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JP4915110B2 - Icタグの着脱可能取付構造 - Google Patents

Icタグの着脱可能取付構造 Download PDF

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JP4915110B2
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Description

本発明は、非接触ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造に関する。
非接触ICタグは、RFID(Radio Frequency Identification) とも称され、個体の識別が可能な情報を保持するICチップを備え、この情報を無線通信によって非接触で読み取りできるようにされている。このようなICタグは、例えば、運送や流通、工場工程管理、荷物の取り扱い、施設の管理等の分野で利用される。
非接触ICタグを、取付対象物に取り付けして使用する場合、通常は粘着剤等により貼着することが行われる。紐で吊るしたり、ゴム輪で固定することも行われる。また例えば、特許文献1のように、コンクリートに穴を掘って埋め込みする方法も行われる。
しかし、取付対象物がパレット等の物流資材、道路、建造物、木造構築物、等である場合、長期間の使用に耐えるように固定的に取り付けするのには困難が伴う。道路面等に直接貼着するのでは、耐久性が不足であるしICタグも損傷し易い。頻繁な破損の都度、取り付け交換するのも煩わしい問題がある。パレット等の物流資材も、フォークリフト等により搬送されるので、慎重な扱いを期待することはできない。非接触ICタグ自体が破損した際、またはシステム変更等した際は容易に交換する方法が求められる。
そこで本発明は、ICタグが損傷を受け易い使用現場においてもICタグの保護機能を有し、かつ簡単に着脱できる構造を考究するものである。
当該技術に直接関連する先行技術を検出できないが、ICタグ取り付けをねじ構造(ボルト等)により行うことを記載するものに特許文献2がある。しかし、同文献1の図3、図5等に記載の無線用ICタグは、ボルトの頭部等にICタグを封止剤で封止した構造であって、ICタグ固定用構造体の中にさらに、ICタグ収容体をねじ込みする構成の本願のICタグの着脱可能取付構造とは相違している。
特開2005−273194号公報 特開2006−039991号公報
道路面やパレット等の物流資材、木造建造物等にICタグを着脱可能に取り付けする構造は、特別に提案されたものがない。そのため、従来からこれら対象物への取り付けは、手間と時間がかかることから敬遠され、ICタグの一層の利用促進の妨げとなっていた。 そこで、本願はICタグの慎重な取り扱いがされない使用現場においても、損傷したICタグの頻繁な取り付け交換をも迅速に行うことができる、ICタグの着脱可能取付構造を研究して、本発明の完成に至ったものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、(1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略円板状体であって、その側面外周にねじ溝が形成されたICタグ固定用構造体と、
からなり、前記ICタグ固定用構造体を当該ねじ溝により対象物にねじ結合して固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造、にある。
上記課題を解決する本発明の要旨の第2は、ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、(1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略逆円錐状または逆角錐状体であって、その脚部に、くぎ又はくさび状の鋭角な先端部を有するICタグ固定用構造体と、からなり、前記ICタグ固定用構造体の当該くぎ又はくさび状の鋭角な先端部により対象物に打ち込みして固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造、にある。
