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JP4931481B2 - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

熱交換器およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、熱交換器およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、たとえば自動車に搭載される冷凍サイクルであるカーエアコンのエバポレータとして好適に使用される熱交換器およびその製造方法に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙を流れる空気の下流側(図1に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとし、図2の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。また、この明細書において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
従来、カーエアコン用エバポレータとして、前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、入口ヘッダ部本体に一体化されかつ両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが、上下方向および前後方向の移動が阻止されるように冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に係合させられた状態で、ジョイントプレートと冷媒入出用ヘッダタンクの端部材とが接合されているものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載のエバポレータを製造する際の全部品の一括ろう付時には、ジョイントプレートが冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に対して左右方向に移動して端部材から外れることがないように、たとえばステンレス鋼からなる炉入れ治具により、入口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体に固定された端部材に固定しておく必要がある。したがって、製造コストが高くなるという問題がある。また、入口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体はアルミニウム製であるから、ステンレス鋼製の炉入れ治具とは熱膨張係数が異なるため、製造された冷媒入出用ヘッダタンクに反りが発生するおそれがある。
特開2005−164226号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、製造コストが安くなるとともに、冷媒入出用ヘッダタンクに反りが発生することを確実に防止しうる熱交換器およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されている熱交換器において、
冷媒入口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体および入口ヘッダ部本体の両端部に接合されて入口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、冷媒出口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体の両端部に接合されて出口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、入口ヘッダ部本体、出口ヘッダ部本体およびキャップにより冷媒入出用ヘッダタンクが形成され、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、
端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部が形成されるとともに、同下端に下方に突出した第2係合雄部が形成され、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部が挿通させられる第1係合雌部が形成されるとともに、同下部に端部材側に突出しかつ第2係合雄部が挿通させられる第2係合雌部が形成され、端部材の第1係合雄部が、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通させられて第1係合雌部に係合させられ、第2係合雄部が第2係合雌部に上方から挿通させられて第2係合雌部に係合させられ、この状態でジョイントプレートが冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に接合されている熱交換器。
2)ジョイントプレートの第1係合雌部が、ジョイントプレートの上部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも上方の部分を端部材側にU字状に屈曲させることにより形成され、同じく第2係合雌部が、ジョイントプレートの下部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させることにより形成されている上記1)記載の熱交換器。
3)ジョイントプレートの第1係合雌部が、ジョイントプレートに、その上縁から下方に伸びる第1部分および第1部分の下端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなるスリットを入れるとともに、ジョイントプレートにおけるスリットの第2部分よりも上方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより形成され、第2係合雌部が、ジョイントプレートに、その下縁から上方に伸びる第1部分および第1部分の上端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなるスリットを入れるとともに、ジョイントプレートにおけるスリットの第2部分よりも下方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより形成されている上記1)記載の熱交換器。
4)ジョイントプレートの第1係合雌部が、端部材の連結部の上端に係合しており、これによりジョイントプレートの下方への移動が阻止されるようになっている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
5)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されている熱交換器において、
冷媒入口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体および入口ヘッダ部本体の両端部に接合されて入口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、冷媒出口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体の両端部に接合されて出口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、入口ヘッダ部本体、出口ヘッダ部本体およびキャップにより冷媒入出用ヘッダタンクが形成され、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、
ジョイントプレートの上端に上方に突出した第1係合雄部が形成されるとともに、同下端に下方に突出した第2係合雄部が形成され、端部材の連結部の上部にジョイントプレート側に突出しかつ第1係合雄部が挿通させられる第1係合雌部が形成されるとともに、同下部に端部材側に突出しかつ第2係合雄部が挿通させられる第2係合雌部が形成され、ジョイントプレートの第1係合雄部が、端部材の第1係合雌部に下方から挿通させられて第1係合雌部に係合させられ、第2係合雄部が第2係合雌部に上方から挿通させられて第2係合雌部に係合させられ、この状態でジョイントプレートが冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に接合されている熱交換器。
6)端部材の第1係合雌部が、端部材の連結部の上部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも上方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させることにより形成され、第2係合雌部が、端部材の連結部の下部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも下方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させることにより形成されている上記5)記載の熱交換器。
7)端部材の第2係合雌部が、ジョイントプレートの連結部の下端に係合しており、これによりジョイントプレートの下方への移動が阻止されるようになっている上記5)または6)記載の熱交換器。
8)端部材の下縁部に切り欠きが形成され、ジョイントプレートの下縁部に端部材側に突出しかつ端部材の切り欠き内に嵌る凸部が形成され、凸部が切り欠き内に嵌ることにより、ジョイントプレートの上方および前後方向の移動が阻止されている上記1)〜7)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
9)冷媒循環経路が、冷媒入出用ヘッダタンクと間隔をおいて配置され、かつ冷媒入口ヘッダ部と対向する第1中間ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部と対向するとともに第1中間ヘッダタンクと連通した第2中間ヘッダ部を有する冷媒ターン用ヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に形成された熱交換コア部とを備えており、熱交換コア部が、両ヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配されて両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管からなる熱交換管群と、隣り合う熱交換管どうしの間に配置されたフィンとよりなり、両ヘッダタンク間に2以上の熱交換管群が通風方向に並んで配置され、冷媒入口ヘッダ部と第1中間ヘッダ部、および冷媒出口ヘッダ部と第2中間ヘッダ部にそれぞれ少なくとも1つの熱交換管群の熱交換管が接続されている上記1)〜8)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
10)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
