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JP4957023B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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JP4957023B2
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Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及びそのような電気光学装置を具備してなる液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置の一例である液晶装置は、直視型ディスプレイのみならず、例えば投射型表示装置の光変調手段(ライトバルブ)としても多用されている。液晶装置においては、年々解像度の向上が求められており、特に投射型表示装置のライトバルブとして用いる場合、ライトバルブ上の画像を拡大表示することから高解像度化への要求がより一層厳しくなっている。一方、明るい画像を確保すべく、画素の開口率を確保することも要求されている。
特に投射型表示装置の場合、光源からの強い光が液晶ライトバルブに入射されるため、この光によって液晶ライトバルブ内のTFTがリーク電流の増大や誤動作等を生じないよう、入射光を遮るための遮光膜が液晶ライトバルブに内蔵されている一方、コントラストの低下を抑止するために、画素の開口領域における光抜けを抑制する技術も提案されている。例えば、特許文献1は、遮光膜の縁に対して所定方向に偏光軸を有する光の光抜けを低減する技術を開示している。
また、この種の遮光膜は、アクティブマトリクス方式の液晶ライトバルブにおいて、TFT部分のみならず、データ線や走査線に沿う部分も遮光するようにTFT等の半導体素子から見て光の入射側に格子状に形成されるのが一般的である。加えて、金属等の導電性材料を所定の形状にパターニングすることによって、遮光膜をTFT等の半導体素子が形成されたTFTアレイ基板上の配線として共用する場合もある。
特開2005−234524号公報
しかしながら、遮光膜を配線として共用する場合、TFTアレイ基板上のレイアウトに応じて配線のパターン形状が制限されることに加え、配線として共用される遮光膜のパターニング精度が、必要とされるパターニング精度に十分に追従できていない技術的問題点がある。より具体的には、例えば蓄積容量に固定電位を供給する容量配線は、光抜けを低減する観点からみれば、容量配線は、画素の開口領域の間に格子状に延びる非開口領域に沿って互いに異なる方向に延びる部分から構成される。このような互いに異なる方向に延びる部分が交差する交差部脳の縁に相当する角部は、理想的には平面的に見て直角に形成されていることが望ましいが、ステッパの解像度或いは遮光膜の膜厚に応じて十分なパターニング精度で遮光膜をパターニングする困難であり、互いに異なる方向に延びる部分に対して交差部の角部が斜め、或いは若干鈍った曲線状に形成されてしまう。このような角部が形成された場合、この角部を介して偏光した光が、液晶装置に設けられる偏光板を介して画素の開口領域から抜けてしまう光抜けが生じることがある。このような光抜けが生じた場合、表示画像のコントラストを高めることが困難となる。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、画素における光抜けが低減されたライトバルブ等の電気光学装置、及びそのような電気光学装置を具備してなるプロジェクタ等の電子機器を提供することを課題とする。
本発明の第1の発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、第1基板上の表示領域を構成する複数の画素の夫々に設けられた画素電極と、前記画素電極に電気的に接続された薄膜トランジスタと、一方の電極が前記画素電極に電気的に接続され、他方の電極が容量配線に電気的に接続された蓄積容量と、前記表示領域において互いに交差する第1方向及び第2方向の夫々に延びており、前記画素毎の開口領域を互いに隔てる非開口領域に形成された第1遮光膜とを備え、前記容量配線は、前記第1方向に沿って延びる第1部分及び前記第2方向に沿って延びる第2部分、並びに前記第1部分及び前記第2部分が互いに交差する交差部に対応して前記非開口領域のうち前記第1遮光膜に重なる領域において前記第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いてなる切り欠き部を有す
本発明の第1の発明に係る電気光学装置では、画像表示領域の典型例である表示領域は、当該表示領域の第1方向及び第2方向の夫々に沿ってマトリクス状に配列された複数の画素から構成されている。
第1遮光膜は、第1方向及び第2方向の夫々に沿って部分的に、或いは連続して形成されている。ここで、「部分的に」とは、第1遮光膜が第1方向及び第2方向の夫々に沿って延びる部分を有していればよい意味であり、第1遮光膜は、開口領域を隔てる非開口領域において互いに分離された複数の遮光膜であってもよい。第1遮光膜は、例えばTFTアレイ基板等の第1基板上に形成された走査線と共用されており、AL等の導電性を有する金属材料を所定形状にパターングすることによって形成されている。
