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JP4951446B2 - プッシュスイッチ装置 - Google Patents

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JP4951446B2
JP4951446B2 JP2007225911A JP2007225911A JP4951446B2 JP 4951446 B2 JP4951446 B2 JP 4951446B2 JP 2007225911 A JP2007225911 A JP 2007225911A JP 2007225911 A JP2007225911 A JP 2007225911A JP 4951446 B2 JP4951446 B2 JP 4951446B2
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Description

本発明は、操作体のプッシュ操作時にラチェット機構を介してカムフォロワが回転すると共に接点切換え動作が行われるプッシュスイッチ装置に係り、特に、操作体のプッシュ操作を繰り返すとカムフォロワが異なる高さ位置に交互に保持されるように構成されたプッシュスイッチ装置に関する。
従来より、中空構造のハウジングから突出する操作体をプッシュ操作するとラチェット機構を介してカムフォロワが回転し、このカムフォロワに連動して回転する作動部材に設けられた可動接点が、ウエハに設けられた複数の固定接点に対して接離するように構成したプッシュスイッチ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来例では、軸線方向へ延びるガイド突起とガイド溝を円周方向に沿って交互に配設してなるガイド部がハウジングの内壁面に形成されており、各ガイド突起の下端面は両隣のガイド溝に連続する傾斜端面となっている。そして、第1のラチェット歯を有する操作体がガイド溝に案内されて軸線方向へ昇降可能であると共に、第2のラチェット歯を有するカムフォロワがガイド溝および傾斜端面に案内されて軸線方向へ昇降可能かつ円周方向へ回転可能である。また、作動部材はカムフォロワにスプライン結合されているため、カムフォロワが回転するときだけ一体的に回転する。このカムフォロワは復帰ばねによって第1および第2のラチェット歯が噛合するように軸線方向へ常時弾性付勢されており、カムフォロワに設けられたカム部がハウジングのガイド部と係合するようになっている。
このように概略構成された従来のプッシュスイッチ装置において、操作体がハウジングからの突出量を最大とする非操作位置にあるとき、第1および第2のラチェット歯は互いの山部の頂点どうしを僅かにずらして係合しているが、カムフォロワの回転はガイド溝によって規制されている。この状態で操作体をプッシュ操作してカムフォロワのカム部をガイド溝から離脱させると、復帰ばねの弾発力によって第2のラチェット歯の山部が第1のラチェット歯の谷部と係合する安定位置へ移動するため、カムフォロワが1/2歯分より僅かに小なる角度分だけ回転する。その結果、カムフォロワに連動して作動部材が回転するため、作動部材に設けられた可動接点がウエハ上で摺動して固定接点との接触位置を変化させることによる接点切換え動作が行われるようになっている。この後、操作体に対するプッシュ操作力が除去されると、復帰ばねに付勢されたカムフォロワのカム部がガイド突起の傾斜端面に弾接してガイド溝へと案内されるため、カム部がガイド溝に入り込んでカムフォロワは1/2歯分より僅かに大なる角度分だけ回転する。その結果、第1および第2のラチェット歯が再び互いの山部の頂点どうしを僅かにずらして係合し、カムフォロワおよび操作体は復帰ばねの弾発力によってそれぞれ元の高さ位置まで押し上げられることになる。
しかしながら、上記のプッシュスイッチ装置では、操作体に対するプッシュ操作力を除去すると該操作体が常に元の高さ位置(非操作位置)まで押し上げられてしまうため、例えばスイッチオン状態とスイッチオフ状態という相異なる接点切換え状態が操作体の高さ位置を見ただけでは識別できないという不具合があった。
一方、他の従来例として、非操作位置にある操作体(プランジャ)をプッシュ操作すると接点切換え動作が行われると共に、カムフォロワ(スリーブ)が下動後に所定角度回転してそのカム部(ラッチドッグ)がハウジング内面の係合段部(ラッチポケット)に係止され、この状態で操作体を再びプッシュ操作すると、先程とは異なる接点切換え動作が行われると共に、カム部が係合段部から外れてカムフォロワが復帰ばねの弾発力で上動し、それに伴い操作体が非操作位置まで押し上げられるという構成のプッシュスイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このように概略構成された従来のプッシュスイッチ装置では、操作体のプッシュ操作を繰り返すことでカムフォロワを異なる高さ位置に交互に保持することができるため、カムフォロワ上に搭載された操作体の高さ位置を接点切換え状態に応じて異ならせることが可能となる。それゆえ、例えば操作体がハウジングから大きく突出しているときにはスイッチオフ状態で、操作体の突出量が小さいときにはスイッチオン状態である、といった識別が目視によって瞬時に行えるようになる。
