JP4912029B2 - 靴 - Google Patents
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Description
このように履き口部の開口が踵側に広げられているので、幼児等にとって履きやすい靴となっている。
また、把持片及び/または前記踵部の外側には、把持片の折り返し状態を維持するための折り返し固定部が形成されているので、この固定部で把持片の折り返し状態を維持させることができるので、幼児等が履き易いように履き口部の開口を広げた状態に確実に維持させることができる。
また、前記履き口部の踵側には、柔軟な材質が配置されているので、幼児等の踵に当接する部分が柔軟な材質でなり、靴を履く際に、幼児等に不快感を与えることがない構成となっている。
また、履き口部の踵側から上方に向かって突出して配置可能な把持片が形成されている。このため、介助者等が幼児等に靴を履かせる際に、この把持片を把持して靴べらの機能を発揮させることで、幼児等に靴を履かせ易い構成ともなっている。
このため、幼児等が自ら靴を履いたり脱いだりするときは、把持片を拡開状態固定部で固定することで、幼児等が自ら履きやすく且つ脱ぎやすい靴となる。
一方、母親等の介助者が履かせる場合等においては、把持片を足保持状態固定部に固定することで、幼児等の足は、靴によって、しっかりホールドされ、歩行し易い靴となる。
したがって、履き口部の開口を、幼児等の足の大きさや歩行の発達状態、自ら履くことができるか等の成長段階等に合致させるべく調整することができる。
したがって、履き口部の開口を踵側に広げる程度を調整したときも、その開口の広がり程度が変更せず、所望の大きさで維持させることができる。
また、踵部のカウンター部の近傍に把持片が固定されることで踵部自体の剛性がさらに高まり、幼児等が履く際に無理に履いても踵部がつぶれ難い等、履きやすい靴となる。
このため、幼児等が靴を履く際には、その足の踵が足案内面に案内されてアッパー本体内に導かれるので、履きやすい靴となる。
また、靴を履いて歩行するときは、幼児等の足の踵が靴から出る方向に移動すると抵抗が生じるため、足の踵を靴内に確実に保持(ホールド)させることができる構成となっている。したがって、例え把持片が折り返され、履き口部の開口が踵側に広げられた状態のまま幼児等が歩行をしても、脱げにくい靴となっている。
したがって、幼児等にとって履きやすく且つ脱ぎやすい靴となっている。
したがって、幼児等が履き口部から足を入れる際、足が履き口部の踵側を踏むように足を挿入しても、靴の踵側が踵によって潰れ難い構成となっている。
また、幼児等が靴を履いたときは、踵保持部が爪先側に突出するように形成されるので、踵保持部によって歩行時でも足が靴に保持されやすい構成となっている。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すような幼児用靴100は、例えば1才6ヶ月乃至3才程度の幼児のための靴である。この時期になると幼児も歩行が上手になり始め、自分で走ったりするだけに止まらず、自分自身で靴を履きたがる時期となっている。
また、幼児用靴100のアッパー本体部120には、幼児の足を挿入するための履き口部140を有している。
この履き口部140の踵側には、幼児等の介助者である保護者等が操作する把持片150が形成されている。この把持片150は、図1に示すように踵部130の外側に向かって折り返し可能な構成となっている。
また、把持片150の内面側には、把持片150が折り返し状態(図1等参照)を維持するための把持片150側の折り返し固定部である例えば、把持片面ファスナー160が形成されている。なお、この把持片面ファスナー160は雌部材とされている。
また、図2に示すように、踵部130の外面側、すなわちアッパー本体部120の踵側外面(幼児用靴100における後端側外面)には、把持片面ファスナー150に対応する踵部の外側の折り返し固定部である踵部面ファスナー161が形成されている。なお、この踵部面ファスナー161は雄部材とされている。
そして、把持片150が折り返される方向である図2の矢印Y方向において、把持片面ファスナー160が踵部面ファスナー161より大きく形成されている。つまり、把持片150は履き口部140から突出する方向が長手方向となるよう構成されており、把持片面ファスナー160は、少なくとも把持片150の長手方向に渡って配置されることで、その面積が大きくなるよう形成されている。なお、把持片面ファスナー160よりも、踵部面ファスナー161の面積を大きくなるよう形成してもよい。
図3は、図2の把持片150の把持片面ファスナー160の拡開状態固定部160aを踵部面ファスナー161と係合させた状態を示す概略図である。
