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JP4999374B2 - ワークピッチ変換装置およびワーク搬送システム - Google Patents

ワークピッチ変換装置およびワーク搬送システム Download PDF

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Description

本発明は、複数のワーク、例えばICチップやメモリカード等の半導体装置を搬送する際に、該複数のワークのピッチを変更するワークピッチ変換装置およびこれを備えたワーク搬送システムに関する。
BGA(ball grid array)やCSP(chip size package)等の複数のワークを前の工程から後の工程に一括搬送する場合において、前の工程でのワークのピッチを後の工程でのワークのピッチに合わせる必要がある。
このような場合、前の工程から搬出された複数のワークを一旦ワークピッチ変換装置に搬送し、該変換装置によってワークピッチを後の工程での受け入れピッチに合わせた後、後の工程に搬送することが多い。
このようなワークピッチ変換装置としては、例えば特許文献1にて開示されたものがある。このワークピッチ変換装置(以下、第1の従来のワークピッチ変換装置という)では、前の工程が完了した2つのワークが搭載された2つのステージを、右ネジ部と左ネジ部とを有するボールネジの回転によって移動させることで、該2つのステージ間の間隔を後の工程のワークピッチに合わせるように変更する。
また、前の工程のワークピッチに合わせて互いに間隔をあけた状態で配置された複数のステージを、その一方から空圧シリンダ等のアクチュエータによって押し込んで互いに当接させることにより、ワークピッチを後の工程に合わせるワークピッチ変換装置(以下、第2の従来のワークピッチ変換装置という)もある。
特開平9−55463号公報(段落0059〜0070、図4,5等)
しかしながら、第1の従来のワークピッチ変換装置では、基本的に2つのワーク間の間隔を変更する場合にしか適用することができない。より多数のワークのピッチを一括変更する場合には、ボールネジと2つのステージからなる機構を複数設ける必要がある。また、第1の従来のワークピッチ変換装置では、2つのワーク間の間隔を変更する場合に、必ず両方のワークが移動してしまう。このため、一方のワークを停止させたまま他方のワークを移動させて間隔を変更したい場合には用いることができない。
また、第2の従来のワークピッチ変換装置は、ステージ間に間隔が設けられた状態とステージ同士が当接した状態との2つのワークピッチの切り換えが行えるに過ぎない。このため、前の工程や後の工程でのワークピッチが変更された場合には、各状態でのステージ位置を調整する特別な作業が必要となり、迅速なワークピッチ調整に手間がかかる。しかも、ステージ同士を高速で当接させると、その衝撃でステージ上からワークが飛び出す可能性がある。このため、ワークピッチの変更を高速で行うことができない。
本発明は、多数のワークのピッチを一括して任意に変更することが可能であり、ワークの飛び出し等の不都合も回避できるワークピッチ変換装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としてのワークピッチ変換装置は、複数のカムを有する回転可能な部材であって、回転軸に平行な方向における該複数のカムのピッチが回転方向において変化するカム部材と、それぞれワークの保持が可能であり、かつそれぞれ該複数のカムに係合してカム部材の回転に伴い回転軸に平行な方向に移動可能な複数のワーク保持部材と、カム部材を回転駆動する駆動手段と、該駆動手段を介してカム部材の回転位置を制御する制御手段とを有する。そして、回転軸に平行な方向において隣り合うワーク保持部材の間に、これらワーク保持部材を該回転軸に平行な方向に離すように付勢して、該各ワーク保持部材のカムフォロアをカムのカム面に押し付けるコイルバネが設けられていることを特徴とする。
