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JPH11138232A - 歯車鍛造方法および位相ズレを修正する歯車鍛造方法 - Google Patents

歯車鍛造方法および位相ズレを修正する歯車鍛造方法

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Publication number
JPH11138232A
JPH11138232A JP30454297A JP30454297A JPH11138232A JP H11138232 A JPH11138232 A JP H11138232A JP 30454297 A JP30454297 A JP 30454297A JP 30454297 A JP30454297 A JP 30454297A JP H11138232 A JPH11138232 A JP H11138232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forging
tooth
die
annular
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30454297A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Sanpei
勝巳 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP30454297A priority Critical patent/JPH11138232A/ja
Publication of JPH11138232A publication Critical patent/JPH11138232A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1発明の鍛造方法は、加圧時の材料に当接す
る型面に作用する面圧を低減する効果を保持することに
よって、歯形部充填時の材料流れの抵抗を増すことな
く、材料を型面に沿って良好に充填でき、歯形の成形精
度を向上することを目的とする。 【解決手段】第1発明の鍛造方法は、歯車9Aの原形形
状の型面をもつ荒地鍛造型1を用い、所定の半径で軸方
向に厚い歯形環状頭部93と、該歯形環状頭部93に連
設され該歯形環状頭部93の厚さより薄い厚さの環状首
部94とをもつ中間鍛造品9bを粗材9aから鍛造する
第1鍛造工程と、歯車形状の型面と、該環状首部94の
軸方向の両面の少なくとも一方に対向する環状自由空間
とをもつ仕上げ鍛造型5を用い、該歯形環状頭部93の
一部を該環状自由空間に流入させつつ該歯形環状頭部9
3を該歯車形状とする第2鍛造工程と、よりなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車鍛造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冷間鍛造により製造される歯形部品の精
度をさらに向上するための手法として、例えば粗材(ワ
ーク)に付与される鍛造型の加圧力を高くすることが考
えられる。しかし、前記加圧力を高くすると鍛造型にか
かる負担が増しその耐久性を低下させ、設備上のコスト
が増す。
【0003】そこで、鍛造型に加圧された粗材の塑性変
形時の材料の流れの一部を、歯形部を形成する型面領域
を除く他の領域に移動可能なスペースを鍛造型内に設
け、前記材料の流れの一部を逃がす(材料の流れを分流
する)ことによって加工力を高めずに前記目的を達成し
得る分流方式が知られている。例えば、特開平5ー23
7586号公報には、予め、所定加工量鍛造成形された
リング状中間鍛造品の外周側の一部を自由表面とし、か
つこのリング状中間鍛造品を下ポンチと上ポンチとによ
る加圧時に、塑性変形させつつある材料の一部を自由表
面側に逃がし、フランジとして張出すことによって、比
較的低い成形荷重で内歯歯形を成形する成形方法が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)前記公報に開示
された成形方法の場合には、下ポンチと上ポンチとによ
る前記中間鍛造品の加圧時に、塑性変形しつつある材料
の一部を自由表面側に逃がすことができる。このため、
下ポンチと上ポンチとは、型面に作用する面圧(材料の
加圧時に型面にかかる反力)を低減でき、耐久性を向上
し得る。
【0005】しかし、前記従来の成形方法によると、例
えば、自由表面を設定した領域から離れた位置に型面を
設けた場合や、歯形の形状を複雑にした場合などでは、
加圧時の材料に当接する型面に作用する面圧を低減する
効果が小さくなる。この理由としては、型面に接する側
への材料の充填に要する材料移動量が大きくなり、これ
に比例する摩擦で面圧(加工力)が増加するからである
と考えられる。
【0006】前記型面に作用する面圧を低減する効果が
小さくなると、歯形部充填の材料流れの抵抗が増すた
め、材料を型面に沿って良好に充填できず歯形の成形精
度が低下する。このため改善の余地がある。 (2)また、冷間鍛造により粗材から鍛造製歯車を製造
する場合において、トランスファー装置システム内の異
なる位置で順に配設された複数の鍛造装置(例えば、荒
地鍛造型を備えた鍛造装置および仕上げ鍛造型を備えた
鍛造装置)により、別々に鍛造工程を施す場合などで
は、前工程で歯車の原形形状に形成された鍛造中間品
(ワーク)を、トランスファー搬送装置によって後工程
(次工程)の仕上げ鍛造型に搬送移動し、加工基準位置
にセットするように構成されている。
【0007】ここで、トランスファー搬送装置は、動き
をスムーズにするための配慮として予め、若干の遊びが
設けられている。ところが、仕上げ用鍛造型の加工基準
位置に鍛造中間品をセットするに際して、前記トランス
ファー搬送装置の遊びが起因し、鍛造中間品と仕上げ用
