JP4926781B2 - 高含水率廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents
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Description
例えば、脱水汚泥を、乾燥することなく、また、添加剤を用いて前処理することなく、直接セメントキルンの窯尻部または仮焼炉にパイプライン輸送にて導入して焼却する方法(特許文献1等参照)がある。また、焼却飛灰等も、一旦水洗を行ってセメント焼成設備の操業に有害な塩素分を取り除いた後、高含水率の状態のままセメント焼成設備の高温部に直接投入し処理をおこなう方法(特許文献2等参照)がある。
このような温度や顕熱の低下を生じさせないためには、セメント焼成設備のセメントクリンカ焼成量を極端に低下させる操業が必要となるが、この場合、単位クリンカを焼成するためのガス原単位が高くなり、窯尻温度やサスペンションプレヒータ排ガス温度の上昇が起こり、これに伴って焼成用熱量や電力使用量が高くなり、経済的な操業が不可能になるという問題点があった。
このため、セメント焼成設備では、高含水率廃棄物の投入量を制限する必要があり、クリンカ焼成量に対して、せいぜい1〜3%程度までの処理がおこなわれているのが実状である。
さらに、セメント焼成設備で処理されている高含水率廃棄物は、下水汚泥や水洗焼却飛灰等の他、工場汚泥、廃水、中和水、有機性スラッジ等もあり、性状や取り扱い方も多様である。したがって、これらの高含水率廃棄物を全て同一のセメント焼成設備で処理することが望まれているが、これらの多様な高含水率廃棄物を従来のセメント焼成設備に同時に直接投入して焼却処理を行うと、セメント焼成設備に与える影響がより一層大きくなり、必要なセメント生産を行うことが不可能になるという問題点があった。
これにより、高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰を、セメントキルン、仮焼炉、サスペンションプレヒータのうちいずれか一個所以上に直接投入し、低粘性の高含水率廃棄物を、セメントキルンの窯尻部、仮焼炉の二次空気ダクト、仮焼炉の上半部から前記サスペンションプレヒータの最下段のサイクロンまでの間のうちいずれか一個所以上に直接投入し、その後焼却処理を行うこととしても、セメント焼成設備におけるクリンカ焼成量とクリンカ焼成度を維持することが可能となる。
また、セメントクリンカ焼成工程が高含水率廃棄物中の水分の蒸発による影響を受け難くなることにより、セメントの品質を低下させることなく、安定したセメント焼成設備の操業が可能になる。
これにより、従来のセメント焼成設備と比較して、セメントキルン内でのクリンカ焼成度を保つための多量の燃焼ガスを必要としなくなり、セメント焼成設備における各所の温度を上昇させずに焼成することが可能となり、従来のセメント焼成設備で生じていた温度上昇に伴うセメント焼成設備の操業に対する悪影響や、セメントキルンにおけるクリンカの焼成度が不足する等の不具合も小さくなる。よって、セメント焼成設備における高含水率廃棄物の処理量を増加させることが可能となる。
この高含水率廃棄物の処理方法では、クリンカクーラをペンジュラムクリンカクーラとすることにより、セメントキルンおよび仮焼炉それぞれの燃料燃焼用空気の酸素濃度を高く設定し、セメント焼成炉のクリンカ生産能力を上げた場合であっても、クリンカクーラでのクリンカ冷却能力が高められ、生産されるクリンカを十分冷却することが可能になる。
これにより、高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰を、セメントキルン、仮焼炉、サスペンションプレヒータのうちいずれか一個所以上に直接投入し、低粘性の高含水率廃棄物を、セメントキルンの窯尻部、仮焼炉の二次空気ダクト、仮焼炉の上半部から前記サスペンションプレヒータの最下段のサイクロンまでの間のうちいずれか一個所以上に直接投入し、その後焼却処理を行うこととしても、セメント焼成設備におけるクリンカ焼成量とクリンカ焼成度を維持することが可能になる。
