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JP4925593B2 - ポリエチレン系重合体組成物 - Google Patents

ポリエチレン系重合体組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ポリエチレン系重合体組成物に関する。さらに詳しくは、強度、剛性等の機械物性、成型加工性等に優れたポリエチレン系重合体組成物に関するものであり、中空成型、射出成型、押出成型、フィルム・シート成形に適し、各種容器、蓋、瓶、パイプ、フィルム、シート、包装材などに使用され、特に大型中空成型用途に適したポリエチレン系重合体組成物とその成型体に関する。
従来から、クロム系触媒を用いて製造されるポリエチレン系重合体(以下クロム触媒ポリエチレンという)は、比較的分子量分布が広いことから、中空成型に好適なポリエチレン系重合体として一般的に使用されている。しかしながら、このようなクロム触媒ポリエチレンは、中空成型し易い適当な溶融張力およびスウェルを有するものの、耐環境応力亀裂性(以下ESCRという)が不充分であるという欠点を有していた。
一方、特許文献1、特許文献2、特許文献3等では、チーグラー触媒を用いて単段または多段重合で製造されるポリエチレン系重合体が、中空成型に適した広い分子量分布を有するポリエチレン系重合体として開示されている。しかしながら、かかる方法によって得られるポリエチレン系重合体は、高いESCR等の優れた物性を有するものの、溶融張力、スウェル(後述)、耐ドローダウン性が低く、中空成型し難いという欠点を有していた。
これらの欠点を改良する方法として、クロム触媒ポリエチレンとチタン系触媒を用いて多段重合で製造されるポリエチレン系重合体とを混合する方法が有効であることが公知であり、中空、押出し等の成型分野で広く実用化されている。そのようなクロム触媒ポリエチレンとチタン系触媒を用いて多段重合で製造されるポリエチレン系重合体とからなるポリエチレン系重合体組成物が、例えば特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7等で、ESCR等の物性と成型加工性とが共に優れているポリエチレン系重合体組成物として開示されている。
しかしながら、近年環境問題への対応から省資源化の動きが強まり、中空成型体などの成型体の厚みを薄くする薄肉化への要求が高まっている。成型体の厚みを薄くすると、容器の積み重ね時や内容物の充填時に座屈や変形が生じ易くなるため、剛性を上げて強度を確保することが必要となるが、剛性を上げるとESCRが低下するといった問題がある。また、特に大型中空成型では、薄肉成型を行うとパリソン(中空成型時において押出される筒状の溶融樹脂)表面にメルトフラクチャーと呼ばれる凹凸が発生し、成型体の外観が著しく悪化するといった問題もある。よって、上記例示の従来技術では薄肉成型の要求にはとうてい対応できないという欠点があった。
特開平2−123108号公報 特開平4−18407号公報 特開平5−230136号公報 特公平1−12777号公報 特公平1−12778号公報 特公平1−12781号公報 特開平11−302465号公報
本願発明は、かかる従来技術の欠点を改良するものであり、クロム触媒ポリエチレンとチタン系触媒を用いて製造されるポリエチレン系重合体とからなる特定のポリエチレン系重合体組成物において、剛性とESCRのバランスに優れ、成型体の外観も良好なポリエチレン系重合体組成物、特に大型中空成型用途等に適したポリエチレン系重合体組成物を提供するものである。
本発明は、従来技術の欠点を改良するため鋭意研究を重ねた結果、クロム系触媒を用いて製造されたポリエチレン系重合体とチタン系触媒を用いて製造されたポリエチレン系重合体からなる特定のポリエチレン系重合体組成物が、驚くべきことに、剛性とESCRのバランスに優れ、成型体の外観も良好であり、前記課題を解決できることを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は、下記(1)から()の発明である。
(1)クロム系触媒を用いて製造されたポリエチレン系重合体(A)とチタン系チーグラー触媒を用いて2段重合で製造されたポリエチレン系重合体(B)からなり、組成物中のポリエチレン系重合体(A)の量は、5〜95重量%の範囲にあり、組成物のHLMFR(後述)が1〜15g/10分、密度が940〜965kg/m3であり、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)から求められる重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnの値が10〜19であり、GPC−FTIR(後述)から求められるコモノマー分布パラメータPが0≦P≦0.05であることを特徴とするポリエチレン系重合体組成物、