鍛造型とに周方向の位相ずれを発生する場合がある。
【0008】すると、仕上げ用鍛造型に形成されている
型面の周方向に等間隔に形成された凹凸(歯溝と歯)
と、前記仕上げ用鍛造型の凹凸に嵌めるべき、鍛造中間
品の周方向に等間隔に形成された凸凹(歯形成部分と歯
溝形成部分)とが周方向の位相差により、正規の位置で
嵌まり合わず、型面あるいは鍛造中間品にかじりが発生
し、成形後の製品精度を低下させる。
【0009】本第1発明は、前記(1)の不具合を解決
することのできる歯車鍛造方法を提供することを課題と
する。本第2発明は、前記(1)および(2)の不具合
を解決することのできる位相ズレを修正する歯車鍛造方
法を提供することを課題とする。
【0010】
【発明の解決手段】第1発明の歯車鍛造方法は、歯車の
原形形状の型面をもつ荒地鍛造型を用い、所定の半径で
軸方向に厚い歯形環状頭部と、該歯形環状頭部に連設さ
れ該歯形環状頭部の厚さより薄い厚さの環状首部とをも
つ中間鍛造品を粗材から鍛造する第1鍛造工程と、歯車
形状の型面と、該環状首部の軸方向の両面の少なくとも
一方に対向する環状自由空間とをもつ仕上げ鍛造型を用
い、該歯形環状頭部の一部を該環状自由空間に流入させ
つつ該歯形環状頭部を該歯車形状とする第2鍛造工程
と、よりなることを特徴とする。
【0011】第2発明の位相ズレを修正する歯車鍛造方
法は、歯車の原形形状および歯車の軸心線に対し所定の
抜き勾配に形成された型面をもつ荒地鍛造型を用い、抜
き勾配に形成され所定の半径で軸方向に厚い歯形環状頭
部と、該歯形環状頭部に連設され該歯形環状頭部の厚さ
より薄い厚さの環状首部とをもつ中間鍛造品を粗材から
鍛造する第1鍛造工程と、抜き勾配に形成された歯車形
状の型面と、該環状首部の軸方向の両面の少なくとも一
方に対向する環状自由空間とをもつ仕上げ鍛造型を用
い、該歯形環状頭部の一部を該環状自由空間に流入させ
つつ該歯形環状頭部を該歯車形状とする第2鍛造工程
と、該歯車形状の歯形部をサイジングするサイジング工
程と、よりなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】第1発明の歯車鍛造方法(以下、
第1発明と称す)を適用できる歯車としては、外歯歯
車、内歯歯車などである。第1鍛造工程で粗材から鍛造
される中間鍛造品は、歯車の原形形状のものであり、所
定半径で軸方向に厚い歯形環状頭部と、歯形環状頭部に
連設され歯形環状頭部の厚さより薄い厚さの環状首部と
をもつ。
【0013】この中間鍛造品による歯車の原形形状は、
製造目的とする製品が外歯歯車である場合と、内歯歯車
である場合とによって、歯形環状頭部と環状首部との半
径方向の位置が互いに逆位置となる。すなわち、外歯歯
車を製造する場合では、半径外周側に歯形環状頭部が形
成され、半径内周側に前記環状首部が形成された歯車の
原形形状となる。また、内歯歯車を製造する場合では、
半径外周側に環状首部が形成され、半径内周側に歯形環
状頭部が形成された歯車の原形形状となる。
【0014】第1鍛造工程で用いる荒地鍛造型として
は、歯車の原形形状の型面を形成する下型と上型を接近
する方向および遠ざかる方向に相対移動し、粗材から中
間鍛造品を鍛造することができるものであればよく、下
型と上型の両方が可動する方式のものや、下型と上型の
いずれか一方が固定され他方が可動する方式のものなど
を用いることができる。
【0015】下型と上型のいずれか一方は、歯形環状頭
部の前記周端部分側に、周方向に沿って等間隔に形成さ
れ、かつ最終形状に至る途中形状の歯および歯溝とを交
互に形成するための歯面をもつ。歯形環状頭部および歯
形環状頭部に連設された環状首部とは、歯車の軸心線に
同心円状に形成される。
【0016】歯形環状頭部は、半径方向に環状首部が連
設されていない周端部分側に、周方向に沿って等間隔に
形成され、かつ最終形状に至る途中形状の歯と歯溝とが
交互に形成されている。歯形環状頭部の歯車の軸心線に
沿う厚さは、製造目的とする歯車の種類に応じて種々設
定できる。
【0017】第2鍛造工程で用いる仕上げ鍛造型として
は、仕上げ鍛造型歯車形状の型面と、環状首部の軸方向
の両面の少なくとも一方に対向する環状自由空間とをも
つ。環状自由空間は、環状首部の軸方向の両面に対向す
る位置に形成されたものや、環状首部の軸方向の両面の
うち、いずれか一方のみに対向する位置に形成されたも
のなどとすることができる。
【0018】第2鍛造工程で用いる仕上げ鍛造型として
は、塑性変形させた歯形環状頭部を歯車形状にすること
ができる歯面と、塑性変形させた歯形環状頭部を半径方
向に流入させることが可能で前記歯面に近い領域に形成
され環状自由空間とをもつ。仕上げ鍛造型としては、歯
車形状の歯面および環状首部の軸方向の両面の少なくと
も一方に対向する環状自由空間とをもつ仕上げ用下型
と、仕上げ用上型とをもつものを用いることができる。
【0019】仕上げ鍛造型としては、歯車形状の歯面お
よび環状首部の軸方向の両面の少なくとも一方に対向す
る環状自由空間とをもつ仕上げ用下型と、仕上げ用上型
とを接近する方向および遠ざかる方向に相対移動し、中
間鍛造品から歯車製品を鍛造することができるものであ
ればよく、仕上げ用下型と仕上げ用上型の両方が可動す
る方式のものや、仕上げ用下型と仕上げ用上型のいずれ
か一方が固定され他方が可動する方式のものなどを用い
ることができる。
【0020】仕上げ用下型と仕上げ用上型のいずれか一
方は、中間鍛造品に歯車形状の歯面を形成するために、
周方向に沿って等間隔に形成され、かつ歯車形状の歯お
よび歯溝とを交互に形成するための歯面をもつ。第2鍛
造工程での仕上げ鍛造型によって、第1鍛造工程で得ら
れた中間鍛造品を歯車形状に仕上げ鍛造する場合には、
仕上げ用下型と仕上げ用上型の両方が可動する方式のも
のや、仕上げ用下型と仕上げ用上型のいずれか一方が固
定され他方が可動する方式のものなどを用いることがで
きる。
【0021】なお、例えば、仕上げ用下型が固定され、
仕上げ用上型が仕上げ用下型に対し可動する方式、すな