ジョイントプレートにおける冷媒流入部と冷媒流出部との間に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、ジョイントプレートにおける上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させてジョイントプレートを前後方向に短縮させることにより、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらにジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側に端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
端部材の第1係合雄部を、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法。
11)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
端部材の連結部の上端にジョイントプレート側に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
ジョイントプレートにおける冷媒流入部と冷媒流出部との間に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、ジョイントプレートにおける上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させてジョイントプレートを前後方向に短縮させることにより、ジョイントプレートの上部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の上側に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらにジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側に端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
端部材の第1係合雄部をジョイントプレートの上側の貫通穴に通した後上方に屈曲させることにより、第1係合雄部を第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法。
12)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
ジョイントプレートに、その上縁から下方に伸びる第1部分および第1部分の下端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなる第1スリットを入れ、ジョイントプレートにおける第1スリットの第2部分よりも上方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、ジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、ジョイントプレートの下縁から上方に伸びる第1部分および第1部分の上端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びて貫通穴に連なった第2スリットを入れ、ジョイントプレートにおける第2スリットの第2部分よりも下方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより、ジョイントプレートの下部に切り欠きおよび端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
端部材の第1係合雄部を、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの切り欠きに通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法。
13)ジョイントプレートの第1係合雌部を、端部材の連結部の上端に係合させ、これによりジョイントプレートの下方への移動を阻止しておく上記10)〜12)のうちのいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
14)前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
ジョイントプレートの上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、ジョイントプレートの下端に端部材側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
端部材の連結部に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、端部材の連結部における上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させて端部材を前後方向に短縮させることにより、端部材の連結部の上部にジョイントプレート側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらに端部材の連結部の下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側にジョイントプレート側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
ジョイントプレートの第1係合雄部を、端部材の第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部を端部材の貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法。
15)端部材の第2係合雌部を、ジョイントプレートの下端部における第2係合雄部の両側部分に係合させ、これによりジョイントプレートの下方への移動を阻止しておく上記14)記載の熱交換器の製造方法。
16)端部材の下縁部に切り欠きを形成するとともに、ジョイントプレートの下縁部に端部材側に突出しかつ端部材の切り欠き内に嵌る凸部を形成しておき、凸部を切り欠き内に嵌め入れることにより、ジョイントプレートの上方および前後方向の移動を阻止しておく上記10)〜15)のうちのいずれかに記載の熱交換器の製造方法
上記1)〜9)の熱交換器によれば、ジョイントプレートが、左右方向、上下方向および前後方向の移動が阻止されるように冷媒入出用ヘッダタンクに係合させられた状態で、ジョイントプレートと冷媒入出用ヘッダタンクの冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部とが接合されているので、この熱交換器を製造する際の全部品の一括ろう付時に、特許文献1記載の熱交換器を製造する場合のようなステンレス鋼からなる炉入れ治具を必要としない。したがって、製造コストが安くなる。しかも、炉入れ治具を用いないのであるから、製造された冷媒入出用ヘッダタンクに反りが発生するのを防止することができる。
上記1)〜8)の熱交換器によれば、比較的簡単にジョイントプレートの左右方向への移動を阻止することができる。
上記3)および7)の熱交換器によれば、比較的簡単にジョイントプレートの下方への移動を阻止することができる。
上記8)の熱交換器によれば、比較的簡単にジョイントプレートの前後方向および上方への移動を阻止することができる。
上記10)〜16)の熱交換器の製造方法によれば、ジョイントプレートの左右方向の移動を阻止することができるので、熱交換器を製造する際の全部品の一括ろう付時に、特許文献1記載の熱交換器を製造する場合のようなステンレス鋼からなる炉入れ治具を必要としない。したがって、製造コストが安くなる。しかも、炉入れ治具を用いないのであるから、製造された冷媒入出用ヘッダタンクに反りが発生するのを防止することができる。
上記13)および15)の熱交換器の製造方法によれば、比較的簡単にジョイントプレートの下方への移動を阻止することができる。
上記16)の熱交換器の製造方法によれば、比較的簡単にジョイントプレートの前後方向および上方への移動を阻止することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。以下に述べる実施形態は、この発明による熱交換器を、フロン系冷媒を使用するカーエアコンのエバポレータに適用したものである。
図1および図2はエバポレータの全体構成を示し、図3〜図12はエバポレータの要部の構成を示す。
図1〜図3に示すように、エバポレータ(20)は、上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製冷媒入出用ヘッダタンク(22)とアルミニウム製冷媒ターン用ヘッダタンク(23)との間に熱交換コア部(21)が設けられたものである。
冷媒入出用ヘッダタンク(22)は、前側(通風方向下流側)に位置する冷媒入口ヘッダ部(24)と、後側(通風方向上流側)に位置する冷媒出口ヘッダ部(25)と、両ヘッダ部(24)(25)を相互に連結一体化する連結部(26)とを備えている。冷媒入出用ヘッダタンク(22)の冷媒入口ヘッダ部(24)にアルミニウム製冷媒入口管(27)が接続され、同じく冷媒出口ヘッダ部(25)にアルミニウム製冷媒出口管(28)が接続されている。
冷媒ターン用ヘッダタンク(23)は、前側に位置する冷媒流入側中間ヘッダ部(30)(第1中間ヘッダ部)と、後側に位置する冷媒流出側中間ヘッダ部(31)(第2中間ヘッダ部)と、両ヘッダ部(30)(31)を相互に連結一体化する連結部(32)とを備えており、両ヘッダ部(30)(31)と連結部(32)とにより排水樋(33)が形成されている。
熱交換コア部(21)は、左右方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管(34)からなる熱交換管群(35)が、前後方向に並んで複数列、ここでは2列配置され、各熱交換管群(35)の隣接する熱交換管(34)どうしの間の通風間隙、および各熱交換管群(35)の左右両端の熱交換管(34)の外側にそれぞれコルゲートフィン(36)が配置されて熱交換管(34)にろう付され、さらに左右両端のコルゲートフィン(36)の外側にそれぞれアルミニウム製サイドプレート(37)が配置されてコルゲートフィン(36)にろう付されることにより構成されている。そして、前側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の上下両端は冷媒入口ヘッダ部(24)および冷媒流入側中間ヘッダ部(30)に接続され、往き側冷媒流通部となっている。後側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の上下両端部は冷媒出口ヘッダ部(25)および冷媒流出側中間ヘッダ部(31)に接続され、戻り側冷媒流通部となっている。そして、冷媒流入側中間ヘッダ部(30)、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)および前後の熱交換管群(35)の熱交換管(34)により、冷媒入口ヘッダ部(24)と冷媒出口ヘッダ部(25)とを通じさせる冷媒循環経路が形成されている。
