JP4911234B2 - 表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラム - Google Patents

Description

本発明は、表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラムに関し、特にＷｅｂサーバから表示画面を取得して表示する技術に関する。

近年、デジタル複合機やＭＦＰ（Multi Function Peripheral）などと称される画像処理装置はＷｅｂページを閲覧するためのブラウザを備え、このブラウザが操作パネルに表示するための表示画面をネットワークに接続されたＷｅｂサーバから取得して表示するものが提案されている（例えば、特許文献１）。このような表示形態では、例えば、画像処理装置において設定可能な設定項目やその設定項目に対応する設定値などが、Ｗｅｂサーバから取得する表示画面に画像として含まれる。

特開２０１０−３９６６３号公報

しかしながら、上記のような表示形態の場合、例えばＷｅｂサーバやネットワークに大きな負荷がかかっていると、表示画面に含まれる一部又は全部の画像が操作パネルに表示されないことがある。このような表示状態のとき、ユーザは、操作パネルに表示されていない画像がどのような内容を示すものであるのかを把握することができず、また設定値を確認することもできない。また、そのような表示状態のままで、コピーなどのジョブの実行を開始してしまうと、ユーザにとっては意図しない出力形態となってしまう可能性がある。

一方、表示画面に含まれる一部の画像が操作パネルに表示されていない場合、ユーザがブラウザの機能を利用して再表示を行うための更新ボタンを操作することにより、Ｗｅｂサーバから表示画面を再度取得することも考えられる。しかし、Ｗｅｂサーバやネットワークに大きな負荷がかかっている状態では、Ｗｅｂサーバから表示画面を再度取得しても、その表示画面に含まれる全ての画像を正常に取得できるとは限らない。そのため、全ての画像が正常に表示されるまでに何度も更新ボタンを操作しなければならないことがあり、各設定項目の設定値を確認できるまでに非常に時間がかかると共に、面倒である。

そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、Ｗｅｂサーバから取得した表示画面に含まれる画像が正常に表示されていない状態のとき、Ｗｅｂサーバから再度表示画面を取得することなく、その画像に対応する設定項目の設定値を確認できるようにした表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。

上記目的を達成するため、請求項１にかかる発明は、表示画面制御装置であって、各種情報を表示する表示手段と、ユーザによる各種入力操作を検知する操作入力手段と、Ｗｅｂサーバとデータ通信を行う通信手段と、前記通信手段を介して前記Ｗｅｂサーバから表示画面を取得して前記表示手段に表示するブラウザと、前記操作入力手段においてユーザによるジョブ実行指示が検知された場合に、前記ブラウザによって前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成する確認画面生成手段と、ジョブの実行開始前に、前記表示手段に表示する表示画面を、前記ブラウザによって表示される表示画面から、前記確認画面生成手段によって生成される設定確認画面に切り換える画面切換手段と、を備えることを特徴とする構成である。

また請求項２にかかる発明は、請求項１記載の表示画面制御装置において、前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像が重要な設定項目を含む画像であるか否かを判定するエラー判定手段をさらに備え、前記確認画面生成手段は、前記エラー判定手段によって重要な設定項目を含む画像であると判定された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成することを特徴とする構成である。

また請求項３にかかる発明は、請求項１又は２に記載の表示画面制御装置において、前記画面切換手段は、前記表示手段に表示する表示画面を前記確認画面生成手段によって生成される設定確認画面に切り換えた後、その表示状態を所定時間持続させることを特徴とする構成である。

また請求項４にかかる発明は、請求項１乃至３のいずれかに記載の表示画面制御装置において、前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段においてジョブ実行指示が検知された場合にジョブの実行を開始するジョブ実行制御手段をさらに備えることを特徴とする構成である。

また請求項５にかかる発明は、請求項４に記載の表示画面制御装置において、前記ジョブ実行制御手段は、前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段においてユーザによる操作が検知されないまま所定時間が経過した後、ジョブの実行を開始することを特徴とする構成である。

また請求項６にかかる発明は、請求項１乃至５のいずれかに記載の表示画面制御装置において、前記画面切換手段は、前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段によって再設定操作が検知された場合、前記表示手段に表示する表示画面を、前記ブラウザによって表示される表示画面に切り換えると共に、前記ブラウザに前記Ｗｅｂサーバから表示画面を再度取得させることを特徴とする構成である。

また請求項７にかかる発明は、請求項１乃至６のいずれかに記載の表示画面制御装置において、前記通信手段は、前記操作入力手段においてユーザによるジョブ実行指示が検知された場合に、前記Ｗｅｂサーバに対して当該ジョブ実行指示を送信すると共に、前記Ｗｅｂサーバからジョブ実行時の各種設定項目の設定値を取得するように構成され、前記確認画面生成手段は、前記通信手段により取得される各種設定項目の設定値から、表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を抽出して設定確認画面を生成することを特徴とする構成である。

また請求項８にかかる発明は、表示画面制御方法であって、ネットワークを介して接続されたＷｅｂサーバから表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、ユーザによる入力操作に基づいてジョブ実行指示が行われたか否かを検知するステップと、ユーザによるジョブ実行指示が検知された場合、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するステップと、表示画面に含まれる画像の表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成するステップと、前記表示手段に表示する表示画面を、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面から、前記設定確認画面に切り換えるステップと、を有することを特徴とする構成である。

また請求項９にかかる発明は、プログラムであって、コンピュータに、ネットワークを介して接続されたＷｅｂサーバから表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、ユーザによる入力操作に基づいてジョブ実行指示が行われたか否かを検知するステップと、ユーザによるジョブ実行指示が検知された場合、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するステップと、表示画面に含まれる画像の表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成するステップと、前記表示手段に表示する表示画面を、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面から、前記設定確認画面に切り換えるステップと、を実行させることを特徴とする構成である。

