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JP4999002B2 - 高低温化装置及び高低温化装置を備えたテストハンドラ - Google Patents

高低温化装置及び高低温化装置を備えたテストハンドラ Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置に対して各種の工程処理を施すテストハンドラの改良に係り、特に、半導体装置又は電子部品等のデバイスの高低温化を可能とするデバイスの高低温化装置及び高低温化装置を備えたテストハンドラに関する。
従来、半導体装置や電子部品等のデバイスの用途はオーディオ、テレビ、パソコン等、屋内で使用する機器が主体であったが、近年、自動車のIT化に伴い自動車用として多種多用な用途で用いられるようになっている。そのため、自動車の使用する環境、極端な例では、砂漠地帯や北極圏等、主に高温下や低温下での使用に対応する性能が求められている。
半導体装置等のデバイスの構造は、シリコン基板上にアルミ配線等により構成されているペレット、それを搭載している基板(銅やガラエポ等)、それらを接続する配線(金、アルミ、半田等)、そして全体を保護する樹脂で構成されている。
上述のように半導体装置等のデバイスは様々な物質で構成されているが、それぞれ熱膨張係数、熱抵抗が異なり、常温時の特性と例えば砂漠などの高温下、北極圏などの低温下での特性が異なり、最悪の場合、高低温環境下において動作しない場合がある。そのため、自動車用途などデバイスに高い信頼性が求められる分野においては、通常の常温における電気特性検査(以下、単に「電気テスト」又は「テスト」ともいう。)に加え、高低温化でのテストが要求されている。
また、半導体装置等のデバイスは、上記の通り、積層される部品の性質により、熱膨張係数が異なるため、常温において組み立てた時点からの温度変化により、部品に含まれる物質がそれぞれ膨張し、最悪の場合には部品全体にクラック(ひび)が発生し機能しなくなることが考えられる。熱抵抗も部品を構成する物質の性質により異なるため、常温時に得た電気的特性が高低温下では得られなくなる場合がある。
そこで、例えば低温下での使用を想定して、チャンバ内で低温環境下においてICの品質を検査を行うIC用低温ハンドラが提案されている(特許文献1参照)。この技術は、装置を大型化することなく、チャンバ内を正圧に保ち湿分を含んだ外気がチャンバ内に混入しないように構成し、チャンバ内を低温環境下に保ちつつ、かつチャンバ内に流入する空気全体の湿分による装置の冷却部等への着霜を防止することを目的としたものである。
また、高温下での使用を想定し、リードフレームに装着された半導体装置のテスト位置に搬送するまでの間にレール状にヒータを設け、このレール状のヒータ上にテスト待ちの半導体装置を複数個並べることによって、ヒータで半導体装置を所望の温度に加熱することを可能とした技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平6−148268号公報 特開2004−219226号公報
ところで、上述の高低温化テストでは、専用のテスト装置が必要である。また、一般に、高低温下を想定して半導体装置のテストを行う場合、そのテスト温度は、高温テストで少なくとも100℃前後、低温テストの場合で−40℃程度である。デバイスをこのような温度にするためには、少なくとも、数秒から数十秒の時間を要するため、全体としてテストハンドラ処理速度すなわち生産性が落ち、結果としてテストコストが上昇することとなっていた。
このように、高低温化テストには、コストと時間がかかるため、それに見合う高付加価値のデバイスに限定される傾向があった。しかし、汎用デバイスでも信頼性確保のために高温テストを行う必要が出ており、信頼性とコストおよび生産性を両立できる高低温テスト装置が求められていた。また、高温と常温テストが別々のテストハンドラを必要とする場合もあり、このような場合には、上述のような装置コストの上昇に加え、装置設置スペースにおいても、課題があった。
例えば、特許文献1及び2におけるテスト装置では、半導体装置を一列に整列し、順次加熱又は冷却して1個ずつテストする処理を行っているため、半導体装置を高温又は低温化させるソーク時間が、テスト時間に対して長いため、全体としての処理時間も長くなってしまっていた。また、このような特許文献1及び2の技術では、レールの長さ分のスペースが必要であり、装置構成の省スペース化という点で課題があった。
さらに、従来より用いられているDIP/SIP(ピン挿入タイプ)のような半導体装置であれば、特許文献2のように搬送レール内に電気ヒータを入れて印加する方法が主であったが、近年のSMD(表面実装タイプ)の半導体装置では、製品搬送を搬送アーム等で行うため、測定部内を高温エアーブロー等で高温槽化して測定するほうが好ましい。
