジスタMN4のドレインにおける電位との間に電圧差は生じない。したがって、トランジスタMN1,MN2は、それぞれにおけるゲート−ソース間電圧が約0Vとなるのでオフ状態を維持し、抵抗R5,R6の両端に電圧降下を発生させないので、後段に信号を伝えない。
しかしながら、この状態でパルス発生回路10がトランジスタMN3のゲートにセットパルス信号を出力(時刻t)し、トランジスタMN3をオンさせると、トランジスタMN3のドレインにおける電位は、さらに下がる。その結果、トランジスタMN3のドレインにおける電位(トランジスタMN1のソース電圧)がトランジスタMN4のドレインにおける電位(トランジスタMN2のソース電圧)よりも下がるので、トランジスタMN1は、ソースとゲートとの間に電圧差を生じ、スレッショルド以上の場合にオンする。これにより、抵抗R5に電圧降下が生じるので、インバータを介してフリップフロップ12にセット信号が入力される。言い換えると、本実施例のレベルシフト回路における制御部は、dv/dt印加時であるか否かにかかわらず、トランジスタMN3がオンである場合にセット信号を生成する。
フリップフロップ12は、セット信号が入力されることにより、ハイサイド側スイッチング素子17aのゲートにHレベルの信号を出力し、スイッチング素子17aをオンさせる。これにより、中点電圧は、時刻tにおいて420Vまで急上昇する。
一方、特許文献1のように、保護回路を有している場合には、dv/dt印加時において保護回路が動作するので、セット信号をフリップフロップに対して伝達することができない。また、特許文献2のように、パルス幅に基づいてdv/dtにより生成されるパルスを識別している場合には、高周波化した場合に識別が困難である。
さらに、特許文献3,4のようにリセット優先回路を適用している場合には、リセット側抵抗を大きくしてdv/dt印加時においてリセット信号がフリップフロップに入力される構成となっている。したがって、dv/dt印加時にセット信号が入ると、セットとリセットの両方の信号がフリップフロップに印加されることとなり、フリップフロップの動作は不安定になる。
また、リセット優先回路を適用する場合には、想定されるdv/dt印加において誤動作しないようにセット側抵抗(図8でいう抵抗5)とリセット側抵抗(図8でいう抵抗4)との抵抗値を下げた設計とする場合が多い。したがって、セット信号をローサイドから伝達する場合には、多くの電流をセット側抵抗に流す必要があり、消費電力が増大するという問題が発生する。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係るレベルシフト回路及び当該レベルシフト回路を用いたスイッチング電源装置によれば、低コストで実現でき、小型化、低消費電力化及び高周波化に資するとともに、dv/dtの印加によるフリップフロップ回路の誤動作を防止することができる。
すなわち、本実施例のレベルシフト回路は、図8に示すようなフィルタ回路26が不要であるため、回路規模の縮小、遅延時間の遅れ防止による高周波化、トランジスタMN3,MN4の駆動パルス幅縮小等による消費電力低減が可能である。
また、本実施例のレベルシフト回路は、dv/dt印加時でも、従来回路よりも広い範囲でローサイド側制御回路からハイサイド側に信号伝達が可能である。上述したように、特許文献1や特許文献4に記載の装置において高周波化を目指す場合には、当該装置は、通常想定される動作時において保護回路が動作しないように図8に示す抵抗4,5の抵抗値を下げる必要があり、高周波化するにつれて消費電流が増加してしまうという問題点があった。しかしながら、本実施例のレベルシフト回路は、抵抗R1,R2の抵抗値を高くし、トランジスタMN3,MN4に流れる電流値を下げることができるので、消費電力の削減に資する。その結果、本実施例のレベルシフト回路は、従来よりも発熱量が減るので、同じパッケージが同じ発熱量を許容するとすれば、その分だけ高周波化を行うことができ、スイッチング電源装置のダウンサイジングも可能である。
例えば、消費電力の計算例を以下に示す。レベルシフト電源と基準電位間の電位差を10Vとする。信号を検出するインバータ回路の動作しきい値を5Vとする。高周波化を考えた場合に、レベルシフト回路は、dv/dt印加時においてもローサイドからハイサイドに信号伝達できることが望ましい。そのため、特許文献1,2,3に示すような従来のレベルシフト回路は、dv/dt印加時の抵抗(図8における抵抗4,5)における電圧降下でインバータが動作しないように定数設定を行う必要がある。例えば、ある想定されるdv/dtと図8に示すMOSFET20,30で決まる寄生容量値からdv/dt印加時における抵抗4,5の電圧降下を2Vとし、抵抗4,5の抵抗値を1kΩと仮定する。