わち、いわゆる片打ち機構プレスを用いる場合では、予
め、、仕上げ鍛造型の基準位置にセットした中間鍛造品
に対し、仕上げ用上型による流動拘束量>仕上げ用下型
による流動拘束量との関係に設定することによって、中
間鍛造品にかかる仕上げ用上型の面圧と、仕上げ用下型
の面圧とがほぼ均一になり、製品品質を向上できるよう
に配慮する必要がある。
【0022】第1発明によると、第1鍛造工程では、歯
車の原形形状の型面をもつ荒地鍛造型を用い、所定半径
で軸方向に厚い歯形環状頭部と、歯形環状頭部に連設さ
れ該歯形環状頭部の厚さより薄い厚さの環状首部とをも
つ中間鍛造品を粗材から鍛造する。前記第1鍛造工程に
引き続き施される第2鍛造工程では、歯車形状の型面
と、環状首部の軸方向の両面の少なくとも一方に対向す
る環状自由空間とをもつ仕上げ鍛造型を用い、歯形環状
頭部の一部を環状自由空間に流入させつつ歯形環状頭部
を歯車形状とする。
【0023】自由空間とは、塑性変形時の材料を流入で
き、かつ流入した材料で全てが埋まることのない容積の
空間を称す。中間鍛造品は、歯形環状頭部と、歯形環状
頭部に連設され歯形環状頭部の厚さより薄い厚さの環状
首部とをもつ形状のものであり、この中間鍛造品を仕上
げ鍛造する仕上げ鍛造型は、歯車形状の型面と、中間鍛
造品の環状首部の軸方向の両面の少なくとも一方に対向
する環状自由空間とをもつ。
【0024】すなわち、仕上げ鍛造型は、歯形環状頭部
に仕上げ成形される歯形部に近い位置に形成された環状
自由空間をもつ。このため、加圧された歯形環状頭部
は、型面に沿い形成される歯形部の近い位置で塑性変形
する材料の一部を環状自由空間に逃がすことができ、仕
上げ鍛造型の型面に作用する面圧を低減する効果が得ら
れ、この分、下型と上型との荷重負担を低減する効果が
得られ、かつ耐久性を向上し得る。
【0025】第2発明の位相ズレを修正する歯車鍛造方
法(以下、第2発明と称す)を適用できる歯車として
は、外歯歯車、内歯歯車などである。第2発明の第1鍛
造工程および第2鍛造工程で用いられる荒地鍛造型およ
び第仕上げ鍛造型は、歯車の軸心線に対し所定の抜き勾
配に形成された型面をもつこと以外、前記第1発明の第
1鍛造工程および第2鍛造工程で用いられる荒地鍛造型
および仕上げ鍛造型と同じである。前記型面の抜き勾配
は、歯車の軸心線に対し約0.3度〜約0.5度であ
る。
【0026】第2発明によると、第1鍛造工程では、歯
車の原形形状で歯車の軸心線に対し所定の抜き勾配に形
成された型面をもつ荒地鍛造型を用い、所定半径で軸方
向に厚い歯形環状頭部と、歯形環状頭部に連設され歯形
環状頭部の厚さより薄い厚さの環状首部とをもつ中間鍛
造品を粗材から鍛造する。鍛造された中間鍛造品の歯形
環状頭部の周方向には、形成途中の歯および歯溝を周方
向に交互に、かつ等間隔に形成され、しかも、各歯およ
び各歯溝が歯車の軸心線に対し所定の抜き勾配に形成さ
れている。
【0027】前記第1鍛造工程に引き続き施される第2
鍛造工程では、仕上げ鍛造型歯車形状で歯車の軸心線に
対し所定の抜き勾配に形成された型面と、環状首部の軸
方向の両面の少なくとも一方に対向する環状自由空間と
をもつ仕上げ鍛造型を用いるため、トランスファー搬送
装置で前記中間鍛造品を仕上げ鍛造型にまで搬送して所
定の基準位置にセットする場合、仮に、トランスファー
搬送装置の前記遊びによる周方向の位相差が生じていた
としても、中間鍛造品は、その抜き勾配が仕上げ鍛造型
の抜き勾配に沿って案内され、かつ位相差が修正され位
相ずれがない正規のセット基準位置に確実に納まる。
【0028】従って、第2発明の第2鍛造工程時には、
前記第1発明の第2鍛造工程時と同じ作用が得られる
他、中間鍛造品あるいは仕上げ鍛造型は、位相ずれによ
るかじりの発生がなく、第2鍛造後の鍛造品は所定の品
質を保持できる。第2発明を用いて製造された歯車は、
歯車の軸心線に対し所定の抜き勾配形状に形成された傾
斜歯面をもつ。
【0029】このため、傾斜歯面を歯車の軸心線に対し
平行な形状にサイジング処理することにより平歯車とし
て用いることや、前記勾配とは逆の勾配に形成すること
もできる。
【0030】
【実施例】(実施例1)第1発明の鍛造方法を平歯車を
製造する場合に適用し、実施例1として図1〜図19を
用いて説明する。実施例1の鍛造方法は、第1鍛造工程
により図1に示す粗材9aを荒地鍛造し、中間形状歯形
部95bを備えた中間鍛造品9bを得た後、第2鍛造工
程により前記中間鍛造品9bを仕上げ鍛造し、歯形部9
5を備えた平歯車9Aを得るものである。
【0031】次に、第1鍛造工程で用いられる荒地鍛造
型1と、第2鍛造工程で用いられる仕上げ鍛造型5を説
明する。図2に示す荒地鍛造型1は、下型として固定位
置に図略の保持部材に保持された歯形ダイス2と、上型
として歯形ダイス2に接近および遠ざかる方向に、往復
移動(図2の矢印Y1、Y2参照)可能に図略の駆動装
置(片打ち機構のプレス)および可動部材に連動保持さ
れたパンチ3と、歯形ダイス2の中心に設置された円柱
状のマンドレル40と、マンドレル40の外周側を上下
方向に往復移動可能に装着された円筒状のスリーブエジ
ェクター41とよりなる。
【0032】歯形ダイス2は、スリーブエジェクター4
1を介してマンドレル40に挿通される中央孔20と、
中央孔20と同心円状でそれぞれ半径外方向R2に順
に、環状押圧部21と、環状凹部23と、歯形形成部2
5とを備え、これらによりキャビィティ空間26を形成
している。環状押圧部21は、環状凹部23より内周側
に形成された環状の突部形状のもので、環状凹部23の
内底面24より約4mm高い位置h1(図6参照)に突
出する巾w1が約13mmの平坦な頂面22をもつ。な
お、前記値および以下に示す値は、限定されるものでは
なく目的に応じて種々設定できる。
【0033】環状凹部23は、環状押圧部21よりも半
径外方向R2側に形成され、平坦な内底面24をもつ。
歯形形成部25は、前記内底面24の外周側から上方に
