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JP4909338B2 - 構造材の固定装置及び固定装置用当接部材 - Google Patents

構造材の固定装置及び固定装置用当接部材 Download PDF

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JP4909338B2
JP4909338B2 JP2008292080A JP2008292080A JP4909338B2 JP 4909338 B2 JP4909338 B2 JP 4909338B2 JP 2008292080 A JP2008292080 A JP 2008292080A JP 2008292080 A JP2008292080 A JP 2008292080A JP 4909338 B2 JP4909338 B2 JP 4909338B2
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Description

この発明は、二つの構造材をそれらの側面に形成された係合溝を利用して連結固定するための構造材の固定装置及びそれに用いられる当接部材に関する。
一般に、この種の固定装置によって固定される構造材は、少なくとも一側面にその長手方向に延びる係合溝が形成されており、係合溝の両側壁面には、互いに接近するように溝幅方向に突出する突出部が形成されている。そして、二つの構造材を連結固定する場合には、一方の構造材の側面に他方の構造材の端面が突き当てられる。この場合、二つの構造材は、係合溝が形成された側面どうしが互いに交差するように突き当てられる。
固定装置は、当接部材と第1及び第2係合部材を有している。当接部材は、一対の構造材の各一側面に突き当てられる。第1及び第2係合部材は、当接部材と一対の構造材との間に、係合溝の溝幅方向へ移動可能に配置されている。第1係合部材の一対の構造材に隣接する各部、及び第2係合部材の一対の構造材に隣接する各部には、第1及び第2係合部がそれぞれ形成されている。第1及び第2係合部は、所定の中間位置を越えて接近移動させると、二つの突出部間を通って係合溝に挿入可能になる。第1及び第2係合部を係合溝に挿入した後、第1及び第2係合溝は、中間位置を越えて離間移動させられる。すると、第1及び第2係合部が突出部に係合し、係合溝から脱出不能になる。その後、当接部を貫通して第1及び第2係合部材に設けられたナットに螺合したボルトを締め付けると、第1及び第2係合部材の第1及び第2係合部がそれぞれ突出部に突き当たるとともに、当接部材が一対の構造材の一側面に突き当てられる。これにより、一対の構造材が連結固定される。
ところで、一対の構造材の固定作業中に、第1及び第2係合部材にそれらを互いに接近させるような力が作用すると、第1及び第2係合部材が挿通位置を越えて接近移動し、第1及び第2係合部が係合溝から抜け出てしまうことがある。
このような不具合を未然に防止するために、下記特許文献1に記載の固定装置においては、当接部材に阻止板部が形成されている。阻止板部は、第1及び第2係合部材の間に挿入され、第1及び第2係合部材を中間位置より離間した位置に維持し、第1及び第2係合部が係合溝から脱出することを阻止する。
特開2005−291362号公報
しかしながら、上記公報に記載の固定装置においては、阻止板部が第1及び第2係合部材のうちの第1及び第2係合部から大きく離間した端部に突き当たるように配置されている。このため、阻止板部は、第1及び第2係合部材のうちの第1及び第2係合部から離間した端部が中間位置を越えて接近移動することは阻止することができるが、第1及び第2係合部が中間位置を越えて接近移動することはほとんどできなかった。このため、第1係合部材の第1及び第2係合部と第2係合部材の第1及び第2係合部とが中間位置を越えて接近移動してしまい、第1及び第2係合部が係合溝から脱出してしまうという問題を確実には防止することができなかった。
上記の問題を解決するために、この発明の第1の態様は、一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定するために、上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とは、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能になる構造材の固定装置において、上記当接部材には、先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して当該一方の構造材の係合溝内に位置する第1阻止部、及び先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して当該他方の構造材の係合溝内に位置する第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、上記第1阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第1係合部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、上記第2阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第2係合部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明の第2の態様は、一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定するために、上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に他の部分より上記係合溝の幅方向へ互いに接近した近接部を有する第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とは、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能になる構造材の固定装置において、上記当接部材には、第1及び第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、上記第1阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第1係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、上記第2阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第2係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴としている。
この発明の第1及び第2の態様においては、上記当接部材に、上記一対の構造材の各係合溝の突出部間に入り込むことによって上記係合溝の幅方向における上記当接部材の位置決めをする一対の位置決め突起が形成され、上記一対の位置決め突起のうちの一方の位置決め突起が上記第1阻止部の一端部に連結され、上記一対の位置決め突起のうちの他方の位置決め突起が上記第2阻止部の一端部に連結されていることが望ましい。
また、上記当接部材には、上記第1及び第2係合部材の間に入り込む込むことによって上記第1及び第2係合部材が接近移動することを阻止する一対の上阻止板部が形成され、上記一対の上阻止板部のうちの一方の上阻止板部が上記第1阻止部の他端部に連結され、上記一対の上阻止板部のうちの他方の上阻止板部が上記第2阻止部の他端部に連結されていることが望ましい。
上記の問題を解決するために、この発明の第3の態様は、一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定する構造材の固定装置であって、上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とが、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能となる構造材の固定装置に用いられる上記当接部材において、上記当接部材には、先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して当該一方の構造材の上記係合溝内に位置する第1阻止部、及び先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して当該他方の上記係合溝内に位置する第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、上記第1阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第1係合部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、上記第2阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第2係合部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明の第4の態様は、一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定する構造材の固定装置であって、上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に他の部分より上記係合溝の幅方向へ互いに接近した近接部を有する第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とが、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能となる構造材の固定装置に用いられる上記当接部材において、上記当接部材には、第1及び第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、上記第1阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部より当該一方の構造材側に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第1係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、上記第2阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第2係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴としている。
この発明の第3及び第4の態様においては、上記当接部材が、上記係合溝の幅方向における一側部と他側部とに側板部を有しており、上記二つの側板部の間に上記第1及び第2阻止部が配置されていることが望ましい。
また、上記当接部材には、上記一対の構造材の各係合溝の突出部間に入り込むことによって上記係合溝の幅方向における上記当接部材の位置決めをする一対の位置決め突起が形成され、上記一対の位置決め突起のうちの一方の位置決め突起が上記第1阻止部の一端部に連結され、上記一対の位置決め突起のうちの他方の位置決め突起が上記第2阻止部の一端部に連結されていることが望ましい。
さらに、上記当接部材には、上記第1及び第2係合部材の間に入り込む込むことによって上記第1及び第2係合部材が接近移動することを阻止する一対の上阻止板部が形成され、上記一対の上阻止板部のうちの一方の上阻止板部が上記第1阻止部の他端部に連結され、上記一対の上阻止板部のうちの他方の上阻止板部が上記第2阻止部の他端部に連結されていることが望ましい。
上記特徴構成を有する第1及び第3の態様に係る発明によれば、第1及び第2阻止部の係合溝内に位置する先端部が、第1係合部間及び第2係合部間に入り込んでいるので、第1及び第2係合部材の第1係合部どうし、並びに第1及び第2係合部材の第2係合部どうしが中間位置を越えて接近移動することを確実に防止することができる。