ここで、「開口領域」とは、実質的に光が透過する画素内の領域であり、例えば、画素電極が形成される領域であって、透過率の変更に応じて液晶を抜けてきた出射光の階調を変化させることが可能となる領域である。言い換えれば、開口領域は、画素に集光される光が配線、遮光膜、半導体素子等で遮られることがない領域を意味する。「非開口領域」とは、表示に寄与する光が透過しない領域を意味し、例えば画素内に非透明な配線或いは電極等が配設されている領域を意味する。
第2遮光膜は、画素電極を駆動するための配線の少なくとも一部を構成するように、当該配線に必要とされるパターン形状に合わせて第1方向に延びる第1部分及び第2方向に延びる第2部分を有している。第2遮光膜は、例えばAL等の導電性を有する金属材料で構成されており、第1部分及び第2部分が互いに交差する交差部に対応して非開口領域のうち第1遮光膜に重なる領域において第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いてなる切り欠き部を有している。
ここで、「交差部に対応して」とは、交差部毎及び交差部の近傍において、という意味であり、切り欠き部は、第2遮光膜をパターニングする際に第1部分及び第2部分に対して斜め、或いは曲線状を持って交わるように形成された角部によって非開口領域の一部が規定されないように、非開口領域のうち第1遮光膜に重なる領域において第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いて形成されている。より具体的には、交差部の縁である角部によって非開口領域の一部が規定されている場合、角部に対して所定方向に偏光する光が第2遮光膜によって遮光されず、光抜けが生じ、コントラストが低下してしまう。
そこで、本発明では、このような光抜けが生じないように、予め第1部分及び第2部分に対して斜め、或いは曲線状に交わるように形成される角部が非開口領域のうち第1遮光膜に重なる領域に位置するように切り欠き部が形成されている。より具体的には、切り欠き部の縁である角部がフォトリソグラフィー等のパターンニング精度に応じて若干の鈍り(即ち、第1部分及び第2部分に対して、斜めに、或いは曲線状に交わるように)を持った形状として形成された場合でも、切り欠き部が第1遮光膜に重なるように形成されている。裏を返せば、第2遮光膜のうち非開口領域を規定する部分には、光抜けを生じさせる角部が形成されていないため、コントラストの低下を招くことがない。即ち、本発明では、第2遮光膜のパターニングする際にパターニング精度に応じて生じる光抜けを低減するために、第2遮光膜の交差部近傍におけるパターン形状を変更することによって、より具体的には切り欠き部を設けることによって光抜けを低減できる。
以上、説明したように、本発明の第1の発明に係る電気光学装置によれば、画素の開口領域における光抜けを低減でき、画像を表示する際のコントラストを高めることが可能となる。
本発明の第2の発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、第1基板上の表示領域を構成する複数の画素の夫々に設けられた画素電極と、前記画素電極に電気的に接続された薄膜トランジスタと、一方の電極が前記画素電極に電気的に接続され、他方の電極が容量配線に電気的に接続された蓄積容量と、前記第1基板に対向配置された第2基板の基板面における前記表示領域に重なる領域において互いに交差する第1方向及び第2方向の夫々に延びており、前記画素毎の開口領域を互いに隔てる非開口領域に形成された第3遮光膜とを備え、前記容量配線は、前記第1方向に沿って延びる第1部分及び前記第2方向に沿って延びる第2部分、並びに前記第1部分及び前記第2部分が互いに交差する交差部に対応して前記非開口領域のうち前記第遮光膜に重なる領域において前記第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いてなる切り欠き部を有す
本発明の第2の発明に係る電気光学装置によれば、上述した本発明の第1の発明に係る電気光学装置と同様に、開口領域における光抜けを低減でき、コントラストを高めることが可能となる。
尚、本発明では、第3遮光膜は、例えばTFTアレイ基板に対向配置される対向基板等の第2基板に形成された、所謂ブラックマトリクスと称される遮光膜であり、第2遮光膜が有する切り欠き部がブラックマトリックスに重なる領域に形成されていることによって、開口領域における光抜けを低減でき、コントラストを高めることが可能である。
本発明の第1及び第2の発明に係る電気光学装置の一の態様では、前記切り欠き部は、前記開口領域の四隅の少なくとも一の隅に対応して形成されていてもよい。
この態様によれば、光抜けを低減する効果は相応に得られる。より一層光抜けを低減するためには、開口領域の四隅に含まれる2以上の隅に対応して設けられた第2遮光膜の交差部に応じて切り欠き部を設けておいてもよい。
この態様では、前記切り欠き部は、前記一の隅に設けられた庇部に重なるように設けられていてもよい。
この態様によれば、庇部によって切り欠き部を透過した光を遮ることができる。このような庇部は、例えば第1遮光膜の一部として形成されており、第1方向及び第2方向の夫々に対して斜めに延びる方向にその縁が延在するように形成される。
本発明の第1及び第2の発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記切り欠き部の平面形状は、前記第1方向及び第2方向の少なくとも一方の方向に沿った向きに開口する開口部を備えた矩形状であってもよい。
この態様によれば、汎用のエッチング法を用いて切り欠き部を形成できる。
この態様では、前記切り欠き部は、前記四隅のうち前記開口領域を透過する透過光の偏光方向に沿って並ぶ隅の夫々に対応して形成されていてもよい。
