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JP5006850B2 - 光信号処理回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信分野において、ラベル用光パルス列の認識を可能とする光信号処理回路に関する。
光パケット信号の方路切り替えを行う場合、ラベル用光パルス列を認識し光パケットの宛先を判断する必要がある。
上記用途の処理装置としては従来図1に示すものが用いられていた(非特許文献1、2)。図1に示す従来の処理装置は、ラベルとデータを含んだ光パルス列の一部を光タップ2によって分離し、受光器(光電変換器)4に入射して電気信号に変換し、この電気信号のラベル部分をラベル認識用電子回路6で処理し宛先を認識し、光スイッチ3を所望の方路に切り換える。
特許第3527455号公報 B. Meagher et al., "Design and implementation of ultra-low latency optical label switching for packet-switched WDM networks," Journal of Lightwave Technology, vol.18, no.12, pp.1978-1987, 2000 D. J. Blumenthal et, al., "All-optical label swapping net works and technologies," Journal of Lightwave Technology, vol.18, no.12, pp.2058-2075, 2000
しかしながら、上述した従来の処理装置では、ラベル用光パルス列を光電変換し電気領域での処理を行うため、40Gbit/sを越えるような高速光信号に対しては、電子回路の動作速度の制限により処理が困難になるという欠点があった。またタイムスロットごとに異なる波長のパルスを割り当てる時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列の認識は不可能であった。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みて成されたものであり、高速の時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を、能動素子(光ゲート素子)を用いることなく認識可能な光信号処理回路を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項に記載の発明は、タイムスロットごとに異なる波長のパルスを割り当てる時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を処理する光信号処理回路であって、
前記時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列の各光信号を複数の光信号として等分配する光強度分流器と、前記光強度分流器で等分配された複数の光信号を、それぞれ光パルス列のパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずらすように設定された遅延時間分遅延させ、この遅延させられた複数の光信号を、それぞれの遅延時間に応じてそれぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第1の係数で重み付けするか、または、前記光強度分流器で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第1の係数で重み付けし、この重み付けされた複数の光信号を、それぞれ前記設定遅延時間分遅延させる複数の遅延兼重み付け手段と、前記複数の遅延兼重み付け手段で重み付けされた複数の光信号の各波長を第1の光波長合波器を用いて合波する手段と、前記第1の光波長合波器の複数の出力ポートのうち、前記各波長成分すべてが合波されて出力されるポートと、光波長分波器の入力とを接続し、前記光波長分波器の複数の出力に前記各波長成分を分波する手段と、前記光波長分波器で分波された各波長の光信号を各波長に応じて、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第2の係数で重み付けする複数の重み付け手段と、前記第2の係数で重み付けする複数の重み付け手段で重み付けされた複数の光信号を合波する第2の光波長合波器とを有し、