また、上記ワークピッチ変換装置と、複数のワークを第1の配列ピッチで該ワークピッチ変換装置に搬送し、該ワークピッチ変換装置によって第1の配列ピッチとは異なる第2の配列ピッチに変更された複数のワークを搬送する搬送装置とを有するワーク搬送システムも本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、カム部材上に設けるカムの数を任意に選択できるので、ワーク保持部材の数、すなわちピッチを一括変更するワークの数も任意に選択することができる。また、カム部材の回転位置を変更するだけで、変更前と変更後のワークピッチを任意に選択することができる。そして、隣り合うワーク保持部材の間に配置されたコイルバネの付勢力によって各ワーク保持部材のカムフォロアをカム面に押し付けるので、回転軸に平行な方向におけるワーク保持部材の位置、つまりはワークピッチを精度良く制御することができる。さらに、カム部材の回転速度を制御することでワークピッチの変更時に衝撃を生じないようにすることができるので、ワーク保持部材上からのワークの飛び出し等の不都合を生じることなく高速でワークピッチを変更することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例であるワークピッチ搬送装置の側面図を示している。また、図2には、該ワークピッチ搬送装置の平面図を、図3には、図2の一部を拡大して示している。さらに、図4および図5にはそれぞれ、該ワークピッチ変換装置の前面図および後面図を示している。
これらの図において、10はワークピッチ搬送装置であり、1は該ワークピッチ搬送装置10の本体である。
2はワーク保持部材としての可動ステージであり、第1および第2ガイドレール3a,3bによって本体1に対して左右方向(図1の紙面に垂直な方向、図2における左右方向)に移動可能に支持されている。本実施例では、7個の可動ステージ2を有する場合について説明する。また、以下の説明において、図1の左側および図2の上側に相当する側を「前」側、図1の右側および図2の下側に相当する側を「後」側とする。
各可動ステージ2の前部および前後方向中間部には、スライダ保持部2bが形成されており、各スライダ保持部2bの下面には、ガイドレール3a又は3bに対する滑りを良くするためのスライダ2cが取り付けられている。
また、各可動ステージ2における前後のスライダ保持部2bの間には、ワークが搭載収容される矩形凹部としてのポケット2aが形成されている。全ての可動ステージ2に形成されたポケット2aは、左右方向に一列に並ぶ。
ワークとしては、例えば、半導体基板から切り出されて個片化されたBGAやCSPタイプのメモリチップやコントローラチップ、QFP(Quad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)等の半導体装置が挙げられる。但し、ワークはこれらに限定されるものではなく、様々な種類のワークに対して本実施例のワークピッチ変換装置を適用することができる。
図2に示すように、左側から奇数番目の可動ステージ(第1可動ステージ)2に取り付けられたスライダ2cは、第1ガイドレール3a上をスライドする。また、左側から偶数番目の可動ステージ(第2可動ステージ)2に取り付けられたスライダ2cは、第2ガイドレール3b上をスライドする。第1および第2ガイドレール3a,3bは互いに前後に分かれて配置されている。
このように互いに隣り合う可動ステージ2を異なるガイドレール3a,3bによって支持することで、これらの可動ステージ2においてスライダ保持部2bがポケット2aの周辺部分(以下、ポケット部という)より左右方向に突出していても、該ポケット部同士を接近させることができる。つまり、すべての可動ステージのスライダ保持部を共通のガイドレール上に設けて該スライダ保持部同士が当接する位置までしか可動ステージ同士を接近させることができない場合に比べて、より小さなワークピッチに対応することが可能となる。
また、隣り合う可動ステージ2間には、これらを左右に離す方向に付勢するコイルバネ11が設けられている。このコイルバネ11の役割については後述する。
