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JP4983444B2 - ラッシュアジャスタの作動油供給構造及び内燃機関 - Google Patents

ラッシュアジャスタの作動油供給構造及び内燃機関 Download PDF

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Description

本発明は、油圧式のラッシュアジャスタを備える内燃機関に関する。
内燃機関の潤滑油を作動油として動作するラッシュアジャスタを用いて、カムとロッカーアームとの隙間を調整する技術がある。例えば、特許文献1には、内燃機関の動弁機構が備えるラッシュアジャスタに作動油を供給する構造において、複数のラッシュアジャスタへ作動油を供給する作動油通路の最下流に空気抜き孔を設けるものが開示されている。
特開平10−299446号公報、段落番号0022、図5、図6
しかし、特許文献1に開示された技術は、複数のラッシュアジャスタの下流に空気抜き孔が設けられるので、ラッシュアジャスタに空気が混入して気泡となり、ラッシュアジャスタの動作が不正確になるおそれがある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、油圧式のラッシュアジャスタを備える内燃機関において、ラッシュアジャスタに供給される作動油に含まれる気泡の量を抑制して、ラッシュアジャスタの動作の確実性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るラッシュアジャスタの作動油供給構造は、カムとロッカーアームとの隙間を調整する油圧式のラッシュアジャスタへ作動油を供給する構造において、前記ラッシュアジャスタへ前記作動油を供給する作動油供給経路と、前記作動油供給経路へ前記作動油を供給する作動油供給手段と、前記作動油供給経路との間に設けられて、前記作動油に含まれる気泡を集める作動油溜めと、前記作動油溜めに設けられて、前記作動油溜めから前記作動油を排出する第1の作動油排出手段と、前記作動油供給経路の途中、かつ前記ラッシュアジャスタに対して前記作動油の流れ方向上流側に設けられて、前記作動油に含まれる気泡を集める気泡捕集手段と、前記気泡捕集手段に設けられて、前記作動油供給経路から作動油を排出する第2の作動油排出手段と、を含み、前記気泡捕集手段は、前記第2の作動油排出手段に対して前記作動油の流れ方向上流側に設けられて、前記気泡を前記第2の作動油排出手段の方向へ導く気泡導入部を備え、かつ、前記第1の作動油排出手段は、前記内燃機関の回転数が第1開弁時開回転数以上となると開弁して前記作動油を排出するとともに、前記第2の作動油排出手段は、前記内燃機関の回転数が前記第1開弁時開回転数よりも高い前記第2開弁時開回転数以上となると開弁して前記作動油を排出することを特徴とする。
上記構成により、このラッシュアジャスタの作動油供給構造は、ラッシュアジャスタに供給される作動油に含まれる気泡の量を抑制して、ラッシュアジャスタの動作の確実性を向上させることができる。
本発明に係る内燃機関は、前記ラッシュアジャスタの作動油供給構造により、前記ラッシュアジャスタへ前記作動油を供給することを特徴とする。
本発明は、油圧式のラッシュアジャスタを備える内燃機関において、ラッシュアジャスタに供給される作動油に含まれる気泡の量を抑制して、ラッシュアジャスタの動作の確実性を向上させることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施形態は、カムとロッカーアームとの隙間を調整する油圧式のラッシュアジャスタへ作動油を供給する構造に関し、次の点に特徴がある。すなわち、ラッシュアジャスタへ作動油を供給する作動油供給経路と、この作動油供給経路へ作動油を供給する作動油供給手段との間に、作動油に含まれる気泡を集める作動油溜めを設ける。そして、作動油溜めには、作動油溜めから作動油を排出する第1の作動油排出手段を設け、作動油供給経路の途中であってラッシュアジャスタに対して作動油の流れ方向上流側には、作動油供給経路から作動油を排出する第2の作動油排出手段を設ける。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の概略構成図である。内燃機関1は、シリンダ内に配置されたピストンの往復運動を回転運動に変換して出力として取り出す、いわゆるレシプロ式の内燃機関である。内燃機関1は、気筒3を複数備えている。図1においては、内燃機関1が備える複数の気筒3のうち、一つを示してある。複数の気筒3は、例えば、4個を直列に並べて配置される。なお、本実施形態において、気筒3の数や配置は、この形態に限定されるものではない。