この態様によれば、光抜けが生じ易い位置、即ち四隅のうち開口領域を透過する透過光の偏光方向に沿って並ぶ隅に対応して切り欠き部を夫々設けておいてもよい。より具体的には、例えば電気光学装置の一例である液晶装置では、開口領域を透過する光の偏光方向と一致する配向膜のラビング方向に沿って並ぶ隅に対応して切り欠き部を設けておくことによって、第2遮光膜のパターン形状の変更部分を少なくしつつ、効果的に光抜けを抑制できる。
本発明の第1及び第2の発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記交差部に対応して前記画素毎に設けられた薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタより上層側に形成された蓄積容量とを備え、前記配線は、前記蓄積容量上に配置された層間絶縁膜を下地として前記非開口領域内に形成されると共に前記層間絶縁膜を形成されたコンタクトホールを介して前記蓄積容量の固定電位側電極と電気的に接続された容量配線であってもよい。
この態様によれば、第2遮光膜が容量配線の少なくとも一部であることにより、薄膜トランジスタと画素電極との間に介在する蓄積容量に固定電位を供給できる。これにより、画素電極における電位保持特性が向上し、表示の高コントラスト化が可能となる。
ここで、「コンタクトホール」とは、層間絶縁膜の上下に形成される導電層を互いに導通させるために層間絶縁膜を厚み方向に沿って設けられた穴を指しており、例えば、上側の導電層がその内部に落としこまれる結果、下側の導電層と接する場合(即ち、所謂コンタクトホールである場合)や、内部に導電材料を埋め込み、その一端を上側の導電層に接触させ、他端を下側の導電層に接触させる場合(即ち、プラグとして形成される場合)を含む。加えて、このようなコンタクトホールによれば、容量配線及び蓄積容量の固定電位側電極を電気的に接続できる。
本発明に係る電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を備えている。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品位の表示が可能な、投射型表示装置、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明に係る電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置等も実現することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1及び第2の発明に係る電気光学装置、並びに本発明に係る電子機器の各実施形態を説明する。
(第1実施形態)
(電気光学装置の全体構成)
先ず、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係る電気光学装置を説明する。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た電気光学装置の平面図であり、図2は、図1のH−H´断面図である。本実施形態では、電気光学装置の一例として、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例に挙げる。
図1及び図2において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素部が設けられる表示領域たる画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。即ち、本実施形態の電気光学装置は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。尚、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域が存在する。言い換えれば、本実施形態においては特に、TFTアレイ基板10の中心から見て、この額縁遮光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング素子としてのTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
TFTアレイ基板10は例えば石英基板、ガラス基板等の透明基板、あるいはシリコン基板等の半導体基板である。対向基板20もTFTアレイ基板10と同様に透明基板である。
TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜が設けられている。例えば、画素電極9aはITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電性膜からなり、配向膜は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。
対向基板20には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの透明導電性膜からなる。配向膜22は、ポリイミド膜などの有機膜からなる。
対向基板20には、格子状又はストライプ状の遮光膜23を設けられている。このような構成を採ることで、上部容量電極300として設けられた上側遮光膜と併せ、TFTアレイ基板10側からの入射光のチャネル領域1a´ないしその周辺への侵入を阻止するのをより確実に阻止することができる。
このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜により所定の配向状態をとる。