また、仮に種々の方法でデバイスを加熱して高温化したとしても、テストを行う際にデバイスを加熱又は保温することは行っていないため、折角デバイスを加熱したにも関わらず、テスト時には、所望の温度より低温化していることもあり、最も望ましい状態でのテストが必ずしも実現できていなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、高温テスト及び低温テストを実施するハンドラにおいて、半導体装置又は電子部品等のデバイスの高温化又は低温化を可能とし、装置全体の省スペース化並びに低コストで高速処理を実現したデバイスの高低温化装置及び高低温化装置を備えたテストハンドラを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、半導体装置又は電子部品等のデバイスを受け取り、このデバイスを加熱又は冷却して各種工程処理を施す搬送装置へ順次受け渡す高低温化装置であって、モータの制御により間欠回転可能に設けられた円盤状の内輪と、前記内輪を覆うように設けられた覆いと、前記内輪に保持されたデバイスを加熱又は冷却する手段を備え、前記内輪は、その円盤状の面を垂直方向にして設けられ、外周面上にデバイスを複数保持し、間欠回転により保持したデバイスを搬送装置へと受け渡す受渡し位置から加熱又は冷却する位置へと移動させ一回転した後に受渡し位置に戻る保持部を備え、前記覆いは、前記内輪の受渡し位置に相当する位置に、デバイスが出入りするための孔を備えたことを特徴とする。
請求項の発明は、搬送装置により半導体装置又は電子部品等のデバイスを搬送しながら、半導体装置又は電子部品等のデバイスの外観検査や電気特性検査等を経てデバイスをテーピング梱包する各種処理工程を行う工程処理部を備えたテストハンドラであって、前記搬送装置に設けられた保持機構からデバイスを受け取り、このデバイスを加熱又は冷却して前記保持機構へ順次受け渡す高温化又は低温化あるいはその両方の機能を備えた高低温化装置を、一工程処理部として備え、前記高低温化装置は、モータの制御により間欠回転可能に設けられた円盤状の内輪と、前記内輪を覆うように設けられた覆いと、前記内輪に保持されたデバイスを加熱又は冷却する手段を備え、前記内輪は、外周面上にデバイスを複数保持し、間欠回転により保持したデバイスを、前記搬送装置へと受け渡す受渡し位置から加熱又は冷却する位置へと移動させる保持部を備え、前記覆いは、前記内輪の受渡し位置に相当する位置に、前記保持機構が出入りするための孔を備えたことを特徴とする。
以上の態様によれば、円盤状の内輪の外周面上に複数のデバイスを保持する保持部を設け、搬送装置により搬送されるデバイスを順次受け取り、内輪の円周上を一回転させた上で、再度搬送装置に順次受け渡す。また、これを覆いにより、外部雰囲気と断熱するように覆うとともに、ヒータ等の加熱又は冷却手段を設ける。これにより、内輪の保持部に保持された複数のデバイスを、内輪の一回転する時間分、加熱又は冷却することができるとともに、内輪からは搬送装置へデバイスを一つずつ受け渡すことができるので、搬送装置への受渡しタイミングを遅らせることがない。また、内輪の円周上に設けられた保持位置に保持されるデバイスが内輪の円周上を一回転する間に、デバイスを所定の温度にするために必要な数秒から数十秒の時間を確保することができる。
また、内輪において、デバイスの保持部を円環状に配置することにより、例えば、平面状に収納レールを並列に並べて構成する場合に比べ、省スペース化が可能である。また、回転させるという簡単な作用により、1周する間にデバイスのソーク時間を十分確保することが可能である。
また、内輪の円盤状の面を垂直方向にして設けたことにより、高低温化装置を搬送装置の一工程処理部とした場合に、左右方向(X−Y平面方向)のスペースを省略することができ、他の工程処理部に干渉せず装置を設置することができるようになる。
さらに、従来のレールにデバイスを保持し、これを順次加熱し、受け渡すような構成に比較し、高温テストのために新たにテストハンドラを用意するような必要もなく、一般的なテストハンドラの一工程処理部として組み込むことが可能となるので、装置設置の省スペース化とともに、装置コストを安価に抑えることができるようになる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記内輪は、その円盤状の面を垂直方向にして設けられたことを特徴とする。
以上のような態様では、内輪の円盤状の面を垂直方向にして設けたことにより、高低温化装置を搬送装置の一工程処理部とした場合に、左右方向(X−Y平面方向)のスペースを省略することができ、他の工程処理部に干渉せず装置を設置することができるようになる。
請求項10の発明は、請求項の発明において、前記内輪は、その円盤状の面を水平方向にして設けられたことを特徴とする。
以上のような態様では、大型のデバイスを搬送する場合に内輪及び覆いの面を垂直方向に設置した場合には、吸着ノズルで吸着しきれず落下する可能性があるが、水平に配置することによりそのようなことがなく、大型の品種に適した態様を提供することができる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記加熱手段は、前記覆いにヒータを設けることにより、この覆いをヒータブロックとして構成してなることを特徴とする。
以上の態様によれば、デバイスの加熱手段を内輪の外周に設けた覆いをヒータブロックとして構成することにより、内輪に保持されたデバイスの均一な加熱が可能となる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記冷却手段は、前記覆いに冷却素子を備えることにより、この覆いを冷却ブロックとして構成してなることを特徴とする。
以上の態様によれば、冷却手段として、例えばペルチェ素子等の冷却素子を覆いに設け、覆いを冷却ブロックとして用いることにより、内輪に保持されたデバイスを冷却することが可能となる。このように、低温化装置を用いて常温又は冷却手段としてのペルチェ素子が発生する温度により常温以下の所望の温度に冷却することが可能となる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記加熱手段は、前記内輪にヒータを設けることによりなることを特徴とする。