また、第2及び第4の態様に係る発明によれば、一対の構造材に隣接した第1及び第2係合部材の各部に第1及び第2係合部が形成され、第1及び第2係合部材の各第1係合部の近接部間に第1阻止部の先端部が入り込み、第1及び第2係合部材の各第2係合部の近接部間に第2阻止部が入り込んでいるから、第1及び第2係合部材の第1係合部どうし、並びに第1及び第2係合部材の第2係合部どうしが中間位置を越えて接近移動することを確実に防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図10は、この発明の第1実施の形態を示す。まず、この実施に係る構造材の固定装置が固定すべき二つの構造材A,Bについて説明すると、構造材Aは、図8〜図10に示すように、断面正方形の棒状に形成されている。構造材Aの各側面の中央部には、構造材Aの長手方向に延びる係合溝A1が形成されている。係合溝A1の両側壁面の開放側端部には、互いに接近するように、係合溝A1の幅方向内側に向かって突出する突出部A2,A3が形成されている。これにより、係合溝A1が断面T字状に形成されている。構造材Aは、断面長方形状、断面T字状、その他の形状に形成してもよい。また、構造材Aの各側面に係合溝A1をそれぞれ形成することなく、一つの側面にのみ係合溝A1を形成してもよい。さらに、係合溝A1の突出部A1,A2は、係合溝A1の開放側端部から低部側に向かって若干離れた箇所に形成してもよい。構造材Bは、構造材Aと同一の断面形状に形成されている。したがって、係合溝B1も係合溝A1と同一の断面形状に形成されており、突出部A2,A3に対応する突出部B2,B3を有している。勿論、構造材Bも、構造材Aと同様に断面長方形状、断面T字状、その他の形状にしてもよい。また、構造材B及び係合溝B1は、構造材A及び係合溝A1とそれぞれ異なる形状にしてもよい。
構造材Aの一側面A4に構造材Bの一端面が突き当てられている。この場合、構造材Aと構造材Bとは互いに直交するように突き当てられている。したがって、構造材Aの一側面A4と構造材Bの一側面B4も互いに直交している。しかも、構造材A,Bは、一側面A4,B4の幅方向において同一位置に位置するように配置されている。したがって、係合溝A1,B1もその幅方向において同一位置に位置している。構造材Bは、その端面が構造材Aの一側面A4と対向するが、一側面A4からから若干離間するように配置されることもある。また、構造材A,Bは、それぞれの一側面A4,B4の端縁どうしだけが直交するように配置されることもある。
次に、構造材A,Bを固定するための構造材の固定装置1について説明すると、図1〜図3に示すように、固定装置1は、当接部材2と固定ユニット3とを有している。そして、当接部材2を貫通して固定ユニット3のナット(雌ねじ部材)6に螺合するボルト(雄ねじ部材)8を締め付けることにより、固定装置1が構造材A,Bを固定するようになっている。
すなわち、図1〜図3及び図6に示すように、当接部材2は、本体部2Aを有しており、本体部2Aは、天板部(本体部)2aと、この天板部2aの両側部、つまり構造材A,Bの幅方向(係合溝A1,B1の幅方向)における両側部に一体に設けられた一対の側板部2b,2cとを有している。天板部2aは、平板状をなしており、構造材A,Bに対して同一角度だけ傾斜した状態で配置されている。この実施の形態の場合、構造材A,Bのなす角が90°であるので、天板部2aは構造材A,Bに対して45°だけ傾斜した状態で配置されている。勿論、構造材A,Bのなす角が90°以外の角度の場合には、天板部2の構造材A,Bに対する角度は、45°以外の角度になる。天板部2Aの長手方向の両端部は、構造材A,Bの各一側面A4,B4に突き当てられている。天板部2aの中央部には、天板部2aを貫通するボルト座2dが形成されている。天板部2aの両端部の幅方向における中央部には、構造材A,B側へ向かって突出する位置決め突起(位置決め部)2eがそれぞれ形成されている。位置決め突起2eの幅は、係合溝A1(B1)の突出部A2,A3(B2,B3)の間隔とほぼ同一に設定されている。そして、一方の位置決め突起2eが係合溝A1の突出部A2,A3間に挿入されるとともに、他方の位置決め突起2eが係合溝B1の突出部B2,B3間に挿入することにより、当接部材2が構造材A,Bに対してその幅方向(係合溝A1,B1の幅方向)に位置決めされている。天板部2aの構造材A,B側を向く内面には、一対の上阻止板部2f,2fが設けられている。各上阻止板部2fは、ボルト座2dに対して天板部2aの一端側と他端側とに若干離れた箇所にそれぞれ配置されている。
一対の側板部2b,2cは、同一形状を有する平板として形成されており、図6(A)に示すように、正面視形状が天板部2aを斜辺とする直角三角形状になっている。一対の側板部2b,2cは、構成材A,Bの幅方向に互いに離間し、かつ互いに対向して配置されている。したがって、当接部材2の内部には、天板部2aと一対の側板部2b,2cとによって断面直角三角形状の収容空間Sが形成されている。各側板部2b,2cの互いに直交する2つの側面は、構造材A,Bの一側面A4,B4にそれぞれ突き当てられている。このように、この実施の形態においては、本体部2Aを構成する天板部2a及び側板部2b,2cのいずれもが一側面A4,B4にそれぞれ突き当てられているが、天板部2aだけを一側面A4,B4に突き当ててもよく、側板部2b,2cだけを一側面A4,B4に突き当ててもよい。
図2及び図3に示すように、固定ユニット3は、構造材A,Bの固定時には、当接部材2と構造材A,Bとの間に配置されており、固定ユニット3の大部分が当接部材2の収容空間S内に収容されている。固定ユニット3は、図2〜図5に示すように、第1、第2係合部材4,4′、保持部材5、ナット6及びコイルばね(付勢手段)7を有しており、全体を一体的に取り扱うことができるように組み立てられている。
第1係合部材4は、図1〜図5及び図7に示すように、基板部4aとこの基板部4aに一体に形成された第1、第2係合部(係合部)4b,4cとを有している。基板部4aは、直角三角形の直角をなす角部が切り欠かれた形状をなす平板として形成されており、当接部材2の一方の側板部2bの近傍に当該側板部2bと平行に配置されている。しかも、基板部4aは、斜辺となる側部が当接部材2の天板部2aと平行になるように配置されている。したがって、基板部4aの互いのなす角度が直角である二つの側部は、構造材A,Bと平行になっている。基板部4aの中央部には、長方形状をなす保持孔4dが形成されている。この保持孔4dは、基板部4aを貫通しており、基板部4aの斜辺となる側部と平行に延びている。