向かって延びるとともに、周方向S(図7参照)に等間
隔で交互に形成された歯形成型面250と歯溝形成型面
251とをもつ。
【0034】パンチ3は、筒状体であり、マンドレル4
0と所定の間隔を保持する内径でマンドレル40に挿通
される中央孔30と、中央孔30と同心円状でそれぞれ
半径外方向R2に順に形成された環状押圧部31と、環
状空間部3(断面略L字状の切り欠け部)33と、歯形
形成部35とよりなる。このパンチ3は、前記図略の駆
動装置によって歯形ダイス2のキャビィティ空間26へ
の進入作動および後退作動を制御できる。
【0035】環状押圧部31は、環状空間部33より内
周側に形成された環状の突部形状のもので、環状空間部
33の平坦面34より約5mm低い位置h2(図6参
照)に突出する巾w2が約10mmの平坦面32をも
つ。環状空間部33は、環状押圧部31の半径外方向R
2側で歯形ダイス2の環状凹部23と対向する。
【0036】歯形形成部35は、環状空間部33の外周
側で下方向に延びるとともに、前記図7に示す歯形ダイ
ス2の歯形形成部25の歯形成型面250および歯溝形
成型面251に、軸心線P(図2参照)方向に摺動可能
に出し入れできる歯溝(図示せず)および歯(図示せ
ず)を周方向Sに等間隔で交互に形成されている。この
歯形形成部35は、パンチ3の往復移動に伴い歯形ダイ
ス2の歯形形成部25を案内とし、軸心線P方向に摺動
でき、かつ歯形ダイス2のキャビィティ空間26に進入
およびキャビィティ空間26から後退できるように形成
されている。
【0037】マンドレル40は、図略の保持部材により
荒地鍛造型1の中心部の固定位置に保持されている。ス
リーブエジェクター41は、筒状体よりなりマンドレル
40を案内として図略の駆動装置によって、上下方向に
往復移動可能に装着されている。図10に示す仕上げ鍛
造型5は、固定位置に図略の保持部材に保持された歯形
ダイス6と、歯形ダイス6に接近および遠ざかる方向
に、往復移動(図10の矢印Y1、Y2参照)可能に図
略の駆動装置および可動部材に連動保持されたパンチ7
と、中心に設置された円柱状のマンドレル80と、マン
ドレル80の外周側を上下方向に往復移動可能に装着さ
れた円筒状のスリーブエジェクター81とよりなる。
【0038】歯形ダイス6は、スリーブエジェクター8
1を介してマンドレル80に挿通される中央孔60と、
中央孔60と同心円状でそれぞれ半径外方向R2に順
に、環状突部61と、環状凹部63と、歯形形成部65
とを備えたキャビィティ空間66を形成している。環状
凹部63は、環状突部61と歯形形成部65との間の幅
w3(図13参照)が約10mmで、環状突部61の平
坦面62より軸心線P方向に若干窪んだ形状に設定され
た内底面である押圧面64をもつ。押圧面64の窪み量
Ku(図13参照)は約0.5mmである。
【0039】歯形形成部65は、押圧面64外周側から
上方に向かって延びるとともに、周方向S(図18参
照)に等間隔で交互に形成された歯形成型面650と歯
溝形成型面651とをもつ。パンチ7は、筒状体であ
り、マンドレル80と所定の間隔を保持する内径でマン
ドレル80に挿通される中央孔70と、中央孔70と同
心円状で半径外方向R2に順に形成された環状突部71
と、環状凹部73と、歯形形成部75とよりなる。この
パンチ7は、前記図略の駆動装置によって歯形ダイス6
のキャビィティ空間66への進入作動および後退作動を
制御できる。
【0040】環状凹部73は、環状突部71の外周側に
形成され、かつ環状突部71の平坦面72から軸心線P
方向に若干窪んだ形状に設定され幅w4(図13参照)
が約10mmの押圧面74をもつ。押圧面74の窪み量
Kdは約1.0mmである。歯形形成部75は、環状凹
部73の外周側で下方向に延びるとともに、前記図18
に示す歯形ダイス6の歯形形成部65の歯形成型面65
0および歯溝形成型面651に、軸心線P方向に摺動可
能に出し入れできる歯溝(図示せず)および歯(図示せ
ず)を周方向Sに等間隔で交互に形成されている。
【0041】この歯形形成部75は、パンチ7の往復移
動に伴い歯形ダイス6の歯形形成部65を案内として、
軸心線P(図18参照)方向に摺動でき、かつ歯形ダイ
ス6のキャビィティ空間66に進入およびキャビィティ
空間66から後退できるように形成されている。なお、
パンチ7に形成された押圧面74の窪み量Kdと、前記
歯形ダイス6に形成された押圧面64の窪み量Kuとの
関係は、Kd>Kuに設定される。
【0042】すなわち、実施例1の場合では、歯形ダイ
ス6が固定され、パンチ7が歯形ダイス6に対し可動す
る方式(いわゆる片打ち機構のプレスを用いてパンチ7
を往復移動する方式)であるため、予め、歯形ダイス6
の基準位置にセットした中間鍛造品9bに対し、パンチ
7による流動拘束量>歯形ダイス6による流動拘束量と
の関係に設定することによって、中間鍛造品9bの加圧
時にパンチ7の面圧と歯形ダイス6の面圧とがほぼ均一
になるように配慮されている。
【0043】マンドレル80は、図略の保持部材により
仕上げ鍛造型5の中心部の固定位置に保持されている。
スリーブエジェクター81は、筒状体よりなりマンドレ
ル80を案内として図略の駆動装置によって、上下方向
に往復移動可能に装着されている。また、別途用意され
た粗材9aは、図1に示されるように、予め、予備荒地
鍛造されたもので、軸心線P方向に貫通する孔90をも
つ筒部91と、筒部91より半径外方向R2に突出する
径大部92とよりなる。前記筒部91は、それぞれ所定
の値に設定された上部外径D1、下部外径D2、内径
d、軸心線P方向の長さLを備え、径大部92は外径D
3、厚さtを備えている。
【0044】以下に、実施例1の鍛造方法における第1
鍛造工程、第2鍛造工程を順に施す場合を説明する。 (第1鍛造工程)第1鍛造工程では、型開状態にある荒
地鍛造型1の歯形ダイス2のキャビィティ26に粗材9
aがセットされる。
【0045】すなわち、粗材9aは、図2に示されるよ
