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JP4239938B2 - エンジン動弁系の潤滑装置 - Google Patents

エンジン動弁系の潤滑装置 Download PDF

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本発明は、シリンダヘッド内の動弁系収容室と対向する内側壁にタペットを摺動自在に支持し、カムからの押圧力がタペットを介してバルブに加わるように形成されたエンジン動弁系の潤滑装置に関する。
エンジン動弁系はクランク軸の回転をカム軸側に伝え、カム軸と一体のカムが生じる押圧力を動弁部材を用いて吸気弁及び排気弁にその開閉駆動力として伝えるよう形成される。
このようなエンジン動弁系のうち、例えば、図5に示す直動型動弁装置が知られている。
この直動型動弁装置では、シリンダヘッド100内の動弁系収容室110の内側壁にガイド孔120を有する環状周壁130を突き出し形成し、ガイド孔120に逆カップ状のタペット140を摺動自在に嵌着し、タペット140の頂壁内面にバルブ150のステムエンド151を当接させている。これによりカム160からの押圧力がタペット140を介しステムエンド151に加わることで、スプリング170により閉弁付勢されているバルブ150を開作動するようにしている。このような直動型動弁装置は、カム160からの押圧力がタペット140に加わるので、バルブ150側のぶれを防ぐことができ、しかも、ばね上部材が少なく、エンジンの高回転化に対応しやすく、その採用が増加している。
ところで、直動型動弁装置で用いるタペット140は逆カップ状であり、タペット140の内部空間には上方からのオイル落下供給はなく、シリンダヘッド100内の動弁系収容室110の下壁を成すアッパーデッキ180の上面からの飛散オイルの供給が行われるのみである。
なお、直動型動弁装置で用いるタペットの外周面の潤滑性を向上させるようにした技術の一例が特開平8−14021号公報(特許文献1)に開示されている。
特開平8−14021号公報
上述のように、タペット140の内部空間内に配備される動弁系部材相互間の当接部に対して供給される飛散オイルは、タペットを摺動可能に支持するガイド孔120の環状周壁130の下端縁とアッパーデッキ180の上面との間に側方を向いて略環状に形成された開口190を通過してくるものであり、その開口190を通過してくる飛散オイル量は比較的少なく、潤滑油の油量不足を招きやすいという問題がある。特に、タペット頂壁の内壁面とステムエンド151が互いに接する接触部aの隙間は飛散オイルの到達量が少なく、互いの接触部aの潤滑性が低下し、磨耗が過度に進む傾向にあり、潤滑性の改善が望まれている。
なお、別途にオイルジェット装置を用いることも考えられるが、装着スペース確保の困難性やコスト増を招くといった問題を生じやすい。更に、特許文献1の技術ではタペットの外周壁の潤滑性を改善することができるが、タペットの内部空間内に配備される動弁系部材相互間の潤滑性を改善することはできない。
本発明は、上述のような問題を解消するものであり、装着スペース確保やコスト増といった問題を招くことなく、タペットの内部空間内の動弁系部材相互間の当接部に対する潤滑油供給量を比較的増加させて磨耗を抑制できるエンジン動弁系の潤滑装置を提供することにある。
請求項1の発明は、シリンダヘッドの動弁系収容室と対向する内側壁にカム及びバルブ間に介装されるタペットを摺動可能に支持するガイド孔が形成されたエンジン動弁系の潤滑装置において、上記内側壁の一部をなし上記ガイド孔周りの環状周壁の下端を上記動弁系収容室の底壁を成すアッパーデッキに結合することで上記ガイド孔の下方にガイド孔延出部が形成され、上記動弁系収容室に開放され、同動弁系収容室から流れ込んだ潤滑油を上記環状周壁に形成された横向き開口を経て上記ガイド孔延出部に流入させる落とし穴が上記アッパーデッキに形成され、上記横向き開口に連通すると共に上記ガイド孔延出部の下部であって上記内側壁に近接する部位にシリンダヘッドの長手方向に延びる油溜り溝が形成され、上記横向き開口は油溜り溝と略同一高さの底面が形成され他の部分が比較的狭めて絞り状に形成されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のエンジン動弁系の潤滑装置において、上記ガイド孔延出部の低壁は上記バルブに閉弁付勢力を付与するスプリングのばね受け部として形成され、その周囲に上記油溜り及び絞り状の横向き開口が配設されたことを特徴とする。
