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JP4946899B2 - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

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JP4946899B2
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

本発明は、助手席前方のインストルメントパネルの上面側に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に関する。
従来、トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、インストルメントパネルの上面側に配置されて上方を開口させて構成されるケース内に折り畳まれて収納されていることから、ケースの上方側に形成される開口から、一旦、上方に大きく突出して折りを解消するように展開しつつ、インストルメントパネル上面とインストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ膨張する構成であった。しかしながら、例えば、インストルメントパネルに近接して着座している乗員の円滑な保護を考慮すれば、膨張完了時のエアバッグにおいて、インストルメントパネルの上面より下方に位置する下部側膨張部を、上方への大きな突出を抑えて、下方に向かって迅速に展開させるように、膨張させることが望ましい。
従来では、助手席用エアバッグ装置として、膨張完了時のエアバッグにおいてインストルメントパネルの上面より上方に位置する上部側膨張部を折り畳んだ上側折畳部位を、インフレーターの上方に位置させ、膨張完了時のエアバッグにおいてインストルメントパネルの上面より下方に位置する下部側膨張部を折り畳んだ下側折畳部位を、インフレーターの後方に位置させるようにして、エアバッグを、ケース内に折り畳んで収納させている構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−194065号公報
しかし、従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、上側折畳部位と下側折畳部位とを離隔させた状態で、ケース内に収納させているものの、単に、エアバッグをコンパクトにケース内に収納しているのみであって、下側折畳部位のケース開口からの突出を、上側折畳部位より遅らせて、さらに、下方に向かって突出させるように規制することに関しては考慮されていなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張完了時にインストルメントパネルの上面より下方に位置する下部側膨張部を、エアバッグの膨張初期において上方への突出を抑えて、下方に迅速に展開させることが可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に配置されて、折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納するケースと、を備える構成とされ、
ケースが、底壁部と、底壁部の周縁から上方に延びるように構成される筒状の周壁部と、を有して、上方側を開口させた略箱形状とされ、
エアバッグが、
膨張用ガスの流入時に、ケースの開口から、上方へ突出するとともに、インストルメントパネル上面とインストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされるとともに、
膨張完了時の形状を、後端側において膨張完了時に略上下方向に沿って配置される後側壁部と、後側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐形状に狭まるように構成される周壁部と、を有して、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状とされて、膨張完了時の前端付近となる位置に、膨張用ガスを流入させるガス流入口を配設させた構成の助手席用エアバッグ装置において、
ケースが、
膨張完了時のエアバッグにおけるインストルメントパネル上面より下方に位置する下部側膨張部を折り畳んで形成される下側折畳部位を収納する後側収納部と、
後側収納部の前方に配置されて、インフレーターを収納させるとともに、インフレーターの上方に、エアバッグにおける下部側膨張部の領域を除いた一般部を折り畳んで収納させ、エアバッグにおけるガス流入口周縁を取付可能な取付座面を、備える前側収納部と、
を備え、
後側収納部が、下方を塞ぐ後側底壁部を、前側収納部における取付座面より下方に位置させるように、構成されて、
後側収納部における開口周縁の左右両縁付近に、エアバッグの膨張初期において、下側折畳部位の左右方向の両縁側部位を押えて、開口からの突出を抑制可能とする突出抑制手段が、配設され
エアバッグが、折り畳んだ折り完了体の周囲に、折り崩れ防止用のラッピング材を、略全面にわたって覆うように配置させて、ケース内に収納され、
ラッピング材が、下側折畳部位の周囲を全周にわたってくるむように下側折畳部位を収納させる袋部を、備えるとともに、破断予定部を、下側折畳部位の上方から前方にずれて、前側収納部の前後方向の中央の直上となる位置に、配置させて構成され、
突出抑制手段が、ラッピング材における破断予定部の後方に位置する部位から、構成されていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグ装置では、作動時に、インフレーターから膨張用ガスが吐出されると、ケースの前側収納部内においてインフレーターの上方に収納されるエアバッグの一般部の部位が、まず、内部に膨張用ガスを流入させて折りを解消するように膨張し、ケースの開口から上方に突出することとなるが、このとき、下側折畳部位は、後側底壁部を前側収納部の取付座面より下方に位置させるように、前側収納部に対して奥まって形成される後側収納部内に収納されるとともに、また、後側収納部内に収納された下側折畳部位は、左右方向の両端側の部位の上面側を、突出抑制手段により押えられていることから、一般部と略同時に、ケースの開口から上方に突出することが抑制されて、一般部から遅れてケースの開口から突出することとなる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、下側折畳部位は、左右方向の両端側における上面側を、突出抑制手段により押えられて、後側収納部内に収納されていることから、ケースの開口から突出したエアバッグの一般部が、後側壁部における上側の領域を後方に向けるように膨張すると、突出抑制手段により押えられていない下側折畳部位の左右方向の中央付近の部位、すなわち、下部側膨張部を構成する後側壁部の下側の領域における左右方向の中央部位が、一般部を構成する後側壁部の上側の領域の後方移動に追従して、ケースの開口から後方側へ突出することとなる。さらに、この後側壁部の下側の領域における左右方向の中央部位を後方移動させるようにエアバッグの下部側膨張部における左右方向の中央部位が膨張すれば、突出抑制手段により上面側を押えられている下側折畳部位の左右両端側の部位が、ケースの開口から突出しつつ展開膨張することとなるが、ある程度膨張している一般部と下部側膨張部における中央部位とが、この下側折畳部位の左右両端側の部位を、ケースの開口から突出する際に、下方に押圧するような態様となって、下側折畳部位が、後方側への突出を抑えられて、下方に向かって折りを解消するように展開しつつ、膨張することとなる。そのため、エアバッグの展開膨張時に、膨張完了時にインストルメントパネルの上面より下方に位置する下部側膨張部を、膨張初期における上方への突出を抑えて、下方に迅速に展開させることができる。
