JP4967894B2 - 信号処理装置、信号処理方法、プログラム、ノイズキャンセリングシステム - Google Patents
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Description
一般的にノイズキャンセリングシステムでは、上記各特許文献に記載されるように、音響再生装置側にノイズ検出用のマイクロフォンが備えられ、その収音信号に基づきノイズ成分を打ち消すような逆相信号を生成してこれをオーディオ信号側に加算することで、ノイズキャンセルを実現するようにされている。
このFB方式に対応するノイズキャンセリングシステムでは、ヘッドホン装置における装着部101の内側に対し、マイクロフォン103が設けられることになる。ここで、装着部101は、聴取者の耳に対して装着される部分であって、この図に示すいわゆる密閉型のヘッドホン装置の場合には、耳全体を密閉するようにして覆うハウジング部分が相当する。このとき、図示するようにして装着部101の内側には、音響再生を行うための振動板ユニット102が設けられているので、上記マイクロフォン103としては、上記振動板ユニット102からの出力音も収音するようにされる。つまり、FB方式では、ヘッドホン装置に対して設けられたマイクロフォン103によって、外部のノイズ源110より発せられた外部ノイズと共に、振動板ユニット102からの出力音も収音することを前提とした手法となっている。このことで、図中マイクロフォン103→マイクアンプ104→FB方式NC(ノイズキャンセル)フィルタ105→加算器106→ドライブ回路108→振動板ユニット102→マイクロフォン103によるフィードバックループが形成されることになる。
FB方式NCフィルタ105は、上記マイクアンプ104より入力された収音信号に対して、FB方式に対応した所定の信号特性(β特性)を与える(ここでは「−β」)。ここで、このβ特性は、予め上述のフィードバックループを構成する各部の伝達関数(振動板ユニット102からマイクロフォン103までの空間伝達関数も含む)を考慮して、聴取者により外部ノイズが低減されて聴取されるようにして設定されたものとなる。換言すれば、当該β特性が上述したフィードバックループ内において与えられることで、振動板ユニット102を介して出力された音とノイズ源110からの外部ノイズとが装着部101内で空間的にミックスされた際、聴取者によって上記外部ノイズが低減されて知覚されるようになっている。
ドライブ回路108は、上記加算器106からの加算信号を増幅してドライブ信号を生成し、当該ドライブ信号に基づき振動板ユニット102を駆動する。
そこで、このような音質劣化の抑制を図るために、オーディオ信号に対し予めEQ107によるイコライジング処理を施すようにされている。具体的には、図示するように上記EQ107によりイコライジング処理を施したオーディオ信号を、先の加算器106に入力するようにされている。
このようにフィードバックループへの加算前に予めオーディオ信号に対するイコライジング処理を行っておくものとすれば、フィードバックループへの加算後のオーディオ信号成分の音質劣化を効果的に抑制することができる。
ここで、EQ107の実際の構成としては、例えば入力信号に対して所定の目標特性(周波数特性)を与えるアナログフィルタ回路で実現することができるが、その場合、上記のようにβ特性の切り替えに応じてイコライジングの目標特性の切り替えを可能とするには、それぞれ別々の目標特性を設定した複数のアナログフィルタ回路を設けておき、その中からオーディオ信号に対するイコライジング処理を行う回路をスイッチングにより選択するという構成を採ることになる。
このようにアナログ回路で組む場合には、複数のフィルタ回路を備えなければならないという点で、回路実装面積の拡大、及びそれに伴う装置サイズの大型化を招き、また部品点数の増加に伴うコストアップも助長されてしまう。
この場合、デジタルフィルタを用いることから、特性の変更はフィルタ係数等のパラメータの変更で可能となり、アナログ回路とする場合のように複数のフィルタ回路を構成する必要はなくなるが、目標特性の切り替えを可能とするためにはそれぞれの特性を実現するために必要なデジタルフィルタの係数を用意しておく必要があり、その分、DSPのハードウエアリソースを多く要したり、処理負担の増化を招くものとなってしまう。
つまり、本発明の信号処理装置は、聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットとマイクロフォンとが設けられた音響再生装置における、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する信号処理装置であって、入力オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化手段を備える。
また、上記入力オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化手段を備える。
また、上記マイクロフォンにより得られる収音信号を増幅する増幅手段と、上記増幅手段により増幅された上記収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算手段とを備える。
また、上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成手段を備える。
また、上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算手段を備える。
さらに、上記第2加算信号に基づき上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段を備えるものである。
すなわち、本発明のノイズキャンセリングシステムは、聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットが設けられた音響再生装置と、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する信号処理装置とを備えて構成されるものである。