(2)ポリエチレン系重合体(A)が、有機金属化合物で処理されたクロム系触媒と助触媒からなる組み合わせで製造されたものであることを特徴とする、前記(1)に記載のポリエチレン系重合体組成物、
)大型中空成形用に用いられることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリエチレン系重合体組成物。
)()に記載のポリエチレン系重合体組成物からなることを特徴とする大型中空成型体。
本発明のポリエチレン系重合体組成物は、剛性、ESCR等の機械物性に優れ、溶融張力、スウェル等の溶融物性も良好である。更に、20リットル以上の大型中空成型で薄肉成型を行った場合、外観が良好な中空成型体が得られる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリエチレン系重合体組成物のHLMFRは、1〜15g/10分であり、好ましくは2〜10g/10分、さらに好ましくは4〜8g/10分である。HLMFRが1g/10分未満であれば押出性、製品の表面肌が悪くなり、15g/10分より大きいとドローダウンを起こし成型が困難になる。
本発明のポリエチレン系重合体組成物の密度は、940〜965kg/mであり、好ましくは945〜960kg/m、より好ましくは946〜951kg/mであり、さらに好ましくは946〜949kg/mである。密度が940kg/m未満であれば剛性が不足し、965kg/mより高い場合はESCRが不足する。
本発明のポリエチレン系重合体組成物の分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは10〜25である。Mw/Mnが10未満であれば、成型加工時の押出し負荷が高くなりすぎ成型加工が困難になり、25を超えると厚肉成型では外観が良くなるが、薄肉成型ではメルトフラクチャーが発生し易くなり成型体の外観が悪くなる。また耐衝撃性も低下する。Mw/Mnはより好ましくは15〜25であり、さらに好ましくは15〜20である。
本発明のポリエチレン系重合体組成物はGPC−FTIR測定で観測される末端メチル基濃度が高分子領域において分子量の増大に対して一定もしくは増大の関係を満足することが望ましい。これはポリエチレン系重合体組成物において機械的性質の発現に重要な高分子量成分に選択的にコモノマー成分が導入されていることを意味する。高分子量成分のコモノマー含有量が増加すれば、ラメラ(結晶部)間を繋ぐタイ分子の数が多くなり、ラメラ間破壊が起こり難くなるため、ESCRおよび耐衝撃性が高くなる。ここで、末端メチル基濃度は、赤外分析されるメチレン基に帰属される吸光度I(−CH2 −)(吸収波数;2,925cm−1)とメチル基に帰属される吸光度I(−CH)(吸収波数;2,960cm−1)の比、I(−CH)/I(−CH−)より求めることができる。以下、GPC曲線上のある分子量M(i)におけるこの比をC(M(i))とする。
本発明においてコモノマー分布パラメータとは、C(M(i))と分子量M(i)の最小二乗法近似直線関係式
C(M(i))=P×log(M(i))+Q (4)
における係数Pのことを示す。
本発明において、0≦P≦0.05であり、好ましくは0.001≦P≦0.05、さらに好ましくは0.002≦P≦0.05である。
Pが0より小さい(すなわち負である)場合はポリエチレン系重合体組成物の高分子領域におけるコモノマー濃度が低いことを表し、ESCRが低下する。Pが0未満の場合でも、コモノマーの含有量を増加させれば、ある程度ESCRが向上するが、密度が低くなり剛性が低下するため好ましくない。一方、MFRを下げることによってもESCRは向上するが、成型加工性が低下するため好ましくない。よって、剛性及び成型加工性を落とすことなくESCRを上げるために、Pを0以上にすることが必要である。また、Pが0.05を超えるポリエチレン系重合体組成物を得ることは実質上困難である。
ここで、Pの計算を行う際、GPC曲線のピーク値が小さい点のC(M(i))は精度が低下するため、計算には用いない。また、GPC曲線の最大値M(max)以下の領域でのC(M(i))は、分子両端の末端メチル基の影響が大きいため、計算には用いない。すなわち図1に示すようにM(max)のピーク値の30%以上である範囲で、M(max)より高分子側をPの計算領域とする。
本発明において、Pを0以上に制御するには、例えばポリエチレン系重合体(A)及びポリエチレン系重合体(B)の低分子量成分の製造においては、エチレンの単独重合を行いポリエチレン系重合体(B)の高分子量成分の製造において、エチレンとα−オレフィンとの共重合を行えば良い。さらにポリエチレン系重合体(B)の製造において、共重合性の良い即ち高分子量領域にコモノマーを沢山導入することができる触媒を使用することが望ましい。