したがって、本発明の助手席用エアバッグ装置では、膨張完了時にインストルメントパネルの上面より下方に位置する下部側膨張部を、エアバッグの膨張初期において上方への突出を抑えて、下方に迅速に展開させることができる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグの周囲を覆うラッピング材に、下側折畳部位を収納させる袋部を形成し、さらに、ラッピング材に設けられる破断予定部を前後でずらした位置に形成することにより、ラッピング材自体を、突出抑制手段として使用できることから、通常の助手席用エアバッグ装置に使用されるラッピング材を援用すればよく、ケース側に、別途突出抑制手段を設ける場合と比較して、製造コストの増大が避けられる。具体的には、ラッピング材は、破断予定部の破断時に、破断予定部の前後に配置される部位を口開きさせるようにして、左右の中央を最も前後の幅寸法を大きくするように、上面側から見て略ラグビーボール状に開口することとなる。すなわち、破断予定部の破断後に、破断予定部の後方に位置して、下側折畳部位の上面側を覆う部位(カバー部)は、前縁を、中央を後方に位置させ左右両側にかけて前方に位置させるように傾斜させるような態様となって、左右方向の縁部側にかけて、ケースの後縁からの前後の幅を広く設定されることとなる。そのため、破断予定部が破断して形成された開口からエアバッグの一般部の部位が上方に突出する際に、ラッピング材における破断予定部の後方に位置するカバー部における左右方向の縁部近傍の部位が、前後方向の広い範囲にわたって、下側折畳部位の上面側を押えることとなる。また、ラッピング材における破断予定部の後方に位置するカバー部の左右方向の縁部近傍の部位は、下側折畳部位の周囲を全周にわたってくるむ袋部から延びるように形成されていることから、一般部の部位が上方移動する際にも、端縁側を浮き上がらせるように上方移動することを抑えられて、確実に下側折畳部位の上面側を押えることができる。
さらに、本発明の助手席用エアバッグ装置において、破断予定部として、ラッピング材に切れ目を入れるように構成される直線状の複数のスリットを、それぞれ、前側収納部の前後方向の中央の直上において左右方向に沿って形成される基準線を跨いで、基準線の前後両側に延びるように配置させるとともに、隣り合う端部相互を近接させるように、配設させて、上面側から見て略山形状として、形成することが、好ましい。
助手席用エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの膨張初期において、破断予定部が破断されると、ラッピング材における破断予定部の周囲の部位が、左右方向の中央付近で前後に広く開くようにして、広く開口を形成することから、前後に広く開いたラッピング材の開口から、エアバッグの一般部の部位を迅速に突出させることができる。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグ装置において、破断予定部を、ラッピング材に断続的に切れ目を入れるように構成するとともに、左右方向に沿った直線状として、形成してもよい。
破断予定部をこのような構成とする場合、上記構成の破断予定部と比較して、破断時に周囲の部位が前後に開いて形成される開口を、前後に大きく確保できないものの、逆に、ラッピング材における破断予定部の周囲の左右の部位が抵抗となって、破断予定部の後方に位置する突出抑制手段の抑制効果を高めることができる。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグを、予備折り工程と、予備折り工程後の予備折りエアバッグの左右方向の幅寸法をケース内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む左右縮小折り工程と、左右縮小折り工程後の左右縮小折りエアバッグの前後方向の幅寸法をケース内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む前後縮小折り工程と、を経て、折り畳み、
予備折りエアバッグを、後側壁部の略全域を平らに展開させた状態で、後側壁部の上縁の近傍部位をガス流入口と上下で対向させて配置させるように、周壁部の部位を折り畳んで、構成することが好ましい。
エアバッグを上述したように折り畳んでケース内に収納させる構成とすれば、エアバッグが、予備折り後に、左右縮小折りされて、左右の幅寸法をケース内に収納可能に設定された状態で、前後縮小折りを経て、下側折畳部位を形成するように折り畳まれることから、前後縮小折り工程の後に左右縮小折り工程を行なってエアバッグを折り畳む場合と比較して、ケースの収納幅と対応させて折り完了体の左右の幅寸法を一定とすることができ、折り完了体のケースへの収納作業が容易となる。また、上記構成の助手席用エアバッグ装置では、予備折りエアバッグが、後側壁部の上縁の近傍部位をガス流入口と上下で対向させて配置させるように、周壁部の部位を折り畳んで、構成されることから、エアバッグの膨張初期において、インフレーターから吐出された膨張用ガスが、ガス流入口を経て、後側壁部の上縁の近傍部位を、上方に押し上げるようにエアバッグ内に流入することとなり、前側収納部内においてインフレーターの上方に収納されるエアバッグの一般部の部位を、迅速に、ケースの開口から突出させることができる。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張時における下側折畳部位のインストルメントパネル上面側での突出角度を、後側収納部の後側底壁部と、前側収納部の取付座面と、の高さ方向の離隔距離を変更させることにより、調整させることもできる。
ケースにおける後側収納部を、後側底壁部と前側収納部の取付座面との高さ方向の離隔距離を大きくするように構成する場合、後側収納部が、前側収納部に対して一層奥まって形成されることから、ケースの開口から突出する突出開始時間を、一層遅らせることができる。その結果、一般部と下部側膨張部における後側中央部位とが、後側壁部の後方側への移動量を大きくした状態で、ケースの開口から突出した下側折畳部位を、下方へ押圧することから、下側折畳部位を、インストルメントパネル上面側において、水平方向に対する角度を大きくするように、下方に向かって展開させることができる。そして、このような下側折畳部位の突出角度の調整は、搭載される車両のインストルメントパネルの後面の角度に応じて、適宜調整することができ、例えば、左右方向側から見た際の後面の水平方向に対する角度が大きなインストルメントパネルに搭載する場合、ケースにおける後側収納部を、後側底壁部と前側収納部との取付座面との高さ方向の離隔距離を大きく設定すれば、ケースの開口から突出する下側折畳部位を、後方への突出を抑えられた状態で、インストルメントパネルの後面に沿わせるように、下方に向かって展開させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、図1に示すように、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の上面2側の内部に配置されるトップマウントタイプとされている。助手席用エアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、折り畳まれたエアバッグ31と、エアバッグ31を折り畳んで構成される後述する折り完了体88の周囲を覆うラッピング材55と、エアバッグ31に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ31及びインフレーター8を収納保持するケース13と、エアバッグ31をケース13に取り付けるためのリテーナ10と、折り畳まれたエアバッグ31を覆うエアバッグカバー6と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、特に断らない限り、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
エアバッグカバー6は、実施形態の場合、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ31の展開膨張時に、前後二枚の扉部6a,6bをエアバッグ31に押されて開くように構成されている。また、エアバッグカバー6の扉部6a,6bの周囲には、ケース13の後述する周壁部15の外周側に配置されて、ケース13の周壁部15に連結される連結壁部6cが、形成されている。
インフレーター8は、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース13に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。