さらに、右から2番目と3番目の可動ステージ2の間には、本体1に対して固定された固定ステージ2′が設けられている。この固定ステージ2′にも、ワークが搭載収容される矩形凹部としてのポケット2aが形成されており、可動ステージ2に形成されたポケット2aと左右方向にて同一直線上に並んでいる。
5はカム部材としての円筒カムである。この円筒カム5は左右方向を回転軸方向(回転軸に平行な方向)として配置され、そのシャフト5bが図2および図5に示すベアリング9によって回転自在に支持されている。
6は本体1に固定された駆動源としてのモータであり、その出力軸6aは、カップリング8を介してシャフト5bに連結されている。このため、モータ6が作動すると、円筒カム5が回転する。
モータ6としては、ステッピングモータ等、回転位置(回転角度)の制御が可能なものが用いられる。これにより、円筒カム5の回転位置の制御が可能となる。
モータ6は、図1に示す制御手段としてのコントローラ(コンピュータ)7によってその回転が制御される。コントローラ7は、不図示の入力ユニットを通じてユーザが入力した変換前後のワークピッチの値に応じて、モータ6、つまりは円筒カム5の回転位置を制御する。
図2および図5に示すように、円筒カム5の外周面(円筒面)には、周方向(回転方向)に延びる7本の溝カム5aが回転軸方向に並んで形成されている。図8には、円筒カム5上に形成された7本の溝カム5aを周方向に展開して示している。
これら7本の溝カム5aのうち左側(図8では下側)の5本のピッチと右側(図8では上側)の2本のピッチ(間隔)とは互いに同じ(等ピッチ)であり、該ピッチは溝カム5aの周方向における一端において最も広く(MAX)、他端において最も狭く(MIN)なるように連続的に変化している。以下、溝カム5aの該一端をMAX位置と、該他端をMIN位置という。
また、右から(図8では上から)2番目と3番目の溝カム5aの間には、前述した固定ステージ2′の幅に対応したスペースが設けられており、該固定ステージ2′の中心線を図8にCで示している。
図8において上から1番目と4番目の溝カム5aおよび2番目と3番目の溝カム5aはそれぞれ、中心線Cについて対称な形状を有する。また、中心線Cと2番目および3番目の溝カム5aのMAX位置およびMIN位置との間隔は、互いに隣り合うカム溝5aのMAX位置間の間隔およびMIN位置間の間隔に等しい。すなわち、7本のカム溝5aおよび中心線Cのピッチは、等ピッチである。
各溝カム5aには、各可動ステージ2の後端部に取り付けられたカムフォロア4が係合している。このため、モータ6によって円筒カム5が回転駆動されると、7個の可動ステージ2が左右方向に移動し、それらの間隔が変化する。
上述したような7本の溝カム5aの形状および配置の関係により、7個の可動ステージ2は、固定ステージ2′を含めて全ての隣り合うステージ2,2′(ポケット2a)間の間隔が等しい状態で左右方向に移動する。つまり、円筒カム5の回転によって、可動ステージ2および固定ステージ2′の8つのポケット2aが等ピッチで並んだ状態で、該ピッチが増減する。さらに、円筒カム5の回転位置は任意に選択可能であるため、8つのポケット2aのピッチも任意に選択することができる。
なお、本実施例では、カムフォロア4が溝カム5aのMIN位置に係合している最小ピッチ状態でも、可動ステージ2間および固定ステージ2′とこれに隣り合う可動ステージ2との間に適度な間隔があくように設定されている。
また、可動ステージ2の駆動がスムーズに行われるように、カムフォロア4と溝カム5との間には所定のガタが設けられているが、前述したコイルバネ11の付勢力によって、各カムフォロア4は常に各溝カム5aの一方の面(カム面)に押し付けられている。このため、8つのポケット2aの左右方向位置を精度良く制御することができる。
以上のように構成されたワークピッチ変換装置10は、図1に示した吸着ヘッド15A,15Bを有する搬送装置とともに使用される。これにより、搬送システムが構成される。ワークピッチ変換装置10と搬送装置からなる搬送システムは、例えば、前工程装置としてワークを切断して個片化する切断装置Fと、後工程装置として個片化されたワークに対する所定の処理を行う処理装置Rとの間に配置される。