この内燃機関1は、シリンダブロック3Aと、シリンダブロック3Aの一端部に取り付けられるシリンダヘッド2と、シリンダブロック3Aのシリンダヘッド2が取り付けられる端部とは反対側の端部に設けられるクランクケース4とを備える。これらが内燃機関1の筐体を構成する。
気筒3の内部には、ピストン5が配置されて往復運動する。ピストン5は、コネクティングロッド6に対して回動自在に取り付けられる。また、コネクティングロッド6は、クランクケース4の内部(クランクケース内部)4Iに配置されるクランク軸7に対して回動自在に取り付けられる。これによって、ピストン5は、コネクティングロッド6を介してクランク軸7と連結される。
このような構成により、内燃機関1の運転時においては、ピストンの往復運動がクランク軸によって回転運動に変換されて、内燃機関の出力として取り出される。また、内燃機関1を始動するときには、クランク軸7をスタータモータによって駆動してピストン5を往復運動させる。
内燃機関1が備える気筒3には、ピストン5と、シリンダブロック3Aと、シリンダヘッド2とにより囲まれた気筒内燃焼部3Bが形成される。気筒3の気筒内燃焼部3Bには、気筒内燃焼部3Bへ燃焼用の空気を導入する吸気ポート9Iと、気筒内燃焼部3Bから排ガスを排出させる排気ポート9Eとが接続される。なお、吸気ポート9Iと排気ポート9Eとは、シリンダヘッド2に形成される。
内燃機関1のシリンダヘッド2には、燃料噴射弁8が取り付けられている。燃料噴射弁8は、内燃機関1の各気筒3に対してそれぞれ設けられている。燃料噴射弁8は、気筒内燃焼部3Bへ直接燃料を噴射する。この燃料は、吸気ポート9Iから気筒内燃焼部3Bへ導入される燃焼用空気と混合気を形成し、気筒内燃焼部3Bで燃焼する。混合気の燃焼によって発生する圧力(燃焼圧力)によって、ピストン5が駆動される。本実施形態に係る内燃機関1は、気筒内燃焼部3Bへ直接燃料を噴射する、いわゆる直噴式の燃料噴射方式を用いるが、吸気ポート9I内へ燃料を噴射する、いわゆるポート噴射式の燃料噴射方式を用いてもよい。さらに、直噴式及びポート噴射式を併用してもよい。
吸気ポート9Iと気筒内燃焼部3Bとの間には吸気開口部が形成されている。この吸気開口部には、吸気バルブ10Iが取り付けられており、所定のタイミングで吸気開口部を開閉する。吸気開口部が開いたときに、吸気ポート9Iから気筒内燃焼部3Bへ燃焼用空気が導入される。また、排気ポート9Eと気筒内燃焼部3Bとの間には排気開口部が形成されている。この排気開口部には、排気バルブ10Eが取り付けられており、所定のタイミングで排気開口部を開閉する。排気開口部が開いたときに、気筒内燃焼部3Bから排気ポート9Eへ排ガスが排出される。
内燃機関1は、吸気バルブ10Iと排気バルブ10Eとを開閉させるための弁装置を備える。弁装置は、吸気カム12Iが取り付けられる吸気カムシャフト11Iと、排気カム12Eが取り付けられる排気カムシャフト11Eと、吸気側ロッカーアーム13Iと、排気側ロッカーアーム13Eと、吸気側ラッシュアジャスタ14Iと、排気側ラッシュアジャスタ14Eと、を含んで構成される。
吸気バルブ10Iは、吸気ポート9Iと気筒内燃焼部3Bとの間の吸気開口部に配置され、吸気カムシャフト11Iが回転することにより開閉する。また、排気バルブ10Eは、排気ポート9Eと気筒内燃焼部3Bとの間の開口部分に配置され、排気カムシャフト11Eが回転することにより開閉する。
吸気カムシャフト11I及び排気カムシャフト11Eは、カムシャフトハウジング16に取り付けられる。ここで、カムシャフトハウジング16はシリンダヘッド2に取り付けられる。吸気カムシャフト11I及び排気カムシャフト11Eは、タイミングチェーンやタイミングベルトを介して、クランク軸7の回転に連動して回転する。吸気カムシャフト11Iには吸気カム12Iが取り付けられており、排気カムシャフト11Eには排気カム12Eが取り付けられている。吸気カム12Iは、吸気側ロッカーアーム13Iに接しており、また、排気カム12Eは、排気側ロッカーアーム13Eに接している。吸気カムシャフト11I及び排気カムシャフト11Eが回転することにより、吸気カム12I及び排気カム12Eが回転する。これによって、吸気カム12Iは、吸気側ロッカーアーム13Iを介して吸気バルブ10Iを開閉し、排気カム12Eは、排気側ロッカーアーム13Eを介して排気バルブ10Eを開閉する。