以上の態様によれば、内輪にヒータを設けることにより、内輪の外周上に保持されたデバイスを近い位置から加熱することができるようになる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記保持部は、外周面上にデバイスを吸着保持するものであり、前記冷却手段は、この保持部による吸着保持によるデバイスと保持位置の間隙から流入する空気がデバイスの熱を奪うことによりなることを特徴とする。
以上の態様によれば、冷却手段として、デバイスの保持機構である吸着機構により、吸着保持によるデバイスと保持位置の間隙から流入する空気がデバイスの熱を奪うことにより行うことにより、低コストで装置を提供することが可能となる。
請求項の発明は、請求項1に記載の発明において、前記覆いには、外部空気を覆い内に流入させる流入させる吹込み口が設けられ、前記冷却手段は、この吹込み口から常温又は冷却された空気を流入させることによりなることを特徴とする。
以上の態様によれば、例えば、高温化装置において熱せられたデバイスについて、低温化装置を用いて常温又は冷却エアの温度により常温以下の所望の温度に冷却することが可能となる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記搬送装置は、前記各種工程処理部を円周等配位置に備えたターンテーブルによりデバイスを水平方向に搬送するものであり、前記高低温化装置は、前記ターンテーブルの半径方向に対して前記円盤の面を平行にして設置されたことを特徴とする。
以上の態様によれば、テストハンドラのターンテーブルの円周等配位置には、複数のテスト工程処理装置が配置されるが、高低温化装置の内輪及び覆いの平面をターンテーブルの半径方向に対して面を平行にして設置することによって、隣接する工程処理装置と、干渉することがなく、装置の設置上、省スペース化が可能となる。
請求項11の発明は、請求項7〜10記載の発明において、前記高低温化装置における高温化機能として前記一工程処理部において用いる場合に、前記工程処理部より下流側の工程処理部として、電気特性検査部を備え、前記電気特性検査部は、前記保持手段により保持されたまま下降するデバイスの電極に接触してデバイスの電圧、電流、抵抗又は周波数を測定するコンタクトと、このコンタクト及び下降するデバイスを覆うように設けられた保温体と、この保温体を加熱するヒータとを備え、前記高低温化装置の高温化機能により加熱され、前記保持機構により前記電気特性検査部に搬送、下降されてくるデバイスを、前記保温体によって加熱することにより、このデバイスの温度低下を防止することを特徴とする。
以上のような態様では、ヒータからの熱の保温体への熱伝導により、加熱された保温体の熱は、さらに当該保温体の周辺空気を暖める。この結果、高低温化装置の高温化機能により加熱されたデバイスは、高低温化装置から電気特性検査部搬送中に、温度が低下する可能性があるが、保温体による加熱により、このような温度低下を防止することが可能となる。これにより、電気測定検査における高温測定を、所望の温度精度により行うことができ、より精度の高い電気測定検査を行うことが可能となる。
以上のような本発明によれば、高温テスト及び低温テストを実施するハンドラにおいて、半導体装置又は電子部品等のデバイスの高温化又は低温化を可能とし、装置全体としての省スペース化および高速処理を実現したデバイスの高低温化装置及び高低温化装置を備えたテストハンドラを提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、本実施形態とする)を、図1〜図4を参照して説明する。ここで、本実施形態の高低温化装置とは、その実施態様として高温化装置と低温化装置とを含むものであり、後述するように高温化装置と低温化装置とは凡その機械的構成は同様であり、高温化のためにヒータを備えるか、あるいは低温化のために冷却手段を備えるかの相違を有するものである。
[1.本実施形態]
(1)構成の概要
まず、本実施形態の高低温化装置の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の高低温化装置をその一工程処理装置として含むテストハンドラの平面図(a)と側面模式図(b)である。
本実施形態では、1つのテストハンドラの工程処理装置として、半導体装置や電子部品等のデバイスを高温化する高温化装置と、デバイスを低温化、又は高温化されたデバイスを常温化する低温化装置とが異なる位置に設けられている。また、高温化装置の下流側に設けられた高温測定を行う位置に、高温化されたデバイスの温度を維持するための保温テスト装置が設けられている。
なお、本実施形態は最適な実施態様を示すものであり、他の実施態様として、テストハンドラの工程処理部に高温化装置又は低温化装置のみを用いて構成することも可能であり、低温化装置のみの場合には、高温測定の工程は省略されるから、上記保温テスト装置も用いないこととなる。また、高温化装置を伴う場合であっても、保温テスト装置は必須ではなく、デバイスの品種又は用途等に応じて、適宜組み合わせて用いることができるものである。
図1に示すように、本実施形態の高低温化装置1は、半導体装置や電子部品等のデバイスに対して各種工程処理を施すテストハンドラHの円周等配位置に設けられた工程処理装置の一部をなす高温化装置11と、低温化装置12とからなる。また、同ハンドラHの円周等配位置に設けられた工程処理装置の一部として、高温化装置11によって高温化されたデバイスを保温しながら、電気特性検査を実行する保温テスト装置13を備える。
