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JP4942147B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、カメラにおけるシャッターのチャージを行う機構に関するものである。
従来より、一眼レフカメラにおいては、主としてフォーカルプレーンシャッターが用いられているものが多い。このようなフォーカルプレーンシャッターでは、一回の撮影動作の終了時にシャッター幕のチャージを行う。そして、次のレリーズボタンの押下に連動して、シャッター幕が、チャージされた位置から走行バネの力により走行し、フィルム、又は撮像素子などの露光が行なわれる。
このようなシャッター幕のチャージを行う機構としては以下のようなものが知られている。
例えば、特開平4−307527号公報(特許文献1)には、モータの駆動力によりカムギアやカムレバーにより構成されるチャージ部材を駆動してシャッターチャージを行うものが開示されている。これは、チャージ部材がシャッター幕の走行を妨げないようにするために、シャッター幕の走行の前にチャージ部材を露光前退避位置へ移動させる機構を備えている。そして、チャージ部材を露光前退避位置に移動させる際には、第2の移動機構を用いてモータの動力により強制的にチャージ部材を露光前退避位置に移動させるようになされている。
また、特開昭63−169632号公報(特許文献2)には、モータの駆動力によりチャージ部材を駆動してシャッターチャージを行い、チャージ部材の露光前退避位置への復帰は、バネ力のみによって行なわれる構成が開示されている。
以下、図7、図8を用いて従来のシャッターのチャージ機構について説明する。
図7は従来のチャージ機構の一部を構成するカムギアの作動状態を示す図であり、図8はカムギアの構造を示す図である。
図7及び図8において、51はモータを含む駆動ユニット、52はカムレバーである。53はカムギア、53aはカムギア53に固定されているカムである。52aはカム53aに接触して回動する軸部、52bは不図示のミラーシャッターチャージレバーを駆動する接触面である。カムレバー52は不図示のバネによってカムギア53に付勢されている。53bはカムレバー52の接触面52bをカムギア53の中心から最も遠ざけるカム53aの上死点範囲である。53cはカムレバー52の接触面52bをカムギア53の中心から最も近づけるカム53aの下死点範囲である。53dはカムレバー52の接触面52bを下死点範囲53cから上死点範囲53bへ移行させるカム53aのリフト範囲をそれぞれ示している。
図7はカメラの動作前、すなわちファインダーを通して被写体を観察できる状態におけるカム53aの位置を示している。この状態では、カムレバー52の軸部52aは、カム53aの上死点範囲53bの前半部分に停止している。この状態からシャッターのレリーズを行うと、駆動ユニット51内のモータによりカムギア53すなわちカム53aが、図7において反時計回転方向に回動される。この反時計回転方向の回動により、カムレバー52の軸部52aは、カム53aの上死点範囲53bから下死点範囲53cに移動し、下死点範囲53cへの移動が終了したことが検出されるとモータの駆動が停止される。このとき、不図示のミラーシャッターチャージレバーに設けられた、カムレバー52を反時計回転方向に付勢するバネの力により、カムレバー52はカム53aの動きに連動してカム53aの上死点範囲53bから下死点範囲53c(カムの底)へ移動する。すなわち、カムレバー52も図7において反時計回転方向に回動することとなる。
カムレバー52が反時計回転方向に回動すると、前述のミラーシャッターチャージレバーに設けられたバネにより、不図示のミラーシャッターチャージレバーが接触面52bの動きに追従して動く。このミラーシャッターチャージレバーは、不図示のミラーを被写体像を観察するための観察位置(ミラーダウン位置)から撮影するための撮影退避位置(ミラーアップ位置)へ移動させる。また、ミラーシャッターチャージレバーの動きにより、不図示のシャッターチャージレバーがシャッターをチャージする位置である第2の位置から、シャッター幕の走行を可能とする第1の位置(前述の露光前退避位置)に移動される。