そして、上記音響再生装置は、上記装着部の内側にマイクロフォンを備える。
また、上記信号処理装置は、入力オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化手段と、上記入力オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化手段とを備える。
また、上記マイクロフォンにより得られる収音信号を増幅する増幅手段と、上記増幅手段により増幅された上記収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算手段とを備える。
また、上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成手段を備える。
また、上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算手段と、上記第2加算信号に基づき上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを備えるものである。
なお、実際の構成において完全に無相関とすることが困難であるとされる場合にも、従来と比較すれば目標特性とβ特性との相関性(関連性)は大幅に減らすことができることに変わりはなく、その場合においても後述のような充分な効果を奏する。
これにより、β特性を可変とする場合にも、等化処理における目標特性を、変更されたβ特性に応じて変更させる必要はなくなり、その分、等化処理を実現するための構成の簡略化を図ることができる。
例えば、等化手段をアナログ回路で実現する場合には回路規模の縮小化、それに伴う装置小型化が図られ、また部品点数の削減による低コスト化が図られる。また、等化処理をデジタルシグナルプロセッサによるデジタル信号処理で実現する場合には、デジタルフィルタの係数の削減が図られ、その分ハードウェアリソースの削減や処理負担の軽減を図ることができる。
<従来の前入れ方式、後入れ方式>
先ずは実施の形態の説明に先立ち、従来のFB(フィードバック)方式によるノイズキャンセリングシステムで採用されていた、前入れ方式と後入れ方式について説明しておく。
図1は、従来のFB方式によるノイズキャンセリングシステムの構成を、フィードバックループを構成する各部の系の伝達関数をブロック化して表している。図1(a)は前入れ方式によるノイズキャンセリングシステムの構成を、また図1(b)は後入れ方式によるノイズキャンセリングシステムの構成を表している。
先ず、図中の伝達関数ブロック1(伝達関数M)は、図14におけるマイクロフォン103による伝達関数とマイクアンプ104による伝達関数を掛け合わせたものに相当する。また、伝達関数ブロック3(伝達関数−β)は、図14におけるFB方式NC(ノイズキャンセル)フィルタ105によって与えられる信号特性−βに相当する。さらに、伝達関数ブロック4(伝達関数A)は、ドライブ回路108による伝達関数に相当し、伝達関数ブロック5(伝達関数H)は、ヘッドホン装置における振動板ユニット102による伝達関数と、振動板ユニット102からマイクロフォン103までの空間の伝達関数とを掛け合わせたものに相当する。
また、図1(b)における伝達関数ブロック6(伝達関数E2)としても、音質劣化の抑制を図るために入力オーディオ信号Sに与える周波数特性に相当するものである。
図1(a)の場合は、伝達関数ブロック2(E1)を介した入力オーディオ信号Sを、伝達関数ブロック3(−β)と伝達関数ブロック1(M)との間に加算するものとしている。すなわち信号特性−βの付与前に加算する前入れ方式となる。
なお、確認のために述べておくと、先の図14に示した構成例は、EQ107の出力がFB方式NCフィルタ105とドライブ回路108との間に加算されることからも理解されるように、図1(b)に示される後入れ方式に属するものとなる。
このようにして、信号特性−βの切り替えに応じ、音質劣化抑制のためのイコライジング処理の目標特性も変化させなければならいという点について、以下で検証してみる。
図1(a)にて説明したように各部の伝達関数をM、E1、−β、A、Hとし、且つ音圧P1、ノイズ成分N、伝達関数ブロック5の出力Q1(計算のための中間値として考える)を定義としたとき、前入れ方式によるノイズキャンセリングシステムでは以下の[式1][式2]の関係が成り立つことになる。
なお、上記「K」の特性は、周波数特性をもたないゲイン分のみであるとすると、入力オーディオ信号Sの成分をそのまま音圧P1として伝達させることに相当し、或いはK=Hとすれば、伝達関数Hを介した特性となり、ノイズキャンセル機能を効かせないパッシブ性能と等価となり、ノイズキャンセルのON/OFFによって音の差を付けない場合に用いられる。音圧P1に特定の特性をもたせるのであれば、周波数特性を考慮してKの特性を設計すればよい。
図1(b)に示す後入れ方式の場合のノイズキャンセリングシステムにおいては、次の[式6][式7]が成り立ち、これによって[式8]が求まる。
そして、これら[式5][式10]に注目すると、E1、E2としては、それぞれβに依存するものとなることが理解できる。すなわち、E1、E2はそれぞれβと相関(関連)するものとなっており、このことで、βを可変とする場合は、それに応じてE1、E2も変更しなければならないものである。
ここで、上記により説明した各式において、音圧P1、音圧P2を表す[式3]、[式8]に着目してみると、前入れ方式の場合における[式3]では、入力オーディオ信号Sに与えられる係数には、分子にβが含まれていることが確認できる。一方で、後入れ方式とした場合の[式8]においては、入力オーディオ信号Sに与えられる係数の分子にβが含まれないものとなっている。
この点に鑑み、本出願人は、次の図2に示されるように伝達関数ブロック3(β)の前後に対してオーディオ信号成分を加算する構成を想起した。そして、この構成について、E1、E2の試算を行ったところ、E1、E2がβと無相関(無関連)となることを確認した。