特開2004−253368号公報 米国特許第4317015号明細書
前述したように、特許文献2に開示されたプッシュスイッチ装置を用いれば、操作体のハウジングからの突出量を見ただけで接点切換え状態を瞬時に識別できるため便利であるが、このようなスイッチ装置の設置される場所が天井面や斜め下方を向いた傾斜面等である場合には、操作体の突出量に基づいて接点切換え状態を識別することが困難となる。すなわち、この種のプッシュスイッチ装置が下向きあるいは斜め下向きに設置された場合、カムフォロワがハウジング内へ深く没入した状態で係止されているときに操作体が自重で非操作位置へ戻ってしまうため、操作力が付与されていない操作体は接点切換え状態に拘らず常に非操作位置に配置されてしまうことになる。また、この種のプッシュスイッチ装置が振動の影響を受けやすい車室内等に設置された場合には、操作体が軸線方向へ自由に移動してラットルノイズと呼ばれる異音を生じやすいという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作体の突出量を見ただけで接点切換え状態を識別できると共にラットルノイズが発生する虞のないプッシュスイッチ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のプッシュスイッチ装置は、回転規制部および復帰規制部を有するガイド部が内面に形成された中空構造のハウジングと、前記回転規制部に案内されて軸線方向へ昇降可能であると共に、円周方向へ延びる第1のラチェット歯が形成された操作体と、前記回転規制部および前記復帰規制部に案内されるカム部を有して前記ハウジングの内部で軸線方向へ昇降可能かつ円周方向へ回転可能であると共に、前記第1のラチェット歯に係合する第2のラチェット歯が形成されたカムフォロワと、前記第1および第2のラチェット歯が噛合するように前記カムフォロワを軸線方向へ常時弾性付勢する復帰ばねと、前記カムフォロワに連動した位置変化が可能な作動部材と、この作動部材の位置変化に応じて動作する接点切換え機構とを備え、前記カムフォロワが回転中心部に軸孔を有すると共に、前記操作体が前記軸孔に遊挿される軸部を有し、この軸部の先端部に前記軸孔よりも大径な環状部材を取り付けて抜け止め部となし、非操作位置にある前記操作体をプッシュ操作して前記カム部を前記回転規制部から離脱させることによって、このカム部が前記復帰規制部へ移行するのに伴い前記カムフォロワが回転して前記作動部材が位置を変化させると共に、前記カム部が前記復帰規制部に係止された段階で前記操作体の復帰動作が前記カムフォロワによって規制されるプッシュロック状態となり、かつ、前記プッシュロック状態で前記操作体をプッシュ操作して前記カム部を前記復帰規制部から離脱させることによって、このカム部が前記回転規制部へ移行するのに伴い前記カムフォロワが回転して前記作動部材が位置を変化させると共に、前記操作体の復帰動作が許容されるように構成した。
このように構成されたプッシュスイッチ装置では、非操作位置にある操作体をプッシュ操作してカムフォロワのカム部をハウジング内面の回転規制部から離脱させることによって、カム部がハウジング内面の復帰規制部に係止され、こうして係止されたカムフォロワが操作体の復帰動作を規制するため、操作体がハウジングからの突出量を小とする位置に保持されるプッシュロック状態を実現することができる。また、かかるプッシュロック状態の操作体をプッシュ操作してカムフォロワのカム部を復帰規制部から離脱させることによって復帰動作が許容されるため、操作体はハウジングからの突出量を大とする非操作位置へ戻ることになる。そして、各プッシュ操作時にそれぞれ作動部材が位置を変化させて接点切換え動作が行われるため、このプッシュスイッチ装置はどのような向きに設置されていても、操作体のハウジングからの突出量を見れば接点切換え状態を瞬時に識別できる。また、操作体は操作力が付与されていないときにも軸線方向へ自由に移動することはできないので、このプッシュスイッチ装置が振動の影響を受けやすい車室内等に設置された場合にも操作体がラットルノイズを生じる可能性は低い。しかも、操作体の軸部の先端部に取り付けた別体の環状部材を抜け止め部となし、この抜け止め部をカムフォロワの軸孔周縁部に当接させることによって操作体の復帰動作を確実に規制することができるため、操作体の昇降動作やカムフォロワの回転動作に悪影響を及ぼす虞のない簡素な構造によってプッシュロック状態が実現できるようになる。