その後、シャッターチャージレバーが露光前退避位置にある状態で、シャッターの先幕駆動レバー及び後幕駆動レバーが駆動されることによりシャッター幕が走行し、フィルム又は撮像素子に対して露光動作が行なわれる。露光動作が終了すると、再び駆動ユニット51内のモータによりカムギア53(カム53a)が図7における反時計回転方向に回動され、カムレバー52の軸部52aがカムリフト範囲53d上を移動し、カムレバー52が時計回転方向に回動される。カムレバー52が時計回転方向に回動されると、ミラーシャッターチャージレバーがそれに追従して動き、前述のミラーを撮影退避位置(ミラーアップ位置)から観察位置(ミラーダウン位置)に復帰させる。また、ミラーシャッターチャージレバーの動きにより、シャッターチャージレバーが駆動され、シャッター幕の走行を可能とする第1の位置(露光前退避位置)から、シャッターをチャージする位置である第2の位置に移動される。そして、カムレバー52の軸部52aがカム53aの上死点範囲53bに差し掛かると、それが検出され、モータの駆動が停止される。これにより、ミラーはミラーダウン位置に保持されるとともに、シャッターはチャージ位置に保持されることとなる。
特開平4−307527号公報 特開昭63−169632号公報
一般的に、フォーカルプレーンシャッターは、次のように構成されている。上述したように、モータの動力を利用してシャッターチャージレバーを駆動して、シャッターチャージレバーに形成されたカム面によりシャッター幕駆動レバー(前述の先幕駆動レバー、後幕駆動レバー)を押す。この動作により、シャッター幕を走行バネの付勢力に抗してチャージ位置に移動させている。
この場合、チャージ状態では、シャッター幕は、シャッターチャージレバーのカム面でシャッター幕駆動レバーを支持することにより機械的にチャージ位置に保持されている。そのため、カメラが使用されない状態においては、シャッターチャージレバーのカム面には、常に走行バネの力によりシャッター幕駆動レバーが押し付けられている状態となる。
このようにシャッターチャージレバーに走行バネの負荷がかかった状態で、長時間カメラが使用されない状態が続くと、シャッターチャージレバーのカム面に塗布されている潤滑油が油膜切れを起こす。その結果、摩擦力による初期作動負荷が増大して正常な動作をしない場合がある。
このような場合、従来では、特開平4−307527号公報及び特開昭63−169632号公報に記載されているような対策がとられていた。例えば、シャッターチャージレバーの露光前退避位置への確実な復帰を保証するために、第2の移動機構を設けてモータの動力により強制的にシャッターチャージレバーを露光前退避位置へ復帰させる構成とした。あるいは、復帰動作を保証できる強いバネを用いた構成とした。しかしながら、第2の移動機構を用いる構成では、動作の時の衝撃や衝撃音、振動共に大きく好ましいものではなかった。また。バネ力を強くした構成では、チャージ時の駆動力が大きくなりエネルギー損失が非常に大きかった。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものである。その目的は、シャッターチャージレバーを露光前退避位置に復帰させる特別な機構を設けることなく、またチャージ時の駆動力が大きくなることを防止しつつ、シャッターチャージレバーの露光前退避位置への復帰動作の確実性を向上させることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わるカメラは、シャッター幕をバネの力に抗してチャージしてチャージ状態にもたらした後、該チャージ状態を開放して前記シャッター幕を前記バネの力で走行させるカメラにおいて、前記シャッター幕を走行可能に支持するとともに、前記バネの力により前記シャッター幕を走行させる方向に付勢されたシャッター幕駆動レバーと、ミラー駆動軸を有するクイックリターンミラーと、前記シャッター幕駆動レバーを前記バネの力に抗して移動させてチャージすることにより前記チャージ状態にもたらすとともに、前記シャッター幕駆動レバーを前記チャージ状態に保持するためのカム面とチャージ軸とを有するシャッターチャージレバーと、前記チャージ軸に接触し前記シャッターチャージレバーを回動させ、前記ミラー駆動軸に接触して前記クイックリターンミラーを回動させるミラーシャッターチャージレバーと、前記ミラーシャッターチャージレバーを回動させるカム部材であって、カム面に、前記シャッターチャージレバーを前記チャージ状態に保持するための第1の範囲と、前記シャッターチャージレバーをチャージされていない位置にもたらすための第2の範囲を備えるカム部材と、前記カム部材を回動駆動するための駆動手段と、を有し、前記カム部材は、前記第1の範囲から前記第2の範囲に移行する途中の当該第1の範囲の終端位置近傍に、前記第1の範囲を規定するカム面よりも突出して形成された突出部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シャッターチャージレバーを露光前退避位置に復帰させる特別な機構を設けることなく、またチャージ時の駆動力が大きくなることを防止しつつ、シャッターチャージレバーの露光前退避位置への復帰動作の確実性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるカメラの機構部の構成を示す分解斜視図である。