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JP4915728B2 - 組換え微生物 - Google Patents

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JP4915728B2 JP2006257926A JP2006257926A JP4915728B2 JP 4915728 B2 JP4915728 B2 JP 4915728B2 JP 2006257926 A JP2006257926 A JP 2006257926A JP 2006257926 A JP2006257926 A JP 2006257926A JP 4915728 B2 JP4915728 B2 JP 4915728B2
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Description

本発明は、有用なタンパク質又はポリペプチドの生産に用いる組換え微生物、及びタンパク質又はポリペプチドの生産方法に関する。
微生物による有用物質の工業的生産は、アルコール飲料や味噌、醤油等の食品類をはじめとし、アミノ酸、有機酸、核酸関連物質、抗生物質、糖質、脂質、タンパク質等、その種類は多岐に渡っており、またその用途についても食品、医薬や、洗剤、化粧品等の日用品、或いは各種化成品原料に至るまで幅広い分野に広がっている。
こうした微生物による有用物質の工業生産においては、その生産性の向上が重要な課題の一つであり、その手法として、突然変異等の遺伝学的手法による生産菌の育種が行われてきた。特に最近では、微生物遺伝学、バイオテクノロジーの発展により、遺伝子組換え技術等を用いたより効率的な生産菌の育種が行われるようになっており、遺伝子組換えのための宿主微生物の開発が進められている。例えば、枯草菌(Bacillus subtilis) Marburg No.168系統株の様に宿主微生物として安全かつ優良と認められた微生物菌株に更に改良を加えた菌株が開発されている。また、本出願人においても、枯草菌の遺伝子comAyopOtreRyvbAcspByvaNyttPyurKyozAlicRsigLmntRglcTyvdEykvEslrrocRccpAyaaTyyaAyycHyacPhprKrsiXyhdKylbO等を削除又は不活性化された微生物変異株において、タンパク質等の生産性が向上することを見出している(特許文献1)。
特開2005−137309号公報
本発明は、タンパク質又はポリペプチドの生産性がより向上された微生物、及び当該微生物を利用して、目的のタンパク質又はポリペプチドを製造する方法を提供することに関する。
本発明者らは、微生物ゲノム上にコードされる各種遺伝子において、有用なタンパク質又はポリペプチドの生産に影響を及ぼす遺伝子を探索したところ、枯草菌シグマ因子の一つであるSigXをコードするsigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子をゲノム上から欠失又は不活性化した後、目的のタンパク質又はポリペプチドをコードする遺伝子を導入した場合に、目的のタンパク質又はポリペプチドの生産性が、当該遺伝子の欠失又は不活性化前と比較して向上することを見出した。
バチルス属細菌は、RNAポリメラーゼのサブユニットとしてプロモーター配列の認識に関与するシグマ因子を複数有している。異なるプロモーターを認識するシグマ因子が、シグマ因子以外の複数サブユニットから成るRNAポリメラーゼコア複合体に結合することによって異なる遺伝子が転写され、これによって、ゲノム上に数千個存在する遺伝子について、状況に応じた遺伝子の発現制御を行っていると考えられている。例えば、バチルス属細菌のうち、枯草菌については17個のシグマ因子が同定されており、栄養増殖期において生育に必須な遺伝子の転写に関与する主要シグマ因子(ハウスキーピングシグマ因子)であるSigAをはじめ、胞子形成過程を制御するシグマ因子SigH、SigF、SigE、SigG、SigK、べん毛形成や細胞壁溶解を制御するシグマ因子SigD、ある種のアミノ酸や糖の代謝を制御するシグマ因子SigL、環境変化への対応を制御するシグマ因子SigBやECFシグマと呼ばれるシグマ因子等の存在が知られている。
栄養増殖期には主としてSigAがRNAポリメラーゼコア複合体と会合してSigAが認識するプロモーターを有する遺伝子、またはオペロンの転写を誘導しているが、細胞周囲の環境が変化するとECFシグマ因子のひとつであるSigXが活性化することで、SigXが認識するプロモーターを有する遺伝子、またはオペロンの転写を誘導し、環境変化に対応するといわれている(Bacillus subtilis and Its Closest Relatives: From Genes to Cells, Edited by A. L. Sonenshein, American Society for Microbiology, pp289, (2002))。
SigXタンパク質は、RsiXタンパク質によりその活性が抑制されることから、sigX遺伝子をゲノム上から欠失又は不活性化した場合に上記の効果が得られたことは、特許文献1の結果からすると全く予想外のことである。
すなわち本発明は、枯草菌のsigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子が欠失又は不活性化された微生物株に、目的のタンパク質又はポリペプチドをコードする遺伝子を導入した組換え微生物に関する。
また本発明は、当該組換え微生物を用いた目的のタンパク質又はポリペプチドの製造方法に関する。
本発明の組換え微生物を用いることにより、目的のタンパク質又はポリペプチドの生産性向上を図ることができる。
本発明においてアミノ酸配列および塩基配列の同一性はLipman-Pearson法 (Science, 227, 1435, (1985))によって計算される。具体的には、遺伝情報処理ソフトウェアGenetyx-Win(ソフトウェア開発)のホモロジー解析(Search homology)プログラムを用いて、Unit size to compare(ktup)を2として解析を行うことにより算出される。
本明細書において、転写開始制御領域は、プロモーター及び転写開始点を含む領域であり、リボソーム結合部位は、開始コドンと共に翻訳開始制御領域を形成するShine-Dalgarno(SD)配列(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 74, 5463 (1974))に相当する部位である。
本発明の微生物を構築するための親微生物としては、枯草菌のsigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子を有するものであればよく、これらは野生型のものでも変異を施したものでもよい。具体的には、バチルス(Bacillus)属細菌や、クロストリジウム(Clostridium)属細菌、或いは酵母等が挙げられ、中でもバチルス(Bacillus)属細菌が好ましい。更に、全ゲノム情報が明らかにされ、遺伝子工学、ゲノム工学技術が確立されている点、またタンパク質を菌体外に分泌生産させる能力を有する点から特に枯草菌(Bacillus subtilis)が好ましい。