熱交換管(34)はアルミニウム押出形材で形成されたベア材からなり、前後方向に幅広の偏平状で、その内部に長さ方向に伸びる複数の冷媒通路(34a)が並列状に形成されている(図5参照)。熱交換管(34)の前後両端壁の外面の水平断面形状は、中央部が外方に突出した円弧状となっている。前側の熱交換管(34)と後側の熱交換管(34)とは、左右方向の同一位置に来るように配置されている。そして、前側の熱交換管(34)が冷媒入口ヘッダ部(24)および冷媒流入側中間ヘッダ部(30)に連通し、後側の熱交換管(34)が冷媒出口ヘッダ部(25)および冷媒流出側中間ヘッダ部(31)に連通している。
なお、熱交換管(34)としては、アルミニウム押出形材製のものに代えて、アルミニウム製電縫管の内部にインナーフィンを挿入することにより複数の冷媒通路を形成したものを用いてもよい。また、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施すことにより形成され、かつ連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部と、各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁より隆起状に一体成形された側壁形成部と、平坦壁形成部の幅方向に所定間隔をおいて両平坦壁形成部よりそれぞれ隆起状に一体成形された複数の仕切壁形成部とを備えた板を、連結部においてヘアピン状に曲げて側壁形成部どうしを突き合わせて相互にろう付し、仕切壁形成部により仕切壁を形成したものを用いてもよい。この場合、コルゲートフィンはベア材からなるものを用いる。
コルゲートフィン(36)は両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートを用いて波状に形成されたものであり、波頂部、波底部および波頂部と波底部とを連結する平坦な水平状連結部よりなり、連結部に複数のルーバが前後方向に並んで形成されている。コルゲートフィン(36)は、前後の熱交換管群(35)を構成する前後両熱交換管(34)に共有されており、その前後方向の幅は前側熱交換管(34)の前側縁と後側熱交換管(34)の後側縁との間隔をほぼ等しくなっている。そして、コルゲートフィン(36)の波頂部および波底部は、前後の熱交換管にろう付されている。なお、コルゲートフィン(36)の前側縁は前側熱交換管(34)の前側縁よりも若干前方に突出している。
図3〜図5に示すように、冷媒入出用ヘッダタンク(22)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートから形成されかつすべての熱交換管(34)が接続されたプレート状の第1部材(38)と、アルミニウム押出形材から形成されたベア材よりなりかつ第1部材(38)の上側を覆う第2部材(39)と、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートから形成されかつ両部材(38)(39)の左右両端に接合されて両部材(38)(39)により形成される中空体の両端開口を閉鎖するアルミニウム製左右両端部材(41)(42)とよりなり、右端部材(42)の外面に、冷媒入口ヘッダ部(24)および冷媒出口ヘッダ部(25)に跨るように、前後方向に長いアルミニウム製のジョイントプレート(43)がろう付されている。ジョイントプレート(43)に、冷媒入口管(27)および冷媒出口管(28)が接続されている。
第1部材(38)は、冷媒入口ヘッダ部(24)の下部を形成する下方膨出状の第1ヘッダ形成部(44)と、冷媒出口ヘッダ部(25)の下部を形成する下方膨出状の第2ヘッダ形成部(45)と、第1ヘッダ形成部(44)の後側縁部と第2ヘッダ形成部(45)の前側縁部とを連結しかつ連結部(32)の下部を形成する連結壁(46)とよりなる。両ヘッダ形成部(44)(45)に、それぞれ前後方向に長い複数の管挿通穴(47)が左右方向に間隔をおいて形成されている。両ヘッダ形成部(44)(45)の管挿通穴(47)は左右方向に関して同一位置にある。両ヘッダ形成部(44)(45)の管挿通穴(47)に、熱交換コア部(21)の前後両熱交換管群(35)の熱交換管(34)の上端部が挿入され、第1部材(38)のろう材層を利用して第1部材(38)にろう付されており、これにより前側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の上端部が冷媒入口ヘッダ部(24)に、後側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の上端部が冷媒出口ヘッダ部(25)にそれぞれ連通状に接続されている。連結壁(46)に、左右方向に長い複数の排水用貫通穴(48)が左右方向に間隔をおいて形成されている。また、第1部材(50)の連結壁(46)に、複数の固定用貫通穴(49)が、排水用貫通穴(48)からずれた位置に来るように左右方向に間隔をおいて形成されている。
第2部材(39)は、冷媒入口ヘッダ部(24)の上部を形成する上方膨出状の第1ヘッダ形成部(51)と、冷媒出口ヘッダ部(31)の上部を形成する上方膨出状の第2ヘッダ形成部(52)と、第1ヘッダ形成部(51)の後側縁部と第2ヘッダ形成部(52)の前側縁部とを連結しかつ第1部材(38)の連結壁(46)にろう付されて連結部(26)の上部を形成する連結壁(53)とよりなる。第1ヘッダ形成部(51)は、その前後両壁(51a)の下端部どうしを一体に連結しかつ冷媒入口ヘッダ部(24)内を上下2つの空間(24A)(24B)に区画する水平な入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)を有している。第2ヘッダ形成部(52)は、入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)と同一高さ位置においてその前後両壁(52a)の下端部どうしを一体に連結しかつ冷媒出口ヘッダ部(25)内を上下2つの空間(25A)(25B)に区画する水平な出口ヘッダ部内分流制御壁(52b)を有している。
第2部材(39)の入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)にはその左端から切り欠き(50)が形成されている。また、入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)における切り欠き(50)寄りの部分および右端寄りの部分にはそれぞれ分流調整穴(60)が貫通状に形成されている。また、第2部材(39)の出口ヘッダ部内分流制御壁(52b)の後側部分における左右両端部を除いた部分には、左右方向に長い複数の長円形冷媒通過穴(54A)(54B)が左右方向に間隔をおいて貫通状に形成されている。中央部の長円形冷媒貫通穴(54A)の長さは他の長円形冷媒貫通穴(54B)の長さよりも短く、隣り合う熱交換管(34)間に位置している。
第2部材(39)の連結壁(53)における第1部材(38)の排水用貫通穴(48)と合致した位置にそれぞれ左右方向に長い排水用貫通穴(55)が形成され、同じく第1部材(38)の固定用貫通穴(49)と合致した位置に、それぞれ固定用貫通穴(49)に嵌め入れられた複数の突起(56)が形成されている。第1部材(38)と第2部材(39)とは、突起(56)が固定用貫通穴(49)に挿通させられてかしめられることにより両部材(38)(39)が仮止めされた状態で、第1部材(38)のろう材層を利用して、両部材(38)(39)の第1ヘッダ形成部(44)(51)の前側縁部どうし、第2ヘッダ形成部(45)(52)の後側縁部どうし、および連結部(46)(53)どうしがそれぞれろう付されている。
そして、第1部材(38)の第1ヘッダ形成部(44)と第2部材(39)の第1ヘッダ形成部(51)とによって、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体(240)が形成され、第2部材(39)の第2ヘッダ形成部(45)と第2部材(39)の第2ヘッダ形成部(52)とによって、両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体(250)が形成されている。
左端部材(41)は、入口ヘッダ部本体(240)の左端開口を閉鎖する前キャップ(41a)と、出口ヘッダ部本体(250)の左端開口を閉鎖する後キャップ(41b)とが連結部(41c)を介して一体化されたものである。左端部材(41)の前キャップ(41a)には、入口ヘッダ部本体(240)内に嵌め入れられる右方突出部(57)が一体に形成され、同じく後キャップ(41b)には、出口ヘッダ部本体(250)の分流制御壁(52b)よりも上側の空間内に嵌め入れられる上側右方突出部(58)と、分流制御壁(52b)よりも下側の空間内に嵌め入れられる下側右方突出部(59)とが上下に間隔をおいて一体に形成されている。また、左端部材(41)の前後両側縁と上縁および下縁との間の円弧状部に、それぞれ右方に突出して両部材(38)(39)に係合する係合爪(61)が一体に形成されている。左端部材(41)は、自身のろう材層を利用して両部材(38)(39)にろう付されている。そして、入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)の切り欠き(50)の左端開口が左端部材(41)の前キャップ(41a)により閉じられ、これにより入口ヘッダ部(24)の上下両空間(24A)(24B)を左端部において相互に連通させる連通穴(70)が形成されている。なお、ここでは連通穴(70)は、切り欠き(50)の左端開口を左側キャップ(18)により閉じることによって形成されているが、これに代えて、切り欠きを形成せず、入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)の左端部に貫通穴を形成することにより連通穴が設けられていてもよい。
右端部材(42)は、入口ヘッダ部本体(240)の右端開口を閉鎖する前キャップ(42a)と、出口ヘッダ部本体(250)の右端開口を閉鎖する後キャップ(42b)とが連結部(42c)を介して一体化されたものである。右端部材(42)の前キャップ(42a)には、入口ヘッダ部本体(240)の分流制御壁(51b)よりも上側の空間内に嵌め入れられる上側左方突出部(62)と、分流制御壁(51b)よりも下側の空間内に嵌め入れられる下側左方突出部(80)とが上下に間隔をおいて一体に形成され、同じく後キャップ(42b)には、出口ヘッダ部本体(250)の分流制御壁(52b)よりも上側の空間内に嵌め入れられる上側左方突出部(63)と、分流制御壁(52b)よりも下側の空間内に嵌め入れられる下側左方突出部(64)とが上下に間隔をおいて一体に形成されている。右端部材(42)の前キャップ(42a)の上側左方突出部(62)の突出端壁に冷媒入口(66)が形成され、同じく後キャップ(42b)の上側左方突出部(63)の突出端壁に冷媒出口(67)が形成されている。右端部材(42)の前後両側縁と上縁および下縁との間の円弧状部に、それぞれ左方に突出して両部材(38)(39)に係合する係合爪(65)が一体に形成されている。