この図に示されるように、実施の形態としての前後入れ方式では、先の図1(a)と同様に伝達関数ブロック2(E1)を介した入力オーディオ信号Sを伝達関数ブロック1(M)と伝達関数ブロック3(−β)との間に加算すると共に、さらに図1(b)と同様に、伝達関数ブロック6(E2)を介した入力オーディオ信号Sを伝達関数ブロック3(−β)と伝達関数ブロック4(A)との間に加算するものである。
この図3中の破線により囲うように、入力オーディオ信号Sに対して目標特性E1、目標特性E2を与える構成としては、入力オーディオ信号Sに対し信号特性Kを与える伝達関数ブロック7を共通に設けた上で、当該伝達関数ブロック7からの出力を分岐させて、それぞれ信号特性−Mを与える伝達関数ブロック8と、信号特性1/AHを与える伝達関数ブロック9とに入力させるものとする。
これにより、上記伝達関数ブロック7と伝達関数ブロック8とによりオーディオ信号Sに対し目標特性E1=−KMを与えることができ、一方、伝達関数ブロック7と伝達関数ブロック9とによりオーディオ信号Sに対し目標特性E2=K/AHを与えることができる。
なお、実際には、1/Hなる特性を厳密に設定することは困難であるので、これを模した特性、或いは近似した特性を設定することになる。
また、図3において、破線により囲う以外の構成は先の図2に示すものと同様であるため同一符号を付して説明は省略した。
以下、上記により説明した実施の形態としての前後入れ方式を採用した、各実施の形態としての信号処理装置の構成について説明していく。
図4は、本発明の第1の実施の形態としての信号処理装置について説明するための図として、第1の実施の形態の信号処理装置を備えて構成されるオーディオプレイヤ15と、当該オーディオプレイヤ15と接続されて音響再生を行うヘッドホン11とを備えて成るノイズキャンセリングシステム10の構成を示している。なお、図4ではオーディオプレイヤ15とヘッドホン11の双方の内部構成をブロック図により示している。
また、上記マイクロフォン13は、聴取者によって振動板ユニット12からの出力音とヘッドホン11外部の音(外部音)とが聴取される聴取点と近接するような位置関係となるようにして、装着部101の内側に対して設けられる。
何れのタイプとする場合も、上記振動板ユニット12とマイクロフォン13としては、装着部の内側に対して設けられればよい。このように振動板ユニット12とマイクロフォン13とが同じ装着部の内側に対して設けられることで、マイクロフォン13によって振動板ユニット12からの出力音と外部音の双方を収音させることができる。つまり、これによってFB方式によるフィードバックループが成立するように図ることができる。
なお、図示の都合上省略したが、ヘッドホン11側には、実際には上記マイク入力端子Tminと接続されるマイク出力端子が備えられ、上記収音信号は、これらのマイク入/出力端子が接続されて上記マイクアンプ16に対して供給されるものとなる。
先ず、上記イコライザ18、第1イコライザ19、第2イコライザ20は、それぞれ先の図3に示した伝達関数ブロック7、伝達関数ブロック8、伝達関数ブロック9に対応するものであり、イコライザ18は、入力されるオーディオ信号に対して所要の信号特性Kを与えると共に、第1イコライザ19、第2イコライザ20は、先に説明した前後入れ方式に対応する音質劣化抑制のための信号特性−M、信号特性1/HMを与える。
具体的に、上記イコライザ18は、入力されるオーディオ信号に対し上記信号特性Kを目標特性としたイコライジング処理を行って、その結果を第1イコライザ19、第2イコライザ20のぞれぞれに対して供給する。第1イコライザ19は、上記イコライザ18より入力したオーディオ信号に対し、信号特性−Mを目標特性としたイコライジング処理を行い、加算器17に出力する。また、第2イコライザ20は、上記イコライザ18より入力したオーディオ信号に対し、信号特性1/HMを目標特性としたイコライジング処理を行い、加算器22に出力する。
これにより、上記加算器17に対しては、実施の形態としての前後入れ方式による前入れ側の系に対応して目標特性E1=−KMが与えられたオーディオ信号が供給される。また、上記加算器22に対しては、前後入れ方式による後入れ側の系に対応して目標特性E2=K/HMが与えられたオーディオ信号が供給されるものとなる。
なお、以下では便宜上、上記第1イコライザ19から加算器17に供給されるオーディオ信号を第1EQ信号とし、上記第2イコライザ20から加算器22に供給されるオーディオ信号を第2EQ信号とする。
そしてこの場合、FB方式NCフィルタ21は、上記信号特性(−β)として複数の異なる特性を可変的に設定できるように構成されている。FB方式NCフィルタ21は、このような信号特性(−β)の切り替えを、後述する制御部25からの切替指示に基づき行うようにされる。
ドライブ回路23により生成されたドライブ信号は、信号出力端子Toを介してヘッドホン11の振動板ユニット12に対して供給される。
なお、このようなドライブ信号の系についても、実際には、ヘッドホン11側に上記信号出力端子Toに接続される信号入力端子が備えられ、上記ドライブ信号は、上記信号出力端子Toから当該信号入力端子を介して振動板ユニット12に供給されるものとなる。
制御部25に対しては、操作部24からの操作信号が供給される。操作部24は、例えばオーディオプレイヤ15の筐体外部に表出するようにして設けられた複数の操作子を備え、操作の行われた操作子に対応する操作入力信号を上記制御部25に対して供給するように構成される。
前後入れ方式の採用により、第1イコライザ19、第2イコライザ20にて設定されるべき目標特性と信号特性−βとを無相関にすることができ、FB方式NCフィルタ21における信号特性−βの切り替えによらず、これら第1イコライザ19、第2イコライザ20における目標特性は一定とすることができる。