ケース13は、板金製とされて、上端側に開口13aを有した略直方体形状とされるもので、図2,3に示すように、略長方形板状の底壁部21と、底壁部21の周縁から上方に延びる略四角筒形状とされてエアバッグカバー6の連結壁部6cを係止させる周壁部15と、を備えている。実施形態の場合、ケース13は、軸方向を鉛直方向に対して若干傾斜させるように、詳細には、軸方向を、下方側を前方に位置させ上方側を後方に位置させるように傾斜させて、車両に搭載されている。また、ケース13は、前側収納部26と、前側収納部26の後方に配置される後側収納部28と、を備えて構成されている。前側収納部26と後側収納部28とは、左右方向の幅寸法を一致させるとともに、上下方向の高さ寸法を異ならせて、後側収納部28が前側収納部26に対して深さを深くするように、底壁部21の部位に段差を設けて構成されている。具体的には、実施形態のケース13では、周壁部15は左右方向の幅寸法を一定とした四角筒状とされ、底壁部21が、前側収納部26の下面側を構成する前側底壁部22と、前側底壁部22より下方に位置するように形成されて後側収納部28の下面側を構成する後側底壁部23と、前側底壁部22の後端と後側底壁部23の前端とを連結する連結縦壁24と、を備えて、段差状に、構成されている。連結縦壁24は、ケース13の軸方向に略沿うように、形成されている。そして、前側収納部26は、周壁部15の前壁部16と、左壁部17,右壁部18の前側部位17a,18aと、底壁部21の前側底壁部22と、に囲まれた領域から、構成され、後側収納部28は、周壁部15の後壁部19と、左壁部17,右壁部18の後側部位17b,18bと、底壁部21の後側底壁部23と、連結縦壁24と、に囲まれた領域から、構成されることとなる(図2,3,21参照)。
前側収納部26は、インフレーター8と、エアバッグ31を折り畳んで構成される折り完了体88の後述する上側折畳部位86と、を収納する構成とされるもので、インフレーター8は、前側底壁部22に形成された挿通孔22aに本体部8aの上端側を挿入させるようにして、前側底壁部22の挿通孔22a周縁に、取り付けられて、前側収納部26内に収納されている。具体的には、インフレーター8は、エアバッグ31内に配置される円環状のリテーナ10の複数のボルト10aを、エアバッグ31における後述するガス流入口35の周縁34、前側収納部26における前側底壁部22、及び、インフレーター8のフランジ部8cを貫通させて、ナット11止めすることにより、エアバッグ31のガス流入口35の周縁34とともに、前側底壁部22に、取り付けられることとなる。そして、この前側収納部26における前側底壁部22の上面側が、エアバッグ31のガス流入口35の周縁34を取り付ける取付座面AFを構成することとなる。また、実施形態の場合、エアバッグ31の上側折畳部位86は、インフレーター8の上方に載置されるようにして、ケース13における前側収納部26内に収納されることとなる。
後側収納部28は、エアバッグ31を折り畳んで構成される折り完了体88の後述する下側折畳部位85を収納する構成とされるもので、後側底壁部23を、前側収納部26の前側底壁部22(取付座面AF)より下方に位置させて、上下方向の高さ寸法(深さ寸法)H1を、前側収納部26における上下方向の高さ寸法(深さ寸法)H2より大きくするように、構成されている(図2参照)。後側収納部28は、図2に示すように、前後方向の幅寸法(連結縦壁と後壁部との離隔距離)T1と、上下方向の高さ寸法H1と、を、下側折畳部位85を先端85aを下方に向けるようにして内部に収納可能な寸法に、設定されている。なお、図例では、エアバッグ31を折り畳んで構成される折り完了体88と折り完了体88の周囲を覆うラッピング材55との間や、ラッピング材55とケース13との間に、隙間が形成されているように図示されているが、これは、折り完了体88、ラッピング材55、及び、ケース13の境界を明瞭にするためのものであって、実物においては、エアバッグ31の折り完了体88は、周囲にラッピング材55を配置させた状態で、ケース13内に隙間なく充填されるようにして、ケース13に収納されている。
エアバッグ31は、膨張完了時に、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように、配置可能な袋状とされている。具体的には、エアバッグ31は、図4〜6に示すように、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とした略四角錐形状とされるもので、後端側において膨張完了時に略上下方向に沿って配置される後側壁部38と、後側壁部38の外周縁から車両前方側に略円錐形状に狭まるように構成される周壁部32と、を備えている。周壁部32は、上下両側で略左右方向に沿って配置される上側壁部32a,下側壁部32bと、左右両側で略前後方向に沿って配置される左側壁部32c,右側壁部32dと、から構成されている。膨張完了時のエアバッグ31の前端付近となる下側壁部32bの前端近傍において、左右の中央となる位置には、膨張用ガスを流入させるように円形に開口されて、周縁34をケース13の前側底壁部22に取り付けるガス流入口35が、形成されている。ガス流入口35の周縁34には、リテーナ10のボルト10aを挿通させて、ガス流入口35の周縁34をケース13の前側底壁部22に取り付けるための複数の取付孔36が、形成されている。また、エアバッグ31における左側壁部32cと右側壁部32dとの領域には、余剰の膨張用ガスを排気可能なベントホール37が、形成されている(図4〜6参照)。
エアバッグ31の後側壁部38は、膨張完了時に、乗員側に配置されるもので、実施形態の場合、膨張完了時に左右方向の中央を、上下の略全域にわたって前方側に凹ませるように、凹凸を有して構成されている。すなわち、後側壁部38は、エアバッグ31の膨張完了時に、左右方向の中央で凹む凹部39と、凹部39の左右両側で相対的に後方へ突出するように形成される突出部40L,40Rと、を、上下方向に沿って連続的に配設させるように、構成されている(図5,6参照)。そして、実施形態では、膨張完了時のエアバッグ31の後側壁部38に乗員MPが当接する際、まず、乗員MPの左右の肩部MSが、後方へ突出している突出部40L,40Rと当たって拘束され、肩部MSを突出部40L,40Rにより拘束された状態で、乗員MPの頭部MHが凹部39内に侵入するようにして、頭部MHが、凹部39の周囲の部位により、保護されることとなる(図24参照)。実施形態のエアバッグ31では、凹部39における凹みの先端は、後述する第2基布50L,50Rの内側縁部50a,50a相互を縫着させて構成される縫合部位43から構成され、突出部40L,40Rにおける突出の先端は、後述する第1基布45における左側部位47,右側部位48の周縁部47a,48aと第2基布50L,50Rの外側縁部50dとをそれぞれ縫着させて構成される縫合部位44L,44Rから、構成されている。なお、実施形態の場合、この凹部39の凹んだ状態と、突出部40L,40Rの隆起した状態と、は、周壁部32における上側壁部32aおよび下側壁部32bの領域内となる前方側に延びるように、ガス流入口35近傍となる位置まで連続的に、形成されている。
また、エアバッグ31内には、図6に示すように、整流布41が、配設されている。整流布41は、ガス流入口35の上方を覆うように配設されるとともに、ガス流入口35から流入した膨張用ガスGを前後両側へ整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒形状とされている。すなわち、実施形態では、ガス流入口35から流入した膨張用ガスGは、整流布41の前後の開口42A,42Bから、前後方向に沿うように、エアバッグ31内に流入することとなる。また、整流布41における前後の略中央であって左右対称となる位置には、円形に開口した2つの貫通孔41aが、形成されている。この貫通孔41aは、エアバッグ31の展開膨張時において、整流布41の前後の開口42A,42Bの方向を安定させて、エアバッグ31内への膨張用ガスGの流出方向を安定させるためのものである。実施形態の場合、整流布41は、図7に示すように、整流布素材52から、構成されている。整流布素材52は、左右対称形とされるもので、中央に配置されてガス流入口35の周縁34に連結される連結部52aと、連結部52aから左右両側に延びる2つの本体部52bと、を備える構成とされ、連結部52aをガス流入口35の周縁34に縫着させ、本体部52b,52bの縁部相互を縫着させることにより、整流布41を、構成している。
実施形態のエアバッグ31は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて構成されるもので、図7に示すように、左側壁部32c,右側壁部32d及び下側壁部32bの前側部位を構成する第1基布45と、上側壁部32a,後側壁部38及び下側壁部32bの後側部位を構成する2枚の第2基布50L,50Rと、から、構成されている。
第1基布45は、開いた蝶の形状に近似した左右対称形として、ガス流入口35の周縁34を構成する略長方形状の下側部位46と、下側部位46から左右両側に延びるように配設される略三角板形状の左側部位47,右側部位48と、を備える構成とされている。下側部位46は、膨張完了時のエアバッグ31における下側壁部32bの前側部位を構成することとなる。左側部位47及び右側部位48は、それぞれ、膨張完了時のエアバッグ31における左側壁部32c,右側壁部32dを、主に構成することとなる。