本発明において欠失又は不活性化の対象となる枯草菌のsigX遺伝子は、枯草菌のECF(extracytoplasmic function)ファミリーに属するシグマ因子の一つであるSigXをコードする遺伝子である。
斯かる遺伝子の産物SigXは、細胞周囲の環境が変化すると活性化され、その認識するプロモーターを有する遺伝子、またはオペロンの転写を誘導することによって環境変化に対応する機能を有する。
また、上記のようなsigX遺伝子と同じ機能を有する、及び/又は当該sigX遺伝子と塩基配列において70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上の同一性を有する、他の微生物由来、好ましくはBacillus属細菌由来の遺伝子は、sigX遺伝子に相当する遺伝子と考えられ、本発明において欠失、不活性化すべき遺伝子に含まれる。
本発明のsigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の不活性化は、当該遺伝子中に他のDNA断片を挿入する、或いは当該遺伝子の転写・翻訳開始領域に変異を与える等の方法によって行うことができるが、好適には、標的遺伝子を物理的に欠失させる方がより望ましい。
本発明遺伝子の欠失又は不活性化の手順としては、sigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子(標的遺伝子)を計画的に欠失又は不活性化する方法のほか、ランダムな遺伝子の欠失又は不活性化変異を与えた後、適当な方法によりタンパク質生産性の評価及び遺伝子解析を行う方法が挙げられる。
標的遺伝子を欠失又は不活性化するには、例えば相同組換えによる方法を用いればよい。すなわち、標的遺伝子の一部を含むDNA断片を適当なプラスミドベクターにクローニングして得られる環状の組換えプラスミドを親微生物細胞内に取り込ませ、標的遺伝子の一部領域に於ける相同組換えによって親微生物ゲノム上の標的遺伝子を分断して不活性化することが可能である。或いは、塩基置換や塩基挿入等の変異によって不活性化した標的遺伝子、又は図1のように標的遺伝子の上流、下流領域を含むが標的遺伝子を含まない直鎖状のDNA断片等をPCR等の方法によって構築し、これを親微生物細胞内に取り込ませて親微生物ゲノムの標的遺伝子内の変異箇所の外側の2ヶ所、又は標的遺伝子上流側、下流側で2回交差の相同組換えを起こさせることにより、ゲノム上の標的遺伝子を欠失或いは不活性化した遺伝子断片と置換することが可能である。
特に、本発明微生物を構築するための親微生物として枯草菌を用いる場合、相同組換えにより標的遺伝子を欠失又は不活性化する方法については、既にいくつかの報告例があり(Mol.Gen.Genet.,223,268,1990等)、こうした方法を繰り返すことによって、本発明の宿主微生物を得ることができる。
また、ランダムな遺伝子の欠失又は不活性化についてもランダムにクローニングしたDNA断片を用いて上述の方法と同様な相同組換えを起こさせる方法や、親微生物にγ線等を照射すること等によっても実施可能である。
以下に、具体例を挙げて、SOE(splicing by overlap extension)−PCR法(Gene,77,61,1989)によって調製される欠失用DNA断片を用いた二重交差法による欠失方法について説明する。
ここで用いる欠失用DNA断片は、欠失対象遺伝子の上流に隣接する約1.0kb断片と、同じく下流に隣接する約1.0kb断片の間に、薬剤耐性マーカー遺伝子断片を挿入した断片である。まず、1回目のPCRによって、欠失対象遺伝子の上流断片及び下流断片、並びに薬剤耐性マーカー遺伝子断片の3断片を調製するが、この際、例えば、上流断片の下流末端に薬剤耐性マーカー遺伝子の上流側10〜30塩基対配列、逆に下流断片の上流末端には薬剤耐性マーカー遺伝子の下流側10〜30塩基対配列が付加される様にデザインしたプライマーを用いる(図1)。
次いで、1回目に調製した3種類のPCR断片を鋳型とし、上流断片の上流側プライマーと下流断片の下流側プライマーを用いて2回目のPCRを行うことによって、上流断片の下流末端及び下流断片の上流末端に付加した薬剤耐性マーカー遺伝子配列に於いて、薬剤耐性マーカー遺伝子断片とのアニールが生じ、PCR増幅の結果、上流側断片と下流側断片の間に、薬剤耐性マーカー遺伝子を挿入したDNA断片を得ることができる(図1)。
薬剤耐性マーカー遺伝子として、クロラムフェニコール耐性遺伝子を用いる場合、例えば表1に示したプライマーセットを用い、Pyrobest DNAポリメーラーゼ(宝酒造)などの一般のPCR用酵素キット等を用いて、成書(PCR Protocols. Current Methods and Applications, Edited by B.A.White, Humana Press pp251 ,1993、Gene,77,61,1989)等に示される通常の条件によりSOE−PCRを行うことによって、各遺伝子の欠失用DNA断片が得られる。
かくして得られた遺伝子欠失用DNA断片を、コンピテント法等によって細胞内に導入すると、同一性のある欠失対象遺伝子の上流及び下流の相同領域おいて、細胞内での遺伝子組換えが生じ、標的遺伝子が薬剤耐性遺伝子と置換した細胞、或いは標的遺伝子内に薬剤耐性遺伝子が挿入された細胞が薬剤耐性マーカーによる選択によって分離できる(図1)。即ち、後記表1に示したプライマーセットを用いて調製した欠失用DNA断片を導入した場合、クロラムフェニコールを含む寒天培地上に生育するコロニーを分離し、ゲノムを鋳型としたPCR法などによってゲノム上の目的遺伝子がクロラムフェニコール耐性遺伝子と置換されていることを確認すれば良い。
また、本発明においては、sigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の欠失の他に、それ以外の遺伝子の発現強化及び機能強化を組み合わせることも可能であり、生産性向上に対してより大きな効果が期待される。例えば、prsA遺伝子の発現を強化すること、具体的には、微生物において機能を有する転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位(例えば、枯草菌spoVG遺伝子、aprE遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子等の転写開始制御領域や、転写開始制御領域及びリボソーム結合部位)を、枯草菌prsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子のゲノム上における上流に導入するか、或いは微生物において機能を有する転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を枯草菌prsA遺伝子の上流に連結した遺伝子断片を微生物に導入すること等が挙げられる。
ここで、枯草菌prsA遺伝子とは、配列番号1で示される塩基配列からなる遺伝子をいう。枯草菌prsA遺伝子に相当する遺伝子としては、以下の(1)〜(4)のいずれかの遺伝子が挙げられ、枯草菌prsA遺伝子と実質的に同じ機能を有する、例えばバチルス リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス アントラシス(Bacillus anthracis)、バチルス セレウス(Bacillus cereus)、バチルス チューリンジェンシス(Bacillus thuringiensis)、或いはオーシャノバチルス イヘエンシス(Oceanobacillus iheyensis)等において、主にゲノム解析により同定された各prsA遺伝子が含まれる。