図3では、把持片150を折り返して、矢印Y方向の下側に深く固定するため、履き口部140が図1より踵側、すなわち幼児用靴100の後端側(矢印X方向)に広がる構成となっている。
このため、図3に示すように把持片150を、その拡開状態固定部160aで固定すると、図1の履き口突出部141が図3のX方向に向かって倒れる、すなわち把持片150に上下方向であるY方向に引っ張られることで、延出された履口突出部141の基部が強く屈曲させられて、X方向とY方向との中間となる斜め下方向に変形させられるので、履き口部140の開口をより大きく開いた構成とすることができる。
しかも、足保持状態固定部160bで係合した状態では、拡開状態固定部160aの領域が僅かに浮き上がるため、把持片150の取り外しが容易となり、例えば母親等の介助者が靴を履かせたり脱がせたりする際や、幼児が自ら把持部150を操作して履く際には、把持部150を掴んで履けるため、履きやすい。
このため、履きやすいにもかかわらず、靴の中に挿入された足が靴によって、しっかりホールドされ、歩行し易い状態となる。
このとき、特に履き口突出部141が形成されているので、より大きな開口の形成が可能となっている。
一方、例えば介助者等が脱がしたり履かしたりして使用するときは、把持片150を足保持状態固定部160bで足保持状態に固定することで、履き口部140の開口を大きく広げることなく、幼児等の足をホールドすることができ、履きやすいだけでなく、幼児にとって歩行しやすい幼児等靴100となる。
以上のように、把持片150の固定位置を変えることで、履き易く且つ脱ぎ易いと共に、歩行中に足をしっかり保持(ホールド)する幼児用靴100を提供することが可能となっている。
すなわち、従来は、履きやすくするため、履き口部の開口を大きく形成すると、歩行中の幼児用靴による足の保持(ホールド)が不十分となる等の問題があったが、本実施の形態では、このような相反する問題を簡易な構成で解決している。
したがって、把持片面ファスナー160と踵部面ファスナー161との係合位置を調整することで、図3の履き口部140の開口の大きさを履く使用者の状況に応じて選択する事ができる構成となっている。
このため、履き口部140の開口を利用者である個々の幼児等の足の大きさや発達状況等に合致させるべく容易に調整することできる。
なお、本実施の形態と異なり、本実施の形態の踵部面ファスナー161と把持片面ファスナー160に相当する部分の大きさが略同等とされても良い。この場合は、双方の相対位置をずらして、即ち、踵部面ファスナー161に対する把持片面ファスナー160の位置をずらして固定することで、本実施の形態と同様の機能を発揮する。
図4に示すように、履き口部140の踵側内側には履き口裏地170が配置されている。この履き口裏地170が、足を挿入させやすい足案内面とされ、この足案内面では、足を案内すると共に、足を靴から抜くときに足に抵抗が生じる構成となっている。
具体的には、この履き口裏地170の表面には、一方向(靴の下から上に向かう方向)に摩擦が生じやすいように、例えば、毛の方向性が規定された起毛材等の方向性を有する材料によって摩擦面が形成されている。
すなわち、幼児等が幼児用靴100を履くとき、図4の履き口裏地170の表面に足の踵が当接すると、足は起毛されている摩擦面の摩擦が生じず、逆に足が入る方向に促して移動させるので、円滑に足を幼児用靴100内に挿入することができる。
一方、幼児等が幼児用靴100を履いて歩行する時に、足の踵が履き口部140から出る方向に移動しても、今度は摩擦面による摩擦抵抗が生じ易いので、踵に抵抗が生じ、足の踵を幼児用靴100に確実に保持(ホールド)させることができる構成となっている。
しかも、摩擦面である履き口裏地170は、履き口突出部141の上端まで配置されているため、履き口部140の開口を拡げた場合、履き口裏地170が外部に露出するよう上面にまで配置されるため、足を爪先から挿入しても踵が履き口裏地170に必ず当接するので、踵が履き口140の内側に入り込むよう促されることになり、履きやすい。
従って、幼児用靴100を幼児が履く際に、足の踵が履き口部140の踵側に当接しても、履き口内側スポンジ171等によって幼児に不快感を与えない構成となっている。
また、図4の踵部130側には、接地面となる表面に靴底部110が形成されている。靴底部110は、ゴムから成るゴム層となっている。また、靴底部110の上には踵クッション178が形成され、これは、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)からなるEVA層となっている。なお、これらを一体に形成してもよいのはもちろんである。
