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JP5008189B2 - 歯車の成形方法及びその装置 - Google Patents

歯車の成形方法及びその装置 Download PDF

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JP5008189B2 JP2007155148A JP2007155148A JP5008189B2 JP 5008189 B2 JP5008189 B2 JP 5008189B2 JP 2007155148 A JP2007155148 A JP 2007155148A JP 2007155148 A JP2007155148 A JP 2007155148A JP 5008189 B2 JP5008189 B2 JP 5008189B2
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Description

本発明は、歯車の成形方法及びその装置に関する。
従来より、内周面に歯型を有する外型の型彫空間に素材を挿入し、素材の軸線方向両端面を一端パンチ及び他端パンチにより押圧して外周面に歯形を有する歯車を成形する方法が知られている(特許文献1参照)。
特許第3758103号公報
この歯車を成形する成形装置は、図7に示す如く、内周面に歯型116が成形された型彫空間115を有する外型112と、歯車W101の軸線方向の一端面を成形する一端端面型122と、歯車W101の軸線方向の他端面を成形する他端端面型123と、外型112の型彫空間115に進退可能な一端パンチ124及び他端パンチ125と、を有する。
ここで、鍛造成形時には、他端端面型123が外型112を軸線方向に押圧し、更に、型彫空間115内の素材W100が外型112の歯型116を軸線と垂直方向に押圧するため、外型112の歯型116の軸線方向端部に応力が集中する。そこで、歯型116の軸線方向端部が欠けないように、一般に歯型116の軸線方向端部には、C面118が成形されている。
このため、素材W100を一端パンチ124及び他端パンチ125により押圧した際、素材W100の肉が歯型116の軸線方向端部のC面118に流入しながら歯形101が成形され、歯車W111の軸線方向端部108に径方向に突出する径方向凸部105bが成形される場合がある。
この径方向凸部105bを有する歯車W111が製品に組み付けられ、相手歯車と噛み合うと、径方向凸部105bが相手歯車と当接し、噛み合いが浅くなるという問題がある。
本発明は、上記事情により鑑みなされたもので、良好な噛み合いを有する歯車の成形方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明の歯車の成形方法は、外周面に歯形を有する歯車の成形方法において、歯型を有する外型内で、素材を軸線方向に押圧し、歯形の軸線方向端部に、径方向に突出する径方向凸部を有する予備歯車を成形する予備歯車形成工程と、予備歯車又は該予備歯車の軸心を打抜いたピアス成形歯車を外型内で軸線方向一方側へ移動させて、径方向凸部の一方の一端径方向凸部を有する軸線方向端部を外型の歯型内に圧入し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部を有する一次歯車を成形すると共に、一次歯車を外型内で軸線方向他方側へ移動させて、径方向凸部の他方の他端径方向凸部を有する軸線方向他端部を外型の歯型内に圧入し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部を有する二次歯車を成形する歯車成形工程と、を有することを特徴とする。
本発明の歯車の成形装置は、内周面に歯型が成形された型彫空間を有し、歯型の軸線方向端部にC面、若しくはR面を有する外型と、外型の軸線方向端面に当接する端面型と、型彫空間に進退可能なパンチと、を有し、軸線方向端部に、径方向に突出する径方向凸部を有する予備歯車を成形する成形ステーションと、予備歯車又は該予備歯車の軸心を打抜いたピアス成形歯車を外型内で軸線方向一方側へ移動させて、径方向凸部の一方の一端径方向凸部を有する軸線方向端部を外型の歯型に圧入する第一ノックアウトを有し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部を有する一次歯車を成形する一次圧入ステーションと、一次歯車を外型内で軸線方向他方側へ移動させて、径方向凸部の他方の他端径方向凸部を有する軸線方向他端部を外型の歯型に圧入する第二ノックアウトを有し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部を有する二次歯車を成形するする二次圧入ステーションと、を有することを第1の特徴とする。