第1、第2係合部4b,4cは、基板部4aの互いのなす角度が直角である二つの側部、つまり構造材A,Bにそれぞれ隣接した二つの側部にそれぞれ形成されている。第1係合部4bは、断面略「コ」字状をなしており、基板部4aの構造材Aに隣接した側部から係合溝A1の幅方向の内側に向かって突出する突出部4eと、この突出部4eの先端部から構造材Aに接近する方向に向かって基板部4aと平行に延びる連結部(近接部)4fと、この連結部4fの先端部から係合溝A1の幅方向の外側に向かって突出する係合突条4gとを有している。第1係合部4bのうちの連結部4fの中間部から係合突条4gまでの部分が係合溝A1に挿脱可能に挿入されている。第2係合部4cは、係合溝B1に挿脱可能に挿入される点を除き、第1係合部4bと同様に構成されている。つまり、突出部4e、連結部4f及び係合突条4gを有している。
第2係合部材4′は、当接部材2の他方の側板部2cの近傍に当該側板部2cと平行に配置されている。したがって、第2係合部材4′は、第1係合部材4と平行になっている。しかも、第2係合部材4′は、係合溝A1,B1の2等分線L(図3参照)に関して第1係合部材4と対称に形成され、かつ対称に配置されている。そこで、第2係合部材4′については、第1係合部材4と同様な部分に同一符号を付してその説明を省略する。第1及び第2係合部材4,4′が互いに平行に、しかも2等分線Lに関して対称に配置されているので、第1及び第2係合部材4,4′の両第1係合部4b,4bの連結部4f,4fどうし並びに第1及び第2係合部材4,4′の両第2係合部4c,4cの連結部4f,4fどうしは、第1、第2係合部材4,4′の他のいずれの箇所よりも互いに接近している。
第1、第2係合部材4,4′の各保持孔4d,4dには、係合溝A1,B1の幅方向におけるナット6の一端部と他端部とが同方向へ移動可能、かつ保持孔4dの長手方向及び天板部2aと直交する方向(一側面A4,B4のなす角を2等分する線が延びる方向)へ移動不能に挿入されている。ナット6の中央部には、ねじ孔6aが形成されている。このねじ孔6aは、その軸線を当接部材2のボルト座2dの軸線と一致させて形成されている。
第1、第2係合部材4,4′は、保持部材5によって係合溝A1,B1の幅方向へ移動可能に保持されている。すなわち、保持部材5は、金属製の比較的薄い板材からなるものであり、図2〜図5、図8及び図9に示すように、基板部5aと、この基板部5aの両側部に基板部5aと一体に設けられた規制板部5b,5cとを有している。基板部5aは、第1、第2係合部材4,4′の斜辺をなす側面の長手方向における中央部に第1、第2係合部材4,4′の対向方向(係合溝A1,B1の幅方向)へ相対摺動可能に接触させられている。規制板部5b,5cは、基板部5aから側面A4,B4の交差部側へ向かって直角に突出している。規制板部5b,5cは、第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4aの外側に配置され、各基板部4a,4aとそれぞれ対向している。規制板部5b,5cは、第1、第2係合部材4,4′の保持孔4d,4dを外側から覆っている。これによって、ナット6が保持孔4dから抜け落ちることが防止されている。しかも、係合溝A1,B1の幅方向におけるナット6の幅は、規制板部5b,5cの間隔とほぼ同一になっている。したがって、ナット6は、保持部材5によって係合溝A1,B1の幅方向に位置固定されており、第1、第2係合部材4,4′に対して同方向へ相対移動する。規制板部5b,5cの各先端部には、互いに接近するように突出する挟持部5dが形成されている。規制板部5bに形成された挟持板部5dは、第1係合部材4の保持孔4dの係合部4b側の内面とナット6との間に摺動可能に挿入されており、規制板部5cに形成された挟持板部5dは、第2係合部材4′の保持孔4dの係合部4b側の内面とナットとの間に摺動可能に挿入されている。この結果、第1、第2係合部材4,4′が保持部材5の基板部5aと挟持板部5d,5dによりナット6を介して係合溝A1,B1の幅方向へ移動可能に支持されている。
第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4a間には、コイルばね7が設けられている。コイルばね7は、圧縮状態で設けられており、第1、第2係合部材4,4′を互いに離間する方向に付勢している。この付勢力によって第1、第2係合部材4,4′が保持部材5の規制板部5b,5cにそれぞれ押し付けられている(図4参照)。以下、このときの第1、第2係合部材4,4′の位置を最大離間位置という。その一方、第1、第2係合部材4,4′は、コイルばね7の付勢力に抗して互いに接近移動可能であり、図5に示すように、第1係合部材4の第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fと第2係合部材4′の第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fとがそれぞれ突き当たるまで接近移動可能である。以下、このときの第1、第2係合部材4,4′の位置を最大接近位置という。したがって、第1、第2係合部材4,4′は、保持部材5により係合溝A1,B1の幅方向へ最大接近位置と最大離間位置との間を移動可能に保持されている。第1、第2係合部材4,4′は、最大接近位置と最大離間位置の間のいずれの位置に位置しているときにも保持部材5の基板部5aと挟持板部5d,5dによって常時挟持されている。これにより、第1、第2係合部材4,4′、保持部材5、ナット6及びコイルばね7が、常に一体に取り扱うことができるようにユニット化されているのである。
図5に示すように、第1、第2係合部材4,4′が最大接近位置に位置しているときには、第1、第2係合部材4,4′の係合突条4e,4eの先端面間の間隔(外法寸法)Lが係合溝A1,B1の突出部A2,A3;B2,B3の先端面間の間隔Wより狭くなっている。したがって、係合突条4g,4gを含む第1及び第2係合部4b,4cは、突出部A2,A3;B2,B3の間から係合溝A1;B1内に挿入可能である。係合突条4e,4eの外法寸法は、第1及び第2係合部材4,4′最大接近位置と最大離間位置との間の所定の中間位置に位置すると、突出部A2,A3(B2,B3)間の間隔Wと等しくなる。したがって、第1及び第2係合部4b,4cは、中間位置を越えて最大接近位置側へ接近移動させられると、係合溝A1(B1)に対して挿脱可能になる。