また、上記の構成において、操作体とカムフォロワとの間に復帰ばねよりもばね荷重の小さい弾性部材が介設されていると、復帰ばねの動作を阻害することなくカムフォロワに対する操作体のガタを抑制できるため好ましい。この場合において、復帰ばねと弾性部材がいずれもコイルスプリングからなると共に、これら一対のコイルスプリングがカムフォロワの隔壁部分を介して同心円状に配置されていると、スイッチ装置全体の高さ寸法を大幅に低減できる。
また、上記の構成において、作動部材が、カムフォロワの回転力が伝達される複数の起立片を有して該カムフォロワにスプライン結合されていると共に、これら複数の起立片の径方向内側の空間に、一端部をカムフォロワに弾接させて他端部を作動部材に弾接させたコイルスプリングからなる復帰ばねが配置されており、かつ前記起立片の先端部に、組立時に復帰ばねの弾発力に抗してカムフォロワに掛止される掛止部が形成されていると、組立時に操作体とカムフォロワと作動部材および復帰ばねをユニット化して取り扱うことができるため、組立作業性の向上が図れる。
また、上記の構成において、作動部材がカムフォロワにスプライン結合されて一体的に回転可能であると共に、接点切換え機構が、ハウジングに保持された固定接点と、作動部材に保持されて前記固定接点に接離可能な可動接点とを備えていると、所望の機能を有する簡素な構造のプッシュスイッチ装置が実現できる。この場合において、ハウジングが、前記ガイド部が内壁面に形成されたケースと、前記固定接点が内底面に配設されたウエハとを組み合わせて構成されていると、ハウジングの製造が容易となる。
本発明のプッシュスイッチ装置によれば、非操作位置にある操作体をプッシュ操作してカムフォロワのカム部をハウジング内面の回転規制部から離脱させると、カム部がハウジング内面の復帰規制部に係止されてカムフォロワが操作体の復帰動作を規制するため、操作体がハウジングからの突出量を小とする位置に保持されるプッシュロック状態を実現することができると共に、プッシュロック状態の操作体をプッシュ操作してカム部を復帰規制部から離脱させると、復帰動作が許容されて操作体をハウジングからの突出量が大なる非操作位置へ戻すことができる。そのため、このプッシュスイッチ装置はどのような向きに設置されていても、操作体のハウジングからの突出量を見れば接点切換え状態を瞬時に識別でき、使い勝手を高めることができる。また、操作体は操作力が付与されていないときにも軸線方向へ自由に移動することはできないので、このプッシュスイッチ装置が振動の影響を受けやすい車室内等に設置された場合にも、操作体がラットルノイズを生じる可能性は低い。しかも、操作体の軸部の先端部に取り付けた別体の環状部材を抜け止め部となし、この抜け止め部をカムフォロワの軸孔周縁部に当接させることによって操作体の復帰動作を確実に規制することができるため、操作体の昇降動作やカムフォロワの回転動作に悪影響を及ぼす虞のない簡素な構造によってプッシュロック状態が実現できるようになる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るプッシュスイッチ装置の正面図、図2は該プッシュスイッチ装置を斜め上方から見た斜視図、図3は該プッシュスイッチ装置を斜め下方から見た斜視図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図4の要部拡大図、図6は図3のB−B線に沿う断面図、図7は該プッシュスイッチ装置の復帰状態を示す断面図、図8は該プッシュスイッチ装置のフルストローク状態を示す断面図、図9は該プッシュスイッチ装置のプッシュロック状態を示す断面図、図10は該プッシュスイッチ装置の分解斜視図、図11は該プッシュスイッチ装置に備えられるケースの平面図、図12は図11のC−C線に沿う断面図、図13は該ケースの底面図、図14は該ケースに形成されたガイド部を展開して示す説明図、図15は該プッシュスイッチ装置に備えられる操作体の正面図、図16は該操作体の平面図、図17は該操作体の底面図、図18は該操作体に形成された第1のラチェット歯を展開して示す説明図、図19は該プッシュスイッチ装置に備えられるカムフォロワの正面図、図20は該カムフォロワの平面図、図21は該カムフォロワの底面図、図22は該カムフォロワに形成された第2のラチェット歯を展開して示す説明図、図23は該プッシュスイッチ装置に備えられる可動接点の平面図、図24は該プッシュスイッチ装置に備えられるウエハの正面図、図25は該ウエハの平面図、図26は該ウエハの底面図、図27は該プッシュスイッチ装置の一連の動作に対応する第1および第2のラチェット歯やカム部の位置変化を示す説明図である。
図1〜図10に示すように、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1は、内部を中空構造にしたケース2と、軸線方向(上下方向)へ昇降可能な操作体3と、操作体3の昇降動作に伴って軸線方向へ昇降可能かつ円周方向へ回転可能なカムフォロワ4と、操作体3とカムフォロワ4の間に介設された弾性部材である第1のコイルスプリング5と、カムフォロワ4にスプライン結合されて一体的に回転可能な作動部材6と、カムフォロワ4と作動部材6の間に介設された復帰ばねである第2のコイルスプリング7と、作動部材6を回転可能に支持してケース2の下部開口端を蓋閉するウエハ8と、ケース2およびウエハ8を抱持するように取り付けられた取付板9とを備えており、ケース2とウエハ8とによってハウジング10が構成されている。