ここで、図6には、該搬送装置の概略構成(下面図)を示している。搬送装置15は、第1吸着ヘッド15Aと第2吸着ヘッド15Bとを一体化して有する。第1吸着ヘッド15Aには、左右方向(図6の上下方向)にピッチαで配置された8個の吸着部15A1が設けられている。一方、第1吸着ヘッド15Aよりも後方(図6の右側)に設けられた第2吸着ヘッド15Bには、左右方向にピッチβで配置された8個の吸着部15B1が設けられている。
各吸着部15A1,15B1には、不図示の真空発生器が接続されている。このため、各吸着部15A1,15B1はワークを負圧吸着することができる。
図7には、ワークとワークピッチ変換装置との関係を示している。図7中のラインCは、図8にも示したように、ピッチ変換時に移動しない固定ステージ2′上のポケット2aの中心線であり、以下、ピッチ変換基準線という。ワークピッチ変換装置10および搬送装置15は、このピッチ変換基準線Cが切断装置Fおよび処理装置Rの右(図7中の上)から3番目のワーク20の中心を通るように左右方向位置が設定される。
以下、ワークピッチ変換装置10と搬送装置15の動作について説明する。
(1)切断装置F上の「ワーク個片分離位置」では、該切断装置Fによって切り出されてピッチαで配列された8個のワーク20が存在する。搬送装置15は、第1吸着ヘッド15Aの8つの吸着部15A1によってこれらワーク20を吸着し(図6中の動作Z1)、図7の下側に示したピッチ変換前の状態にあるワークピッチ変換装置10上に搬送する(図6中の動作X1)。
一方、ピッチ変換前のワークピッチ変換装置10では、8つのポケット2aが「ワークピッチ変換位置」においてピッチαで並んでいる。このため、第1吸着ヘッド15Aに吸着された8個のワーク20はそのまま8つのポケット2a内に収容される。
(2)ワーク20のポケット2a内への収容が完了すると、搬送装置15は、第1吸着ヘッド15Aによるワーク20の吸着を解除し、第1吸着ヘッド15Aを切断装置F側に戻す(図6中の動作X2)。第1吸着ヘッド15Aが切断装置F側に戻るのと同時に、第2吸着ヘッド15Bがワークピッチ変換位置に向かって移動する。
(3)そして、この第2吸着ヘッド15Bがワークピッチ変換位置に移動してくる間に、ワークピッチ変換装置10は、図7の上側に示したピッチ変換後の状態に動作する。
具体的には、図1に示したコントローラ7からの指令信号によってモータ6が駆動され、円筒カム5が回転する。これにより、溝カム5aとカムフォロア4とのカム作用によって7個の可動ステージ2が左右方向に移動し、固定ステージ2′のポケット2aを含む8つのポケット2aのピッチがβ(>α)となる。このようにして、8つのポケット2aは、第2吸着ヘッド15Bが該ポケット2a上に到達するのと同時に又はそれよりも早くピッチ変換後の状態になる。
したがって、搬送装置15は、第2吸着ヘッド15Bがポケット2a上に到達した直後に8つのポケット2a内に収容された、ピッチβで配置された8つのワーク20を吸着して(図6中の動作Z2)、処理装置R側(「ワーク整列位置」)に搬送することができる。
このことに関してワークピッチ変換装置10に着目すると、ワークピッチ変換装置10では、ピッチ変換前の状態からピッチ変換後の状態まできわめて短時間で、すなわち高速で動作(以下、ピッチ変換前の状態とピッチ変換後の状態との間の動作をピッチ変換動作という)することができる。しかも、高速で動作しても、立ち上げ、立ち下げ速度を制御することで、ステージ2,2′間の衝突による衝撃が発生しないので、ピッチ変換動作によってポケット2aからワーク20が飛び出す可能性が少ない。
なお、第2吸着ヘッド15Bがポケット2a上から処理装置R側に移動する際には、第1吸着ヘッド15Aは、切断装置Fによって切り出された次の8個のワーク20を吸着しており、これらワーク20をワークピッチ変換位置に向かって搬送する。そして、第1吸着ヘッド15Aがワークピッチ変換位置に移動する間(第2吸着ヘッド15Bが処理装置Rに移動する間)に、ワークピッチ変換装置10は、再びピッチ変換前の状態に動作する。