より具体的には、パーツフィーダから整列搬送されるデバイスCを、ターンテーブルTの下方に伸びるように、円周等配位置に複数(ここでは、22.5度間隔で16個)設けられた吸着保持機構に、位置1においてピックアップされる。このターンテーブルTは、図中時計回り方向に間欠回転するものであり、位置2においてデバイスの電極の極性チェックを外観カメラ等においてなされる外観検査工程処理装置が設けられ、位置3において極性の修正を行う反転工程処理装置が設けられている。なお、本実施形態では、ターンテーブルTへの部品供給手段をパーツフィーダとしているが、これは部品供給手段の一例を示すに過ぎず、その他、例えばリードフレームでの供給、チューブ(スティック)供給、ウェーハ供給等、周知のあらゆる供給手段に代替可能である。
そして、位置4に本実施形態に係る高温化装置11が設けられ、ここにおいて、吸着保持機構に保持されたデバイスが、所定の温度に加熱される。加熱されたデバイスは、再び吸着保持機構に保持され、位置5及び位置6において、加熱された状態で保温テスト装置13において加熱された温度を維持しながら、電気テスト工程処理がなされる。
位置7には、本実施形態に係る低温化装置12が設けられ、ここにおいて、吸着保持機構に保持され搬送されたデバイスが、加熱された温度から常温にまで冷却される。そして、常温のデバイスが、位置8及び位置9において、電気テストがなされる。なお、この低温化装置1bでは、デバイスを常温より冷却し冷却された状態で位置8及び位置9の電気テスト工程を施しても構わない。
以上のような電気テスト工程を終えたデバイスは、そのまま吸着保持機構に保持された状態で、従来と同様、反転工程処理装置(位置10)、不良品を判別する外観検査処理部(位置11)、不良品と良品とを複数分類しそのレベルに応じて分類してシュートする分類ソート工程処理装置(位置12,13)、良品を順次テープに梱包するテーピング工程処理装置(位置14,15)、テーピング梱包されなかったデバイスを廃棄する強制排出工程処理装置(位置16)を経るようになっている。なお、これらの工程処理は、デバイスの用途や品種、ユーザの目的等により、適宜組み合わせて構成されるものであり、本発明において上記高低温化装置並びに保温テスト装置以外の処理装置については、一例を示すに過ぎず、本発明において必須の構成要素ではない。
(2)高低温化装置並びに保温テスト装置の構成及び作用効果
次に、高低温化装置並びに保温テスト装置の構成及び作用効果について、図2〜6を参照して説明する。
(2−1)高温化装置の構成
[構成1−ヒータの内輪配置]
図2に、本実施形態の高低温化装置の一実施例として高温化装置のヒータを内輪配置した構成を説明する。図2は、図1の平面図で示した高温化装置11のA−A’断面模式図(a)とB−B’断面模式図(b)である。
図2に示すように、高温化装置11は、全体形状がその軸方向(B−B’方向)が短尺の円筒形状であり、図中時計方向に回転可能に設けられた円盤状の内輪21と、内部を空洞にしてその外周を覆うように設けられた覆い22と、内輪におけるデバイスの吸着保持を制御するマニホールド23とからなり、中心を軸としてシャフト21eと図示しないモータにより間欠的に回転するように制御される。また、図1に示すように、高低温化装置11の内輪21及び覆い22の平面をターンテーブルの半径方向に対して平行にして設置するようにしている。すなわち、従来より知られているテーピング装置のリールの向きと同様に設置したものである。
内輪21は、円盤形状の外周面上に等間隔に半導体装置又は電子部品等のデバイスを保持する保持部21aとこの保持部21aの内周側に設けられたヒータ21bとからなる。保持部21aは、その円周等配位置に保持位置21cを複数(ここでは、16箇所)備え、この保持位置21cにおいてデバイスを通気路21dを介して真空引きすることにより保持するようになっている。より具体的には、通気路21dは、円の中心方向に向かって引き出された後、内輪の中心方向にあるヒータ直前で内輪21の軸方向に向かって垂直に曲がって、後述のマニホールド23の孔23a又は溝23bに当接して、これを介して接続されたバキューム機構によって真空吸着されるようになっている。
なお、この保持位置における真空吸着は最適な実施例を示すものであって、例えばデバイスを機械的に挟持するチャック機構等公知のあらゆる保持手段を採用可能であり、保持機構はデバイスの種類に応じて適宜選択されるべきものである。また、本実施形態では、説明の便宜上、保持位置21cの数を16箇所程度としているが、実際のデバイスは、実装面積が0.6mm×0.3mmのいわゆる0603サイズから最大で縦横10mm程度のものであり、0603サイズ等の小型電子部品の場合には、保持位置を100個程度設けることが可能である。
また、内輪21は、図示しないモータの制御により、ターンテーブルTの回転と同期して、間欠的に回転しながら、吸着ノズルNが下降し、保持位置21cに達したところで、この吸着ノズルNよりデバイスDを受け取るようになっている。
ヒータ21bは、内輪21内部より赤外線を放射する加熱手段であり、加熱手段により放射される赤外線が直接的に、あるいは保持部21aを介して間接的にデバイスに伝導し、近い位置からデバイスを加熱することができるようになる。したがって、この場合、保持部21aは、熱伝導率の高い材料によって構成されるのが好ましい。