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路7が設けられている。また、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等が基板上に形成されていてもよい。
(画素部の電気的な接続構成)
次に、図3を参照しながら、液晶装置1の画素部の電気的な接続構成を詳細に説明する。図3は、液晶装置1の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路である。
図3において、液晶装置1の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素の夫々には、画素電極9a及びTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶装置1の動作時に画素電極9aをスイッチング制御する。画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、液晶装置1は、所定のタイミングで、走査線11aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射される。ここで保持された画像信号がリークすることを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加されている。蓄積容量70は、本発明の第1の発明に係る「第2遮光膜」の一例である容量配線400を介して供給される固定電位によって画素電極9aにおける電位保持特性を高め、コントラストやフリッカといった表示特性の向上を可能とする。
(画素部の具体的構成)
次に、上述の動作が実現される液晶装置1が備える画素部の具体的な構成について、図4乃至図6を参照して説明する。
図4乃至図6において、上述の回路要素及び画素電極9aは、TFTアレイ基板10上に形成されている。TFTアレイ基板10は、例えば、ガラス基板、石英基板、SOI基板、半導体基板等からなり、例えばガラス基板や石英基板からなる対向基板20と対向配置されている。回路要素は画素電極9aを駆動するために設けられ、ここでは、TFTアレイ基板10の直上から画素電極9aの直下までの範囲内に積層された、走査線11aから第4層間絶縁膜44までを指している(図6参照)。画素電極9a(図5中、破線9a´で輪郭が示されている)は縦横に区画配列された表示領域の各々に配置され、その境界にデータ線6a及び、本発明の第1の発明に係る「第1遮光膜」の一例である走査線11aが格子状に配列するように形成されている(図4及び図5参照)。画素部70が形成された画素の開口領域は、後に詳細に説明する走査線11a及び容量配線400等の格子状に配置された遮光膜によって略矩形状の平面形状を有している。
各回路要素を構成するパターニングされた導電膜は、下から順に走査線11aを含む第1層、ゲート電極3aを含む第2層、蓄積容量70の固定電位側容量電極を含む第3層、データ線6a等を含む第4層、容量配線400等を含む第5層からなる。また、第1層−第2層間には下地絶縁膜12、第2層−第3層間には第1層間絶縁膜41、第3層−第4層間には第2層間絶縁膜42、第4層−第5層間には第3層間絶縁膜43、第5層と画素電極9aの間には第4層間絶縁膜44が夫々設けられ、前述の各要素間が短絡することを防止している。尚、このうち、第1層から第3層が下層部分として図4に示され、第4層、第5層及び画素電極9aが上層部分として図5に示されている。
(第1層の構成−走査線等−)
第1層は、走査線11aで構成される。走査線11aは、図4に示す、本発明の第1の発明に係る「第1方向」の一例であるX方向に沿って延びる本線部と、データ線6a或いは容量配線400が延在する図4に示す、本発明の第1の発明における「第2方向」の一例であるY方向に延びる突出部とからなる形状にパターニングされている。このような走査線11aは、例えばAL等の遮光性を有する導電材料を用いて形成されている。走査線11aは、導電性ポリシリコン、或いはTi、Cr、W、Ta、Mo等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド又はこれらの積層体等により形成することも可能である。
(第2層の構成−TFT等−)
第2層は、TFT30及び中継電極719で構成されている。TFT30は、例えばLDD(Lightly Doped Drain)構造とされ、ゲート電極3a、半導体層1a、ゲート電極3aと半導体層1aを絶縁するゲート絶縁膜を含んだ絶縁膜2を備えている。ゲート電極3aは、例えば導電性ポリシリコンで形成される。半導体層1aは、例えばポリシリコンからなり、チャネル領域1a´、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eからなる。尚、TFT30は、LDD構造を有することが好ましいが、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cに不純物打ち込みを行わないオフセット構造であってもよいし、ゲート電極3aをマスクとして不純物を高濃度に打ち込んで高濃度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成する自己整合型であってもよい。また、中継電極719は、例えばゲート電極3aと同一膜として形成される。