上記課題を解決する本発明の要旨の第3は、ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、(1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略円板状または角形板状体であって、その底面に複数のスパイクを有するICタグ固定用構造体と、からなり、前記ICタグ固定用構造体の当該複数のスパイクにより対象物に打ち込みして固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造、にある。
上記において、ICタグ収容体のICタグ収容部が、3気圧の加圧防水性能を有すれば、水浸環境でも使用することができる。また、ICタグ収容体のICタグがインサート成形により挿入されていれば、耐水性を高くできる。
さらに、ICタグ収容体の頭頂部平面にドライバー用溝が形成されていれば、ドライバーによりICタグ収容体を着脱でき、その頭頂部周囲が4乃至6角形の多角形に成形されていれば、ボックススパナ等でICタグ収容体を着脱できる。

上記において、ICタグ固定用構造体がプラスチック、金属、ガラスまたはセラミック製であれば、耐久性の高いものにできる。
本発明のICタグの着脱可能取付構造では、ICタグが挿入されたICタグ収納体が、ねじ型外形の脚部外周面にねじ溝を有し、ICタグ固定用構造体の受け型部に、ねじ結合できるので、ICタグの頻繁な交換に際しても簡単に着脱できる。
本発明のICタグの着脱可能取付構造(請求項1)では、ICタグ固定用構造体が略円板状体からなり、その側面外周にねじ溝が形成されているので、当該固定用構造体を、まず対象物にねじ結合して固定した後、ICタグ収納体を受け型部に嵌め込みしてICタグを装着できる。
本発明のICタグの着脱可能取付構造(請求項2)では、ICタグ固定用構造体が略逆円錐状体または逆角錐状体からなり、その脚部に、くぎ又はくさび状の鋭角な先端部を有するので、当該固定用構造体の先端部を、まず対象物に打ち込みして固定した後、ICタグ収納体を受け型部に嵌め込みしてICタグを装着できる。
本発明のICタグの着脱可能取付構造(請求項3)では、ICタグ固定用構造体が略円板状または角形板状体からなり、その底面に複数のスパイクを有するので、当該固定用構造体のスパイクを、まず対象物に打ち込みして固定した後、ICタグ収納体を受け型部に嵌め込みしてICタグを装着できる。
本発明は、非接触ICタグを着脱交換して使用する場面において、ICタグの保護機能を有するとともに、着脱の容易性が考慮され、かつ読み取り書き込み自体も自在にするICタグの着脱可能取付構造に関する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態をさらに詳しく説明する。
図1は、本発明のICタグの着脱可能取付構造の第1実施形態を示す断面図、図2は、同第2実施形態を示す断面図、図3は、同第3実施形態を示す断面図、図4は、非接触ICタグの形態を示す図、図5は、収容体の表面形状を示す図、である。
ただし、本発明は、図示する実施形態に限定されるものではない。
図1は、第1実施形態を示す断面図であって、図1(A)は収納体、図1(B)はICタグ固定用構造体、図1(C)は収納体を固定用構造体に嵌め込みした状態を示す。
図1(A)のように、収納体10は、拡大した平面な頭部11を有し、頭部11を除く脚部12の外周面には、ねじ溝10nを有し全体の形状がねじ型外形からなっている。
当該ねじ型外形の頭部11部分には、頭頂部11t平面に平行になるように、非接触ICタグ1が挿入されている。したがって、ICタグ1自体も平面状のものを使用する。
挿入方法はインサート成形によるのが加圧防水性能を高くでき、強度も高くできる。この場合、ICタグが破損した場合はインサート成形体自体を交換する。強度は低下するが、収納体10に差し込み口(不図示)を設けて、ICタグ1を当該差し込み口から挿入する方法であってもよい。外圧がかからない場合は、差し込み方法でも十分である。
図1(B)のように、ICタグ固定用構造体20は略円板状体になっていて、ねじ型外形の収納体10を納める受け型部21を有している。受け型部21は内周側面にねじ溝21nを有し、収納体10をねじ結合して嵌め込みするようにされている。また、ICタグ固定用構造体20の側面外周にも、ねじ溝20nを有し、装着する対象物のねじ溝に、ねじ結合するようにされている。
図1(C)は収納体10を、固定用構造体20の受け型部21に嵌め込みした状態である。固定用構造体20のさらに外側は道路面等の取付対象物30である。