第2基布50L,50Rは、略C字形状に湾曲した帯状の左右一対として構成されるもので、膨張完了時における上側壁部32aから後側壁部38を経て下側壁部32bの後側部位にかけての領域を左右方向で2分割するように、構成されている。実施形態の場合、各第2基布50L,50Rは、外側縁部50dの形状を、それぞれ、第1基布45における左側部位47,右側部位48の周縁部47a,48aにおける元部側縁部47b,48bを除いた部位の形状と略一致させるように、形成されている。
なお、第1基布45、第2基布50L,50R、及び、整流布素材52は、実施形態の場合、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されて、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布として、構成されている。
エアバッグ31の折り完了体88の周囲を覆うラッピング材55は、図8〜10に示すように、実施形態の場合、折り完了体88の周囲を略全域にわたって覆う内側部材56と、内側部材56の外周側に配設される外側部材70と、から、構成されている。実施形態の場合、内側部材56と外側部材70とは、ともに、エアバッグ31と同様に、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されて、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布から、構成されている。
内側部材56は、折り完了体88の周囲を全域にわたって覆うもので、図9のAに示すように、平らに展開した平面形状を略十字形状とされている。内側部材56は、中央に配置されて折り完了体88における上側折畳部位86の上面側を覆う天井壁部57と、天井壁部57から前方に延びて上側折畳部位86の前側を覆う前壁部63と、天井壁部57から左右両側に延びて上側折畳部位86の左側と右側とを覆う左壁部64,右壁部65と、天井壁部57から後方に延びる袋形成部66と、を備えている。天井壁部57及び前壁部63は、左右方向の幅寸法を、折り完了体88の左右方向の幅寸法と略一致させて構成され、左壁部64及び右壁部65は、前後方向の幅寸法を、折り完了体88の左右方向の幅寸法と略一致させて構成されている。袋形成部66は、後述するごとく、下側折畳部位85を収納する袋部67を形成する部位であることから、下側折畳部位85を収納可能なように、左右方向の幅寸法を、天井壁部57の左右方向の幅寸法より若干大きくして、構成されている。
天井壁部57は、折り完了体88における上側折畳部位86の上面側を覆う部位であり、折り完了体とともにケース13内に収納させた際に、ケース13における前側収納部26の前後方向の中央の直上となる位置(前側収納部25における前後方向の中心線CL1上となる位置)に、エアバッグ31が膨張する際に破断可能とされる破断予定部58を、配設させている。実施形態の場合、前側収納部25における前後方向の中心線CL1(図2参照)は、内側部材56を平らに展開した状態の天井壁部57の前後方向の中央において左右方向に沿って形成される中心線CL2(図9のA参照)とケース15の軸方向に沿った上下方向で一致するもので、破断予定部58は、この天井壁部57の前後方向の中央を通る左右方向に沿った中心線CL2を基準線として、この中心線CL2の前後両側に延びるように、配設されている。具体的には、破断予定部58は、天井壁部57に切れ目を入れるように構成される直線状の複数のスリットから、構成されるもので、図9のAに示すように、中心線CL2上となる左右方向の両端側において中心線CL2(左右方向)に沿って形成される2本の横スリット59,59と、各横スリット59の内側の端部から内側斜め後方に向かって直線状に延びる2本の外側スリット60,60と、各外側スリット60の内側の端部近傍から内側斜め前方に向かって直線状に延びる2本の内側スリット61,61と、を備えて、上方から見て略山形状(略W字形上)とするように、左右対称形として、構成されている。各内側スリット61は、中心線CL2を跨いで前方に延びるように、構成されている。また、各外側スリット60は、後端側を、袋形成部66の領域に侵入させるように、形成され、各横スリット59は、外側の端部を、それぞれ、左壁部64及び右壁部65の領域に侵入させるように、形成されている。なお、各内側スリット61及び外側スリット60は、実施形態の場合、それぞれ、中央で分断されるように、構成されている。そして、破断予定部58を構成する各横スリット59,外側スリット60,内側スリット61は、隣り合う端部相互を近接させるように、配置されるもので、エアバッグ31がインフレーター8から吐出された膨張用ガスGを内部に流入させて膨張を開始すると、各横スリット59,外側スリット60,内側スリット61の端部間の部位を破断させるようにして、破断予定部58全体が破断し、図21の二点鎖線に示すように、左右方向の中央付近を前後に広く開かせるように、上面側から見て略ラグビーボール状に開口することとなる。そして、実施形態の場合、ラッピング材55の内側部材56において、破断予定部58の左右両端側の後方側となる天井壁部57から袋形成部66にかけての部位(天井壁部57における後側部位57bの左右方向の縁部57c,57dから袋形成部66の前端側における左右方向の縁部66c,66dにかけての部位)が、図9のA及び図21において二点鎖線で囲んだ領域で示すごとく、カバー部56a,56aとして、エアバッグ31の膨張初期に、後述する下側折畳部位85の左右方向の両縁側部位85b,85cの上面側を押えて、ケース13の開口13aからの突出を抑制する突出抑制手段RMを構成することとなる。
前壁部63、左壁部64、及び、右壁部65の先端側には、それぞれ、折り完了体から突出しているリテーナ10のボルト10aを挿通させて、ボルト10aにより周縁を係止可能な取付孔63a,64a,65aが、それぞれ、2個ずつ形成されている。袋形成部66は、図9のAに示すように前後方向の中央で左右方向に沿った折目をつけて2つ折りされ、縁部66a,66bを、それぞれ、縫合部位68の部位で縫着させることにより、折り完了体88における下側折畳部位85を収納させる袋部67を、形成している(図9のB参照)。袋部67は、下側折畳部位85の周囲を全周にわたってくるむように、下側折畳部位85を収納させる構成とされている。
外側部材70は、内側部材56に外周側を覆われた折り完了体88の前面側から上面側を経て後面側にかけてを覆うもので、左右方向の幅寸法を、内側部材56における天井壁部57の左右方向の幅寸法と略同一として、前後方向に沿った帯状として構成されている。外側部材70は、図8,10に示すように、元部70a側を、内側部材56における袋形成部66と同じ幅寸法の幅広部位71として、この幅広部位71を、袋部67の後端側に、幅方向の全域にわたって縫着させることにより、内側部材56に連結されている。外側部材70における先端70b側には、内側部材56における前壁部63の外周側に配置されて、リテーナ10のボルト10aを挿通させて、ボルト10aにより周縁を係止可能な取付孔70cが、2個形成されている。また、外側部材70における前後方向の略中央であって、外側部材70を折り完了体88の周囲に巻きかけた際に、内側部材56の天井壁部57における中心線CL2の直上となる位置には、この中心線CL2に沿って、破断予定部72が、形成されている。破断予定部72は、外側部材70に切れ目を入れるように構成されるもので、中心線CL2上において外側部材70の縁部から中央付近にかけてそれぞれ中心線CL2に沿った直線状として構成される2本のスリット本体73,73と、このスリット本体73,73間の隙間を前後で挟むように形成される2本の補助スリット74,74と、から構成されている。破断予定部72の破断時には、外側部材70は、前後で分断されることとなる。
次に、実施形態のエアバッグ31の製造について説明をする。まず、平らに展開した状態の第1基布45の下側部位46に、整流布素材52,52を重ねて、ガス流入口35の周縁34となる部位で、縫着させ、孔明け加工により、ガス流入口35及び取付孔36を形成する。次いで、整流布素材52,52における本体部52b,52bの縁部相互を、縫着させて、整流布41を形成する。第2基布50L,50Rを相互に重ね、内側縁部50a,50a相互を縫合糸を利用して縫着させ、縫合部位43を形成する。その後、内側縁部50aの縫い代を内側に配設させつつ、前側縁部50b,50bを略直線状に配置させるように、第2基布50L,50Rを開き、開いた各第2基布50L,50Rの前側縁部50b,50bを、第1基布45における下側部位46の前側縁部46aに縫着させる。同様に、開いた各第2基布50L,50Rの後側縁部50c,50cを、第1基布45における下側部位46の後側縁部46bに縫着させる。そして、下側部位46における前後の左側縁部46cを、第1基布45における左側部位47の元部側縁部47bに縫着させ、下側部位46の前後の右側縁部46dを、同様に、第1基布45における右側部位48の元部側縁部48bに縫着させる。その後、左側部位47の周縁部47aと第2基布50Lの外側縁部50dとを縫合糸を利用して縫着させて縫合部位44Lを形成し、右側部位48の周縁部48aと第2基布50Rの外側縁部50dとを縫合糸を利用して縫着させて縫合部位44Rを形成する。その後、縁部の縫い代を外部に露出させないように、ガス流入口35を利用して反転させれば、エアバッグ31を製造することができる。