前記第1の係数の集合と前記第2の係数の集合に同一の数値はなく、前記第2の光波長合波器の前記各波長成分のすべてが合波されて出力される合波出力ポートを、前記時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を認識するための出力部として用いることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光信号処理回路であって、前記光強度分流器部と、前記光強度分流器部で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けを行う手段とが、複数の対称マッハツェンダ型干渉計の入出力部を一対ずつツリー状に接続したものとすることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の光信号処理回路であって、前記光波長分波器あるいは光波長合波器の少なくとも一アレイ導波路格子であることを特徴とする。
本発明の光信号処理回路では、タイムスロット毎に異なる波長のパルスを割り当てる時間/波長領域光ラベル信号を光強度分流器で等分配し、等分配された複数の光信号をそれぞれ光パルス列のパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずらすように設定された遅延時間分遅延させ、この遅延させられた複数の光信号をそれぞれの遅延時間に応じてそれぞれ異なる値となるように光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けする。重み付けされた複数の光信号を光波長合波器を用いて合波し、光波長合波器の複数の出力部のうち、各波長成分がすべて出力されるポートを時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を認識するための出力部として用いる。時間/波長領域光ラベルは本構成の光回路を通過した後、ラベリングに応じたアナログ光信号に変換される。このアナログ光信号は光素子部分(高々cmオーダ)の伝搬遅延時間で得られるため、ラベル認識用電子回路の動作速度に律速されることなく、かつ光ゲート素子を用いることなく簡便な構成で、時間/波長領域高速光ラベル信号を認識可能な光信号処理回路を実現することができる。時間/波長領域光ラベル信号は、時間および波長の2次元情報を利用するため、生成ラベル数を増加させるために有効な手段である。
以上説明したように、本発明の構成を用いることにより、ラベル認識用電子回路の動作速度に律速されることなく、かつ光ゲート素子を用いることなく簡便な構成で、時間/波長領域高速光ラベル信号を認識可能な光信号処理回路を実現することができる。
上記のとおり、本発明は、タイムスロット毎に異なる波長のパルスを割り当てられた時間/波長領域光ラベル信号用の光パルス列を、能動素子(光ゲート素子)を用いることなしに認識可能な光信号処理回路を提供する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の参考形態)
図2は、本発明の第1の参考形態の光信号処理回路を示す。図2に示す光信号処理回路は、光強度分流器11と光波長合波器13とを備える。光強度分流器11の出力と光波長合波器13の入力は、それぞれ光導波路10−2〜10−Nで接続されている。また、光強度分流器11の入力には光導波路10−1が接続されている。光波長合波器13の出力には光導波路10−N+1が接続されている。ここで、Nは3以上の整数である。光導波路10−1および10−N+1はそれぞれ光信号処理回路の入力部および出力部として用いる。
光導波路10−2〜10−Nはそれぞれ遅延線を含み、それぞれ長さが異なる。また、光導波路10−2〜10−Nは遅延線の後段にそれぞれ重み付け素子12−1〜12−(N−1)を含む。
光強度分流器11は単純な強度の等分配器で、スターカプラ、多モード干渉(Multi−mode interference:MMI)方向性結合器、Y分岐導波路あるいは2出力方向性結合器をツリー状に接続した素子、対称マッハツェンダ型干渉計をツリー状に接続した素子などで構成される。ツリー状素子は入力から出力にかけてポート数が順次増えるように配置する。
光導波路10−2〜10−Nにそれぞれ備えられた遅延線に設定される遅延量(遅延時間)は互いに異なり、これらの遅延線に同時に入射した光パルス列をパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずらし、異なるタイミングで重み付け素子に入射するように遅延させるように設定されている。
重み付け素子12−1〜12−(N−1)に設定される重み付け計数は互いに異なり、重み付け素子12−1〜12−(N−1)に入射した各光パルス列の光強度または光電界を互いに異なる量で変化させるように設定されている。重み付け素子12は、図3に構成を示す対称マッハツェンダ型干渉計によって実現可能である。位相シフタ16の位相を調節することにより、対称マッハツェンダ型干渉計は可変光アッテネータ(Variable optical attenuator:VOA)として動作する。位相シフタ16は、被制御導波路部を例えばガラス導波路やポリマー導波路で構成した場合には、熱光学効果誘起用薄膜ヒータなどを用いて構成され、また、被制御導波路部を例えば誘電体導波路や半導体導波路で構成した場合には、電気光学効果誘起用電極などを用いて構成される。あるいは、重み付け素子12として、半導体光増幅器(Semiconductor optical amplifier:SOA)、光ファイバ増幅器などの減衰、増幅作用を用いて構成することができる。