図6および図7に示すように、右端部材(42)の連結部(42c)の上端における前後方向の中央部に上方に突出した第1係合雄部(1)が一体に形成され、同じく連結部(42c)の下端部における前後方向の中央部に下方に突出した第2係合雄部(2)が一体に形成されている。第2係合雄部(2)は、エバポレータ(20)を製造するにあたって全部品を組み合わせる前の状態においては、右側方に突出している。右側方に突出した第2係合雄部を(2A)で示す(図10参照)。さらに、右端部材(42)の下縁部の前後両端部には、それぞれ切り欠き(3)が形成されている。右端部材(42)は、自身のろう材層を利用して両部材(38)(39)にろう付されている。
ジョイントプレート(43)は、右端部材(42)の冷媒入口(66)に通じる短円筒状冷媒流入口(68)(冷媒流入部)と、同じく冷媒出口(67)に通じる短円筒状冷媒流出口(69)(冷媒流出部)とを備えている。冷媒流入口(68)および冷媒流出口(69)は、それぞれ円形貫通穴と、貫通穴の周囲に右方突出状に一体に形成された短円筒状部とよりなる。
ジョイントプレート(21)における冷媒流入口(68)と冷媒流出口(69)との間の部分には、上下方向に伸びる短絡防止用のスリット(4)が形成されるとともに、スリット(4)の上下両端に連なって略台形状の貫通穴(5)(6)が形成されている。スリット(4)の前後方向の幅は1mm以下であることが好ましい。また、ジョイントプレート(43)における上側貫通穴(5)の上方部分および下側貫通穴(6)の下方部分は、それぞれ左方(右端部材(42)側)に突出するようにU字状に屈曲されて第1および第2係合雌部(7)(8)が形成されている。第1係合雌部(7)には、右端部材(42)の第1係合雄部(1)が下方から挿通させられて第1係合雌部(7)に係合させられているとともに、第2係合雌部(8)には、右端部材(42)の第2係合雄部(2)が上方から挿通させられて第2係合雌部(8)に係合させられており、これによりジョイントプレート(43)の左右方向の移動が阻止されている。また、第1係合雌部(7)は、右端部材(42)の連結部(42c)における第1係合雄部(1)の前後両側部分に係合しており、これによりジョイントプレート(43)の下方への移動が阻止されている。さらに、ジョイントプレート(43)の下縁の前後両端部には、それぞれ左方に突出した係合爪(9)(凸部)が一体に形成されているとともに、この係合爪(9)が右端部材(42)の下縁に形成された切り欠き(3)内に嵌った状態で右端部材(42)に係合しており、これによりジョイントプレート(43)の上方および前後方向への移動が阻止されている。このように、ジョイントプレート(43)は、左右方向、上下方向および前後方向の移動が阻止されるように右端部材(42)に係合させられた状態で、右端部材(42)のろう材層を利用して右端部材(42)にろう付されている。
図示は省略したが、ジョイントプレート(43)は、前後方向に間隔をおいて短円筒状部を有する冷媒流入口(68)および冷媒流出口(69)が形成され、冷媒流入口(68)と冷媒流出口(69)との間の部分に上下方向に伸びる幅広スリット(4)が形成され、スリット(4)の上下両端部に連なるように、スリット(4)から遠ざかるにつれて幅広となった略台形状であるスリット幅調整用貫通穴(5)(6)が形成されているジョイントプレート半製品を用いてつくられる。ジョイントプレート半製品は、ジョイントプレート(43)よりも前後方向に長い。
ジョイントプレート(43)の製造方法を説明する。
まず、金属板、ここではアルミニウム板を用意し、このアルミニウム板に絞り加工を施して有蓋短円筒状の冷媒流入口形成用膨出部および冷媒流出口形成用膨出部を形成する。ついで、両膨出部の頂壁中央部に貫通穴を形成した後、頂壁における貫通穴の周囲の部分をバーリング加工により外方に立ち上げて冷媒流入口(68)および冷媒流出口(69)を形成する。
ついで、アルミニウム板にプレス加工を施すことにより、所定形状のブランクを打ち抜くとともに、ブランクにおける冷媒流入口(68)と冷媒流出口(69)との間の部分に上下方向に伸びる幅広スリット(4)を形成し、さらにスリット(4)の上下両端部に連なるように、スリット(4)から遠ざかるにつれて幅広となった略台形状であるスリット幅調整用貫通穴(5)(6)を形成する。また、これと同時に、ブランク下縁の前後両端部に、それぞれ下方に突出した係合爪形成用下方突出部を一体に形成する。こうして、ジョイントプレート半製品をつくる。
ついで、ジョイントプレート半製品を前後方向から押圧しながら、上側のスリット幅調整用貫通穴(5)よりも上方の部分および下側のスリット幅調整用貫通穴(6)よりも下方の部分を、それぞれ冷媒流入口(68)および冷媒流出口(69)の突出方向と反対方向、すなわち左方に屈曲させて第1および第2係合雌部(7)(8)を形成することにより、ジョイントプレート半製品を前後方向に短縮させるとともに、幅広スリット(4)の前後方向の幅を狭くなるように調整して短絡防止用のスリット(4)を形成する。最後に、係合爪形成用下方突出部を左方に曲げて係合爪(9)を形成する。こうして、ジョイントプレート(43)が製造される。
なお、係合爪形成用下方突出部を左方に曲げることによる係合爪(9)の形成は、ブランクを打ち抜いた後であれば、どの段階で行ってもよい。
ジョイントプレート(43)の冷媒流入口(68)に、冷媒入口管(27)の一端部に形成された縮径部が差し込まれてろう付され、同じく冷媒流出口(69)に、冷媒出口管(28)の一端部に形成された縮径部が差し込まれてろう付されている。図示は省略したが、冷媒入口管(27)および冷媒出口管(28)の他端部には、両管(27)(28)に跨るように膨張弁取付部材が接合されている。
図2、図3、図8および図9に示すように、冷媒ターン用ヘッダタンク(23)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートから形成されかつすべての熱交換管(34)が接続されたプレート状の第1部材(73)と、アルミニウム押出形材から形成されたベア材よりなりかつ第1部材(73)の下側を覆う第2部材(74)と、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートから形成されかつ両部材(73)(74)の左右両端にろう付されたアルミニウム製左右両端部材(75)(76)と、右端部材(76)の外面に、冷媒流入側中間ヘッダ部(30)および冷媒流出側中間ヘッダ部(31)にまたがるようにろう付された前後方向に長いアルミニウムベア材製の連通部材(77)とよりなり、連通部材(77)を介して冷媒流入側中間ヘッダ部(30)と冷媒流出側中間ヘッダ部(31)とが右端部で連通させられている。
第1部材(73)は、冷媒流入側中間ヘッダ部(30)の上部を形成する上方膨出状の第1ヘッダ形成部(78)と、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の上部を形成する上方膨出状の第2ヘッダ形成部(79)と、第1ヘッダ形成部(78)の後側縁部と第2ヘッダ形成部(79)の前側縁部とを連結しかつ連結部(32)の上部を形成する連結壁(81)とよりなる。そして、両ヘッダ形成部(78)(79)の前後方向内側に設けられかつ上方に向かって前後方向外方に傾斜した傾斜壁(78a)(79a)と連結壁(81)とによって、両側面が上方に向かって前後方向外方に傾斜した排水樋(33)が形成されている。両ヘッダ形成部(78)(79)に、それぞれ前後方向に長い複数の管挿通穴(82)が左右方向に間隔をおいて形成されている。両ヘッダ形成部(78)(79)の管挿通穴(82)は左右方向に関して同一位置にある。管挿通穴(82)の連結部(32)側端部、すなわち第1ヘッダ形成部(78)の管挿通穴(82)の後端部および第2ヘッダ形成部(79)の管挿通穴(82)の前端部はそれぞれ傾斜壁(78a)(79a)に位置しており、これにより管挿通穴(82)の連結部(32)側端部が排水樋(33)の側面に位置している。また、両ヘッダ形成部(78)(79)における管挿通穴(82)の前後方向外側部分に、管挿通穴(82)の前後方向外端部に連なりかつ管挿通穴(82)から遠ざかるにつれて徐々に下方に向かう排水溝(83)が形成されている。両ヘッダ形成部(78)(79)の管挿通穴(82)に、熱交換コア部(21)の前後両熱交換管群(35)の熱交換管(34)の下端部が挿入され、第1部材(73)のろう材層を利用して第1部材(73)にろう付されており、これにより前側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の下端部が冷媒流入側中間ヘッダ部(30)に、後側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の下端部が冷媒流出側中間ヘッダ部(31)にそれぞれ連通状に接続されている。また、第1部材(73)の連結壁(81)に、左右方向に長い複数の排水用貫通穴(84)が左右方向に間隔をおいて形成されている。また、第1部材(73)の連結壁(81)に、複数の固定用貫通穴(85)が、排水用貫通穴(84)からずれた位置に来るように左右方向に間隔をおいて形成されている。第1部材(73)は、冷媒入出用ヘッダタンク(22)の第1部材(38)と同形状であり、両部材(73)(38)は上下逆向きに配置されている。
第2部材(74)は、冷媒流入側中間ヘッダ部(30)の下部を形成する下方膨出状の第1ヘッダ形成部(86)と、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の下部を形成する下方膨出状の第2ヘッダ形成部(87)と、両ヘッダ形成部(86)(87)を連結しかつ第1部材(73)の連結壁(81)にろう付されて連結部(32)を形成する連結壁(88)とよりなる。第2ヘッダ形成部(87)は、その前後両壁(87a)の上端部どうしを一体に連結しかつ冷媒流出側中間ヘッダ部(31)内を上下2つの空間(31A)(31B)に区画する水平な分流制御壁(87b)を有している。分流制御壁(87b)における前後方向の中心部よりも後側の部分には、複数の円形冷媒通過穴(89)が左右方向に間隔をおいて貫通状に形成されている。隣り合う円形冷媒通過穴(89)間の間隔は、右端部から遠ざかるにつれて徐々に大きくなっている。なお、隣り合う円形冷媒通過穴(89)間の間隔は、すべて等しくなっていてもよい。第2部材(74)の連結壁(88)における第1部材(73)の排水用貫通穴(84)と合致した位置にそれぞれ左右方向に長い排水用貫通穴(91)が形成され、同じく第1部材(73)の固定用貫通穴(85)と合致した位置に、それぞれ上方に突出しかつ固定用貫通穴(85)に挿通される突起(92)が形成されている。第1部材(73)と第2部材(74)とは、突起(92)が固定用貫通穴(85)に挿通させられてかしめられることにより両部材(73)(74)が仮止めされた状態で、第1部材(73)のろう材層を利用して、両部材(73)(74)の第1ヘッダ形成部(78)(86)の前側縁部どうし、第2ヘッダ形成部(79)(87)の後側縁部どうし、および連結部(81)(88)どうしがそれぞれろう付されている。第2部材(74)は、冷媒通過穴(89)(54A)(54B)の形状および位置、ならびに分流制御壁(52b)の有無を除いては、冷媒入出用ヘッダタンク(22)の第1部材(39)と同形状であって、両部材(74)(39)は上下逆向きに配置されている。両部材(74)(39)は同一の押出形材から形成されている。