収納体10は、その頭頂部平面10tが固定用構造体20の頭頂部20tと、ほぼ均一な平面になるように嵌め込みされる。非接触ICタグ1が平面状のものであって、ICタグ固定用構造体20の表面から、リーダライタと交信するので、固定用構造体20が金属からなる場合は、ICタグ1のアンテナに、あまり(10mm程度以内に)接近しないことが好ましい。金属により電磁波が吸収され、アンテナ性能が低下するからである。
ICタグ固定用構造体20が、側面外周にねじ溝20nを有するので、その全体形状は円板状形態になり易い。ただし、高さHを制限するものではなく、道路等であって深く埋設することが制限されない場合は、高さHを大きくした方が安定する。ICタグ固定用構造体20を略円板状体と表現するのは、このように目的によって深く埋め込みする場合は、円柱状となる場合もあるからである。
収納体10を固定用構造体20の受け型部21に嵌め込みした状態で、緩みが生じず、強固に結合した状態を維持するのが好ましい。したがって、図示してないが、ピン装置やビス止め等により両者間を固定することも好ましい。図1の場合、収納体10の頭頂部11tにドライバー用溝13が設けられており、収納体10を取り出す場合は、当該ドライバー用溝13によりねじ結合を解除して取り出しする。
取付対象物30にも、ねじ溝があっても良いが、道路等のアスフォルト面は特別にねじ溝を形成しなくても、ねじ溝形状に沿った形状が形成され、時間を経過しなければ、固定用構造体20を取り出してから、再度、ねじ結合することが可能である。通常は、収納体10のみを取り出して、新しいICタグ収納体10に交換することで目的を達成するので、固定用構造体20自体を取り出す必要はあまり生じない。
取付対象物30には、未硬化状態の水平なセメント面も含まれる。この場合は、セメント中に埋設した後、完全に硬化する直前に固定用構造体20のねじ結合を解いて、取り出す操作を行えば、取付対象物30に、ねじ溝を転写することもできる。
図2は、第2実施形態を示す断面図であって、図2(A)は収納体、図2(B)はICタグ固定用構造体、図2(C)は収納体を固定用構造体に嵌め込みした状態を示す。
収納体10自体は、第1実施形態と同一であって、拡大した平面な頭部11を有し、頭部11を除く下半部の脚部12の外周面には、ねじ溝10nを有し、全体の形状がねじ型外形からなっている。ねじ型外形の頭部11部分には、頭頂部11t平面に平行になるように、非接触ICタグ1が挿入されているのも同一である。
第2実施形態の特徴は、固定用構造体20が略逆円錐状または逆角錐状体であって、くぎ又はくさび状の鋭角な先端部25を有していることにある。固定用構造体20を略逆円錐状または逆角錐状体と表現するのは、外表面側が円形または四角形等であって大きな面積を有し、埋め込みする脚側が細くなっていればよいからである。鋭角な先端部25は平くさび状でも良いので、見る方向によっては先端が錐状になっていない場合もある。
第2実施形態の場合は、固定用構造体20の頭頂部20tをハンマーや木槌等で叩き、当該鋭角な先端部25により、取付対象物30に打ち込みする。取付対象物30が木材や土面、道路面であって傷が付いても構わない場合には、当該形状を使用し易い。ICタグ固定用構造体20は、ハンマー等で叩くことになるので、金属(鉄、鋼鉄、ステンレス、真鍮等)や強靱なセラミック等の材質からなることが好ましい。
前記のように、未硬化状態の水平なセメント面に埋設してもよい。
図2(C)において、固定用構造体20と収納体10の間に、隙間19があるのはボックススパナ等を挿入するためである。すなわち、図2の収納体10はドライバー用溝13を持たず、ねじ型外形の頭部11部分の平面視外形は4乃至6角形の多角型に成形されている。従って、当該角形部分の形状に一致するボックススパナをあてがって回転し、収納体10を着脱できるようにされている。
図3は、第3実施形態を示す断面図であって、図3(A)は収納体、図3(B)はICタグ固定用構造体、図3(C)は収納体を固定用構造体に嵌め込みした状態を示す。
収納体10自体は、第1実施形態と同一であって、拡大した平面な頭部11を有し、頭部11を除く下半部の脚部側面外周には、ねじ溝10nを有し、全体の形状がねじ型外形からなっている。ねじ型外形の頭部11部分には、頭頂部11t平面に平行になるように、非接触ICタグ1が挿入されているのも同一である。