うに、筒部91の孔90が荒地鍛造型2のマンドレル4
0に挿通され、径大部92の下面(一端面)920が歯
形ダイス2の環状押圧部21に載置される。すると、筒
部91の下面(一端面)910とスリーブエジェクター
41の先端面411とは、若干の間隔を隔てて対向し、
密閉され周方向Sに1巡する環状の第1密閉自由空間a
1が形成される。
【0046】そして、パンチ3を歯形ダイス2に接近す
る方向に往移動(図1矢印Y1参照)させる。なお、歯
形ダイス2とともに軸方向Pに所定の加圧力で粗材9a
の径大部92を加圧する過程途中の型閉じ状態(図3参
照)にある歯形ダイス2およびパンチ3との位置関係に
おいて、粗材9aの径大部92の外周側領域を環状に包
む第2密閉自由空間a2が形成される。
【0047】この第2密閉自由空間a2は、塑性変形対
象領域としての径大部92(図3参照)を張出し、歯形
環状頭部93(図5参照)とするための張出し代(張出
し量)に相当する形状および容積を備える。ついで、粗
材9a(図3、図7参照)は、径大部92の下面910
が歯形ダイス2の環状押圧部21に加圧され、上面91
1がパンチ3の環状押圧部31に加圧されて中間形状歯
形部95b1をもつ途中形状9b1(図4、図8参照)
をへて中間鍛造品9b(図5、図9参照)として荒地鍛
造される。
【0048】ここで、前記歯形ダイス2とパンチ3との
加圧による粗材9aから途中形状9b1に塑性変形する
場合および途中形状9b1から中間鍛造品9bに塑性変
形する場合の材料の流れを示す。粗材9aの塑性変形時
には、まず図4に示されるように、歯形ダイス2の環状
押圧部21とパンチ3の環状押圧部31とで径大部92
が挟持され環状首部94となる領域で垂直分水嶺O1
(図4参照)を境界として水平方向に二分し、半径内方
向R1と半径外方向R2に向かう材料の分流と、筒部9
1領域で水平分水嶺O2をを境界として垂直方向に二分
し、矢印Y1とY2方向に向かう材料の分流と、歯形環
状頭部93となる領域で水平分水嶺O2を境界として垂
直方向に二分し、矢印Y1とY2方向に向かう材料の分
流とが生成され、前記第1密閉自由空間a、第2密閉自
由空間a1の順に材料が充填される。
【0049】すなわち、前記第1密閉自由空間a1に材
料が充填された後は、図5に示されるように、歯形環状
頭部93となる領域で矢印Y1、Y2方向に向かう材料
の分流と、筒部91領域で矢印Y2方向に向かう分流と
なり、かつ第2密閉自由空間a2に材料が充填されるま
での間、自由空間bへの材料の分流が継続される。この
ため、歯形ダイス2とパンチ3との加圧により、径大部
92が塑性変形し、環状首部94が形成された後、歯形
環状頭部93の形成を終えるまでの間、材料にかかる加
工力の一部を前記自由空間bに逃がす状態を継続でき、
第1密閉自由空間a1、第2密閉自由空間a2へスムー
ズに材料の充填ができる。
【0050】従って、第1鍛造工程で用いる加圧時の歯
形ダイス2およびパンチ3は、比較的低い加圧力で目的
とする中間鍛造品9bを荒地鍛造できるため、加圧時に
受ける反力を必要以上に増すことなく、耐久性を向上し
得る。このようにして得られた中間鍛造品9b(図1参
照)は、軸心線P方向に貫通する孔90をもつ筒部91
と、軸方向Pに所定の厚さt1を備えた歯形環状頭部9
3と、歯形環状頭部93に連設されその厚さt1より薄
い厚さt2の環状首部94とよりなり、かつ歯形環状頭
部93と環状首部94は、互いに隣り合う位置に形成さ
れる。なお、歯形環状頭部93の中間形状歯形部95b
は、平面形状において、図17に示す平歯車9Aの歯形
部95の全歯たけL4よりも、ほぼ歯末のたけ分、短い
ほぼ歯元のたけL3(図16参照)を備えた形状であ
る。
【0051】一方、パンチ3を歯形ダイス2から遠ざか
る方向に復移動(矢印Y2参照)して荒地鍛造型1を型
開状態(図6参照)とした後、スリーブエジェクター4
1を同方向に移動させて歯形ダイス2のキャビィティ空
間26から離脱した位置に中間鍛造品9bを持ち上げ
る。 (第2鍛造工程)前記中間鍛造品9bは、図略のトラン
スファー搬送装置により搬送され、予め、型開状態とさ
れた仕上げ鍛造型5(図10参照)の歯形ダイス6のキ
ャビィティ66にセットされ、かつ第2鍛造工程に移行
する。
【0052】第2鍛造工程では、中間鍛造品9bは、筒
部91の孔90がマンドレル80に挿通され、歯形環状
頭部93の下面930(図10参照)が歯形ダイス6の
押圧面64に載置され、筒部91の下面910がスリー
ブエジェクター81の先端面811に載置され、歯形ダ
イス6の環状突部61の平坦面62と、環状首部94の
下面940とが若干の間隔を隔てて対向し、密閉された
環状の第1密閉自由空間a3が形成される。
【0053】この状態でパンチ7を歯形ダイス6に接近
する方向に往移動(図1矢印Y1参照)させる。する
と、歯形ダイス6とともに軸方向Pに所定の加圧力で中
間鍛造品9bの歯形環状頭部93を加圧する過程途中の
型閉じ状態(図11参照)にある歯形ダイス6およびパ
ンチ7との位置関係において、中間鍛造品9bの歯形環
状頭部93の外周側領域を環状に包む第2密閉自由空間
a4と、パンチ7の環状突部71の平坦面72と環状首
部94の上面941とが若干の間隔を隔てて対向し、密
閉された環状の第3密閉自由空間a5が形成される。
【0054】なお、第2密閉自由空間a4は、歯形ダイ
ス6とパンチ7とで加圧される中間鍛造品9bの歯形環
状頭部93の塑性変形時の材料により全ての領域が充填
される容積に設定される。また、第1密閉自由空間a3
および第3密閉自由空間a5は、歯形ダイス6とパンチ
7とで加圧される中間鍛造品9bの歯形環状頭部93の
塑性変形時の材料により充填されない非充填領域が形成
される容積に設定される。さらに第1密閉自由空間a
3、第3密閉自由空間a5の容積は、予め、第2密閉自
由空間a4の容積よりも大きく設定される。
【0055】ついで、歯形環状頭部93は、下面930
を歯形ダイス6の押圧面64に加圧され、上面931を