係合突条4g,4gが突出部A2,A3;B2,B3間を通り抜けて係合溝A1;B1に入り込んだ後、第1、第2係合部材4,4′を自由に移動し得る状態にすると、第1、第2係合部材4,4′はコイルばね7の付勢力により係合溝A1,B1の幅方向へ互いに離間移動させられる。そして、第1、第2係合部材4,4′が最大離間位置の直前の位置まで移動すると、第1係合部材4は、その第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fが係合溝A1,B1の突出部A2,B2の先端面にそれぞれ突き当たることによって停止させられ、第2係合部材4′は、その第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fが係合溝A1,B1の突出部A3,B3の先端面にそれぞれ突き当たることによって停止させられる。以下、このときの第1、第2係合部材4,4′の位置を係合位置という。
したがって、保持部材5は、中間位置と係合位置とを内部に含む最大接近位置と最大離間位置との間において、第1、第2係合部材4,4′を係合溝A1,B1の幅方向へ移動可能に保持している。しかし、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、最大離間位置を係合位置としてもよい。その場合には、第1係合部材4の第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fが係合溝A1,B1の突出部A2,B2にそれぞれ突き当たるとともに、第2係合部材4′の第1、第2係合部4b,4cの連結部4f,4fが係合溝A1,B1の突出部A3,B3にそれぞれ突き当たると同時に、第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4aが保持部材5の規制板部5b,5cに突き当たる。
第1及び第2係合部材4,4′が係合位置に位置しているとき、天板部2aの内面に形成された上阻止板部2f,2fが第1及び第2係合部材4,4′の基板部4a,4aのうちの天板部2a近傍に位置する部分間に入り込んでいる。係合溝A1,B1の幅方向における上阻止板部2fの幅は、第1及び第2係合部材4,4′が係合位置に位置しているときの基板部4a,4aの間隔とほぼ同一に設定されている。したがって、基板部4a,4aのうちの天板部2a近傍に位置する部分は、係合位置から最大接近位置に向かって接近移動することがない。しかし、第1及び第2係合部4b,4cは、上阻止板2f,2fから大きく離間しているので、接近移動が上阻止板2f,2fによってほとんど拘束されない。このため、第1及び第2係合部4b,4cが係合位置から中間位置を越えて接近移動してしまい、係合溝A1,B1から抜け出てしまうことがある。
このような不具合を未然に防止するために、天板部2aの構造材A,B側を向く内面には、第1及び第2阻止板部(第1及び第2阻止部)2g,2hが形成されている。第1阻止板部2gは、構造材A側に位置する天板部2aの一端部に配置されている。第2阻止板部2hは、構造材B側に位置する天板部2aの他端部に配置されている。天板部2aの長手方向に沿う第1及び第2阻止板部2g,2hの両端部は、位置決め突起2e及び上阻止板部2fにそれぞれ連なっているが、少なくとも一方に対して離間させて配置してもよい。第1及び第2阻止板部2g,2hは、天板部2aの幅方向(係合溝A1,B1の幅方向)の中央部に配置されている。
第1阻止板部2gの構造材A側に位置する側部(先端部)2iは、構造材Aと平行に延びており、係合溝A1内に位置している。したがって、第1阻止板部2gの側部2iは、第1係合部4b,4bの連結部4f,4f間のうちの係合溝A1内に位置する部分間に入り込んでいる。しかも、第1阻止板部2gの厚さは、第1及び第2係合部材4,4′が係合位置に位置しているときの連結部4f,4f間の距離とほぼ同一に設定されている。したがって、第1係合部4b,4bが係合位置から互いに接近移動することがない。ただし、第1阻止板部2gの厚さは、必ずしも第1係合部4b,4b間の距離と同一にする必要がなく、第1係合部4b,4bが中間位置を越えて接近移動することを阻止することができるものであればよい。
第2阻止板部2hは、構造材B側に位置する側部(先端部)2jが第2係合部4c,4cの連結部4f,4f間に入り込んでいる点を除き、第1阻止板部2gと同様に構成されている。そこで、第2阻止板部2hについての説明は省略する。側部2i,2jは、連結部4f,4f間に入り込んでいれば、第1係合部4b,4b及び第2係合部4c,4cが係合位置から接近移動することをほぼ確実に阻止することができるので、必ずしも係合溝A1,B1内に位置させる必要はない。
ナット6のねじ孔6aには、当接部材2のボルト座2d及び保持部材5の基板部5aを貫通したボルト8のねじ部8aが螺合されている。このボルト8の頭部8bは、ボルト座2dに突き当たっている。したがって、第1、第2係合部材4,4′が図2に示す係合位置に位置している状態において、ボルト8を締め付けると固定ユニット3が当接部材2の天板部2aに接近する方向(図2及び図3において上方)方向へ移動させられる。ボルト8をさらに締め付けると、第1係合部材4の係合突条4g,4gが係合溝A1,B1の突出部A2、B2にそれぞれ突き当たるとともに、第2係合部材4′の係合突条4g,4gが係合溝A1,B1の突出部A3,B3にそれぞれ突き当たる。また、その反力によって当接部材2の天板部2aの一端部、側板部2b,2cの一側部が構造材Aの一側面A4に突き当てられるとともに、当接部材2の天板部2aの他端部、側板部2b,2cの他側部が構造材Bの一側面B4に突き当てられる。これにより、構造材A,Bが固定装置1を介して固定されている。
上記構成を有する構造材の固定装置1によって構造材A,Bを固定する場合には、図5及び図8に示すように、まず固定ユニット3の第1、第2係合部材4,4′をコイルばね7の付勢力に抗して接近移動させ、最大接近位置に位置させる。これは、例えば親指と人差し指とで第1、第2係合部材4,4′を持って接近移動させることによって行うことができる。次に、固定ユニット3を構造材A,Bに接近移動させ、第1、第2係合部材4,4′の第1係合部4b、4bの各係合突条4g,4g及び連結部4f,4fを突出部A2,A3間から係合溝A1内に挿入するとともに、第1、第2係合部材4,4′の第2係合部4c,4cの各係合突条4g,4g及び連結部4f,4fを突出部B2,B3間から係合溝B1内に挿入する。その後、第1、第2係合部材4,4′から手を離して自由に移動できるようにする。すると、第1、第2係合部材4,4′がコイルばね7によって係合位置まで移動させられて停止する。この状態では、4つの係合突条4gが突出部A2,A3,B2,B3とそれぞれ対向するので、図9に示すように、固定ユニット3が構造材A,Bに離脱不能に保持される。