本発明は、カム及びバルブ間に介装されるタペットがガイド孔に沿って上下動することで、その下方のガイド孔延出部の容積が増減し、ガイド孔延出部に連通し油溜り溝と略同一高さの底面を形成され他の流路面が比較的狭められた絞り状の横向き開口を通して空気が高速で出入りすることとなり、その際、横向き開口と対向している油面のオイルが高速空気流と共にガイド孔延出部内に吸い込まれ、横向き開口が対向する油溜りのオイルがこの高速空気流に引き込まれ飛散オイルとなり、これが高速空気流と共にガイド孔延出部内に吸い込まれた際にタペットの内部空間内の動弁系部材相互間、例えばタペットとステムエンドとの当接部位に達して潤滑油を容易に供給できる。更に、落とし穴が、油溜り溝及び横向き開口側の底面とアッパーデッキ側の主要底面との間に段差を形成するので、この段差により動弁系収容室のオイルが落とし穴を経て横向き開口や各油溜り溝に流入することを容易化できる。
更に、本発明は、油溜り及び絞り状の横向き開口からの飛散オイルをスプリングの作動によりさらに飛散を促進させて、タペットの内部空間内の動弁系部材相互間、例えばタペットとステムエンドとの当接部位に潤滑油を容易に供給できる。
図1、2、3には本発明の一実施形態としてのエンジン動弁系の潤滑装置Aを装着したエンジン1を示した。このエンジン1はシリンダブロック2の上向き面にシリンダヘッド3の下壁301を重ね、互いを複数のヘッドボルト4により一体的に締結してエンジン本体の要部を形成している。
このエンジン本体はシリンダヘッド3の長手方向X(図1、2で紙面垂直方向)に複数の気筒を順次配設する多気筒エンジンを成すもので、シリンダヘッド3の下壁301の下部に形成された各燃焼室C(図1、2、3には1つの燃焼室を示す)との対向壁faには吸、排気ポート5、6がそれぞれ一対づつ形成される4バルブエンジンを成している。なお、図3に示すように一対の排気ポート6は互いに合流して単一の排気ポート流出口601を形成しており、吸気ポート5側もほぼ同様に単一の吸気ポート流入口501(図2参照)を形成している。
シリンダヘッド3はその下壁301の上側に複数のポート形成壁やウォータージャケット形成壁としての機能を有するアッパーデッキ7を備え、アッパーデッキ7の上側に動弁系収容室8を形成している。なお、シリンダヘッド3には不図示のヘッドカバーがボルト止めされることで動弁系収容室8が閉空間に保持され、この動弁系収容室8に各気筒の吸、排気弁9、11を駆動する吸、排気側の動弁系VI、VEが収容されている。
エンジン1はDOHC式エンジンであり、動弁系収容室8にはシリンダヘッド3の長手方向X(図1、2で紙面垂直方向)に延びる一対の吸、排気カム軸12、13が所定間隔を介し平行に配備される。吸、排気カム軸12、13はその複数箇所が軸受け部材14を介してシリンダヘッド3の内壁側に枢支されており、不図示の回転伝達系を介しクランク軸(不図示)に連結され、クランク軸の1/2の回転速度で回転駆動される。
図1、2に示す吸、排気側の動弁系VI、VEは吸、排気弁9、11のステムエンド901、111がタペット15の頂壁151を介し吸、排気カム16、17と対向するように構成された直動型動弁装置を成している。
ここで吸気弁9は吸気側の動弁部材により、排気弁11は排気側の動弁部材により夫々開閉駆動され、同様の潤滑装置が付設されることより、以下、ここでは排気側の動弁系VEを主に説明する。
図1に示すように、燃焼室Cの排気ポート6を開閉する排気弁11のバルブステム112はバルブガイド18を介してアッパーデッキ7側にステム長手方向に沿って摺動自在に支持されている。排気弁11の突端のステムエンド111は逆カップ状のタペット15に覆われ、タペット15の頂壁151の内壁に凸設されたボス部152に当接する。