パンチ7の押圧面74に加圧される。このため、中間鍛
造品9bは、第2鍛造工程によって、歯形ダイス6の歯
形形成部65に沿って形成された緻密な歯形部95を備
えた平歯車9Aとして仕上げ鍛造される。
【0056】ここで、前記中間鍛造品9b(図11、図
18参照)が塑性変形し、平歯車9A(図12、図19
参照)として仕上げ鍛造される過程での材料の分流状態
を図15に示す。前記中間鍛造品9bの塑性変形時に
は、歯形ダイス6の押圧面64とパンチ7の押圧面74
とで挟持された歯形環状頭部93領域で垂直分水嶺O3
を境界として水平方向に二分し、半径内方向R1と半径
外方向R2に向かう材料の分流が生成される。
【0057】ここで、図15に示されるように、第1密
閉自由空間a3、第3密閉自由空間a5は、その容積
を、予め、第2密閉自由空間a4の容積よりも大きく設
定されているため、半径外方向R2に向かう材料の分流
によって第2密閉自由空間a4が充填され歯形部95を
形成し終えるまで、半径内方向R1に向かう材料の分流
を第1密閉自由空間a3、第3密閉自由空間a5に進入
し続け、かつ歯形環状頭部93に作用する加圧力を逃が
すことができ、最終的に材料が殆ど充填されない残留空
間となる。
【0058】前記半径内方向R1と半径外方向R2に向
かう材料は、それぞれ垂直分水嶺O3から近い位置の第
1密閉自由空間a3、第3密閉自由空間a5と第2密閉
自由空間a4に進入するものであるため、流れの移動間
隔が短く、歯形ダイス6の押圧面64およびパンチ7の
押圧面74との摩擦による移動抵抗を低く抑えることが
できる。
【0059】このため、歯形ダイス6とパンチ7とによ
る歯形環状頭部93の加圧力を低くすることができ、前
記低い加圧力であっても、歯形環状頭部93の塑性変形
に伴う前記半径外方向R2に向かう材料が第2密閉自由
空間a4に確実に充填でき、かつ歯形ダイス6の歯形形
成部65に沿って加工精度良く緻密に形成された歯形部
95を備えた平歯車9A(図1、図13参照)として仕
上げ鍛造できる。
【0060】従って、前記第2鍛造工程での加圧時の歯
形ダイス6およびパンチ7は、比較的低い加圧力で目的
とする平歯車9Aを仕上げ鍛造できるため、加圧時に受
ける反力を必要以上に増すことなく、耐久性を向上し得
る。さらに、第2鍛造工程では、仕上げ鍛造時の中間鍛
造品9bの歯形環状頭部93の下面930および上面9
31を上下方向から加圧する歯形ダイス6の押圧面64
およびパンチ7の押圧面74とを、窪み量Ku<窪み量
Kdとし、仕上げ鍛造型5の駆動装置として、廉価な片
打ち機構のプレスを用いて前記仕上げ鍛造することがで
き、設備費を低減できる。
【0061】一方、パンチ7を歯形ダイス6から遠ざか
る方向に復移動(矢印Y2参照)して仕上げ鍛造型5を
型開状態(図13参照)とした後、スリーブエジェクタ
ー81を同方向に移動させて歯形ダイス6のキャビィテ
ィ空間66から離脱した位置に平歯車9Aを持ち上げ、
引き続き、外部に取り出す。このように実施例1の歯車
鍛造方法によると、第1鍛造工程により粗材9aを荒地
鍛造し、中間形状歯形部95bを備えた中間鍛造品9b
を得た後、第2鍛造工程により前記中間鍛造品9bを仕
上げ鍛造し、歯形部95を備えた平歯車9Aを得るもの
であるため、荒地鍛造型1および仕上げ鍛造型5は、粗
材9aから一気に歯車9Aを鍛造する場合に比べ、低い
加圧力ですむため、耐久性を向上し得るとともに、無理
なく歯車9Aを精密鍛造加工でき、製造コスト面で有利
となる。
【0062】(実施例2)第2発明の位相ズレを修正す
る歯車鍛造方法を平歯車を製造する場合に適用し、実施
例2として図20〜図21および実施例1で用いた図2
〜図19を援用して説明する。なお、実施例1の構成と
同じ部分には同じ符号を付しその説明を省略しする。
【0063】実施例2の位相ズレを修正する歯車鍛造方
法は、第1鍛造工程により図20に示す粗材9aを荒地
鍛造し、抜き勾配に形成された傾斜中間歯形部95cを
もつ中間鍛造品9cを得た後、第2鍛造工程により前記
中間鍛造品9cを仕上げ鍛造し、抜き勾配に形成された
傾斜歯形部95dをもつ平歯車9Bとし、この後、平歯
車9Bの傾斜歯形部95dにサイジング処理を施こすこ
とによって、前記抜き勾配をストレート形状に形成し実
施例1と同じ歯形部95を備えた平歯車9Aとして製造
する。
【0064】第1鍛造工程で用いる荒地鍛造型1A(図
2参照)は、抜き勾配に形成された歯形ダイス2Aをも
つこと以外は、実施例1の荒地鍛造型1と同じ構成であ
る。歯形ダイス2Aは、図16のCーC線断面位置での
中間鍛造品9cとの位相ズレ(軸方向Sの位置ズレ)e
を示す図21のように、抜き勾配として垂直線P1と平
行な基準線P10位置より傾斜角θが約0.5度の傾斜
歯形型面253a、253aに形成された歯形形成部2
5Aおよびキャビィティ空間26a(図2参照)を備え
る。
【0065】第2鍛造工程で用いる仕上げ鍛造型5A
(図6参照)は、抜き勾配に形成された歯形ダイス6A
をもつこと以外は、実施例1の仕上げ鍛造型5と同じ構
成である。歯形ダイス6Aは、同図21を援用して示す
ように、前記歯形ダイス2Aの歯形形成部25aの抜き
勾配と同じ構成の傾斜歯形型面653a、653aを形
成した歯形形成部65aおよびキャビィティ空間66a
(図10参照)を備える。
【0066】また、前記歯形ダイス2Aの歯形形成部2
5aおよび歯形ダイス6Aの傾斜歯形形成部65aは、
いずれも、下方側の開口巾S1<上方側の開口巾S2・
・・との関係にあり、さらに、前記開口巾S2>後記す
る中間鍛造品9cの傾斜中間歯形部95cの下方側の弦
歯厚さt30・・・との関係に設定される。以下に、実
施例2の位相ズレを修正する歯車鍛造方法における第1
鍛造工程、第2鍛造工程、サイジング工程を順に施す場
合を説明する。
【0067】(第1鍛造工程)第1鍛造工程では、図2
に示されるように型開状態にある荒地鍛造型1Aの歯形
ダイス2Aのキャビィティ26aに粗材9aがセットさ