次に、収容空間S内に固定ユニット3が入るようにして当接部材2の天板部2aの両端部、及び側板部2b,2cを構造材A,Bの一側面A4,B4にそれぞれ突き当てる。このとき、当接部材2の位置決め突起2e,2eが係合溝A1の突出部A2,A3間、及び係合溝B1の突出部B2,B3間に入り込むことにより、係合溝A1,B1の幅方向における当接部材2の位置決めが成される。しかも、当接部材2を構造材A,Bの一側面A4,B4に突き当てた状態では、当接部材2の上阻止板部2f、2fが係合位置に位置している第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4a間に入り込むとともに、第1及び第2阻止板部2g,2hの各先端部2i,2jが第1係合部4b,4bの連結部4f,4f間及び第2係合部4c,4cの連結部4f,4f間に入り込む。これにより、第1及び第2係合部材4,4′が接近移動不能になる。したがって、第1及び第2係合部材4,4′に、それらを互いに接近させるような力が作用したとしても、第1及び第2係合部4b,4cが係合溝A1,B1から抜け出ることがない。その後、ボルト座2dからボルト8のねじ部8aを挿通し、ナット6のねじ孔6aに螺合させる。その後、ボルト8締め付けることにより、構造材A,Bが固定される(図10参照)。
構造材A,Bの固定を解除する場合には、上記と逆の手順を行えばよい。すなわち、ボルト8を緩めてナット6から取り外す。次に、当接部材2を取り外し、固定ユニット3を露出させる。その後、第1、第2係合部材4,4′を挿通位置まで接近移動させる。そして、固定ユニット3を構造材A,Bから取り外す。
図11は、固定ユニット3に代えて用いられる固定ユニット3Aを示している。この固定ユニット3Aにおいては、保持部材5に代えて保持部材5Aが用いられている。保持部材5Aは、ばね鋼等の弾性を有する板材によって構成されており、規制板部5b,5cが第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4aに固定されている。第1、第2係合部材4,4′は、保持部材5Aが弾性変形することによって第1係合部材4の第1、第2係合部4b,4cと第2係合部材4′の第1、第2係合部4b,4cとが互いに突き当たった想像線で示す最大接近位置と、実線で示す最大離間位置との間を変位可能になっている。保持部材5Aは、第1、第2係合部材4,4′が最大離間位置に位置しているときに弾性変形のない自然状態になっており、第1、第2係合部材4,4′が最大接近位置に位置しているときには、第1、第2係合部材4,4′の最大離間位置から最大接近位置までの変位量に対応して弾性変形する。その結果、保持部材5Aは、第1、第2係合部材4,4′が最大接近位置に位置しているときには、それらを最大離間位置に戻すように付勢する。これから明かなように、保持部材5Aは、付勢手段として兼用されている。なお、最大接近位置及び最大離間位置と係合位置との関係は、上記の実施の形態と同様の関係に設定されている。
このように構成された固定ユニット3Aを用いた場合には、コイルばね7が不要であるので、その分だけ製造の手間及び組立工数を減らすことができ、それによって固定ユニット3Aの製造費を低減することができる。
図12は、固定ユニット3に代えて用いられる固定ユニット3Bを示している。この固定ユニット3Bにおいては、第1、第2係合部材4,4′の天板部2aと対向する側部(構造材A,Bから離間した側部;図10において上側部)に、雌ねじ孔9aを有する雌ねじ部(雌ねじ部材)9の一端部と他端部とが一体に設けられている。換言すれば、第1、第2係合部材4,4′が雌ねじ部9を介して一体に形成されているのである。雌ねじ部9は、上記実施の形態のナット6に相当するものであり、雌ねじ孔9aにはボルト8が螺合される。第1、第2係合部材4,4′の基板部4a,4a(雌ねじ部9と第1、第2係合部4b,4c間に位置する中間部)は、薄肉に形成されており、それによって第1、第2係合部材4,4′の第1係合部4b,4b(第2係合部4c,4c)が互いに接近離間する方向へ弾性変形可能になっている。基板部4aは、それに外力が作用しない自然状態になっているとき、第1係合部4b及び第2係合部4cを上記実施の形態における最大離間位置に位置させる。しかも、基板部4aは、第1係合部4b,4bの連結部4f,4fどうしおよび第2係合部4c,4cの連結部4f,4fどうしが互いに突き当たって最大接近位置に達するまで弾性変形可能である。したがって、基板部4aは、弾性的に復帰変形することにより、係合溝A1,B1に挿入された第1、第2係合部4b,4cを係合位置まで移動させることができる。これから明かなように、この固定ユニット3Bにおいては、第1、第2係合部材4,4′の各基板部4a,4aが第1、第2係合部4,4′を最大接近位置から係合位置まで変位させるための付勢手段として兼用されている。
図13は、固定ユニット3に代えて用いられる固定ユニット3Cを示している。この固定ユニット3Cは、上記固定ユニット3から保持部材5を省いたものであり、その他は固定ユニット3と同様に構成されている。したがって、この固定ユニット3Cは、第1、第2係合部材4,4′、ナット6及びコイルばね7がユニットとして組み立てられているが、組立状態を維持するものがないので、指等によって組立状態に維持する必要がある反面、保持部材5が不要であるので、その分だけ固定ユニット3Cの製造費を低減することができる。なお、コイルばね7が自然状態になっているとき、第1、第2係合部材4,4′は、最大離間位置に位置している。コイルばね7の両端部を第1、第2係合部材4,4′に結合することにより、コイルばね7を保持部材5として兼用することも可能である。