靴底部110から踵側のアッパー本体120の踵側までの踵部130の内側(内層)には、踵表地179を介して、剛性を高めるためのカウンター部である例えば、踵カウンター180が配置されている。なお、踵表地179上には、図示しない中敷が配置される。
したがって、図4の把持片面ファスナー160を踵部面ファスナー161と係合させ、把持片150を踵部130に固定する際、踵カウンター180により、その固定が強固な状態で維持されることになる。このため、上述のように図3の履き口部140の開口を広げる際に、その開口の大きさを把持片150の固定位置で調整したときも、その開口の広がり程度が変更せず、所望の大きさに維持させることができる。
また、踵カウンター180の近傍に把持片150が把持片面ファスナー160等を介して固定されることで、把持片芯地175等により把持片150の剛性も高いこともあって、踵部130全体の剛性がさらに高まり、幼児等が履きやすい幼児用靴100となる。
また、図1に示すように、幼児用靴100には、挿入された幼児等の足の甲を押さえる舌状当接部190が形成されている。そして、この舌状当接部190を押さえるように第1ベルト部191と第2ベルト部192が配置されている。
第1ベルト部191は第2ベルト部192より太く形成され、相互に略平行に配置されている。そして、第1ベルト部191は、アッパー本体120の外足側で面ファスナー等の係合手段によって着脱されるよう構成され、第2ベルト部192は、逆にアッパー本体120の内足側で面ファスナー等の係合手段によって着脱されるよう構成されているため、調整しつつ左右のバランスよく足を保持できるよう形成されている。
また、第1ベルト部191の略中間には、図1に示すように、その内側にベルト面ファスナー191aが形成され、このベルト面ファスナー191aに対応して舌状当接部190の表面には、図示しない当接部面ファスナーが形成されている。
このため、ベルト面ファスナー191aと当接部面ファスナーが係合することで、第1ベルト部191が舌状当接部190の移動を制御する構成となっている。
図5は、本発明の第1の参考例に係る幼児用靴を示す概略図である。図5に示すように、本参考例では、上述の実施の形態と異なり、舌状当接部290とベルト部291が一体的に形成されている。このため、ベルト部291をアッパー本体部220に対して面ファスナー等で固定することで、容易且つ正確に舌状当接部290を足に対して配置することが可能な構成となっている。
また、本参考例でも履き口部240、踵カウンター280、踵部230、靴底部210等が、実施の形態と同様に配置されている。
これに対して、本参考例では、実施の形態と比べ、把持片150の構成が異なる。すなわち、履き口突出部241から延出され、履き口240から突出して形成された突片250は、折り返され、履き口240を拡げるよう変形された状態で、その先端250a側が、踵部230の外面に当接する位置で、直接、縫合や接着され固定されている。
つまり、実施の形態とは異なり、拡開状態固定部160aを踵部面ファスナー161に係合させた状態の位置、すなわち、履き口部240を拡げた状態で突片250を踵部230の外面で固定しているため、突片250は着脱できない構成とされている。
そのため、状況に応じて履き口の状態を選択するのではなく、履き口部240が拡げられた状態で固定されているため、幼児等が自ら脱ぎ履きする行為を行いやすい。
なお、本変形例では突片250の先端250aのみを縫合することで、突片250の両側縁が開口となり、脱ぎ履きする際のツマミと機能するよう構成しているが、突片250全体をアッパー本体220の踵側外面に固定しても構わない。
図6は、本発明の第2の参考例に係る幼児用靴300を示す概略斜視図であり、図7は、図6のD−D‘線概略端面図である。
本参考例の多くの構成は、上述の実施の形態や第1の参考例に係る幼児用靴100、200の構成と共通するため、共通する構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本参考例の幼児用靴300は、上述の第1の参考例の幼児用靴200と同様に舌状当接部とベルト部が一体となっているベルト一体型舌状当接部390となっている。
しかし、上述の幼児用靴200と異なり、ベルト一体型舌状当接部390の舌状当接部390bから一方向に延伸されたベルト部390aの固定用面ファスナー391は、幼児用靴300の内足側(内甲側)にのみ形成され、外足側(外甲側)には形成されていない構成となっている。
つまり、ベルト一体型舌状当接部390の外足側は、アッパー本体部320と一体に形成され、アッパー本体部320に対して固定されている。
幼児等が靴を着脱する様子を観察した発明者は、幼児が靴の外足側ではなくて内足側を見て靴を着脱する事実を発見した。つまり、靴を着脱するとき、幼児は股を開いて操作するため靴の内足側を見ることになる。