これに対し、本実施例のレベルシフト回路は、抵抗R1,R2の電圧降下を5V以上とったとしても後段インバータに信号が伝わることは無いので、特に問題とならない。そのため、当該レベルシフト回路は、抵抗R1,R2を2.5kΩとすれば、トランジスタMN3,MN4のドレイン電流を2.5分の1とすることができるので、レベルシフト部の損失を大幅に低減することができる。
すなわち、特許文献1,2,3に記載された方式の回路で大きな抵抗値をとるとdv/dt印加時に信号伝達ができなくなり、高周波化に向かないという短所を有するが、本実施例のレベルシフト回路は、抵抗R1,R2の大きさにかかわらずdv/dt印加時に信号伝達ができるので高周波化が容易であるとともに、バラツキ等を考慮しても損失について従来回路の半分以下を目指すことができる。
さらに、本実施例のレベルシフト回路は、抵抗R3,R4を備えることにより、トランジスタMN3,MN4がオンした場合に流れる電流を制限することができる。具体的に説明すると、トランジスタMN3(MN4)のソース電流は、抵抗R3(R4)の両端に電圧降下を発生させる。パルス発生回路10から出力されるパルス信号は一定の電圧値であるので、抵抗R3(R4)の電圧降下分だけトランジスタMN3(MN4)のゲート−ソース間電圧が小さくなることにより、ソース電流は一定の電流値で平衡する。したがって、本実施例のレベルシフト回路は、抵抗R3(R4)を備えることにより、トランジスタMN3(MN4)に流れるドレイン電流を定電流駆動することができる。
なお、図5は、高周波化を行うための最適な設計を行った場合における本実施例のレベルシフト回路の動作を示すタイミングチャートであり、図2に示すような電流共振型スイッチング電源装置を想定したものである。
通常、ハイサイド側とローサイド側のオン信号には、同時オン防止のためにデッドタイム回路が設けられている。このデッドタイム回路は、通常は抵抗等により任意の値に設定することができる。また、dv/dt時間は、共振回路と負荷電流によりある程度決定される。ここで、最適な設計が行われたアプリケーション回路とは、抵抗等によりデッドタイムを調整し、dv/dt時間中にローサイド側からハイサイド側に信号伝達を開始し、伝達の遅延時間によりハイサイド側がターンオンするのと、dv/dt印加時間が終わるのを、ほぼ同時に設定することである(実際には若干のマージンを設定し、ターンオンするのを若干遅らせる)。
図5において、時刻tからtまでの間がデッドタイムであり、図2に示すハイサイド側スイッチング素子17aとローサイド側スイッチング素子18aとは、いずれもオフの状態である。また、理想的には、中点電圧の上昇が終わる時刻tにおいてハイサイド側スイッチング素子17aのゲートに印加される電圧(HO)がHレベルになると、ハイサイド側スイッチング素子17aがオンできる最大時間となるので、ハイサイド側スイッチング素子17aの利用率は最大となる。
図3,4で説明した波形においては、パルス発生回路10によりセットパルス信号が出力されるのとフリップフロップ12によりHOがHレベルになるのとがほぼ同時であるとして説明しているが、図5は、遅延時間を考慮したものとなっている。すなわち、実際の回路においては、パルス発生回路10によりセットパルス信号(MN3Gate)が出力されて、HO端子がHighとなるまでの間には、無視することができない回路遅延時間が存在する。そのため、時刻tにおいてHOをHレベルにするためには、中点電圧にdv/dtが印加されている状態で、パルス発生回路10がセットパルス信号を出力する必要があり、この状態でもローサイド制御回路からハイサイド制御回路に信号伝達することが求められる。
したがって、本実施例のレベルシフト回路は、dv/dt印加時においても、トランジスタMN3のドレインとトランジスタMN4のドレインとの間における電圧バランスがくずれることにより信号伝達ができるので、上述した理想動作を実現することが可能となる。すなわち、dv/dt印加が終わったのと同時にハイサイド側スイッチング素子17aをオンするため、最大限スイッチング素子のオン時間を得ることができ、且つZVSを行うことができる。
図6は、本発明の実施例2のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。図1に示す実施例1のレベルシフト回路の構成と異なる点は、新たにダイオードD1,D2、バッファ部14、及びフィルタ部16を備えている点である。本実施例におけるレベルシフト回路は、実施例1と同様に、図2に示すスイッチング電源装置に使用されているものとする。
バッファ部14は、トランジスタMP1、トランジスタMP2、抵抗R7、及び抵抗R8を備えている。
トランジスタMP2と抵抗R8とは、本発明の第1信号増幅部に対応し、制御部とフリップフロップ12との間に設けられ、制御部により生成されたセット信号をフリップフロップ12で検出される程度に増幅する。
