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JP5005494B2 - ベローズ並びにこれを用いたユニバーサル式ベローズ、高速増殖炉用配管システム及び高速増殖炉施設 - Google Patents

ベローズ並びにこれを用いたユニバーサル式ベローズ、高速増殖炉用配管システム及び高速増殖炉施設 Download PDF

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Description

本発明は、500℃以上の高温の流体が流れる機器及び配管に適用されるベローズと、これを用いたユニバーサル式ベローズ、高速増殖炉用配管システム及び高速増殖炉施設とに係り、特に、高Crフェライト系鋼からなる機器及び配管に好適なフェライト系耐熱鋼からなるベローズに関するものである。
近年、高温の流体が流れる高速増殖炉施設などの機器及び配管には、従来からのオーステナイト系ステンレス鋼に加えて、高温強度に優れた高Crフェライト系鋼も用いられている。また、この種の高温の流体が流れる機器及び配管には、熱膨脹を吸収するためのベローズの設置が必須となっている。
一方、現状では、高温の流体が流れる機器及び配管に設置されるベローズとして、ステンレス鋼製のものが広く用いられており、ベローズ素管用のフェライト系ステンレス鋼板が多数提案されている(特許文献1,2,3参照。)。これらの各特許文献に記載のベローズ素管材料は、いずれもフェライト系ステンレス鋼であり、フェライト系鋼又は焼き戻しマルテンサイト系鋼を使用したものは、まったく見当たらない。このように、高温で使用するフェライト系鋼を用いたベローズは実績が無い。
特開2007−16311号公報 特開2007−16306号公報 特開平11−159616号公報
溶接構造を有する機器及び配管の信頼性及び健全性を確保する観点からは、ベローズとして、配管と同系統の材質からなるものを用いることが好ましい。即ち、フェライト系材料からなる配管にステンレス鋼製のベローズを用いると、フェライト鋼とオーステナイト鋼との異種材料溶接部を持つことになるが、この異種材料溶接部は、高温で使用すると急激な強度の低下が起こるので、信頼性及び健全性の点で長時間の使用に問題があるからである。したがって、高温で使用するフェライト系耐熱鋼製機器及び配管には、フェライト系耐熱鋼製のベローズを適用することが特に望まれる。
本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フェライト系耐熱鋼製の機器及び配管と好適な溶接構造を構成可能なフェライト系耐熱鋼製のベローズを提供すること、並びに、これを用いたユニバーサル式ベローズ、高速増殖炉用配管システム及び高速増殖炉施設を提供することにある。
本発明者らは、フェライト系耐熱鋼の特性と塑性加工性について調べると共に、塑性加工方法について研究した。その結果、以下に示す成型加工方法を見出し、本発明に至ったものである。
本発明は、ベローズが、フェライト系耐熱鋼からなり、ベローズ蛇腹部が、使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返すことにより形成されていることを特徴とする。
ベローズに用いるフェライト系耐熱鋼は、重量%で、C0.05〜0.20%、Si0.5%以下、Mn0.05〜1.5%、Ni3.0%以下、Cr8.5〜13.0%、Mo0.05〜3.0%、Wは0又は0.05〜1.8%、V0.05〜0.30%、Nb及びTaの1種又は2種の合計0.01〜0.20%及びN0.01〜0.1%を含む、主として600℃を超えない温度範囲で使用する耐熱鋼である。
以下、各元素の限定理由について述べる。
Cは、焼入性を確保し、また焼き戻し過程でM23 型炭化物を析出させて高温強度を高めるために不可欠の元素であり、最低0.05%を必要とするが、0.20%を越えるとM23 型炭化物を過度に析出させ、マトリックスの強度を低めてかえって長時間側の高温強度を損なうので、0.05〜0.20%に限定する。望ましくは、0.09〜0.13%である。さらに望ましくは、0.10〜0.12%である。
Siは、ラーベス相の生成を促し、また粒界偏析等により延性を低下させるので、有害元素として0.5%以下に制限する。望ましくは0.25%以下、より望ましくは0.15%以下である。 Siは脱酸剤として加えるが、真空脱酸する場合には無添加であり、そのときの含有量は0.01% 程度である。0.01〜0.1%が好ましい。