(1)配列番号1で示される塩基配列と90%以上、好ましくは95%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有する塩基配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
(2)配列番号1で示される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。なお、ここで、「ストリンジェントな条件」としては、例えばMolecular Cloning −A LABORATORY MANUAL THIRD EDITION[Joseph Sambrook, David W. Russell., Cold Spring Harbor Laboratory Press]記載の方法が挙げられ、例えば、6×SSC(1×SSCの組成:0.15M 塩化ナトリウム、0.015M クエン酸ナトリウム、pH7.0)、0.5% SDS、5xデンハート及び100mg/mLニシン精子DNAを含む溶液にプローブとともに65℃で8〜16時間恒温し、ハイブリダイズさせる条件が挙げられる。
(3)配列番号2で示されるアミノ酸配列と90%以上、好ましくは95%以上、更に好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
(4)配列番号2で示されるアミノ酸配列において、1若しくは2以上のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。なお、ここで、配列番号2で示されるアミノ酸配列において、1若しくは2以上のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列には、1若しくは数個、好ましくは1〜10個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列が含まれ、付加には、両末端への1〜数個のアミノ酸の付加が含まれる。
また、枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質とは、配列番号2で示されるアミノ酸配列からなる枯草菌PrsAタンパク質と同等の機能又は活性を有するタンパク質をいう。
枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域としては、JAFAN:Japan Functional Analysis Network for Bacillus subtilis (BSORF DB)でインターネット公開(http://bacillus.genome.ad.jp/、2004年3月10日更新)により、遺伝子番号BG101126として開示された遺伝子spoVGを制御する領域が挙げられる。また、枯草菌spoVG遺伝子と同じ機能を有する他の微生物由来の遺伝子は枯草菌spoVG遺伝子に相当する遺伝子と考えられ、当該遺伝子の転写開始制御領域等を用いて枯草菌prsA遺伝子の発現を強化することも本発明に包含される。
枯草菌のspoVG遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の転写開始制御領域の具体例としては、例えば配列番号3の塩基番号38〜210からなるDNA、又は当該配列と相同な塩基配列からなり枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域としての機能を有するDNAが挙げられる。また、枯草菌spoVG遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位としては、例えば配列番号3の塩基番号38〜230からなるDNA、又は当該配列と相同な塩基配列からなり枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位としての機能を有するDNAが挙げられる。
ここで、配列番号3の塩基番号38〜210の塩基配列や塩基番号38〜230の塩基配列と相同な塩基配列としては、例えば、(A)配列番号3の塩基番号38〜210又は塩基番号38〜230の塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAからなる塩基配列、(B)配列番号3の塩基番号38〜210又は塩基番号38〜230で示される塩基配列と90%以上、好ましくは95%以上、更に好ましくは99%以上の同一性を有する塩基配列等が挙げられる。
尚、ここで、「ストリンジェントな条件」としては、上記したものと同様の条件が挙げられる。
また、枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域若しくは、転写開始制御領域及びリボソーム結合領域としての機能を有するとは、枯草菌のprsA遺伝子又は当該遺伝子と機能的に等価な遺伝子の上流に導入した際に、prsA遺伝子又は当該遺伝子と機能的に等価な遺伝子の発現が強化され、目的タンパク質又はポリペプチドの生産性が向上し、しかも、その向上の程度が、枯草菌のspoVG遺伝子の転写開始領域若しくは、転写開始制御領域及びリボソーム結合領域を枯草菌のprsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の上流に導入した時と同等に向上することをいう。
prsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子のゲノム上における上流への転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位の導入は、枯草菌のprsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の本来の転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位の一部又は全部を置換するものの他に、本来の転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を残したまま挿入するものが含まれる。