本発明の歯車の成形装置は、端面型の予備歯車の軸線方向端面を成形する端面成形部は、軸線方向に突出した凸部を有することを第2の特徴とする。
本発明の歯車の成形方法によれば、外周面に歯形を有する歯車の成形方法において、歯型を有する外型内で、素材を軸線方向に押圧し、歯形の軸線方向端部に、径方向に突出する径方向凸部を有する予備歯車を成形する予備歯車形成工程と、予備歯車又は該予備歯車の軸心を打抜いたピアス成形歯車を外型内で軸線方向一方側へ移動させて、径方向凸部の一方の一端径方向凸部を有する軸線方向端部を外型の歯型内に圧入し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部を有する一次歯車を成形すると共に、一次歯車を外型内で軸線方向他方側へ移動させて、径方向凸部の他方の他端径方向凸部を有する軸線方向他端部を外型の歯型内に圧入し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部を有する二次歯車を成形する歯車成形工程と、を有するため、一端および他端径方向凸部は、一端および他端歯すじ方向凸部に塑性変形され、成形された歯車の歯すじ方向凸部は相手歯車との噛合を妨げることがなく、相手歯車と良好な噛み合いを有する歯車を提供することができる。
また、本発明の第1の特徴の歯車の成形装置によれば、内周面に歯型が成形された型彫空間を有し、歯型の軸線方向端部にC面、若しくはR面を有する外型と、外型の軸線方向端面に当接する端面型と、型彫空間に進退可能なパンチと、を有し、軸線方向端部に、径方向に突出する径方向凸部を有する予備歯車を成形する成形ステーションと、予備歯車又は該予備歯車の軸心を打抜いたピアス成形歯車を外型内で軸線方向一方側へ移動させて、径方向凸部の一方の一端径方向凸部を有する軸線方向端部を外型の歯型に圧入する第一ノックアウトを有し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部を有する一次歯車を成形する一次圧入ステーションと、一次歯車を外型内で軸線方向他方側へ移動させて、径方向凸部の他方の他端径方向凸部を有する軸線方向他端部を外型の歯型に圧入する第二ノックアウトを有し、歯形の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部を有する二次歯車を成形する二次圧入ステーションと、を有するため、本発明の歯車の成形方法を実現することができる。
更に、本発明の第2の特徴の歯車の成形装置によれば、端面型の予備歯車の軸線方向端面を成形する端面成形部は、軸線方向に突出した凸部を有するため、予備歯車を成形する際、凸部によって肉の流動が妨げられ、歯型の軸線方向端部のC面、若しくはR面に肉が流入しにくくなり、径方向凸部の突出量を小さくできるので、径方向凸部が塑性変形して成形される歯すじ方向凸部の歯車端面からの突出量を小さくすることができる。
以下本発明の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。図1の(ア)は素材の断面正面図であり、(イ)は予備歯車の断面正面図であり、(ウ)はピアス成形歯車の断面正面図であり、(エ)は一次歯車の断面正面図であり、(オ)は、二次歯車の断面正面図である。また、図2乃至図6は本発明の歯車の成形装置を表し、図2は、搬送装置により外型及び素材を搬送している状態を表す断面正面図である。図3は、成形ステーションを表し、左半部は、素材を押圧する前の状態、右半部は、素材を押圧し、予備歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。図4は、ピアス成形ステーションを表し、左半部は、予備歯車に貫通孔を成形する前の状態、右半部は、予備歯車の軸心を打抜き、ピアス成形歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。図5は、一次圧入ステーションを表し、左半部は、ピアス成形歯車の軸線方向一端部を外型に圧入する前の状態、右半部は、ピアス成形歯車の軸線方向一端部を外型に圧入し、一次歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。図6は、二次圧入ステーションを表し、左半部は、一次歯車の軸線方向他端部を外型に圧入する前の状態、右半部は、一次歯車の軸線方向他端部を外型に圧入し、二次歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。