上記のようにして製造したエアバッグ31の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔36からボルト10aを突出させるように、内部にリテーナ10を配設させた状態で、エアバッグ31を折り畳む。具体的には、エアバッグ31は、予備折り工程を経た後、左右方向の幅寸法を縮めるような左右縮小折り工程と、前後方向の幅寸法を縮めるような前後縮小折り工程を、を経て折り畳まれることとなる。
予備折り工程では、図11〜14に示すような予備折りエアバッグ77を形成することとなる。予備折りエアバッグ77は、後側壁部38の左右方向の中央に配置される縫合部位43(凹部39の先端)を中心として、縫合部位44L,44R(突出部40L,40Rの先端)を左右両側に開き、後側壁部38の略全域を平らに展開するようにして、形成されている。具体的には、予備折りエアバッグ77は、縫合部位43を前後方向に沿わせるように配置させるとともに、後側壁部38の上端側における左右の中央部位38acをガス流入口35に上下で対向させるように配置させて、周壁部32の部位を折り畳んで、左右対称形として、形成されている。実施形態の場合、後側壁部38の中央部位38acは、縫合部位43における前端近傍部位43aを介して、ガス流入口35に上下で対向するように、配置されている。さらに具体的には、予備折りエアバッグ77は、周壁部32における上側壁部32aの領域を、左右方向に沿った谷折りの折目CP1を付けて折り込み、周壁部における左側壁部32cの領域と右側壁部32dの領域とを、それぞれ、前後方向に沿った複数の谷折りの折目CP2,CP3,CP4,CP5を付けて折り込むようにして、形成されている。これらの折目CP2,CP3,CP4,CP5は、ガス流入口35を中心として略左右対称形となるように、形成されている。また、予備折りエアバッグ77における後端77b近傍の部位は、それぞれ、略左右方向に沿う谷折りの折目CP6,CP7を付けて、内部側に折り込まれている。これらの折目CP6,CP7も、それぞれ、ガス流入口35を中心として、略左右対称形となるように、形成されている。
この予備折りは、図4に示すごとく、膨張完了時のエアバッグ31における上側壁部32aの前端近傍の左右の中央となる部位(第1基布45bの下側部位46と第2基布50L,50Rの前側縁部50b,50bとの縫着部位近傍の部位)UPと、下側壁部32bの後端近傍の左右の中央となる部位DPと、を把持して、各折目CP2,CP3を付けるようにして、把持箇所の部位UP,DPを相互に離すように前後方向に引っ張りつつ、縫合部位44L,44Rの部位を把持して、折目CP4,CP5を付けるようにして、縫合部位43を中心として縫合部位44L,44Rを左右両側に開いて平らに展開し、次いで、形を整えるように、折目CP1,CP6,CP7を形成しつつ、周壁部32を折り込めば、行なうことができる。なお、この予備折り時の把持箇所の部位UP,DPは、予備折りエアバッグ77における前端77aと後端77bとをそれぞれ構成することとなる。なお、実施形態の場合、図24に示すように、膨張完了時のエアバッグ31において、インパネ1の上面2より下方に配置される下部側膨張部31bは、予備折りエアバッグ77における前後方向の後端側略1/3のエリアを構成し、インパネ1の上面2より上方に配置される上部側膨張部31aは、ガス流入口35を含めて、予備折りエアバッグ77における前後方向の前端側略2/3のエリアを構成している(図12参照)。
左右縮小折り工程では、予備折りエアバッグ77は、左右方向の幅寸法を縮めるように、折り畳まれることとなる。具体的には、図15のA,Bに示すように、予備折りエアバッグ77におけるガス流入口35の左側部位78と右側部位79とを、それぞれ、左縁77c,右縁77dを後側壁部38側に巻くように、前後方向に沿った折目C1をつけてロール折りして、左右方向の幅寸法を、ケース13に収納可能な寸法に縮められた左右縮小折りエアバッグ81を、形成する。前後縮小折り工程では、左右縮小折りエアバッグ81は、前後方向の幅寸法を縮めるように、折り畳まれることとなる。具体的には、図15のB及び図16のAに示すように、左右縮小折りエアバッグ81におけるガス流入口35の後方となる後側部位82を、ガス流入口35の後縁側において左右方向に沿った折目C2をつけるようにして、前側部位83の後側壁部38側に載せるように折り返す。その後、図16のA,Bに示すように、後側部位82において、折り返した状態で左右縮小折りエアバッグ81の前側部位83から突出している端部側部位82aを、左右方向に沿った折目C3をつけて二つ折りし、さらに、この二つ折りした部位を、図16のB及び図17のAに示すように、左右方向に沿った折目C4をつけて二つ折りして、下側折畳部位85を形成する。なお、この下側折畳部位85を構成する後側部位82の端部側部位82aが、予備折りエアバッグ77における前後方向の後端側略1/3のエリアに対応し、すなわち、膨張完了時のエアバッグ31において、インパネ1の上面2より下方に配置される下部側膨張部31bに、対応することとなる。その後、図17のA,Bに示すように、後側部位82を、下側折畳部位85とともに、ガス流入口35の前縁側において左右方向に沿った折目C5を付けて、再度折り返す。そして、図17のB,Cに示すように、前側部位83を、後側部位82とガス流入口35との間に挟むように、ガス流入口35の前縁側において左右方向に沿った折目C6を付けて、折り返せば、上側折畳部位86を形成することができて、前後方向の幅寸法を、ケース13に収納可能な寸法に縮められた折り完了体88を形成することができる。なお、上側折畳部位86は、左右縮小折りエアバッグ81における前側部位83と、後側部位82における元部側部位82bと、から構成されるもので、ケース13内への収納時に、インフレーター8の上方に収納されることとなる。
次に、折り完了体88の周囲にラッピング材55を配置させる。まず、図18及び図19に示すように、下側折畳部位85を袋部67内に収納させ、天井壁部57により折り完了体88の上面側を覆うようにして、内側部材56の前壁部63に形成された取付孔63aに、折り完了体88から突出しているリテーナ10のボルト10aを挿通させる。その後、図20のAに示すように、外側部材70を、内側部材56の外周側に巻きかけるようにして、先端70b側に配置される取付孔70cに、リテーナ10のボルト10aを挿通させる。その後、図20のBに示すように、内側部材56の左壁部64,右壁部65に形成された取付孔64a,65aに、それぞれ、リテーナ10のボルト10aを挿通させれば、折り完了体88をラッピング材55によりくるむことができる。
その後、下側折畳部位85を後側収納部28内に収納させつつ、リテーナ10のボルト10aを前側収納部26の前側底壁部22から突出させるようにして、折り完了体88を、ケース13内に収納させる。なお、この折り完了体88のケース13内への収納時には、下側折畳部位85は、先端85aを下方(後側底壁部23側)に向けるようにして、後側収納部28内に収納されることとなる。次いで、インフレーター8の本体部8aを、前側底壁部22の下方から、挿通孔22aを経て前側収納部26内に挿入させるとともに、前側底壁部22から突出している各ボルト10aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させる。その後、インフレーター8のフランジ部8cから突出している各ボルト10aに、ナット11を締結させれば、ケース13における前側収納部26の前側底壁部22に対して、折り畳んだエアバッグ31とインフレーター8とを取り付けることができる。