吸気側ロッカーアーム13Iの吸気バルブ10Iとは反対側の支点には、吸気側ラッシュアジャスタ14Iが配置されており、排気側ロッカーアーム13Eの排気バルブ10Eとは反対側の支点には、排気側ラッシュアジャスタ14Eが配置されている。吸気側ラッシュアジャスタ14I及び排気側ラッシュアジャスタ14Eは、吸気カム12Iと吸気側ロッカーアーム13Iとの間の隙間、及び排気カム12Eと排気側ロッカーアーム13Eとの間の隙間を常に0にするものであり、内燃機関1の摺動部を潤滑するための潤滑油を作動油として動作する。吸気側ラッシュアジャスタ14Iへは、作動油供給経路である吸気側油路15Iを介して作動油が供給され、排気側ラッシュアジャスタ14Eへは、作動油供給経路である排気側油路15Eを介して作動油が供給される。ここで、吸気側油路15Iと排気側油路15Eとを区別する必要がない場合には、単に油路15という。次に、吸気側ラッシュアジャスタ14I及び排気側ラッシュアジャスタ14Eの構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る内燃機関が備えるラッシュアジャスタの取り付け部を示す装置構成図である。図3は、本実施形態に係るラッシュアジャスタの構成を示す断面図である。図4−1〜図4−3は、ラッシュアジャスタの動作を示す説明図である。なお、吸気側ラッシュアジャスタ14I及び排気側ラッシュアジャスタ14Eの構成は同一であるので、両者を区別する必要がない場合には、単にラッシュアジャスタ14という。また、吸気カム12Iと排気カム12Eとを区別する必要がない場合には、単にカム12といい、吸気側ロッカーアーム13Iと排気側ロッカーアーム13Eとを区別する必要がない場合には、単にロッカーアーム13という。
上述したように、ラッシュアジャスタ14は、吸気カム12Iと吸気側ロッカーアーム13Iとの間の隙間、あるいは排気カム12Eと排気側ロッカーアーム13Eとの間の隙間を常に0にするものである。図2に示すように、排気側ラッシュアジャスタ14Eは、排気側ロッカーアーム13Eの排気バルブ10Eとは反対側の支点に配置されるとともに、シリンダヘッド2に取り付けられる。なお、吸気側ラッシュアジャスタ14Iも排気側ラッシュアジャスタ14Eと同様である。
図3に示すように、ラッシュアジャスタ14は、本体81と、プランジャ82と、チェックボール83と、チェックボールスプリング84と、ボールリテーナ87と、プランジャスプリング85とを備えて構成される。本体81は、コップ状の有底容器であり、本体81の内側にプランジャ82が嵌め込まれている。本体81とプランジャ82との間には、プランジャスプリング85が配置されており、プランジャスプリング85がプランジャ82を押圧する。すなわち、プランジャスプリング85は、プランジャ82が本体81から突出する方向に力を与える。
プランジャ82は、コップ状の有底容器であり、プランジャ82の底部には、作動油吐出孔82Hが設けられている。プランジャ82の底部と側周部とで囲まれる空間は、低圧室88となる。また、ここで、本体81とプランジャ82との間に形成される空間は、高圧室89となる。
プランジャ82の底部外側、すなわち、プランジャ82の底部であって本体81の底部と対向する方には、ボールリテーナ87が取り付けられる。ボールリテーナ87とプランジャ82との間には、チェックボール83とチェックボールスプリング84とが配置されている。チェックボール83は、作動油吐出孔82Hをプランジャ82の底部外側から塞ぐように配置される。また、チェックボールスプリング84は、チェックボール83とボールリテーナ87との間に配置されて、チェックボール83が作動油吐出孔82Hへ向かう方向の力をチェックボール83へ付与する。
本体81の側部には、本体側作動油供給孔86Aが形成されており、プランジャ82の側部には、プランジャ側作動油供給孔86Bが形成されている。本体側作動油供給孔86Aは、図2に示すシリンダヘッド2に形成された油路15に開口している。また、本体側作動油供給孔86Aとプランジャ側作動油供給孔86Bとは連通している。これによって、本体側作動油供給孔86Aとプランジャ側作動油供給孔86Bとを介して、油路15から低圧室88へ作動油が供給される。このような構成により、ラッシュアジャスタ14のプランジャ82は、プランジャスプリング85の反発力や作動油の圧力で、プランジャ82が本体81から突出する方向と平行な方向にスライドすることにより、カム12とロッカーアーム13との間の隙間Cが0になるように調整する。次に、図4−1〜図4−3を用いて、プランジャ82の動作を説明する。
図4−1〜図4−3において、カム12は、矢印Rc方向、すなわち時計回りに回転するものとする。図1に示す内燃機関1の運転中において、ラッシュアジャスタ14の低圧室88及び高圧室89には、作動油が満たされている。カム12が矢印Rc方向に回転してロッカーアーム13を押すと、バルブ10及びプランジャ82に荷重が作用する。このとき、プランジャ82は、本体81へ押し込まれようとするが(図4−1における矢印Laの方向)、チェックボール83が作動油吐出孔82Hを閉じるため、プランジャ82は停止する。これによって、プランジャ82が排気側ロッカーアーム13Eを支持する支持部を中心として、ロッカーアーム13がバルブスプリング10Sを縮める方向に向かって傾斜するので、バルブ10が図1に示す気筒内燃焼部3Bに向かって移動して開弁する。