図1に基づいて円柱状の素材W0から二次歯車W4の成形工程について説明する。
図1の(ア)に示す如く、素材W0は、円柱形状である。この素材W0の軸線方向両端を押圧すると、図1の(イ)に示す如く、外周面に歯形1を有する予備歯車W1が成形される。この予備歯車W1の歯形1は、予備歯車W1の軸線方向一端部8aに、歯形1から径方向に突出する一端径方向凸部5aを有し、予備歯車W1の軸線方向他端部8bに、歯形1から径方向に突出する他端径方向凸部5bを有する。この予備歯車W1の軸心を打抜くと、図1の(ウ)に示す如く、軸心に軸線方向に伸びる貫通孔7を有するピアス成形歯車W2が成形される。次に、ピアス成形歯車W2の軸線方向一端部8aを後述する外型12の歯型16内に圧入し、図1の(エ)に示す如く、軸線方向一端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部6aを有する一次歯車W3を成形する。続いて、一次歯車W3の軸線方向他端部8bを後述する外型12の歯型16内に圧入し、図1の(オ)に示す如く、軸線方向他端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部6bを有する二次歯車W4を成形する。ここで、一次歯車W3及び二次歯車W4は、本発明の歯車W3,W4に該当し、一端径方向凸部5a及び他端径方向凸部5bは、本発明の径方向凸部5に該当し、軸線方向一端部8a及び軸線方向他端部8bは、本発明の軸線方向端部8に該当し、一端歯すじ方向凸部6a及び他端歯すじ方向凸部6bは、本発明の歯すじ方向凸部6に該当する。
次に、図2乃至図6に基づいて、搬送装置11、素材W0から予備歯車W1を成形する成形ステーション21、予備歯車W1からピアス成形歯車W2を成形するピアス成形ステーション31、ピアス成形歯車W2から一次歯車W3を成形する一次圧入ステーション41、及び一次歯車W3から二次歯車W4を成形する二次圧入ステーション51について説明する。
図2に示す搬送装置11は、外型12と、外型12内の素材W0、予備歯車W1、ピアス成形歯車W2及び一次歯車W3を素材W0の投入口から順次、成形ステーション21、ピアス成形ステーション31、一次圧入ステーション41及び二次圧入ステーション51に搬送する装置であり、外型12を把持するアーム14と、外型12の型彫空間15に投入された素材W0を保持する進退可能なストッパー13と、を有する。この搬送装置11で搬送される外型12は、内周面に歯型16が成形された型彫空間15を有し、外周面には、アーム14が嵌合するアーム用突起17が周状に成形されている。そして、歯型16の軸線方向両端部には、C面18が成形されている。
図3に示す成形ステーション21は、外型12及び外型12内の素材W0を軸線方向に把持する一端端面型22及び他端端面型23と、素材W0の一端面を押圧する一端パンチ24と、素材W0の他端面を押圧する他端パンチ25と、を有する。一端端面型22は、軸心に一端パンチ24を挿入する一端パンチ挿入孔26を有し、他端端面型23は、軸心に他端パンチ25を挿入する他端パンチ挿入孔27を有する。一端端面型22の予備歯車W1の軸線方向一端面を成形する一端端面成形部61は、外型12の型彫空間15内に軸線方向に突出する周状の一端端面型凸部28を有し、他端端面型23の予備歯車W1の軸線方向他端面を成形する他端端面成形部62は、外型12の型彫空間15内に軸線方向に突出する周状の他端端面型凸部29を有する。ここで、一端端面型22及び他端端面型23は、本発明の端面型22,23に該当し、一端パンチ24及び他端パンチ25は、本発明のパンチ24,25に該当し、一端端面型凸部28及び他端端面型凸部29は、本発明の凸部28,29に該当し、一端端面成形部61及び他端端面成形部62は、本発明の端面成形部61,62に該当する。