ケース2はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂材料によって成形されている。図10〜図14に示すように、ケース2は円形の上部開口端2aの下方が円柱状の内部空間となっており、この内部空間の周壁にガイド部11が形成されていると共に、ケース2の下部に、ウエハ8の上部に嵌合させるための凹段部2bや突堤部2cが形成されている。ガイド部11は、軸線方向へ延びる凹溝状の回転規制部11aと、回転規制部11aの下部の一側に連通するテーパ溝状の導入部11bと、導入部11bの先細りな一側に隣接するテーパ溝状の復帰規制部11cとを4つずつ形成したものであり、円周方向に沿う90度の角度範囲内にそれぞれ回転規制部11aと導入部11bおよび復帰規制部11cが連設されている。このガイド部11は、操作体3の一部やカムフォロワ4の一部を係合させることによって所定方向への移動を案内したり規制するためのものである。なお、ケース2の下部とウエハ8の上部とを嵌め合わせて構成される直方体状の筐体がハウジング10であり、このハウジング10に金属板からなる取付板9を取り付けることによってケース2とウエハ8が確実に一体化されている。すなわち、上部開口端2aを露出させる大径な円形孔9aを有する取付板9をケース2に外装し、この取付板9の下端側の4箇所に形成されている切欠き部9bをそれぞれウエハ8の外壁隅部の係合突起18にスナップ嵌合させることによって、ケース2がウエハ8から脱落しないようになっている。
操作体3はエラストマー等によって成形されている。図10や図15〜図18に示すように、この操作体3は、上方へ突出する操作軸3aと、操作軸3aの下方へ突出する貫通軸3bと、操作軸3aの下端に連続する大径部分で貫通軸3bを囲繞する筒状部3cと、筒状部3cの下端周縁部から外方へL字状に突出する4片の被ガイド脚部3dとを有しており、筒状部3cの下端面には円周方向に沿って第1のラチェット歯12が形成されている。この第1のラチェット歯12は、円周方向に交互に連続する4つの山部12aと4つの谷部12bを有している。そして、各被ガイド脚部3dがケース2の内面の凹溝状の回転規制部11aに挿入されるため、操作体3は軸線方向への昇降動作が案内されるが、円周方向への回転動作は規制される。筒状部3cと貫通軸3bとの間には円筒状の内部空間が画成されており、この内部空間に第1のコイルスプリング5やカムフォロワ4が組み込まれて、カムフォロワ4の軸孔4aに貫通軸3bが遊挿されるようになっている。ただし、貫通軸3bの先端部にはワッシャ等の環状部材である抜け止め部13が取り付けられており、この抜け止め部13が軸孔4aよりも大径なため、貫通軸3bの先端部が軸孔4aを通過して上方へ移動することはない。
カムフォロワ4は摺動性に優れた合成樹脂材料によって成形されている。図10や図19〜図22に示すように、このカムフォロワ4は、回転中心部に開設された軸孔4aの周縁部から起立する円筒状の内筒部4bと、内筒部4bの上端に連続して該内筒部4bを囲繞する外筒部4cと、外筒部4cの下端に連続する円環状の鍔部4dとを有しており、鍔部4dの上面には第2のラチェット歯14が形成されている。また、鍔部4dの外周面の等間隔な4箇所には、上面が傾斜面となっているカム部15が突設されており、鍔部4dの内周部には対向する2箇所に切欠き状の係合溝16が設けられている。カムフォロワ4の内筒部4bおよび外筒部4cは操作体3の筒状部3c内に組み込まれて、軸孔4aに貫通軸3bが遊挿され、内筒部4bと貫通軸3bの間に配置された第1のコイルスプリング5の両端が軸孔4aの周縁部と筒状部3cの天井面に弾接するようになっている。また、鍔部4dの上面が筒状部3cの下端面と対向するため、第2のラチェット歯14が第1のラチェット歯12と係合し、カム部15はケース2内面のガイド部11と係合可能な位置に配置される。そして、カム部15が回転規制部11a内に位置するとき、カムフォロワ4は、軸線方向への昇降動作は案内されるが、円周方向への回転動作は規制される。また、カム部15が復帰規制部11cに係止されると、カムフォロワ4は上動および回転が規制されるようになっている。第2のラチェット歯14は、第1のラチェット歯12と同様に、円周方向に交互に連続する4つの山部14aと4つの谷部14bを有しているが、各山部12aの頂部が鋸歯状であるのに対し各山部14aの頂部は丸みを帯びている。このカムフォロワ4は、内筒部4bと外筒部4cの間に配置される第2のコイルスプリング7によって上方へ常時弾性付勢されているため、第2のラチェット歯14が第1のラチェット歯12に弾接して噛合するようになっている。また、第2のコイルスプリング7の弾発力に抗して操作体3がプッシュ操作されるとカムフォロワ4も一体的に下降するが、操作体3のプッシュ操作時に第1のラチェット歯12の山部12aが第2のラチェット歯14の山部14aの傾斜面を押し込むように設定されているため、操作体3のプッシュ操作によってカム部15が回転規制部11aや復帰規制部11cから離脱すると、カムフォロワ4は円周方向へ所定角度回転するようになっている。なお、鍔部4dの内周部の係合溝16は、作動部材6をスプライン結合させるためのものである。