本発明によれば、Ｗｅｂサーバから取得した表示画面に含まれる画像が正常に表示されていない状態でも、Ｗｅｂサーバから再度表示画面を取得することなく、その画像に対応する設定項目の設定値を表示することができるようになる。その結果、ユーザはジョブの実行が開始される前に設定項目の設定値を確認することが可能になる。

画像処理システムの一構成例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 制御部のＣＰＵがプログラムを実行することによって表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 ブラウザがＷｅｂサーバから表示画面を取得して表示部に表示する場合のデータ通信の概要を示す図である。 ブラウザによって表示画面に含まれる全ての画像が正常に受信された場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 原稿設定画像に含まれる設定項目の設定値を変更するための表示画面の一例を示す図である。 ブラウザによって基本設定画像と原稿設定画像とが正常に受信されなかった場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 エラー判定を行う際に参照される画像判定情報の一例を示す図である。 ユーザによりスタートキーが押下された場合のデータ通信の概要を示す図である。 確認画面生成部によって生成され、表示部に表示される設定確認画面の一例を示す図である。 ブラウザによってロゴ画像が正常に受信されなかった場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 制御部によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。

以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。

図１は、本発明における画像処理システム１の一構成例を示す図である。この画像処理システム１は、デジタル複合機やＭＦＰ（Multi Function Peripheral）などと称される画像処理装置２と、Ｗｅｂサーバ３とがネットワーク４に接続された構成である。ネットワーク４は、例えばオフィス環境に設置されるＬＡＮであっても良いし、またインターネットなどを含むネットワークであっても良い。

画像処理装置２は、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ＦＡＸ機能などの複数の機能を有しており、それら各機能に対応するジョブを実行する。ただし、画像処理装置２は、必ずしも複数の機能を備えていないものであっても良く、コピー機、スキャナ、プリンタ、又は、ＦＡＸ装置などの単機能装置であっても構わない。

画像処理装置２は、ユーザが操作する際のユーザインタフェースとなる操作パネル１３を備えている。この操作パネル１３には、各種情報を表示する表示部１４と、ユーザによる各種入力操作を検知する操作入力部１５とが設けられている。表示部１４は、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成される。また操作入力部１５は、表示部１４の画面上に配置されたタッチパネルキーと、表示部１４の周囲に配置された押しボタンキーとを備えて構成される。画像処理装置２は、表示部１４に表示するための表示画面を、ネットワーク４を介してＷｅｂサーバ３から取得し、表示部１４に表示するようになっている。

Ｗｅｂサーバ３は、例えばＨＴＴＰ（HyperText Transfer Protocol）により、画像処理装置２に対して操作パネル１３の表示部１４に表示させるための表示画面を提供するサーバである。Ｗｅｂサーバ３は、画像処理装置２の各機能に対応する操作画面を予め保持している。そして画像処理装置２からの画面要求に基づいて、操作画面に現在の設定値を反映させた表示画面を生成し、画像処理装置２に送信する。

図２は、画像処理装置２のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置２は、制御部１０と、操作パネル１３と、スキャナ部１６と、プリンタ部１７と、通信インタフェース１８と、記憶装置１９とを備え、これらがデータバス２０を介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。

制御部１０は、ＣＰＵ１１とメモリ１２とを備えており、操作パネル１３、スキャナ部１６、プリンタ部１７、通信インタフェース１８および記憶装置１９のそれぞれの動作を制御する。特に本実施形態では、ＣＰＵ１１が記憶装置１９に記憶されているプログラム２１を読み出して実行することにより、操作パネル１３の表示部１４に表示する表示画面を制御する表示画面制御装置として機能する。メモリ１２は、ＣＰＵ１１がプログラム２１に基づく処理を行うことに伴い、一時的なデータなどを記憶するためのものである。

操作パネル１３の表示部１４は、データバス２０を介して制御部１０から入力する表示画面を表示する。また操作入力部１５には、ユーザによる操作を検知する操作検知部１５ａが設けられている。操作検知部１５ａは、ユーザによる操作を検知すると、その検知信号を制御部１０に出力する。

スキャナ部１６は、画像処理装置２においてコピー機能、スキャナ機能、ＦＡＸ送信機能などのジョブを実行する際に制御部１０からの指令に基づいて動作する処理部である。すなわち、スキャナ部１６は、原稿の読み取り動作を行って画像データを生成し、出力する。

プリンタ部１７は、画像処理装置２においてコピー機能、プリンタ機能、ＦＡＸ受信機能などのジョブを実行する際に制御部１０からの指令に基づいて動作する処理部である。すなわち、プリンタ部１７は、入力する画像データに基づいて印刷用紙などの印刷媒体に画像形成を行い、印刷物を出力する。

通信インタフェース１８は、画像処理装置２をネットワーク４に接続するためのものである。制御部１０は、この通信インタフェース１８を介してＷｅｂサーバ３とのデータ通信を行い、Ｗｅｂサーバ３から表示画面を取得する。

記憶装置１９は、例えばハードディスク装置などの不揮発性記憶装置である。この記憶装置１９には、上述したように制御部１０のＣＰＵ１１によって実行されるプログラム２１が予めインストールされている。このプログラム２１には、Ｗｅｂサーバ３から表示画面を取得して表示部１４に表示させるためのブラウザプログラムが含まれる。

図３は、制御部１０のＣＰＵ１１がプログラム２１を実行することによって表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図３に示すように、制御部１０は、ブラウザ３０、エラー判定部３２、確認画面生成部３４、画面切換部３５、および、ジョブ実行制御部３６として機能する。

ブラウザ３０は、通信インタフェース１８を介してＷｅｂサーバ３から表示画面を取得し、その表示画面を操作パネル１３の表示部１４に表示する処理部である。画面切換部３５は、通常、ブラウザ３０から出力される表示画面をそのまま操作パネル１３の表示部１４に出力するようになっている。そのため、ブラウザ３０によりＷｅｂサーバ３から表示画面が取得されると、その表示画面が表示部１４に表示される。