第3実施形態の特徴は、固定用構造体20が略円板状または角形板状体になっていて、底面26に複数のスパイク27を有することにある。ただし、受け型部21は、第1実施形態、第2実施形態と同様に平面視円形に形成する。第3実施形態の場合も固定用構造体の基体20の頭頂部20tをハンマーや木槌等で叩き、当該複数のスパイク27により、対象物30に打ち込みするものである。ただし、第2実施形態のように対象物30に深く埋め込みする必要はないので、対象物30をあまり傷付けしない利点がある。
複数のスパイク27は、固定用構造体20の底面外周に沿って、3〜10個取り付けすれば十分である。第3実施形態で、固定用構造体20を略円板状または角形板状体と表現するのは、対象物30の平面に対して構造体20が直角に屹立しないよう、截頭円錐状体等にする場合もあるからである。
第3実施形態の場合の取付対象物30は、木材製品や木造構築物、樹木等となる。アスファルト等の道路面にも装着できるが、スパイク27から上側の固定用構造体20部分は、路面から突出することになるので、車両等の走行域に使用するのは困難である。
第2実施形態の場合よりも浅く打ち込みするので、装着や取り外しが容易な利点はある。第3実施形態の場合も、固定用構造体20の頭頂部20tををハンマー等で叩くことになるので、やはり金属(鉄、鋼鉄、ステンレス、真鍮等)や強靱なセラミック等の材質からなることが好ましい。
このように対象物に装着されたICタグ1は、例えば、道路面に装着した場合は、車両に道路案内等の情報を提供することができ、また、歩行者に道案内や観光案内をすることもできる。交通量調査にも便利である。屋外の木造構築物や看板、杭等に打ち込みして、公園や山岳コースの案内、あるいは広告宣伝等に使用することもできる。
また、パレット等の物流資材では、パレット間の衝突や積載物やフォークリフトのフォーク等との接触が頻繁に生じICタグも破損し易いが、破損してもICタグ収納体10を交換すればよく、交換に手間を要しないという利便性があるものである。
本発明のICタグの着脱可能取付構造は、ICタグ収納体10のICタグ収容部が、常温(25°C)で、3気圧の耐水圧試験に耐えることが好ましい。水中20メートルで使用すれば、3気圧の圧力を受けることになる。そのような使用方法は通常は想定できないが、ICタグ1の着脱可能取付構造が水溜まりの路面に装着され、その上を車両が通過する場合には、3気圧以上の圧力を受けることになる。その場合には、ICタグ1部分に水が浸入する危険性が大きいからである。屋外に装着した場合にも、雨天の強風時にはかなりの圧力を受けることになる。非接触ICタグ1は、表裏面がプラスチックフィルムからなるので、水が浸入しても直ちに機能を失うことはないが、水浸状態で長期間使用すれば表裏フィルム間が剥離して、アンテナが短絡することも考えられる。
耐水圧試験は、防水時計の規格(JISB7021−1989)の加圧防水性試験に準じて、ICタグ収納体10単体について、水中加圧で、3気圧、5分間の加圧防水試験を行い、取り出した非接触ICタグ1に水滴の付着がないことを視覚で確認することにより行うことができる。
上記加圧防水性試験の結果、ICタグ収納体10のインサート成形品では、一般に上記試験により浸水は生じないことが認められた。ただし、ICタグ収納体10に非接触ICタグ1を差し込みする挿入口を設けて差し込みする場合は、試作の範囲では、どのような機密構造にしても、上記試験に耐えるものは得られなかった。
図4は、非接触ICタグ1の形態を示す図である。非接触ICタグ1は、例えば13.56MHzの周波数帯域を用いた電磁誘導方式のものであり、図4(B)に示すように、全体的にカード状に形成され、インレット1A、表裏の保護フィルム4を備えている。
インレット1Aは、図4(A)のように、インレット基材5、アンテナ2、ICチップ3を備えている。インレット基材5は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料を用いて上方から見た平面形状が、略長方形であるシート状に形成されている。なお、インレット1Aとは、表裏の保護フィルム4間の挿入体をいうが、非接触ICタグ1では、基材5のアンテナ2にICチップ3を装着した、シート状態のものを意味する。
アンテナ2は、インレット基材5の一方の面部の外周縁部に渦巻状に形成されたコイル状アンテナである。このアンテナ2は、例えば、銅やアルミなどのエッチング加工により、あるいは導電性を有するインクを使用した印刷によって形成される。