TFT30のゲート電極3aは、下地絶縁膜12に形成されたコンタクトホール12cvを介して走査線11aに電気的に接続されている。下地絶縁膜12は、例えばシリコン酸化膜等からなり、第1層と第2層の層間絶縁機能の他、TFTアレイ基板10の全面に形成されることで、基板表面の研磨による荒れや汚れ等が惹き起こすTFT30の素子特性の変化を防止する機能を有している。
(第3層の構成−蓄積容量等−)
第3層は、蓄積容量70で構成されている。蓄積容量70は、容量電極300と下部電極71とが誘電体層を介して対向配置された構成となっている。このうち、容量電極300は、容量配線400に電気的に接続されている。下部電極71は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aの夫々に電気的に接続されている。
下部電極71と高濃度ドレイン領域1eとは、第1層間絶縁膜41に開孔されたコンタクトホール83を介して接続されている。また、下部電極71と画素電極9aとは、コンタクトホール881、882、804、及び中継電極719、第2中継電極6a2、第3中継電極402により各層を中継し、コンタクトホール89において電気的に接続されている。
容量電極300、及び下部電極71には、例えば導電性のポリシリコンが用いられ、誘電体層には酸化シリコンが用いられる。第1層間絶縁膜41は、例えば、NSG(ノンシリケートガラス)によって形成されている。その他、第1層間絶縁膜41には、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス、窒化シリコンや酸化シリコン等を用いることができる。
尚、この場合の蓄積容量70は、図4の平面図からわかるように、画素電極9aの形成領域にほぼ対応する表示領域に至らないように(即ち遮光領域内である非開口領域に収まるように)形成されているので、画素開口率が比較的大きく維持されている。
(第4層の構成−データ線等−)
第4層は、データ線6aで構成されている。データ線6aは、下から順にアルミニウム、窒化チタン、窒化シリコンの三層膜として形成されている。窒化シリコン層は、その下層のアルミニウム層と窒化チタン層を覆うように少し大きなサイズにパターニングされている。第4層には、データ線6aと同一膜として、容量配線用中継層6a1及び第2中継電極6a2が形成されている。これらは、図5に示したように、夫々が分断されるように形成されている。
データ線6aは、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42を貫通するコンタクトホール81を介して、TFT30の高濃度ソース領域1dと電気的に接続されている。
容量配線用中継層6a1は、第2層間絶縁膜42に開孔されたコンタクトホール801を介して容量電極300と電気的に接続され、容量電極300と容量配線400との間を中継している。容量配線用中継層6a2は、前述したように、第1層間絶縁膜41及び第2層間絶縁膜42を貫通するコンタクトホール882を介して中継電極719に電気的に接続されている。このような層間絶縁膜42は、例えばNSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス、窒化シリコンや酸化シリコン等によって形成することができる。
(第5層の構成−容量配線等−)
第5層は、容量配線400及び第3中継電極402により構成されている。容量配線400は、TFTアレイ基板10上で画像表示領域10aの周囲にまで延設され、定電位源と電気的に接続されることで、固定電位とされている。容量配線400は、図5に示すように、X方向、Y方向に延在する格子状に形成され、X方向に延在する部分には、第3中継電極402の形成領域を確保するために切り欠きが形成されている。
容量配線400は、X方向に延在する第1部分400X及びY方向に延在する第2部分400Yが交差する交差部の近傍、即ち遮光膜として機能する画素の開口領域からみれば当該開口領域の四隅に対応する位置に設けられた切り欠き部40を有している。切り欠き部40が設けられた領域では、容量配線400の下層側に形成された回路要素の一部を構成する走査線11aが、画像表示面側に光抜けが生じないように遮光する。尚、切り欠き部40については、後に図7を参照しながら詳細に説明する。
容量配線400は、その下層のデータ線6a、走査線11a、TFT30等を覆うように、これら回路要素の構造よりも幅広に形成されている。これにより、各回路要素は遮光され、入射光を反射させて投射画像における画素の輪郭がぼやける等の悪影響が防止されている。
容量配線400は、第3層間絶縁膜43に開孔されたコンタクトホール803を介して、容量配線用中継層6a1と電気的に接続されている。したがって、容量配線400は、蓄積容量70の固定電位側電極である容量電極300と電気的に接続されている。
第4層には、容量配線400と同一膜として、第3中継電極402が形成されている。第3中継電極402は、前述のように、コンタクトホール804及びコンタクトホール89を介して、第2中継電極6a2−画素電極9a間を中継している。尚、これら容量配線400及び第3中継電極402は、例えばアルミニウム、窒化チタンを積層した二層構造となっている。
第4層の上には、全面に第4層間絶縁膜44が形成されている。第4層間絶縁膜44には、画素電極9a−第3中継電極402間を電気的に接続するためのコンタクトホール89が開孔されている。
(画素電極)
第4層間絶縁膜44の表面は、例えばCMP処理によって平坦化され、その上に画素電極9aが表示領域毎に配置されている(図5)。尚、画素電極9aは、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料から構成されている。画素電極9aは、配向膜16によって覆われている。