こうして(1)〜(3)の動作を繰り返すことで、切断装置Fにおいて8個ずつ切り出されるワーク20を、その配置ピッチを変更しながら高速で処理装置Rに搬送することができる。
なお、ワークピッチ変換装置10におけるピッチ変換動作の速度、つまりはモータ6による円筒カム5の駆動速度に関しては、ユーザの任意の速度入力値に応じた速度となるようにコントローラ7により制御してもよい。
また、ピッチ変換動作の終了時において、円筒カム5の回転位置が目標のワークピッチに対応した位置に正確に停止し、かつ停止のショックでポケット2aからワーク20が飛び出す可能性をより少なくするために、動作終了直前からモータ6の減速制御を行うようにしてもよい。さらに、ピッチ変換動作の開始直後において、移動開始のショックでポケット2aからワーク20が飛び出す可能性をより少なくするために、モータ6の緩やかな加速制御を行うようにしてもよい。
以上、8つのステージ2,2′が設けられたワークピッチ変換装置10により8個のワークに対するピッチ変換動作を行う場合について説明した。しかし、本実施例のワークピッチ変換装置10では、8個より少ない数のワークのピッチ変換動作を行うこともできる。以下、そのピッチ変換動作の例を説明する。
図9には、2つのワーク20のピッチ(間隔)を2つの可動ステージ2を用いて変更する場合を示している。ここで、本実施例のワークピッチ変換装置10では、各可動ステージ2のガイドレール3a,3bに対する着脱および固定ステージ2′の本体1に対する着脱が可能な構造を有する。
しかも、全ての可動ステージ2に設けられたカムフォロア4の形状および円筒カム5上に形成された全ての溝カム5aの幅がそれぞれ互いに同一であるため、各可動ステージ2のカムフォロア4をいずれの溝カム5aにも係合させることができる。すなわち、各可動ステージ2をどの溝カム5aで駆動するかをユーザが任意で選択することができる。
図9では、2つの可動ステージ2をガイドレール3a,3b上に設け、これら可動ステージ2を、図8における上から(図2,3,5における右から)2番目と3番目の溝カム5aを用いてピッチ変換動作を行う場合を示している。図中の矩形枠は、ポケット2a(つまりはワーク)を示す。また、図9におけるピッチ変換前の状態では、カムフォロア4を溝カム5aのMIN位置に位置させており、この状態では、2つのポケット2aが互いに近接して位置する。
前述したように、1番目と4番目の溝カム5aは、ピッチ変換基準線Cについて対称形状を有する。このため、ピッチ変換前にピッチ変換基準線Cについて対称となるように配置された2つのポケット2aは、ピッチ変換後もピッチ変換基準線Cについて対称に配置される。このようにして2つのワークのピッチ(間隔)を、それらの中心を変化させることなく変化させることができる。
図10では、固定ステージ2′を用いるとともに、該固定ステージ2′の両側に2つの可動ステージ2を配置し、これら可動ステージ2を、図8における上から2番目と3番目の溝カム5aを用いてピッチ変換動作を行う場合を示している。ピッチ変換前の状態では、カムフォロア4を溝カム5aのMIN位置よりもMAX位置側に位置させており、この状態では、2つの可動ステージ2のポケット2aが、図中にハッチングして示した固定ステージ2′のポケット2aに近接して位置する。
図9の場合と同様に、1番目と4番目の溝カム5aは、ピッチ変換基準線Cについて対称形状を有する。このため、図10の場合は、ピッチ変換基準線Cが中心を通る固定ステージ2′上のワークについて対称な位置に配置されたピッチ変換前の2つのワークは、ピッチ変換後も固定ステージ2′上のワークについて対称な位置に配置される。このようにして、3つのワークのピッチを、それらの中心に配置されたワークを移動させることなく変化させることができる。