覆い22は、上述のとおり、内部を空洞にしてその外周を覆うように設けられ、上部に吸着保持機構の吸着ノズルNが出入りするための孔22aを備える。また、この実施例において覆い22は、外部雰囲気と断熱しヒータ21bから発生する熱を内部雰囲気中に保持するものである。
マニホールド23は、図2(b)及び(c)に断面模式図を示すように、内輪21と同軸円形からなり、内輪21の背面に設けられている。なお、上述の通り、内輪21は、軸部分のシャフト21eと図示しないモータにより回転するが、このマニホールド23は覆い22に固定して設けられ、回転しない。
このマニホールド23は、図2の(c)に示すように、マニホールド23には、孔23a及び溝23bが設けられており、この孔23a及び溝23bが継手23cを通じて、デバイスを真空吸着するためのバキューム機構(図示せず)に接続されている。孔23aは、保持位置21cのうち吸着ノズルNから内輪21がデバイスDを受け取る位置である内輪21の最上位置P1の通気路21dから通じる円管であり、この孔23aは、図2(b)に示すように、電磁弁Vに接続され、この電磁弁Vの制御により真空吸着と大気解放とを間欠的に繰り返すようになっている。なお、この真空吸着と大気解放との切替えタイミングは、吸着ノズルNの下降及び上昇動作に同期するようにプログラムされている。
一方、溝23bは、保持位置21cのうち内輪21の最上位置P1以外の保持位置21cに位置する通気路21dから通じる配管であり、その形状は、略馬蹄形で、最上位置P1の通気路21dの部分だけ切欠けその他の通気路21dをすべて覆う形状となっている。そして、この溝23bの配管は、図2(b)及び(c)に示すように、管23cから継ぎ手23dを介して図示しない真空吸着機構に接続され、常に真空吸着されるようになっている。
[構成2−ヒータの外周配置]
図3を用いて、本実施形態の高温化装置の他の実施形態の構成を説明する。図3の実施形態は、図2において内輪の内周側に配置したヒータを覆い22として、ヒータブロック22bと複数の円筒型ヒータ22cが設けられている。このように、デバイスの加熱手段を内輪の外周に設けた覆い22をヒータブロックとして構成することにより、内輪に保持されたデバイスの均一な加熱が可能となる。
なお、内輪のデバイス保持機構の構成及び回転するための構成は、図2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(2−2)高温化装置の作用効果
以上のような構成からなる高温化装置11の作用について、図1及び図4を参照してテストハンドラHとの関連性とともに説明する。なお、図2の実施形態と図3の実施形態とは、上述のとおり加熱手段を内輪に配置するか覆いに配置するかの相違であり、実質的な作用は同様であるので、以下では、代表として図2の実施形態について説明する。
まず、図1に示す位置3において、反転処理を終えたデバイスD1は、ターンテーブルTの回転により、位置4の高温化装置11に搬送されてくる。図4(a)に示すように、吸着保持機構の吸着ノズルN1に保持されて位置4に搬送されてきたデバイスD1は、吸着ノズルNが下降することにより、覆い22の上部に設けられた孔22aより、高温化装置11内に挿入される。吸着ノズルN1は、保持位置21cに達したところで吸着を解除し、これによりデバイスD1が保持位置21cに受け渡され、保持位置21cにて真空引きにより保持される。
その後、図4(b)に示すように、吸着ノズルN1は一端上昇して退避すると、内輪21は図示しないモータの制御により吸着位置1つ分回転シフトする。ここで、図4(c)に示すように、吸着ノズルN1は、再度下降し、すでに挿入され一回転終えたデバイスD2をピックアップする。
このとき、ターンテーブルTは、工程処理位置1つ分回転シフトし、吸着ノズルN1は次工程である位置5(図1参照)の高温電気特性検査へデバイスD2を搬送する。一方、図4(d)に示すように、高温化装置11の設けられた位置4(図1参照)へは、吸着ノズルN2がデバイスD3を保持して移動してくる。そして、デバイスD2がピックアップされ空いた保持位置21cに対して吸着ノズルN2が下降し、デバイスD3を挿入する。
以上のような本実施形態の高温化装置によれば、円盤状の内輪の円周等配位置に複数の保持位置を設け、この保持位置に保持されたデバイスを、テストハンドラの吸着保持機構より順次受け取り、内輪の円周上を一回転させた上で、再度吸着保持機構に順次受け渡す。また、これを覆いにより、外部雰囲気と断熱するように覆うとともに、内輪又は覆いにヒータ等の加熱手段を設ける。これにより、内輪の保持位置に保持された複数のデバイスを同時に加熱することができるとともに、内輪からはテストハンドラの吸着保持機構へデバイスを一つずつ受け渡すことができるので、テストハンドラへの受渡しタイミングを遅らせることがない。
また、内輪の円周上に設けられた保持位置に保持されるデバイスが内輪の円周上を一回転する間に、デバイスを所定の温度にするために必要な数秒から数十秒の時間を確保することができる。
内輪において、保持位置を円環状に配置することにより、例えば、平面状に収納レールを並列に並べて構成する場合に比べ、省スペース化が可能である。同様に、内輪の円盤状の面を垂直方向にして設けたことにより、高低温化装置を搬送装置の一工程処理部とした場合に、左右方向(X−Y平面方向)のスペースを省略することができ、他の工程処理部に干渉せず装置を設置することができるようになる。また、回転させるという簡単な作用により、1周する間にデバイスのソーク時間を十分確保することが可能である。さらに、高低温化装置の内輪及び覆いの平面をターンテーブルの半径方向に対して平行にして設置することによって、隣接する工程処理装置と、干渉することがなく、装置の設置上、省スペース化が可能となる。