当該転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位への置換は、例えば相同組換えによる公知の方法を用いて行うことができる。すなわち、まず、かかる転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を含むDNA断片の上流にprsA遺伝子の本来の転写開始制御領域の上流領域を含むDNA断片と薬剤耐性遺伝子断片を、一方、下流にprsA遺伝子の翻訳開始制御領域と構造遺伝子領域の一部又は全部、或いはprsA遺伝子の構造遺伝子領域の一部又は全部を含むDNA断片を、SOE(splicing by overlap extension)−PCR法(Gene,77,61,1989)などの公知の方法により結合させる。この様にして、prsA遺伝子の本来の転写開始制御領域の上流領域を含むDNA断片、薬剤耐性遺伝子断片、当該転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を含むDNA断片、prsA遺伝子の翻訳開始制御領域と構造遺伝子領域の一部又は全部、或いはprsA遺伝子の構造遺伝子領域の一部又は全部を含むDNA断片、の順に結合したDNA断片を得る。次に、かかるDNA断片を、公知の方法により親微生物細胞内に取り込ませることにより、親微生物ゲノムのprsA遺伝子の本来の転写開始制御領域の上流領域、及びprsA遺伝子の翻訳開始制御領域と構造遺伝子領域の一部又は全部、或いはprsA遺伝子の構造遺伝子領域の一部又は全部を含む領域の2箇所において、二重交差の相同組換えが起こる。その結果、本来の転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位が当該転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位に置換された形質転換体を、上記薬剤耐性遺伝子を指標として分離することができる。これにより、ゲノム上の上流へ導入された転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位は、遺伝的に安定に保持されることとなる。尚、具体的に導入用DNA断片を宿主微生物に導入する公知の方法としては、コンピテントセル形質転換方法(J. Bacterial. 93, 1925 (1967))、プロトプラスト形質転換法(Mol. Gen. Genet. 168, 111 (1979))、或いはエレクトロポレーション法(FEMS Microbiol. Lett. 55, 135 (1990))等が挙げられ、特にコンピテントセル形質転換方法が好ましい。また、本明細書において、遺伝子の上流・下流とは、複製開始点からの位置ではなく、上流とは対象として捉えている遺伝子又は領域の5'側に続く領域を示し、一方、下流とは対象として捉えている遺伝子又は領域の3'側に続く領域を示す。
特に、本発明微生物を構築するための親微生物として枯草菌を用いる場合、相同組換えによりprsA遺伝子の本来の転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を、当該転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位へ置換する方法については、既報(Mol.Gen.Genet.,223,268,1990)等の方法を利用することが出来る。
また、当該転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位の挿入は、挿入したい転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位の両末端に付加するDNA断片の配列を適切に選択すれば、上述の置換の方法と同様の方法により行うことができる。例えば、かかる転写開始制御領域の上流に、本来の転写開始制御領域の上流領域を含むDNA断片と薬剤耐性遺伝子断片とを結合させ、下流に本来の転写開始制御領域の一部又は全部を含むDNA断片を結合させる。この様にして、本来の転写開始制御領域の上流領域を含むDNA断片、薬剤耐性遺伝子断片、spoVG遺伝子の転写開始制御領域、本来の転写開始制御領域の一部又は全部を含むDNA断片、の順に結合したDNA断片を得る。次に、かかるDNA断片を宿主微生物に挿入したのち、薬剤耐性遺伝子を指標として形質転換体を分離することができる。このようにして分離した形質転換体のゲノム上では、本来の転写開始制御領域と当該他の転写開始制御領域とがそれぞれ間をあけずに隣接した状態で安定に保持されることとなる。
本発明において当該転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位が導入されるゲノム上における上流とは、prsA遺伝子の開始コドンの上流側であれば特に限定されないが、隣接する2000塩基対以内の領域が好ましく、500塩基対以内の領域がより好ましく、100塩基対以内の領域が更に好ましく、50塩基対以内の領域が特に好ましい。
また、転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位をprsA遺伝子の上流に連結した遺伝子断片は、枯草菌その他の微生物のゲノムをテンプレートとして、PCR法等の公知のクローニング方法により得た転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位断片、及びprsA遺伝子断片をもとに、制限酵素法やSOE(splicing by overlap extension)−PCR法(Gene,77,61,1989)))など公知の方法により連結することにより得ることができる。かかる断片は、プラスミド等のベクターによって細胞質中に導入することができ、また、公知の形質転換法によって細胞内に導入した核酸断片と染色体との間で相同組換えをさせることにより、染色体上に導入することができる。
なお、宿主において導入を起こさせる染色体の領域としては、必須でない遺伝子の内部、若しくは必須でない遺伝子上流の非遺伝子領域の内部が好ましく、例えば、aprE遺伝子、sacB遺伝子、nprE遺伝子、amyE遺伝子、ybxG遺伝子の内部、若しくは当該遺伝子上流の非遺伝子領域の内部が挙げられるが、amyE遺伝子の内部、若しくはybxG遺伝子上流の非遺伝子領域の内部が好ましい。ここで必須でない遺伝子とは、破壊されたとしても、少なくともある条件においては、宿主は生存することができる遺伝子の意である。また、導入に際して、必須でない遺伝子、若しくは必須でない遺伝子上流の非遺伝子領域の一部又は全部の欠失を伴ってもなんら問題は生じない。
以下、具体例を挙げて、SOE(splicing by overlap extension)−PCR法(Gene,77,61,1989)によって調製されるDNA断片を用いた当該転写開始制御領域、又は転写開始制御領域とリボソーム結合部位をprsA遺伝子の上流に連結した遺伝子断片の二重交差による親微生物ゲノム上への導入方法について説明する。
ここで用いる導入用DNA断片は、親微生物ゲノム上の導入部位の上流に隣接する約0.1〜3、好ましくは0.4〜3kb断片(以下、断片(1))と、下流に隣接する約0.1〜3、好ましくは0.4〜3kb断片(以下、断片(2))の間に、当該転写開始制御領域、若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を含む断片(以下、断片(3))、prsA遺伝子断片(以下、断片(4))、及び薬剤耐性マーカー遺伝子断片(以下、断片(5))を挿入したDNA断片である。まず、1回目のPCRによって、断片(1)〜断片(5)の5断片を調製する。この際、例えば、断片(1)の下流末端に断片(3)の上流側10〜30塩基対配列、断片(4)の上流末端に断片(3)の下流側10〜30塩基対配列、断片(4)の下流末端に断片(5)の上流側10〜30塩基対配列、更に断片(2)の上流側に断片(5)の下流側10〜30塩基対配列が付加される様にデザインしたプライマーを用いる(図3)。