本発明のポリエチレン系重合体組成物の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは15万〜30万であり、より好ましくは18万〜28万であり、更に好ましくは20万〜25万である。Mwが15万未満であれば、ESCRが不足し、30万より高くなると薄肉成型においてメルトフラクチャーが発生し易くなり成型体の外観が悪くなる。
本発明のポリエチレン系重合体組成物のスウェルは、好ましくは35〜60である。スウェルが35未満であれば、ピンチオフ融着部(金型に挟まれた樹脂の接合部)が薄くなり易く、スウェルが60以上であれば、成型に必要な長さのパリソンを押出す時間が長くなり、成型サイクルが低下する。よって、本発明のポリエチレン系重合体組成物のスウェルは、より好ましくは37〜47であり、さらに好ましくは37〜42である。
本発明のポリエチレン系重合体組成物では、溶融張力(MT)と高荷重メルトインデックス(HLMFR)が−25×Log(HLMFR)+30≦MT≦−25×Log(HLMFR)+50の関係を満たすことが好ましく、より好ましくは−25×Log(HLMFR)+35≦MT≦−25×Log(HLMFR)+45であり、更に好ましくは−25×Log(HLMFR)+38≦MT≦−25×Log(HLMFR)+40の条件を満たすことである。MTとHLMFRの関係がMT≦−25×Log(HLMFR)+30であればドローダウンを起こし、MT≧−35×Log(HLMFR)+50であれば賦形時に樹脂の伸びが悪くなり、いずれも成型が困難になる。
本発明のポリエチレン系重合体組成物の溶融伸度(ME)は、好ましくは4〜20である。MEが4未満であれば、溶融樹脂の均一延伸性が低下し、中空成型体に厚み斑が生じ易くなり好ましくない。MEが20以上であればピンチオフ融着部の肉厚が薄くなる問題が生じ易い。よって、本発明のポリエチレン系重合体組成物のMEは、より好ましくは4〜15であり、さらに好ましくは6〜12である。
本発明のポリエチレン系重合体組成物では炭素原子10000個中の末端ビニル基の数を10個以下にすることが好ましく、7個以下にすることがより好ましく、6個以下にすることがさらに好ましい。末端ビニル基の数が10個より多くなると成型加工時の熱安定性が低下し、架橋ゲルやコゲなどの樹脂劣化物が発生し易くなる。
本発明のポリエチレン系重合体組成物は、2種類のポリエチレン系重合体(A)および(B)とから構成される。
ポリエチレン系重合体(A)は、クロム系触媒を用いて、エチレンを単独重合もしくはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合して得られる。
本発明において、炭素数3〜20のα−オレフィンとは、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、及び1−エイコセンよりなる群から選ばれる。
次にポリエチレン系重合体(A)を製造するための触媒と(A)の製造方法について説明する。
ポリエチレン系重合体(A)を製造するのに用いるクロム系触媒としては、無機酸化物担体にクロム化合物を担持した固体触媒、または該固体触媒と有機金属化合物とを組み合わせた触媒等、公知の触媒が挙げられる。具体的には、特公昭44−2996号公報、同47−1365号公報、同44−3827号公報、同44−2337号公報、同47−19685号公報、同45−40902号公報、同49−38986号公報、同56−18132号公報、同59−5602号公報、同59−50242号公報、同59−5604号公報、特公平1−1277号公報、同1−12778号公報、同1−12781号公報、特開平11−302465号公報、同9−25312号公報、同9−25313号公報、同9−25314号公報、特表平7−503739号公報、米国特許5,104,841号公報、同5,137,997号公報等に記載された触媒が例示できる。
これら公知の触媒のうち、特に有機金属化合物で処理されたクロム系触媒と助触媒からなる組み合わせで製造されたものが、適度な溶融張力(Melt Tension:MT)、溶融伸度(Melt Elongation:ME)、スウェル、耐ドローダウン性等のバランスを有するため、本発明で用いるクロム系触媒として好適である。
本発明のポリエチレン系重合体(A)は、特開2001−294613号公報等に記載の方法によって製造される、耐火性化合物上に担持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒と、アルコキシ基およびヒドロシロキシ基の両方を含有する有機アルミニウム化合物とを混合して得た固体触媒成分と、アルコキシ基を含有する有機アルミニウム化合物とを組み合わせてなる重合触媒存在下において製造されることがさらに好適である。