また、セメントクリンカ焼成工程が高含水率廃棄物中の水分の蒸発による影響を受け難くなり、セメントの品質を低下させることなく、安定したセメント焼成設備の操業が可能になる。
また、クリンカクーラから回収する二次空気量も少なくなり、しかも高温領域の二次空気を回収することとなるので、セメントキルンでのクリンカ焼成帯域の温度を容易に高めることができ、その結果、セメントクリンカの焼成能力を高めることができる。
したがって、高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰を、セメントキルン、仮焼炉、サスペンションプレヒータのうちいずれか一個所以上に直接投入し、低粘性の高含水率廃棄物を、セメントキルンの窯尻部、仮焼炉の二次空気ダクト、仮焼炉の上半部から前記サスペンションプレヒータの最下段のサイクロンまでの間のうちいずれか一個所以上に直接投入し、その後焼却処理を行うこととしても、セメント焼成設備におけるクリンカ焼成量とクリンカ焼成度を容易に維持することができる。
また、セメントクリンカ焼成工程が、高含水率廃棄物中の水分の蒸発による影響を受け難くなるので、セメントの品質を低下させることなく、安定したセメント焼成設備の操業を行うことができる。
また、クリンカクーラから回収する二次空気量も少なくなり、しかも高温領域の二次空気を回収することとなるので、セメントキルンでのクリンカ焼成帯域の温度を容易に高めることができ、その結果、セメントクリンカの焼成能力を高めることができる。
また、セメントクリンカ焼成工程が、高含水率廃棄物中の水分の蒸発による影響を受け難くなるので、セメントの品質を低下させることなく、一定の品質のセメントを安定して製造することができ、セメント焼成設備の安定操業を長期間に亘って行うことができる。
なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
このポンプ23は、セメント焼成設備におけるクリンカの焼成量に対して合計4重量%以上の処理能力を有する。
この酸素製造装置32としては、PSA式酸素発生装置、膜分離法による酸素製造装置、深冷分離法による酸素発生装置等が好適に用いられる。
本実施形態では、酸素の生産量が大規模であること、連続して製造することが必要であり、一方、酸素の製造を瞬時に大きく変動させる必要性はない。したがって、これらの条件に合致する酸素製造装置としては、深冷分離法による酸素発生装置が好適である。この深冷分離法の酸素製造装置は、空気を圧縮、冷却して液化させ、酸素、窒素の沸点差を利用して分離するものであり、得られる酸素は比較的純度の高いものである。
高含水率廃棄物をセメント焼成設備で処理しない場合には、セメントクリンカの増産可能量は酸素供給量によって一義的に決定されるものであり、上記の酸素の純度が90%以上であれば、増産可能なセメントクリンカ単位当たりの酸素供給量は180〜200Nm3/t程度と算出される。
換言すれば、このセメント焼成設備においては、高含水率廃棄物の処理にはセメントクリンカ生産量の約2.5〜3倍程度のエネルギーが必要になる。
本実施形態においては、従来型クリンカクーラであっても、その目的を十分に果たし得るものであるが、ここでは、高効率型クリンカクーラを例にとり、セメントクリンカの冷却機構と、冷却空気への酸素供給方法について説明する。
本実施形態のセメント焼成設備は、セメントキルンや仮焼炉にて富酸素燃焼を行うことに特徴があるので、富酸素燃焼によりセメント焼成能力を容易に向上させることが可能になる。
一般に、セメント焼成能力を上昇させた場合、クリンカクーラでのクリンカ冷却能力が必ずしも対応できない場合がある。本実施形態では、従来型クリンカクーラを高効率型クリンカクーラに替えることにより、増産をおこなった場合であっても、クリンカクーラでのクリンカ冷却能力を十分に対応することができるようにしている。
このクーラプレート42は、グレートサポート43と一体になることで、クーラプレート42とグレートサポート43とで囲まれた空間をエアビーム(風箱)48としている。