図４は、ブラウザ３０がＷｅｂサーバ３から表示画面を取得して表示部１４に表示する場合のデータ通信の概要を示す図である。ブラウザ３０は、操作検知部１５ａによってユーザ操作が検知されると、そのユーザ操作に対応した表示画面を取得するためにＷｅｂサーバ３に対して画面要求Ｄ１０を送信する。Ｗｅｂサーバ３は、この画面要求Ｄ１０に対応した表示画面を生成し、ブラウザ３０に送信する。Ｗｅｂサーバ３からブラウザ３０に対して送信される表示画面は、例えば図４に示すように、ＨＴＭＬ（HyperText Markup Language）などの所定の言語で記述されたＷｅｂページＤ２０と、所定のデータフォーマットの画像Ｄ２１，Ｄ２２，…とで構成される。画像Ｄ２１，Ｄ２２のそれぞれには識別情報としてユニークなＩＤが付与されている。ＷｅｂページＤ２０には、それらＩＤと関連付けて表示位置と表示サイズなどが定義されている。ブラウザ３０は、ＷｅｂページＤ２０を解析することにより、各画像Ｄ２１，Ｄ２２，…の表示位置や表示サイズなどを特定し、その特定結果に基づいてＷｅｂサーバ３から受信する各画像Ｄ２１，Ｄ２２，…を表示画面にレイアウトする。そしてブラウザ３０は、ＷｅｂページＤ２０に基づいて各画像Ｄ２１，Ｄ２２，…をレイアウトした表示画面を表示部１４に出力して表示する。

図５は、ブラウザ３０によって表示部１４に表示される表示画面Ｇ１を示す図であり、表示画面Ｇ１に含まれる全ての画像が正常に受信された場合の表示結果の一例を示している。この表示画面Ｇ１では、基本設定画像４１と、原稿設定画像４２と、応用設定画像４３と、ロゴ画像４４と、スタートキー４５とが表示されている。

例えば、基本設定画像４１は、画像処理装置２を使用する際の基本設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面Ｇ１に表示された基本設定画像４１の表示内容を見ることにより、ユーザは基本設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。

また原稿設定画像４２は、原稿読み取りのための原稿設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面Ｇ１に表示された原稿設定画像４２を見れば、ユーザは原稿設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。

また応用設定画像４３は、画像処理装置２を使用する際の応用設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面Ｇ１に表示された応用設定画像４３を見れば、ユーザは応用設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。このような応用設定には、例えば、印刷出力を行う際の仕上げ設定などが含まれる。

またロゴ画像４４は、例えばＷｅｂサーバ３を利用したサービスを提供する会社などのロゴマークを表したビットマップ画像である。このロゴ画像４４が上述した基本設定画像４１、原稿設定画像４２および応用設定画像４３と異なる点は、画像処理装置２に対する設定項目や設定値などを含まない画像となっている点である。

またスタートキー４５もビットマップ画像として表示画面Ｇ１に表示される。このスタートキー４５は、画像処理装置２に対してジョブの実行開始を指示するための操作キーとなる。ただし、表示部１４の周囲に設けられた押しボタンキーの一つとして、スタートキーが設けられている場合は、表示画面Ｇ１に必ずしもスタートキー４５を表示しなくても良い。

図５に示すように、表示画面Ｇ１に含まれる全ての画像が正常に表示されている場合、ユーザは、画像処理装置２を使用するときに各種設定項目がどのような設定値になっているかを把握することができる。そしてユーザは、特定の設定項目の設定値を変更する場合、その設定項目が含まれる画像を押下する操作を行う。この操作は操作検知部１５ａによって検知され、操作検知部１５ａからブラウザ３０に対して操作信号が出力される。ブラウザ３０は、この操作信号を入力すると、ユーザによって操作された画像を特定し、その画像に含まれる設定項目の設定値を変更するための表示画面を取得すべく、Ｗｅｂサーバ３に対して画面要求Ｄ１０を送信する。これにより、Ｗｅｂサーバ３から設定変更のための表示画面が送信される。ブラウザ３０は、Ｗｅｂサーバ３から設定変更のための表示画面を取得すると、その表示画面を表示部１４に表示する。

図６は、原稿設定画像４２に含まれる設定項目の設定値を変更するための表示画面Ｇ２の一例を示す図である。例えば図５に示す表示画面Ｇ１が表示部１４に表示されている状態で、ユーザが原稿設定画像４２を押下する操作を行うと、ブラウザ３０がＷｅｂサーバ３から図６に示すような表示画面Ｇ２を取得し、表示部１４に表示する。この表示画面Ｇ２には、各種設定項目に対応して現在の設定値が表示されると共に、現在の設定値を変更するためのプルダウンボタン４６が表示されている。このプルダウンボタン４６が操作されると、ブラウザ３０は、図６に示すようにプルダウンメニュー４７を表示する。ユーザはこのプルダウンメニュー４７の中から所望の設定値を選択することで設定値を変更する。そして変更した設定値を確定させる場合には、ＯＫキー４８を押下する。

ブラウザ３０は、表示画面Ｇ２のＯＫキー４８が押下されたことを検出すると、それに伴い、Ｗｅｂサーバ３に対して再び画面要求Ｄ１０を送信する。このとき、Ｗｅｂサーバ３に送信される画面要求Ｄ１０には、ユーザにより選択された設定値が含まれる。そしてＷｅｂサーバ３は、ユーザにより選択された設定値を反映させた表示画面Ｇ１を生成し、ブラウザ３０に送信する。そしてブラウザ３０は、表示部１４に表示する表示画面を、図６に示す表示画面Ｇ２から、図５に示す表示画面Ｇ１に遷移させる。このとき、原稿設定画像４２に表示される現在の設定値は、ユーザによって選択された設定値に更新された状態となっている。そのため、ユーザは設定値の変更操作を行った後、原稿設定画像４２の表示内容を確認することで所望の設定値が正しく反映されているか否かを把握することができる。