図4−1に示す状態からカム12がさらに回転して、カム12の頂点がラッシュアジャスタ14を過ぎると、ロッカーアーム13は、バルブスプリング10Sの力によって閉弁し始める。このとき、バルブスプリング10Sの反発力はラッシュアジャスタ14にも作用しているため、高圧室89の油圧が低圧室88の油圧よりも高くなる。これによって、チェックボール83によって作動油吐出孔82Hが閉じられるので、高圧室89の油圧は保持される。
図4−2は、バルブ10が閉じた状態を示している。バルブ10が閉じると、高圧室89の作動油は加圧状態から開放される。このとき、カム12とロッカーアーム13との間に隙間が発生しようとするが、プランジャスプリング85の反発力によって、プランジャ82がロッカーアーム13をカム12へ押し付けて、前記隙間が発生しないようにする。すなわち、プランジャスプリング85の反発力により、ロッカーアーム13へカム12へ向かう力(図4−2に示す矢印Lbの方向の力)を付与する。
同時に、高圧室89の容積は大きくなるので、低圧室88と高圧室89との間で作動油の圧力差が発生し、この圧力差に起因して、チェックボール83には、作動油吐出孔82Hから離れる方向の力が作用する。低圧室88と高圧室89との間における作動油の圧力差に起因してチェックボール83へ作用する力が、チェックボールスプリング84の反発力よりも大きくなると、チェックボール83が作動油吐出孔82Hから離れる。これによって、図4−3に示すように、作動油吐出孔82Hが開いて低圧室88と高圧室89との間に作動油が通過する通路が確保されるので、作動油が低圧室88から高圧室89へ流入して、ラッシュアジャスタ14は、次の動作に備える。
ラッシュアジャスタ14を動作させる作動油に空気が混入して作動油が気泡を含むようになると、ラッシュアジャスタ14の動作が不確実になるおそれがある。その結果、バルブ10の開閉に影響を与えるおそれがある。本実施形態では、次に説明するような構成を用いることにより、ラッシュアジャスタ14へ供給される作動油へ含まれる気泡を抑制し、確実にラッシュアジャスタ14を動作させる。
図5は、ラッシュアジャスタへ作動油を供給するための作動油供給構造を示す模式図である。図6は、図5に示す作動油供給構造の一部拡大図である。本実施形態に係るラッシュアジャスタの作動油供給構造(以下作動油供給構造という)20は、図1に示す内燃機関1に備えられる。本実施形態において、作動油供給構造20は、作動油供給経路である油路15と、作動油溜め22と、第1の作動油排出手段である第1チェックバルブ24と、第2の作動油排出手段である第2チェックバルブ25と、を含んで構成される。なお、本実施形態では、ラッシュアジャスタ14に対して作動油Lの流れ方向上流側に、気泡捕集手段23が設けられ、気泡捕集手段23に第2チェックバルブ25が設けられる。なお、気泡捕集手段23は、必ずしも設ける必要はないが、これを設けることにより、作動油に含まれる気泡をより効果的に低減させることができる。したがって、気泡捕集手段23は、設けることが好ましい。
油路15は、これに設けられるそれぞれのラッシュアジャスタ14へ作動油Lを分配して供給する。作動油溜め22は、油路15の入口と作動油供給手段であるオイルポンプ30との間に設けられる。そして、オイルポンプ30から供給される作動油Lを一旦溜めて、作動油Lに含まれる気泡を集めてから油路15へ供給する。第1チェックバルブ24は、作動油溜め22に設けられて、所定の条件が満たされた場合(例えば内燃機関の回転数が所定の大きさ以上になった場合)、気泡を含んだ作動油を作動油溜め22から排出する。第2チェックバルブ25は、油路15の途中、かつラッシュアジャスタ14に対して作動油Lの流れ方向上流側に設けられる。そして、第2チェックバルブ25は、所定の条件が満たされた場合(例えば内燃機関の回転数が所定の大きさ以上になった場合)、油路15から気泡を含んだ作動油Lを排出する。
それぞれのラッシュアジャスタ14は、油路15に取り付けられるとともに、それぞれのラッシュアジャスタ14に設けられる本体側作動油供給孔86Aが油路15に開口している。油路15には、内燃機関1の摺動部に潤滑油、すなわちラッシュアジャスタ14へ作動油を供給するオイルポンプ30から吐出された作動油Lが供給されて、それぞれのラッシュアジャスタ14が備える本体側作動油供給孔86Aから、それぞれのラッシュアジャスタ14へ配分される。このように、オイルポンプ30は、油路15へ作動油Lを供給する作動油供給手段として機能する。なお、本実施形態において、オイルポンプ30は内燃機関1によって駆動される。