Mnは、δフェライトの生成を抑制し、M23型炭化物の析出を促進すると共に、熱間加工性を高める元素として最低0.05%は必要であるが、1.5% を越えると耐酸化性を劣化させるので、0.05〜1.5%に限定する。望ましくは0.2〜1.0%、さらに望ましくは0.3〜0.7%である。
Niは、δフェライトの生成を抑制し、靭性を付与する元素であり、3%以下とする。使用温度が550℃までは高いNiの2〜3%、それを超える温度では0.5〜1.0%が好ましい。しかし、最低0.05% 以上が好ましい。
Crは、高温Naに対して耐酸化性を付与し、M23 型炭化物を析出させて高温強度を高めるために不可欠の元素であり、最低8.5%必要であるが、13%を越えるとδフェライトを生成し、高温強度および靭性を低下させるので8.5〜13.0%に限定する。望ましくは、9.0〜11.8%である。
Moは、M23 型炭化物の微細析出を促進し、凝集を妨げる作用があり、このため特にNa中での反応を抑制し、高温強度を長時間保持するのに有効で、最低0.05%必要であるが、3.0% 以上になるとδフェライトを生成し易くするので0.05〜3.0%に限定する。
Wは、Mo以上にM23 型炭化物の凝集粗大化を抑制する作用が強く、またマトリックスを固溶強化すると共に、高温強度の向上に有効であり、1.5 %程度必要であるが、これより多いとδフェライトやラーベス相を生成しやすくなる。使用温度が500℃まではW無しが好ましく、それ以上ではW0.05〜1.5%、好ましくは0.1〜0.7%である。
Vは、Vの炭窒化物を析出して前述と同様にNa中での高温強度を高めるのに有効であり、最低0.05% を必要とするが、0.3% を越えると炭素を過度に固定し、M23 型炭化物の析出量を減じて逆に高温強度を低下させるので0.05〜0.3%に限定する。望ましくは、0.15〜0.25%である。
Nbは、NbCを生成して結晶粒の微細化に役立ち、また一部は焼入れの際固溶して焼もどし過程でNbCを析出し、Na中での高温強度を高める作用があり、最低0.01% 必要であるが、0.20% を越えるとVと同様炭素を過度に固定してM23 型炭化物の析出量を減少し、高温強度の低下を招くので、0.01〜0.20%に限定する。望ましくは、0.05〜0.13%である。さらに望ましくは、0.05〜0.11%である。
Nは、Vの窒化物を析出したり、また固溶した状態でMoやWと共同でIS効果(侵入型固溶元素と置換型固溶元素の相互作用)により高温強度を高める作用があり、最低0.01% は必要であるが、0.1% を越えると延性を低下させるので、0.01〜0.1%に限定する。望ましくは、0.02〜0.04%である。さらに望ましくは、0.02〜0.03%である。
本発明におけるフェライト鋼は、上記成分を満足するとともに、焼き戻しマルテンサイト組織またはフェライト組織を有する材料である。この組織を確実にするには、フェライト組織を形成する成分をCr量に等価換算したCr当量で評価することが知られており、次式により求められるクロム当量は4〜11が好ましい。
クロム当量=−40×C%−30×N%−2×Mn%−4×Ni%+Cr%+6×Si%
+4×Mo%+11×V%+5×Nb%−2×Co%
次に、本発明に係るベローズを製造する際の熱処理と成型加工とについて述べる。
ベローズは、前述の耐熱鋼を用いた円筒状シームレス管、又は、溶接管を素材として冷間又は熱間にて成型加工により製作する。成型加工により均一な肉厚を維持し、傷のないベローズを製作するためには、用いる素材の加工性すなわち塑性変形能が必要である。前述の耐熱鋼の室温における塑性変形能は、素材厚さと関係し、成型可能な特性を有しているが、オーステナイト系ステンレス鋼よりは、やや劣る。
前述の耐熱鋼の硬さ、強度、延性は熱処理により、制御することが可能である。そこで、成型と熱処理を繰り返し施すことにより、目的の形状のベローズを製作可能となる。
熱処理は、まず一様伸びの範囲内で、素材の焼き戻し温度よりも低い温度で焼きなましを行い、所定の形状に到るまで、これを繰り返し実施する。焼きなまし温度は、望ましくは680℃〜730℃で、加熱時間は1時間/1インチ厚さを目処とするのが好ましい。
成型加工は、金型を素管の外側に設置し、内側から液圧にて押し付ける。このときの、押し付け量は、一様伸びの範囲とし、繰り返しによる一様の範囲は(εn:nは繰り返し回数)はε1>ε2>ε3とするのが望ましい。
管の厚さは、1.0mm〜15.0mmを特徴としている。また、管の厚さの単位をmm、管の外径の単位をmとして、シームレス管及び溶接管は、管の厚さと外径の比(厚さ/外径)が0.8〜1.5又は10〜30であることを特徴としている。0.8〜1.5は主として容器に適用するベローズであり、10〜20は主として配管に適用するベローズである。