ところで、上記のようにブラウザ３０がＷｅｂサーバ３に対して画面要求Ｄ１０を送信したタイミングで、Ｗｅｂサーバ３又はネットワーク４に大きな負荷がかかっている場合、ブラウザ３０は、例えば図５に示すような表示画面Ｇ１を表示するのに必要となる全ての画像を正常に受信しないことがある。このような場合、ブラウザ３０は、Ｗｅｂサーバ３から受信するＷｅｂページＤ２０に基づいて各画像Ｄ２１，Ｄ２２，…を正常にレイアウトすることができず、表示部１４には一部の画像の欠落した不完全な表示画面が表示される。

図７は、ブラウザ３０によって表示部１４に表示される表示画面Ｇ３を示す図であり、図５の表示画面Ｇ１に含まれる基本設定画像４１と原稿設定画像４２とが正常に受信されなかった場合の表示結果の一例を示している。この表示画面Ｇ３では、ブラウザ３０によって基本設定画像４１と原稿設定画像４２とが正常に受信されていないため、本来それらの画像が表示される部分に特定のマーク（例えばＸマークなど）が表示される。つまり、この特定のマークは、ユーザに対して正常に画像が表示されていないことを示すエラー表示となっている。このようなエラーはブラウザ３０によって検出される。

すなわち、図３に示すように、ブラウザ３０は、表示エラーを検出するエラー検出部３１を備えている。エラー検出部３１は、ブラウザ３０によってＷｅｂサーバ３から取得された表示画面が表示部１４に表示された状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出する。例えば、ＷｅｂページＤ２０に基づいて画像を正常にレイアウトすることができなかった場合、エラー検出部３１は、その画像が正常に表示されずに表示エラーとなったことを検知する。このようなエラー検出部３１は、ブラウザ３０の一部の機能となっており、ブラウザ３０が起動している間は表示エラーの有無を検出可能な状態となっている。

本実施形態では、図７に示すようにユーザが各設定項目の設定値を確認することができない状態でユーザがスタートキー４５を押下した場合、ユーザによる設定値の確認が行われていない状態のままジョブの実行を開始してしまうことを防止するために、エラー判定部３２、確認画面生成部３４および画面切換部３５が機能する。画像処理装置２においてジョブの実行が開始される前に、これら各部が機能することにより、ユーザが各設定項目の設定値を確認できるようにする。そしてユーザによる設定値の確認が終了し、ジョブの実行が可能な状態になると、その後、ジョブ実行制御部３６が機能してジョブの実行が開始される。以下、さらに詳しく説明する。

ブラウザ３０がＷｅｂサーバ３から取得した表示画面を表示部１４に表示している状態で、ユーザによるスタートキー４５の押下操作が行われた場合、エラー検出部３１は、その時点で表示部１４に表示されている表示画面に表示エラーが発生しているか否かを検出し、その検出結果をエラー判定部３２に出力する。また表示エラーが発生している場合、エラー検出部３１は、表示部１４において正常に表示されていない画像のＩＤを特定し、そのＩＤをエラー判定部３２に通知する。

エラー判定部３２は、エラー検出部３１から入力する検出結果に基づいて表示エラーの有無を判定する。そして表示エラーが発生している場合は、さらにエラー検出部３１から入力する画像のＩＤに基づいて表示画面に表示されていない画像（すなわち、表示エラーの検出された画像）が重要な設定項目を含む画像であるか否かを判定する。例えばエラー判定部３２は、表示エラーの検出された画像に重要な設定項目が含まれているか否かを、画像判定情報３３に基づいて判定する。この画像判定情報３３は、例えば予めプログラム２１に記録されている情報であっても良いし、またＷｅｂサーバ３から定期的又は不定期に取得して保持している情報であっても良い。

図８は、画像判定情報３３の一例を示す図である。図８に示すように画像判定情報３３は、画像のＩＤと、属性値とが対応付けられたテーブル情報となっている。画像のＩＤは、Ｗｅｂサーバ３から送信される画像Ｄ２１，Ｄ２２，…に対して個別に付与されている識別情報である。属性値は、各画像に重要な設定項目が含まれるか否かを示す情報である。この属性値が例えば「１」であれば、重要な設定項目を含む画像を示している。また属性値が例えば「０」であれば、重要な設定項目を含まない画像を示している。

本実施形態では、表示部１４に表示すべき画像に設定項目とその設定値が含まれていれば、それらの画像は全て重要な設定項目を含む画像として判定されるように、属性値が設定されている。そのため、図５に示した表示画面Ｇ１において、基本設定画像４１、原稿設定画像４２および応用設定画像４３は、いずれも重要な設定項目を含む画像であり、これらの画像に対応する属性値は「１」となっている。これに対し、ロゴ画像４４およびスタートキー４５は、重要な設定項目を含まない画像であり、これらの画像に対応する属性値は「０」となっている。

エラー判定部３２は、表示エラーの検出された画像のＩＤに基づいて、上記のような画像判定情報３３を参照することにより、表示エラーの検出された画像に重要な設定項目が含まれているか否かを特定する。その結果、重要な設定項目が含まれる画像が非表示状態となっていれば、確認画面生成部３４を機能させる。これに対し、非表示状態となっている画像に重要な設定項目が含まれていない場合は、ユーザの確認できていない設定値は存在せず、あらためて確認画面を表示する必要がないので、確認画面生成部３４は機能させない。