作動部材6は摺動性に優れた合成樹脂材料によって成形されている。図7や図10に示すように、この作動部材6は、ウエハ8の内底面に対向して配置される平板部6aと、平板部6aに立設されて相対向する一対の起立片6bと、平板部6aの裏面に突設された環状突堤6cとを有しており、各起立片6bの先端部には若干幅広な掛止部6dが形成されている。各起立片6bは鍔部4dの各係合溝16に挿通されて、カムフォロワ4の昇降動作は妨げないが鍔部4dを介して該カムフォロワ4の回転力が伝達されるようになっているため、作動部材6はカムフォロワ4にスプライン結合されて一体的に回転可能である。また、作動部材6の平板部6aの裏面側には環状突堤6cの周囲に、可動接点17が熱がしめ等の手段を用いて取り付けられている。この可動接点17は図10や図23に示すように略円環状にフォーミングされており、その180度対向する位置に接点部17aが形成されている。作動部材6の各起立片6bの径方向内側の空間には第2のコイルスプリング7が組み込まれて、この第2のコイルスプリング7の両端が平板部6aの上面とカムフォロワ4の天井面に弾接するようになっている。なお、第2のコイルスプリング7のばね荷重は第1のコイルスプリング5のばね荷重に比して十分に大きいものである。また、各起立片6bの先端部に形成された掛止部6dは、組立時に第2のコイルスプリング7の弾発力に抗してカムフォロワ4の係合溝16近傍に掛止させるためのものであるが、その後、ケース2とウエハ8および取付板9を取り付けて組立を完了させると、第2のコイルスプリング7はより圧縮された状態に設定されるため、掛止部6dはカムフォロワ4から外れた位置に保たれる。
ウエハ8はPBT等の合成樹脂材料によって成形されており、その成形金型内に平板状の端子材20をインサートすることによって、固定接点21や外部端子22が一体化されている。ウエハ8の内底面の中央部には、作動部材6の環状突堤6c内に挿入されて平板部6aを支持する円環状のガイド壁8aが突設されており、このガイド壁8aの外周面が環状突堤6cの内周面に摺接しているため、作動部材6の回転動作がガイド壁8aに案内されて円滑に行われるようになっている。端子材20は良導電性の金属板からなり、その一部がウエハ8の内底面の複数箇所に固定接点21として露出していると共に、端子材20の端部がウエハ8の側面の複数箇所から外部端子22として外方へ突出している。ウエハ8の外底面には、各固定接点21の裏面の一部が露出する複数の開口部8bが形成されている。これら開口部8bは、インサート成形時に端子材20が樹脂圧で位置ずれを起こさないようにするために、金型内に挿入して固定接点21に押し当てた図示せぬ押えピンの抜き跡である。また、ウエハ8の外底面の四隅(角隅領域)は肉厚な載置部8cとなっており、各載置部8cと開口部8bとの間には平面視弧状の溝部8dが刻設されている。なお、対角な位置関係にある2つの載置部8cの底面には、太さの異なる柱状の位置決め用突起8e,8fが突設されている。
図1に示すように、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1は、プリント基板30上の所定位置に各載置部8cを搭載して各外部端子22を該プリント基板30の対応するランド部(図示せず)に半田付けすることによって面実装される。これら載置部8cはウエハ8の外底面の四隅に突設されているため、プッシュスイッチ1は安定した姿勢でプリント基板30上に搭載でき、かつ搭載時には位置決め用突起8e,8fがプリント基板30の位置決め孔31,32に挿入されるため、プリント基板30に対してプッシュスイッチ装置1を容易かつ正確に位置決めできるようになっている。また、図3や図26に示すように、各載置部8cは、ウエハ8の外底面で連続する2つの辺縁と、これら2つの辺縁に両端が位置する溝部8dとによって包囲されている。すなわち、ウエハ8の外底面の角隅領域に形成された載置部8cが、この載置部8cに隣接して両端をウエハ8の側面に臨出させた溝部8dによって残余の領域から仕切られているため、半田付け工程で載置部8cとプリント基板30との間に浸入したフラックスが該載置部8cを這い上がっても、開口部8bへ向かうフラックスは、溝部8dを渡り切らないと開口部8bまで到達することはできなくなっている。