図4に示すピアス成形ステーション31は、外型12及び外型12内の予備歯車W1を軸線方向に把持する一端保持型32及び他端保持型33と、予備歯車W1の軸心を打ち抜くピアスパンチ34と、を有する。一端保持型32は、軸心にピアスパンチ34を挿入する一端パンチ挿入孔36を有し、他端保持型33は、軸心にピアスパンチ34を挿入する他端ピアスパンチ挿入孔37を有する。
図5に示す一次圧入ステーション41は、外型12を軸線方向に把持する第一外型保持型42及び第二外型保持型43と、ピアス成形歯車W2の軸線方向一端部8aを外型12の歯型16に圧入する第一ノックアウト44と、を有する。第一外型保持型42は、軸心に第一ノックアウト44を挿入する第一ノックアウト挿入孔46を有する。
図6に示す二次圧入ステーション51は、外型12を軸線方向に把持する第三外型保持型52及び第四外型保持型53と、一次車W3の軸線方向他端部8bを外型12の歯型16に圧入後、歯型16から二次歯車W4を取り出す第二ノックアウト54と、を有する。第四外型保持型53は、軸心に第二ノックアウト54を挿入する第二ノックアウト挿入孔56を有する。ここで、一次圧入ステーション41及び二次圧入ステーション51は、本発明の圧入ステーション41,51に該当し、第一ノックアウト44及び第二ノックアウト54は、本発明のノックアウト44,54に該当する。
次に、円柱状の素材W0から歯車W4を成形する方法を順次説明する。
まず、図2に示す如く、線材を必要な長さに切断した円柱状の素材W0を、搬送装置11を構成するアーム14に把持された外型12の型彫空間15の中に投入する。外型12の下側には、搬送装置11にはストッパー13が設けられており、素材W0が外型12内に保持される。
そして、図3の左半部に示す如く、図示しない搬送装置11により搬送された外型12及び素材W0は、成形ステーション21の一端端面型22上に配置される。そして、この外型12上に他端端面型23が移動して、閉塞型締めされる。続いて、図3の右半部に示す如く、一端パンチ24及び他端パンチ25が同時に素材W0方向に移動して素材W0を押圧し、外周面に歯形1を有する予備歯車W1を成形する。
ここで、歯型16の軸線方向の両端面は、C面18を有し、一端端面型22の一端端面型凸部28及び他端端面型23の他端端面型凸部29を有しているため、一端端面型凸部28及び他端端面型凸部29によって、C面18への肉の流入が妨げられながらも、若干の肉がC面18に流入し、予備歯車W1の歯形1の軸線方向一端部8a及び軸線方向他端部8bに、径方向に突出する一端径方向凸部5a及び他端径方向凸部5bが成形される。
また、予備歯車W1には、軸線方向一端面に、歯形1の軸線方向端面より軸線方向に突出した一端突出部3aが成形され、軸線方向他端面に、歯形1の軸線方向他端面より軸線方向に突出した他端突出部3bが成形される。この一端突出部3aの軸心に略円錐形状の一端円錐凹部2aが成形され、他端突出部3bの軸心に略円錐形状の他端円錐凹部2bが成形される。歯形1の軸線方向一端面と一端突出部3aの間には、周状の一端周状凹部4aが成形され、歯形1の軸線方向他端面と他端突出部3bの間には、周状の他端周状凹部4bが成形される。
次に、図4の左半部に示す如く、図示しない搬送装置11により搬送された外型12及び外型12内に保持される予備歯車W1は、ピアス成形ステーション31の一端保持型32上に配置される。そして、この外型12上に他端保持型33が移動して、閉塞型締めされる。続いて、図4の右半部に示す如く、ピアスパンチ34が下方向に移動して、予備歯車W1の軸心を打抜き、軸心に貫通孔7を有するピアス成形歯車W2を成形する。
更に、図5の左半部に示す如く、図示しない搬送装置11により搬送された外型12及び外型12内に保持されるピアス成形歯車W2は、一次圧入ステーション41の第一外型保持型42上に配置される。次に、この外型12上に第二外型保持型43が移動して、外型12を固定する。続いて、図5の右半部に示す如く、第一ノックアウト44が上方向に移動して、ピアス成形歯車W2の一端径方向凸部5aを含む軸線方向一端部8aを歯型16内に圧入し、歯形1の軸線方向一端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部6aを有する一次歯車W3を成形する。