本発明のベローズは、成型終了後に、熱処理により内面残留応力を除去することを特徴とし、さらに、熱処理後外表面又は内表面に表面硬化処理を施すことを特徴としている。
本発明のベローズは、熱変化による変形を吸収することを目的としたものである。この熱変化は、高温機器の起動・停止により繰り返し負荷される場合が多い。この繰り返し温度変化により、ベローズは熱疲労による損傷の発生が懸念される。この熱疲労損傷は、従来知見から材料内部ではなく、表面に発生する。この表面に発生する熱疲労損傷を防止する目的で、熱処理後外表面又は内表面に表面硬化処理を施すものである。表面硬化処理を施す前に熱処理を施すのは、熱処理により内面残留応力を除去し、熱変形を吸収するための内面の塑性変形能を確保するためである。
本発明のベローズを高速増殖炉発電プラントに適用する場合、対象は1次主循環ポンプ、中間熱交換器を有する1次系、2次主循環ポンプ及び蒸気発生器を有する2次系である。
1次系及び2次系にはそれぞれ各配管が配置されており、これらの配管には高温の溶融したNaが循環している。Naの温度はプラント機器により異なり、最高温度としては500℃、550℃、600℃の各温度に設定されている。本発明のベローズは1次系及び2次系における各機器及び配管の熱膨張を吸収する目的で設置されるものである。
この高速増殖炉に用いるベローズは、温度、圧力、熱変動量等により形状が異なるが、機器又は配管系の接続は溶接により実施される。この場合、特に、ベローズとベローズと同種の耐熱鋼にて製作された短管にて構成されることを特徴としたユニバーサル式ベローズを用いることにより、配管系の長さや、配置を制御しやすくなる。
本発明によれば、高温で用いる機器及び配管から異材継手の使用を排除することができ、同材継手のみよる機器及び配管を用いることが可能になるので、高温機器及び配管に対して高い信頼性と長寿命が与えられ、機器の軽量化も図れる。
また、本発明によれば、高速増殖炉施設に適用した場合、高速増殖炉1次系配管の断熱材敷設方法の簡素化による漏洩監視の簡素化が図れ、施設の信頼性及び安全性を向上することができる。
(実施例1)
表1に示すNo.1〜No.5の組成の合金を真空誘導溶解により鋳造し、10kgのインゴットを得た。このインゴットを1150℃で30mm角の棒に鍛造後、1050℃×2時間の加熱、油中冷却の焼入れ、760℃×2時間の焼もどしをこの順に行なって試料を作製した。しかる後に、それぞれの試料について引張試験及びクリープ破断試験を実施した。
Figure 0005005494
表2はNo.1の試験結果を示す。室温における引張強さは1080MPa以上の高い値を示しており、高速増殖炉に適用した場合の使用温度である500〜550℃においても660から770MPa程度と高い値であった。更に、10万時間クリープ破断強度においても500℃では350MPa以上、550℃では200MPa以上の高いクリープ破断寿命が得られることがわかる。伸び率はいずれの温度でも10〜20%、絞り率は55〜85%の高い値を示している。
Figure 0005005494
表3はNo.2の試験結果を示す。室温における引張強さは700MPa以上の値を示しており、高速増殖炉に適用した場合の使用温度である500〜550℃においても460から490MPaと高い値であった。更に、伸び率はいずれの温度でも20%以上、絞りはいずれの温度でも75%以上と高い値を示している。
Figure 0005005494
表4はNo.3の試験結果を示す。室温における引張強さは900MPa以上の値を示しており、高速増殖炉に適用した場合の使用温度での500〜600℃においても580から660MPa程度と高い値であった。更に、伸び率はいずれの温度でも17%以上、絞りはいずれの温度でも56%以上の高い値を示している。なお、No.4は、引張強度及び10万時間クリープ強度に関しては、No.3よりも若干高い値を示しており、破断伸び及び破断絞りに関しては、No.3と同等であった。
Figure 0005005494
表5はNo.5の試験結果を示す。室温における引張強さは820MPa以上の値を示しており、高速増殖炉に適用した場合の使用温度での500〜600℃においても550から600MPa程度と高い値であった。更に、伸び率はいずれの温度でも20%以上、絞りはいずれの温度でも70%以上の高い値を示している。
Figure 0005005494
(実施例2)