図2はシャッターチャージ機構の一部を構成するカムギアの構造を示す図である。図3A、図3Bは図2に示すカムギアの作動状態を示す図である。図4A、図4Bはミラーシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。図5A乃至図5Dはシャッターとシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。図6は一実施形態におけるシャッターの分解斜視図である。
なお、図3Aはシャッターチャージ機構の一部を構成するカム駆動ユニットが撮影前待機位置にある状態を示す図である。図3Bはカム駆動ユニットが撮影可能位置(撮影直前位置)にある状態を示す図である。図4Aはミラーボックスを側面から見た場合の撮影前待機状態を示す図である。図4Bはミラーボックスを側面から見た場合の撮影可能状態(撮影直前状態)を示す図である。図5Aはシャッターユニットの撮影前待機位置を示しシャッターチャージレバーが第2の位置に位置する状態を示す図である。図5Bはシャッターチャージレバーがオーバーチャージ状態である第3の位置に位置する状態を示す図である。図5Cはシャッターユニットの撮影直前状態を示しシャッターチャージレバーが第1の位置(露光前退避位置)に位置する状態を示す図である。図5Dはシャッターユニットが撮影を終了した状態を示す図である。
図1乃至図6において、1はカメラ本体である。2はシャッターユニットである。3はシャッターチャージレバー、3aはチャージ軸、3bは先幕チャージカム面、3cは後幕チャージカム面である。4はミラーボックスである。5はミラーシャッターチャージレバー、5aはミラーシャッターチャージレバー接触面、5bはミラー駆動カム部、5cは2本のシャッターチャージ軸である。6はカムレバー、6aはカムレバー6に一体的に設けられたカムレバー軸、6bはカムレバー接触面である。7はカムギア、7aはカムである。7bはカム7aの第1の範囲である。カムレバー接触面6bがこの第1の範囲7aに接触した状態で保持されることによって、後述のクイックリターンミラーを被写体像を観察するための観察位置に保持する。7cは、カムレバー接触面6bが第1の範囲と接触するときよりもカムレバー軸6aがカムギア7の中心に近づくカム7aの第2の範囲である。7dはカムレバー接触面6bを第2の範囲7cから第1の範囲7bへ移行させるカム7aのリフト範囲である。7eはカム7aの第1の範囲7bの終端位置近傍に設けられ、第1の範囲のカム面よりも僅かに突出した突出部である。8は駆動源であるモータを含む駆動ユニットである。9はクイックリターンミラー、9aはミラーボックス4に回転可能に支持されクイックリターンミラー9を回動可能に支持する回動軸、9bはミラー駆動軸である。11はシャッターの先羽根ユニット(先幕ユニット)である。12はシャッターの後羽根ユニット(後幕ユニット)である。13はシャッターの先羽根駆動レバーである。14はシャッターの後羽根駆動レバーである。15は先幕チャージコロである。16は後幕チャージコロである。17は先幕(先羽根)駆動スプリングである。18は後幕(後羽根)駆動スプリングである。
次に、図1乃至図6を参照してシャッターチャージ機構の動作について説明する。
図3Aはシャッターチャージ機構の一部を構成するカム駆動ユニットが撮影前待機位置にある状態を示す。6aはカムレバー6に一体的に設けられカム7aに接触するカムレバー軸で、この撮影前待機状態では、カムレバー6はカム7aの第1の範囲である7bの前半の位置で停止している。
6bは、ミラーシャッターチャージレバー5に設けられたミラーシャッターチャージレバー接触面5aに接触して、ミラーシャッターチャージレバー5を回動駆動するためのカムレバー接触面である。図3Aに示す撮影前待機状態では、カムレバー接触面6bは、ミラーシャッターチャージレバー接触面5aに接触して、ミラーシャッターチャージレバー5を図4Aの状態に保持する。