その後、図6の左半部に示す如く、図示しない搬送装置11により搬送された外型12及び外型12内に保持される一次歯車W3は、二次圧入ステーション51の第三外型保持型52上に配置される。次に、この外型12上に第四外型保持型53が移動して、外型12を固定する。続いて、図6の右半部に示す如く、第二ノックアウト54が下方向に移動して、一次歯車W3の他端径方向凸部5bを含む軸線方向他端部8bを歯型16内に圧入し、歯形1の軸線方向他端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部6bを有する二次歯車W4を成形する。そして、更に第二ノックアウト54が下方向に移動して二次歯車W4を外型12から取り出し、二次歯車W4の成形が終了する。
このように成形された二次歯車W4は、製品に組み付けられ、相手歯車と噛み合うことになる。このとき、二次歯車W4に成形された一端歯すじ方向凸部6a及び他端歯すじ方向凸部6bは相手歯車との噛合を妨げることがない。
以上のように、本発明の歯車の成形方法によれば、外周面に歯形1を有する歯車の成形方法において、歯型16を有する外型12内で、素材W0を軸線方向に押圧し、歯形1の軸線方向端部8に、径方向に突出する径方向凸部5を有する予備歯車W1を成形する予備歯車形成工程と、径方向凸部5を有する軸線方向端部8を外型12の歯型16内に圧入し、歯形1の軸線方向端面からの歯すじ方向に突出する歯すじ方向凸部6を有する歯車W3,W4を成形する歯車成形工程と、を有するため、径方向に突出する径方向凸部5を歯形1の軸線方向端面からの歯すじ方向に突出する歯すじ方向凸部6に塑性変形するので、製品に二次歯車W4が組み付けられ相手歯車と噛合する場合、噛合を妨げることがない。
また、本発明の歯車の成形装置によれば、内周面に歯型16が成形された型彫空間15を有し、歯型16の軸線方向端部にC面18、若しくはR面を有する外型12と、外型12の軸線方向端面に当接する端面型22,23と、型彫空間15に進退可能なパンチ24,25と、を有し、軸線方向端部8に、径方向に突出する径方向凸部5を有する予備歯車W1を成形する成形ステーション21と、径方向凸部5を有する軸線方向端部8を外型12の歯型16に圧入するノックアウト44,54を有する圧入ステーション41,51と、を有するため、本発明の歯車W3,44の成形方法を実現することができる。
更に、本発明の歯車の成形装置によれば、端面型22,23の予備歯車W1の軸線方向端面を成形する端面成形部61,62は、軸線方向に突出した凸部28,29を有するため、予備歯車W1を成形する際、歯型16の軸線方向端部のC面18に肉が流入しにくくなり、径方向凸部5の突出量を小さくでき、径方向凸部5が塑性変形され成形される歯すじ方向凸部6の軸線方向端面からの突出量を小さくすることができる。
尚、本実施例では、予備歯車W1の軸線方向一端部8a及び軸線方向他端部8bに一端径方向凸部5a及び他端径方向凸部5bが成形されていたが、図7に示すように、予備歯車W1の軸線方向一端部8a若しくは軸線方向他端部8bの何れか一方のみに径方向凸部5が成形される場合にも適用することができる。
また、本実施例では、歯型16の軸線方向端部にC面18を設けているが、歯型16の軸線方向端部にR面を設けるようにしてもよい。
更に、本実施例は、平歯車について説明しているが、ヘリカル歯車の場合に適用することも可能である。
(ア)は素材の断面正面図であり、(イ)は予備歯車の断面正面図であり、(ウ)はピアス成形歯車の断面正面図であり、(エ)は一次歯車の断面正面図であり、(オ)は、二次歯車の断面正面図である。 本発明の搬送装置により外型及び素材を搬送している状態を表す断面正面図である。 本発明の成形ステーションを表し、左半部は、素材を押圧する前の状態、右半部は、素材を押圧し、予備歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。 本発明のピアス成形ステーションを表し、左半部は、予備歯車に貫通孔を成形する前の状態、右半部は、予備歯車の軸心を打抜き、ピアス成形歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。 本発明の一次圧入ステーションを表し、左半部は、ピアス成形歯車の軸線方向一端部を外型に圧入する前の状態、右半部は、ピアス成形歯車の軸線方向一端部を外型に圧入し、一次歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。 本発明の二次圧入ステーションを表し、左半部は、一次歯車の軸線方向他端部を外型に圧入する前の状態、右半部は、一次歯車の軸線方向他端部を外型に圧入し、二次歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。 従来の歯車の成形装置を表し、左半部は、素材を押圧する前の状態、右半部は、素材を押圧し、歯車を成形する状態を表す部分断面正面図である。