図11では、固定ステージ2′を用いるとともに、該固定ステージ2′の両側に2ずつ可動ステージ2を配置し、これら4つの可動ステージ2を、図8における上から1番目、2番目、3番目および4番目の溝カム5aを用いてピッチ変換動作を行う場合を示している。ピッチ変換前の状態では、カムフォロア4を溝カム5aのMIN位置よりもMAX位置側に位置させており、この状態では、4つの可動ステージ2および固定ステージ2′上の5つのポケット2aが互いに近接して位置する。
この場合でも、ピッチ変換基準線Cが中心を通る固定ステージ2′上のワークについて対称な位置に配置されたピッチ変換前の4つのワークは、ピッチ変換後も固定ステージ2′上のワークについて対称な位置に配置される。このようにして、5つのワークのピッチを、それらの中心に配置されたワークを移動させることなく変化させることができる。
なお、図9〜図11に示した例以外のピッチ変換動作も可能である。例えば、3つの可動ステージ2を、図8における上から1番目、3番目および6番目の溝カム5aを用いて駆動するようにすれば、ピッチ変換前に等ピッチで配置された3つのワークを、ピッチ変換後も等ピッチを維持しながらそのピッチを変化させることができる。
また、固定ステージ2′と1つの可動ステージ2とを用いて2つのワークのピッチ(間隔)を変化させるようにしてもよい。
また、本実施例では、2番目と3番目の溝カム5aの間に中心線Cをおき、固定ステージ(中心線C)に対して2番目と3番目の溝カム5aが対称になるように設定したが、固定ステージは必ずしも2番目と3番目の溝カム5aの間に設ける必要はない。例えば、1番目と2番目の溝カムの間に固定ステージ(中心線C)を配置してもよい。また、1番目の外側に固定ステージを設け、該中心線Cと複数の溝カム5aのピッチが回転軸に平行な方向のうち中心線C側とは反対側に向かって広がるように設定してもよい。
また、本実施例では、7本の溝カム5aが形成された円筒カム5によって駆動される7個の可動ステージ2と不動の固定ステージ2′とを有するワークピッチ変換装置について説明したが、本発明はこれに限られず、溝カムや可動ステージの数および固定ステージを設けるか否かは任意である。例えば、固定ステージを設けず、複数の可動ステージのみを有するワークピッチ変換装置も本発明に含まれる。この場合、複数の可動ステージを回転軸と平行な方向に駆動する複数のカムを、円筒カム上に、等ピッチで、かつ回転方向においてピッチが変化する(回転方向の一方に向かって減少し、他方に向かって増加する)ように設ければよい。
また、本実施例では、固定ステージを本体に対して固定した場合について説明したが、円筒カムにその回転軸に平行な方向にリフトを持たない溝又はリブ(突条)を設け、該溝又はリブに固定ステージを係合させてもよい。この場合、該溝又はリブと複数のカムとを、等ピッチで、かつ回転方向においてピッチが変化する(回転方向の一方に向かって減少し、他方に向かって増加する)ように設ければよい。
さらに、本実施例では、円筒カム5に溝カム5aを設け、該溝カム5aの内側に可動ステージ2に設けたカムフォロア4を挿入する場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、円筒カムの円筒面にリブ状のカム(突条カム)を設け、これを可動ステージに設けた一対のカムフォロア(ローラ)によって挟むように構成してもよい。
また、カム部材(円筒カム)に1本のみカムを形成し、該カムに係合する1つの可動ステージと固定ステージとを用いて、2つのワークのピッチ(間隔)を変化させるようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、ワーク保持部材として、ポケット内にワークを収容するステージを用いた場合について説明したが、本発明にいうワーク保持部材には、ワークを負圧吸着する吸着ノズルも含まれる。これにより、吸着ノズルによって吸着した複数のワークの搬送中に該複数のワークのピッチを変更し、後の工程に対して受け渡すことができる。