確認画面生成部３４は、ユーザがスタートキー４５を押下した時点で表示部１４に表示されていなかった画像に含まれる設定項目の設定値を表示するための確認画面を生成する処理部である。つまり、この確認画面生成部３４は、ブラウザ３０のように表示部１４に表示するための表示画面をＷｅｂサーバ３から取得するのではなく、内部処理で表示部１４に表示するための表示画面を生成する。

ここで、本実施形態では、画像処理装置２の設定値を全てＷｅｂサーバ３が管理するようになっている。つまり、ユーザが操作パネル１３に対する操作を行うと、その都度、上述したようにブラウザ３０がＷｅｂサーバ３に対し、設定値や操作信号などを含む画面要求Ｄ１０を送信する。Ｗｅｂサーバ３は、ブラウザ３０から受信する設定値や操作信号に基づいて画像処理装置２における現在の設定値を管理する。このようにＷｅｂサーバ３において画像処理装置２の現在の設定値が管理されている場合、画像処理装置２は、ジョブを実行するために、Ｗｅｂサーバ３からジョブの実行に必要な設定値を取得する必要がある。それ故、本実施形態では、ユーザによりジョブの実行開始を指示するスタートキー４５の押下操作が行われた場合、ブラウザ３０が、Ｗｅｂサーバ３に対してスタートキー４５が押下されたことを示す信号を送信する。これにより、Ｗｅｂサーバ３は、ユーザにより指定されたジョブを実行するために必要となる各設定項目の設定値を画像処理装置２に通知する。そして確認画面生成部３４は、Ｗｅｂサーバ３から送信される各設定項目の設定値に基づいて設定確認画面を生成する。

図９は、ユーザによりスタートキー４５が押下された場合のデータ通信の概要を示す図である。ブラウザ３０は、ユーザによりスタートキー４５が押下操作されたことを検知すると、それに伴い、Ｗｅｂサーバ３に対してスタートキー押下通知Ｄ３０を送信する。これにより、Ｗｅｂサーバ３は、画像処理装置２において実行されるジョブを特定し、そのジョブの実行に必要となる各設定項目の現在の設定値を全て抽出する。そしてＷｅｂサーバ３は、各設定項目についての現在の設定値を含む設定値情報Ｄ４０を生成し、画像処理装置２に対して送信される。この設定値情報Ｄ４０は、表示画面として送信されるのではなく、各設定項目の設定値が単なるデータ列となって送信される。そのため、Ｗｅｂサーバ３やネットワーク４に比較的大きな負荷がかかっている状態であっても、図４に示したようにＷｅｂページＤ２０や画像Ｄ２１，Ｄ２２などを送信する場合と比較すると、図９に示す設定値情報Ｄ４０は効率良く、画像処理装置２に送信される。

そして確認画面生成部３４は、Ｗｅｂサーバ３から送信される設定値情報Ｄ４０を受信し、その設定値情報Ｄ４０に含まれる各設定値に基づいて設定確認画面を生成し、その設定確認画面を画面切換部３５に出力する。このとき、確認画面生成部３４は、設定値情報Ｄ４０に含まれる各種設定項目の設定値から、表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を抽出して設定確認画面を生成するようにしても良い。

画面切換部３５は、確認画面生成部３４から設定確認画面を入力すると、操作パネル１３の表示部１４に表示する表示画面を、ブラウザ３０から出力されている表示画面から、設定確認画面に切り換える。これにより、表示部１４には、確認画面生成部３４で生成された設定確認画面が表示されるようになる。

図１０は、表示部１４に表示される設定確認画面Ｇ４の一例を示す図である。この設定確認画面Ｇ４は、例えばユーザがスタートキー４５を押下操作したときに、表示部１４が図７に示した表示画面Ｇ３を表示している状態であった場合を例示している。すなわち、図７に示した表示画面Ｇ３では、重要な設定項目を含む基本設定画像４１および原稿設定画像４２が非表示状態となっている。そのため、ユーザは、スタートキー４５の押下操作を行う直前に、基本設定画像４１および原稿設定画像４２に含まれる設定項目の設定値を確認できていない。このような場合、確認画面生成部３４において、図１０に示すような設定確認画面Ｇ４が生成され、表示部１４に表示される。この設定確認画面Ｇ４では、ジョブを実行するための各設定項目に対する設定値が表示されるため、ユーザは画像処理装置２においてジョブの実行が開始される前にそれらの設定値を確認することができる。

また図１０に示すように、設定確認画面Ｇ４には、ＯＫキー４９と、ＮＧキー５０とが表示される。ユーザは、設定確認画面Ｇ４に表示される各設定値を確認した後、ジョブを実行させる場合にはＯＫキー４９を操作し、ジョブの実行をキャンセルしてジョブの再設定操作を行う場合にはＮＧキー５０を操作する。つまり、ＯＫキー４９は、設定確認画面Ｇ４が表示されている状態においてジョブ実行指示を行うためのキーであり、ＮＧキー５０は、ジョブの再設定操作を行うためのキーである。

ユーザによりＯＫキー４９が操作された場合、画面切換部３５は、表示部１４に表示する表示画面をブラウザ３０から出力される表示画面に戻すと共に、ジョブ実行制御部３６を機能させる。そしてジョブ実行制御部３６は、Ｗｅｂサーバ３から受信した設定値情報Ｄ４０に基づいてジョブを実行するための設定を行い、スキャナ部１６やプリンタ部１７などを駆動させることによりユーザにより指定されたジョブの実行を制御する。

一方、ユーザによりＮＧキー５０が操作された場合、画面切換部３５は、表示部１４に表示する表示画面をブラウザ３０から出力される表示画面に戻す。このとき、ブラウザ３０に表示画面の更新を行うように指示する。これにより、ブラウザ３０は、表示部１４に現在表示している表示画面をＷｅｂサーバ３から再度取得し、表示部１４に表示する。このような表示画面の再取得により、非表示状態となっていた画像が正常に表示される可能性がある。そしてユーザによる設定値の変更操作を再び受け付ける状態となる。