本発明のポリエチレン系重合体(A)を得るために、もっとも好ましい重合触媒は、耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒と、下記一般式(1)で表されるアルコキシ基およびヒドロシロキシ基の両方を含有する有機アルミニウム化合物とを混合して得た固体触媒成分と、下記一般式(2)で表されるアルコキシ基を含有する有機アルミニウム化合物とからなる重合触媒である。
AlR (OR(OSiHR (1)
(式中、p≧1、0≦q≦1、x≧0.25、y≧0.15、0.5≦x+y≦1.5かつp+q+x+y=3、R、R、R、Rは同一または異なった炭素原子数1〜20の炭化水素基を表す。)
AlR 3−n(OR (2)
(式中、0<n≦1、R、Rは同一または異なった炭素原子数1〜20の炭化水素基を表す。)
本発明のポリエチレン系重合体(A)は、懸濁重合、溶液重合、気相重合等の公知の方法で製造することができる。
ポリエチレン系重合体(A)のHLMFRは、好ましくは1〜100g/10分であり、より好ましくは3〜20g/10分、さらに好ましくは8〜15g/10分である。
ポリエチレン系重合体(A)の密度は、好ましくは940〜965kg/mである。密度が940kg/mよりも低ければ、本発明のポリエチレン系重合体組成物の剛性を充分確保することができず、好ましくない。ポリエチレン系重合体(A)の密度は、より好ましくは955〜965kg/mであり、更に好ましくは960〜964kg/mである。
ポリエチレン系重合体(B)は、チタン系触媒を用いて製造されたポリエチレン系重合体である。
次にポリエチレン系重合体(B)を製造するための触媒と(B)の製造方法について説明する。
本発明でいうチタン系触媒としては、多孔質高分子材料(但し、マトリックスはたとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体の部分あるいは完全鹸化物等のポリオレフィンやその変性物、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂等を含む)、周期表第2〜4、13または14族に属する元素の無機固体酸化物(たとえば、シリカ、アルミナ、マグネシア、塩化マグネシウム、ジルコニア、チタニア、酸化硼素、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化バリウム、五酸化バナジウム、酸化クロム、酸化トリウム、またはこれらの混合物もしくはこれらの複合酸化物)等の担体に、チタン化合物を担持した触媒等、公知の触媒が挙げられる
本発明において好ましい触媒としては、例えば、(a)下記一般式(3)で示される有機マグネシウム化合物
αMgβ (3)
(式中、αは0又は0より大きい数、p、q、r、sは0または0より大きい数で、p+q+r+s=mα+2βの関係を有し、Mは周期律表第I族ないし第III族に属する金属元素、mはMの原子価、R、Rは同一または異なった炭素原子数の炭化水素基、X、Yは同一または異なった基で有り、ハロゲン、OR、OSiR、NR、SRなる基を表し、R、R、R、R、R、Rは水素原子または炭化水素基、Rは炭化水素基を表す)と、(b)少なくとも1個のハロゲン原子を含有するチタン化合物と、(c)Al、B、Si、Ge、Sn、Te、Sbのハライド化合物の(a)〜(c)のうち、(a)と(b)あるいは(a)と(b)と(c)とを反応させてなる固体触媒成分[A]と、有機金属化合物[B]からなるものである。
有機金属化合物[B]としては、周期律表第I〜III族の化合物で、特に有機アルミニウム化合物、又は有機アルミニウム化合物をふくむ有機マグネシウム化合物錯体が好ましい。
触媒成分[A]と有機金属化合物成分[B]成分の反応は重合系内に両成分を添加し、重合条件下に重合の進行と共に行わせることも可能で有り、あらかじめ重合に先立って実施しても良い。
また触媒成分の反応比率は、[A]成分1gに対し、[B]成分1〜3000mmolの範囲で行うことが好ましい。
具体的には、特公昭52−36788、52−36790、52−36791、52−35792、52−50070、52−36794、52−36795、52−36796、52−36915、52−36917、53−6019号公報、特開昭50−21876、50−31835、50−72044、50−78619、53−40696号公報、WO99/28353号公報記載のものがある。
本発明のポリエチレン系重合体(B)は、懸濁重合、溶液重合、気相重合等の公知の方法で製造することができる。