そして、第1部材(73)の第1ヘッダ形成部(78)と第2部材(74)の第1ヘッダ形成部(86)とによって、両端が開口した中空状の冷媒流入側中間ヘッダ部本体(300)が形成され、第2部材(74)の第2ヘッダ形成部(79)と第2部材(74)の第2ヘッダ形成部(87)とによって、両端が開口した中空状の冷媒流出側中間ヘッダ部本体(310)が形成されている。
左端部材(75)は、冷媒流入側中間ヘッダ部本体(300)の左端開口を閉鎖する前キャップ(75a)と、冷媒流出側中間ヘッダ部本体(310)の左端開口を閉鎖する後キャップ(75b)とが一体化されたものであり、前キャップ(75a)には、冷媒流入側中間ヘッダ部本体(300)内に嵌め入れられる右方突出部(93)が一体に形成され、同じく後キャップ(75b)には、冷媒流出側中間ヘッダ部本体(310)の分流制御壁(87b)よりも上側の空間内に嵌め入れられる上側右方突出部(94)と、分流制御壁(87b)よりも下側の空間内に嵌め入れられる下側右方突出部(95)とが上下に間隔をおいて一体に形成されている。また、左端部材(75)の前後両側縁と上縁および下縁との間の円弧状部に、それぞれ右方に突出して両部材(73)(74)に係合する係合爪(100)が一体に形成されている。左端部材(75)は、自身のろう材層を利用して両部材(73)(74)にろう付されている。
右端部材(76)は、冷媒流入側中間ヘッダ部本体(300)の右端開口を閉鎖する前キャップ(76a)と、冷媒流出側中間ヘッダ部本体(310)の右端開口を閉鎖する後キャップ(76b)とが一体化されたものであり、前キャップ(76a)には、冷媒流入側中間ヘッダ部本体(300)内に嵌め入れられる左方突出部(96)が一体に形成され、同じく後キャップ(76b)には、冷媒流出側中間ヘッダ部本体(310)の分流制御壁(87b)よりも上側の空間内に嵌め入れられる上側左方突出部(97)と、分流制御壁(87b)よりも下側の空間内に嵌め入れられる下側左方突出部(98)とが上下に間隔をおいて一体に形成されている。また、右端部材(76)の前後両側縁と上縁および下縁との間の円弧状部に、それぞれ左方に突出して両部材(73)(74)に係合する係合爪(99)が一体に形成されている。また、右端部材(76)の上縁の前後両端部に、それぞれ右方に突出しかつ下方に屈曲させられて連通部材(77)の上縁部に係合させられた係合爪(104)が一体に形成されるとともに、右端部材(76)の下縁の前後方向中央部に、右方に突出しかつ上方に屈曲させられて連通部材(77)の下縁部に係合させられた係合爪(104)が一体に形成されている。右端部材(76)の前キャップ(76a)の左方突出部(96)の突出端壁に、冷媒流入側中間ヘッダ部(30)から冷媒を流出させる冷媒流出口(101)が形成され、同じく後キャップ(76b)の下側左方突出部(98)の突出端壁に、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の分流制御壁(87b)よりも下側の空間(31B)内に冷媒を流入させる冷媒流入口(102)が形成されている。また、後キャップ(76b)の下側左方突出部(98)における冷媒流入口(102)の周縁部の下側部分に、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)内方に向かって上方に傾斜または湾曲、ここでは湾曲したガイド部(103)が一体に形成されている。ガイド部(103)は、冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の分流制御壁(87b)よりも下側の空間(31B)内に流入する冷媒を、上側(分流制御壁(87b)側)に案内する。右端部材(76)は、自身のろう材層を利用して両部材(73)(74)にろう付されている。
連通部材(77)はアルミニウムベア材にプレス加工を施すことにより形成されたものであり、右方から見て右端部材(76)と同形同大のプレート状であって、その周縁部が右端部材(76)の外面に、右端部材(76)のろう材層を利用してろう付されている。連通部材(77)には、右端部材(76)の冷媒流出口(101)と冷媒流入口(102)とを通じさせるように外方膨出部(105)が形成されている。外方膨出部(105)の内部が、右端部材(76)の冷媒流出口(101)と冷媒流入口(102)とを通じさせる連通路となっている。また、連通部材(77)の上縁の前後両端部および下縁の前後方向の中央部には、それぞれ右端部材(76)の係合爪(104)が嵌る切り欠き(106)が形成されている。
上述したエバポレータ(20)は、入口管(27)および出口管(28)を除いたすべての部品が組み合わされて一括ろう付されることにより製造される。
以下、エバポレータ(20)を製造する際の冷媒入出用ヘッダタンク(22)の右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせ方法について、図10〜図12を参照して説明する。
まず、図10に示すように、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートを用いて、冷媒入口(66)が形成された上側左方突出部(62)および下側左方突出部(80)を有する前キャップ(42a)と、冷媒出口(67)が形成された上側左方突出部(63)および下側左方突出部(64)を有する後キャップ(42b)と、両キャップ(42a)(42b)を連結一体化する連結部(42c)と、係合爪(65)とを備えた右端部材(42)を製造する。また、連結部(42c)の上端における前後方向の中央部に上方に突出した第1係合雄部(1)を一体に形成するとともに、連結部(42c)の下端部における前後方向の中央部に右側方に突出した第2係合雄部(2A)を一体に形成しておき、さらに右端部材(42)の下縁部の前後両端部にそれぞれ切り欠き(3)を形成しておく。
一方、アルミニウムベア材を使用し、上述した方法により、冷媒流入口(68)、冷媒流出口(69)、短絡防止用スリット(4)、上下のスリット幅調整用貫通穴(5)(6)、第1および第2係合雌部(7)(8)、ならびに係合爪(9)を有するジョイントプレート(43)を製造する。
ついで、図11(a)に示すように、ジョイントプレート(43)を垂直状態としておき、右端部材(42)の第1係合雄部(1)を、左斜め下方からジョイントプレート(43)の上の貫通穴(5)に通す。ついで、右端部材(42)を図11(a)の反時計方向に回動させて垂直状態とし、側方に突出した第2係合雄部(2A)をジョイントプレート(43)の下の貫通穴(6)に左方から通す(図11(b)および図12鎖線参照)。これにより、右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)の第1係合雌部(7)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(7)に係合させる。なお、右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)の上の貫通穴(5)に通す際には、両者の相対的位置関係が図11(a)に示す通りであればよく、たとえば右端部材(42)を垂直状態としておいてもよい。また、ジョイントプレート(43)の第1係合雌部(7)を右端部材(42)の連結部(42c)の上端における第1係合雄部(1)の前後両側部分に係合させる。これと同時に、ジョイントプレート(43)の係合爪(9)を右端部材(42)の切り欠き(3)内に嵌め入れる。その後、第2係合雄部(2A)を下方に曲げて垂直状態とし、右端部材(42)の第2係合雄部(2)をジョイントプレート(43)の第2係合雌部(8)に上方から挿通させた状態で第2係合雌部(8)に係合させる。こうして、ジョイントプレート(43)を右端部材(42)に対して左右方向、上下方向および前後方向に移動しないように、右端部材(42)に係合させる(図11(c)および図12参照)。
エバポレータ(20)の製造にあたっては、右端部材(42)とジョイントプレート(43)とを組み合わせた後、右端部材(42)の前キャップ(42a)の上下両左方突出部(62)(80)を、冷媒入出用タンク(22)を形成する両部材(38)(39)の第1ヘッダ形成部(44)(51)間における入口ヘッダ部内分流制御壁(51b)の上下両側の空間内に嵌め入れるとともに、後キャップ(42b)の上下両左方突出部(63)(64)を両部材(38)(39)の第2ヘッダ形成部(45)(52)間における出口ヘッダ部内分流制御壁(52b)の上下両側の空間内に嵌め入れ、さらに右端部材(42)の上側の係合爪(65)を第2部材(39)の両ヘッダ形成部(51)(52)に係合させるとともに、下側の係合爪(65)を第1部材(38)の両ヘッダ形成部(44)(45)に係合させることにより、右端部材(42)およびジョイントプレート(43)が両部材(38)(39)に仮止めされる。
これに代えて、右端部材(42)を、先に冷媒入出用タンク(22)を形成する両部材(38)(39)に仮止めしておき、その後上述した方法で右端部材(42)にジョイントプレート(43)を組み合わせてもよい。
エバポレータ(20)は、圧縮機および冷媒冷却器としてのコンデンサとともにフロン系冷媒を使用する冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。
上述したエバポレータ(20)においては、圧縮機、コンデンサおよび膨張弁を通過した気液混相の2相冷媒が、冷媒入口管(27)からジョイントプレート(43)の冷媒流入口(68)および右端部材(42)の前キャップ(42a)の冷媒入口(66)を通って冷媒入出用ヘッダタンク(22)の冷媒入口ヘッダ部(24)の上部空間(24A)内に入る。冷媒入口ヘッダ部(24)の上部空間(24A)内に入った冷媒は左方に流れ、連通穴(70)を通って下部空間(24B)内に入るとともに、分流調整穴(60)を通って下部空間(24B)内に入る。
下部空間(24B)内に入った冷媒は、分流して前側熱交換管群(35)の熱交換管(34)の冷媒通路(34a)内に流入する。熱交換管(34)の冷媒通路(34a)内に流入した冷媒は、冷媒通路(34a)内を下方に流れて冷媒ターン用ヘッダタンク(23)の冷媒流入側中間ヘッダ部(30)内に入る。冷媒流入側中間ヘッダ部(30)内に入った冷媒は右方に流れ、右端部材(76)の前キャップ(76a)の冷媒流出口(101)、連通部材(77)の外方膨出部(105)内の連通路および後キャップ(76b)の冷媒流入口(102)を通ることにより、流れ方向を変えるようにターンして冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の下部空間(31B)内に入る。
冷媒流出側中間ヘッダ部(31)の下部空間(31B)内に入った冷媒は左方に流れ、分流制御壁(87b)の円形冷媒通過穴(89)を通って上部空間(31A)内に入り、分流して後側のすべての熱交換管(34)の冷媒通路(34a)内に流入する。このとき、冷媒は、ガイド部(103)に案内されて左斜め上方、すなわち下部空間(31B)の内方に向かって分流制御壁(87b)側に流れることになり、その結果分流制御壁(87b)に形成された隣り合う円形冷媒通過穴(89)間の間隔が、右端部から遠ざかるにつれて徐々に大きくなっていることと相俟って、冷媒通過穴(89)を通って上部空間(31A)内に流入する冷媒の左右方向の分布が、ガイド部(103)がない場合に比較して均一化される。したがって、冷媒は冷媒流出側中間ヘッダ部(31)に接続されている熱交換管(34)に均一に分流しやすくなり、熱交換コア部(21)における冷媒の分布の偏りが生じにくくなり、熱交換コア部(21)を通過してきた空気の温度も均一化されて熱交換性能が向上する。