この発明の一実施の形態を示す図2のX−X線に沿う断面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 ボルトを締め付けた状態で示す図2と同様の断面図である。 同実施の形態において用いられている固定ユニットを示す断面図である。 同固定ユニットの第1、第2係合部材を最大接近位置に位置させたときの二つの係合突条の先端面間の距離と、係合溝の二つの突出部の間隔との関係を示す図である。 同実施の形態において用いられている当接部材を示す図であって、図6(A)はその正面図、図6(B)はその側面図、図6(C)はその平面図、図6(D)はその底面図である。 同実施の形態において用いられている第1係合部材を示す図であって、図7(A)はその正面図、図7(B)、(C)はそれぞれ図7(A)のB矢視、C矢視図である。 同実施の形態の固定装置を用いて二つの構造材を固定する手順を説明するための図であって、固定ユニットを二つの構造材に取り付ける工程を示す斜視図である。 同手順のうちの当接部材及びボルトを取り付ける工程を示す斜視図である。 同実施の形態の固定装置によって二つの構造材を固定した状態を示す斜視図である。 同固定装置おいて用いられる固定ユニットの他の例を示す断面図である。 同固定装置において用いられる固定ユニットのさらに他の例を示す断面図である。 同固定装置において用いられる固定ユニットの別の例を示す断面図である。
符号の説明
A 構造材
A1 係合溝
A2 突出部
A3 突出部
A4 一側面
B 構造材
B1 係合溝
B2 突出部
B3 突出部
B4 一側面
1 構造材の固定装置
2 当接部材
2A 本体部
2b 側板部
2c 側板部
2g 第1阻止板部(第1阻止部)
2h 第2阻止板部(第2阻止部)
2i 第1阻止板部の側部(先端部)
2j 第2阻止板部の側部(先端部)
4 第1係合部材
4′ 第2係合部材
4b 第1係合部
4c 第2係合部
4f 連結部(近接部)
6 ナット(雌ねじ部材)
8 ボルト(雄ねじ部材)
9 雌ねじ部(雌ねじ部材)

Claims (9)

  1. 一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定するために、
    上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、
    上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、
    上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、
    上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、
    上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とは、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能になる構造材の固定装置において、
    上記当接部材には、先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して当該一方の構造材の係合溝内に位置する第1阻止部、及び先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して当該他方の構造材の係合溝内に位置する第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、
    上記第1阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第1係合部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、
    上記第2阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第2係合部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴とする構造材の固定装置。
  2. 一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定するために、
    上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、
    上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に他の部分より上記係合溝の幅方向へ互いに接近した近接部を有する第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、
    上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、
    上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、
    上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とは、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能になる構造材の固定装置において、
    上記当接部材には、第1及び第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、
    上記第1阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第1係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、
    上記第2阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第2係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴とする構造材の固定装置。
  3. 上記当接部材には、上記一対の構造材の各係合溝の突出部間に入り込むことによって上記係合溝の幅方向における上記当接部材の位置決めをする一対の位置決め突起が形成され、
    上記一対の位置決め突起のうちの一方の位置決め突起が上記第1阻止部の一端部に連結され、