表1に示すNo.2の組成の合金を用いて肉厚が10mmのシームレス管を作製し、このシームレス管をベローズ素管としてベローズの製作を行った。
ベローズの製作は、焼きなまし熱処理と成型加工とを交互に3回繰り返すことにより行い、最終的に肉厚(mm)/外径(m)=15、ピッチ=60mm、山高=100mmのベローズ蛇腹部を有するベローズ4を得た。
成型加工は、図1に示すように、山高が小さい金型2a、山高が中ぐらいの金型2b、山高が大きい金型2cをそれぞれ第1回目の成型加工用の金型、第2回目の成型加工用の金型、第3回目の成型加工用の金型として用い、各回の成型加工において、金型2a,2b,2cをシームレス管1又は中間品の外側に設置し、液圧装置3によりシームレス管1又は中間品の内側から液圧を加えて、シームレス管1又は中間品を金型2a,2b,2cに押し付けることにより行った。各回の押し付け量は、一様伸びの範囲内とした。また、焼きなまし熱処理は720℃で30分とした。
与えた変形(一様伸び)(εn:nは繰り返し回数)は、ε1、ε2、ε3それぞれ15%、10%、8%である。
(実施例3)
表1に示すNo.2の組成の合金を用いて試験片を作製し、表面処理と疲労強度についての試験を実施した。疲労試験片の表面にピーニングを施し、表面硬化層を与えた。この表面硬化層は、ピーニングを与えたことにより圧縮残留応力を有している。疲労試験結果を表6に示す。表面に圧縮応力が残留した硬化層を有する試験片の疲労強度は、硬化層を有しない熱処理のままの試験片よりも約1.5倍の疲労強度を有している。ベローズ成型後、成型時に生じた残留応力を除去する熱処理を与えた後、ピーニングにより圧縮の表面硬化層を与えることで疲労強度に優れたベローズを得ることが出来る。
Figure 0005005494
(実施例4)
図2は本発明に係る高速増殖炉発電プラントの系統図である。本プラントは、1次主循環ポンプ11、原子炉12、中間熱交換器13及び1次系配管14を有する1次系、2次主循環ポンプ15、蒸気発生器16及び2次系配管17を有する2次系、更に蒸気タービン18を中心とする水―蒸気系を有するものである。1次系及び2次系における各配管には高温の溶融したNaが循環している。Naの温度はプラントの機器により異なり、最高温度は運転温度によって500℃、550℃、及び600℃の各温度に設定されている。本発明は1次系及び2次系における各機器及び配管に前述したベローズ4が用いられるものである。
1次系及び2次系配管の構造を図2中の拡大図に示す。配管は、内管19、外管20、エルボ21、前記のようにして作製されたベローズ蛇腹部を有するベローズ4及び短管23等から構成されている。複数のベローズと短管とを組み合わせたものをユニバーサル式ベローズ、ユニバーサル式ベローズと配管及びエルボとを組み合わせたものを高速増殖炉用配管システムと言う。
機器には、管の厚さの単位をmm、管の外径の単位をmとして、管の厚さと外径の比(厚さ/外径)が0.8〜1.5のベローズを、また各配管には10〜30のベローズを用いる。高速増殖炉において、中間熱交換器(機器)及び1次系配管(配管)に用いるベローズの管の厚さ及び外径を表7に示す。
Figure 0005005494
以上の本実施例によれば、Naと接する容器・配管の構造部に構造部材と同材質により製作されたベローズを用いることにより、熱膨張の差異による熱ひずみの発生が抑制されると共に、Naに関係する熱化学的な材料の構成元素の移動が起こりにくく、材料特性の変化の少ない長寿命のプラントが得られる。
本発明に係るベローズの製作方法を模式的に示す図である。 本発明に係る高速増殖炉発電プラントの系統図である。
符号の説明
1 ベローズ素管
2a,2b,2c 金型
3 液圧装置
4 ベローズ
11 1次主循環ポンプ
12 原子炉
13 中間熱交換器
14 1次系配管
15 2次主循環ポンプ
16 蒸気発生器
17 2次系配管
18 蒸気タービン
19 内管
20 外管
21 エルボ
23 短管

Claims (13)

  1. フェライト系耐熱鋼からなり、ベローズ蛇腹部が、使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返すことにより形成され、前記使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返す際、繰り返しによる一様伸びの範囲を、繰り返し回数が増加するほど小さくすることを特徴とするベローズ。