次いで、1回目に調製した5種類のPCR断片を鋳型とし、断片(1)の上流側プライマーと断片(2)の下流側プライマーを用いて2回目のPCRを行う。これにより、断片(1)の下流末端に付加した断片(3)の配列に於いて断片(3)とのアニールが生じ、同様に、断片(4)の上流末端に付加した断片(3)の配列に於いて断片(3)とのアニールが生じ、断片(4)の下流末端に付加した断片(5)の配列に於いて断片(5)とのアニールが生じ、断片(2)の上流側に付加した断片(5)の配列において断片(5)とのアニールが生じる。PCR増幅の結果、断片(1)〜断片(5)の5断片が、(1)(3)(4)(5)(2)の順に結合したDNA断片を得ることが出来る(図3)。
薬剤マーカー遺伝子としては、エリスロマイシン耐性遺伝子等を用いることが出来る。また、ここで行うPCR反応は、表1に示したプライマーセットを用い、Pyrobest DNAポリメーラーゼ(宝酒造)などの一般のPCR用酵素キット等を用いて、成書(PCR Protocols. Current Methods and Applications, Edited by B.A.White, Humana Press pp251 ,1993、Gene,77,61,1989)等に示される通常の条件に準じて行えばよい。
かくして得られた導入用DNA断片を、コンピテント法等によって細胞内に導入すると、同一性のあるゲノム上導入部位の上流及び下流の相同領域おいて、細胞内での遺伝子組換えが生じ、spoVG遺伝子の転写開始制御領域、又は転写開始制御領域とリボソーム結合部位をprsA遺伝子の上流に連結した遺伝子断片が導入された細胞を薬剤耐性マーカーによる選択によって分離することができる。すなわち、表1に示したプライマーセットを用いて調製した導入用DNA断片を導入した場合、エリスロマイシンを含む寒天培地上に生育するコロニーを分離し、ゲノムを鋳型としたPCR法などによってゲノム上導入部位に、spoVG遺伝子の転写開始制御領域、又は転写開始制御領域とリボソーム結合部位をprsA遺伝子の上流に連結した遺伝子断片が導入していることを確認すれば良い。
本発明の組換え微生物を用いて生産される目的タンパク質又は目的ポリペプチドは、特に限定されず、例えば洗剤、食品、繊維、飼料、化学品、医療、診断など各種産業用酵素や、生理活性ペプチドなどが挙げられるが、産業用酵素が好ましい。また、産業用酵素の機能別には、酸化還元酵素(Oxidoreductase)、転移酵素(Transferase)、加水分解酵素(Hydrolase)、脱離酵素 (Lyase)、異性化酵素(Isomerase)、合成酵素(Ligase/Synthetase)等が含まれるが、好適にはセルラーゼ、α-アミラーゼ、プロテアーゼ等の加水分解酵素が挙げられる。α-アミラーゼとしては、微生物由来、好ましくはバチルス(Bacillus)属細菌由来、より好ましくはバチルス エスピー(Bacillus sp.)KSM-K38株(FERM BP-6946)由来のα-アミラーゼが挙げられる。バチルス エスピー(Bacillus sp.) KSM-K38株(FERM BP-6946)由来のα-アミラーゼのより具体的な例としては、配列番号5で示されるアミノ酸配列からなるバチルス(Bacillus)属細菌由来のアルカリアミラーゼや、当該アミノ酸配列と70%、好ましくは80%、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなるアミラーゼが挙げられる。尚、アミノ酸配列の同一性はLipman-Pearson法(Science,227,1435,1985)によって計算される。また、セルラーゼとしては、多糖加水分解酵素の分類(Biochem. J., 280, 309 (1991))中でファミリー5に属するセルラーゼが挙げられ、中でも微生物由来、特にバチルス(Bacillus)属細菌由来のセルラーゼが挙げられる。プロテアーゼとしては、微生物由来、特にバチルス(Bacillus)属細菌由来のセリンプロテアーゼや金属プロテアーゼ等が挙げられる。
本発明の微生物に導入される目的タンパク質又はポリペプチドの遺伝子は、その上流に当該遺伝子の転写、翻訳、分泌に関わる制御領域、即ち、プロモーター及び転写開始点を含む転写開始制御領域、リボソーム結合部位及び開始コドンを含む翻訳開始領域並びに分泌シグナルペプチド領域から選ばれる1以上の領域が適正な形で結合されていることが望ましい。特に、転写開始制御領域、翻訳開始制御領域及び分泌シグナル領域からなる3領域が結合されていることが好ましく、更に分泌シグナルペプチド領域がバチルス(Bacillus)属細菌のセルラーゼ遺伝子由来のものであり、転写開始領域及び翻訳開始領域が当該セルラーゼ遺伝子の上流0.6〜1 kb領域であるものが、目的のタンパク質又はポリペプチド遺伝子と適正な形で結合されていることが望ましい。例えば、特開2000-210081号公報や特開平4-190793号公報等に記載されているバチルス(Bacillus)属細菌、すなわちKSM-S237株(FERM BP-7875)、KSM-64株(FERM BP-2886)由来のセルラーゼ遺伝子の転写開始制御領域、翻訳開始領域及び分泌シグナルペプチド領域が目的のタンパク質又はポリペプチドの構造遺伝子と適正に結合されていることが望ましい。より具体的には配列番号6で示される塩基配列からなるセルラーゼ遺伝子の塩基番号1〜659の塩基配列、配列番号8で示される塩基配列からなるセルラーゼ遺伝子の塩基番号1〜696の塩基配列、また当該塩基配列に対して70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上の同一性を有する塩基配列からなるDNA断片、或いは上記いずれかの塩基配列の一部が欠失した塩基配列からなるDNA断片が、目的のタンパク質又はポリペプチドの構造遺伝子と適正に結合されていることが望ましい。尚、ここで、上記塩基配列の一部が欠失した塩基配列からなるDNA断片とは、上記塩基配列の一部を欠失しているが、遺伝子の転写、翻訳、分泌に関わる機能を保持しているDNA断片を意味する。
上記の目的のタンパク質又はポリペプチド遺伝子を含むDNA断片と適当なプラスミドベクターを結合させた組換えプラスミドを、一般的な形質転換法を用いて宿主微生物細胞に取り込ませることによって、本発明の組換え微生物を得ることができる。また、当該DNA断片に宿主微生物ゲノムとの適当な相同領域を結合したDNA断片を用い、宿主微生物ゲノムに直接組み込むことによっても本発明の組換え微生物を得ることができる。
本発明の組換え微生物を用いた目的のタンパク質又はポリペプチドの生産は、当該菌株を同化性の炭素源、窒素源、その他の必須成分を含む培地に接種し、通常の微生物培養法にて培養し、培養終了後、タンパク質又はポリペプチドを採取・精製することにより行えばよい。そして、後記実施例に示すように、目的のタンパク質又はポリペプチドの生産性は、sigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子を欠失又は不活性化していない微生物を用いた場合と比較して、その向上が達成されている。
以下に、本発明の組換え微生物の構築方法及び当該組換え微生物を用いたセルラーゼの生産方法について具体的に説明する。
以下の実施例におけるDNA断片増幅のためのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)には、GeneAmp PCR System(アプライドバイオシステムズ)を使用し、Pyrobest DNA Polymerase(タカラバイオ)と付属の試薬類を用いてDNA増幅を行った。PCRの反応液組成は、適宜希釈した鋳型DNAを1μL、センス及びアンチセンスプライマーを各々20pmol及びPyrobest DNA Polymeraseを2.5U添加して、反応液総量を50μLとした。PCRの反応条件は、98℃で10秒間、55℃で30秒間及び72℃で1〜5分間(目的増幅産物に応じて調整。目安は1kbあたり1分間)の3段階の温度変化を30回繰り返した後、72℃で5分間反応させることにより行った。