ここで、トランジスタMP2は、本発明の第1のP型MOSFETに対応し、ソースがレベルシフト電源に接続されるとともにゲートが抵抗R5に接続され、制御部により生成されたセット信号に基づいてオン/オフ動作を行う。また、抵抗R8は、本発明の第3抵抗に対応し、一端がトランジスタMP2のドレインに接続されるとともに他端がレベルシフト基準電位に接続されている。
すなわち、第1信号増幅部は、レベルシフト電源とレベルシフト電源に対して所定の電圧差を有するレベルシフト基準電位との間に直列に接続されたトランジスタMP2と抵抗R8とからなる。
また、トランジスタMP1と抵抗R7とは、本発明の第2信号増幅部に対応し、制御部とフリップフロップ12との間に設けられ、制御部により生成されたリセット信号をフリップフロップ12で検出される程度に増幅する。
ここで、トランジスタMP1は、本発明の第2のP型MOSFETに対応し、ソースがレベルシフト電源に接続されるとともにゲートが抵抗R6に接続され、制御部により生成されたリセット信号に基づいてオン/オフ動作を行う。また、抵抗R7は、本発明の第4抵抗に対応し、一端がトランジスタMP1のドレインに接続されるとともに他端がレベルシフト基準電位に接続されている。
すなわち、第2信号増幅部は、レベルシフト電源とレベルシフト電源に対して所定の電圧差を有するレベルシフト基準電位との間に直列に接続されたトランジスタMP1と抵抗R7とからなる。
フィルタ部16は、バッファ部14により増幅されたセット信号、リセット信号に対してフィルタリングを行い、フリップフロップ12に出力する。このフィルタ部16は、さらなるノイズ耐量向上のために設けられたものであるが、必須の構成ではない。ただし、アナログ信号をデジタル信号に変換するためのインバータは必要である。
ダイオードD1,D2は、トランジスタMN1,MN2に対する保護回路として作用するものであり、トランジスタMN3,MN4の動作時においても、トランジスタMN1,MN2の耐圧以上に電圧が開くのを防止するものである。
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。最初に従来回路の問題点について説明すると、図8に示す従来のレベルシフト回路は、抵抗4,5におけるレベルシフト電源からの電圧降下により、MOSFET20,30に流れる電流を電圧変換し、インバータ6,7により電圧変換された電圧の検出が行われる。その際のインバータ6,7における検出スレッショルドは、通常、レベルシフト基準電位(図8におけるラインL1)に対して設定されたものである。したがって、レベルシフト基準電位がローサイド側の基準電位よりも下がった場合(例えば−3V等)に、従来のレベルシフト回路は、ローサイドからハイサイドに信号伝達を行う際に、MOSFET20,30がオンしたとしても、インバータ6,7の検出電位まで電位が下がらず、インバータ6,7の後段に信号伝達できない可能性がある。
これに対し、本実施例のレベルシフト回路は、バッファ部14を備えているので、制御部により生成された信号がトランジスタMP1,MP2により信号増幅されるとともに、レベルシフト基準電位側から抵抗R7,R8を用いて検出電圧を得ており、レベルシフト基準電位がローサイド側の基準電位よりも下がったとしても適切な動作が可能であり、従来よりも動作範囲を広げることができる。
すなわち、抵抗R8,R7は、セット信号及びリセット信号をレベルシフト基準電位側にレベルシフトし、後段のインバータにより確実に検出されるようにする役割を有する。
その他の作用は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係るレベルシフト回路及び当該レベルシフト回路を用いたスイッチング電源装置によれば、実施例1の効果に加え、レベルシフト基準電位がローサイド側の基準電位よりも下がって負電位となったとしても、適切にセット信号やリセット信号を検出し、ローサイド側からハイサイド側に確実に信号を伝達することができる。
レベルシフト基準電位は、例えばハイサイド側スイッチング素子17aがオフして、420V近辺から0Vまで下がるような場合にオーバーシュートして負電位まで下がる可能性が十分に考えられるため、バッファ部14を適用した本実施例のレベルシフト回路は、特性改善効果が高いといえる。
本発明に係るレベルシフト回路は、電源電圧の異なる回路相互間のインターフェースに用いられるレベルシフト回路及びスイッチング電源装置に利用可能である。
1 全波整流回路
2 制御回路
3 エラーアンプ
4,5 抵抗
6,7,11 インバータ回路
8,9 ダイオード
10 パルス発生回路
12 フリップフロップ
14 バッファ部
16 フィルタ部
17,17a ハイサイド側スイッチング素子
18,18a ローサイド側スイッチング素子