    上記一対の位置決め突起のうちの他方の位置決め突起が上記第2阻止部の一端部に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造材の固定装置
  4. 上記当接部材には、上記第1及び第2係合部材の間に入り込む込むことによって上記第1及び第2係合部材が接近移動することを阻止する一対の上阻止板部が形成され、
    上記一対の上阻止板部のうちの一方の上阻止板部が上記第1阻止部の他端部に連結され、
    上記一対の上阻止板部のうちの他方の上阻止板部が上記第2阻止部の他端部に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の構造材の固定装置
  5. 一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定する構造材の固定装置であって、
    上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とが、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能となる構造材の固定装置に用いられる上記当接部材において、
    上記当接部材には、先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して当該一方の構造材の上記係合溝内に位置する第1阻止部、及び先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して当該他方の上記係合溝内に位置する第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、
    上記第1阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第1係合部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、
    上記第2阻止部は、上記係合溝内に位置する先端部が上記第1及び第2係合部材の両第2係合部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴とする構造材の固定装置用当接部材。
  6. 一側面に係合溝が形成され、この係合溝の互いに対向する両側壁面に互いに接近するように突出する突出部がそれぞれ形成された一対の構造材を固定する構造材の固定装置であって、
    上記一対の構造材の一側面に突き当てられる当接部材と、上記当接部材と上記一対の構造材との間に上記係合溝の幅方向へ互いに接近離間変位可能に配置され、上記一対の構造材に近接するそれぞれの各部に他の部分より上記係合溝の幅方向へ互いに接近した近接部を有する第1及び第2係合部が形成された第1及び第2係合部材と、上記第1及び第2係合部材に上記一対の構造材の上記一側面から離間する方向へ移動不能に設けられた雌ねじ部材と、上記当接部材を貫通して上記雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材とを備え、上記第1係合部材の上記第1及び第2係合部と上記第2係合部材の第1及び第2係合部とが、所定の中間位置を越えて互いに接近変位させられると、上記係合溝の両側壁面に形成された突出部間を通って上記係合溝内に挿入可能になり、上記中間位置を越えて互いに離間変位させられると、上記突出部に係合することによって上記係合溝から脱出不能となる構造材の固定装置に用いられる上記当接部材において、
    上記当接部材には、第1及び第2阻止部がそれぞれ上記当接部材と一体に形成され、
    上記第1阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの一方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該一方の構造材側に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第1係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第1係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止し、
    上記第2阻止部は、その先端部が上記一対の構造材のうちの他方の構造材に対する上記当接部材の突き当たり部よりも当該他方の構造材に向かって突出して上記第1及び第2係合部材の両第2係合部の上記近接部間に入り込むことにより、両第2係合部が上記中間位置を越えて接近変位することを阻止することを特徴とする構造材の固定装置用当接部材。
  7. 上記当接部材が、上記係合溝の幅方向における一側部と他側部とに側板部を有しており、上記二つの側板部の間に上記第1及び第2阻止部が配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の構造材の固定装置用当接部材。
  8. 上記当接部材には、上記一対の構造材の各係合溝の突出部間に入り込むことによって上記係合溝の幅方向における上記当接部材の位置決めをする一対の位置決め突起が形成され、
    上記一対の位置決め突起のうちの一方の位置決め突起が上記第1阻止部の一端部に連結され、
    上記一対の位置決め突起のうちの他方の位置決め突起が上記第2阻止部の一端部に連結されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の構造材の固定装置用当接部材
  9. 上記当接部材には、上記第1及び第2係合部材の間に入り込む込むことによって上記第1及び第2係合部材が接近移動することを阻止する一対の上阻止板部が形成され、
    上記一対の上阻止板部のうちの一方の上阻止板部が上記第1阻止部の他端部に連結され、
    上記一対の上阻止板部のうちの他方の上阻止板部が上記第2阻止部の他端部に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の構造材の固定装置用当接部材
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