光波長合波器13は、図4に構成を示すアレイ導波路格子を用いるのが一般的であるが、たとえば非対称マッハツェンダ型干渉計をツリー状に接続した素子(本明細書中、ツリー状合波素子とも称する。)などを用いて構成することもできる。光波長合波器13をツリー状合波素子で構成する場合には、当該ツリー状合波素子において入力から出力にかけてポート数が順次減るように非対称マッハツェンダ型干渉計を多段に配置する。
簡単のため、図2においてN=5の場合を考える。図5は、本参考形態の光信号処理回路における時間/波長領域光ラベル信号の様子を示す図である。図2の構成の入力部となる光導波路10−1に、図5(a)に示す4(=N−1)ビットのパルスからなる時間/波長領域光ラベル信号が入射するものとする。時間/波長領域光ラベル信号の生成器としては、例えば、光ファイバの長手方向に複数のファイバグレーティングを作製し、各グレーティングの反射波長および強度を温度あるいは引張り力を変化させることによって可変可能としたものが用いられる。この光ラベル生成器に広帯域光パルスを入射すれば、反射光として時間/波長領域光ラベル信号が得られる。通常のラベルは同一中心波長のパルスを用いるのに対し、本発明では、時間と共に中心波長が長くなるパルスを用い、そのオン、オフによってそれぞれ信号の1、0を表している。すなわち通常の同一中心波長のパルスの強度情報を用いたラベルと等価である。光導波路10−2〜10−5のそれぞれに、λ1〜λ4の波長の光が入射する場合、光導波路10−6(出力部)からλ1〜λ4(λ1<λ2<λ3<λ4)の波長全ての光波が合波され出力される。
より詳細には、光導波路10−1から入力された時間/波長領域光ラベル信号は、光強度分流器11において互いに等しい光強度または光電界の光信号に分配され光導波路10−2〜10−5に出力される。光導波路10−2〜10−5に出力された時間/波長領域光ラベル信号は、光導波路10−2〜10−5に備えられた遅延線においてそれぞれ光パルス列のパルス間隔に相当する時間Δtずつ順次ずれた遅延時間分だけ遅延して重み付け素子12−1〜12−4へ入射する。
光パルス列のパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずれた遅延時間分遅延した各時間/波長領域光ラベル信号は、重み付け素子12−1〜12−4においてそれぞれ、光強度または光電界がそれぞれの遅延時間に応じた係数で重み付けされて出力される。図5(b)は、光導波路10−2〜10−5に各々対応する重み付け素子12−1〜12−4と光波長合波器13との間における光パルスの様子を示す。
重み付け素子12−1〜12−4において光強度または光電界が変化した各時間/波長領域光ラベル信号は、光波長合波器13において合波され、光波長合波器13の複数の出力ポートのうちの各波長成分がすべて出力されるポートに接続された光導波路10−6から出力される。図5(c)は、光導波路10−6(出力部)における光パルスの様子を示す。
図2において、光導波路10−2〜10−5の長さを番号順(光導波路10−2から10−5の順)に、ΔL=cΔt/nずつ順次短くする。ただし、c:真空中の光速、Δt:パルスの時間間隔、n:光導波路の屈折率である。なお図5(a)のパルスの波長を時間に対して順次短くする場合には、光導波路10−2〜10−5の長さを番号順に、ΔL=cΔt/nずつ順次長くする。なお、図5(a)のパルスの波長は、時間に対して任意で良く、図5(b)の破線で囲まれた真ん中のタイムスロットでの各中心波長と各光導波路での時間位置との関係が満たされるように遅延を与えればよい。従って、遅延部を可変遅延線とする手段は有効である。
参考形態では、重み付け素子12−1、12−2、12−3および12−4の強度透過率はそれぞれ、1/20=1、1/21=1/2、1/22=1/4および1/23=1/8に設定する。この値は正整数の整数乗分の1の異なる値に設定するのが一般的ではあるが、互いに異なる任意の値に設定すれば良い。また、必ずしも番号順(重み付け素子12−1から12−4の順)に単調減少あるいは単調増加させる必要はない。
図5(b)のパルス中、破線で囲まれたタイムスロットのパルスのみが10−6に出力される(図5(c))。他のパルスは光波長合波器13の波長合波特性により10−6以外のポートに出力される。図5(b)の破線で囲まれた部分においては、時間位置による重み付けをなされたラベル信号光の情報は、信号が直列−並列変換された状態で保持されている。異なる波長成分間の干渉成分は受光器の帯域外に設定され無視できるので、各波長間の強度成分は単純に加算され受光器から出力される。元々のラベル信号光の時間位置の強度情報に応じて決まる光強度成分が受光器に入射し光電変換される。受光器から出力される電気信号の強度成分を判別する。なお、図5(c)は単一光パルスであるので、受光器は低速のものであっても強度情報を認識可能である。タイムスロット毎に異なる中心波長のパルスを割り当ててラベル信号とする必要があるが、同一の中心波長のパルスのオン・オフ情報を用いるラベル信号の認識手法(たとえば、特許文献1参照)と異なり、能動素子である光ゲート素子を用いることなく受動素子(光波長合波器13)で図5(b)の破線部分のみを抜き出すことができ、コスト、消費電力両面で利点がある。N−1ビットのラベルを使用する場合、2N-1個のラベル認識が可能であり、この数は同一の中心波長のパルスのオン・オフ情報を用いるラベル数と同一である。