図3A、図4Aに示す撮影前待機状態では、クイックリターンミラー9は不図示のミラーダウンバネにより観察位置(ミラーダウン位置)に保持されている。なお、ミラーシャッターチャージレバー5は、不図示のミラーシャッターチャージレバーバネにより図4Aにおける時計回転方向に付勢されている。このミラーシャッターチャージレバー5への時計回転方向への付勢力(回転モーメント)は、ミラーダウンバネによるクイックリターンミラー9の付勢力(回転モーメント)よりも大きく設定されている。そのため、ミラーシャッターチャージレバー5の回動が自由な状態では、ミラーシャッターチャージレバー5はミラーシャッターチャージレバーバネの付勢力によりミラー駆動カム部5bがクイックリターンミラー9のミラー駆動軸9bを押し上げる。この動作により、クイックリターンミラー9をミラーアップ位置に移動させることができる。
5cはミラーシャッターチャージレバー5に一体的に設けられている2本のシャッターチャージ軸で、シャッターチャージレバー3に一体的に設けられたチャージ軸3aを挟み且つ接触する。そして、図3A、図4Aに示す撮影前待機状態では、チャージ軸3aすなわちシャッターチャージレバー3は、ミラーシャッターチャージレバー5のシャッターチャージ軸5cにより図5Aに示す第2の位置(シャッターのチャージ位置)に保持されている。
このとき、先幕駆動スプリング17及び後幕駆動スプリング18は、先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14を図5Aにおける時計回転方向に付勢している。なお、先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14は、シャッターの先羽根ユニット11及び後羽根ユニット12をそれぞれ回動可能に支持する。先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14にはそれぞれ先幕チャージコロ15及び後幕チャージコロ16が回動可能に支持されている。図5Aに示す撮影前待機状態では、先幕チャージコロ15及び後幕チャージコロ16が、シャッターチャージレバー3に一体的に設けられた先幕チャージカム面3b及び後幕チャージカム面3cにそれぞれ接触する。接触することによって先幕チャージコロ15及び後幕チャージコロ16は機械的に停止位置(チャージ状態)に保たれている。このように、撮影前待機状態では、先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14が、先幕駆動スプリング17及び後幕駆動スプリング18の時計回転方向の付勢力に抗して、機械的にチャージ位置に保たれる。よって、電気的エネルギーを必要とせずとも、カメラの被写体像観察可能状態及び撮影前待機状態が保たれている。また、この状態がカメラの長期保存状態でもある。
次に、カメラの使用者が撮影動作を実行した場合の動きを順に説明する。
使用者が不図示のレリーズ釦を押すことでカメラの作動が開始されるわけであるが、測距/測光等の電気的動作は公知の技術であるので、その説明は省略する。
電気的動作と同時に不図示のシャッターマグネットへの給電が行われて、先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14がシャッターマグネットに吸着される。先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14が撮影前待機状態(チャージ状態)に機械的にも電気的(磁気的)にも保持されている状態となる。
次に、駆動ユニット8内のモータに給電されることにより、カムギア7は図3Aに示す状態から反時計回転方向に回動し、図3Bに示す状態に変化し停止する。その過程で、カムレバー6に一体的に設けられたカムレバー軸6aは、初めはカム7aの第1の範囲7b上を移動し、その後カム7aの第1の範囲7bの終端位置近傍に一体的に設けられた突出部7eを乗り越える。これにより、カムレバー6は突出部7eの分だけ一旦時計回転方向に回動した後、反時計回転方向に回動し、カムレバー軸6aがカム7aの第2の範囲7cに落ち込むこととなる。第1の範囲7bから第2の範囲7cに移行するまでの間において、カムレバー接触面6bのカムギア7の中心からの距離は、カムレバー軸6aが突出部7eを乗り越えるときのみ第1の範囲7bにあるときよりも遠ざかる。
このとき、ミラーシャッターチャージレバー5は、突出部7eの分だけ回動したカムレバー6により、図4Aに示す位置から更に反時計方向に回動される。そして、このミラーシャッターチャージレバー5の回動に連動して、シャッターチャージレバー3が図5Aに示される位置から図5Bに示される位置まで時計回転方向に僅かに回動される。すなわち、シャッターチャージレバー3、言い換えればシャッター幕が僅かにオーバーチャージされた状態となる。この回動によって、先幕チャージコロ15及び後幕チャージコロ16が回転し、これらと先幕チャージカム面3b及び後幕チャージカム面3cとの間の摩擦力が小さくなる。その後、カムレバー軸6aがカム7aの形状に沿ってカム7aの第2の範囲7cに移動することにより、カムレバー6は図3Bに示すように反時計回転方向に回動し、カムレバー軸6aがカム7aの第2の範囲である下死点(カム7aの底)に移動する。そして、カムレバー軸6aがカム7aの下死点に移動したことが不図示の検出器で検出されると、カムギア7は図3Bの位置で一時停止する。