該ポリエチレン系重合体(B)は、チタン系触媒を用いて2段重合された、低分子量部分と高分子量部分とからなる重合体であることが好ましく、低分子量部分のMFRは、好ましくは1〜300g/10分であり、より好ましくは5〜50g/10分であり、更に好ましくは5〜20g/10分である。この低分子量成分は、密度が好ましくは945〜975kg/m、より好ましくは950〜970kg/m、更に好ましくは955〜965kg/m、最も好ましくは960〜965kg/mであり、エチレンを単独重合もしくはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合して得られる。懸濁重合にて製造する際は、低分子量部分は、2.0モル%以下のα−オレフィンを含む溶媒中で製造されることが好ましい。低分子量部分の密度が低いとESCRや耐衝撃性が低下する。
本発明のポリエチレン系重合体(B)は、エチレンを単独重合して低分子量部分を製造した後、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合することが好ましい。低分子量部分と高分子量部分の重量比(高分子量部分)/(低分子量部分)は、好ましくは40/60〜60/40であり、この範囲以外になると、ゲルや表面平滑性等の実用特性と成型加工性とのバランスが悪くなる。より好ましくは(高分子量部分)/(低分子量部分)=45/55〜60/40、更に好ましくは50/50〜60/40、最も好ましくは53/47〜57/43の範囲である。
ポリエチレン系重合体(B)のHLMFRは、好ましくは1〜50g/10分であり、より好ましくは1〜20g/10分、更に好ましくは3〜15g/10分、最も好ましくは3〜8g/10分である。
ポリエチレン系重合体(B)の密度は、好ましくは920〜950kg/m、より好ましくは930〜945kg/m、更に好ましくは935〜945kg/m、最も好ましくは935〜940kg/mである。
本発明において、ポリエチレン系重合体(A)と(B)とは、混合して目的とするポリエチレン系重合体組成物になされる。
(A)と(B)の比率は、重量比で(A)/(B)=5/95〜95/5であり、好ましくは30/70〜70/30であり、更に好ましくは35/65〜55/45である。最も好ましくは35/65〜45/55である。
ポリエチレン系重合体組成物を製造する場合の混合方法には特に制限はなく、パウダー状態、スラリー状態、ペレット状態等通常の方法が用いられる。混練する場合は150〜300℃の温度で、一軸、二軸の押出機、混練機等で行われる。
該ポリエチレン系重合体組成物は、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、帯電防止剤、滑剤、充填剤、他のポリオレフィン、熱可塑性樹脂、ゴム等、通常ポリオレフィンに添加、ブレンドされ得る物質は、必要に応じて使用されることは可能である。また、発泡剤を混入させて発泡成形することも可能である。
あるいは、ラジカル発生剤や酸素を用いて、架橋することも可能である。(A)と(B)とから成る組成物を架橋する方法としては、該ポリエチレン系重合体組成物の粉末を均一混合する場合に、酸素または酸素を含む気体たとえば空気等を使用するか、または酸素濃度0.5vol%未満の雰囲気で210℃から300℃で熱架橋する方法が特に好ましい。
本発明のポリエチレン系重合体組成物は中空成型、射出成型、押出成型、フィルム・シート成形に適し、各種容器、蓋、瓶、パイプ、フィルム、シート、包装材などに使用することが可能であり、なかでも大型薄肉中空成型に最適である。本発明おける大型中空成型とは、容器体積20リットル以上の容器を成型する中空成型を意味し、薄肉中空成型とは、容器体積(リットル)を容器重量(kg)で除した値が、30リットル/kg以上である中空成型を意味する。本発明のポリエチレン系重合体組成物は、容器体積(リットル)を容器重量(kg)で除した値が、より好ましくは40リットル/kg以上、更に好ましくは50リットル/kg以上の容器を成型する薄肉成型で外観が良好な製品を成型することができる。具体的な用途としては、危険物中型容器(IBC)、ドラム缶用内装容器などが挙げられる。
本発明において示す記号、測定方法及び測定条件は以下の通りである。
(1)MFR:メルトインデックスを表し、JIS K7210により、温度190℃、荷重2.16kgの条件下で測定した値で、単位はg/10分である。
(2)HLMFR:高荷重メルトインデックスを表し、JIS K7210により、温度190℃、荷重21.6kgの条件下で測定した値で、単位はg/10分である。
(3)密度:JIS K7112に従って測定した値で、単位はkg/mである。