(第2の参考形態)
図6は、本発明の第2の参考形態の光信号処理回路を示す。本参考形態の光信号処理回路は、第1の参考形態の光信号処理回路の変形形態であり、図2における遅延線と重み付け素子12の配置を入れ替えたものである。従って、重複する説明は省略する。
図6に示す光信号処理回路は、図2に示す光信号処理回路と同様に、光強度分流器11と光波長合波器13とを備え、光強度分流器11の出力と光波長合波器13の入力は、それぞれ光導波路10−2〜10−Nで接続されている。本参考形態の光信号処理回路にいては、光導波路10−2〜10−Nは、重み付け素子12−1〜12−(N−1)と重み付け素子の後段に配置された遅延線を含む。
重み付け素子12−1〜12−(N−1)は、光強度分流器11で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けする。
光導波路10−2〜10−Nの遅延線は、これらに同時に入射した光パルス列をパルス間隔に相当する時間Δtずつ順次ずらし、異なるタイミングで光波長合波器13へ入射するように遅延させる。
参考形態の光信号処理回路と第1の参考形態の光信号処理回路とでは、出力動作に全く変わりはない。
(第3の参考形態)
図7は、本発明の第3の参考形態を示す。図7に示す光信号処理回路は、光波長分波器31および光波長合波器33を備える。光波長分波器31の出力と光波長合波器33の入力は、それぞれ光導波路30−2〜30−Nで接続されている。また、光波長分波器31の入力には光導波路30−1が接続されている。光波長合波器33の出力には光導波路30−N+1が接続されている。ここで、Nは3以上の整数である。入力導波路30−1および30−N+1はそれぞれ光信号処理回路の入力部および出力部として用いる。
光導波路30−2〜30−Nはそれぞれ遅延線を含み、それぞれ長さが異なる。また、光導波路30−2〜30−Nは遅延線の後段にそれぞれ重み付け素子32−1〜32−(N−1)を含む。
光波長分波器31は、図4に構成を示すアレイ導波路格子を左右反転して用いるのが一般的であるが、非対称マッハツェンダ型干渉計をツリー状に接続した素子(本明細書中、ツリー状分波素子とも称する。)などを用いることもできる。ツリー分波状素子は入力から出力にかけてポート数が順次増えるように配置する。
参考形態における光導波路30−2〜30−N、重み付け素子32−1〜32−(N−1)および光波長合波器33は、第1の参考形態において図2を参照して説明した光導波路10−2〜10−N、重み付け素子12−1〜12−(N−1)および光波長合波器13にそれぞれ対応する。従って、重複する説明は省略する。
簡単のため、図7においてN=5の場合を考える。図8は、本参考形態の光信号処理回路における時間/波長領域光ラベル信号の様子を示す図である。図7の構成の入力部となる光導波路30−1に、図8(a)に示す4(=N−1)ビットのパルスからなる時間/波長領域光ラベル信号が入射するものとする。第1の参考形態と同じく、時間と共に中心波長が長くなるパルスを用い、そのオン、オフによってそれぞれ信号の1、0を表している。
光導波路30−1(入力部)からλ1〜λ4(λ1<λ2<λ3<λ4)の波長の光が入射すると、光波長分波器31においてλ1〜λ4の波長の光に分波され、各波長の光が光導波路30−2〜30−5にそれぞれ出力される。
光導波路30−2〜30−5に出力された光は、光導波路30−2〜30−5に備えられた遅延線においてそれぞれ光パルス列のパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずれた遅延時間分だけ遅延して重み付け素子32−1〜32−4へ入射する。
光パルス列のパルス間隔に相当する時間Δtずつ順次ずれた遅延時間分遅延した光は、重み付け素子32−1〜32−4においてそれぞれ、光強度または光電界がそれぞれの遅延時間に応じた係数で重み付けされて出力される。図8(b)は、光導波路30−2〜30−5に各々対応する重み付け素子32−1〜32−4と光波長合波器33との間における光パルスの様子を示す。
重み付け素子32−1〜32−4において光強度または光電界が変化した光は、光波長合波器33において合波され、光波長合波器33の複数の出力ポートのうちの各波長成分が出力されるポートに接続された光導波路30−6から出力される。図8(c)は、光導波路30−6(出力部)における光パルスの様子を示す。