そして、溝部8d内にフラックスが浸入しても、溝部8dの両端がウエハ8の側面に臨出しているため、フラックスは外方へ排出されやすく、それゆえフラックスが溝部8dを渡り切って開口部8b内の端子材20に付着する可能性は低い。また、載置部8cの溝部8d側の外壁面がそのまま該溝部8dの内壁面と連続して高さ寸法の大きな立ち上がり面8g(図5参照)が形成されているため、フラックスは載置部8cの先端から溝部8dの奥まで連続して延びる立ち上がり面8gを這い上がらなければ開口部8bへ到達できないようになっている。さらに、図5に示すように、溝部8dの断面形状は、隣接する載置部8c側が直線状に起立して開口部8b側が膨出状に湾曲する奥窄まりな形状となっているため、仮にフラックスが溝部8dから溢れたとしても開口部8b側へは流れにくくなっている。
次に、このように構成されるプッシュスイッチ装置1の動作を、図7〜図9や図27を参照しつつ説明する。なお、図27ではカムフォロワ4のカム部15を1つだけ示しているが、他のカム部15も同様に動作する。
図7は操作体3の操作軸3aがプッシュ操作されていない初期状態(復帰状態)を示している。この初期状態において、操作体3は第1および第2のコイルスプリング5,7の弾発力によって非操作位置に保持されている。また、カムフォロワ4は第2のコイルスプリング7の弾発力によって上方へ付勢されており、操作体3の被ガイド脚部3dとカムフォロワ4のカム部15はいずれもケース2内面のガイド部11の回転規制部11aと係合している。したがって、操作体3およびカムフォロワ4は、回転規制部11aによって円周方向への回転動作が規制されている。このとき、図27(a)に示すように、操作体3の第1のラチェット歯12はカムフォロワ4の第2のラチェット歯14の傾斜面と不安定位置で係合している。なお、かかる初期状態において、第1のコイルスプリング5は筒状部3cの天井面に弾接しているため、操作体3がカムフォロワ4に対してガタを生じることはない。ただし、第1のコイルスプリング5のばね荷重が第2のコイルスプリング7のばね荷重に比して十分に小さいため、復帰ばねである第2のコイルスプリング7の動作が第1のコイルスプリング5によって阻害されることはない。
操作体3が図7に示す非操作位置にあるとき、操作軸3aを直接または図示せぬアクチュエータを介してプッシュ操作すると、図27(b)に示すように、第1のラチェット歯12の山部12aが第2のラチェット歯14の山部14aを押し込んでカム部15が回転規制部11aから離脱するため、図27(c)に示すように、第2のコイルスプリング7の弾発力によって第2のラチェット歯14の山部14aが第1のラチェット歯12の谷部12bと係合する安定位置へ移動し、この移動分だけカムフォロワ4が回転する。それゆえ、カムフォロワ4と一体的に作動部材6が回転して、固定接点21に対する可動接点17の接触位置が変化することによる第1の接点切換え動作(例えばスイッチオン動作)が行われる。なお、図27(c)はフルストローク状態を示している。そして、かかる操作体3に対するプッシュ操作後に操作力が除去されると、第2のコイルスプリング7の弾発力で押し上げられたカムフォロワ4のカム部15が図27(d)に示すように復帰規制部11cの傾斜面に弾接して、この傾斜面に沿うカム部15の摺動に伴いカムフォロワ4が回転するため、図27(e)に示すように、カム部15が復帰規制部11cに係止された状態となる。すなわち、カムフォロワ4は上動と回転が規制されてケース2内で図9に示す高さ位置に保持されるため、第1のコイルスプリング5が操作体3を押し上げても、抜け止め部13が軸孔4aの周縁部に当接して操作体3の復帰動作は規制され、これにより操作体3はケース2からの突出量が小なる位置に保持されてプッシュロック状態となる。なお、かかるプッシュロック状態でも第1のコイルスプリング5は筒状部3cの天井面に弾接しているため、操作体3がカムフォロワ4に対してガタを生じることはない。
図9に示すプッシュロック状態において、操作体3の操作軸3aを直接または図示せぬアクチュエータを介してプッシュ操作すると、図27(f)に示すように、第1のラチェット歯12の山部12aが第2のラチェット歯14の山部14aを押し込んでカム部15が復帰規制部11cから離脱するため、図27(g)に示すように、第2のコイルスプリング7の弾発力によって第2のラチェット歯14の山部14aが第1のラチェット歯12の谷部12bと係合する安定位置へ移動し、この移動分だけカムフォロワ4が回転する。それゆえ、カムフォロワ4と一体的に作動部材6が回転して、固定接点21に対する可動接点17の接触位置が変化することによる第2の接点切換え動作(例えばスイッチオフ動作)が行われる。なお、図27(g)はフルストローク状態を示している。そして、プッシュロック状態の操作体3に対するプッシュ操作後に操作力が除去されると、第2のコイルスプリング7の弾発力で押し上げられたカムフォロワ4のカム部15が図27(h)に示すように導入部11bの傾斜面に弾接して、この傾斜面に沿うカム部15の摺動に伴いカムフォロワ4が回転するため、図27(i)に示すように、カム部15が回転規制部11aへ導かれ、図27(j)に示すように、回転規制部11a内でカム部15が上昇するのに伴いカムフォロワ4が図7に示す高さ位置まで上動する。したがって、操作体3は非操作位置まで押し戻されて初期状態に復帰する。