このような習性のある幼児に対して靴の外足側に舌状当接部等の着脱用の面ファスナーを配置すると、幼児は面ファスナーのある側を、自分が見やすい内側になるようにして、靴を履くことになる。
すると、幼児が靴を左右反対に履くことになる。幼児が靴を左右反対に履くことは、以前よりよく見られたが、その原因は、このような習性にあることがわかった。
また、手の動きという意味でも、この時期の幼児は靴と同じ側の手でベルトを操作しようとする傾向があるが(靴の右足側は右手、左足側は左手)、このように操作する場合、手首を内側から外側に移動させる動き(回外)の方が操作を行い易い。これに対して、従来の靴では、ベルトの着脱が逆の回内の動き(外側から内側)となってしまうため力がいれづらい。
さらに、従来の靴では、靴を履くために、舌状当接部等を開くと、ベルトが内足側に向かって開く構造となっているため、開いた状態のベルトの端部を靴と同じ側の手(右足側を右手等)で操作すると、その手が内足側に位置し、手が足と交差する位置になってしまい、足の挿入を妨げるという問題があった。
この点、本参考例の形態では、ベルト一体型舌状当接部390は、外足側に向かって開き、開いた状態では手が足の外側に位置するため、足を挿入する動きを妨げることがない。
そこで、本参考例では、図6に示すように、ベルト一体型舌状当接部390の固定用面ファスナー391を幼児用靴300の内足側のみに配置することで、幼児が幼児用靴300を履きやすい構成としている。
また、このように配置することで、幼児が幼児用靴300を左右反対に履くことを未然に防止できることになる。
起毛層334は、具体的には、履き口部踵側341の内面側の下部(インソール342との接合部)から、履き口部踵側341の外面側の上部領域341bに亘って、履き口部340の踵側の幅と同じとなるよう、起毛層端部334aの幅で配置されている。
なお、起毛層334を履き口部踵側341の内側における略中央領域まで配置する構成としてもよい。
また、本参考例では、起毛層334の上部領域341bを縫製する際に、履き口部踵側341を僅かに外方に変形させながら縫製することで、履き口部340が開いた状態となって履き易いように形成している。なお、履き口部340を変形させずに起毛層334だけを配置するよう構成してもよい。
この起毛層334は、例えば主生地の表面から多数の繊維が延伸されている起毛布であって、別珍等のパイル組織等により形成されている。
そして、この起毛層334は、一定の角度を持って一方向に起毛するよう配置されており、履き口部踵側341の内面における上方から下方に向かって毛が傾くよう配置されている。そして、幼児が、幼児用靴300を脱ぐ際に、幼児の足に摩擦抵抗が生じやすい摩擦面を構成している。
一方、この起毛層334は、幼児が幼児用靴300を履く際には、摩擦抵抗面とならず、逆に、履き口部踵側341上面に踵を当接させると、踵が履き口340内に向かって案内される案内面となっており、幼児の足を幼児用靴300内部に導く働きを発揮する構成となっている。したがって、起毛層334は、一方向に摩擦抵抗が生じやすく、他方向には案内できるという方向性を有する材料によって摩擦面とされた足案内面の一例となっている。
また、幼児が、幼児用靴300を履いて歩行するときは、幼児の足の踵が靴から出る方向に移動すると、起毛層334で抵抗が生じるようになっているので、幼児の足の踵を幼児用靴300内に確実に保持(ホールド)させることができる構成となっている。したがって、幼児が歩行中、脱げにくい幼児用靴300となっている。
そして、踵保持部341aは、柔軟な材質からなるクッション層である例えば、踵クッション344を有している。踵クッション344は、例えば、比較的厚みがあって足の形状にフィットするよう、スポンジ状や綿が収容された袋状とされている。
また、踵保持部341aには、弾性を有しながらも、踵クッション344より剛性が高く、コシがある形状保持層333が配置されており、形状保持層333は、例えば、発泡エラストマーによるスポンジやEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)樹脂等から形成されている。
この形状保持層333は、踵保持部341a内で生地の伸びを抑えるための不織布343と一体に積層された、上下方向に延びる芯材層333aと、踵保持部341aの周面に沿って起毛層334の内側に積層されて、当接する足や踵保持部341aを保護する外周層333bから形成されている。
なお、形状保持層333には、必ずしも芯材層333a、外周層333bの両方が形成される必要はなく、踵保持部341aの形状保持が可能であれば、どちらか一方であってもよく、また、カウンター380と同様に硬質材料を使用してもよい。