図7において、光導波路30−2〜30−5の長さを番号順(光導波路30−2から30−5の順)に、ΔL=cΔt/nずつ順次短くする。ただし、c:真空中の光速、Δt:パルスの時間間隔、n:光導波路の屈折率である。なお図8(a)のパルスの波長を時間に対して順次短くする場合には、光導波路30−2〜30−5の長さを番号順に、ΔL=cΔt/nずつ順次長くする。なお、図8(a)のパルスの波長は、第1の参考形態と同様に時間に対して任意で良い。従って、遅延部を可変遅延線とする手段は有効である。
参考形態では、重み付け素子32−1、32−2、32−3および32−4の強度透過率はそれぞれ、1/20=1、1/21=1/2、1/22=1/4および1/23=1/8に設定する。この値は正整数の整数乗分の1の異なる値に設定するのが一般的ではあるが、互いに異なる任意の値に設定すれば良い。また、必ずしも番号順(32−1から32−4の順)に単調減少あるいは単調増加させる必要はない。
参考形態の光信号処理回路は、第1の参考形態における光強度分流器11を波長分波器31に置き換えた構成であるため、図8(b)のパルスは図5(b)と異なり1タイムスロットのみとなる。また図8(b)のパルスはすべて光導波路30−6(出力部)に出力される(図8(c))。従って図7の構成は、図5(b)の破線部のみ出力される図2の構成よりも損失が少ない利点を有する。図8(b)のパルスは、時間位置による重み付けをなされたラベル信号光の情報が、信号が直列−並列変換された状態で保持されている。異なる波長成分間の干渉成分は受光器の帯域外に設定され無視できるので、各波長間の強度成分は単純に加算され受光器から出力される。元々のラベル信号光の時間位置の強度情報に応じて決まる光強度成分が受光器に入射し光電変換される。受光器から出力される電気信号の強度成分を判別する。
(第4の参考形態)
図9は、本発明の第4の参考形態の光信号処理回路を示す。本参考形態の光信号処理回路は、第3の参考形態の光信号処理回路の変形形態であり、図7における遅延線と重み付け素子32の配置を入れ替えたものである。従って、重複する説明は省略する。
図9に示す光信号処理回路は、図7に示す光信号処理回路と同様に、光波長分波器31と光波長合波器33とを備え、光波長分波器31の出力と光波長合波器33の入力は、それぞれ光導波路30−2〜30−Nで接続されている。本参考形態の光信号処理回路においては、光導波路30−2〜30−Nは、重み付け素子32−1〜32−(N−1)と重み付け素子の後段に配置された遅延線を含む。
重み付け素子32−1〜32−(N−1)は、光波長分波器31で波長分波された互いに異なる波長の光の光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けして異なる値に変化させる。
光導波路30−2〜30−Nの遅延線は、入射した光パルスを光パルス間隔に相当する時間Δtずつ順次ずらし、光波長合波器33へ入射するように遅延させる。
参考形態の光信号処理回路と第3の参考形態の光信号処理回路とでは、出力動作に全く変わりはない。
(第の実施形態)
図10は、本発明の第実施形態を示す。図10に示す光信号処理回路は、光強度分流器41、光波長合波器43−1、光波長分波器44および光波長合波器43−2を備える。光強度分流器41の出力と光波長合波器43−1の入力は、それぞれ光導波路40−2〜40−Nで接続されている。光波長分波器44の出力と光波長合波器43−2の入力は、それぞれ光導波路40−N+2〜40−2Nで接続されている。光波長合波器43−1の出力と光波長分波器44の入力は、光導波路40−N+1で接続されている。また、光強度分流器41の入力には光導波路40−1が接続されている。光波長合波器43−2の出力には光導波路40−2N+1が接続されている。ここで、Nは3以上の整数である。入力導波路40−1および40−2N+1はそれぞれ光信号処理回路の入力部および出力部として用いる。
光導波路40−2〜40−Nはそれぞれ遅延線を含み、それぞれ長さが異なる。また、光導波路40−2〜40−Nは遅延線の後段にそれぞれ重み付け素子42−1〜42−(N−1)を含む。
本実施形態における光強度分流器41、光導波路40−2〜40−N,重み付け素子42−1〜42−(N−1)および光波長合波器43−1は、第1の参考形態において図2を参照して説明した光強度分流器11、光導波路10−2〜10−N、重み付け素子12−1〜12−(N−1)および光波長合波器13にそれぞれ対応する。また、本実施形態における光波長分波器44、重み付け素子42−N〜42−(2N−2)および光波長合波器43−2は、第3の参考形態において図7を参照して説明した光波長分波器31、重み付け素子32−1〜32−(N−1)および光波長合波器33にそれぞれ対応する。さらに、光導波路40−N+1は、光導波路10−N+1(図2)および30−1(図7)に対応する。従って、重複する説明は省略する。
本実施形態における光導波路40−N+2〜40−2Nは、等長であり、遅延線を備えていない。