この場合、第1イコライザ19、第2イコライザ20としてはアナログ回路で構成される場合を例示しているが、このようなアナログの回路構成とする場合、従来の前入れ方式または後入れ方式を採用する際には、先に説明したようにそれぞれの信号特性−βに対応させた別々の目標特性を設定した複数のフィルタ回路を設けておく必要があったが、上記本実施の形態の構成によれば、イコライジング処理の目標特性は一定とすることができるので、上記第1イコライザ19、第2イコライザ20としてのフィルタ回路はそれぞれ1つのみ設ければよいものとすることができる。
この結果、従来と比較して回路実装面積の削減やそれによる装置の小型化が図られ、また部品点数の削減による装置製造コストの削減も図ることができる。
ここで、第1の実施の形態では、FB方式NCフィルタ21としてもアナログ回路により構成するものとしているが、このようなアナログ回路構成によって信号特性−βの切り替えを可能とするためには、イコライザの場合と同様、例えばそれぞれ別々の信号特性−βを与えるように構成された複数のフィルタ回路を設け、制御部25からの切替指示信号に応じてこれら複数のフィルタ回路を選択するスイッチを設けておき、当該スイッチの切り替えによって第1加算信号に何れかのフィルタ回路による信号特性−βを与えるように構成することになる。つまり、フィルタ回路を複数備える分、回路実装スペースの拡大化に伴う装置の大型化や、コストアップなどが問題となる。
そこで、第2の実施の形態では、図4にて説明したFB方式NCフィルタ21としての動作を、DSP(Digital Signal Processor)によるデジタル信号処理によって実現するように構成する。
この場合のオーディオプレイヤ31において、マイクアンプ16からの収音信号は、A/D変換器33を介してデジタル信号に変換されてDSP35に入力される。また、オーディオ信号はA/D変換器25を介してデジタル信号に変換されてDSP35に入力される。また、DSP35により出力されるデジタル信号(第2加算信号)は、D/A変換器36を介してアナログ信号に変換されてドライブ回路23に供給される。
EQ処理部35bは、上述したA/D変換器34を介して入力されるオーディオ信号に対し、目標特性Kとしての周波数特性を与える。また第1EQ処理部35cは、上記EQ処理部35bによりイコライジング処理されたオーディオ信号に対し、目標特性−Mとしての周波数特性を与える。
また、第2EQ処理部35dは、上記EQ処理部35bによりイコライジング処理されたオーディオ信号に対し、目標特性1/HMとしての周波数特性を与える。
NCフィルタ処理部35eは、上記デジタルフィルタの係数を、制御部32より指示された係数に変更設定する。これによって、ユーザ操作に応じて選択された信号特性−βに切り替えを行うことが可能とされている。
この場合、オーディオプレイヤ31では、予め電車内や飛行機内など、聴取者が置かれるとして想定される外部環境ごとに最適とされる各種のNCモードが用意され、ユーザは、操作部24に対する操作により、これらのNCモードを選択するようにされる。制御部32は、このように選択されたNCモードと対応づけられた係数を、DSP35(NCフィルタ処理部35e)に対して指示するようにされている。
具体的に、この場合のオーディオプレイヤ31には、DSP35が読み出し可能なメモリ37が備えられ、当該メモリ37内に格納されるDSPプログラム37aに従ってDSP35が動作することで、上記により説明した各機能ブロックとしての動作が実現される。
また、第2の実施の形態では、音質劣化抑制のための各イコライザの動作についてもDSP35によるデジタル信号処理で実現するものとしているが、このことによれば、アナログ回路による各イコライザの実装スペースを省略することができ、この点でも装置小型化、部品点数の省略、低コスト化を図ることができる。なお、このような装置小型化や低コスト化の効果は、DSP35のデジタル信号処理により加算器17、22としての動作も実現するようにしたことについても同様のことが言える。
しかしながら、そのような場合にあっても、実施の形態としての前後入れ方式とすることによるメリットは依然として多分にある。そもそもノイズキャンセルのためのβ特性は、例えば300Hz以下など低周波数帯域に関し、比較的大きなゲインアップを行う(例えば30dB以上)ことでフィードバック量を稼ぎ、その効果でノイズキャンセリングを行うものとなる。このことによると、先に説明した従来の前入れ方式、後入れ方式の目標特性E1、E2では分子や分母にβが含まれているため、その分極端なゲインアップ(或いはダウン)を要するフィルタ特性が必要となってしまうことになる。これは、有限なbitの中で演算するDSPに関しては、ヘッドマージンやノイズフロアを考えると不利な処理となる。
これに対し、実施の形態の前後入れ方式を採用する場合には、原理的にはβ特性の変更に応じて目標特性E1、E2を変更させる必要はないことからも理解されるように、βの変更に応じてイコライジング処理の目標特性を変更することがあるとしても、従来方式の場合のような極端なフィルタ特性を与える必要はないものとできる。この意味で、実施の形態としての前後入れ方式は有効であり、より実用的な手法であると言える。
続いて、第3の実施の形態について説明する。
図6は、第3の実施の形態としてのノイズキャンセリングシステム40の構成を示している。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同様にDSP35によるデジタル信号処理でNCフィルタ処理を行うとした上で、別途、アナログ回路によるNCフィルタ42によりNCフィルタ処理を行う系を追加するものである。
具体的には、図中のオーディオプレイヤ41として、先の図5に示したオーディオプレイヤ31の構成に対しNCフィルタ42と加算器43とを追加するものとしている。なお、この場合のヘッドホン11の構成、及びオーディオプレイヤ41の上記NCフィルタ42と加算器43以外の構成は先の第2の実施の形態の場合と同様となるので同一符号を付して説明は省略する。
そこで第3の実施の形態としては、DSP35においては所定の周波数までの帯域を対象としたNCフィルタ処理を行うものとし、遅延が問題となる高域についてのNCフィルタ処理を、上記のように別途設けられたNCフィルタ42を用いて行うようにするものである。