作動油Lは、油路15へ供給される前に作動油溜め22に導入され、ここで作動油L中の気泡が除去されてから油路15へ送られる。作動油溜め22で除去された気泡は、当該気泡を含む作動油Lとともに第1チェックバルブ24を通って作動油溜め22から排出され、作動油は内燃機関1が備えるオイルパン31へ回収される。油路15へ送られた作動油Lは、それぞれのラッシュアジャスタ14へ供給される前に、さらに気泡が除去される。この気泡は、当該気泡を含む作動油とともに第2チェックバルブ25を通って油路15から排出され、作動油はオイルパン31へ回収される。
オイルパン31に回収された作動油Lは、ストレーナ32を介してオイルポンプ30へ吸い込まれ、作動油配管33へ吐出される。作動油配管33は、作動油溜め22へ作動油Lを導入する作動油導入部21へ接続されており、オイルポンプ30から吐出された作動油Lは、作動油配管33及び作動油導入部21を通って作動油溜め22へ供給される。次に、図6を用いて本実施形態に係る作動油供給構造20をより詳細に説明する。
作動油導入部21は、作動油溜め22の底部22Bから作動油溜め22内へ作動油Lを導入する。ここで、作動油溜め22の底部22Bは、作動油溜め22の下方、すなわち鉛直方向(図5の矢印G方向)側に配置される。また、作動油溜め22の底部22Bには、作動油溜め22内の作動油を油路15へ導入するための油路入口15Iが開口している。油路入口15Iは、油路15と作動油溜め22とを接続する作動油通路15Pの入口であり、作動油溜め22で気泡が除去された作動油Lを、油路15へ導くものである。作動油溜め22の天井部22Tには、第1チェックバルブ24が設けられている。ここで、天井部22Tは、作動油溜め22の上方、すなわち鉛直方向とは反対側に配置される。
第1チェックバルブ24は、筐体24Cと、チェックボール24Bと、スプリング24Sとを含んで構成される。チェックボール24Bとスプリング24Sとは、筐体24Cの内部に配置される。気泡を含む作動油溜め22内の作動油L1は、チェックバルブ入口24Iを通って第1チェックバルブ24へ導入され、作動油溜め22から排出される。チェックボール24Bは、スプリング24Sによってチェックバルブ入口24Iを塞ぐように押圧される。作動油溜め22内における作動油Lの圧力が上昇し、作動油Lがチェックボール24Bを押す力が、スプリング24Sがチェックボール24Bを押す力を上回ると、チェックボール24Bがチェックバルブ入口24Iから離れて第1チェックバルブ24が開弁する。
図1に示す内燃機関1の回転数(以下必要に応じて機関回転数という)Nが高くなるほど、内燃機関1の潤滑油、すなわち作動油Lには気泡が発生しやすくなる。このため、本実施形態では、内燃機関1の機関回転数Nが高くなって、作動油溜め22では脱泡し切れない気泡を作動油Lから脱泡するため、油路15に気泡捕集手段23を設ける。気泡捕集手段23は、ラッシュアジャスタ14に対して、作動油Lの流れ方向(図6中の矢印A方向)の上流側に配置される。以下、特に断りのない限り、上流側とは作動油Lの流れ方向に対して上流側をいい、下流側とは作動油Lの流れ方向に対して下流側をいう。気泡捕集手段23には、第2チェックバルブ25が設けられている。第2チェックバルブ25は、気泡捕集手段23の上方、すなわち鉛直方向とは反対側に配置される。
気泡捕集手段23は、ラッシュアジャスタ14の上流側に配置され、油路15の下方(すなわち鉛直方向側)に作動油Lが通過する開口を形成する仕切り板26と、油路15の下方に配置され、作動油Lを第2チェックバルブ25の方向に導く気泡導入部である傾斜板27とを含んで構成される。なお、気泡捕集手段23の上流側に、さらに仕切り板26aを設けて、気泡の除去効率を向上させてもよい。
傾斜板27は、油路15の下方の内面を起点として、油路15の下方の内面から遠ざかるように傾斜して設けられる。この傾斜板27によって、作動油Lに含まれる気泡を第2チェックバルブ25の方向に導くことができるので、効率的に気泡を第2チェックバルブ25の近傍に集めることができる。これによって、気泡の除去効率が向上するので、ラッシュアジャスタ14をより確実に動作させることができる。
気泡捕集手段23の上部には、第2チェックバルブ25が取り付けられている。第2チェックバルブ25は、筐体25Cと、チェックボール25Bと、スプリング25Sとを含んで構成される。チェックボール25Bとスプリング25Sとは、筐体25Cの内部に配置される。気泡を含む作動油溜め22内の作動油は、チェックバルブ入口25Iを通って第2チェックバルブ25へ導入され、油路15から排出される。チェックボール25Bは、スプリング25Sによってチェックバルブ入口25Iを塞ぐように押圧される。油路15内における作動油Lの圧力が上昇し、作動油Lがチェックボール25Bを押す力が、スプリング25Sがチェックボール25Bを押す力を上回ると、チェックボール25Bがチェックバルブ入口25Iから離れて第2チェックバルブ25が開弁する。