簡単のため、図10においてN=5の場合を考える。図11は、本実施形態の光信号処理回路における時間/波長領域光ラベル信号の様子を示す図である。図10の構成の入力部となる光導波路40−1に、図11(a)に示す4(=N−1)ビットのパルスからなる時間/波長領域光ラベル信号が入射するものとする。この場合、時間と共に中心波長が長くなる常時オンのパルスを用い、中心波長の時間位置による違いによってラベルの種類が異なる。すなわち、中心波長の時間位置による違いによって種類の異なるラベルが示される。図11(a)は光導波路40−1(入力部)における光パルスの様子を示し、図11(b)は光波長合波器43−1と光波長分波器44とを接続する光導波路40−6における光パルスの様子を示し、図11(c)は光導波路40−7〜40−10に各々対応する重み付け素子42−5〜42−8と光波長合波器43−2との間における光パルスの様子を示し、図11(d)は光導波路40−11(出力部)における光パルスの様子を示す。
図10において、40−2〜40−5の長さを番号順に、ΔL=cΔt/nずつ順次短くする。なお図11(a)のパルスの波長を時間に対して順次短くする場合には、40−2〜40−5の長さを番号順に、ΔL=cΔt/nずつ順次長くする。図11(a)のパルスの波長は、第1の参考形態と同様に時間に対して任意で良い。従って、遅延部を可変遅延線とする手段は有効である。
重み付け素子42−1、42−2、42−3および42−4の強度透過率はそれぞれ、1/20=1、1/21=1/2、1/22=1/4および1/23=1/8に設定する。この値は正整数の整数乗分の1の異なる値に設定するのが一般的ではあるが、互いに異なる任意の値に設定すれば良い。また、必ずしも番号順(重み付け素子42−1から42−4の順)に単調減少あるいは単調増加させる必要はない。
上記構成により、光波長合波器43−1から光導波路40−6へ出力されたパルスの状態は、図5(c)に示すパルス形態と同様に、図11(b)に示すようになる。光波長分波器44を通過後、λ1、λ2、λ3、λ4を中心波長とするパルスはそれぞれ、光導波路40−7、40−8、40−9および40−10に分波される。重み付け素子42−5、42−6、42−7および42−8の強度透過率はそれぞれ、1/30=1、1/31=1/3、1/32=1/9および1/33=1/27に設定する。これらの値は重み付け素子42−1、42−2、42−3および42−4の強度透過率の設定に用いた正整数とは互いに素の関係にある正整数の整数乗分の1の異なる値に設定するのが一般的ではあるが、重み付け素子42−1、42−2、42−3および42−4と異なり、重み付け素子42−5、42−6、42−7および42−8の間でも異なる任意の値に設定すれば良い。また、必ずしも番号順(重み付け素子42−5から42−8)に単調減少あるいは単調増加させる必要はない。重み付け素子42−5、42−6、42−7および42−8と光波長合波器43−2との間のパルスの様子は、図11(c)に示すようになる。最終的に光波長合波器43−2で合波され、図11(d)に示されるパルスが光導波路40−11(出力部)から出力される。異なる波長成分間の干渉成分は受光器の帯域外に設定され無視できるので、各波長間の強度成分は単純に加算され受光器から出力される。元々のラベル信号光の時間位置の波長情報に応じて決まる光強度成分が受光器に入射し光電変換される。受光器から出力される電気信号の強度成分を判別する。なお、図11(d)は単一光パルスであるので、受光器は低速のものであっても強度情報を認識可能である。タイムスロット毎に異なる中心波長のパルスを割り当ててラベル信号とする必要があるが、能動素子である光ゲート素子を用いることなく受動素子のみで図11(d)のパルスを抜き出すことができ、コスト、消費電力両面で利点がある。本ラベル信号は各タイムスロットに異なるN個の中心波長の組み合わせからなるパルス(常時オン)を配置する方式で時間/波長の2次元情報を利用するため、ラベル数を多く生成することができる。N−1ビットのラベルを使用する場合、(N−1)!個のラベル認識が可能である。同一中心波長のパルスを並べパルスのオン・オフでラベルを生成する方法の場合、例えばN=9のラベルを用いる場合、ラベルの種類は28=256通りとなる。これに対し本実施例におけるラベル信号の場合、8種類の波長を用いて8ビットのラベルを作ることとなるので、8!=40,320通りのラベルを生成可能となり、前者の約158倍となる。後者と前者のラベル生成数の差はビット数が多くなるほど顕著になる。
なお、光波長合波器43−1、光導波路40−N+1、光波長分波器44を省いて、光導波路40−2〜40−Nと、光導波路40−N+2〜40−2Nとをそれぞれ直接接続することもできる。この場合、重み付け素子42−1〜42−(N−1)と、重み付け素子42−N〜42−(2N−2)とに2つに分けられた重み付け値を1つにまとめれば、図10に示す光信号処理回路の機能は、図2または図7に示す光信号処理回路の機能と等価になる。従って、図2または図7に示す光信号処理回路でも本ラベル(各タイムスロットに異なる中心波長の組み合わせからなる常時オンのパルス)の処理が可能である。
(第の実施形態)