シリンダヘッド3内の動弁系収容室8の低壁を成すアッパーデッキ7及び内側壁19の各燃焼室Cとの対向部位には一対の環状周壁21が互いに一体化された状態(図3参照)で突き出し形成される。このような一対の環状周壁21内にはガイド孔22が形成され、ここに逆カップ状のタペット15が摺動可能に嵌着されている。
タペット15の頂壁151の上面には排気カム軸13と一体回転する排気カム17が摺接可能に当接する。
排気弁11は排気ポート6を開閉する傘部113を備え、その反対側のステムエンド111をスプリング22の閉弁方向の付勢力Fcをリテーナ24及びコッタ25を介し受けるように形成される。即ち、2つ割されるコッタ25はステムエンド111の近傍の環状凹溝に嵌合するよう形成され、両コッタ25の外周面を成すテーパー面にリテーナ24の中央のテーパー穴241が係合することで、リテーナ24をコッタ25を介し係止させることができる。
リテーナ24は環状ばね受け部242を形成され、環状ばね受け部242には排気弁11に閉弁方向の付勢力Fcを付与するスプリング22の上端が係合する。なお、スプリング22の下端はアッパーデッキ7側に形成されたばね受け部26に当接している。
図2、3に示すように、シリンダヘッド3の動弁系収容室8内であって各燃焼室Cとの対向部位に配備された一対の環状周壁21にはガイド孔20が形成され、そのガイド孔20の下側は更に下方にガイド孔延出部27が延出形成され、各ガイド孔延出部27の下壁の中央にばね受け部26がそれぞれ形成されている。
このように各ガイド孔20周りの各環状周壁21はガイド孔延出部27をも覆うように下方に延出形成され、アッパーデッキ7に一体結合するとともにシリンダヘッド3の内側壁19にも一体結合し、膨出状のバルブ支持部Bを成している。
ところで各ガイド孔延出部27の下部であって、シリンダヘッド3の内側壁19側に近接する部位にはシリンダヘッド3の長手方向Xに延びる油溜り溝28が形成される。
各ガイド孔延出部27の下壁の油溜り溝28は互いに対向する側が環状周壁重合部21w(図3参照)に形成された連絡孔29を通して連通し、夫々の連絡孔29と反対側である外側が各環状周壁21に形成された絞り状の横向き開口31を介し動弁系収容室8内に連通する。
ここで、アッパーデッキ7側の各環状周壁21との近傍部位には動弁系収容室8に開放される落とし穴32が形成され、同落とし穴32に連通するように横向き開口31が形成されている。
このような各油溜り溝28、連絡孔29及び横向き開口31はほぼ同一高さの低面を備え、相互間でのオイルの流動を容易化している。
ここで、動弁系収容室8の底壁を成すアッパーデッキ7側には複数のリブ32やヘッドボルト4の締結用のボス部33が突き出し形成されるが、これらを迂回して動弁系収容室8の底壁の主要底面に達したオイルが落とし穴32に流れ込むことができるように形成されている。しかも、各油溜り溝28及び横向き開口31側の底面はアッパーデッキ7側の主要底面に対して所定量低く形成され、この段差(図1に符号hで示した)により、動弁系収容室8のオイルが落とし穴32を経て横向き開口31や各油溜り溝28に流入することを容易化している。
図1、2に示すように、各横向き開口31は各油溜り溝28及び連絡孔29(図3参照)と略同一高さの底面f1を形成されるが、その他の部位である流路側面fsや上面fuが比較的狭めて形成され、ここでの流路断面積が他の部位より小さな絞り部として形成されている。このため、環状周壁21のガイド孔20に沿ってタペット15が上下動する際、ガイド孔延出部27の容積が増減し、ガイド孔延出部27に連通する絞り状の横向き開口31を通して空気が高速で出入りすることとなる。その際、横向き開口31と対向している油面のオイルはこの高速空気流Jに引き込まれ飛散オイルとなり、これがガイド孔延出部27内に吸い込まれた際にタペット15の内部空間内の動弁系部材相互間、例えばタペット15とステムエンド111との当接部位に達して、同部に潤滑油を容易に供給でき、磨耗を抑制でき、動弁系部材の耐久性を向上させることができる。
