JP4956308B2 - ダンボール箱 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の手提げ部を有するダンボール箱は、展開状態での形状が複雑であり、一枚毎の型抜き加工及び組立加工が必要になるため、一般的なコルゲーター及びフレキソフォルダーグルアーの組み合わせによる連続製造が不可能であり、製造コストが嵩むという問題点があった。
また、このような商品陳列までの使用が主なダンボール箱では、必ず箱売りするとも限らないため、運搬や商品陳列時の開封作業に際して邪魔となるような形状を有しているのは好ましくない。
そこで、本発明の主たる課題は、簡素な構造であり、一般的なコルゲーター及びフレキソフォルダーグルアーの組み合わせにより低コストで連続的に製造できるものでありながら、十分に使用に耐えうる手提げ部を必要に応じて形成できるダンボール箱を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
左右一対の端壁と、前後一対の側壁とからなる四角筒状の非開閉面と、
各前記端壁の上縁から延出された左右一対の内フラップ及び各前記側壁の上縁から延出された前後一対の外フラップからなり、内フラップの外側に外フラップが重ねられた状態で封緘されるように構成された上開閉面と、
下開閉面と、を有するダンボール箱において、
前記左の端壁の高さ方向中間位置から当該端壁の上縁を経て左の内フラップの長さ方向中間の切り残し位置まで連続する左の内側切り起し部分、及び前記外フラップのうち前記左の内側切り起し部分上に重なる部分であって且つその左の内側切り起し部分の切り残し位置の右側近傍に切り残し位置を有する左の外側切り起し部分とからなる第1の切り起し部分、並びに前記右の端壁の高さ方向中間位置から当該端壁の上縁を経て右の内フラップの長さ方向中間の切り残し位置まで連続する右の内側切り起し部分、及び前記外フラップのうち前記右の内側切り起し部分上に重なる部分であって且つその右の内側切り起し部分の切り残し位置の左側近傍に切り残し位置を有する右の外側切り起し部分とからなる第2の切り起し部分が、それぞれ前記切り残し位置を折り目として箱外側に切り起し可能に設けられており、
前記左の端壁における内側切り起し部分、及び前記右の端壁における内側切り起し部分に、手掛け穴がそれぞれ設けられており、
前記第1の切り起し部分及び第2の切り起し部分が切り起されて、前記上開閉面上に起立する手提げ部が前記内側切り起し部分により形成されるように構成されている、
ことを特徴とするダンボール箱。
一般的なコルゲーター及びフレキソフォルダーグルアーの組み合わせにより低コストで連続的に製造できる簡素な構造のものとするため、並びに必要に応じて手提げ部を形成可能とするためには、箱のいずれかの面の一部を切り起こすことによって手提げ部を形成する形態が好ましい。このような簡素な構造であれば、若干の加工の追加は必要であるが、 一般的なコルゲーター及びフレキソフォルダーグルアーの組み合わせにより連続製造が可能である。しかし、それだけでは、内容物の重さによって切り起された手提げ部が破り取れてしまうおそれがある。よって、重量物にも耐えうるような構造が望まれる。本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
本発明では、第1及び第2の切り起し部分の各切り残しが、上開閉面を構成するフラップの長さ方向中間に位置するため、端面に位置する場合と比べて、切り起された第1及び第2の切り起し部分と、切り残しを有する面とのなす角度を十分に大きくとり、破れに寄与する分力を小さく抑えることができる。よって、本発明のダンボール箱の手提げ部は、必要に応じて形成できるものでありながら、耐重量性能に優れたものとなる。
また、本項記載の発明では、第1及び第2の切り起し部分に関して、手提げ部を形成する切り起し部分(非開閉面から上開閉面にわたる切り起し部分)は、内フラップを含む内側切り起し部分により形成され、その上開閉面における切り起しを妨げないように、外フラップにおける内側切り起し部分と重なる部分が外側切り起し部分により形成されている。このため、第1及び第2の切り起し部分を切り起さない状態では、上開閉面及び非開閉面は従来のものと同様の形状であり、左の端壁及び右の端壁に手掛け穴が設けられているため、輸送作業における持ち運びも可能である。