この冷却空気によって、クリンカの冷却がクーラ本体41の幅方向に均一にしかも効率よく行われるようになっている。しかも、噴出する空気量を減少させた場合であっても、上述した冷却機構によりプレート42の表面の熔損を防止することができる。さらに、少ない空気量でクリンカを冷却した後の冷却空気は、高温度となるので、2次空気の熱回収率を高めることができる。
ここで焼却処理される高含水率廃棄物は、下水汚泥、工場汚泥、廃水、中和水、有機性スラッジ、洗浄焼却灰、洗浄飛灰の群から選択される1種または2種以上であり、かつ、高温にて焼却処理を行う廃棄物であり、多様な廃棄物である。
このように多様な高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰の投入位置は、セメントキルン4、仮焼炉7、サスペンションプレヒータ8のうちいずれかとすることができるが、特に、セメントキルン4の窯尻部4aが好ましい。
また、高含水汚泥の場合は、投入箇所を仮焼炉7とすると、含まれる水分が急激に蒸発することにより、仮焼炉7の燃料燃焼フレームの形成に対して悪影響を及ぼすので好ましくない。
例えば、セメントキルン4の窯尻部4aの場合では、投入された高含水率汚泥は直ちにセメントキルン4に導入され蒸発によって主にセメント原料の温度を低下させることとなり、セメントキルン4でのクリンカ焼成が難しくなるが、特にセメントキルン4に導入される二次空気中の酸素濃度を高めることにより、クリンカ焼成温度を確保することで容易に対応することができる。
一方、仮焼炉7の二次空気ダクト9に投入する場合には、この二次空気ダクト9内での急激な水分蒸発により二次空気温度が低下することとなる。よって、セメント原料の脱炭酸を維持するために仮焼炉7の二次空気の酸素濃度を高め、また燃料を増加することによって容易に必要な脱炭酸を得ることが可能となる。
したがって、より効率のよい二次空気を回収することにより、過剰な燃焼ガスを必要としなくなり、高含水率有機汚泥を多量に処理する場合であっても、所定のセメント生産量を確保しつつセメントクリンカの焼成のための熱量原単位の増加を小さくし、得られるクリンカの品質を保つことができる。
比較例は、従来のセメント焼成設備において、高含水率廃棄物を処理した操業値より、その影響を確認したものであり、また、実施例は、同様のセメント焼成設備において、クリンカクーラにて冷却空気に酸素を付加した場合について、その操業値を予測したものである。
比較例1〜6として、従来型クリンカクーラを付設した下記のセメント焼成設備を用い、下水汚泥(高含水率汚泥)および水分がほぼ100重量%の廃液(廃水)の投入量および投入位置を変化させ処理試験を行った。
なお、これらの下水汚泥、廃水、セメント焼成設備等の概要は下記の通りである。
含水率 82%(固形分 18%)
固形分の性状
組成 :灰分14.2%、揮発分70%、固形炭素8.3%
元素分析:炭素37.4%、水素5.7%、窒素4.4%、酸素36.3%
発熱量(高位):3500Kcal/kg
(真発熱量3100Kcal/kg)
理論燃焼空気量:3.8Nm3/kg
理論燃焼ガス量:4.4Nm3/kg
(2)廃水
水分ほぼ100重量%の中和等の処理廃液
従来のセメント焼成設備である。
a.サスペンションプレヒータおよび仮焼炉
5段サイクロン型サスペンションプレヒータ及び流動炉式仮焼炉(N−SF型)
b.セメントキルン
セメントキルンサイズ 100mL×5.3mφ
c.クリンカクーラ
従来型クリンカクーラ(バブ日立社製)
なお、投入位置については、下水汚泥はセメントキルン窯尻部を、また廃水は仮焼炉を選定した。
また、操業条件は、サスペンションプレヒータ8の排ガス温度が380℃以上になった場合に、最上段のサイクロン8aのガスの入り口から水の噴霧を行い、最上段のサイクロン8aの排ガス温度を380℃に維持した。
これらの結果を表1に示す。
なお、表2中の「温度変化量」とは、基準値からの温度変化量(温度差)のことである。
なお、表2中の操業状況の判断基準は下記の通りである。
○:クリンカの焼成度の維持及び長時間の連続操業に支障が無い場合。
△:セメントキルンの燃焼ガス量が確保できない等により、頻繁にクリンカ焼成量をより低下させて対応する等の場合。