れる。この後、粗材9aは、荒地鍛造される過程で、抜
き勾配をもつこと以外は実施例1の途中形状9b1(図
4、図8参照)の形成途中歯形部95b1とほぼ同じ、
形成途中歯形部95c1をもつ途中形状9c1をへて、
中間鍛造品9c(図5、図9、図20参照)として荒地
鍛造される。
【0068】このようにして第1鍛造工程では、荒地鍛
造型1Aによって粗材9aから前記中間鍛造品9cが荒
地鍛造される。この中間鍛造品9cの傾斜中間歯形部9
5cは、垂直線P2方向(図21参照)の上下位置にお
いて下方側の弦歯厚さt30<上方側の弦歯厚さt31
・・・との関係であり、同図21に示される歯形ダイス
6Aの傾斜歯形形成部65aの傾斜歯形型面653a、
653aの前記抜き勾配を形成する傾斜角θと同じ傾斜
角で傾斜する傾斜歯面953c、953cに形成されて
いる。
【0069】一方、パンチ3Aを歯形ダイス2Aから遠
ざかる方向に復移動(矢印Y2参照)して荒地鍛造型1
Aを型開状態(図6参照)とした後、スリーブエジェク
ター41を同方向に移動させて歯形ダイス2Aのキャビ
ィティ空間26aから離脱した位置に中間鍛造品9cを
持ち上げる。 (第2鍛造工程)前記中間鍛造品9cは、荒地鍛造型1
Aのスリーブエジェクター41上から図略のトランスフ
ァー搬送装置によって搬送され、予め、型開状態とされ
た仕上げ鍛造型5A(図10参照)の歯形ダイス6Aの
キャビィティ空間66にセットされる時、仕上げ鍛造型
5Aの歯形ダイス6Aの歯形形成部65aとの間で周方
向Sに位相ずれe(図21参照)が発生した場合であっ
ても、前記歯形形成部65aおよび中間鍛造品9cの傾
斜中間歯形部95cに予め抜き勾配を備えているため、
位相ずれeを吸収できるクリアランス(前記上方側の開
口巾S2ー傾斜中間歯形部95cの下方側の弦歯厚さt
30=クリアランス)が形成されているため、何ら支障
無く、所定の位置にセットできる。
【0070】すなわち、図21に示す歯形ダイス6Aの
傾斜歯形形成部65aは、上方側の開口巾S2が下方側
の開口巾S1よりも広い抜き勾配を備え、かつ中間鍛造
品9cの傾斜中間歯形部95cの下方側の弦歯厚さt3
0よりも広いため、その傾斜歯形成型面653cによっ
て傾斜中間歯形部95cの傾斜歯形面953cを矢印Y
1方向に速やかに案内する。
【0071】すると、中間鍛造品9cは、歯形ダイス6
Aの傾斜歯形成型面653aに沿って矢印Y1方向に移
動しつつ、前記位相ずれeを解消する周方向Sに移動し
て図10に示されるように正規の位置にセットされる。
ついで、中間鍛造品9cは、仕上げ鍛造型5Aの型閉状
態(図11、図14、図16、図18参照)に移行した
後、前記実施例1の中間鍛造品9bと同じように、仕上
げ鍛造され(図12、図15、図17、図19参照)、
前記歯形ダイス6Aの傾斜歯形形成部65aにおける抜
き勾配の傾斜角θ(図21参照)と同じ傾斜角をもつ歯
すじP3の傾斜歯面953dを形成した傾斜歯形部95
dをもつ平歯車9B(図20参照)として仕上げ鍛造さ
れる。
【0072】(サイジング工程)第2鍛造工程で得られ
た平歯車9Bは、図23に示されるように、サイジング
型6Dのサイジング型面65dにより傾斜歯形部95d
の傾斜歯面953dを目的とする弦歯厚さt32のスト
レート(垂直線P2に対し平行)形状に、サイジング処
理され、図20に示す平歯車9Aとして加工される。
【0073】なお、平歯車9Bは、サイジング処理によ
って、前記傾斜歯面953d、953dを逆方向の傾斜
歯面(図示せず)に加工、形成することもできる。この
実施例2の位相ズレを修正する歯車鍛造方法は、実施例
1の場合と同じ効果を得ることができる他、荒地鍛造型
1Aによって荒地鍛造された中間鍛造品9cを図略のト
ランスファー搬送装置により仕上げ鍛造型5Aに搬送さ
れる時、仕上げ鍛造型5Aの歯形ダイス6Aの傾斜歯形
形成部65aとの間で周方向Sに位相ずれeが発生した
場合であっても、傾斜歯形形成部65aの傾斜歯形型面
653aによって、傾斜中間歯形部95cの傾斜歯面9
53cを、前記位相ずれeを修正するように案内し、正
規の基準位置にセットできる。
【0074】従って、前記実施例2の位相ズレを修正す
る歯車鍛造方法によれば、比較例として図22に示すよ
うに、歯形ダイス6Cの垂直線P1に対し平行なストレ
ート形状の歯すじをもつ歯形形成部65cと中間鍛造品
9bの歯形部95bとに周方向Sに位相ずれeを発生さ
せた状態で矢印Y1方向にセットする仕上げ鍛造時に、
歯形ダイス6Cの歯形形成部65cあるいは中間鍛造品
9bの歯形部95bにかじりを発生させることや、仕上
げ鍛造後の平歯車の成形精度を低下させることなどの不
具合を解消できる。
【0075】
【発明の効果】(1)第1発明の歯車鍛造方法による
と、第1鍛造工程では、荒地鍛造型によって粗材から中
間鍛造品が鍛造される。この中間鍛造品は、所定半径で
軸方向に厚い歯形環状頭部と、歯形環状頭部に連設され
歯形環状頭部の厚さより薄い厚さの環状首部とが互いに
隣り合う位置に形成することができる。
【0076】第2鍛造工程では、仕上げ鍛造型によって
中間鍛造品の歯形環状頭部を歯車形状として鍛造する。
この場合、中間鍛造品の歯形環状頭部は、仕上げ鍛造型
によって加圧され塑性変形され材料の流れの一部を、隣
り合う位置の環状頭部に対向する領域に形成された仕上
げ鍛造型の環状自由空間に流入させ得るため、歯形環状
頭部に付与される加圧力の高まることを抑えることがで
き、かつ型面領域に過大な加圧力が作用せず、歯形環状
頭部を小さな荷重で歯車形状とすることができる。
【0077】すなわち、仕上げ鍛造型により歯形環状頭
部を加圧することによって、塑性変形した材料は、歯面
に向かう流れと、歯面に近い位置に形成された環状自由
空間に素早くスムーズに流入する流れとを形成するた
め、加圧力が低いものであっても、材料を歯面に沿って
確実に充填でき、かつ精度の良い歯車形状とすることが
できる。 (2)第2発明の位相ズレを修正する歯車鍛造方法は、
歯車の軸心線に対し所定の抜き勾配に形成された型面を