以下の実施例における各遺伝子及び遺伝子領域の名称は、Nature, 390, 249-256,(1997)で報告され、JAFAN: Japan Functional Analysis Network for Bacillus subtilis (BSORF DB)でインターネット公開(http://bacillus.genome.ad.jp/、2004年3月10日更新)された枯草菌ゲノムデータに基づいて記載している。
また、以下の実施例において、遺伝子の上流・下流とは、複製開始点からの位置ではなく、上流とは各操作・工程において対象として捉えている遺伝子の開始コドンの5’側に続く領域を示し、一方、下流とは各操作・工程において対象として捉えている遺伝子の終始コドンの3’側に続く領域を示す。
枯草菌の形質転換は以下の様に行った。
すなわち、枯草菌株をSPI培地(0.20% 硫酸アンモニウム、1.40% リン酸水素二カリウム、0.60% リン酸二水素カリウム、0.10% クエン酸三ナトリウム二水和物、0.50% グルコース、0.02% カザミノ酸 (Difco)、5mM 硫酸マグネシウム、0.25μM 塩化マンガン、50μg/ml トリプトファン)において37℃で、生育度(OD600)の値が1程度になるまで振盪培養した。振盪培養後、培養液の一部を9倍量のSPII培地(0.20% 硫酸アンモニウム、1.40% リン酸水素二カリウム、0.60% リン酸二水素カリウム、0.10% クエン酸三ナトリウム二水和物、0.50% グルコース、0.01% カザミノ酸 (Difco)、5mM 硫酸マグネシウム、0.40μM 塩化マンガン、5μg/ml トリプトファン)に接種し、更に生育度(OD600)の値が0.4程度になるまで振盪培養することで、枯草菌株のコンピテントセルを調製した。次いで調製したコンピテントセル懸濁液(SPII培地における培養液)100μLに各種DNA断片を含む溶液(SOE−PCRの反応液等)5μLを添加し、37℃で1時間振盪培養後、適切な薬剤を含むLB寒天培地(1%トリプトン、0.5%酵母エキス、1%NaCl、1.5%寒天)に全量を塗沫した。37℃における静置培養の後、生育したコロニーを形質転換体として分離した。得られた形質転換体のゲノムを抽出し、これを鋳型とするPCRによって目的とするゲノム構造の改変が為されたことを確認した。
培養上清中のアミラーゼの活性測定には、リキテックAmy EPS(ロシュ・ダイアグノスティック社)を使用した。すなわち1% NaCl-1/7.5M リン酸緩衝液 (pH7.4 和光純薬工業)で適宜希釈したサンプル溶液50μLに、100μLのR1・R2混合液(R1(カップリング酵素):R2(アミラーゼ基質)=5:1(Vol.))を加えて混和し、30℃にて反応を行った際に遊離するp-ニトロフェノール量を405nmにおける吸光度(OD405nm)変化により定量した。1分間に1μmolのp-ニトロフェノールを遊離させる酵素量を1Uとした。
実施例1 ゲノム中sigX遺伝子の薬剤耐性遺伝子による置換
図1に基づいて、ゲノム中sigX遺伝子の薬剤耐性遺伝子による置換方法を説明する。尚、sigX遺伝子は枯草菌のECF(extracytoplasmic function)ファミリーに属するシグマ因子の一つであるSigXをコードする遺伝子である。
枯草菌168株から抽出したゲノムDNAを鋳型とし、表に示したsigX/Cm-F及びsigX-Rのプライマーセットを用いて、ゲノム中のsigX遺伝子の上流に隣接する0.6kb断片(A)をPCRにより増幅した。また、上記ゲノムDNAを鋳型とし、sigX-F及びsigX/Cm-Rのプライマーセットを用いて、ゲノム中のsigX遺伝子の下流に隣接する0.6kb断片(B)をPCRにより増幅した。
さらに、プラスミドpC194(J. Bacteriol. 150 (2), 815 (1982))のクロラムフェニコール耐性遺伝子をプラスミドpUC18のXbaI−BamHI切断点に挿入した組換えプラスミドpCBB31を鋳型とし、表1に示したCmF及びCmRのプライマーセットを用いて、1kbのクロラムフェニコール(Cm)耐性遺伝子領域(C)をPCRにより調製した。
次に、図1に示すように、得られた0.6kb断片(A)、0.6kb断片(B)及びCm耐性遺伝子領域(C)の3断片を混合して鋳型として、sigX-R及びsigX-Fのプライマーセットを用いたSOE-PCR法によって、3断片が0.6kb断片(A)、Cm耐性遺伝子領域(C)、0.6kb断片(B)の順に含まれる2.2kbのDNA断片(D)を得た。
さらに、コンピテントセル形質転換法によって、得られたDNA断片(D)を用いて、168株の形質転換を行った。形質転換後、クロラムフェニコール(10μg/mL)を含むLB寒天培地上に生育したコロニーを形質転換体として分離した。
得られた形質転換体のゲノムDNAを抽出し、PCRによってsigX遺伝子がCm耐性遺伝子に置換していることを確認した。以上のようにして、sigX遺伝子欠失株(ΔsigX株)を構築した。
Figure 0004915728
実施例2 prsA遺伝子発現強化株の構築
以下の様に、prsA遺伝子の発現を強化した変異株の構築を行った(図2参照)。枯草菌168株から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表2に示したPVG-FWとPVG-R、及びprsA/PVG-FとprsA/Em2-Rのプライマーセットを用いてspoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位を含む0.2kb断片(A)、及びprsA遺伝子を含む0.9kb断片(B)をPCRにより増幅した。またプラスミドpMUTIN4(Microbiology. 144, 3097 (1998))を鋳型として、表1に示したemf2とemr2のプライマーセットを用いてエリスロマイシン(Em)耐性遺伝子を含む1.3kb断片(C)をPCRにより増幅した。次いで、得られた(A)(B)(C)3断片を混合して鋳型とし、表1に示したPVG-FW2とemr2のプライマーセットを用いたSOE-PCRを行うことによって、3断片を(A)(B)(C)の順になる様に結合させ、spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位がprsA遺伝子の上流に連結し(spoVG遺伝子の開始コドンの位置にprsA遺伝子の開始コドンが位置する様に連結)、更にその下流にEm耐性遺伝子が結合した2.4kbのDNA断片(D)を得た。続いて枯草菌168株から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表2に示したybdOfwとybdO/PVGr、及びybxG/EmfとybxGrvのプライマーセットを用いてybxG遺伝子の上流に位置するybdO遺伝子領域を含む1.1kb断片(E)、及びybxG遺伝子領域を含む1.1kb断片(F)をPCRにより増幅した。次いで、得られた(E)(F)(D)3断片を混合して鋳型とし、表に示したybdOfw2とybxGrv2のプライマーセットを用いたSOE-PCRを行うことによって、3断片を(E)(D)(F)の順になる様に結合させ、spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位の下流にprsA遺伝子が連結し、更にその下流にエリスロマイシン耐性遺伝子が結合した2.4kbのDNA断片がybdO遺伝子領域とybxG遺伝子領域の間の非遺伝子領域に挿入された総塩基長4.4kbのDNA断片(G)を得た。得られた4.4kbのDNA断片(G)を用いてコンピテントセル法により枯草菌168株を形質転換し、エリスロマイシン(1μg/mL)とリンコマイシン(25μg/mL)を含むLB寒天培地上に生育したコロニーを形質転換体として分離した。