踵保持部341aは、この他に、柔軟で通気性を有する表地となるメッシュ生地342や外部からの衝撃を和らげる外側クッション345等を有している。
したがって、幼児が幼児用靴300を履く際に、履き口部340から足を入れる際、足の踵が履き口部踵側341を踏んでも、履き口部踵側341が潰れ難く、起毛層334による足の案内とあいまって、例えベルト一体型舌状当接部390の操作が上手くできなくても、幼児が自ら履き易い構成となっている。
また、幼児が靴を履いた後は、図7の踵保持部341aが爪先側(図7の左側)に突出するように形成されているので、幼児の足の踵が踵保持部341aによって保持され、起毛層334による足への摩擦抵抗とあいまって、脱げ難い構成となっている。
また、図6の靴底部310には、図7に示すように、靴底生地311、靴底クッション312及びソール313が配置されている。
さらに、靴底部310に上方には、図7に示すように、着脱可能にインソール342が配置される構成ともなっている。
同様に、舌状当接部190の保持も、面ファスナーを使用した第1ベルト部191,第2ベルト部192ではなく、所謂バックルを使用したベルトや、靴紐を使用したものであってもよい。
また、把持片150内面に繰り返して接着可能な接着剤を配置し、折り返し固定部が一方のみに形成されている場合でも、実施の形態と同様に履き口140の大きさを調整できるよう構成してもよく、通常の接着剤を使用し、第1の参考例と同様に履き口240を拡げた状態で維持できるよう構成してもよい。
さらに、例えば、アッパー本体120は、軟らかく通気性のよいメッシュ材料の上に、剛性を有する皮革層を適宜配置した靴の形態とされているが、メッシュ材の部分が存在しない所謂サンダルの形態とされていてもよい。
なお、上述の実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
Claims (6)
- 使用者の足の足裏側を配置するための靴底部と、
前記靴底部から立ち上がるように、且つ使用者の足を包むように形成されるアッパー本体部と、
使用者の足の踵を配置するための踵部と、
前記アッパー本体部には、使用者の足を挿入するための履き口部とを備える靴であって、
前記履き口部の踵側には、柔軟な材質が配置されていると共に、前記履き口部の踵側から上方に向かって突出して配置可能な把持片が形成され、
前記把持片は、前記踵部の外側に向かって折り返し可能な構成となっていると共に、この折り返しにより、前記履き口部の開口が踵側に広げられる構成となり、
前記把持片及び/または前記踵部の外側には、前記把持片の折り返し状態を維持するための折り返し固定部が形成され、
前記折り返し固定部は、
前記履き口部の開口を踵側に広げられた拡開状態に固定するための拡開状態固定部と、
前記履き口部の開口を利用者の足を保持する足保持状態に固定するための足保持状態固定部と、を有することを特徴とする靴。 - 前記折り返し固定部は、
前記把持片の内面側に形成された、把持片面ファスナーと、
前記踵部の外面側に形成された、前記把持片面ファスナーに対応する踵部面ファスナーとで構成され、
前記把持片が折り返される方向において、前記把持片面ファスナー又は前記踵部面ファスナーのいずれか一方が他方より大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。 - 前記踵部における、前記踵部面ファスナーに対応した内面またはその近傍には、剛性を高めるためのカウンター部が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の靴。
- 前記履き口部の少なくとも踵部側内面には、足を挿入させやすい足案内面が形成され、
前記足案内面では、足を靴から抜くときに足に抵抗が生じる構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の靴。 - 前記履き口部の踵側には、上方に突出して形成される履き口突出部が形成されており、
前記履き口突出部の先端から前記把持片が延出していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の靴。 - 前記履き口部の踵側には、前記踵部における内面よりも爪先側に突出するように形成される踵保持部が配置され、
前記踵保持部が、柔軟な材質から成るクッション層と、このクッション層より剛性が高い材質から成る剛性層とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の靴。
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