(4)曲げ強さ:JIS K7171に従って測定した値で、単位はMPaである。
(5)重量平均分子量(Mw):ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定から求められる。GPC測定は、ウォーターズ社製GPCV2000を用い、カラム昭和電工(株)製UT−807(1本)と東ソー(株)製GMHHR−H(S)HT(2本)を直列に接続、移動相トリクロロベンゼン(TCB)、カラム温度140℃、流量1.0ml/分、試料濃度20mg/15ml(TCB)、注入量413μl、試料溶解温度140℃、試料溶解時間2時間の条件で行った。分子量の校正は、東ソー(株)製標準ポリスチレンのMwが1050〜206万の範囲の12点で行った。それぞれの標準ポリスチレンのMwに係数0.43を掛けてポリエチレン換算分子量とし、溶出時間とポリエチレン換算分子量のプロットから一次の校正直線を作成し、各サンプルの分子量を決定した。
(6)分子量分布:GPC測定から求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnの値である。
(7)GPC−FTIR:Waters社製Alliance GPC V2000にオンラインで検出器;パーキンエルマー(株)社製・・・赤外分析装置FT−IR 1760Xを接続し、GPC測定と同時に行われる。
(8)シャルピー衝撃強さ:JIS K7111に従って測定した値で、単位はkJ/mである。試験片形状は1号EA型で、23℃で測定する。
(9)b−ESCR(定ひずみ環境応力亀裂試験):耐環境応力亀裂性の評価として、JIS K6760に準拠し、b−ESCRの測定を行った。試験液としては、ライオン(株)製アンタロックスCO130の10重量%水溶液を使用し、環境応力による亀裂が発生する確率が50%(以下F50値)となる時間を計測し、ESCRの値とする。単位は時間である。
(10)溶融張力(MT):インストロン社製キャピログラフを用い、温度190℃,オリフィス径2.095mm、オリフィス長さ8mm、ダウンスピード一定の条件で溶融樹脂を押出し、巻取り機にて2.0m/分の速度で巻き取った時の荷重で、単位はgである。ポリエチレン系重合体組成物のHLMFRが15以上の場合は、ダウンスピード0.6cm/分、HLMFRが15より小さい場合は、ダウンスピード2.0cm/分で測定を行う。
(11)溶融伸度(ME):MT測定と同条件で溶融樹脂を押出し、ストランドの巻取り速度を上げていき、ストランドが破断する巻取り速度を溶融伸度(ME)とする。単位は、m/分である。
(12)スウェル:50mm径スクリュー付中空成型機(プラコー社製A−50)を用い、ダイス径16mm、コア径10mm、シリンダー温度180℃、スクリュー回転数45rpmの条件で押出した時の20cm長さのパリソン重量であり、単位はgである。
(13)末端ビニル基数:日本分光製の「フーリエ変換赤外分光光度計」を使用し、加熱プレスして得られたシート状のポリエチレン系重合体組成物の909cm−1の吸光度から求める。
(14)ゲル:スクリュー径65mmの単軸押出機で200℃の温度で、押出量25kg/hrで混練押出して得られたポリエチレン系重合体組成物のペレットを、ダイス径75mm ダイスギャップ1.0mmの環状ダイスを備えたスクリュー径50mmのフィルム成型機(モダンマシナリー社製 D−50)にてインフレーション成型を行う。10cm×10cmのフィルムに含まれるゲルの数を測定し、その数をフィルムの重量で割り返し、ゲルの値とした。単位は個/gである。
(15)外観:プラコー社製 DA65を用い、ダイレクトブロー成型で一旦アキュムレータに溶融樹脂を溜めてから射出を行う間歇式ブローにより、内容量25Lの角型容器を容器重量1.25kgと0.62kgの2条件で成型する。この条件での(容器容積)/(容器重量)の値は、それぞれ20リットル/kg、40リットル/kgとなる。成型は、ダイス径100mmφ、コア系99mmφのコンバージタイプのダイスを用い、シリンダー部温度190℃、ダイ部温度190℃、金型温度20℃、金型冷却時間100秒、射出圧力13.3MPaの条件で行う。容器の外観を目視で確認し、以下のような判定基準で良否を判断する。
○印 表面に平滑感があり、光沢も認められる。
×印 表面が全体に凹凸があって肌荒れを呈し、光沢もない。
次に、実施例によって、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
[実施例1]
(1)酸化クロム触媒(I)の合成
三酸化クロム4モルを蒸留水80リットルに溶解し、この溶液中にシリカ(W.Rグレースアンドカンパニー製グレード952)20kgを浸漬し、室温にて1時間攪拌後、このスラリーを加熱して水を留去し、続いて120℃にて10時間減圧乾燥を行った後、600℃にて5時間乾燥空気を流通させて焼成し、クロムを1.0重量%含有した酸化クロム触媒(I)を得た。