以上説明したように、本実施形態例に係るプッシュスイッチ装置1は、非操作位置にある操作体3をプッシュ操作して、ケース2内面に設けられたガイド部11の回転規制部11aからカムフォロワ4のカム部15を離脱させることによって、このカム部15がガイド部11の復帰規制部11cに係止され、こうして係止されたカムフォロワ4が操作体3の復帰動作を規制するため、操作体3がケース2からの突出量を小とする位置に保持されるプッシュロック状態を実現することができる。また、かかるプッシュロック状態の操作体3をプッシュ操作してカムフォロワ4のカム部15を復帰規制部11cから離脱させることによって復帰動作が許容されるため、操作体3はケース2からの突出量が大なる非操作位置へ戻ることになる。そして、各プッシュ操作時にそれぞれ作動部材6が位置を変化させて接点切換え動作が行われるため、このプッシュスイッチ装置1はどのような向きに設置(例えば車室内の天井面に下向きに設置)されていても、操作体3のケース2からの突出量を見れば接点切換え状態(例えばスイッチオン状態とスイッチオフ状態)を瞬時に識別でき、使い勝手のよいプッシュスイッチ装置1を実現できる。しかも、操作体3は操作力が付与されていないときにも軸線方向へ自由に移動することができず、かつ第1のコイルスプリング5によってカムフォロワ4に対する操作体3のガタも防止されているので、このプッシュスイッチ装置1は振動の影響を受けやすい車室内等に設置された場合にも、操作体3がラットルノイズを生じる可能性は低い。
また、上記のプッシュスイッチ装置1では、カムフォロワ4の回転中心部に設けられた軸孔4aに操作体3の貫通軸3bを遊挿し、この貫通軸3bの先端部に軸孔4aよりも大径な抜け止め部13を取り付けることによって、抜け止め部13が軸孔4aの周縁部に当接して操作体4の復帰動作が確実に規制されるようになっている。したがって、操作体3の昇降動作やカムフォロワ4の回転動作に悪影響を及ぼす虞のない簡素な構造によってプッシュロック状態を実現することができる。しかも、組立時には軸孔4aに貫通軸3bを挿通した後に抜け止め部13を取り付ければよいため、操作体3とカムフォロワ4を容易に連結することができて組立作業性も良好となる。
また、上記のプッシュスイッチ装置1では、第1のコイルスプリング5と第2のコイルスプリング7がカムフォロワ4の内筒部4b(隔壁部分)を介して同心円状に配置されているため、2つのコイルスプリングを用いているにも拘らずスイッチ装置全体の高さ寸法を大幅に低減できる。ただし、第1のコイルスプリング5はカムフォロワ4に対する操作体3のガタを防止するためのものなので、両者3,4のガタが問題とならない程度に小さい場合には、第1のコイルスプリング5を省略した構成にすることも可能である。
また、上記のプッシュスイッチ装置1では、カムフォロワ4の回転力が伝達される作動部材6の各起立片6bの先端部に、組立時に第2のコイルスプリング7の弾発力に抗してカムフォロワ4の係合溝16近傍に掛止させるための掛止部6dが形成されているため、組立時には操作体3とカムフォロワ4および第1のコイルスプリング5をユニット化した後、このユニット品に第2のコイルスプリング7と作動部材6を組み付けてユニット化することができる。したがって、第1および第2のコイルスプリング5,7を組み込む構成であっても組立作業性が煩雑になることはない。
なお、上記実施形態例では、作動部材6がカムフォロワ4と一体的に回転して接点切換え動作が行われる場合について説明したが、カムフォロワの回転に連動して作動部材が昇降し、この昇降動作に伴って接点切換え動作が行われるように構成することも可能である。また、ハウジング10を一体成形品とすることも可能である。
本発明の実施形態例に係るプッシュスイッチ装置の正面図である。 該プッシュスイッチ装置を斜め上方から見た斜視図である。 該プッシュスイッチ装置を斜め下方から見た斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図4の要部拡大図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 該プッシュスイッチ装置の復帰状態を示す断面図である。 該プッシュスイッチ装置のフルストローク状態を示す断面図である。 該プッシュスイッチ装置のプッシュロック状態を示す断面図である。 該プッシュスイッチ装置の分解斜視図である。 該プッシュスイッチ装置に備えられるケースの平面図である。 図11のC−C線に沿う断面図である。 該ケースの底面図である。 該ケースに形成されたガイド部を展開して示す説明図である。 該プッシュスイッチ装置に備えられる操作体の正面図である。 該操作体の平面図である。 該操作体の底面図である。 該操作体に形成された第1のラチェット歯を展開して示す説明図である。 該プッシュスイッチ装置に備えられるカムフォロワの正面図である。 該カムフォロワの平面図である。 該カムフォロワの底面図である。 該カムフォロワに形成された第2のラチェット歯を展開して示す説明図である。 該プッシュスイッチ装置に備えられる可動接点の平面図である。 該プッシュスイッチ装置に備えられるウエハの正面図である。 該ウエハの平面図である。 該ウエハの底面図である。 該プッシュスイッチ装置の一連の動作に対応する第1および第2のラチェット歯やカム部の位置変化を示す説明図である。