(対向基板上の構成)
他方、対向基板20には、その対向面の全面に対向電極21が設けられており、更にその上(図6では対向電極21の下側)に配向膜22が設けられている。対向電極21は、画素電極9aと同様、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。尚、対向基板20と対向電極21の間には、TFT30における光リーク電流の発生等を防止するため、少なくともTFT30と正対する領域を覆うように遮光膜23が設けられている。
以上のように構成されたTFTアレイ基板10と対向基板20の間には、液晶層50が設けられている。液晶層50は、基板10及び20の周縁部をシール材により封止して形成した空間に液晶を封入して形成される。液晶層50は、画素電極9aと対向電極21との間に電界が印加されていない状態において、ラビング処理等の配向処理が施された配向膜16及び配向膜22によって、所定の配向状態をとるようになっている。
(切り欠き部の構成)
次に、容量配線400に形成された切り欠き部40について、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。図7は、液晶装置1の構成要素の一部を抜き出して示した平面図であり、図8は、図7の領域C1を拡大して示した拡大図である。図9は、図8の領域C2を拡大して示した拡大図である。尚、図7では、説明を簡便にするためにTFTアレイ基板10上の互いに異なる層に形成された走査線11a、容量配線400及びデータ線6aを重ねて示している。
図7において、切り欠き部40は、容量配線400を構成する第1部分400X及び第2部分400Yが交差する交差部の角部の近傍たる、開口領域の四隅に対応する領域に形成されている。より具体的には、切り欠き部40は、開口領域の四隅に対応する領域のうち走査線11aの庇部11Aに重なるように、図中Y方向に沿って第1部分400Xを部分的に切り欠いた平面形状を有している。したがって、第1部分400X及び第2部分400Yが交差する交差部の近傍の領域たる領域C1では、庇部11Aが切り欠き部40より開口領域側に位置しており、切り欠き部40の全体が、平面的にみて走査線11aの内側に位置している。即ち、庇部11Aが非開口領域及び開口領域の境界を部分的に構成している。
ここで、第1部分400X及び第2部分400Yが交差する交差部400Cの角部が、庇部11Aより開口領域側に位置している場合には、庇部11Aに代わって交差部400Cの角部が遮光膜の一部として機能する。
しかしながら、容量配線400をパターニングする際に、フォトリソグラフィーの解像度、即ちステッパの解像度が十分な精度を持っていない場合には、第1部分及400X及び第2部分400Yに対して斜め、或いは曲線形状にパターニングされた角部を有する交差部400Cが形成されてしまい、このような角部によって当該角部の傾きに応じた所定方向に偏光する光が遮光されず、画素において光抜けが生じてしまう。特に、本実施形態では、図5に示したように、第2部分400Yから第1部分400XをX方向に沿って延在させることによって、蓄積容量70の固定電位側電極及び容量配線400を電気的に接続するためのコンタクトホール803に容量配線400を電気的に接続しなければならないというレイアウト上及び回路構成上の制約がある。したがって、第1部分400X及び第2部分400Yが交差する交差部400Cが形成されることになり、これに伴い交差部400Cの角部が形成されることになる。
そこで、本実施形態では、切り欠き部40全体が走査線11aの庇部11Aに重なっているため、図中X方向及びY方向に対して直角となる縁によって切り欠き部40の角部が構成されていない場合、より具体的には、当該角部が若干の鈍りを持った平面形状を有している場合でも、領域C1において切り欠き部40で遮光されなかった光は、走査線11aの庇部11Aによって遮光される。言い換えれば、本実施形態では、ステッパの解像度が狙いのパターン形状を形成可能なほど十分な精度を有していない場合でも、遮光膜としても機能する容量配線400のうち光抜けが生じ易い部分を他の遮光膜に重なるように形成することによって、光抜けを低減できる。
したがって、走査線11aに重なる切り欠き部40によれば、開口領域における光抜けを低減でき、液晶装置1が画像等を表示する際のコントラストを高めることが可能である。尚、本実施形態では、開口領域の四隅に対応する領域、言い換えれば第1部分400X及び第2部分400Yが交差する交差部400Cの4つの角部の夫々に対応するように切り欠き部40が4つ設けられているが、これら4つの切り欠き部40のうち少なくとも一つが設けられていれば、光抜けを低減する効果は相応に得られる。
次に、図8を参照しながら切り欠き部40の形状及びサイズを説明する。尚、以下にあげる具体的な寸法は、本願発明者が光抜けの効果を確認した試料におけるものであり、本発明に係る「切り欠き部」のサイズは、本実施形態で挙げたサイズに限定されるものではないことに留意されたい。
図8において、切り欠き部40は、開口領域に開口するように容量配線400が部分的に切り欠かれた矩形状の平面形状を有しており、図中X方向に沿った幅W3は、0.75μであり、Y方向に沿った幅W2は0.75μmである。Y方向に沿って互いに対向する切り欠き部40の間隔、即ち切り欠き部40が設けられた部分における容量配線400の幅W1は、1.0μmである。このような容量配線400及び切り欠き部40によれば、開口領域における光抜けを画質に支障が生じない範囲まで低減できる。