作動油溜め22の底部22Bから作動油溜め22の内部へ導入された作動油Lは、気泡が天井部22Tの方向、すなわち重力の作用方向とは反対側へ移動する。すなわち、オイルポンプ30から吐出された作動油L中の気泡は、作動油溜め22の上方に移動する。このように、作動油Lと気泡との浮力差を利用することによって、作動油Lに含まれる気泡を効率よく集めることができる。すなわち、気泡が多く含まれる作動油を作動油溜め22の上方に集め、相対的に気泡の含有量が少ない作動油を作動油溜め22の下方に集めることができる。作動油溜め22内における作動油Lの圧力が第1チェックバルブ24の開弁圧力P1以上になると第1チェックバルブ24が開き、気泡を含む作動油L1が作動油溜め22の外へ排出される。これによって、作動油溜め22内から相対的に気泡の含有量が多い作動油Lが除去される。
作動油溜め22内の作動油Lは、作動油溜め22の下方に配置される底部22Bに設けられる油路入口15Iから作動油通路15Pを通って油路15へ導入される。上述したように、作動油溜め22の下方には、相対的に気泡の含有量が少ない作動油が集められているため、上記構成により、油路15へ導入される作動油Lに含まれる気泡を低減させることができる。
油路15へ導入された作動油Lは、ラッシュアジャスタ14へ供給される前に、まず気泡捕集手段23へ導かれる。気泡捕集手段23を構成する仕切り板26は、作動油L中の気泡がラッシュアジャスタ14側へ移動することを妨げる。仕切り板26によって移動が妨げられた気泡は、仕切り板26の上流側における油路15の上方へ移動する。このように、作動油Lと気泡との浮力差を利用することによって、気泡捕集手段23において、作動油Lに含まれる気泡を効率よく集めることができる。すなわち、気泡が多く含まれる作動油を気泡捕集手段23の上方に集め、相対的に気泡の含有量が少ない作動油Lを気泡捕集手段23の下方に集めることができる。
仕切り板26の上流側かつ気泡捕集手段23の上方には、第2チェックバルブ25が設けられている。油路15内の油圧が第2チェックバルブ25の開弁圧力P2以上になると第2チェックバルブ25が開き、気泡捕集手段23の上方に集められた気泡とともに作動油が油路15の外へ排出される。これによって、気泡捕集手段23において、相対的に気泡の含有量が多い作動油Lが除去される。また、相対的に気泡の含有量が少ない作動油Lは、仕切り板26と油路15の内面(より具体的には下方の内面)との間を通ってラッシュアジャスタ14へ供給される。
図7は、作動油の油圧と機関回転数との関係を示す概念図である。上述したように、内燃機関1の機関回転数Nが高くなり、作動油溜め22では脱泡し切れない気泡を作動油Lから脱泡するため、油路15に気泡捕集手段23を設けて、第2チェックバルブ25から気泡を含む作動油を排出する。このようにするため、本実施形態において、図5、図6に示す第1チェックバルブ24の開弁圧力P1及び第2チェックバルブ25の開弁圧力P2を、機関回転数Nに応じて設定する。
図7に示すように、作動油、すなわち図1に示す内燃機関1の潤滑油の油圧は、機関回転数Nの上昇とともに大きくなる。これは、機関回転数Nの上昇とともに潤滑油が撹拌されて空気が混入しやすくなること、機関回転数Nの上昇とともに潤滑油の温度が上昇して潤滑油の粘度が低下する結果、空気が混入しやすくなることが原因である。本実施形態では、機関回転数がN1以上で第1チェックバルブ24を開弁させて気泡を含む作動油を作動油溜め22から排出させ、機関回転数がN2以上で第2チェックバルブ25を開弁させて気泡を含む作動油を気泡捕集手段23から排出させる。
このようにするため、例えば、第1チェックバルブ24の開弁圧力P1を、機関回転数が第1開弁時回転数N1のときの油圧に設定し、第2チェックバルブ25の開弁圧力P2を、機関回転数が第2開弁時回転数N2のときの油圧に設定する。ここで、N2>N1である。開弁圧力の設定は、例えば、第1チェックバルブ24や第2チェックバルブ25のスプリング24S、25Sの反発力を調整したり、チェックボール24B、25Bが作動油からの圧力を受ける受圧面積を調整したりすることによって設定することができる。