×:クリンカ焼成度の維持が難しく、連続操業が困難である場合。
また、約6%の下水汚泥の処理時には、セメント焼成設備の操業、が不安定となり、クリンカ焼成度を確保することが困難であった。
クリンカ焼成能力の変化については、セメント焼成設備(A)においては、下水汚泥の処理量に対して約3重量倍のクリンカ焼成量が低下する。また、クリンカ焼成の熱量原単位は、3〜4%の処理範囲において下水汚泥1重量%添加当たり熱量原単位は2.0%程度悪化することが確認された。
したがって、セメント焼成設備Aにおける下水汚泥の処理可能量は、セメント焼成設備の安定操業が可能な範囲のみにて行われるとすると、無添加時のクリンカ焼成能力に対して約3〜4%以下となる。
従来のセメント焼成設備Aに本発明の酸素製造供給装置を付設し、一部は従来のクリンカクーラを高効率型クリンカクーラに変更した下記のセメント焼成設備B、Cを用い、比較例と同様にしてセメント焼成設備のクリンカ生産能力、クリンカ品質(焼成度)およびクリンカ焼成熱量原単位等の操業における変化を予測計算により調べた。
予測の条件は、酸素の付加をクリンカクーラの冷却空気に導入するものとし、セメントキルンの一次空気等を含む燃料燃焼用空気の酸素濃度を23%、仮焼炉用の燃料燃焼用空気の酸素濃度を25%とした場合について、セメント焼成能力の増加、および高含水率廃棄物の処理の可能量について行った。
従来のセメント焼成設備(セメント焼成設備A)+酸素製造供給装置
(2)セメント焼成設備C
従来のセメント焼成設備(セメント焼成設備A)のクリンカクーラを高効率型クリンカクーラに変更+酸素製造供給装置
高効率型クリンカクーラ:IKN社製ペンジュラムクリンカクーラ
・実施例1(操業想定例1);セメント焼成設備Bにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を行わない場合で、クリンカ焼成能力の増加とその操業を想定。
・実施例2(操業想定例2);セメント焼成設備Bにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を比較例3と同等量処理を行った場合の操業想定。
・実施例3(操業想定例3);セメント焼成設備Bにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を行い、クリンカ焼成能力を基準値と同じとする操業において、高含水率廃棄物の処理可能量とその操業を想定。
・実施例4(操業想定例4);セメント焼成設備Bにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を行い、より高含水率廃棄物の処理量を増加した場合の操業想定。
・実施例6(操業想定例6);セメント焼成設備Cにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を行わない場合で、クリンカ焼成能力の増加とその操業を想定。
・実施例7(操業想定例7);セメント焼成設備Cにおいて、上記の富酸素燃焼条件にて高含水率廃棄物の処理を行い、より高含水率廃棄物の処理量を増加した場合の操業想定。
これらの結果を表3及び表4に示す。
(1) 富酸素燃焼により、セメント焼成設備のクリンカ焼成能力の向上が可能となる。
(2) 富酸素燃焼により回収する二次空気原単位が低下するので、該二次空気は高温度領域のみの回収となり、特に仮焼炉二次空気において顕著に温度が上昇する。
(4) 従って、富酸素燃焼では、セメントクリンカの焼成のための熱量原単位は、ほとんど変化しない。
(5) 富酸素燃焼下での、高含水率廃棄物の処理は、上記の(2)、(3)の現象により、特に熱量原単位に与える影響が緩和され、小さくなる。
以上により、高含水率廃棄物の処理可能量は、クリンカ焼成量に対して5重量%以上となった。したがって、高含水率廃棄物の処理量を10重量%以上としても、操業が十分可能であることが予想される結果となった。
さらに、高含水率廃棄物の処理量の増加に伴う操業への影響を緩和または減少させることができるので、所定量のクリンカ焼成量を確保しつつ多量の高含水率廃棄物を処理することが十分可能であることが分かった。