なお、上述のところでは排気側の動弁系VEを主に説明したが、図2に示す如く、吸気側の動弁系VIもほぼ同様の構成を採り、同様の作動を行うことより、ここでは吸気側の動弁系VI及び潤滑装置の重複説明を略す。
上述のエンジン1が駆動すると、直動型動弁装置の駆動により吸、排気弁9、11が各スプリング22の付勢力Fcのみを受ける回転域で吸、排気ポート5、6を閉鎖し、各スプリング22の付勢力Fcに抗して吸、排気カム16、17の押圧力Foを受ける回転域で吸、排気ポート5、6を開放する。そして、吸、排気ポート5、6の開閉が適正回転時期に成されることでエンジン1はその各燃焼室Cで所定の燃焼サイクルを実行させて出力を発生させる。
このようなエンジン1ではその駆動時に、不図示のオイル循環系から吸、排カム軸12、13側にオイルが常時供給され、供給されたオイルはアッパーデッキ7に順次落下し、不図示のオイル流下路側に流動すると共に、一部は落とし穴32に流れ込んだ上で横向き開口31や各油溜り溝28内に流入する。
このような状態でガイド孔20に沿ってタペット15が上下動すると、絞り状の横向き開口31を通して空気が高速で出入りし、横向き開口31と対向している油面のオイルが高速空気流Jと共にガイド孔延出部27内に吸い込まれ、或いは落とし穴32側に吹き出されることが繰り返される。この場合、ガイド孔延出部27内に吸い込まれたオイルはタペット15の内部空間内の動弁系部材に飛散して付着する。しかもスプリング22の変位作動も加わり、タペット15の内部空間内で飛散オイルは気流と共に拡散し、ステムエンド111、両コッタ25、タペット15のボス部152にも十分に付着する。このように動弁系部材の相互間、例えばタペット15とバルブエンド111との当接部位に潤滑油を容易に供給でき、磨耗を容易に抑制でき、動弁系部材の耐久性を向上させることができる。
図1、2に示したエンジン動弁系の潤滑装置Aはガイド孔20に沿ってタペット15が上下動する際、ガイド孔延出部27の容積が増減を繰り返すことで絞り状の横向き開口31を通して空気が高速で出入りするが、図4に示すようなエンジン動弁系の潤滑装置A1を形成しても良い。なお、この潤滑装置A1はシリンダ状の環状周壁21に一方弁35が付加装着される点のみが図1、2のエンジン動弁系の潤滑装置Aと相違し、その他の構造は同一のため、重複部分の説明を略す。
このエンジン動弁系の潤滑装置A1はシリンダヘッド3の内側壁19側であって各燃焼室Cとの対向部分に動弁系収容室8の中央側に突出すように一対の環状周壁21からなる膨出状のバルブ支持部Bを突き出し形成している。図3の2点鎖線で示すように、一方弁35は環状周壁21の動弁系収容室8の中央側対向壁に夫々装着されている。
図4に示すように、環状周壁21の動弁系収容室8の中央側との対向壁であってガイド孔延出部27との対向部位には弁受け部37が形成され、弁受け部37の中央にはガイド孔延出部27に連通する通気穴38が形成されている。この通気穴38の弁受け部37における開口は弁受け部37の座面39に接合する薄板弁体40で覆われ、同薄板弁体40はその上側部位を2本のボルト41で座面上側の締結部に締付け結合されている。
この薄板弁体40は耐熱性、耐油性の樹脂薄板であり、その弾性変形によって、座面39に対して接離できるように形成される。即ち、環状周壁21のガイド孔20でタペット15が下方移動すると通気穴38の内方のガイド孔延出部27が正圧化し、通気穴38を経て空気が薄板弁体40を弾性変形させて押し開き、ガイド孔延出部27側の圧力が高まることを防止できる。逆に、ガイド孔20でタペット15が上方移動するとガイド孔延出部27が負圧化し、薄板弁体40は座面39に圧接して、通気穴38の開口を閉じ、ガイド孔延出部27側の負圧化を許容できる。