ICチップ3は、インレット基材5のアンテナ2が形成された面部の、アンテナ2の両端部が近接するように形成された両端子に装着されている。表面側保護フィルム4には、図4(B)のように、ICタグ1の識別を可能にするバーコード6による固有番号等の情報を保持していてもよいが、必須ではない。図4(C)は、ICタグ1が収納体10にインサート成形で埋め込まれた状態を示している。埋め込みの他に各種の挿入方法を採用してもよい。図4では、コイル状アンテナ2のICタグ1が図示されているが、UHF帯用のダイポールアンテナであってもよいものである。
収納体10は、透光性を有しているのが好ましい。本明細書において「透光性」を有するとは、光を通過させる機能を有するという意味である。この収納体10は、いわゆる透明樹脂成形体であって略透明になっているのが好ましい。ICタグ1を取り付けした状態において、通常の照明条件下で、外部からICタグ1表面の表示等を視認できるようにされているのが好ましいからである。
図5は、収納体の表面形状を示す図である。収納体10の表面には、マイナスやプラスのドライバで取り外し易いように、小型の収納体10では「+」(A)、または「−」形状(B)のドライバー用溝13を有している。着脱用の器具と嵌合する2個乃至4個の凹孔14を形成するのも好ましい。(C)の場合は、4個の凹孔14であるが、2個(D)でも同様である。収納体10の頭部11は、直径50mm程度以上になるので、市販のドライバーとは異なる特製の大型器具が必要となる。また前記のように、収納体10の頭部の形状を、四角形(E)にしたり、六角形(F)にすることもできる。この場合も、特大のボックススパナ等を用いることになる。
<固定用構造体の製造方法と材質について>
固定用構造体20は各種の方法で製造できる。熱可塑性樹脂のポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、液晶ポリマー、ABS樹脂により射出成形してもよく、熱硬化性樹脂を成形型を用いて成形するものでもよい。p−ヒドロキシ安息香酸とPETからなる液晶ポリエステル(LCP)、p−ヒドロキシ安息香酸とテレフタル酸、4,4’−ジヒドロキシビフェニルからなるLCP(液晶ポリマー)等も耐熱性、耐久性の高い材料として好ましく使用できる。磁器等のセラミックを焼成して成形するものでもよい。
ガラスによる成形品は透明性が得られ意匠性の優れたものにできるが、耐久性が要求される用途には不向きである。重歩行面や車道に用いるような高度の耐久性が必要な場合は、金属材料(鉄、鋼鉄、ステンレス、真鍮等)を用いて研削し、あるいはプレス成形し、鋳型によりまたはダイカスト成形して製造することができる。
<収納体の製造方法と材質について>
収納体10は、例えば、透明なポリプロピレン樹脂を使用した射出成形によって、ねじ型外形に形成した成形品である。ICタグ1をインサート成形により密閉状態に収容する場合は、例えば、3気圧の防水性能を備えさせられる。ねじ溝も同時に成形できる。
ただし、ポリプロピレン樹脂に限らず、他の樹脂、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル、アクリル系樹脂等も使用できる。ポリエステル等の熱硬化性樹脂または常温硬化性樹脂により成形したものでもよい。
なお、非接触ICタグの汎用樹脂に対するインサート成型については、例えば特開2002−355847号公報に記載されている。
非接触ICタグ1として、周波数13.56MHzの電磁誘導方式のものであって、矩形状のアンテナコイルの外形が、45mm×76mmのものを使用した。インレット基材は、厚み50μmのPETフィルムであり、アンテナ2にICチップ3を装着した後、その表裏をさらに、厚み28μmのPETフィルムでラミネートしたものを使用した。この非接触ICタグ1を、以下のようにインサート成形して使用した。
収納体10を透光性を有する透明なポリプロピレン樹脂を使用し、射出成形により製造した。収容体10は、ICタグ1が挿入される頭部11の直径が110mmの円板状となるようにし、頭部11の厚みdが30mmになるようにした。ねじ溝10nの形成される脚部12は、直径が70mm、長さは40mmとなるようにした。
なお、非接触ICタグ1は頭頂部11tから15mmの位置に頭頂部11t平面と平行平面になるようにインサート成形した(図1参照)。このものは、前記加圧防水性試験を満足するものであった。
固定用構造体20も透明なポリプロピレン樹脂を使用し射出成形により製造した。受け型部21は、上記収容体10を納める大きさとし、周囲にねじ溝21を設けた。