これに対して、第1及び第2の切り起し部分を切り起すと、上開閉面上に起立する手提げ部が内側切り起し部分によりそれぞれ形成される。手掛け穴が合わさるように手提げ部を重ねれば、両手掛け穴に手を通して片手で把持できる。特徴的には、手提げ部をなす内側切り起し部分の切り残し位置の内側に外側切り起し部分の切り残し位置が重なるため、内側切り起し部分の付根が外側切り起し部分の付根により支持され、内側切り起し部分の切り残しの両端から破れが進行し難くなる。換言すれば、手提げ部の付根が破り取られるためには、内フラップ及び外フラップを2枚重ねた状態で破る力が必要になる。よって、本項記載の発明によれば、より耐重量性に優れるようになる。
なお、本発明における、前・後・上・下・左・右とは、封緘状態において一方の外フラップが延出される一方の側壁を前(正面)とした方向を意味し、発明の説明の便宜上定めたものであって、製品として使用される際の方向を意味するものではない。
前記左の端壁における内側切り起し部分に設けられた手掛け穴、及び前記右の端壁における内側切り起し部分に設けられた手掛け穴のうち、一方の手掛け穴は、穴形成部分が下縁を切り残し位置として切り起されることにより形成され、且つ切り起こされた部分が他方の手掛け穴内に挿入されるように構成されている、
請求項1記載のダンボール箱。
本項記載のように構成されていると、手掛け穴が合わさるように手提げ部を重ね、一方の手掛け穴の切り起こした部分を他方の手掛け穴内に挿入するとともに、挿入した切り起し部分の下側に手を通して把持することにより、手にダンボールの端部を当てずに、両手提げ部を一体的に把持できるため、好ましい。
前記第1の切り起し部分及び第2の切り起し部分の周縁に沿って、前記切り残し位置を除く部分全体にわたりミシン目が形成されている、請求項1又は2記載のダンボール箱。
第1及び第2の切り起し部分の周縁は、切り起し可能なように予め切断されていても良いが、手提げ形態で使用しない場合に第1及び第2の切り起し部分が突出し、運搬等の作業を煩雑にするおそれがある。よって、本項記載のようにミシン目により破断可能に構成するのは好ましい形態である。この場合、手提げ形態で使用しないときに第1及び第2の切り起し部分が突出するおそれがなく、輸送等において通常の箱と同様に取り扱うことができる。
なお、図中の点線及び一点鎖線は、折り曲げのための罫線を示している。
図1〜8は、本発明に係るダンボール箱1の実施形態を示している。このダンボール箱1は、図4に示されるように、封緘状態で直方体状をなすA式のダンボール箱に属するものであり、左右一対の端壁3と、前後一対の側壁2とからなる四角筒状の非開閉面と、各端壁3の上縁から延出された左右一対の内フラップ5、および各側壁2の上縁から延出された前後一対の外フラップ4からなり、両内フラップ5の外側に両外フラップ4が重ねられた状態で封緘されるように構成された上開閉面Uと、各端壁3の下縁から延出された左右一対の内フラップ7、および各側壁2の下縁から延出された前後一対の外フラップ6からなり、両内フラップ7の外側に両外フラップ6が重ねられた状態で封緘されるように構成された下開閉面Bと、を有している。
符号8は、側壁2の側部と端壁3の側部とを連結するための糊代片を示している。この糊代片8により一方の側壁2とこれに隣接する端壁3とを連結することにより、四角筒状の非開閉面が形成される。
各内フラップ5,7は長方形をなしており、開閉面の前後方向長さL1(又は端壁の前後方向長さ)に実質的に等しい前後方向長さL3をもって、外フラップ4、6と同じ延出長さ(左右方向の長さ)L2だけ端壁3から延出している。図示形態の場合、上下各開閉面U,Bにおける一対の内フラップ5,7は、封緘状態においても互いの先端縁の全体が左右方向に離間する。
また、図1中の点線部分は山折り線を、また一点鎖線部分は谷折り線をそれぞれ示している。これらの折り線部分には、折り曲げを容易にするための罫線を加工しておくのが好ましい。
内側切り起し部分10,20の位置は適宜定めることができるが、その前後方向中央が端壁3の前後方向中央に位置しているのが好ましい。また、内側切り起し部分10,20は、前後方向中央線に関して対称をなす形状が好ましいが、非対称であっても良い。また、左右の内側切り起し部分10,20は、左右方向中央に関して対称をなす形状が好ましいが、非対称であっても良い。