符号の説明
1 プッシュスイッチ装置
2 ケース
3 操作体
3a 操作軸
3b 貫通軸(軸部)
3c 筒状部
3d 被ガイド脚部
4 カムフォロワ
4a 軸孔
4b 内筒部(隔壁部分)
4c 外筒部
5 第1のコイルスプリング(弾性部材)
6 作動部材
6b 起立片
6d 掛止部
7 第2のコイルスプリング(復帰ばね)
8 ウエハ
8a ガイド壁
9 取付板
10 ハウジング
11 ガイド部
11a 回転規制部
11b 導入部
11c 復帰規制部
12 第1のラチェット歯
13 抜け止め部(環状部材)
14 第2のラチェット歯
15 カム部
16 係合溝
17 可動接点
20 端子材
21 固定接点
22 外部端子

Claims (6)

  1. 回転規制部および復帰規制部を有するガイド部が内面に形成された中空構造のハウジングと、前記回転規制部に案内されて軸線方向へ昇降可能であると共に、円周方向へ延びる第1のラチェット歯が形成された操作体と、前記回転規制部および前記復帰規制部に案内されるカム部を有して前記ハウジングの内部で軸線方向へ昇降可能かつ円周方向へ回転可能であると共に、前記第1のラチェット歯に係合する第2のラチェット歯が形成されたカムフォロワと、前記第1および第2のラチェット歯が噛合するように前記カムフォロワを軸線方向へ常時弾性付勢する復帰ばねと、前記カムフォロワに連動した位置変化が可能な作動部材と、この作動部材の位置変化に応じて動作する接点切換え機構とを備え、前記カムフォロワが回転中心部に軸孔を有すると共に、前記操作体が前記軸孔に遊挿される軸部を有し、この軸部の先端部に前記軸孔よりも大径な環状部材を取り付けて抜け止め部となし、
    非操作位置にある前記操作体をプッシュ操作して前記カム部を前記回転規制部から離脱させることによって、このカム部が前記復帰規制部へ移行するのに伴い前記カムフォロワが回転して前記作動部材が位置を変化させると共に、前記カム部が前記復帰規制部に係止された段階で前記操作体の復帰動作が前記カムフォロワによって規制されるプッシュロック状態となり、かつ、前記プッシュロック状態で前記操作体をプッシュ操作して前記カム部を前記復帰規制部から離脱させることによって、このカム部が前記回転規制部へ移行するのに伴い前記カムフォロワが回転して前記作動部材が位置を変化させると共に、前記操作体の復帰動作が許容されるように構成したことを特徴とするプッシュスイッチ装置。
  2. 請求項1の記載において、前記操作体と前記カムフォロワとの間に前記復帰ばねよりもばね荷重の小さい弾性部材が介設されていることを特徴とするプッシュスイッチ装置。
  3. 請求項2の記載において、前記復帰ばねと前記弾性部材がいずれもコイルスプリングからなると共に、これら一対のコイルスプリングが前記カムフォロワの隔壁部分を介して同心円状に配置されていることを特徴とするプッシュスイッチ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記作動部材が、前記カムフォロワの回転力が伝達される複数の起立片を有して該カムフォロワにスプライン結合されていると共に、これら複数の起立片の径方向内側の空間に、一端部を前記カムフォロワに弾接させて他端部を前記作動部材に弾接させたコイルスプリングからなる前記復帰ばねが配置されており、かつ前記起立片の先端部に、組立時に前記復帰ばねの弾発力に抗して前記カムフォロワに掛止される掛止部が形成されていることを特徴とするプッシュスイッチ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記作動部材が前記カムフォロワにスプライン結合されて一体的に回転可能であると共に、前記接点切換え機構が、前記ハウジングに保持された固定接点と、前記作動部材に保持されて前記固定接点に接離可能な可動接点とを備えていることを特徴とするプッシュスイッチ装置。
  6. 請求項5の記載において、前記ハウジングが、前記ガイド部が内壁面に形成されたケースと、前記固定接点が内底面に配設されたウエハとを組み合わせて構成されていることを特徴とするプッシュスイッチ装置。
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