熱交換管(34)の冷媒通路(34a)内に流入した冷媒は、流れ方向を変えて冷媒通路(34a)内を上方に流れて冷媒出口ヘッダ部(25)の下部空間(25B)内に入り、分流制御壁(52b)の長円形冷媒通過穴(54A)(54B)を通って上部空間(25A)内に入る。
ついで、冷媒出口ヘッダ部(25)の上部空間(25A)内に入った冷媒は、右端部材(42)の後キャップ(42b)の冷媒出口(67)およびジョイントプレート(43)の冷媒流出口(69)を通り、冷媒出口管(28)に流出する。
そして、冷媒が前側の熱交換管(34)の冷媒通路(34a)、および後側の熱交換管(34)の冷媒通路(34a)を流れる間に、熱交換コア部(21)の通風間隙を通過する空気と熱交換をし、冷媒は気相となって流出する。
図13および図14は、右端部材(42)の変形例を示す。
図13に示すように、右端部材(42)の第1係合雄部(1)は、エバポレータ(20)を製造するにあたって全部品を組み合わせる前の状態においては、右側方に突出している。右側方に突出した第1係合雄部を(1A)で示す。その他の構成は、上述した実施形態の右端部材(42)と同様であり、同一部分には同一符号を付す。
エバポレータ(20)を製造する際の右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせ方法は次の通りである。
すなわち、図14(a)に示すように、右端部材(42)およびジョイントプレート(43)をそれぞれ垂直状態にしておき、ついで両者を相対的に接近させることにより、側方に突出した第1係合雄部(1A)および第2係合雄部(2A)をジョイントプレート(43)の上下の貫通穴(5)(6)に左方から通す(図14(b)参照)。これと同時に、ジョイントプレート(43)の係合爪(9)を右端部材(42)の切り欠き(3)内に嵌め入れる。その後、第1係合雄部(1A)を上方に曲げて垂直状態とし、右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)の第1係合雌部(7)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(7)に係合させるとともに、第2係合雄部(2A)を下方に曲げて垂直状態とし、右端部材(42)の第2係合雄部(2)をジョイントプレート(43)の第2係合雌部(8)に上方から挿通させた状態で第2係合雌部(8)に係合させる。こうして、ジョイントプレート(43)を右端部材(42)に対して左右方向、上下方向および前後方向に移動しないように、右端部材(42)に係合させる。
右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせは、右端部材(42)を冷媒入出用タンク(22)を形成する両部材(38)(39)に仮止めする前後のいずれに行ってもよい。
図15および図16は、ジョイントプレート(43)の変形例を示す。
図15および図16において、ジョイントプレート(43)における冷媒流入口(68)と冷媒流出口(69)との間の部分の上下両端部には、それぞれ略台形状の切り欠き(111)(112)が形成されている。ジョイントプレート(43)における上側切り欠き(111)の前側縁部の上部に、右端部材(42)の第1係合雄部(1)が挿通させられる第1係合雌部(113)が一体に形成され、同じく下側切り欠き(112)の前側縁部の下部に、右端部材(42)の第2係合雄部(2)が挿通させられる第2係合雌部(114)が一体に形成されている。
第1係合雌部(113)は、ジョイントプレート(43)の上部に貫通穴を形成するとともに、ジョイントプレート(43)の上縁から下方に伸びる第1部分および第1部分の下端に連なりかつ前方に伸びる第2部分からなるスリットを入れ、ジョイントプレート(43)におけるスリットの第2部分よりも上方の部分を右端部材(42)側に屈曲させるとともに後方に屈曲させることにより形成されている。スリットの第2部分の一部は、貫通穴の上縁部の一部分と合致するようにしておく。第2係合雌部(114)は、ジョイントプレート(43)の下部に貫通穴を形成するとともに、ジョイントプレート(43)の下縁から上方に伸びる第1部分および第1部分の上端に連なりかつ前方に伸びる第2部分からなるスリットを入れ、ジョイントプレート(43)におけるスリットの第2部分よりも下方の部分を右端部材(42)側に屈曲させるとともに後方に屈曲させることにより形成されている。スリットの第2部分の一部は、貫通穴の下縁部の一部分と合致するようにしておく。
なお、ジョイントプレート(43)における冷媒流入口(68)と冷媒流出口(69)との間の部分には短絡防止用のスリット(4)は形成されていない。
ジョイントプレート(43)のその他の構成は、上述した実施形態のジョイントプレート(43)と同様であり、同一部分には同一符号を付す。
エバポレータ(20)を製造する際の右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせ方法は、図10〜図12に示す方法と同様である。すなわち、ジョイントプレート(43)を垂直状態としておき、右端部材(42)の第1係合雄部(1)を、左斜め下方からジョイントプレート(43)の上側切り欠き(111)に通す。ついで、右端部材(42)を回動させて垂直状態とし、水平状体の第2係合雄部(2A)をジョイントプレート(43)の下側切り欠き(112)に左方から通す(図16鎖線参照)。これにより、右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)の第1係合雌部(113)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(113)に係合させる。また、ジョイントプレート(43)の第1係合雌部(113)を右端部材(42)の連結部(42c)の上端における第1係合雄部(1)の前後両側部分に係合させる。これと同時に、ジョイントプレート(43)の係合爪(9)を右端部材(42)の切り欠き(3)内に嵌め入れる。その後、第2係合雄部(2A)を下方に曲げて垂直状態とし、右端部材(42)の第2係合雄部(2)をジョイントプレート(43)の第2係合雌部(114)に上方から挿通させた状態で第2係合雌部(114)に係合させる。こうして、ジョイントプレート(43)を右端部材(42)に対して左右方向、上下方向および前後方向に移動しないように、右端部材(42)に係合させる。
また、右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせ方法は、図13および図14に示す方法と同様であってもよい。すなわち、両者の組み合わせ前の段階では、右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)側に突出させておき、ジョイントプレート(43)の切り欠き(111)に通した後、上方に曲げて垂直状態とし、これにより右端部材(42)の第1係合雄部(1)をジョイントプレート(43)の第1係合雌部(113)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(113)に係合させてもよい。
図17および図18は、右端部材(42)およびジョイントプレート(43)の他の変形例を示す。
ジョイントプレート(43)の上縁の前後方向中間部分に下縁部が水平状となった切り欠き(121)が形成されるとともに、切り欠き(121)の下縁部における前後方向の中央部に上方に突出した第1係合雄部(122)が一体に形成されている。また、ジョイントプレート(43)の下縁の前後方向中間部分に上縁部が水平状となった切り欠き(123)が形成されるとともに、切り欠き(123)の上縁部における前後方向の中央部に下方に突出した第2係合雄部(124)が一体に形成されている(図17鎖線および図18実線参照)。
右端部材(42)の前キャップ(42a)、後キャップ(42b)および連結部(42c)の上下両縁部はそれぞれ一直線状に連なっており、連結部(42c)の前後方向中央部には上下方向に伸びるスリット(125)が形成されるとともに、スリット(125)の上下両端に連なって略台形状の貫通穴(126)(127)が形成されている。また、右端部材(42)における上側貫通穴(126)の上方部分および下側貫通穴(127)の下方部分は、それぞれ右方(ジョイントプレート(43)側)に突出するようにU字状に屈曲されて第1および第2係合雌部(128)(129)が形成されている。第1係合雌部(128)には、ジョイントプレート(43)の第1係合雄部(122)が下方から挿通させられて第1係合雌部(113)に係合させられているとともに、第2係合雌部(114)には、ジョイントプレート(43)の第2係合雄部(123)が上方から挿通させられて第2係合雌部(129)に係合させられており、これによりジョイントプレート(43)は左右方向の移動が阻止されている。また、第1係合雌部(128)は、ジョイントプレート(43)の水平部(121)における第1係合雄部(122)の前後両側部分に係合しており、これによりジョイントプレート(43)は上方への移動が阻止されている。
ジョイントプレート(43)および右端部材(42)のその他の構成は、上述した実施形態のジョイントプレート(43)および右端部材(42)と同様であり、同一部分には同一符号を付す。
右端部材(42)は、次のようにして製造される。すなわち、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施して、上下の左方突出部(62)(80)を有する前キャップ(42a)、上下の左方突出部(63)(64)を有する後キャップ(42b)、最終製品よりも幅広の連結部(42c)、および前後両キャップ(42a)(42b)に真っ直ぐに連なった係合爪形成用突出部を有する所定形状のブランクを打ち抜く。このとき、ブランクの連結部(42c)に上下方向に伸びる幅広スリット(125)を形成するとともに、スリット(125)の上下両端部に連なるように、スリット(125)から遠ざかるにつれて幅広となった略台形状であるスリット幅調整用貫通穴(126)(127)を形成し、さらに冷媒入口(66)、冷媒出口(67)および切り欠き(3)を形成する。
ついで、ブランクを前後方向から押圧しながら、上側のスリット幅調整用貫通穴(126)よりも上方の部分および下側のスリット幅調整用貫通穴(127)よりも下方の部分を、それぞれ右方に屈曲させて第1および第2係合雌部(128)(129)を形成することにより、ブランクを前後方向に短縮させるとともに、幅広スリット(125)の前後方向の幅を狭くなるように調整してスリット(125)を形成する。最後に、係合爪形成用突出部を左方に曲げて係合爪(65)を形成する。こうして、右端部材(42)が製造される。