そして、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー6の連結壁部6cに、ケース13の周壁部15を連結させ、ケース13に設けられた図示しない所定のブラケットを、車両のボディ側の部材に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突時、インフレーター8のガス吐出口8bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ31が内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、ラッピング材55の破断予定部58,72を破断するとともに、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを、図24に示すように押して開かせることとなる。そして、エアバッグ31は、扉部6a,6bが開いて形成されたケース13の開口13aから、上方へ突出するとともに、インパネ1の上面2と、インパネ1の上方のウィンドシールド4と、の間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張して、図1の二点鎖線及び図24に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、作動時に、インフレーター8から膨張用ガスGが吐出されると、ケース13の前側収納部26内においてインフレーター8の上方に収納されるエアバッグ31の上側折畳部位86(実施形態の場合、膨張完了時にインパネ1の上面2より上方に位置する上部側膨張部31a)が、まず、内部に膨張用ガスGを流入させて折りを解消するように膨張し、ケース13の開口13aから上方に突出することとなるが、このとき、下側折畳部位85は、後側底壁部23を前側収納部26の取付座面AF(前側底壁部22)より下方に位置させるように、前側収納部26に対して奥まって形成される後側収納部28内に収納されるとともに、また、後側収納部28内に収納された下側折畳部位85は、左右方向の端部側部位85b,85cの上面側を、突出抑制手段RMにより押えられていることから、上側折畳部位86(上部側膨張部31a)と略同時に、ケース13の開口13aから上方に突出することが抑制されて、図22,23に示すように、上側折畳部位86(上部側膨張部31a)から遅れてケース13の開口13aから突出することとなる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、下側折畳部位85は、左右方向の端部側部位85b,85cにおける上面側を、突出抑制手段RMにより押えられて、後側収納部28内に収納されていることから、ケース13の開口13aから突出したエアバッグ31の上側折畳部位86(上部側膨張部31a)が、後側壁部38における上側部位(上側の領域)38aを後方に向けるように膨張すると、図25に示すように、突出抑制手段RMにより押えられていない下側折畳部位85の左右方向の中央側部位85d、すなわち、下部側膨張部31bを構成する後側壁部38の下側の領域における左右方向の中央となる下側中央部位38cが、上部側膨張部31aを構成する後側壁部38の上側部位38aの後方移動に追従して、ケース13の開口13aから後方側へ突出することとなる。さらに、図26のAに示すように、この後側壁部38の下側中央部位38cを後方移動させるように、エアバッグ31の下部側膨張部31bにおける左右方向の中央部位31bcが膨張すれば、突出抑制手段RMにより上面側を押えられている下側折畳部位85の端部側部位85b,85cが、ケース13の開口13aから突出しつつ展開膨張することとなるが、ある程度膨張している上部側膨張部31aと下部側膨張部31bにおける中央部位31bcとの周壁(後側壁部38における上側部位38a、及び、下側部位38bにおける下側中央部位38c)が、この下側折畳部位85の左右方向の端部側部位85b,85cを、ケース13の開口13aから突出する際に、下方に押圧するような態様となって、下側折畳部位85の左右方向の端部側部位85b,85cが、後方側への突出を抑えられて、下方に向かって折りを解消するように展開しつつ、膨張することとなる(図26のBの二点鎖線参照)。そのため、エアバッグ31の展開膨張時に、膨張完了時にインパネ1の上面2より下方に位置する下部側膨張部31bを、膨張初期における上方への突出を抑えて、下方に迅速に展開させることができる。
したがって、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、膨張完了時にインパネ1の上面2より下方に位置する下部側膨張部31bを、エアバッグ31の膨張初期において上方への突出を抑えて、下方に迅速に展開させることができる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、折り完了体88の周囲に、折り崩れ防止用のラッピング材55を配置させて、エアバッグ31の折り完了体88をケース13内に収納させる構成としており、このラッピング材55の内側部材56に、下側折畳部位85を収納させる袋部67を形成して、さらに、ラッピング材55の内側部材56に設けられる破断予定部58を、下側折畳部位85の上方から前方にずれて、前側収納部26の前後方向の中央(中心線CL1)の直上となる位置に、配置させて、突出抑制手段RMを、ラッピング材55の内側部材56における破断予定部58の後方に位置する部位(天井壁部57の後側部位57bから袋形成部66にかけての部位であるカバー部56a,56a)から構成している。すなわち、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、ラッピング材55自体を、突出抑制手段RMとして使用していることから、通常の助手席用エアバッグ装置に使用されるラッピング材を援用すればよく、ケース側に、別途突出抑制手段を設ける場合と比較して、製造コストの増大が避けられる。勿論、このような点を考慮しなければ、突出抑制手段を、ラッピング材と別体として、例えば、ケースにおける開口近傍となる左壁部及び右壁部の上端付近から開口を塞ぐように延びる板状部材等から、構成してもよい。
具体的には、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、ラッピング材55における内側部材56の破断予定部58は、破断時に、破断予定部58の前後に配置される天井壁部57の前側部位57aと後側部位57bとを口開きさせるようにして、図21の二点鎖線に示すように、左右の中央を最も幅寸法を大きくするように、上面側から見て略ラグビーボール状に開口することとなる。すなわち、破断予定部58の破断後に、破断予定部58の後方に位置する天井壁部57の後側部位57bは、前縁を、中央を後方に位置させ左右両側にかけて前方に位置させるように傾斜させるような態様となって、天井壁部57の後側部位57b自体は、左右方向の縁部57c,57d側にかけてケース13の後縁(後壁部19)からの前後の幅を広く設定されることとなる。そのため、破断予定部58が破断して形成された開口からエアバッグ31の上側折畳部位86(上部側膨張部31a)が上方に突出する際に、この破断予定部58の後方に位置する天井壁部57の後側部位57bの左右方向の縁部57c,57d近傍の部位から袋形成部66の前端側における左右方向の縁部66c,66dにかけての部位(カバー部56a,56a)が、図21の二点鎖線で囲んだ領域に示すごとく、前後方向の広い範囲にわたって、下側折畳部位85における左右方向の端部側部位85b,85cの上面側を押えることとなる。また、実施形態の場合、このカバー部56a,56aは、天井壁部57の後側部位57bの左右方向の縁部57c,57d近傍の部位から袋形成部66の前端側における左右方向の縁部66c,66dにかけての部位から構成されており、換言すれば、下側折畳部位85の周囲を全周にわたってくるむ袋部67から延びるように形成されていることから、エアバッグ31の上部側膨張部31aが上方移動する際にも、袋部67を構成する袋形成部66の縁部66c,66d側に引っ張られるような態様となって、端縁側を浮き上がらせるように上方移動することを抑えられて、確実に下側折畳部位85の左右方向の端部側部位85b,85cの上面側を押えることができる。
特に、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、袋部67は左右両縁側に縫合部位68を設けるように構成され、突出抑制手段RMを構成するカバー部56a,56aの左右方向の縁部側に、この縫合部位68が形成されていることから(図21参照)、この縫合部位68が補強作用を奏するような態様となって、この内側部材56におけるカバー部56a,56aの部位が上方に伸びるように変形することを防止でき、カバー部56a,56aにより、下側折畳部位85の左右方向の端部側部位85b,85cの上面側を押えることができる。