得られた形質転換体から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表2に示すybdOfとprsA/Em2-R、及びprsA/PVG-FとybxGrvのプライマーセットを用いたPCRを行うことによって2.2kb及び3.2kbのDNA断片の増幅を確認し、枯草菌168株ゲノム上のybxG遺伝子上流非遺伝子領域の内部にspoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位の下流にprsA遺伝子が連結したDNA断片が挿入されたことを確認した。この様にして得られた菌株をprsA-Ka株と命名した。また上記形質転換における168株に替えて実施例1にて構築したΔsigX株を用いることにより、ΔsigX株ゲノム中のybxG遺伝子上流非遺伝子領域の内部にspoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位の下流にprsA遺伝子が連結したDNA断片が挿入された菌株(prsAKΔsigX株)を構築した。
Figure 0004915728
実施例3 アルカリアミラーゼ分泌生産評価
実施例1及び2にて得られたΔsigX株、prsA-Ka株及びprsAKΔsigX株の異種タンパク質生産性評価は、配列番号5で示されるアミノ酸配列からなるバチルス属細菌由来のアルカリアミラーゼの生産性を指標として以下の様に行った。
バチルス エスピー(Bacillus sp.)KSM-K38株(FERM BP-6946)より抽出したゲノムDNAを鋳型として、表3に示されるK38matu-F2(ALAA)とSP64K38-R(XbaI)のプライマーセットを用いてPCRを行い、アルカリアミラーゼ(特開2000-184882号公報、Eur.J.Biochem.,268,2974,2001)をコードする配列番号4で示される塩基配列の1.5kbのDNA断片(H)を増幅した。またバチルス エスピー(Bacillus sp.)KSM-S237株(FERM BP-7875)より抽出したゲノムDNAを鋳型として、表3に示されるS237ppp-F2(BamHI)とS237ppp-R2(ALAA)のプライマーセットを用いてPCRを行い、アルカリセルラーゼ遺伝子(特開2000-210081号公報)の転写開始制御領域、翻訳開始制御プロモーター領域と、及び分泌シグナル配列をコードする領域を含む0.6kbのDNA断片(I)を増幅した。次いで、得られた(H)(I)の2断片を混合して鋳型とし、表3に示されるS237ppp-F2(BamHI)とSP64K38-R(XbaI)のプライマーセットを用いたSOE-PCRを行うことによって、アルカリセルラーゼ遺伝子の転写開始制御領域、翻訳開始制御プロモーター領域と、及び分泌シグナル配列をコードする領域の下流にアルカリアミラーゼ遺伝子が連結した2.1kbのDNA断片(J)を得た。得られた2.2kbのDNA断片(J)をシャトルベクターpHY300PLK(ヤクルト)のBamHI-XbaI制限酵素切断点に挿入し、アルカリアミラーゼ生産性評価用プラスミドpHYK38(S237ps)を構築した。
Figure 0004915728
実施例1及び2にて得られたΔsigX株、prsA-Ka株、prsAKΔsigX株及び枯草菌168株にアルカリアミラーゼ生産性評価用プラスミドpHYK38(S237ps)を、プロトプラスト形質転換法によって導入した。これによって得られた菌株を10mLのLB培地で一夜37℃で振盪培養を行い、更にこの培養液0.05mLを50mLの2xL−マルトース培地(2%トリプトン、1%酵母エキス、1%NaCl、7.5%マルトース、7.5ppm硫酸マンガン4-5水和物、15ppmテトラサイクリン)に接種し、30℃で3日間、振盪培養を行った。培養後、遠心分離によって菌体を除いた培養液上清のアルカリアミラーゼ活性を測定し、培養によって菌体外に分泌生産されたアルカリアミラーゼの量を求めた。この結果、表4に示した様に、宿主としてΔsigX株およびprsA-Ka株を用いた場合、対照の168株(野生型)の場合と比較して高いアルカリアミラーゼの分泌生産が認められた。ΔsigX株においては、SigX制御下の遺伝子が発現しなくなるものと推測されるが、一方でSigXの働きを抑制するrsiX遺伝子の欠失によって酵素生産性が向上することが知られており、SigX制御下の遺伝子がより多く発現することが蛋白質の分泌生産には有効であると考えられている(特許文献1参照)。このことからΔsigX株におけるアルカリアミラーゼの生産性向上には、従来の知見では解釈し得ない未知の因子が介在している可能性が示唆された。prsA-Ka株についてはprsA遺伝子の発現が野生株より高まり、細胞膜上のPrsAタンパク質量が増加したことにより、タンパク質の分泌効率が向上した結果によるものと推測された。また宿主としてprsAKΔsigX株を用いた場合、ΔsigX株、prsA-Ka株を宿主として用いた場合よりも更に高いアルカリアミラーゼの分泌生産が認められ、prsA遺伝子の発現強化とsigX遺伝子欠失の組合せの優れた有効性が示された。
Figure 0004915728
実施例4 バチルス セレウス(Bacillus cereus)由来prsA遺伝子発現強化とsigX遺伝子欠失との組み合わせにおけるアルカリアミラーゼ分泌生産評価
バチルス セレウス(Bacillus cereus)由来のprsA遺伝子(配列番号33)は、枯草菌prsA遺伝子に相当する遺伝子である。実施例2の方法と同様の方法にて、バチルス セレウス(Bacillus cereus)由来prsA遺伝子の発現を強化した変異株の構築を行った。すなわち、バチルス セレウス(Bacillus cereus)から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表5に示したBce/PVG-FとBce/emf2-Rのプライマーセットを用いてバチルス セレウス(Bacillus cereus)由来prsA遺伝子を含む0.9kb断片(A)をPCRにより増幅した。また枯草菌168株から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表2に示したPVG-FWとPVG-Rのプライマーセットを用いてspoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位を含む0.2kb断片(B)を増幅した。更にプラスミドpMUTIN4(Microbiology. 