  2. 前記フェライト系耐熱鋼は、重量%で、C0.05〜0.20%、Si0.5%以下、Mn0.05〜1.5%、Ni3.0%以下、Cr8.5〜13.0%、Mo0.05〜3.0%、W0.05〜1.8%、V0.05〜0.30%、Nb及びTaの1種又は2種の合計0.01〜0.20%及びN0.01〜0.1%を含むことを特徴とする請求項1に記載のベローズ。
  3. 前記フェライト系耐熱鋼は、重量%で、C0.05〜0.20%、Si0.5%以下、Mn0.05〜1.5%、Ni3.0%以下、Cr8.5〜13.0%、Mo0.05〜3.0%、V0.05〜0.30%、Nb及びTaの1種又は2種の合計0.01〜0.20%及びN0.01〜0.1%を含むことを特徴とする請求項1に記載のベローズ。
  4. 前記ベローズ蛇腹部の成型を、フェライト系耐熱鋼製のシームレス管からなるベローズ素管を用いて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のベローズ。
  5. 前記ベローズ蛇腹部の成型を、フェライト系耐熱鋼製の溶接管からなるベローズ素管を用いて行うことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のベローズ。
  6. 前記ベローズ素管は、管の厚さが1.0mm〜15.0mmであることを特徴とする請求項4及び請求項のいずれか1項に記載のベローズ。
  7. 前記ベローズ素管は、管の厚さと外径の比(厚さ(mm)/外径(m))が0.8〜1.5であることを特徴とする請求項5乃至請求項のいずれか1項に記載のベローズ。
  8. 前記ベローズ素管は、管の厚さと外径の比(厚さ(mm)/外径(m))が10〜30であることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のベローズ。
  9. 前記ベローズ蛇腹部は、熱処理により内面残留応力が除去されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のベローズ。
  10. 前記ベローズ蛇腹部は、その外表面及び内表面のうちの少なくともいずれか一方に、表面硬化処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のベローズ。
  11. フェライト系耐熱鋼からなり、ベローズ蛇腹部が、使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返すことにより形成されたベローズと、当該ベローズを構成するフェライト系耐熱鋼と同種又は異種のフェライト系耐熱鋼からなる短管との組合せからなり、前記ベローズは、前記使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返す際、繰り返しによる一様伸びの範囲を、繰り返し回数が増加するほど小さくしたものであることを特徴とするユニバーサル式ベローズ。
  12. フェライト系耐熱鋼からなり、ベローズ蛇腹部が、使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返すことにより形成されたベローズと、当該ベローズを構成するフェライト系耐熱鋼と同種又は異種のフェライト系耐熱鋼からなる短管との組合せからなるユニバーサル式ベローズ、並びに、前記ベローズ及び短管を構成するフェライト系耐熱鋼と同種又は異種のフェライト系耐熱鋼で製作されたシームレス管を備え、前記ベローズは、前記使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返す際、繰り返しによる一様伸びの範囲を、繰り返し回数が増加するほど小さくしたものであることを特徴とする高速増殖炉用配管システム。
  13. フェライト系耐熱鋼からなり、ベローズ蛇腹部が、使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返すことにより形成されたベローズと、当該ベローズを構成するフェライト系耐熱鋼と同種又は異種のフェライト系耐熱鋼からなる短管との組合せからなるユニバーサル式ベローズ、並びに、前記ベローズ及び短管を構成するフェライト系耐熱鋼と同種又は異種のフェライト系耐熱鋼で製作されたシームレス管を備えた高速増殖炉用配管システムにより各機器間を接続してなり、前記ベローズは、前記使用するフェライト系耐熱鋼の焼き戻し温度よりも低い温度での焼きなまし熱処理と一様伸びの範囲内での成型とを複数回繰り返す際、繰り返しによる一様伸びの範囲を、繰り返し回数が増加するほど小さくしたものであることを特徴とする高速増殖炉施設。
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