また、従来のレールにデバイスを保持し、これを順次加熱し、受け渡すような構成に比較し、高温テストのために新たにテストハンドラを用意するような必要もなく、一般的なテストハンドラの一工程処理装置として組み込むことが可能となるので、装置設置の省スペース化とともに、装置コストを安価に抑えることができるようになる。
ここで、上述のとおり、本実施形態では、説明の便宜上、保持位置21cの数を16箇所程度としているが、実際のデバイスは、実装面積が0.6mm×0.3mmのいわゆる0603サイズから最大で縦横10mm程度のものであり、0603サイズ等の小型電子部品の場合には、保持位置を100個程度設けることが可能である。仮に、保持位置を100個設けた場合、テストハンドラHのインデックスタイム、すなわちテストハンドラHのターンテーブルTが1つの処理位置から隣接する処理位置まで移動を開始し、その次の処理位置まで移動するまでの時間([処理位置移動時間]+[処理時間])が、0.1秒であるとした場合、吸着ノズルによって、高温化装置に挿入されたデバイスが、内輪によって一回転し、再度吸着ノズルにピックアップされるまでに、10秒(0.1秒×100保持位置)の加熱時間を確保することができるものである。
(2−3)低温化装置の構成
次に、図1において、位置7の処理工程装置を構成する低温化装置の具体的な実施形態について説明する。なお、本実施形態の低温化装置は、上述のとおり、高温化装置と内輪の回転するための構成並びに作用効果、デバイスを保持するための構成並びに作用効果は同様であり、高温化のためにヒータを備えるか、低温化のために冷却手段を備えるかの相違であるので、以下では低温化のための冷却手段について説明し、高温化装置と共通する構成については、説明を省略する。
本実施形態の低温化装置の冷却手段は、図5〜図7に示すように以下の3態様からなる。
[構成1−冷却手段1]
図5は、図1に示した低温化装置のC−C’断面図を示すものである。図5に示すように、低温化装置の第1態様は、図2で示した高温化装置の態様におけるヒータに代えて、冷却手段として、バキューム吸引機構を設けたものである。より具体的には、内輪31の円盤形状の周方向に等間隔に半導体装置又は電子部品等のデバイスを保持する保持部31aの内周側に設けられたバキューム吸引機構31bを設けたものである。なお、その他の内輪及び覆いの構成は図2の実施態様と同様であるので説明を省略する。
このように、冷却手段として、内輪31の内周側にバキューム吸引機構を設けたことによりデバイスDと保持位置31cとの間隙から覆い32内の空気が吸入されるため、外部空気が覆い32の孔32aより積極的に流入することにより、覆い内を外部空気が循環し、内輪31の保持部31aに保持されたデバイスが冷却される。
なお、ここでいう冷却は、図1に示した本実施形態のテストハンドラにおいて、位置4にて高温に熱せられたデバイスを、位置8及び位置9での常温電気特性テストのために常温に戻す処理であり、常温以下への冷却を想定したものではない。
以上のような態様では、高温化装置において熱せられたデバイスについて、低温化装置を用いて常温に冷却することが可能となる。特に冷却手段として、バキューム吸引機構を用い、デバイスの保持機構と兼ねることにより、低コストで装置を提供することが可能となる。また、1つのテストハンドラに高温化装置と、低温化装置を組み込むことにより、1つのテストハンドラで高温状態のデバイスの電気特性検査と、常温状態のデバイスの電気特性検査とを行うことができるようになる。したがって、高温テストのために新たにテストハンドラを用意するような必要もなく、装置設置の省スペース化とともに、装置コストを安価に抑えることができるようになる。
[構成2−冷却手段2]
図6に示すように、低温化装置の第2態様は、図2で示した高温化装置の態様におけるヒータを用いず、さらに、冷却手段として、覆い42の任意の位置に、覆い42内に対して冷却エアを強制的に流入させる吹込み口42bを設けたものである。なお、その他の内輪及び覆いの構成は図2の実施態様と同様であるので説明を省略する。
以上のような態様では、高温化装置において熱せられたデバイスについて、低温化装置を用いて常温又は冷却エアの温度により常温以下の所望の温度に冷却することが可能となる。また、1つのテストハンドラに高温化装置と、低温化装置を組み込むことにより、1つのテストハンドラで高温状態のデバイスの電気特性検査と、常温又は低温状態のデバイスの電気特性検査とを行うことができるようになる。したがって、高温テスト又は低温テストのために新たにテストハンドラを用意するような必要もなく、装置設置の省スペース化とともに、装置コストを安価に抑えることができるようになる。
[構成3−冷却手段3]
図7に示すように、低温化装置の第2態様は、図3で示した高温化装置の態様におけるヒータブロックにおける円筒型ヒータに代えて、冷却手段としてペルチェ素子52cをヒータブロック52bに組み込み、覆い52内周側の雰囲気をペルチェ素子52cが発生する温度近傍に保つことにより、デバイスを冷却するものである。なお、その他の内輪及び覆いの構成は図3の実施態様と同様であるので説明を省略する。