また、カムレバー軸6aがカム7aの下死点に移動するとき、ミラーシャッターチャージレバー5のミラーシャッターチャージレバー接触面5aがカムレバー6のカムレバー接触面6bの動きに追従する。これはミラーシャッターチャージレバー5が、前述したミラーシャッターチャージレバーバネの付勢力を受けるためである。そのため、ミラーシャッターチャージレバー5は図4Aに示す位置から図4Bに示す位置まで時計回転方向に回動する。この回動の途中で、ミラーシャッターチャージレバー5のミラー駆動カム部5bが、ミラー駆動軸9bに接触し、ミラーシャッターチャージレバーバネの付勢力がミラーダウンバネの付勢力に打ち勝ってミラー駆動軸9bを押し上げる。これにより、クイックリターンミラー9は、観察位置(ミラーダウン位置)から撮影直前位置(ミラーアップ位置)である図4Bに示す位置に移動する。
さらに、ミラーシャッターチャージレバー5に設けられた2本のシャッターチャージ軸5cがチャージ軸3aに接触することにより、シャッターチャージレバー3が図5Cに示す位置まで反時計周りに回動される。これにより、シャッターチャージレバー3は図5Cに示される露光前退避位置(第1の位置又は撮影前待機位置に一致する)に位置することになる。先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14は、シャッターチャージレバー3による機械的な保持状態から解放され、シャッターマグネットの磁気吸着のみにより保持されている状態、すなわち露光直前状態となる。
次に、順次所定の間隔に従いシャッターマグネットによる磁気的保持を解除することにより、シャッターの先羽根ユニット11及びシャッターの後羽根ユニット12が走行し、不図示のフィルム又は撮像素子に露光が行われ、図5Dで示す露光完了状態となる。
次に、露光が完了してから、シャッターチャージレバー3を、撮影前待機位置(第1の位置又は露光前退避位置と一致する)からシャッターチャージ位置(第2の位置)へ移動させる(チャージ動作)。これとともに、クイックリターンミラー9を撮影退避位置(ミラーアップ位置)から観察位置(ミラーダウン位置)へ移動させる動作について説明する。
上記の露光動作が完了すると、駆動ユニット8内のモータが給電されることにより、カムギア7は反時計回転方向に回動され、図3Bに示される状態から図3Aに示される状態へ変化する。このとき、カムレバー軸6aがカム7aのリフト範囲7dに沿って移動し、カムレバー接触面6bがミラーシャッターチャージレバー接触面5aに接触する。するとミラーシャッターチャージレバー5は反時計回転方向に回動され、図4Bに示される位置から図4Aに示される位置に移動する。これにより、クイックリターンミラー9は不図示のミラーダウンバネにより撮影退避位置(ミラーアップ位置)から観察位置(ミラーダウン位置)へ移動する。これと同時に、2本のシャッターチャージ軸5cに挟まれたチャージ軸3aが押されて、シャッターチャージレバー3が時計回転方向に回動し、図5Dに示される状態から図5Aに示される状態へ移動する。これにより、カメラの撮影前待機位置で長期保存状態でもある位置への駆動動作が完了する。
以上説明したように、シャッターをチャージ状態に保持するカム7aの第1の範囲7bの終端位置近傍に突出部7eを設けている。これにより、先羽根駆動レバー13及び後羽根駆動レバー14(言い換えるとシャッターチャージレバー3)をシャッターチャージ位置と比べオーバーチャージ方向に一時的に動かすことができる。これとともに、カム面の摩擦を静摩擦状態から動摩擦状態に変化させることができる。したがって、カム面の摩擦が小さくなるため、従来の様に強いバネや特別な駆動機構を設けなくても戻し動作をスムーズに行わせることができる。更に、その動作時においても衝撃や衝撃音、振動共にほとんどなく、エネルギー損失も少なくすることができる。