エバポレータ(20)を製造する際の右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせ方法は、次の通りである。すなわち、予めジョイントプレート(43)の第2係合雄部を、右端部材(42)側に突出させておく(図17破線および図18鎖線参照)。この右端部材(42)側を向いた第2係合雄部を(124A)で示す。そして、右端部材(42)を垂直状態としておき、ジョイントプレート(43)の第1係合雄部(122)を、右斜め下方から右端部材(42)の上の貫通穴(126)に通す。なお、ジョイントプレート(43)の第1係合雄部(122)を右端部材(42)の上の貫通穴(126)に通す際には、両者の相対的位置関係が上述した通りであればよく、たとえばジョイントプレート(43)を垂直状態としておいてもよい。ついで、ジョイントプレート(43)を回動させて垂直状態とし、第2係合雄部(124A)をジョイントプレート(43)の下の貫通穴(127)に左方から通す。これにより、ジョイントプレート(43)の第1係合雄部(122)を右端部材(42)の第1係合雌部(128)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(128)に係合させる。また、右端部材(42)の第1係合雌部(128)をジョイントプレート(43)の水平部(121)における第1係合雄部(122)の前後両側部分に係合させる。これと同時に、ジョイントプレート(43)の係合爪(9)を右端部材(42)の切り欠き(3)内に嵌め入れる。その後、第2係合雄部(124A)を下方に曲げて垂直状態とし、ジョイントプレート(43)の第2係合雄部(124)を右端部材(42)の第2係合雌部(129)に上方から挿通させた状態で第2係合雌部(129)に係合させる。また、右端部材(42)の第2係合雌部(129)をジョイントプレート(43)の切り欠き(123)の上縁部における第2係合雄部(124)の前後両側部分に係合させる。こうして、ジョイントプレート(43)を右端部材(42)に対して左右方向、上下方向および前後方向に移動しないように、右端部材(42)に係合させる。
右端部材(42)とジョイントプレート(43)との組み合わせは、右端部材(42)を冷媒入出用タンク(22)を形成する両部材(38)(39)に仮止めする前後のいずれに行ってもよい。また、右端部材(42)とジョイントプレート(43)とを組み合わせる前の状態において、第1係合雄部(122)を右端部材(42)側を向くように曲げておき、右端部材(42)の貫通穴(126)に通した後、上方に曲げて垂直状態とし、これによりジョイントプレート(43)の第1係合雄部(122)を右端部材(42)の第1係合雌部(128)に下方から挿通させた状態で第1係合雌部(128)に係合させてもよい。
上記実施形態においては、この発明による熱交換器が、フロン系冷媒を使用するカーエアコンのエバポレータに適用されているが、これに限定されるものではなく、圧縮機、冷媒冷却器としてのガスクーラ、中間熱交換器、膨張弁およびエバポレータを有しかつCO冷媒のような超臨界冷媒を使用するカーエアコンを備えた車両、たとえば自動車において、カーエアコンのエバポレータに適用されることがある。
この発明によるエバポレータの全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 図1に示すエバポレータを後方から見た際の中間部を省略した垂直断面図である。 一部を省略した図2のA−A線拡大断面図である。 図1に示すエバポレータの冷媒入出用ヘッダタンクの部分の分解斜視図である。 図2のB−B線断面図である。 図5のC−C線拡大断面図である。 図6のD−D線断面図である。 図2に示すエバポレータの冷媒ターン用ヘッダタンクの部分の分解斜視図である。 図2のE−E線断面図である。 エバポレータを製造するにあたって部品を組み合わせる際に用いられる右端部材およびジョイントプレートを示す斜視図である。 エバポレータを製造するにあたって右端部材とジョイントプレートとを組み合わせる方法を示す垂直断面図である。 エバポレータを製造するにあたって右端部材とジョイントプレートとを組み合わせた状態を示す斜視図である。 右端部材の変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって部品を組み合わせる際に用いられる右端部材およびジョイントプレートを示す斜視図である。 右端部材の変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって右端部材とジョイントプレートとを組み合わせる方法を示す垂直断面図である。 ジョイントプレートの変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって部品を組み合わせる際に用いられる右端部材およびジョイントプレートを示す斜視図である。 ジョイントプレートの変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって右端部材とジョイントプレートとを組み合わせた状態を示す斜視図である。 右端部材およびジョイントプレートの他の変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって部品を組み合わせる際に用いられる右端部材およびジョイントプレートを示す斜視図である。 右端部材およびジョイントプレートの他の変形例を示し、エバポレータを製造するにあたって右端部材とジョイントプレートとを組み合わせた状態を示す斜視図である。
(1)(1A):第1係合雄部
(2)(2A):第2係合雄部
(3):切り欠き
(4):スリット
(5)(6):貫通穴
(7):第1係合雌部
(8):第2係合雌部
(9):係合爪(凸部)
(20):エバポレータ(熱交換器)
(21):熱交換コア部
(22):冷媒入出用ヘッダタンク
(23):冷媒ターン用ヘッダタンク
(24):冷媒入口ヘッダ部
(25):冷媒出口ヘッダ部
(30):冷媒流入側中間ヘッダ部(第1中間ヘッダ部)
(31):冷媒流出側中間ヘッダ部(第2中間ヘッダ部)
(34):熱交換管
(35):熱交換管群
(36):コルゲートフィン
(42):右端部材
(42a)(42b):キャップ
(42c):連結部
(43):ジョイントプレート
(66):冷媒入口
(67):冷媒出口
(68):冷媒流入口(冷媒流入部)
(69):冷媒流出口(冷媒流出部)
(111)(112):切り欠き
(113):第1係合雌部
(114):第2係合雌部
(122):第1係合雄部
(124)(124A):第2係合雄部
(125):スリット
(126)(127):貫通穴
(128):第1係合雌部
(129):第2係合雌部
(240):入口ヘッダ部本体
(250):出口ヘッダ部本体

Claims (16)

  1. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されている熱交換器において、
    冷媒入口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体および入口ヘッダ部本体の両端部に接合されて入口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、冷媒出口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体の両端部に接合されて出口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、入口ヘッダ部本体、出口ヘッダ部本体およびキャップにより冷媒入出用ヘッダタンクが形成され、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、
    端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部が形成されるとともに、同下端に下方に突出した第2係合雄部が形成され、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部が挿通させられる第1係合雌部が形成されるとともに、同下部に端部材側に突出しかつ第2係合雄部が挿通させられる第2係合雌部が形成され、端部材の第1係合雄部が、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通させられて第1係合雌部に係合させられ、第2係合雄部が第2係合雌部に上方から挿通させられて第2係合雌部に係合させられ、この状態で、ジョイントプレートが冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に接合されている熱交換器。
  2. ジョイントプレートの第1係合雌部が、ジョイントプレートの上部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも上方の部分を端部材側にU字状に屈曲させることにより形成され、同じく第2係合雌部が、ジョイントプレートの下部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させることにより形成されている請求項1記載の熱交換器。
  3. ジョイントプレートの第1係合雌部が、ジョイントプレートに、その上縁から下方に伸びる第1部分および第1部分の下端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなるスリットを入れるとともに、ジョイントプレートにおけるスリットの第2部分よりも上方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより形成され、第2係合雌部が、ジョイントプレートに、その下縁から上方に伸びる第1部分および第1部分の上端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなるスリットを入れるとともに、ジョイントプレートにおけるスリットの第2部分よりも下方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより形成されている請求項1記載の熱交換器。
  4. ジョイントプレートの第1係合雌部が、端部材の連結部の上端に係合しており、これによりジョイントプレートの下方への移動が阻止されるようになっている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されている熱交換器において、
    冷媒入口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体および入口ヘッダ部本体の両端部に接合されて入口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、冷媒出口ヘッダ部が、両端が開口した中空状の出口ヘッダ部本体および出口ヘッダ部本体の両端部に接合されて出口ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップよりなり、入口ヘッダ部本体、出口ヘッダ部本体およびキャップにより冷媒入出用ヘッダタンクが形成され、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、