以上のような態様では、高温化装置において熱せられたデバイスについて、低温化装置を用いて常温又は冷却手段としてのペルチェ素子が発生する温度により常温以下の所望の温度に冷却することが可能となる。また、1つのテストハンドラに高温化装置と、低温化装置を組み込むことにより、1つのテストハンドラで高温状態のデバイスの電気特性検査と、常温又は低温状態のデバイスの電気特性検査とを行うことができるようになる。したがって、高温テスト又は低温テストのために新たにテストハンドラを用意するような必要もなく、装置設置の省スペース化とともに、装置コストを安価に抑えることができるようになる。
(2−4)保温テスト装置の構成並びに作用効果
図7に、本実施形態の保温テスト装置の一実施例を示す。図7(a)は、本実施形態の保温テスト装置13の斜視図であり、(b)及び(c)は、その側面から見た模式図である。
本実施形態の保温テスト装置13は、図7(a)の斜視図に示すように、デバイスDの電極に接触して、電圧、電流、抵抗又は周波数等を測定するための、板状の金属体であるコンタクト13aと、このコンタクト13aを覆うように設けられた保温体13bと、この保温体13bを加熱するヒータ13cと、からなる。
保温体13bは、熱伝導率の比較的高い、例えばアルミニウムや鉄等の金属からなり、吸着ノズルNのZ軸方向の下降動作により、コンタクト13aの方向に下降してくるデバイスDを覆うため、孔又は溝を形成し、加熱されたヒータ13cの熱が、保温体13bに伝導するように構成されている。
このようなヒータ13cからの熱の保温体13bへの熱伝導により、加熱された保温体13bの熱は、さらに孔又は溝を中心として、当該保温体13bの周辺空気を暖める。この結果、図1の位置4において、高温化装置11により加熱されたデバイスDは、位置4から位置5及び位置6への搬送中に、温度が低下する可能性があるが、保温体13bによる雰囲気加熱又は伝導熱による加熱により、このような温度低下を防止することが可能となる。これにより、電気測定検査における高温測定を、所望の温度精度により行うことができ、より精度の高い電気測定検査を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、図面において、保温体13bの形状を特定しているが、コンタクトにデバイスの電極を接触させる処理を妨げず、デバイスを覆う形状からなり、この保温体13bからの雰囲気加熱又は伝導熱による加熱により、デバイスの温度低下を防止することができるものであれば、その形状は特に問わない。
[2.他の実施形態]
本発明は、本実施形態において示した態様に限られるものではなく、例えば次のような態様も含むものである。上記実施形態において、図1に示すように、高低温化装置の内輪及び覆いの平面を、テストハンドラのターンテーブルに対して、ターンテーブルの半径方向に設ける態様を示したが、本発明はこのような態様に限られず、例えば、図9の部分拡大図に示すように、ターンテーブルの半径方向に対して内輪及び覆いの面を垂直、すなわち、ターンテーブルの接線方向に平行にして設置することも可能である。この図において、A−A’断面図及びB−B’断面図は、図2に示した状態となる。
また、上記実施形態においては、高低温化装置の内輪及び覆いの面の方向をターンテーブルに対して垂直方向に配置することとしているが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、例えば、図10(a)(b)の断面図に示すように、内輪61及び覆い62の面をターンテーブルTと平行(水平)に設けることも可能である。このような態様によれば、例えば、大型のデバイスを搬送する場合に内輪及び覆いの面を垂直方向に設置した場合、吸着ノズルで吸着しきれず落下する可能性があるが、水平に配置することによりこのような課題が解消される。
さらに、上記実施形態においては、高低温化装置の内輪について、保持部を円環状として略真円形に配置しているが、本発明においては、例えば、保持部を楕円状に配置するなど、内輪を回転させてソーク時間を確保するような構成であれば、円環状配置の意義は真円に限られるものではない。また、配置する保持部の数は、設計事項であり、テストハンドラの処理時間や、半導体装置又は電子部品等のデバイス加熱又は冷却時間に応じて適宜変更可能である。
また、内輪の保持部を円環状に保持する支持部材については、上記実施形態のような円盤状の構成に限られず、例えば、プーリーにベルトを配しこのベルト上に保持部を設ける構成など、保持部を回転させてソーク時間を確保できる構成であれば、いかなる構成を採用することも本発明の範囲に含まれる。このように、本発明では、内輪の保持部を円環状に配置するに際し、目的や用途、装置の配置スペースに応じて様々な構成を採用することが可能となる。
本発明の実施形態における高低温化装置を含むテストハンドラの全体構成を示す平面図(a)及び側面模式図(b)。 本発明の実施形態における高温化装置の一態様を示すA−A’断面図(a)及びB−B’断面図(b)及びマニホールドを示す模式図(c)。 本発明の実施形態における高温化装置の一態様を示すA−A’断面図。 本発明の実施形態における高温化装置の他の態様の処理を示す模式図。 本発明の実施形態における低温化装置の一態様を示すC−C’断面図。 本発明の実施形態における低温化装置の他の態様を示すC−C’断面図。 本発明の実施形態における低温化装置の他の態様を示すC−C’断面図。 本発明の実施形態における保温テスト装置の一態様を示す斜視図(a)及び模式図(b)及び(c)。 本発明の他の実施形態における高低温化装置を含むテストハンドラの構成を示す部分拡大図。 本発明の他の実施形態における高低温化装置を示す断面図(a)及び断面図(a)におけるD−D’断面図(b)。