また本実施形態では、画面切換部３５が、表示部１４の表示画面を図１０に示すような設定確認画面Ｇ４に切り換えたとき、そのタイミングで時間計測を開始する。そして所定時間が経過するまでの間に、ユーザによるＯＫキー４９又はＮＧキー５０の選択操作が行われなかった場合には、自動的にジョブの実行を開始する。ここで、所定時間は、例えば数秒〜数十秒程度に設定される。例えば、画像処理装置２の操作に慣れたユーザであれば、基本設定画像４１、原稿設定画像４２又は応用設定画像４３が非表示となっていても、それらの画像に含まれる設定項目のデフォルト値を熟知しているケースが多い。このようなユーザにとっては、デフォルト値のままでジョブを実行させようとしているときに、スタートキー４５を押下した後、設定確認画面Ｇ４が表示されて更にＯＫキー４９を操作しなければならないのは煩わしい。そのため、上記のように設定確認画面Ｇ４を表示してから所定時間が経過したタイミングで、自動的にジョブの実行を開始することにより、操作の煩わしさを軽減し、操作性を向上するようにしている。

以上のように、本実施形態では、ブラウザ３０によってＷｅｂサーバ３から取得された表示画面が表示部１４に表示された状態で、その表示画面に含まれる画像が正常に表示されていないとき、その非表示状態の画像に重要な設定項目が含まれていれば、ユーザがスタートキー４５を押下したタイミングで、少なくとも非表示状態となっている画像に対応した設定項目の設定値が、設定確認画面Ｇ４として表示される。このような設定確認画面Ｇ４は、Ｗｅｂサーバ３から取得するのではなく、画像処理装置２の内部で生成されるので、Ｗｅｂサーバ３やネットワーク４に負荷がかかっている場合であっても正常に表示される。そのため、ユーザは、画像処理装置２においてジョブの実行が開始される前に、そのジョブの実行時に適用される各設定値を確認することが可能である。

ただし、本実施形態では、非表示状態の画像に重要な設定項目が含まれていなければ、ユーザがスタートキー４５を押下した場合でも、表示部１４に設定確認画面Ｇ４が表示されることはない。例えば、図１１に示すように、表示画面Ｇ３に含まれるロゴ画像４４が正常に受信されていない場合、この表示エラーはエラー検出部３１によって検出されるが、エラー判定部３２において非表示状態のロゴ画像４４には重要な設定項目は含まれないことが判定されるので、確認画面生成部３４は機能せず、設定確認画面Ｇ４は生成されない。したがって、この場合は、ユーザによりスタートキー４５を押下されたことに伴い、直ちにジョブの実行が開始される。このようにスタートキー４５が押下されたタイミングで表示エラーが検出されている場合であっても、そのタイミングで全ての設定項目の設定値が確認可能な状態となっていれば、設定確認画面Ｇ４は表示されないので、ユーザはＯＫキー４９やＮＧキー５０の選択操作を行う必要がなく、操作性が良くなる。

次に制御部１０による具体的な動作について説明する。図１２は、制御部１０によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理を開始すると、制御部１０はまずブラウザ３０を起動する。そしてブラウザ３０がＷｅｂサーバ３から表示画面を取得して表示部１４に表示する（ステップＳ１０）。この後、ユーザによる操作が検知されるまで待機する状態となり（ステップＳ１１）、ユーザによる操作が検知されると（ステップＳ１１でＹＥＳ）、スタートキー４５が押下されたか否かを判断する（ステップＳ１２）。ユーザによる操作がスタートキー４５の押下でなかった場合（ステップＳ１２でＮＯ）、ブラウザ３０はユーザの操作に対応した表示画面をＷｅｂサーバ３から取得し、表示部１４の表示画面を更新する（ステップＳ１３）。そしてステップＳ１１に戻る。ユーザによって操作パネル１３に対する設定操作が繰り返し行われる場合は、ステップＳ１１〜Ｓ１３の処理が繰り返される。

そしてユーザによりスタートキー４５が押下された場合（ステップＳ１２でＹＥＳ）、ブラウザ３０は、Ｗｅｂサーバ３に対してスタートキー４５が押下されたことを示すスタートキー押下通知Ｄ３０を送信する（ステップＳ１４）。そしてエラー検出部３１によって表示エラーが検出されているか否かを判断し（ステップＳ１５）、表示エラーが検出されていなければ（ステップＳ１５でＮＯ）、ジョブ実行制御部３６によるジョブの実行を開始して処理を終了する（ステップＳ２４）。

これに対し、表示エラーが検出されている場合（ステップＳ１５でＹＥＳ）、エラー判定部３２が機能し、エラー判定部３２が非表示状態となっている画像を判定する（ステップＳ１６）。そして非表示状態となっている画像に重要な設定項目が含まれているか否かを判断し（ステップＳ１７）、重要な設定項目が含まれていなければ（ステップＳ１７でＮＯ）、ジョブ実行制御部３６によるジョブの実行を開始して処理を終了する（ステップＳ２４）。

一方、非表示状態となっている画像に重要な設定項目が含まれている場合（ステップＳ１７でＹＥＳ）、確認画面生成部３４が機能する。確認画面生成部３４は、Ｗｅｂサーバ３から入力する設定値情報Ｄ４０に基づいて表示部１４に表示するための設定確認画面Ｇ４を生成する（ステップＳ１８）。そして画面切換部３５が表示部１４に表示する表示画面を、ブラウザ３０から出力される表示画面から、確認画面生成部３４から出力される設定確認画面Ｇ４に切り換えることにより、表示部１４に対して設定確認画面Ｇ４を表示する（ステップＳ１９）。これにより、ユーザは、ジョブの実行時に適用される各設定値を確認することができる。

