JP4911967B2 - センサ付き車輪用軸受 - Google Patents
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Description
センサ取付部材およびこのセンサ取付部材に取付けられた変位センサからなるセンサユニットを、前記外方部材の外周面または内周面に取付け、前記センサ取付部材は、前記外方部材の外周面または内周面に沿う周方向に細長い略円弧状とされ、その両端部に円弧の内周側または外周側、および横幅方向に張り出した接触固定部が形成され、前記センサ取付部材の中央部に変位センサが径方向に貫通した状態で取付けられ、前記センサ取付部材は、前記外方部材に対して前記両端部の接触固定部で固定されたものであることを特徴とする。変位センサとしては、渦電流式、磁気式、光学式、接触式、超音波式などのセンサを用いることができる。
このセンサ付き車輪用軸受は、固定側部材に取付けられるセンサ取付部材に変位センサを取付けるので、車両にコンパクトに荷重センサを設置できる。センサ取付部材は固定側部材に取付けられる簡易な部品であるため、これに変位センサを取付けることで、量産性に優れたものとでき、コスト低減が図れる。
また、センサユニットのセンサ取付部材は、固定側部材に対して2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部間で変位センサが配されているので、固定側部材の変形に伴い、センサ取付部材における変位センサの配置箇所でラジアル方向の変形が生じ、この変位を変位センサで検出することにより固定側部材の変位を精度良く検出することができる。
前記センサユニットは固定側部材の周面に設けたため、センサ取付部材に固定側部材の変形が伝わり易く、固定側部材の変位をより感度良く検出することができる。
固定側部材は、円周方向の各部によって、上記外力や作用力によるラジアル方向の変形の程度が異なる。解析結果によると、タイヤと路面との接触点に作用する軸方向力による固定側部材のラジアル方向の変形は、反路面側である真上位置および路面側である真下位置で最も大きくなる。センサ取付部材の接触固定部が、上記のような固定側部材における他の箇所と比べてラジアル方向に変形しない箇所に取付けられ、変位センサが固定側部材の他の箇所と比べてラジアル方向に変形する箇所に取付けられていると、固定側部材の変形に伴いセンサ取付部材における変位センサの取付部分がラジアル方向に大きく変形することになり、変位センサにより、固定側部材の変位をさらに感度良く検出することができる。
塑性変形が生じると固定側部材の変形がセンサ取付部材に正確に伝わらず、変位センサによる変位検出に影響を与えるが、前記外力、作用力の予想される最大値において塑性変形しないものであると、固定側部材の変形がセンサ取付部材に正確に伝わり、固定側部材の変位を精度良く検出することができる。
センサユニットのセンサ取付部材は、外方部材に対して2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部間で1箇所に前記変位センサが配されているので、センサ取付部材における変位センサの配置箇所で、固定側部材の変形に伴う大きな変形が生じ、固定側部材の変位を精度良く検出することができる。
この車輪用軸受は、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、各転走面3,4は接触角が外向きとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、密封手段7,8によりそれぞれ密封されている。
内方部材2は回転側部材となるものであって、車輪取付用のハブフランジ10aを有するハブ輪10と、このハブ輪10の軸部10bのインボード側端の外周に嵌合した内輪11とでなる。これらハブ輪10および内輪11に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪10のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪11が嵌合している。ハブ輪10の中心には貫通孔13が設けられている。ハブフランジ10aには、周方向複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔14が設けられている。ハブ輪10のハブフランジ10aの根元部付近には、ホイールおよび制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部15がアウトボード側に突出している。