144, 3097 (1998))を鋳型として、表2に示したemf2とemr2のプライマーセットを用いてエリスロマイシン(Em)耐性遺伝子を含む1.3kb断片(C)をPCRにより増幅した。次いで、得られた(A)(B)(C)3断片を混合して鋳型とし、表2に示したPVG-FW2とemr2のプライマーセットを用いたSOE-PCRを行うことによって、3断片を(B)(A)(C)の順になる様に結合させ、spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位がバチルス セレウス(Bacillus cereus)由来prsA遺伝子の上流に連結し、更にその下流にEm耐性遺伝子が結合した2.4kbのDNA断片(D)を得た。続いて枯草菌168株から抽出したゲノムDNAを鋳型として、表5に示したamyEfw2とamyE/PVG2-R、及びamyE/Em2-FとamyErv2のプライマーセットを用いてamyE遺伝子の5'側領域を含む1.0kb断片(E)、及びamyE遺伝子の3'側領域を含む1.0kb断片(F)をPCRにより増幅した。次いで、得られた(E)(F)(D)3断片を混合して鋳型とし、表5に示したamyEfw1とamyErv1のプライマーセットを用いたSOE-PCRを行うことによって、3断片を(E)(D)(F)の順になる様に結合させ、spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位の下流にprsA遺伝子が連結し、更にその下流にエリスロマイシン耐性遺伝子が結合した2.4kbのDNA断片がamyE遺伝子の中央に挿入された総塩基長4.4kbのDNA断片(G)を得た。得られた4.4kbのDNA断片(G)を用いてコンピテントセル法により枯草菌168株を形質転換し、エリスロマイシン(1μg/mL)とリンコマイシン(25μg/mL)を含むLB寒天培地上に生育したコロニーを形質転換体として分離した。
次いで、実施例1と同様の方法にて、prsAbc-K株のゲノム上よりsigX遺伝子をクロラムフェニコール耐性遺伝子にて置換したprsAbcKΔsigX株を構築した。
構築した上記prsAbc-K株及びprsAbcKΔsigX株について、実施例2と同様の方法によりアルカリアミラーゼ分泌生産評価を行った。対照として枯草菌168株とΔsigX株についても評価を行った。その結果、表6に示すようにprsAbc-K株にて168株を大きく上回る分泌生産が認められた。更にprsAbc-K株よりsigX遺伝子を欠失した菌株においては一層顕著な生産性向上が認められ、実施例3で見られたのと同様、バチルス セレウス(Bacillus cereus)由来のprsA遺伝子発現強化とsigX遺伝子欠失との組み合わせがアルカリアミラーゼ分泌生産量向上に対し、効果的に作用したものと考えられた。すなわち、枯草菌prsA遺伝子に相当する遺伝子を用いれば、枯草菌prsA遺伝子を用いた場合と同様の有効性が得られることが確認された。
Figure 0004915728
Figure 0004915728
SOE−PCRによる遺伝子欠失用DNA断片の調製、及び当該DNA断片を用いて標的遺伝子を欠失する(薬剤耐性遺伝子と置換)方法を模式的に示したものである。 SOE−PCRによるprsA発現強化株作成用DNA断片の調製方法を模式的に示したものである。 SOE-PCR法により調製した結合核酸断片を用いた遺伝子導入を模式的に示したものである。

Claims (7)

  1. 枯草菌spoVG遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を、枯草菌prsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子のゲノム上における上流に導入してなるか、或いは枯草菌spoVG遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の転写開始制御領域若しくは転写開始制御領域とリボソーム結合部位を枯草菌prsA遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子の上流に連結した遺伝子断片を微生物のゲノム上に導入し、且つ枯草菌のsigX遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子が欠失又は不活性化されたバチルス属(Bacillus)細菌に、目的のタンパク質又はポリペプチドをコードする遺伝子と、当該遺伝子の上流に結合された転写開始制御領域、翻訳開始制御領域及び分泌シグナル領域からなる3領域とを導入した組換え微生物であって、当該目的のタンパク質又はポリペプチドをコードする遺伝子の上流に結合された転写開始制御領域、翻訳開始制御領域及び分泌シグナル領域からなる3領域のうち、分泌シグナル領域がバチルス(Bacillus)属細菌のセルラーゼ遺伝子由来のものであり、転写開始制御領域及び翻訳開始制御領域が当該セルラーゼ遺伝子の上流0.6〜1kb領域由来のものである、組換え微生物。
  2. 枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域が配列番号3の塩基番号38〜210の塩基配列からなる領域であり、枯草菌spoVG遺伝子の転写開始制御領域とリボソーム結合部位が配列番号3の塩基番号38〜230の塩基配列からなる領域である、請求項記載の組換え微生物。
  3. バチルス(Bacillus)属細菌が枯草菌(Bacillus subtilis)である請求項1又は2記載の組換え微生物。
  4. sigX遺伝子に相当する遺伝子が、当該遺伝子と同じ機能を有し、且つ塩基配列において90%以上の同一性を有するバチルス属細菌由来の遺伝子である請求項1〜のいずれか1項記載の組換え微生物。
  5. prsA遺伝子に相当する遺伝子が、以下(1)〜(4)から選択される遺伝子である請求項1〜4のいずれか1項記載の組換え微生物。
    (1)配列番号1で示される塩基配列と90%以上の同一性を有する塩基配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
    (2)配列番号1で示される塩基配列と相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
    (3)配列番号2で示されるアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
    (4)配列番号2で示されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ枯草菌PrsAタンパク質と機能的に等価なタンパク質をコードするDNAからなる遺伝子。
  6. 目的のタンパク質又はポリペプチドをコードする遺伝子の上流に結合された転写開始制御領域、翻訳開始制御領域及び分泌シグナル領域からなる3領域が、配列番号6で示される塩基配列からなるセルラーゼ遺伝子の塩基番号1〜659の塩基配列、配列番号8で示される塩基配列からなるセルラーゼ遺伝子の塩基番号1〜696の塩基配列、又は当該塩基配列のいずれかと90%以上の同一性を有する塩基配列からなるDNA断片である請求項1〜のいずれか1項記載の組換え微生物。
  7. 請求項1〜のいずれか1項記載の組換え微生物を用いる目的のタンパク質又はポリペプチドの製造方法。
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