備えた荒地鍛造型および仕上げ鍛造型を用いること、お
よびサイジング工程を用いること以外は、第1発明の歯
車鍛造方法と同じである。
【0078】このため、第2発明の位相ズレを修正する
歯車鍛造方法は、前記第1発明の歯車鍛造方法の場合と
同様、加圧力が低いものであっても、材料を歯面に沿っ
て確実に充填でき、かつ精度の良い歯車形状とすること
ができることの他、抜き勾配に形成された型面をもつ荒
地鍛造型により製造された中間鍛造品がトランスファー
搬送装置により仕上げ鍛造型に搬送された時、仕上げ鍛
造型との間で周方向に位相ずれが発生した場合であって
も、型面の抜き勾配によって中間鍛造品の抜き勾配が位
相ずれを修正するように案内されつつ正規の基準位置に
セットできる。
【0079】従って、中間鍛造品は、第2鍛造工程での
仕上げ鍛造時に、仕上げ鍛造型との間で周方向に位相ず
れを発生した状態でセットされることがなく、仕上げ鍛
造型の歯面あるいは鍛造製品の歯形にかじりが発生する
不具合や、仕上げ鍛造後の鍛造製品の成形精度を悪化さ
せることなどの不具合を解消できる。さらに、前記サイ
ジング工程によって目的とする歯面形状に形成できると
ともに、歯面の成形精度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の歯車鍛造方法における実施例1の第
1鍛造工程、第2鍛造工程が施され、粗材から中間鍛造
品をへて鍛造製品が製造される過程を示す断面斜視図。
【図2】前記第1発明における実施例1の第1鍛造工程
で用いられる荒地鍛造型に粗材をセットした状態を示す
縦断面図。
【図3】図2の荒地鍛造型により粗材を鍛造する直前の
状態を示す縦断面図。
【図4】図2の荒地鍛造型により粗材を鍛造しつつある
途中状態を示す縦断面図。
【図5】図2の荒地鍛造型により粗材を鍛造し中間鍛造
品が製造された状態を示す縦断面図。
【図6】図2の荒地鍛造型から中間鍛造品を外部に取り
出し可能な位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図7】図2における荒地鍛造型の歯形ダイスと粗材と
の関係を示す横断面図。
【図8】図4における荒地鍛造型の歯形ダイスと粗材と
の関係を示す横断面図。
【図9】図5における荒地鍛造型の歯形ダイスと中間鍛
造品との関係を示す横断面図。
【図10】前記第1発明における実施例1の第2鍛造工
程で用いられる仕上げ鍛造型に中間鍛造品をセットした
状態を示す縦断面図。
【図11】図10の仕上げ鍛造型により中間鍛造品を鍛
造する直前の状態を示す縦断面図。
【図12】図10の仕上げ鍛造型により鍛造品が製造さ
れた状態を示す縦断面図。
【図13】図10の仕上げ鍛造型から中間鍛造品を外部
に取り出し可能な位置に移動した状態を示す縦断面図。
【図14】図11における要部を拡大して示す部分縦断
面図。
【図15】図12における要部を拡大して示す部分縦断
面図。
【図16】図11におけるー矢視線断面。
【図17】図12におけるBーB矢視線断面。
【図18】図10における仕上げ鍛造型の歯形ダイスと
中間鍛造品との関係を示す横断面図。
【図19】図12における仕上げ鍛造型の歯形ダイスと
中間鍛造品との関係を示す横断面図。
【図20】第2発明の位相ズレを修正する歯車鍛造方法
における実施例2の第1鍛造工程、第2鍛造工程が施さ
れ、粗材から中間鍛造品をへて鍛造製品が製造される過
程を示す断面斜視図。
【図21】前記第2発明における実施例2の第1鍛造工
程、第2鍛造工程で用いられる荒地鍛造型および仕上げ
鍛造型の歯形ダイスと、中間鍛造品の歯形部との抜き勾
配の関係を示す縦断面図。
【図22】比較例の仕上げ鍛造型の歯形ダイスと、中間
鍛造品の歯形部との周方向の位相ズレを示す縦断面図。
【図23】前記第2発明における実施例2のサイジング
工程で用いられるサイジング型および歯車の要部を示す
縦断面図。
【符号の説明】
1、1A…荒地鍛造型 2、2A、6、6A…歯形ダイス 3、3A、7、7A
…パンチ 40、80…マンドリル 41、81…スリーブエジェ
クター 5、5A…仕上げ鍛造型 6、6A…歯形ダ
イス 9A…平歯車(製品) 9B…傾斜歯形部を備えた平歯
車(製品) 9a…粗材 9b1、9c1…塑性変形しつ
つある粗材 9b、9c…中間鍛造品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車の原形形状の型面をもつ荒地鍛造型を
    用い、所定の半径で軸方向に厚い歯形環状頭部と、該歯
    形環状頭部に連設され該歯形環状頭部の厚さより薄い厚
    さの環状首部とをもつ中間鍛造品を粗材から鍛造する第
    1鍛造工程と、 歯車形状の型面と、該環状首部の軸方向の両面の少なく
    とも一方に対向する環状自由空間とをもつ仕上げ鍛造型
    を用い、該歯形環状頭部の一部を該環状自由空間に流入
    させつつ該歯形環状頭部を該歯車形状とする第2鍛造工
    程と、よりなることを特徴とする歯車鍛造方法。
  2. 【請求項2】歯車の原形形状および歯車の軸心線に対し
    所定の抜き勾配に形成された型面をもつ荒地鍛造型を用
    い、抜き勾配に形成され所定の半径で軸方向に厚い歯形
    環状頭部と、該歯形環状頭部に連設され該歯形環状頭部
    の厚さより薄い厚さの環状首部とをもつ中間鍛造品を粗
    材から鍛造する第1鍛造工程と、 抜き勾配に形成された歯車形状の型面と、該環状首部の
    軸方向の両面の少なくとも一方に対向する環状自由空間
    とをもつ仕上げ鍛造型を用い、該歯形環状頭部の一部を
    該環状自由空間に流入させつつ該歯形環状頭部を該歯車
    形状とする第2鍛造工程と、 該歯車形状の歯形部をサイジングするサイジング工程
    と、よりなることを特徴とする位相ズレを修正する歯車
    鍛造方法。
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