次に、図9を参照しながら、切り欠き部40が有する角部の平面形状を説明する。
図9において、縁部400aは、本願発明者が容量配線400をパターニングした際に形成された切り欠き部40の縁部であり、理想的な角部を基準とした場合の解像度の不十分さの尺度の一例である縁部400aの幅W5は、0.35μmである。このような解像度を用いた場合には、容量配線400に切り欠き部40を設けることは、光抜けを低減するために有効な手段となる。縁部400bは、切り欠き部40のパターニング精度を高めた際の縁部の一例であり、理想的な角部を基準とした場合の解像度の不十分さの尺度の一例である縁部400bの幅W5は、0.25μmである。縁部400bを形成可能な解像度によれば、容量配線400に切り欠き部40を設けることなく、光抜けを低減することも可能である。尚、本実施形態によれば、容量配線400を形成する際の解像度が十分に高くない状態で光抜けを低減することができる点で格別の効果を有している。
(変形例)
次に、図10乃至図12を参照しながら、切り欠き部の変形例を説明する。図10乃至図12の夫々は、切り欠き部の変形例を示した平面図であり、図10及び図11は、図7に示した領域C1に対応している。図12は、図7に対応する平面図である。尚、以下の各例及び実施形態では、上述の液晶装置1と共通する部分に共通の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10において、切り欠き部40aは、交差部400Cの近傍において、第1部分400X及び第2部分400Yの両方を部分的に切り欠いた平面形状を有している。切り欠き部40a全体は、不図示の走査線11aの庇部11Aに重なっており、切り欠き部40aで遮光されなかった光は、庇部11Aによって遮光される。
図11において、切り欠き部40bは、交差部400Cの近傍において、第2部分400Yの両方を部分的に切り欠いた平面形状を有している。切り欠き部40b全体は、不図示の走査線11aの庇部11Aに重なっており、切り欠き部40bで遮光されなかった光は、庇部11Aによって遮光される。
図12において、切り欠き部40cは、各交差部400Cに対応して、図中矢印で示したラビング方向、即ち開口領域を透過する光の偏光方向に沿って配置されている。ここで、容量配線400は、交差部400Cの近傍に延びる容量配線400のうち切り欠き部40cが形成されなかった領域に設けられた庇部400Bを有している。庇部400Bによれば、仮にパターニングの解像度が十分でなく、庇部400Bが直角に交わる縁で構成されていない場合であっても、光抜けを低減することが可能である。即ち、光の偏光方向に応じて、光抜けし易い方向に沿って切り欠き部が設けられていれば、光抜けを低減する効果は相応に得られる。
加えて、本例では、切り欠き部を設けない部分に庇部400Bを設けることができるため、容量配線400の下層側に位置するTFT30の半導体層1aに対する光の遮蔽を効果的に行うことができる。即ち、半導体層1aに対して斜め上方から進入する光を、庇部が反射又は吸収することにより、TFT30における光リーク電流の発生を抑制し、フリッカ等のない高品質な画像を表示することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図13を参照しながら、本発明の第2の発明に係る電気光学装置の実施形態を説明する。尚、本実施形態では、容量配線400、容量配線400に設けられた切り欠き部40a、及び容量配線40の上層側に位置する、所謂ブラックマトリクスと称される遮光膜23の相対的な位置関係に特徴を有している。
図13において、本実施形態に係る液晶装置は、本発明の第2の発明に係る「第3遮光膜」の一例である遮光膜23を備えている。遮光膜23は、第1実施形態と同様に対向基板21に形成されており、各画素の配置に対応して格子状に形成されている。
容量配線400に設けられた切り欠き部40aは、その全体が遮光膜23に重なるように形成されている。したがって、第1実施形態と同様に、TFTアレイ基板10上において切り欠き部40aが配置された領域では、遮光膜23が光抜けを低減するように遮光可能である。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に開口領域における光抜けを低減でき、画像を表示する際にコントラストを高めることが可能である。尚、本実施形態でも、第1実施形態で述べた切り欠き部の形成位置及び形状等と同様の変形例を適用可能であることは言うまでもない。
以上、説明したように第1及び第2実施形態の各実施形態に係る液晶装置によれば、容量配線400のレイアウトを大きく変更することなく、画素の開口領域における光抜けを低減できる。したがって、コントラストを高めることができ、液晶装置によって表示される画像の表示品位を向上させることが可能である。
(電子機器)
次に、以上詳細に説明した液晶装置を電子機器に適用する場合について説明する。
ここでは、この電気光学装置たる液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図14は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶装置100R、100Bおよび100Gに入射される。液晶装置100R、100Bおよび100Gの構成は上述した液晶装置と同等であり、それぞれにおいて画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号が変調される。これらの液晶装置によって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112では、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。これにより各色の画像が合成され、投射レンズ1114を介して、スクリーン1120等にカラー画像が投写される。