また画面切換部３５は、表示画面の切換えに伴い、時間計測を開始する（ステップＳ２０）。その後、ユーザによる操作が検知されたか否かを判断し（ステップＳ２１）、ユーザによる操作が検知されていない場合（ステップＳ２１でＮＯ）、時間計測を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する（ステップＳ２２）。所定時間が未だ経過していない場合（ステップＳ２２でＮＯ）、ステップＳ２１に戻り、ユーザによる操作が検知されるか、或いは、所定時間が経過するまでステップＳ２１およびＳ２２の処理を繰り返す。そして所定時間が経過した場合（ステップＳ２２でＹＥＳ）、ジョブ実行制御部３６によるジョブの実行を開始して処理を終了する（ステップＳ２４）。また、ユーザによる操作が検知された場合には（ステップＳ２１でＹＥＳ）、ＯＫキー４９が操作されたか否かを判断し（ステップＳ２３）、ＯＫキー４９が操作されていれば（ステップＳ２３でＹＥＳ）、ジョブ実行制御部３６によるジョブの実行を開始して処理を終了する（ステップＳ２４）。これに対し、ユーザによりＮＧキー５０が操作されていれば（ステップＳ２３でＮＯ）、ジョブの実行をキャンセルして、ステップＳ１０に戻る。その後、上述した処理を再び繰り返し、ユーザによる設定変更操作を受け付ける。

以上のように本実施形態の画像処理装置２は、通信インタフェース１８を介してＷｅｂサーバ３から表示画面を取得して表示部１４に表示するブラウザ３０と、操作入力部１５においてユーザによるジョブ実行指示が検知された場合に、ブラウザ３０によってＷｅｂサーバ３から取得された表示画面が表示部１４に表示されている状態でその表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するエラー検出部３１と、エラー検出部３１により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面Ｇ４を生成する確認画面生成部３４と、ジョブの実行開始前に、表示部１４に表示する表示画面を、ブラウザ３０によって表示される表示画面から、確認画面生成部３４によって生成される設定確認画面Ｇ４に切り換える画面切換部３５とを備えた構成となっている。

上記構成によれば、ブラウザ３０により表示部１４に表示された表示画面に含まれる一部又は全部の画像が正常に表示されていない場合でも、画像処理装置２においてジョブの実行が開始される前に、ユーザは非表示状態となっていた画像に含まれる設定値を確認することができる。そのため、ユーザにとって意図しない出力形態となってしまうことを防止することができる。またユーザは、非表示状態となっている画像の設定値を確認するために、ブラウザ３０の機能を利用して再表示を行うための更新ボタンを繰り返し操作する必要がないので、操作性に優れている。特に、確認画面生成部３４は、設定確認画面Ｇ４をＷｅｂサーバ３から取得するものではないため、Ｗｅｂサーバ３やネットワーク４に大きな負荷がかかっている状態であっても、設定確認画面Ｇ４を生成して表示部１４に表示させることが可能である。したがって、Ｗｅｂサーバ３から取得した表示画面に含まれる画像が正常に表示されていない状態でも、Ｗｅｂサーバ３から再度表示画面を取得することなく、その画像に対応する設定項目の設定値をユーザが容易に確認できるようになる。

また、確認画面生成部３４が設定確認画面Ｇ４を生成するタイミングは、ユーザによるジョブ実行指示が検知されたタイミング（すなわち、スタートキー４５が押下されたタイミング）である。これにより、ユーザが操作パネル１３に対する設定操作を継続している状態では、表示部１４の表示画面が設定確認画面Ｇ４に突然切り換わらないようにしている。これに対し、ブラウザ３０によって表示される表示画面に画像の表示エラーが検出される都度、設定確認画面Ｇ４を表示することも考えられるが、Ｗｅｂサーバ３やネットワーク４に大きな負荷がかかっている状態では、ブラウザ３０による表示画面と設定確認画面Ｇ４との切り換えが頻繁に行われる可能性があり、ユーザにとっては操作性が著しく低下する。そのため、確認画面生成部３４が設定確認画面Ｇ４を生成するタイミングを上記のように設定することにより、表示画面が頻繁に切り換わることを防止できると共に、ジョブの実行開始前に、ユーザは設定項目の設定値を確認することができる。

また本実施形態では、エラー検出部３１により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像が重要な設定項目を含む画像であるか否かを判定するエラー判定部３２が設けられている。そして確認画面生成部３４は、そのエラー判定部３２によって重要な設定項目を含む画像であると判定された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面Ｇ４を生成する。言い換えれば、ブラウザ３０によって表示部１４に表示された表示画面において一部の画像が非表示状態となっている場合でも、その非表示状態の画像に重要な設定項目が含まれない場合は、設定確認画面Ｇ４は表示されない。そのため、設定確認画面Ｇ４は、ユーザにとって設定値の確認が必要な場合に表示され、確認が不必要な場合には表示されないようになっている。

また本実施形態では、確認画面生成部３４により生成される設定確認画面Ｇ４を表示部１４に表示している状態で、操作入力部１５によってＮＧキー５０が検知された場合、画面切換部３５が、表示部１４に表示する表示画面を、ブラウザ３０によって表示される表示画面に切り換えると共に、ブラウザ３０に対してＷｅｂサーバ３から表示画面を再度取得させるように構成される。そのため、ユーザがＮＧキー５０を操作したときには、Ｗｅｂサーバ３から再度表示画面が取得され、表示部１４に表示されている表示画面が更新されるので、それ以前に非表示状態となっていた画像が正常に表示された状態になる可能性があり、ユーザにとってはジョブの再設定操作をスムーズに行えるようになる。