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、天井壁部57に形成される破断予定部58が、図21に示すように、前側収納部25における前後方向の中心線CL1(内側部材56を平らに展開した状態の天井壁部57の前後方向の中央において左右方向に沿って形成される中心線CL2と一致)を跨いで、この中心線CL1の前後両側に延びるように形成されていることから、エアバッグ31の膨張初期において、破断予定部58が破断されると、ラッピング材55の内側部材56における破断予定部58の周囲の部位(天井壁部57の前側部位57a及び後側部位57b)が、左右方向の中央付近で前後方向に広い開口OP1を設けるように、開くこととなり(図21の二点鎖線参照)、前後に広く開いたラッピング材55の開口OP1から、エアバッグ31の上側折畳部位86(上部側膨張部31a)を迅速に突出させることができる。
なお、実施形態では、ラッピング材55として、エアバッグ31の折り完了体88の外周側を二重で覆うように、内側部材56と外側部材70とから構成されているものを使用しているが、ラッピング材55の外側部材70は、板金製のケース13により折り完了体88(エアバッグ31)が損傷を受けることを確実に防止するための補強用として、配置されているものであって、ラッピング材を構成する基布の強度が充分であれば、勿論、ラッピング材を、内側部材のみから構成してもよい。
また、ラッピング材55Aとしては、図28に示すように、ラッピング材55Aに断続的に切れ目を入れるように構成するとともに、左右方向に沿った直線状とした破断予定部58Aを、中心線CL1(中心線CL2)の直上となる位置に配設させた構成のものを、使用してもよい。このようなラッピング材55Aでは、図28の二点鎖線に示すごとく、上記構成のラッピング材55の破断予定部58と比較して、破断時に周囲の部位が前後に開いて形成される開口OP2を、前後に大きく確保できないものの、逆に、ラッピング材55Aにおける破断予定部58Aの周囲の左右の部位が抵抗となって、破断予定部58Aの後方に位置する部位から構成される突出抑制手段RMの抑制効果を高めることができる。詳細には、図28のラッピング材55Aでは、突出抑制手段RMを構成するカバー部56aの領域を、図28の二点鎖線で囲んだ領域に示すごとく、前述のラッピング材55におけるカバー部56aの領域よりも、前後左右に広く確保することができる。そのため、左右方向の端部側部位85b,85cの上面側を、カバー部56a(突出抑制手段RM)により押えられている下側折畳部位85が、ケース13の開口13aから突出する突出開始時間を、前述のラッピング材55を使用した場合より、若干遅らせることができる。
さらにまた、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ31を、予備折り工程と、予備折り工程後の予備折りエアバッグ77の左右方向の幅寸法をケース13内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む左右縮小折り工程と、左右縮小折り工程後の左右縮小折りエアバッグ81の前後方向の幅寸法をケース13内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む前後縮小折り工程と、を経て、折り畳んでケース13内に収納させている。すなわち、エアバッグ31が、左右の幅寸法をケース13内に収納可能に設定された状態で、前後縮小折りを経て、下側折畳部位85を形成するように折り畳まれることから、前後縮小折り工程の後に左右縮小折り工程を行なってエアバッグを折り畳む場合と比較して、ケース13の収納幅に対応させて、折り完了体88の左右の幅寸法を一定とすることができ、折り完了体88のケース13への収納作業が容易となる。また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、予備折りエアバッグ77が、後側壁部38の上端側における左右の中央部位38acをガス流入口35と上下で対向させて配置させるように、周壁部32の部位を折り畳んで、構成されることから、エアバッグ31の膨張初期において、インフレーター8から吐出された膨張用ガスが、ガス流入口35を経て、後側壁部38の上端側における左右の中央部位38acを、上方に押し上げるようにエアバッグ31内に流入することとなり(図22参照)、前側収納部26内においてインフレーター8の上方に収納されるエアバッグ31の上側折畳部位86を、迅速に、ケース13の開口13aから突出させることができる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、下側折畳部位85は、左右縮小折りエアバッグ81における後側部位82の端部側部位82aを、左右方向に沿った折目C3,C4を付けて、2つ折りを2回行なって、形成していることから、展開膨張する際に、まず、折目C4の折りを解消するように展開して、折目C3よりガス流入口35側に位置する部位の内部に膨張用ガスが流入して膨張し、折目C3より先端側の部位は、一旦、ケース13の周壁部15(後壁部19)側やインパネ1の上面2側に、押し付けられるような態様となる。その後、さらに内部に膨張用ガスが流入すれば、折目C3の折りを解消するようにして、下側折畳部位85全体が折りを解消するように、展開することとなる(図23のB参照)。そのため、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、下側折畳部位85を構成する左右縮小折りエアバッグ81における後側部位82の先端82c側に膨張用ガスが流入することを遅らせることができて、下側折畳部位85を確実に下方へ向かうように展開させることができる。
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ31の展開膨張時において、下側折畳部位85のインパネ1の上面2側での突出角度を、後側収納部28の後側底壁部23と、前側収納部26の取付座面AF(前側底壁部22)と、の高さ方向の離隔距離Hを変更させることにより、調整させることもできる。
図27に、後側底壁部23A,23Bと前側底壁部22A,22Bとの高さ方向の離隔距離HA,HB(後側収納部28A,28Bの深さ寸法)を異ならせた2つのケース13A,13Bを示す。図27のAに示すごとく、ケース13Aにおける後側収納部28Aを、後側底壁部23Aと前側底壁部22Aとの高さ方向の離隔距離HAを大きくするように構成する場合、後側収納部28Aが、前後方向の幅寸法を相対的に小さくするとともに、前側収納部26Aに対して一層奥まって形成されることから、下側折畳部位85がケース13Aの開口から突出する突出開始時間を、一層遅らせることができる。その結果、展開膨張するエアバッグ31の上部側膨張部31aと下部側膨張部31bにおける後側中央部位31cとが、後側壁部38の後方側への移動量を大きくした状態で、ケース13Aの開口から突出した下側折畳部位85を、下方へ押圧することから、下側折畳部位85を、インパネ1の上面2側において、水平方向に対する下向きの角度αを大きくするように、下方に向かって展開させることができる。逆に、図27のBに示すごとく、ケース13Bにおける後側収納部28Bを、後側底壁部23Bと前側底壁部22Bとの高さ方向の離隔距離HBを相対的に小さくした場合、後側収納部28Bが、前後方向の幅寸法を相対的に大きくするとともに、前側収納部26Bに対して浅く形成されることから、下側折畳部位85がケース13Bから突出する突出開始時間が相対的に早くなる。その結果、展開膨張するエアバッグ31の上部側膨張部31aと下部側膨張部31bにおける後側中央部位31cとが、後側壁部38の後方側への移動量を相対的に小さくした状態で、ケース13Bの開口から突出した下側折畳部位85を、下方へ押圧することから、下側折畳部位85を、インパネ1の上面2側において、水平方向に対する下向きの角度βを相対的に小さくするように、下方に向かって展開させることができる。