2 サイクロン
3 セメント原料貯蔵庫
4 セメントキルン
4a 窯尻部
4b 窯前部
5 クリンカクーラ
6a〜6c クリンカクーラ冷却ファン
7 仮焼炉
8 サスペンションプレヒータ
8a〜8d サイクロン
9 二次空気ダクト
10 電気集塵機
11 排気煙突
12 バーナー
13 クーラ排気ライン
14 セメント原料供給ライン
15 セメント原料粉供給ライン
16 セメントクリンカ搬送ライン
21 高含水率有機汚泥の直接投入処理装置
22 貯留槽
23 ポンプ
24 高含水率有機汚泥供給ライン
31 酸素製造供給装置
32 酸素製造装置
33 一次空気酸素供給ライン
34 クリンカクーラ冷却空気酸素供給ライン
41 クーラ本体
42 クーラプレート
43 グレートサポート
44 仕切板
45 冷却空気用配管
46 フレキシブル継手
47a〜47d、47a1、47a2、47b1、47b2 冷却空気ファン
48 エアビーム
Claims (5)
- セメント原料を予熱するサスペンションプレヒータと、予熱された前記セメント原料を仮焼する仮焼炉と、この仮焼されたセメント原料を焼成しクリンカとするセメントキルンと、このクリンカを冷却するクリンカクーラとを備えたセメント焼成設備を用いて高含水率廃棄物を焼却処理する方法であって、
酸素供給手段から発生した酸素を、前記セメントキルンの燃料燃焼空気、前記仮焼炉の燃料燃焼空気のうちいずれかまたは双方に混入させて燃料燃焼を行うとともに、前記酸素供給手段から発生した酸素を、前記クリンカクーラの冷却用空気に混入させ、
前記高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰を、前記セメントキルン、前記仮焼炉、前記サスペンションプレヒータのうちいずれか一個所以上に直接投入し、低粘性の高含水率廃棄物を、前記セメントキルンの窯尻部、前記仮焼炉の二次空気ダクト、前記仮焼炉の上半部から前記サスペンションプレヒータの最下段のサイクロンまでの間のうちいずれか一個所以上に直接投入し、その後焼却処理を行うことを特徴とする高含水率廃棄物の処理方法。 - 前記高含水率廃棄物の前記仮焼炉または前記セメントキルンへの投入量は、前記セメント焼成設備における前記クリンカの焼成量に対して4重量%以上、前記高含水率廃棄物に含まれる合計含水量に換算して3重量%以上、のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の高含水率廃棄物の処理方法。
- 前記高含水率廃棄物は、下水汚泥、工場汚泥、廃水、中和水、有機性スラッジ、洗浄焼却灰、洗浄飛灰の群から選択される1種または2種以上であり、かつ、高温にて焼却処理を行う廃棄物であることを特徴とする請求項1または2記載の高含水率廃棄物の処理方法。
- 前記クリンカクーラは、ペンジュラムクリンカクーラであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の高含水率廃棄物の処理方法。
- セメント原料を予熱するサスペンションプレヒータと、予熱された前記セメント原料を仮焼する仮焼炉と、この仮焼されたセメント原料を焼成しクリンカとするセメントキルンと、このクリンカを冷却するクリンカクーラとを備えたセメント焼成設備を用いて高含水率廃棄物を焼却処理する装置であって、
前記セメントキルンの燃料燃焼空気、前記仮焼炉の燃料燃焼空気のうちいずれかまたは双方に酸素を供給するとともに、前記クリンカクーラの冷却用空気に混入させる酸素供給手段と、
前記高含水率廃棄物のうち、粘性の高い高含水率汚泥や洗浄飛灰を、前記セメントキルン、前記仮焼炉、前記サスペンションプレヒータのうちいずれか一個所以上に直接投入する供給手段と、低粘性の高含水率廃棄物を、前記セメントキルンの窯尻部、前記仮焼炉の二次空気ダクト、前記仮焼炉の上半部から前記サスペンションプレヒータの最下段のサイクロンまでの間のうちいずれか一個所以上に直接投入する供給手段と、
を備えてなることを特徴とする高含水率廃棄物の処理装置。
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