確認のために述べておくと、この場合のDSP35における上記信号特性−βdとしては、外部音の所定周波数以下の帯域がキャンセルされて聴取者に聴取されるようにするために収音信号に対して与えるべきとして設定された信号特性となる。つまりこの場合のDSP35(NCフィルタ処理部35e)においては、このように所定周波数以下の帯域をキャンセルするようにして設定された複数の信号特性−βdのうちから、操作に応じた信号特性−βdを選択的に設定するようにされる。
なお、先に説明したように、NCフィルタ処理部35eとしては、制御部32から指示される係数に基づき信号特性の切り替えを行うものであることから、実際の構成においては、制御部32にて各NCモードと対応づけられる係数として、上記のように所定周波数以下の帯域がキャンセルされて聴取者に聴取されるように設定された係数を格納しておくということになる。
すなわち、高域については固定の信号特性によるノイズキャンセリングで充分であって、DSP35側で低域側について可変による信号特性付与を行うものとすることで、外部ノイズ特性に応じた適切なノイズキャンセリングを行うことができるものである。
この図7において、伝達関数ブロック1(M)は、図6との対応ではマイクロフォン13のマイク特性とマイクアンプ16のマイクアンプ特性を掛け合わせたものに相当する。また、伝達関数ブロック4(A)は、パワーアンプ特性などドライブ回路23により与えられる信号特性に相当するものとなり、伝達関数ブロック5(H)は、振動板ユニット12の構造等によって出力音に与えられる特性(いわゆるヘッドホン特性)に相当する伝達関数と、振動板ユニット12からマイクロフォン13までの空間の伝達関数とを掛け合わせたものとなる。
一方で、入力オーディオ信号Sが伝達関数ブロック46(E1)と伝達関数ブロック47(E2)とに供給される。伝達関数ブロック46は、図6におけるイコライザ処理部35bと第1EQ処理部35cとの組に相当し、入力オーディオ信号Sに対し目標特性E1を与える。また伝達関数ブロック47はイコライザ処理部35bと第1EQ処理部35cとの組に相当し、入力オーディオ信号Sに目標特性E2を与えるものとなる。
つまりこの場合、フィードバックループに与えられる総合的なβ特性としては、次のようになる。
β=(βz1・βd・βz2+βa)
先ず、図7に示されているように各部の伝達関数をM、βz1、βd、βz2、E1、E2βa、A、Hとし、且つ音圧P5、ノイズ成分N、計算のための中間値Q4(伝達関数ブロック5の出力)を定義としたとき、この場合のノイズキャンセリングシステムでは以下の[式19][式20]の関係が成り立つことになる。
このことより、上記[式30]については[式32]とおくことができ、また[式31]については[式33]とおくことができる。
具体的に、先の図6に示した構成において、DSP35によるEQ処理部35dにて目標特性をKと設定するとした場合には、第1EQ処理部35cでは目標特性を−Mに設定し、第2EQ処理部35dでは目標特性を(1+βa)/AHと設定すればよいものとなる。
なお、この場合も厳密には1/Hなる特性を設定することは困難であるので、第2EQ処理部35dにおいては、上記(1+βa)/AHを模した、または近似した特性を設定することになる。
図8は、第4の実施の形態としてのノイズキャンセリングシステム51の構成を示している。なお、この図8において、既にこれまでで説明した部分については同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態は、これまでの各実施の形態において信号特性の切り替えをユーザ操作に基づき行うようにしていたものを、ノイズ解析結果に基づき装置側で自動的に行うようにしたものである。
また、このノイズ解析処理部35gによるノイズ解析結果に基づき、最適とされる信号特性−βdを設定するためのノイズ特性・係数対応情報37cが、メモリ37内に格納されている。このノイズ特性・係数対応情報37cは、例えば先に述べた各種のNCモードで想定される各ノイズ特性ごとに、最適とされる信号特性−βdを得るにあたってNC信フィルタ処理部35eにて設定されるべき係数が対応づけられた情報となる。
これにより、外部ノイズ特性に応じた最適とされる信号特性−βdに切り替えが行われるようになっている。
図9は、第5の実施の形態としてのヘッドホン55の構成を示している。なお、この図においても既に説明済みの部分については同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態は、振動板ユニット12に対する駆動信号を生成するための信号処理を行う構成を、ヘッドホン装置に対して一体的に組み込んだものである。
図示するようにして、この場合のヘッドホン55には、振動板ユニット12とマイクロフォン13と共に、先の図8に示したオーディオプレイヤ52側が備えていたマイクアンプ16、A/D変換器33、A/D変換器34、DSP35、D/A変換器36、メモリ37、NCフィルタ42、加算器43、ドライブ回路23が備えられている。なおこの場合、マイクロフォン13からマイクアンプ16に対して収音信号を供給するにあたってのマイク入力端子Tminは省略される。同様に、ドライブ回路23から振動板ユニット12に対してドライブ信号を供給するにあたっての信号出力端子Toとしても省略される。
そしてこの場合、オーディオ信号は、図示するオーディオ入力端子TAinを介して、外部のオーディオプレイヤなど、オーディオ信号の再生出力を行う再生装置より入力されるものとなる。
図10は、第6の実施の形態としてのノイズキャンセリングシステム60の構成を示している。なお、この図においても既に説明済みの部分は同一符号を付して説明を省略する。
第6の実施の形態は、これまでDSP35による処理で実現してきた動作を、CPUの処理によって実現するようにしたものである。
また、制御部32は省略され、操作部24からの操作入力信号がCPU62に対して供給されるようになっている。