また本実施形態では、ユーザによりスタートキー４５が操作された場合に、Ｗｅｂサーバ３に対してその旨を通知し、Ｗｅｂサーバ３からジョブ実行時の各種設定項目の設定値を取得するように構成される。そして確認画面生成部３４は、Ｗｅｂサーバ３から取得する各種設定項目の設定値から、少なくとも表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を抽出して設定確認画面Ｇ４を生成する。したがって、画像処理装置２の設定値がＷｅｂサーバ３で管理されている場合であっても、確認画面生成部３４は、非表示状態となっている画像に対応した設定項目の設定を含む設定確認画面Ｇ４を生成することができるようになっている。

（変形例）
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明には、上述した実施形態以外にも種々の変形例が適用可能である。

例えば、上述した実施形態では、画像処理装置２の設定値がＷｅｂサーバ３で管理されている場合を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、画像処理装置２は、その内部で各種設定項目の設定値を管理する構成であっても良い。この場合、確認画面生成部３４は、画像処理装置２の内部で管理される設定値を読み出して設定確認画面Ｇ４を生成するようにしても良い。

また、上述した実施形態では、エラー判定部３２が表示エラーとなっている画像を判定し、非表示状態の画像に重要な設定項目が含まれる場合に確認画面生成部３４が設定確認画面Ｇ４を生成する態様を例示した。しかし、エラー判定部３２は、特に必須のものではない。例えば、ユーザによってスタートキー４５が押下されたタイミングでエラー検出部３１により表示エラーが検出されていれば、確認画面生成部３４がその都度、設定確認画面Ｇ４を生成するようにしても良い。

さらに、上述した実施形態では、本発明にかかる表示画面制御装置を、ＭＦＰなどの画像処理装置２に実装した場合を例示した。しかし、上述した表示画面制御装置としての各構成要素を適用可能な装置は、ＭＦＰなどのような画像処理装置２に限られない。つまり、上述した表示画面制御装置としての各構成要素は、画像処理装置以外の装置にも適用可能である。

１ 画像処理システム
２ 画像処理装置
３ Ｗｅｂサーバ
４ ネットワーク
１０ 制御部（表示画面制御装置）
１３ 操作パネル
１４ 表示部（表示手段）
１５ 操作入力部（操作入力手段）
１８ 通信インタフェース（通信手段）
２１ プログラム
３０ ブラウザ
３１ エラー検出部（エラー検出手段）
３２ エラー判定部（エラー判定手段）
３４ 確認画面生成部（確認画面生成手段）
３５ 画面切換部（画面切換手段）
３６ ジョブ実行制御部（ジョブ実行制御手段）

Claims (9)

1. 各種情報を表示する表示手段と、
   ユーザによる各種入力操作を検知する操作入力手段と、
   Ｗｅｂサーバとデータ通信を行う通信手段と、
   前記通信手段を介して前記Ｗｅｂサーバから表示画面を取得して前記表示手段に表示するブラウザと、
   前記操作入力手段においてユーザによるジョブ実行指示が検知された場合に、前記ブラウザによって前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するエラー検出手段と、
   前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成する確認画面生成手段と、
   ジョブの実行開始前に、前記表示手段に表示する表示画面を、前記ブラウザによって表示される表示画面から、前記確認画面生成手段によって生成される設定確認画面に切り換える画面切換手段と、
   を備えることを特徴とする表示画面制御装置。
2. 前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像が重要な設定項目を含む画像であるか否かを判定するエラー判定手段をさらに備え、
   前記確認画面生成手段は、前記エラー判定手段によって重要な設定項目を含む画像であると判定された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成することを特徴とする請求項１記載の表示画面制御装置。
3. 前記画面切換手段は、前記表示手段に表示する表示画面を前記確認画面生成手段によって生成される設定確認画面に切り換えた後、その表示状態を所定時間持続させることを特徴とする請求項１又は２に記載の表示画面制御装置。
4. 前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段においてジョブ実行指示が検知された場合にジョブの実行を開始するジョブ実行制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の表示画面制御装置。
5. 前記ジョブ実行制御手段は、前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段においてユーザによる操作が検知されないまま所定時間が経過した後、ジョブの実行を開始することを特徴とする請求項４に記載の表示画面制御装置。
6. 前記画面切換手段は、前記確認画面生成手段により生成される設定確認画面を前記表示手段に表示している状態で、前記操作入力手段によって再設定操作が検知された場合、前記表示手段に表示する表示画面を、前記ブラウザによって表示される表示画面に切り換えると共に、前記ブラウザに前記Ｗｅｂサーバから表示画面を再度取得させることを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の表示画面制御装置。
7. 前記通信手段は、前記操作入力手段においてユーザによるジョブ実行指示が検知された場合に、前記Ｗｅｂサーバに対して当該ジョブ実行指示を送信すると共に、前記Ｗｅｂサーバからジョブ実行時の各種設定項目の設定値を取得するように構成され、
   前記確認画面生成手段は、前記通信手段により取得される各種設定項目の設定値から、表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を抽出して設定確認画面を生成することを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の表示画面制御装置。
8. ネットワークを介して接続されたＷｅｂサーバから表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、
   ユーザによる入力操作に基づいてジョブ実行指示が行われたか否かを検知するステップと、
   ユーザによるジョブ実行指示が検知された場合、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するステップと、
   表示画面に含まれる画像の表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成するステップと、
   前記表示手段に表示する表示画面を、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面から、前記設定確認画面に切り換えるステップと、
   を有することを特徴とする表示画面制御方法。
9. コンピュータに、
   ネットワークを介して接続されたＷｅｂサーバから表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、
   ユーザによる入力操作に基づいてジョブ実行指示が行われたか否かを検知するステップと、
   ユーザによるジョブ実行指示が検知された場合、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出するステップと、
   表示画面に含まれる画像の表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出された画像に対応する設定項目の設定値を含む設定確認画面を生成するステップと、
   前記表示手段に表示する表示画面を、前記Ｗｅｂサーバから取得された表示画面から、前記設定確認画面に切り換えるステップと、
   を実行させることを特徴とするプログラム。

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