符号の説明
1 歯形
5a 一端径方向凸部
5b 他端径方向凸部
6a 一端歯すじ方向凸部
6b 他端歯すじ方向凸部
軸線方向端部
8a 軸線方向一端部
8b 軸線方向他端部
12 外型
15 型彫空間
16 歯型
18 C面
21,31 成形ステーション
22,23 端面型
24,25 パンチ
28,29 凸部
41 一次圧入ステーション
51 二次圧入ステーション
44 第一ノックアウト
54 第二ノックアウト
61,62 端面成形部
W0 素材
W1 予備歯車
W2 ピアス成形歯車
W3 一次歯車
W4 二次歯車

Claims (3)

  1. 外周面に歯形(1)を有する歯車の成形方法において、
    歯型(16)を有する外型(12)内で、素材(W0)を軸線方向に押圧し、歯形(1)の軸線方向端部(8)に、径方向に突出する径方向凸部(5)を有する予備歯車(W1)を成形する予備歯車形成工程と、
    前記予備歯車(W1)又は該予備歯車(W1)の軸心を打抜いたピアス成形歯車(W2)を前記外型(12)内で軸線方向一方側へ移動させて、前記径方向凸部(5)の一方の一端径方向凸部(5a)を有する軸線方向端部(8)を前記外型(12)の歯型(16)内に圧入し、前記歯形(1)の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部(6)を有する一次歯車(W3)を成形すると共に、前記一次歯車(W3)を前記外型(12)内で軸線方向他方側へ移動させて、前記径方向凸部(5)の他方の他端径方向凸部(5b)を有する軸線方向他端部(8b)を前記外型(12)の歯型(16)内に圧入し、前記歯形(1)の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部(6b)を有する二次歯車(W4)を成形する歯車成形工程と、を有することを特徴とする歯車の成形方法。
  2. 内周面に歯型(16)が成形された型彫空間(15)を有し、歯型(16)の軸線方向端部にC面(18)、若しくはR面を有する外型(12)と、
    該外型(12)の軸線方向端面に当接する端面型(22,23)と、
    前記型彫空間(15)に進退可能なパンチ(24,25)と、を有し、軸線方向端部(8)に、径方向に突出する径方向凸部(5)を有する予備歯車(W1)を成形する成形ステーション(21)と、
    前記予備歯車(W1)又は該予備歯車(W1)の軸心を打抜いたピアス成形歯車(W2)を前記外型(12)内で軸線方向一方側へ移動させて、前記径方向凸部(5)の一方の一端径方向凸部(5a)を有する軸線方向端部(8)を前記外型(12)の歯型(16)に圧入する第一ノックアウト(44)を有し、前記歯形(1)の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する一端歯すじ方向凸部(6a)を有する一次歯車(W3)を成形する一次圧入ステーション(41)と、
    前記一次歯車(W3)を前記外型(12)内で軸線方向他方側へ移動させて、前記径方向凸部(5)の他方の他端径方向凸部(5b)を有する軸線方向他端部(8b)を前記外型(12)の歯型(16)に圧入する第二ノックアウト(54)を有し、前記歯形(1)の軸線方向端面から歯すじ方向に突出する他端歯すじ方向凸部(6b)を有する二次歯車(W4)を成形する二次圧入ステーション(51)と、を有することを特徴とする歯車の成形装置。
  3. 前記端面型(22,23)の予備歯車(W1)の軸線方向端面を成形する端面成形部(61,62)は、軸線方向に突出した凸部(28,29)を有することを特徴とする請求項2に記載の歯車の成形装置。
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