なお、例えばこのようなオーディオプレイヤ61としては、特にノート型のパーソナルコンピュータやPDAなど、ポータブルタイプのコンピュータ装置を想定したものとなる。
なお、この図11において、CPU62では、オーディオ信号、収音信号を所定のフレーム単位で扱うものとされる。すなわち、ステップS101〜S104の処理では、信号の加算、特性付与をこのフレーム単位で行うようにされる。
続くステップS104では、上記ステップS103によって得られたNCフィルタ処理後の信号に、先のステップS101にて得られた第2EQ信号を加算して出力する処理を行う。
なおこの場合も、上記切替操作としては、実際にはNCモードを選択する操作となる。すなわち実際には、NCモードごとに係数が対応づけられたモード・係数対応情報がメモリ部63内に格納されており、CPU62は、当該モード・係数対応情報にて選択されたNCモードと対応づけられている係数をステップS104の処理で用いる係数として変更設定することになる。
上記ステップS106の処理を実行すると、図示するようにしてステップS101に戻るようにされる。
ステップS107において、処理を終了すべき状態となっていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS101に戻るようにされる。また、処理を終了すべき状態となったとして肯定結果が得られた場合は処理動作を終了する。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば各実施の形態では、NCフィルタ処理において「−β」なる特性を付与するものとしたが、例えばオーディオ信号の極性を反転して−極性により入力するものとし、ドライブ回路23にて反転アンプによりオーディオ信号を増幅してドライブ信号を生成するように構成した場合には、NCフィルタ処理にて付与する信号特性は「−β」ではなく「β」となる。
この場合は、上記反転アンプに対応する伝達関数ブロックとして、先の図2に示した伝達関数ブロック4(A)に代え、伝達関数ブロック66(−A)が設けられることになる。また、NCフィルタに相当する伝達関数ブロック3(−β)に代えて、伝達関数ブロック65(β)が設けられる。他の構成は図2の場合と同様となる。
先ず、この場合の伝達関数ブロック5(H)からの出力をQ5、この出力Q5とノイズ成分Nとが空間上でミックスされて得られる音圧を音圧P5とおくと、先の図3の場合と同様に、以下の[式34][式35]が成り立つ。
図13は、このようなゲインコントロールのための構成を付加した場合の信号処理装置の構成について説明するための図である。なお、この図13では先の第2の実施の形態の場合と同様にNCフィルタ処理とオーディオ信号に対するイコライジング処理をDSP35のデジタル信号処理で実現する場合の構成を例示し、DSP35以外の構成は例えば先の図2に示したものと同様となるので図示は省略している。また、この場合も、DSP35により実現される処理機能をブロック化して示しており、この図に示される各処理機能はDSP35が図中のメモリ37内に格納されるDSPプログラム37dに基づいたデジタル信号処理を行うことで実現されるものとなる。
この図13においても、既に説明済みの部分については同一符号を付して説明を省略する。
上記レベル監視・ハウリング検出処理部35iは、レベル監視機能として、例えば予め設定された所定の閾値に基づき、収音信号レベルが極大とされるレベルに到達したか否かを判定する。また、これと共にハウリング検出機能として、例えば予め設定されたハウリングの発生が予測される帯域の信号について経時的なレベル変化を検出した結果に基づき、発振によるハウリングが発生した状態となったか否かを判定する。
このような構成により、出力音のレベルが急激に極大化した場合や発振によるハウリングが生じた場合に、聴取者の耳を保護することができると共に、システムの誤動作の防止を図ることができる。
このとき、仮に上記ゲインコントロールのための構成を従来の前入れ方式や後入れ方式を採用する場合に付加したとすると、イコライジング処理の目標特性を変化させないとした場合には、フィードバックループ系のゲイン低下に対し、相対的にイコライジング処理が過剰なものとなってしまい、聴取者に対して異音を知覚させてしまうことになる。通常、このようなゲインコントロール処理は、上記のようなレベル検出結果やハウリング発生有無に応じて時間軸上で連続的に行われることから、これに伴い音質も連続的に変化してしまい、その結果、聴取者に対して大きな違和感を与える虞がある。
このような問題を回避するにあたっては、ゲインコントロールに応じてイコライジング処理の目標特性も連続的に変化させるようにすればよいが、実際において、このような処理は負担が大きく、例えばDSPで実現しようとする場合には処理に要するリソースも格段に大きくなり、実現が困難となる。
また、上記説明では、ゲインコントロール処理はレベル検出とハウリング検出の結果に基づき行うものとしたが、これらの何れか一方のみ、或いはその他の検出結果に基づきゲイン調整を行うように構成することもできる。その場合も、同様にゲインコントロールに応じてイコライジング処理の目標特性を連続的に変化させずに済むという効果は同様に得ることができる。
また、図13では変形例としての動作をデジタル信号処理で実現する場合の構成を例示したが、アナログ回路により同様の動作が得られるように構成することも勿論可能である。
例えば補聴器に適用される場合、入力オーディオ信号Sは、外部の音声を収音するようにして設けたマイクロフォン(ノイズキャンセルのためのフィードバックループを形成するためのマイクロフォン13とは異なる)により収音された音声信号となる。また、携帯電話機、ヘッドセットであれば、入力オーディオ信号Sは電話通信による受信信号に基づく音声信号となる。
或いは、本発明の信号処理装置は、例えば無線により外部のオーディオプレイヤからの再生オーディオ信号を受信し、当該受信したオーディオ信号に基づき、有線接続されたヘッドホンの振動板ユニットを駆動するように構成される受信ユニットにも適用できる。この場合、ヘッドホンには振動板ユニットとマイクロフォンを備え、上記受信ユニット側に本発明の信号処理装置としての構成を与えるものとなる。