上記構成により、ラッシュアジャスタ14へ作動油を分配する油路15とオイルポンプ30との間に作動油溜め22を設け、油路15へ作動油が流入する前に作動油中の気泡を脱泡するので、ラッシュアジャスタ14へ供給される作動油に含まれる気泡を低減できる。また、機関回転数が中速程度(例えば4000rpm〜6000rpm)までは作動油溜め22を用いて作動油中の気泡を脱泡し、機関回転数が高回転(例えば6000rpm以上)になって作動油溜め22では脱泡し切れない気泡は、油路15中であってラッシュアジャスタ14の上流側に設けられた気泡捕集手段23で脱泡する。これによって、機関回転数が高い場合でも確実に作動油から気泡を脱泡できるので、図1に示す内燃機関1の運転可能な機関回転数の範囲全域において、作動油から気泡を脱泡できる。その結果、内燃機関1の運転可能な機関回転数の範囲全域において、確実にラッシュアジャスタを動作させることができる。
(変形例)
図8は、本実施形態の変形例に係る作動油供給構造を示す模式図である。図8に示す作動油供給構造20aは、上記実施形態に係る作動油供給構造20とほぼ同様であるが、作動油排出手段として、電磁弁を用いる点が異なる。他の構成は上記実施形態に係る作動油供給構造20と同様である。
作動油溜め22には、第1解放弁28が設けられており、それぞれの気泡捕集手段23にはそれぞれ第2解放弁29が設けられている。第1解放弁28及び第2解放弁29はともに電磁弁であり、内燃機関1を制御するECU(Electronic Control Unit)50によって開閉動作が制御される。ECU50は、内燃機関1のクランク軸7に設けられるクランク角センサ40の検出値に基づき内燃機関1の機関回転数Nを求める。そして、機関回転数Nに応じて、第1解放弁28及び第2解放弁29の開閉動作を制御する。次に、第1解放弁28及び第2解放弁29の開閉動作を制御する手順を説明する。
図9は、第1解放弁及び第2解放弁の開閉動作を制御する手順を示すフローチャートである。ステップS101において、ECU50は、内燃機関1が運転中であるか否かを判定する。ステップS101でNoと判定された場合、すなわち、ECU50が内燃機関1は停止していると判定した場合、本制御は終了する。
ステップS101でYesと判定された場合、すなわち、ECU50が内燃機関1は運転中であると判定した場合、ECU50は、内燃機関1の機関回転数Nを取得するとともに、ステップS102において、取得した機関回転数Nと、図7に示す第1開弁時回転数N1とを比較する。ステップS102でYesと判定された場合、すなわち、ECU50がN≧N1であると判定した場合、ステップS103へ進み、ECU50は、第1解放弁28を開弁する。これによって、図8の作動油溜め22内から気泡を含んだ作動油を排出する。
次にステップS104へ進み、ECU50は、内燃機関1の機関回転数Nを取得するとともに、取得した機関回転数Nと、図7に示す第2開弁時回転数N2とを比較する。ステップS104でYesと判定された場合、すなわち、ECU50がN≧N2であると判定した場合、ステップS105へ進み、ECU50は、第2解放弁29を開弁する。これによって、図8の油路15から気泡を含んだ作動油を排出する。
なお、第2解放弁29を開弁するときには、第1解放弁28を閉弁してもよい。これによって、油路15内の油圧低下を抑制できるので、ラッシュアジャスタ14をより確実に動作させることができる。また、第2解放弁29をラッシュアジャスタ14毎に制御してもよい。例えば、ラッシュアジャスタ14が図4−3に示す待機状態のとき以外のタイミングで第2解放弁29を開弁してもよい。これによって、ラッシュアジャスタ14の高圧室89(図4−3参照)へ作動油を供給するときにおける油路15内の圧力低下を抑制できるので、ラッシュアジャスタ14の高圧室89へ確実に作動油を供給できる。
ステップS102でNoと判定された場合、すなわち、ECU50がN<N1であると判定した場合、作動油溜め22から作動油を排出させる必要はない。この場合、ステップS106へ進み、ECU50は、第1解放弁28を閉弁する。また、ステップS104でNoと判定された場合、すなわち、ECU50がN<N2であると判定した場合、油路15から作動油を排出させる必要はない。この場合、ステップS107へ進み、ECU50は、第2解放弁29を閉弁する。
本変形例では、第1解放弁28及び第2解放弁29に電磁弁を用い、機関回転数に基づいてECU50によって開弁及び閉弁を制御する。これによって、確実に気泡を含んだ作動油を作動油溜め22及び油路15から排出できるので、ラッシュアジャスタ14へ供給される作動油へ含まれる気泡を低減できる。その結果、確実にラッシュアジャスタ14を動作させることができる。
また、第1解放弁28及び第2解放弁29の開弁時期及び閉弁時期を任意に変更することができるので、作動油、すなわち内燃機関1の潤滑油の経時変化や粘度の変更により、開弁時期及び閉弁時期を変更したい場合でも容易に対応することができる。さらに、本変形例では、第1解放弁28及び第2解放弁29の開弁時期及び閉弁時期を制御する際のパラメータとして、機関回転数のみならず、例えば作動油の温度等も用いることができる。これによって、第1解放弁28及び第2解放弁29の開弁時期及び閉弁時期をより精度よく制御して、確実に作動油から気泡を取り除くことができる。その結果、ラッシュアジャスタ14をより確実に動作させることができる。