そして、このような下側折畳部位85の突出角度α,βの調整は、搭載される車両のインパネ1の後面の角度に応じて、適宜調整することができる。例えば、左右方向側から見た際の後面の水平方向に対する角度が大きなインパネを有した車両に搭載する場合、ケースにおける後側収納部を、後側底壁部と前側収納部との取付座面との高さ方向の離隔距離を大きく設定すれば、ケースの開口から突出する下側折畳部位を、後方への突出を抑えられた状態で、インパネの後面に沿わせるように、下方に向かって展開させることができる。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置を示す前後方向に沿った拡大断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置を示す左右方向に沿った拡大断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において使用されるエアバッグを単体で膨張させた状態の前方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態での後方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の前後方向に沿った断面図である。 実施形態のエアバッグを構成する部材を示す平面図である。 実施形態のエアバッグを折り畳んで構成される折り完了体の周囲をくるむラッピング材の平面図である。 図8のラッピング材を構成する内側部材を平らに展開した状態の平面図と、袋部を形成した状態の平面図である。 図8のラッピング材を構成する外側部材を平らに展開した状態の平面図である。 実施形態のエアバッグを予備折りした予備折りエアバッグを、ガス流入口側から見た図である。 図11の予備折りエアバッグを、後側壁部側から見た図である。 図11のXIII−XIII部位の端面図である。 図11のXIV−XIV部位の端面図である。 図11の予備折りエアバッグを折り畳む折畳工程を説明する図である。 図11の予備折りエアバッグを折り畳む折畳工程を説明する図であり、図15の後の工程を示す。 図11の予備折りエアバッグを折り畳む折畳工程を説明する図であり、図16の後の工程を示す。 実施形態のエアバッグを折り畳んで形成された折り完了体の周囲にラッピング材を配置させる工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグを折り畳んで形成された折り完了体の周囲にラッピング材を配置させる工程を説明する図であり、図18の後の工程を示す。 実施形態のエアバッグを折り畳んで形成された折り完了体の周囲にラッピング材を配置させる工程を説明する図であり、図19の後の工程を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、ラッピング材によりくるまれたエアバッグの折り完了体が、ケース内に収納される状態を示す概略横断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略断面図であり、図22の後の状態を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す車両側方から見た概略断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略斜視図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張状態を示す概略斜視図であり、図25の後の状態を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、ケースの後側収納部を変更した状態のエアバッグの膨張過程を説明する概略図である。 ラッピング材における破断予定部の変形例を示す概略図であり、ラッピング材によりくるまれたエアバッグの折り完了体が、ケース内に収納される状態を示す概略横断面図である。
符号の説明
1…インストルメントパネル(インパネ)、
2…上面、
6…エアバッグカバー、
8…インフレーター、
10…リテーナ、
13…ケース、
13a…開口、
22…前側底壁部、
23…後側底壁部、
26…前側収納部、
28…後側収納部、
31…エアバッグ、
31a…上部側膨張部、
31b…下部側膨張部、
32…周壁部、
34…周縁、
35…ガス流入口、
38…後側壁部、
55,55A…ラッピング材、
56a…カバー部、
58,58A…破断予定部、
67…袋部、
77…予備折りエアバッグ、
81…左右縮小折りエアバッグ、
82…後側部位、
85…下側折畳部位、
86…上側折畳部位、
88…折り完了体、
AF…取付座面、
RM…突出抑制手段、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に配置されて、折り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、前記エアバッグと前記インフレーターとを収納するケースと、を備える構成とされ、
    前記ケースが、底壁部と、該底壁部の周縁から上方に延びるように構成される筒状の周壁部と、を有して、上方側を開口させた略箱形状とされ、
    前記エアバッグが、
    膨張用ガスの流入時に、前記ケースの開口から、上方へ突出するとともに、前記インストルメントパネル上面と前記インストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされるとともに、
    膨張完了時の形状を、後端側において膨張完了時に略上下方向に沿って配置される後側壁部と、該後側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐形状に狭まるように構成される周壁部と、を有して、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状とされて、膨張完了時の前端付近となる位置に、膨張用ガスを流入させるガス流入口を配設させた構成の助手席用エアバッグ装置において、
    前記ケースが、
    膨張完了時の前記エアバッグにおける前記インストルメントパネル上面より下方に位置する下部側膨張部を折り畳んで形成される下側折畳部位を収納する後側収納部と、
    該後側収納部の前方に配置されて、前記インフレーターを収納させるとともに、前記インフレーターの上方に、前記エアバッグにおける前記下部側膨張部の領域を除いた一般部を折り畳んで収納させ、前記エアバッグにおける前記ガス流入口周縁を取付可能な取付座面を、備える前側収納部と、
    を備え、
    前記後側収納部が、下方を塞ぐ後側底壁部を、前記前側収納部における前記取付座面より下方に位置させるように、構成されて、
    前記後側収納部における開口周縁の左右両縁付近に、前記エアバッグの膨張初期において、前記下側折畳部位の左右方向の両縁側部位を押えて、前記開口からの突出を抑制可能とする突出抑制手段が、配設され
    前記エアバッグが、折り畳んだ折り完了体の周囲に、折り崩れ防止用のラッピング材を、略全面にわたって覆うように配置させて、前記ケース内に収納され、
    前記ラッピング材が、前記下側折畳部位の周囲を全周にわたってくるむように前記下側折畳部位を収納させる袋部を、備えるとともに、前記破断予定部を、前記下側折畳部位の上方から前方にずれて、前記前側収納部の前後方向の中央の直上となる位置に、配置させて構成され、
    前記突出抑制手段が、前記ラッピング材における前記破断予定部の後方に位置する部位から、構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記破断予定部が、前記ラッピング材に切れ目を入れるように構成される直線状の複数のスリットを、それぞれ、前記前側収納部の前後方向の中央の直上において左右方向に沿って形成される基準線を跨いで、該基準線の前後両側に延びるように配置させるとともに、隣り合う端部相互を近接させるように配設させて、上面側から見て略山形状として、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 前記破断予定部が、前記ラッピング材に断続的に切れ目を入れるように構成されるとともに、左右方向に沿った直線状として、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグが、予備折り工程と、該予備折り工程後の予備折りエアバッグの左右方向の幅寸法を前記ケース内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む左右縮小折り工程と、該左右縮小折り工程後の左右縮小折りエアバッグの前後方向の幅寸法を前記ケース内に収納可能な寸法に縮めるように折り畳む前後縮小折り工程と、を経て、折り畳まれ、
    前記予備折りエアバッグが、前記後側壁部の略全域を平らに展開させた状態で、前記後側壁部の上縁の近傍部位を前記ガス流入口と上下で対向させて配置させるように、前記周壁部の部位を折り畳んで、構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグの展開膨張時において、前記下側折畳部位の前記インストルメントパネル上面側での突出角度が、前記後側収納部の前記後側底壁部と、前記前側収納部の前記取付座面と、の高さ方向の離隔距離を変更させることにより、調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
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