(2)有機アルミニウム化合物(II)の合成
トリエチルアルミニウム100モル、メチルヒドロポリシロキサン(30℃における粘度:30センチストークス)50モル(Si基準)、n−ヘキサン150リットルを窒素雰囲気下耐圧容器に秤取し、攪拌下50℃で24h反応させてAl(C2.5(OSi・H・CH・C0.5ヘキサン溶液を調整した。次にこの溶液100モル(Al基準)を窒素雰囲気下600リットルの反応器に移し、エタノール50リットルとn−ヘキサン50リットルの混合溶液を−10℃にて攪拌下に添加し、添加後50℃まで昇温し、この温度で1時間反応させてAl(C2.0(OC0.5(OSi・H・CH・C0.5ヘキサン溶液を調整した。
(3)チタン触媒(III)の合成
充分に窒素置換された15リットルの反応器に、トリクロルシランを2モル/リットルのn−ヘプタン溶液として3リットル仕込み、攪拌しながら65℃に保ち、組成式AlMg(C(n−C6.4(On−C5.6で示される有機マグネシウム成分のn−ヘプタン溶液7リットル(マグネシウム換算で5モル)を1時間かけて加え、更に65℃にて1時間攪拌下反応させた。反応終了後、上澄み液を除去し、n−ヘキサン7リットルで4回洗浄を行い、固体物質スラリーを得た。この固体を分離・乾燥して分析した結果、固体1グラム当たり、Mg7.45ミリモルを含有していた。
このうち固体500gを含有するスラリーを、n−ブチルアルコール1モル/リットルのn−ヘキサン溶液0.93リットルとともに、攪拌下50℃で1時間反応させた。反応終了後上澄みを除去し、7リットルのn−ヘキサンで1回洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロリド1モル/リットルのn−ヘキサン溶液1.3リットルを攪拌下加えて1時間反応させた。反応終了後上澄みを除去し、7リットルのn−ヘキサンで2回洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアルミニウムクロリド1モル/リットルのn−ヘキサン溶液0.2リットルおよび四塩化チタン1モル/リットルのn−ヘキサン溶液0.2リットルを加えて、2時間反応した。反応終了後上澄みを除去し、固体触媒を単離し、遊離のハロゲンが検出されなくなるまでヘキサンで洗浄した。この固体触媒は2.3重量%のチタンを有していた。
(4)ポリエチレン系重合体(A−1)の製造
単段重合プロセスにおいて、容積230Lの重合器で重合した。重合温度は78℃、重合圧力は0.98MPaである。この重合器に前記(1)で合成した酸化クロム触媒(I)50gに、(2)で調整した有機アルミニウム化合物(II)5ミリモル(Al基準)を加えて、室温で1時間反応させて得られた固体触媒を2g/hrの速度で、エタノールとトリヘキシルアルミニウムとをモル比0.98:1で反応させることにより得られた有機アルミニウム化合物が重合器中の濃度が0.08ミリモル/リットルになるよう供給し調整した。精製ヘキサンは60L/hrの速度で供給し、またエチレンを12kg/hrの速度で、分子量調節剤として水素を気相濃度が4.0モル%になるように供給し重合を行い、HLMFRが10g/10分、密度が961kg/m3のポリエチレン系重合体(A−1)を製造した。
(5)ポリエチレン系重合体(B−1)の製造
最初に1段目の重合で低分子量成分を製造するために、反応容積300リットルのステンレス製重合器1を用い、重合温度80℃、重合圧力1MPaの条件で、触媒は上記の固体触媒(III)をTi原子換算で1.4ミリモル/hr、トリイソブチルアルミニウムをAl原子換算で20ミリモル/hr、またヘキサンは40リットル/hrの速度で導入した。分子量調整剤としては水素を用い、エチレン、水素、ブテン−1を水素の気相濃度が65モル%、ブテンの気相濃度が1.0モル%になるように供給し重合を行った。重合器1内のポリマースラリー溶液を圧力0.1MPa、温度75℃のフラッシュドラムに導き、未反応のエチレン、水素を分離した後反応容積250リットルの重合器2にスラリーポンプで昇圧して導入した。重合器2では、温度64℃、圧力0.5MPaの条件下で、トリイソブチルアルミニウムを7.5ミリモル/hr、ヘキサンは40リットル/hrの速度で導入した。これに、エチレン、水素、ブテン−1を水素の気相濃度が1.0モル%、ブテンの気相濃度が10.0モル%になるように導入して、重合器1で生成した低分子量部分と、重合器2で生成した高分子量部分の重量比(高分子量部分)/(低分子量部分)が55/45となるように高分子量部分を重合し、HLMFRが4.5g/10分、密度が937kg/mのポリエチレン系重合体(B−1)を製造した。尚、重合器1で生成した低分子量部分のMFRは、10g/10分、密度は954kg/mであった。