    ジョイントプレートの上端に上方に突出した第1係合雄部が形成されるとともに、同下端に下方に突出した第2係合雄部が形成され、端部材の連結部の上部にジョイントプレート側に突出しかつ第1係合雄部が挿通させられる第1係合雌部が形成されるとともに、同下部に端部材側に突出しかつ第2係合雄部が挿通させられる第2係合雌部が形成され、ジョイントプレートの第1係合雄部が、端部材の第1係合雌部に下方から挿通させられて第1係合雌部に係合させられ、第2係合雄部が第2係合雌部に上方から挿通させられて第2係合雌部に係合させられ、この状態でジョイントプレートが冷媒入出用ヘッダタンクの端部材に接合されている熱交換器。
  6. 端部材の第1係合雌部が、端部材の連結部の上部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも上方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させることにより形成され、第2係合雌部が、端部材の連結部の下部に形成された前後方向に伸びる貫通穴よりも下方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させることにより形成されている請求項5記載の熱交換器。
  7. 端部材の第2係合雌部が、ジョイントプレートの連結部の下端に係合しており、これによりジョイントプレートの下方への移動が阻止されるようになっている請求項5または6記載の熱交換器。
  8. 端部材の下縁部に切り欠きが形成され、ジョイントプレートの下縁部に端部材側に突出しかつ端部材の切り欠き内に嵌る凸部が形成され、凸部が切り欠き内に嵌ることにより、ジョイントプレートの上方および前後方向の移動が阻止されている請求項1〜7のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  9. 冷媒循環経路が、冷媒入出用ヘッダタンクと間隔をおいて配置され、かつ冷媒入口ヘッダ部と対向する第1中間ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部と対向するとともに第1中間ヘッダタンクと連通した第2中間ヘッダ部を有する冷媒ターン用ヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に形成された熱交換コア部とを備えており、熱交換コア部が、両ヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配されて両端部が両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管からなる熱交換管群と、隣り合う熱交換管どうしの間に配置されたフィンとよりなり、両ヘッダタンク間に2以上の熱交換管群が通風方向に並んで配置され、冷媒入口ヘッダ部と第1中間ヘッダ部、および冷媒出口ヘッダ部と第2中間ヘッダ部にそれぞれ少なくとも1つの熱交換管群の熱交換管が接続されている請求項1〜8のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  10. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
    端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
    ジョイントプレートにおける冷媒流入部と冷媒流出部との間に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、ジョイントプレートにおける上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させてジョイントプレートを前後方向に短縮させることにより、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらにジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側に端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
    端部材の第1係合雄部を、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法
  11. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
    端部材の連結部の上端にジョイントプレート側に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
    ジョイントプレートにおける冷媒流入部と冷媒流出部との間に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、ジョイントプレートにおける上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分を端部材側にU字状に屈曲させてジョイントプレートを前後方向に短縮させることにより、ジョイントプレートの上部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の上側に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらにジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側に端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
    端部材の第1係合雄部をジョイントプレートの上側の貫通穴に通した後上方に屈曲させることにより、第1係合雄部を第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法
  12. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
    端部材の連結部の上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、端部材の連結部の下端にジョイントプレート側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
    ジョイントプレートに、その上縁から下方に伸びる第1部分および第1部分の下端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びる第2部分からなる第1スリットを入れ、ジョイントプレートにおける第1スリットの第2部分よりも上方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより、ジョイントプレートの上部に端部材側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、ジョイントプレートの下部に貫通穴を形成するとともに、ジョイントプレートの下縁から上方に伸びる第1部分および第1部分の上端に連なりかつ前後いずれか一方に伸びて貫通穴に連なった第2スリットを入れ、ジョイントプレートにおける第2スリットの第2部分よりも下方の部分を端部材側に屈曲させかつ前後いずれか一方に屈曲させることにより、ジョイントプレートの下部に切り欠きおよび端部材側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
    端部材の第1係合雄部を、ジョイントプレートの第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部をジョイントプレートの切り欠きに通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法
  13. ジョイントプレートの第1係合雌部を、端部材の連結部の上端に係合させ、これによりジョイントプレートの下方への移動を阻止しておく請求項10〜12のうちのいずれかに記載の熱交換器の製造方法
  14. 前後方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を有する冷媒入出用ヘッダタンクと、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部を通じさせる冷媒循環経路とを備え、冷媒入口ヘッダ部の一端に冷媒入口が形成されるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端に冷媒出口が形成され、冷媒入口に通じる冷媒流入部および冷媒出口に通じる冷媒流出部を有するジョイントプレートが、冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部に跨るように、冷媒入出用ヘッダタンクに接合されており、冷媒入出用ヘッダタンクが、両端が開口した中空状の入口ヘッダ部本体と、中空状の出口ヘッダ部本体と、両ヘッダ部本体の両端部に接合されて両ヘッダ部本体の両端開口を閉鎖するキャップとを備えており、入口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒入口が形成されるとともに、出口ヘッダ部本体の一端部に接合されたキャップに冷媒出口が形成され、これら両キャップが連結部を介して一体化されて端部材が構成され、ジョイントプレートが端部材に接合されている熱交換器を製造する方法であって、
    ジョイントプレートの上端に上方に突出した第1係合雄部を形成するとともに、ジョイントプレートの下端に端部材側に突出した第2係合雄部を形成しておき、
    端部材の連結部に上下方向に伸びるスリットを形成するとともに、スリットの上下両端部に連なるように貫通状スリット幅調整穴を形成しておき、端部材の連結部における上スリット幅調整穴よりも上方の部分および下スリット幅調整穴よりも下方の部分をジョイントプレート側にU字状に屈曲させて端部材を前後方向に短縮させることにより、端部材の連結部の上部にジョイントプレート側に突出しかつ第1係合雄部を挿通させる第1係合雌部を形成し、さらに端部材の連結部の下部に貫通穴を形成するとともに、貫通穴の下側にジョイントプレート側に突出しかつ第2係合雄部を挿通させる第2係合雌部を形成し、
    ジョイントプレートの第1係合雄部を、端部材の第1係合雌部に下方から挿通して第1係合雌部に係合させるとともに、第2係合雄部を端部材の貫通穴に通した後下方に屈曲させることにより、第2係合雄部を第2係合雌部に上方から挿通して第2係合雌部に係合させ、この状態でジョイントプレートを端部材に接合することを含む熱交換器の製造方法。
  15. 端部材の第2係合雌部を、ジョイントプレートの下端部における第2係合雄部の両側部分に係合させ、これによりジョイントプレートの下方への移動を阻止しておく請求項14記載の熱交換器の製造方法。
  16. 端部材の下縁部に切り欠きを形成するとともに、ジョイントプレートの下縁部に端部材側に突出しかつ端部材の切り欠き内に嵌る凸部を形成しておき、凸部を切り欠き内に嵌め入れることにより、ジョイントプレートの上方および前後方向の移動を阻止しておく請求項10〜15のうちのいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
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