この実施形態の場合、図2のように両接触固定部17a,17bが、外方部材1の全周における真上の位置(反路面側位置)から左右の周方向に数10°下方の位置にそれぞれ位置し、センサ取付部材17における変位センサ18の配置箇所が前記真上位置に位置するように、センサユニット16が配置されている。外方部材1の全周における真上の位置は、外方部材1に作用する軸方向荷重により外方部材1がラジアル方向に最も大きく変形する箇所であり、また真上位置から周方向に数10°度下方の位置は、真上位置よりもラジアル方向の変形が少ない箇所である。
FEM解析および試験結果によると、外方部材1のラジアル方向歪みおよび周方向歪みとも、前記外力あるいは作用力等の荷重の正負によって歪みに正負の方向性を持つのは、外方部材1における前記3箇所に区分した位置のうち、アウトボード側の部分のみであった。したがって、荷重の正負の方向を検出するには、センサユニット16を外方部材1におけるアウトボード側の位置に配置することが必要である。
また、外力計算手段21および路面作用力計算手段22により、リアルタイムで車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力を出力すると、よりきめ細やかな車両制御が可能となる。
さらには、図5および図6のように、ラジアル方向の変形の度合いが異なる外方部材1の反路面側の外周面、および路面側の外周面の両方に、センサユニット16をそれぞれ配置しても良い。このように、センサユニット16を2箇所以上設けることにより、精度の高い荷重の検出が可能となる。
また、図5および図6における各センサユニット16を、図7および図8の参考提案例に示すように3箇所の接触固定部17a、17b、17cを有するセンサ取付部材17と、各接触固定部17a、17b、17c間の中央部にそれぞれ取付けた2つの変位センサ18とで構成しても良い。スペース上の理由等により複数のセンサユニット16を設置することが困難な場合、センサ取付部材17をこのような構造とすることにより、容易に複数のセンサユニット16を設置することができ、より一層精度の高い荷重の検出が可能となる。
また、センサユニット16は、図9および図10に示すように、外方部材1の内周面に配置しても良い。この場合、センサ取付部材17の接触固定部17a,17bは、円弧の外周側および横幅方向に張り出して形成される。
いずれの実施形態および提案例についても、センサ取付部材17は車輪用軸受に予想される最大の荷重が印加された場合でも、塑性変形を起こさない形状とする必要がある。
2…内方部材( 回転側部材)
3,4…転走面
5…転動体
16…センサユニット
17…センサ取付部材
17a,17b,17c…接触固定部
18…変位センサ
Claims (7)
- 複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体とを備え、前記外方部材が固定側部材、前記内方部材が回転側部材であり、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、
センサ取付部材およびこのセンサ取付部材に取付けられた変位センサからなるセンサユニットを、前記外方部材の外周面または内周面に取付け、前記センサ取付部材は、前記外方部材の外周面または内周面に沿う周方向に細長い略円弧状とされ、その両端部に円弧の内周側または外周側、および横幅方向に張り出した接触固定部が形成され、前記センサ取付部材の中央部に変位センサが径方向に貫通した状態で取付けられ、前記センサ取付部材は、前記外方部材に対して前記両端部の接触固定部で固定されたことを特徴とするセンサ付き車輪用軸受。 - 請求項1において、前記接触固定部が、前記固定側部材に作用する外力またはタイヤと路面間の作用力によって、外方部材の他の箇所と比べてラジアル方向に変形しない箇所に取付けられているセンサ付き車輪用軸受。
- 請求項2において、変位センサが、前記固定側部材に作用する外力またはタイヤと路面間の作用力によって、固定側部材の他の箇所と比べてラジアル方向に変形する箇所に取付けられているセンサ付き車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記センサユニットは複数であるセンサ付き車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記センサユニットは固定側部材のアウトボード側部分に配置したセンサ付き車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記固定側部材に作用する外力または前記タイヤと路面間に作用する想定される最大の作用力が印加された状態においても、前記センサユニットのセンサ取付部材は塑性変形しないものであるセンサ付き車輪用軸受。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、変位センサが渦電流式センサ、磁気式センサ、光学式センサ、接触式センサ、および超音波式センサのうちのいずれかであるセンサ付き車輪用軸受。
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