図12は、本発明の第の実施形態の光信号処理回路を示す。本実施形態の光信号処理回路は、第の実施形態の光信号処理回路の変形形態であり、図10おける遅延線と重み付け素子42−1〜42−(N−1)の配置を入れ替えたものである。従って、重複する説明は省略する。
図12に示す光信号処理回路は、図10に示す光信号処理回路と同様に、光強度分流器41、光波長合波器43−1、光波長分波器44および光波長合波器43−2を備える。光強度分流器41の出力と光波長合波器43−1の入力は、それぞれ光導波路40−2〜40−Nで接続されている。光波長分波器44の出力と光波長合波器43−2の入力は、それぞれ光導波路40−N+2〜40−2Nで接続されている。光波長合波器43−1の出力と光波長分波器44の入力は、光導波路40−N+1で接続されている。また、光強度分流器41の入力には光導波路40−1が接続されている。光波長合波器43−2の出力には光導波路40−2N+1が接続されている。ここで、Nは3以上の整数である。入力導波路40−1および40−2N+1はそれぞれ光信号処理回路の入力部および出力部として用いる。光導波路40−2〜40−Nは、重み付け素子42−1〜42−(N−1)と重み付け素子の後段に配置された遅延線を含む。
重み付け素子42−1〜42−(N−1)は、光強度分流器41で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けする。
光導波路40−2〜40−Nの遅延線は、これらに同時に入射した光パルス列をパルス間隔に相当する時間Δtずつ順次ずらし、異なるタイミングで光波長合波器43−1へ入射するように遅延させる。
本実施形態の光信号処理回路と第の実施形態の光信号処理回路とでは、出力動作に全く変わりはない。
(第参考形態)
図13は本発明の第参考形態を示す。本参考形態の光信号処理回路は、第2の参考形態の光信号処理回路の変形形態であり、図6における光強度分流器11および重み付け素子12−1〜12−(N−1)を対称マッハツェンダ型干渉計51に置換したものである。なお、図13は、N=5の場合を示している。図2における光強度分流器11および重み付け素子12−1〜12−(N−1)を対称マッハツェンダ型干渉計51に置換したものとしても良い。
図13に示す光信号処理回路は、対称マッハツェンダ型干渉計51−1と、該対称マッハツェンダ型干渉計51−1の異なる出力ポートにそれぞれ接続された対称マッハツェンダ型干渉計51−2および51−3と、光波長合波器52とを備える。対称マッハツェンダ型干渉計51−2および51−3の出力ポートと光波長合波器52の入力ポートはそれぞれ光導波路50−2〜50−5で接続されている。光導波路50−2〜50−5はそれぞれ遅延線を含み、それぞれ長さが異なる。また、対称マッハツェンダ型干渉計51−1の入力には光導波路50−1が接続されている。光波長導波器52の出力ポートには光導波路50−6が接続されている。
対称マッハツェンダ型干渉計51は図3の構成と同一である。
図13は、図2、図6の構成においてN=5とし、光強度分流器11と重み付け素子12−1〜12−4を、対称マッハツェンダ型干渉計51をツリー状に接続した構成に置き換えた構成に相当する。対称マッハツェンダ型干渉計51は、入力から出力にかけてポート数が順次増えるように配置する。対称マッハツェンダ型干渉計51は可変光アッテネータ(VOA)として動作する。従って51をツリー状に接続する場合、光導波路50−1から入射した光は、任意の強度分岐比で光導波路50−2〜50−5に分配される。すなわち、対称マッハツェンダ型干渉計51をツリー状に接続した構成は、光強度分流器11と重み付け素子12−1〜12−4との機能に相当する。図2、図6の構成では、光強度を等分配した後重み付けするので光強度を無駄に捨てる部分がある。図13の構成では、2機能を1つにまとめることによる素子小型化の利点の他に、重み付けを考慮して光強度の分岐比を決められるので光強度を捨てることがなく有効利用できる(要するに損失が低い)利点も有する。なお図13では、後に続く光導波路数が4のため対称マッハツェンダ型干渉計51の接続段数を2としているが、一般的に後の光導波路数がJ(J:2以上の整数)の場合、接続段数K(K:1以上の整数)は以下の式を満たすように選ばれる。
Figure 0005006850
ただし、[a]はaの整数部を表す。
対称マッハツェンダ型干渉計51をツリー状に接続した構成は、図10および図12における光強度分流器41および重み付け素子42−1〜42−(N−1)の部分との置き換えも可能であり、この場合も素子小型化、光強度の有効利用の利点が生じる。
本発明の各実施形態の光信号処理回路を構成する光導波路部分の作製は、石英系ガラス導波路を用いて行った。図11を参照して、作製法を具体的に説明する。図11は、図3の光回路の二点破線Aから右側への断面図を示す。まずSi基板60上に火炎堆積法によってSiO2下部クラッド層61を堆積し、次にGeO2をドーパントとして添加したSiO2ガラスのコア層を堆積した後に、電気炉で透明ガラス化した。次に図2、図6、図7、図9、図10、図12、図13に示すようなパターンを用いてコア層をエッチングしてコア部分62−1、62−2を作製した。最後に、再びSiO2上部クラッド層63を堆積、透明化し、さらに所定の光導波路上に薄膜ヒータ64および電気配線を蒸着した。