なお、本実施形態では、銀塩フィルム又は撮像素子を用いた一眼レフカメラを例に説明したがこれに限られるものではない。本発明は、バネの力により駆動される部材をカム面を有するレバー部材でチャージする機構を有する物であれば適用できる。レバー部材のチャージ状態が別のカム部材の第1の範囲により機械的に保持され、カム部材の第1の範囲から第2の範囲への移動によってチャージ状態の保持が解除される機構を有する物であればよい。例えば、フィルム及び撮像素子を用いた一眼レフカメラの代わりに、クイックリターンミラーを使用しないレンジファインダーカメラなどに対しても適用可能である。
本発明の一実施形態に係わるカメラの機構部の構成を示す分解斜視図である。 シャッターチャージ機構の一部を構成するカムギアの構造を示す図である。 図2に示すカムギアの作動状態を示す図である。 図2に示すカムギアの作動状態を示す図である。 ミラーシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 ミラーシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 シャッターとシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 シャッターとシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 シャッターとシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 シャッターとシャッターチャージレバーの作動状態を示す図である。 一実施形態におけるシャッターの分解斜視図である。 従来のカムギアの作動状態を示す図である。 従来のカムギアの構成を示す図である。
符号の説明
1 カメラ本体
2 シャッターユニット
3 シャッターチャージレバー
4 ミラーボックス
5 ミラーシャッターチャージレバー
6 カムレバー
7 カムギア
7a カム
7e 突出部
8 駆動ユニット
9 クイックリターンミラー
11 先羽根ユニット
12 後羽根ユニット
13 先羽根駆動レバー
14 後羽根駆動レバー
15 先幕チャージコロ
16 後幕チャージコロ
17 先幕駆動スプリング
18 後幕駆動スプリング

Claims (4)

  1. シャッター幕をバネの力に抗してチャージしてチャージ状態にもたらした後、該チャージ状態を開放して前記シャッター幕を前記バネの力で走行させるカメラにおいて、
    前記シャッター幕を走行可能に支持するとともに、前記バネの力により前記シャッター幕を走行させる方向に付勢されたシャッター幕駆動レバーと、
    ミラー駆動軸を有するクイックリターンミラーと、
    前記シャッター幕駆動レバーを前記バネの力に抗して移動させてチャージすることにより前記チャージ状態にもたらすとともに、前記シャッター幕駆動レバーを前記チャージ状態に保持するためのカム面とチャージ軸とを有するシャッターチャージレバーと、
    前記チャージ軸に接触し前記シャッターチャージレバーを回動させ、前記ミラー駆動軸に接触して前記クイックリターンミラーを回動させるミラーシャッターチャージレバーと、
    前記ミラーシャッターチャージレバーを回動させるカム部材であって、カム面に、前記シャッターチャージレバーを前記チャージ状態に保持するための第1の範囲と、前記シャッターチャージレバーをチャージされていない位置にもたらすための第2の範囲を備えるカム部材と、
    前記カム部材を回動駆動するための駆動手段と、を有し、
    前記カム部材は、前記第1の範囲から前記第2の範囲に移行する途中の当該第1の範囲の終端位置近傍に、前記第1の範囲を規定するカム面よりも突出して形成された突出部を備えることを特徴とするカメラ。
  2. 前記シャッターチャージレバーのカム面は、前記シャッター幕駆動レバーに設けられたコロを介して前記シャッター幕駆動レバーを移動させることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記カム部材により回動させられ、前記ミラーシャッターチャージレバーに接触して回動させるカムレバーをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。
  4. 前記ミラーシャッターチャージレバーは、前記クイックリターンミラーを、被写体像を観察可能なミラーダウン位置と、被写体像を撮影可能なミラーアップ位置とに移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカメラ。
JP2006006448A 2005-03-02 2006-01-13 カメラ Expired - Fee Related JP4942147B2 (ja)

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