以上、本実施形態及びその変形例では、ラッシュアジャスタへ作動油を分配する作動油供給経路と作動油供給手段との間に作動油溜めを設け、作動油供給経路へ作動油が流入する前に作動油中の気泡を脱泡するので、ラッシュアジャスタへ供給される作動油に含まれる気泡を低減できる。また、内燃機関の機関回転数が高回転になることにより作動油溜めでは脱泡し切れない気泡は、作動油供給経路中であってラッシュアジャスタの上流側に設けられる気泡捕集手段で脱泡する。これによって、機関回転数が高い場合でも確実に作動油から気泡を脱泡できるので、内燃機関の運転可能な機関回転数の範囲全域において、作動油から気泡を確実に脱泡できる。その結果、内燃機関の運転可能な機関回転数の範囲全域において、ラッシュアジャスタの動作の確実性を向上させることができる。
以上のように、本発明は、油圧式のラッシュアジャスタを備える内燃機関に有用であり、特に、ラッシュアジャスタの作動油に含まれる気泡を低減することに適している。
本実施形態に係る内燃機関の概略構成図である。 本実施形態に係る内燃機関が備えるラッシュアジャスタの取り付け部を示す装置構成図である。 本実施形態に係るラッシュアジャスタの構成を示す断面図である。 排気側ラッシュアジャスタの動作を示す説明図である。 排気側ラッシュアジャスタの動作を示す説明図である。 排気側ラッシュアジャスタの動作を示す説明図である。 ラッシュアジャスタへ作動油を供給するための作動油供給構造を示す模式図である。 図5に示す作動油供給構造の一部拡大図である。 作動油の油圧と機関回転数との関係を示す概念図である。 本実施形態の変形例に係る作動油供給構造を示す模式図である。 第1解放弁及び第2解放弁の開閉動作を制御する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 気筒
5 ピストン
6 コネクティングロッド
7 クランク軸
8 燃料噴射弁
10E 排気バルブ
10I 吸気バルブ
11E 排気カムシャフト
11I 吸気カムシャフト
12E 排気カム
12I 吸気カム
13 ロッカーアーム
13E 排気側ロッカーアーム
13I 吸気側ロッカーアーム
14 ラッシュアジャスタ
14E 排気側ラッシュアジャスタ
14I 吸気側ラッシュアジャスタ
15 油路
15E 排気側油路
15I 吸気側油路
15P 作動油通路
15I 油路入口
16 カムシャフトハウジング
20、20a ラッシュアジャスタの作動油供給構造(作動油供給構造)
21 作動油導入部
22 作動油溜め
23 気泡捕集手段
24 第1チェックバルブ
25 第2チェックバルブ
26 仕切り板
27 傾斜板
28 第1解放弁
29 第2解放弁
30 オイルポンプ
40 クランク角センサ
50 ECU

Claims (2)

  1. カムとロッカーアームとの隙間を調整する油圧式のラッシュアジャスタへ作動油を供給する構造において、
    前記ラッシュアジャスタへ前記作動油を供給する作動油供給経路と、
    前記作動油供給経路へ前記作動油を供給する作動油供給手段と、前記作動油供給経路との間に設けられて、前記作動油に含まれる気泡を集める作動油溜めと、
    前記作動油溜めに設けられて、前記作動油溜めから前記作動油を排出する第1の作動油排出手段と、
    前記作動油供給経路の途中、かつ前記ラッシュアジャスタに対して前記作動油の流れ方向上流側に設けられて、前記作動油に含まれる気泡を集める気泡捕集手段と、
    前記気泡捕集手段に設けられて、前記作動油供給経路から作動油を排出する第2の作動油排出手段と、を含み、
    前記気泡捕集手段は、前記第2の作動油排出手段に対して前記作動油の流れ方向上流側に設けられて、前記気泡を前記第2の作動油排出手段の方向へ導く気泡導入部を備え、かつ、
    前記第1の作動油排出手段は、前記内燃機関の回転数が第1開弁時開回転数以上となると開弁して前記作動油を排出するとともに、
    前記第2の作動油排出手段は、前記内燃機関の回転数が前記第1開弁時開回転数よりも高い前記第2開弁時開回転数以上となると開弁して前記作動油を排出する、ことを特徴とするラッシュアジャスタの作動油供給構造。
  2. 請求項1に記載のラッシュアジャスタの作動油供給構造により、前記ラッシュアジャスタへ前記作動油を供給することを特徴とする内燃機関。
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