なお本発明の光信号処理回路を構成する光導波路部分は、ガラス光導波路に限らず、誘電体光導波路、半導体光導波路、ポリマー光導波路、光ファイバ等を用いて実現できることは明らかである。またいくつかの種類の導波路を組み合わせたハイブリッド構成を用いて実現できることも明らかである。
従来の光ラベル認識用処理装置の構成を示す図である。 本発明の光信号処理回路の第1の参考形態を示す図である。 重み付け素子の構成例を示す図である。 光波長合波器の構成例を示す図である。 (a),(b)および(c)は、図2に示す光信号処理回路中の光パルスの状態をそれぞれ示す図である。 本発明の光信号処理回路の第2の参考形態を示す図である。 本発明の光信号処理回路の第3の参考形態を示す図である。 (a),(b)および(c)は、図7に示す光信号処理回路中の光パルスの状態をそれぞれ示す図である。 本発明の光信号処理回路の第4の参考形態を示す図である。 本発明の光信号処理回路の第1の実施形態示す図である。 (a),(b),(c)および(d)は、図10に示す光信号処理回路中の光パルスの状態をそれぞれ示す図である。 本発明の光信号処理回路の第2の実施形態を示す図である。 本発明の光信号処理回路の第5の参考形態を示す図である。 本発明の各実施形態の光信号処理回路に使用されている光導波路を構成する石英系ガラス導波路の断面図である。
1 光配線
2 光タップ
3 光スイッチ
4 受光器(光電変換器)
5 電気配線
6 ラベル認識用電子回路
10、14、30、40、50 光導波路
11、31、41 光強度分流器
12、32、42 重み付け素子
13、33、43、52 光波長合波器
15 方向性結合器
16 位相シフタ
17 入力光導波路
18 スラブ光導波路
19 アレイ光導波路
20 出力光導波路
31、44 光波長分波器
51 対称マッハツェンダ型干渉計
60 Si基板
61 SiO2下部クラッド層
62 コア部分
63 SiO2上部クラッド層
64 薄膜ヒータ

Claims (3)

  1. タイムスロットごとに異なる波長のパルスを割り当てる時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を処理する光信号処理回路であって、
    前記時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列の各光信号を複数の光信号として等分配する光強度分流器と、
    前記光強度分流器で等分配された複数の光信号を、それぞれ光パルス列のパルス間隔に相当する時間ずつ順次ずらすように設定された遅延時間分遅延させ、この遅延させられた複数の光信号を、それぞれの遅延時間に応じてそれぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第1の係数で重み付けするか、または、前記光強度分流器で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第1の係数で重み付けし、この重み付けされた複数の光信号を、それぞれ前記設定遅延時間分遅延させる複数の遅延兼重み付け手段と、
    前記複数の遅延兼重み付け手段で重み付けされた複数の光信号の各波長を第1の光波長合波器を用いて合波する手段と、
    前記第1の光波長合波器の複数の出力ポートのうち、前記各波長成分すべてが合波されて出力されるポートと、光波長分波器の入力とを接続し、前記光波長分波器の複数の出力に前記各波長成分を分波する手段と、
    前記光波長分波器で分波された各波長の光信号を各波長に応じて、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる第2の係数で重み付けする複数の重み付け手段と、
    前記第2の係数で重み付けする複数の重み付け手段で重み付けされた複数の光信号を合波する第2の光波長合波器とを有し、
    前記第1の係数の集合と前記第2の係数の集合に同一の数値はなく、前記第2の光波長合波器の前記各波長成分のすべてが合波されて出力される合波出力ポートからの光信号を、前記時間/波長領域光ラベル信号用光パルス列を認識するための光信号として出力することを特徴とする光信号処理回路。
  2. 前記光強度分流器部と、前記光強度分流器部で等分配された複数の光信号を、それぞれ異なる値となるように、光強度または光電界をそれぞれ異なる係数で重み付けを行う手段とが、複数の対称マッハツェンダ型干渉計の入出力部を一対ずつツリー状に接続したものとすることを特徴とする請求項に記載の光信号処理回路。
  3. 前記光波長分波器あるいは光波長合波器の少なくとも一アレイ導波路格子であることを特徴とする請求項1または2に記載の光信号処理回路。
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