以上では、本発明の電気光学装置の一具体例として液晶装置を挙げて説明したが、本発明の電気光学装置は、その他にも例えば電子ペーパなどの電気泳動装置や、電子放出素子を用いた表示装置(Field Emission Display及びSurface-Conduction Electron-Emitter Display)等として実現することができる。また、このような本発明の電気光学装置は、先に説明したプロジェクタの他にも、テレビジョン受像機や、ビューファインダ型或いはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の各種の電子機器に適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、及びこのような電気光学装置を具備してなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示した平面図である。 図1のH−H´断面図である。 第1実施形態に係る電気光学装置の複数の画素における各種素子、配線等の等価回路である。 図1に示した電気光学装置の具体的な構成を表す部分平面図(その1)である。 図1に示した電気光学装置の具体的な構成を表す部分平面図(その2)である。 図4及び図5のA−A´断面図である。 第1実施形態に係る電気光学装置の構成要素の一部を抜き出して示した平面図である。 図7の領域C1を拡大して示した拡大図である。 図8の領域C2を拡大して示した拡大図である。 第1実施形態に係る電気光学装置における切り欠き部の変形例を示す平面図である(その1)。 第1実施形態に係る電気光学装置における切り欠き部の変形例を示す平面図である(その2)。 第1実施形態に係る電気光学装置における切り欠き部の変形例を示す平面図である(その3)。 第1実施形態に係る電気光学装置における、図7に対応する平面図である。 本発明の電子機器の一実施形態に係る液晶プロジェクタの構成を表す断面図である。
符号の説明
1・・・液晶装置、10・・・TFTアレイ基板、11a・・・走査線、23・・・遮光膜、40、40a、40b・・・切り欠き部、400・・・容量配線

Claims (7)

  1. 第1基板上の表示領域を構成する複数の画素の夫々に設けられた画素電極と、
    前記画素電極に電気的に接続された薄膜トランジスタと、
    一方の電極が前記画素電極に電気的に接続され、他方の電極が容量配線に電気的に接続された蓄積容量と、
    前記表示領域において互いに交差する第1方向及び第2方向の夫々に延びており、前記画素毎の開口領域を互いに隔てる非開口領域に形成された第1遮光膜と
    を備え、
    前記容量配線は、前記第1方向に沿って延びる第1部分及び前記第2方向に沿って延びる第2部分、並びに前記第1部分及び前記第2部分が互いに交差する交差部に対応して前記非開口領域のうち前記第1遮光膜に重なる領域において前記第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いてなる切り欠き部を有す
    とを特徴とする電気光学装置。
  2. 第1基板上の表示領域を構成する複数の画素の夫々に設けられた画素電極と、
    前記画素電極に電気的に接続された薄膜トランジスタと、
    一方の電極が前記画素電極に電気的に接続され、他方の電極が容量配線に電気的に接続された蓄積容量と、
    前記第1基板に対向配置された第2基板の基板面における前記表示領域に重なる領域において互いに交差する第1方向及び第2方向の夫々に延びており、前記画素毎の開口領域を互いに隔てる非開口領域に形成された第3遮光膜と
    を備え、
    前記容量配線は、前記第1方向に沿って延びる第1部分及び前記第2方向に沿って延びる第2部分、並びに前記第1部分及び前記第2部分が互いに交差する交差部に対応して前記非開口領域のうち前記第遮光膜に重なる領域において前記第1部分及び第2部分の少なくとも一方を切り欠いてなる切り欠き部を有す
    とを特徴とする電気光学装置。
  3. 前記切り欠き部は、前記開口領域の四隅の少なくとも一の隅に対応して形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記切り欠き部は、前記一の隅に設けられた庇部に重なるように設けられていること
    を特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記切り欠き部の平面形状は、前記第1方向及び第2方向の少なくとも一方の方向に沿った向きに開口する開口部を備えた矩形状であること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記切り欠き部は、前記四隅のうち前記開口領域を透過する透過光の偏光方向に沿って並ぶ隅の夫々に対応して形成されていること
    を特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1からの何れか一項に記載の電気光学装置を具備してなること
    を特徴とする電子機器。
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