Claims (20)
- 聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットとマイクロフォンとが設けられた音響再生装置における、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する信号処理装置であって、
入力オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化手段と、
上記入力オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化手段と、
上記マイクロフォンにより得られる収音信号を増幅する増幅手段と、
上記増幅手段により増幅された上記収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算手段と、
上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成手段と、
上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算手段と、
上記第2加算信号に基づき上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
を備えることを特徴とする信号処理装置。 - 上記第1の等化手段における上記第1の目標特性が、上記マイクロフォンによる伝達関数と上記増幅手段が備えるマイクアンプによる伝達関数とに基づき設定され、
上記第2の等化手段における上記第2の目標特性が、上記駆動信号生成手段が備えるアンプによる伝達関数と上記振動板ユニットによる伝達関数と上記振動板ユニットから上記マイクロフォンまでの空間の伝達関数とに基づき設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 上記第1の目標特性は、上記マイクロフォンによる伝達関数と上記増幅手段が備えるマイクアンプによる伝達関数とを掛け合わせた伝達関数に基づき設定され、
上記第2の目標特性は、上記駆動信号生成手段が備えるアンプによる伝達関数をA、上記振動板ユニットによる伝達関数と上記振動板ユニットから上記マイクロフォンまでの空間の伝達関数とを掛け合わせた伝達関数をHとしたとき、1/AHに基づく特性が設定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。 - 上記第1のノイズ低減信号生成手段は、
複数の上記信号特性から選択した信号特性を上記第1加算信号に対して付与するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 少なくとも上記第1のノイズ低減信号生成手段がデジタルシグナルプロセッサによるデジタル信号処理により実現されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理装置。 - さらに、上記第1の等化手段、上記第1の加算手段、上記第2の加算手段が上記デジタルシグナルプロセッサによるデジタル信号処理により実現されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。 - 上記収音信号に基づいて上記外部音についての解析を行った結果に基づき、上記第1のノイズ低減信号生成手段における信号特性が切り替えられるように制御を行う切替制御手段を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理装置。 - 上記第1のノイズ低減信号生成手段に設定される上記信号特性は、上記外部音の第1の周波数帯域の成分がキャンセルされて上記聴取者に聴取されるようにして設定されており、
上記増幅手段により増幅された収音信号を入力すると共に、当該収音信号に対し、上記外部音における上記第1の周波数帯域よりも高域となる第2の周波数帯域の成分が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第2ノイズ低減信号を生成する第2のノイズ低減信号生成手段と、
上記第2ノイズ低減信号と上記第2加算信号とを加算して第3加算信号を生成する第3の加算手段をさらに備えると共に、
上記駆動信号生成手段は、上記第3加算信号に基づき上記駆動信号を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の信号処理装置。 - さらに、上記第1の加算手段により生成される上記第1加算信号、又は上記第1のノイズ低減信号生成手段により生成される上記第1ノイズ低減信号についてゲイン調整を行うゲイン調整手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットとマイクロフォンとが設けられた音響再生装置における、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する信号処理方法であって、
入力オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化手順と、
上記入力オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化手順と、
上記マイクロフォンにより得られる収音信号を増幅する増幅手順と、
上記増幅手順により増幅した上記収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算手順と、
上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成手順と、
上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算手順と、
上記第2加算信号に基づき上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手順と、