符号の説明
1…高低温化装置
11…高温化装置
12…低温化装置
13…保温テスト装置
13a…コンタクト
13b…保温体
13c…ヒータ
21,31,41,51,61…内輪
22,32,42,52,62…覆い
21a,31a,61a…保持部
21b…ヒータ
21c,31c,61c…保持位置
21d,61d…通気路
21e,31e,41e,51e,61e…シャフト
22a,32a…孔
22b…ヒータブロック
22c,62c…円筒型ヒータ
23,63…マニホールド
23a…孔
23b…溝
23c…管
23d…継ぎ手
31b…バキューム吸引機構
42b…吹込み口
52b…ヒータブロック
52c…ペルチェ素子
D,D1,D2,D3…デバイス
H…テストハンドラ
N,N1,N2…吸着ノズル
T…ターンテーブル
V…電磁弁

Claims (11)

  1. 半導体装置又は電子部品等のデバイスを受け取り、このデバイスを加熱又は冷却して各種工程処理を施す搬送装置へ順次受け渡す高低温化装置であって、
    モータの制御により間欠回転可能に設けられた円盤状の内輪と、前記内輪を覆うように設けられた覆いと、前記内輪に保持されたデバイスを加熱又は冷却する手段を備え、
    前記内輪は、その円盤状の面を垂直方向にして設けられ、外周面上にデバイスを複数保持し、間欠回転により保持したデバイスを搬送装置へと受け渡す受渡し位置から加熱又は冷却する位置へと移動させ一回転した後に受渡し位置に戻る保持部を備え、
    前記覆いは、前記内輪の受渡し位置に相当する位置に、デバイスが出入りするための孔を備えたことを特徴とする高低温化装置。
  2. 前記加熱手段は、前記覆いにヒータを設けることにより、この覆いをヒータブロックとして構成してなることを特徴とする請求項1に記載の高低温化装置。
  3. 前記冷却手段は、前記覆いに冷却素子を備えることにより、この覆いを冷却ブロックとして構成してなることを特徴とする請求項1に記載の高低温化装置。
  4. 前記加熱手段は、前記内輪にヒータを設けることによりなることを特徴とする請求項1に記載の高低温化装置。
  5. 前記保持部は、外周面上にデバイスを吸着保持するものであり、
    前記冷却手段は、この保持部による吸着保持によるデバイスと保持位置の間隙から流入する空気がデバイスの熱を奪うことによりなることを特徴とする請求項1に記載の高低温化装置。
  6. 前記覆いには、外部空気を覆い内に流入させる吹込み口が設けられ、
    前記冷却手段は、この吹込み口から常温又は冷却された空気を流入させることによりなることを特徴とする請求項1に記載の高低温化装置。
  7. 搬送装置により半導体装置又は電子部品等のデバイスを搬送しながら、半導体装置又は電子部品等のデバイスの外観検査や電気特性検査等を経てデバイスをテーピング梱包する各種処理工程を行う工程処理部を備えたテストハンドラであって、
    前記搬送装置に設けられた保持機構からデバイスを受け取り、このデバイスを加熱又は冷却して前記保持機構へ順次受け渡す高温化又は低温化あるいはその両方の機能を備えた高低温化装置を、一工程処理部として備え、
    前記高低温化装置は、モータの制御により間欠回転可能に設けられた円盤状の内輪と、前記内輪を覆うように設けられた覆いと、前記内輪に保持されたデバイスを加熱又は冷却する手段を備え、
    前記内輪は、外周面上にデバイスを複数保持し、間欠回転により保持したデバイスを、前記搬送装置へと受け渡す受渡し位置から加熱又は冷却する位置へと移動させ一回転した後に受渡し位置に戻る保持部を備え、
    前記覆いは、前記内輪の受渡し位置に相当する位置に、前記保持機構が出入りするための孔を備えたことを特徴とする高低温化装置を備えたテストハンドラ。
  8. 前記内輪は、その円盤状の面を垂直方向にして設けられたことを特徴とする請求項記載の高低温化装置を備えたテストハンドラ。
  9. 前記搬送装置は、前記各種工程処理部を円周等配位置に備えたターンテーブルによりデバイスを水平方向に搬送するものであり、
    前記高低温化装置は、前記ターンテーブルの半径方向に対して前記円盤の面を平行にして設置されたことを特徴とする請求項記載の高低温化装置を備えたテストハンドラ。
  10. 前記内輪は、その円盤状の面を水平方向にして設けられたことを特徴とする請求項記載の高低温化装置を備えたテストハンドラ。
  11. 前記高低温化装置における高温化機能として前記一工程処理部において用いる場合に、前記工程処理部より下流側の工程処理部として、電気特性検査部を備え、
    前記電気特性検査部は、
    前記保持手段により保持されたまま下降するデバイスの電極に接触してデバイスの電圧、電流、抵抗又は周波数を測定するコンタクトと、
    このコンタクト及び下降するデバイスを覆うように設けられた保温体と、
    この保温体を加熱するヒータとを備え、
    前記高低温化装置の高温化機能により加熱され、前記保持機構により前記電気特性検査部に搬送、下降されてくるデバイスを、前記保温体によって加熱することにより、このデバイスの温度低下を防止することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の高低温化装置を備えたテストハンドラ。
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