固定用構造体20の外形は、直径150mmの円板状となるようにし、外周囲にねじ溝20nを形成した。高さHは、100mmとなるようにした。
上記収納体10を固定用構造体20の受け型部21にねじ込みしてから、アスファルト面と平面になるように埋設した。このICタグ着脱可能取付構造の外表面からICタグリーダライタにより読み取りして、支障なく読み取り書き込みできることが確認できた。
本発明のICタグの着脱可能取付構造の第1実施形態を示す図である。 同第2実施形態を示す図である。 同第3実施形態を示す図である。 非接触ICタグの形態を示す図である。 収容体の表面形状を示す図である。
符号の説明
1 非接触ICタグ
2 アンテナ
3 ICチップ
4 保護フィルム
5 インレット基材
10 収納体
11 頭部
12 脚部
13 ドライバー用溝
20 ICタグ固定用構造体
21 受け型部
25 先端部
26 底面
27 スパイク
30 対象物

Claims (8)

  1. ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、
    (1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略円板状体であって、その側面外周にねじ溝が形成されたICタグ固定用構造体と、
    からなり、前記ICタグ固定用構造体を当該ねじ溝により対象物にねじ結合して固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造。
  2. ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、
    (1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略逆円錐状または逆角錐状体であって、その脚部に、くぎ又はくさび状の鋭角な先端部を有するICタグ固定用構造体と、からなり、前記ICタグ固定用構造体の当該くぎ又はくさび状の鋭角な先端部により対象物に打ち込みして固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造。
  3. ICタグを対象物に着脱可能に取り付けするICタグの取付構造であって、
    (1)拡大した平面な頭部を有し脚部外周面にねじ溝を有するねじ型外形からなり、当該ねじ型外形の頭部に平面状のICタグが、外部からICタグの表示を視認できるように、頭頂部平面に平行に挿入されている透明樹脂成形体であるICタグ収納体と、(2)前記ICタグ収納体のねじ型外形をねじ結合して収める受け型部を有する略円板状または角形板状体であって、その底面に複数のスパイクを有するICタグ固定用構造体と、からなり、前記ICタグ固定用構造体の当該複数のスパイクにより対象物に打ち込みして固定することを特徴とするICタグの着脱可能取付構造。
  4. ICタグ収容体のICタグ収容部が、3気圧の加圧防水性能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載のICタグの着脱可能取付構造。
  5. ICタグ収容体のICタグがインサート成形により挿入されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載のICタグの着脱可能取付構造。
  6. ICタグ収容体の頭頂部平面に、ドライバー用溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載のICタグの着脱可能取付構造。
  7. ICタグ収容体の頭頂部周囲が、4乃至6角形の多角形に成形されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載のICタグの着脱可能取付構造。
  8. ICタグ固定用構造体がプラスチック、金属、ガラスまたはセラミック製であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項記載のICタグの着脱可能取付構造。
JP2006065050A 2006-03-10 2006-03-10 Icタグの着脱可能取付構造 Expired - Fee Related JP4915110B2 (ja)

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