本発明の実施例であるワークピッチ変換装置の側面図。 実施例のワークピッチ変換装置の平面図。 図2の部分拡大図。 実施例のワークピッチ変換装置の正面図。 実施例のワークピッチ変換装置の後面図。 実施例のワークピッチ変換装置ととも用いられる搬送装置の概略図。 実施例のワークピッチ変換装置におけるピッチ変換動作の様子を示す概略図。 実施例のワークピッチ変換装置における円筒カム上に設けられた溝カムの展開図。 実施例のワークピッチ変換装置における使用例を示す概略図。 実施例のワークピッチ変換装置における使用例を示す概略図。 実施例のワークピッチ変換装置における使用例を示す概略図。
符号の説明
2 可動ステージ
2′ 固定ステージ
2a ポケット
3a,3b ガイドレール
4 カムフォロア
5 円筒カム
5a 溝カム
6 モータ
7 コントローラ
8 カップリング
10 ワークピッチ変換装置
15 搬送装置
20 ワーク

Claims (9)

  1. 複数のカムを有する回転可能な部材であって、回転軸に平行な方向における前記複数のカムのピッチが回転方向において変化するカム部材と、
    それぞれワークの保持が可能であり、かつそれぞれ前記複数のカムに係合して前記カム部材の回転に伴い前記回転軸に平行な方向に移動可能な複数のワーク保持部材と、
    前記カム部材を回転駆動する駆動手段と、
    該駆動手段を介して前記カム部材の回転位置を制御する制御手段とを有
    前記回転軸に平行な方向において隣り合う前記ワーク保持部材の間に、これらワーク保持部材を該回転軸に平行な方向に離すように付勢して、該各ワーク保持部材のカムフォロアを前記カムのカム面に押し付けるコイルバネが設けられていることを特徴とするワークピッチ変換装置。
  2. 前記複数のカムのピッチが、前記カム部材の回転方向のうち一方に向かって減少し、他方に向かって増加することを特徴とする請求項1に記載のワークピッチ変換装置。
  3. 前記複数のカムのピッチが等ピッチであり、前記カム部材の回転方向のうち一方に向かって減少し、他方に向かって増加することを特徴とする請求項1に記載のワークピッチ変換装置。
  4. 前記各ワーク保持部材は該ワークピッチ変換装置に対して着脱が可能であり、かつ使用するワーク保持部材の数および該ワーク保持部材が係合するカムの変更が可能な構造を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のワークピッチ変換装置。
  5. 前記制御手段は、前記駆動手段を介して前記カム部材の回転速度を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のワークピッチ変換装置。
  6. ワークの保持が可能であり、前記カム部材の回転にかかわらず前記回転軸に平行な方向での位置が固定された固定ワーク保持部材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のワークピッチ変換装置。
  7. 前記複数のカムおよび前記カム部材上における前記固定ワーク保持部材に対応する位置の前記回転軸に平行な方向におけるピッチが等ピッチであり、前記カム部材の回転方向のうち一方に向かって減少し、他方に向かって増加することを特徴とする請求項6に記載のワークピッチ変換装置。
  8. 複数の前記ワーク保持部材のうち第1ワーク保持部材を前記回転軸に平行な方向にガイドする第1ガイド部材と、該第1ワーク保持部材に対して隣り合う第2ワーク保持部材を前記回転軸に平行な方向にガイドする第2のガイド部材とを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のワークピッチ変換装置。
  9. 請求項1からのいずれか1つに記載のワークピッチ変換装置と、
    複数のワークを第1の配列ピッチで前記ワークピッチ変換装置に搬送し、該ワークピッチ変換装置によって前記第1の配列ピッチとは異なる第2の配列ピッチに変更された前記複数のワークを搬送する搬送装置とを有することを特徴とするワーク搬送システム。
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