手掛け穴14,24の大きさは人間の手が入る大きさを確保していれば良く、前後方向幅8cm以上、上下方向幅4cm以上であることが好ましい。手掛け穴14,24の形状は、汎用されている長穴形状等、適宜定めることができ、前後方向中央線に関して対称をなす形状が好ましいが、非対称であっても良い。
他方、外フラップ4,4のうち内側切り起し部分10,20上に重なる部分(外フラップ4,4の先端側の両角部)が矩形状の外側切り起し部分4fとされており、各外側切り起し部分4fは、その内側に位置する内側切り起し部分10,20の切り残し位置の左右方向中央側近傍(左の外フラップの場合右側、右の外フラップの場合左側)に切り残し位置を有している。外側切り起し部分4fの形状及び寸法は、外フラップ4と内フラップ5との重なりに応じて適宜定めることができる。
また、図7や図8に示されるように、手提げ部Tをなす内側切り起し部分10,20の切り残し位置11,21の内側に外側切り起し部分4fの切り残し位置4xが重なるため、内側切り起し部分10,20の付根が外側切り起し部分4fの付根により支持され、内側切り起し部分10,20の切り残し11,21の両端から破れが進行し難くなる。換言すれば、手提げ部Tの付根が破り取られるためには、内フラップ5及び外フラップ4を2枚重ねた状態で破る力が必要になる。よって、このような構造を有することによって、より耐重量性に優れるようになる。
(A)上記実施形態では、直方体状の段ボール箱の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、立方体状であっても、またその他の立体形状であっても良い。
(B)本発明では、外側切り起し部分4fを予め切除し、切欠部としておいても良い。
(C)本発明では、下開閉面Bは適宜構成することができ、いわゆるワンタッチ式の構造とすることもできる。
(D)上記例では、手提げ部Tを形成する切り起し部分10,20は端壁3から内フラップ5にかけて形成されているが、側壁2から外フラップ4にかけて形成し、内フラップ5には切り起し部分を形成しない形態とすることもできる。
Claims (3)
- 左右一対の端壁と、前後一対の側壁とからなる四角筒状の非開閉面と、
各前記端壁の上縁から延出された左右一対の内フラップ及び各前記側壁の上縁から延出された前後一対の外フラップからなり、内フラップの外側に外フラップが重ねられた状態で封緘されるように構成された上開閉面と、
下開閉面と、を有するダンボール箱において、
前記左の端壁の高さ方向中間位置から当該端壁の上縁を経て左の内フラップの長さ方向中間の切り残し位置まで連続する左の内側切り起し部分、及び前記外フラップのうち前記左の内側切り起し部分上に重なる部分であって且つその左の内側切り起し部分の切り残し位置の右側近傍に切り残し位置を有する左の外側切り起し部分とからなる第1の切り起し部分、並びに前記右の端壁の高さ方向中間位置から当該端壁の上縁を経て右の内フラップの長さ方向中間の切り残し位置まで連続する右の内側切り起し部分、及び前記外フラップのうち前記右の内側切り起し部分上に重なる部分であって且つその右の内側切り起し部分の切り残し位置の左側近傍に切り残し位置を有する右の外側切り起し部分とからなる第2の切り起し部分が、それぞれ前記切り残し位置を折り目として箱外側に切り起し可能に設けられており、
前記左の端壁における内側切り起し部分、及び前記右の端壁における内側切り起し部分に、手掛け穴がそれぞれ設けられており、
前記第1の切り起し部分及び第2の切り起し部分が切り起されて、前記上開閉面上に起立する手提げ部が前記内側切り起し部分により形成されるように構成されている、
ことを特徴とするダンボール箱。 - 前記左の端壁における内側切り起し部分に設けられた手掛け穴、及び前記右の端壁における内側切り起し部分に設けられた手掛け穴のうち、一方の手掛け穴は、穴形成部分が下縁を切り残し位置として切り起されることにより形成され、且つ切り起こされた部分が他方の手掛け穴内に挿入されるように構成されている、
請求項1記載のダンボール箱。 - 前記第1の切り起し部分及び第2の切り起し部分の周縁に沿って、前記切り残し位置を除く部分全体にわたりミシン目が形成されている、請求項1又は2記載のダンボール箱。
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