を備えることを特徴とする信号処理方法。 - 上記第1の等化手順における上記第1の目標特性が、上記マイクロフォンによる伝達関数と上記増幅手順で用いるマイクアンプによる伝達関数とに基づき設定され、
上記第2の等化手順における上記第2の目標特性が、上記駆動信号生成手順で用いるアンプによる伝達関数と上記振動板ユニットによる伝達関数と上記振動板ユニットから上記マイクロフォンまでの空間の伝達関数とに基づき設定されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の信号処理方法。 - 上記第1の目標特性は、上記マイクロフォンによる伝達関数と上記増幅手順で用いるマイクアンプによる伝達関数とを掛け合わせた伝達関数に基づき設定され、
上記第2の目標特性は、上記駆動信号生成手順で用いるアンプによる伝達関数をA、上記振動板ユニットによる伝達関数と上記振動板ユニットから上記マイクロフォンまでの空間の伝達関数とを掛け合わせた伝達関数をHとしたとき、1/AHに基づく特性が設定される、
ことを特徴とする請求項10に記載の信号処理方法。 - 上記第1のノイズ低減信号生成手順では、
複数の上記信号特性から選択した信号特性を上記第1加算信号に対して付与する、
ことを特徴とする請求項10に記載の信号処理方法。 - 少なくとも上記第1のノイズ低減信号生成手順をデジタルシグナルプロセッサによるデジタル信号処理により行う、
ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理方法。 - さらに、上記第1の等化手順、上記第1の加算手順、上記第2の加算手順を上記デジタルシグナルプロセッサによるデジタル信号処理で行う、
ことを特徴とする請求項14に記載の信号処理方法。 - 上記収音信号に基づいて上記外部音についての解析を行った結果に基づき、上記第1のノイズ低減信号生成手順における信号特性が切り替えられるように制御を行う切替制御手順を備える、
ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理方法。 - 上記第1のノイズ低減信号生成手順で設定される上記信号特性は、上記外部音の第1の周波数帯域の成分がキャンセルされて上記聴取者に聴取されるようにして設定されており、
上記増幅手順により増幅した収音信号を入力すると共に、当該収音信号に対し、上記外部音における上記第1の周波数帯域よりも高域となる第2の周波数帯域の成分が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第2ノイズ低減信号を生成する第2のノイズ低減信号生成手順と、
上記第2ノイズ低減信号と上記第2加算信号とを加算して第3加算信号を生成する第3の加算手順をさらに備えると共に、
上記駆動信号生成手順では、上記第3加算信号に基づき上記駆動信号を生成する、
ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理方法。 - さらに、上記第1の加算手順により生成される上記第1加算信号、又は上記第1のノイズ低減信号生成手順により生成される上記第1ノイズ低減信号についてゲイン調整を行うゲイン調整手順を備える、
ことを特徴とする請求項10に記載の信号処理方法。 - 聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットとマイクロフォンとが設けられた音響再生装置における、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成するにあたって、上記マイクロフォンによる収音動作に基づき得られる収音信号とオーディオ信号とを入力して処理するようにされた信号処理装置によって実行されるプログラムであって、
上記オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化処理と、
上記オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化処理と、
上記マイクロフォンによる収音動作に基づき得られる収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算処理と、
上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成処理と、
上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算処理と、
を上記信号処理装置に実行させるプログラム。 - 聴取者の耳に対して装着される装着部を有し、上記装着部の内側に対して、音響再生のための振動板を備えた振動板ユニットが設けられた音響再生装置と、上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する信号処理装置とを備えて構成されるノイズキャンセリングシステムであって、
上記音響再生装置は、
上記装着部の内側にマイクロフォンを備え、
上記信号処理装置は、
入力オーディオ信号を第1の目標特性に等化して第1等化信号を生成する第1の等化手段と、
上記入力オーディオ信号を第2の目標特性に等化して第2等化信号を生成する第2の等化手段と、
上記マイクロフォンにより得られる収音信号を増幅する増幅手段と、
上記増幅手段により増幅された上記収音信号と上記第1等化信号とを加算して第1加算信号を生成する第1の加算手段と、
上記第1加算信号に対し、上記音響再生装置外部に生じる外部音が低減されて上記聴取者に聴取されるようにして設定されたフィードバック方式に対応する信号特性を与えることで、第1ノイズ低減信号を生成する第1のノイズ低減信号生成手段と、
上記第1ノイズ低減信号と上記第2等化信号とを加算して第2加算信号を生成する第2の加算手段と、
上記第2加算信号に基づき上記振動板を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを備える、
ことを特徴とするノイズキャンセリングシステム。
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