このような、図4のエンジン動弁系の潤滑装置A1は、エンジン駆動時に環状周壁21内のガイド孔20に沿ってタペット15が上下動する。この際、ガイド孔20に沿ってタペット15がカム17による押圧力を受けて下方移動すると、ガイド孔延出部27内の空気は加圧され、通気穴38を経て薄板弁体40を押し開き、外部である動弁系収容室8に放出され、横向き開口31からも一部の空気が動弁系収容室8に放出され、その際比較的少量のオイルが落とし穴32側に吹き出される。
逆に、タペット15がスプリング22による押圧力を受けて上方移動すると、ガイド孔延出部27内の空気が負圧化し、薄板弁体40が通気穴38側に吸い込まれて座面39に接合して開口を閉鎖する。これによりガイド孔延出部27内が負圧化して、絞り状の横向き開口31からのみ空気をガイド孔延出部27内に高速で吸い込み、空気と共に油面のオイルがガイド孔延出部27内に飛散する。このため、ガイド孔延出部27内に吸い込まれたオイルはタペット15の内部空間内の動弁系部材であるステムエンド111、両コッタ25、リテーナ24のボス部に十分に付着し、潤滑性を向上させる。
図4のエンジン動弁系の潤滑装置では、タペット15を下方に作動させると加圧空気が薄板弁体40を開いて排出するので、ガイド孔延出部27内の加圧に消費されるカム軸側の回転エネルギロスを低減できる。
しかも、横向き開口31から比較的少量の空気が排出されるのでオイル飛散量が比較的少なく、横向き開口31近傍のオイル量を比較的十分保持することができる。このためタペット15の上方作動時には横向き開口31と対向している油面のオイル量が比較的十分保持されることで高速空気流に引き込まれる飛散オイル量を比較的多くすることができ、常時、タペット15の内部空間内の動弁系部材相互間、例えばタペット15とステムエンドとの当接部位に潤滑油を容易に供給でき、磨耗を抑制でき、動弁系部材の耐久性をより向上させることができる。
本発明は4バルブ式の直動型動弁装置に適応されるとして説明されていたが、2バルブ式の直動型動弁装置を備えたエンジンにも本発明を同様に適用できる。
本発明の一実施形態としてのエンジン動弁系の潤滑装置を備えたシリンダヘッドの排気側要部切欠断面図である。 図1のエンジン動弁系の潤滑装置を備えたエンジンのエンジン本体上部の要部切欠断面図である。 図1のエンジン動弁系の潤滑装置を備えたシリンダヘッドの動弁系収容室内の要部切欠断面図である。 本発明の他の実施形態が適用されたシリンダヘッドの排気側の要部切欠断面図である。 従来の直動型動弁装置が装着されたシリンダヘッドの要部切欠断面図である。
符号の説明
1 エンジン
3 シリンダヘッド
7 アッパーデッキ
8 動弁系収容室
11 排気バルブ
15 タペット
17 排気カム
19 内側壁
20 ガイド孔
21 環状周壁
27 ガイド孔延出部
28 油溜り溝(油溜り)
31 横向き開口
A エンジン動弁系の潤滑装置
C 燃焼室

Claims (2)

  1. シリンダヘッドの動弁系収容室と対向する内側壁にカム及びバルブ間に介装されるタペットを摺動可能に支持するガイド孔が形成されたエンジン動弁系の潤滑装置において、
    上記内側壁の一部をなし上記ガイド孔周りの環状周壁の下端を上記動弁系収容室の底壁を成すアッパーデッキに結合することで上記ガイド孔の下方にガイド孔延出部が形成され、
    上記動弁系収容室に開放され、同動弁系収容室から流れ込んだ潤滑油を上記環状周壁に形成された横向き開口を経て上記ガイド孔延出部に流入させる落とし穴が上記アッパーデッキに形成され、
    上記横向き開口に連通すると共に上記ガイド孔延出部の下部であって上記内側壁に近接する部位にシリンダヘッドの長手方向に延びる油溜り溝が形成され、
    上記横向き開口は油溜り溝と略同一高さの底面が形成され他の部分が比較的狭めて絞り状に形成されたことを特徴とするエンジン動弁系の潤滑装置。
  2. 請求項1記載のエンジン動弁系の潤滑装置において、
    上記ガイド孔延出部の低壁は上記バルブに閉弁付勢力を付与するスプリングのばね受け部として形成され、その周囲に上記油溜り及び絞り状の横向き開口が配設されたことを特徴とするエンジン動弁系の潤滑装置。
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