(6)ポリエチレン系重合体組成物の製造
上記の如くして製造したポリエチレン系重合体(A−1)および(B−1)のパウダーを重量比で、40/60の割合で混合し、次いでこの混合物にステアリン酸カルシウム300ppmおよびチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製イルガノックス1076を1000ppmの濃度になるよう添加し、混合機で攪拌混合した。この混合物をシリンダー径44mmの二軸押出機(日本製鋼所社製TEX44HCT−49PW−7V)を使用し、シリンダー温度220℃、押出量35kg/時間の条件で混練しながら押出し、ポリエチレン系重合体組成物を得た。このポリエチレン系重合体組成物の分子量分布は19であった。
[実施例2]
実施例1において、ポリエチレン系重合体(A−1)および(B−1)のパウダーを重量比で、50/50の割合で混合した以外は、実施例1と同様にして、ポリエチレン系重合体組成物を製造した。このポリエチレン系重合体組成物の分子量分布は17であった。
参考例
実施例1のポリエチレン系重合体(B−1)の製造において、重合器2での水素の気相濃度、ブテン−1の気相濃度がそれぞれ、0.6%、9.3%になるように重合した以外は、ポリエチレン(B−1)と同様にして、HLMFRが3.5g/10分、密度が937kg/m3のポリエチレン(B−2)を製造した。ポリエチレン系重合体(A−1)および(B−2)のパウダーを重量比で、40/60の割合で混合した以外は、実施例1と同様にして、ポリエチレン系重合体組成物を製造した。このポリエチレン系重合体組成物の分子量分布は21であった。
実施例1、2、参考例のポリエチレン系重合体組成物の性能は表1に示すとおり、剛性、ESCR等の物性に優れ、薄肉成型時の外観も良好であり、性能バランスが極めて良い。
[比較例1]
実施例1のポリエチレン系重合体(B−1)の製造において、低分子量部分と高分子量部分の重量比(高分子量部分)/(低分子量部分)が52/48、重合器1での水素の気相濃度が75モル%、重合器2でのブテンの気相濃度が9.0モル%になるようにして重合し、HLMFRが4.5g/10分、密度が940kg/mのポリエチレン系重合体(B−3)を製造した。尚、重合器1で生成した低分子量部分のMFRは、40g/10分、密度は956kg/mであった。ポリエチレン系重合体(A−1)および(B−3)のパウダーを重量比で、40/60の割合で混合した以外は、実施例1と同様にして、ポリエチレン系重合体組成物を製造した。このポリエチレン系重合体組成物の分子量分布は29であった。このポリエチレン系重合体組成物の性能は表1に示すとおり、剛性とESCRには優れるものの、ゲルが多く、薄肉成型時の外観も悪い。
Figure 0004925593
本発明のポリエチレン系重合体組成物は、中空成型、射出成型、押出成型、フィルム・シート成形に適し、各種容器、蓋、瓶、パイプ、フィルム、シート、包装材などに利用可能である。特に大型薄肉中空成型用途に適しており、具体的な用途としては、危険物中型容器(IBC)、ドラム缶用内装容器などが挙げられる。
本発明のポリエチレン系重合体組成物の1例のGPC−FTIR図である。

Claims (4)

  1. クロム系触媒を用いて製造されたポリエチレン系重合体(A)とチタン系チーグラー触媒を用いて2段重合で製造されたポリエチレン系重合体(B)とからなる組成物中のポリエチレン系重合体(A)の量が5〜95重量%の範囲にあり、組成物のHLMFRが1〜15g/10分、密度が940〜965kg/m3であり、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)から求められる重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnの値が10〜19であり、GPC−FTIRから求められるコモノマー分布パラメータPが0≦P≦0.05であることを特徴とするポリエチレン系重合体組成物。
  2. ポリエチレン系重合体(A)が、有機金属化合物で処理されたクロム系触媒と助触媒からなる組み合わせで製造されたものであることを特徴とする、前記請求項1に記載のポリエチレン系重合体組成物。
  3. 大型中空成形用に用いられることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエチレン系重合体組成物。
  4. 請求項に記載のポリエチレン系重合体組成物からなることを特徴とする大型中空成型体。
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