19 ハーフブリッジ型パワーデバイス
20 MOSFET
21 負荷
22,23 抵抗
24,25 コンデンサ
26 フィルタ回路
30 MOSFET
31 高電位側電源
C1,C2 寄生容量
Ci 共振コンデンサ
D1,D2 ダイオード
HD1 ハイサイドドライバ回路
L1 ライン
Lr 共振リアクトル
MN1,MN2,MN3,MN4 トランジスタ
MP1,MP2 トランジスタ
P 一次巻線
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8 抵抗
S1,S2 二次巻線

Claims (6)

  1. 一端がレベルシフト電源に接続された第1抵抗と、
    前記第1抵抗の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続された第1のN型MOSFETと、
    前記第1抵抗と同じ抵抗値を有し、一端が前記レベルシフト電源に接続された第2抵抗と、
    前記第2抵抗の他端にドレインが接続され、ソースがグランドに接続された第2のN型MOSFETと、
    入力信号に基づいて前記第1のN型MOSFETと前記第2のN型MOSFETとのオン/オフを制御するパルス発生回路と、
    dv/dt電圧が印加された場合でも前記第1のN型MOSFETがオンである場合にセット信号を生成し、前記第2のN型MOSFETがオンである場合にリセット信号を生成し、前記第1のN型MOSFETのドレインにおける電位と前記第2のN型MOSFETのドレインにおける電位との間において電圧差が生じていない場合にはいずれの信号も生成しない制御部と、
    前記制御部により生成されたセット信号とリセット信号とに基づいて前記入力信号をレベルシフトした出力信号を出力するフリップフロップと、
    を備えることを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 前記制御部は、
    一端がレベルシフト電源に接続された第5抵抗と、
    前記第5抵抗の他端と前記フリップフロップのセット端子とにドレインが接続され、ソースが前記第1のN型MOSFETのドレインに接続され、ゲートが前記第2のN型MOSFETのドレインに接続された第3のN型MOSFETと、
    前記第5抵抗と同じ抵抗値を有し、一端がレベルシフト電源に接続された第6抵抗と、
    前記第6抵抗の他端と前記フリップフロップのリセット端子とにドレインが接続され、ソースが前記第2のN型MOSFETのドレインに接続され、ゲートが前記第1のN型MOSFETのドレインに接続された第4のN型MOSFETと、
    を有することを特徴とする請求項1記載のレベルシフト回路。
  3. 前記制御部と前記フリップフロップとの間に設けられ、前記制御部により生成されたセット信号を前記フリップフロップで検出される程度に増幅する第1信号増幅部と、
    前記制御部と前記フリップフロップとの間に設けられ、前記制御部により生成されたリセット信号を前記フリップフロップで検出される程度に増幅する第2信号増幅部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のレベルシフト回路。
  4. 前記第1信号増幅部は、前記レベルシフト電源と前記レベルシフト電源に対して所定の電圧差を有するレベルシフト基準電位との間に直列に接続された第1のP型MOSFETと第3抵抗とからなり、
    前記第2信号増幅部は、前記レベルシフト電源と前記レベルシフト基準電位との間に直列に接続された第2のP型MOSFETと第4抵抗とからなり、
    前記第1のP型MOSFETは、前記制御部により生成されたセット信号に基づいてオン/オフ動作を行い、
    前記第2のP型MOSFETは、前記制御部により生成されたリセット信号に基づいてオン/オフ動作を行うことを特徴とする請求項3記載のレベルシフト回路。
  5. 前記第1のN型MOSFETのソースとグランドとの間に接続された第7抵抗と、
    前記第2のN型MOSFETのソースとグランドとの間に接続された第8抵抗と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のレベルシフト回路。
  6. ハイサイド側スイッチング素子とローサイド側スイッチング素子とを有するスイッチング電源装置において、
    前記ハイサイド側スイッチング素子を制御するための回路として、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のレベルシフト回路を用いることを特徴とするスイッチング電源装置。
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