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JP4908969B2 - パケットを中継する装置および方法 - Google Patents

パケットを中継する装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、パケットを中継する装置および方法に関するものである。
従来より、ネットワークの冗長構成として、IEEE802.3adで標準化されているリンクアグリゲーション(Link Aggregation)が知られている。リンクアグリゲーションによって、複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うことが可能となる。ここで、通信負荷を分散させる場合に、送信すべきフレームのヘッダ等の情報を関数を用いて出力値に変換し、出力値に基づいて複数のリンクのうちの一つのリンクに対応する送信キューを選択する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、ネットワーク中継装置において、データ伝送速度を制御する帯域制御を行うことも知られている。帯域制御としては、データ伝送速度の種々の制御が知られており、例えば、データ伝送速度の上限を制限する制御や、データ伝送速度の下限を保証する制御が知られている。ここで、パケットの中継処理を高速に行うために、ネットワーク中継装置に複数の帯域制御部を設け、各帯域制御部が、互いに異なる物理ポートに関する帯域制御を行う技術が知られている。
特開2005−252758号公報 特開2006−5437号公報
ところで、リンクアグリゲーションによって、複数の帯域制御部に跨った論理ポートが構築されると、その論理ポートに関する帯域制御が、複数の帯域制御部によってバラバラに行われる。その結果、論理ポートの全体の帯域を適切に制御することができない場合があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、リンクアグリゲーションによって構築された論理ポートの帯域を制御することができる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明のネットワーク中継装置は、パケットを中継するネットワーク中継装置であって、回線との接続のための1つ以上の物理ポートと、前記物理ポートから受信したパケットの送信の帯域を制御する帯域制御部と、をそれぞれ含む複数のインターフェースユニットと、受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記複数の物理ポートの中から前記受信パケットを送信すべき1つの出力物理ポートを選択する宛先処理部と、前記各帯域制御部によって用いられる帯域制御の制御値を、1つ以上の物理ポートで構成される出力ポートグループを単位として設定する帯域制御設定部と、を備え、前記宛先処理部は、(i)複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うリンクアグリゲーション機能によって形成された論理ポートであって、前記出力ポートグループに含まれ、かつ、2つ以上の前記インターフェースユニットに分散して存在する複数の物理ポートで構成される分散制御論理ポートを、前記受信パケットの送信に利用すべき論理ポートとして前記宛先情報に基づいて選択する第1処理と、(ii)前記分散制御論理ポートを含む出力ポートグループに固有な出力ポートグループ情報に基づいて、前記分散制御論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択する第2処理と、を実行する。
このネットワーク中継装置によれば、分散制御論理ポートを含む出力ポートグループに固有な出力ポートグループ情報に基づいて、分散制御論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートが出力物理ポートとして選択されるので、特定の出力物理ポートを含むインターフェースユニットの帯域制御部がその出力物理ポートの帯域を制御することによって、分散制御論理ポートの全体の帯域が制御される。その結果、論理ポートの帯域を制御することができる。
上記ネットワーク中継装置において、前記出力ポートグループは、前記複数の物理ポートによって構成されるネットワークを仮想的な部分ネットワークに分割するための仮想LANを構成するグループであることとしてもよい。
この構成によれば、仮想LAN毎に帯域制御の制御値が設定されるので、帯域制御を各VLAN毎に行うことができる。
上記ネットワーク中継装置において、前記宛先処理部は、前記出力ポートグループを表す仮想LANである出力仮想LANには含まれていない物理ポートから前記出力仮想LANへ前記受信パケットを中継する際に、前記第1処理と前記第2処理とを実行することが好ましい。
この構成によれば、出力仮想LANには含まれていない物理ポートから出力仮想LANへ受信パケットが中継される際に、第1処理と第2処理とが実行されるので、ネットワーク中継装置を用いたネットワークの構成の自由度を高めつつ、論理ポートの帯域を制御することが可能となる。
上記各ネットワーク中継装置において、前記宛先処理部は、所定の演算式に従った演算処理を実行する演算部と、前記演算結果に基づいて論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から前記出力物理ポートを選択する宛先決定部と、を含み、前記演算部は、前記分散制御論理ポートから前記出力物理ポートを選択するために、前記出力ポートグループ情報を用いた前記演算処理を実行する第1モードと、前記制御値が設定されていない論理ポートから前記出力物理ポートを選択するために、前記宛先情報と、前記受信パケットに関連付けられた送信元情報と、の少なくとも一方の情報を用いた前記演算処理を実行する第2モードと、を有することとしてもよい。
この構成によれば、分散制御論理ポートにおける帯域制御と、帯域制御の制御値が設定されていない論理ポートにおける通信負荷の分散と、の両方を実現することができる。
上記ネットワーク中継装置において、前記演算処理で利用される演算式は、ハッシュ関数であることが好ましい。
この構成によれば、帯域制御の制御値が設定されていない論理ポートの中から選択される物理ポートが特定の物理ポートに偏ることを抑制することが容易となる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ネットワーク中継方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例のシステム構成:
B.パケット中継処理:
C.変形例:
A.実施例のシステム構成:
図1は、本発明の一実施例としてのスイッチ装置を用いたネットワークシステムを示す説明図である。このネットワークシステム900は、4つのスイッチ装置RT10〜RT40を有している。第1実施例では、これらのスイッチ装置RT10〜RT40は、いずれも、いわゆる「レイヤ3スイッチ(「ルータ」とも呼ばれる)」として機能している。
第1スイッチ装置RT10には、3つのスイッチ装置RT20、RT30、RT40が接続されている。第1スイッチ装置RT10と第2スイッチ装置RT20とは、2本の回線L10、L20によって接続されている。また、第1スイッチ装置RT10と第3スイッチ装置RT30とは1本の回線L30によって接続され、第1スイッチ装置RT10と第4スイッチ装置RT40とは1本の回線L40によって接続されている。
各スイッチ装置RT10〜RT40は、回線との接続のための物理ポートを有している。図1では、物理ポートを識別する物理ポート番号が、記号「#」と番号との組み合わせによって示されている。例えば、回線L10は、第1スイッチ装置RT10の第1物理ポート(#1)と、第2スイッチ装置RT20の第2物理ポート(#2)とに、接続されている。なお、物理ポート番号は、1つのスイッチ装置内で重複の無い、物理ポートに固有な番号である。すなわち、1つのスイッチ装置内では、各物理ポートは、物理ポート番号によって一意的に識別される。
ところで、第1スイッチ装置RT10と第2スイッチ装置RT20とは、2本の回線L10、L20によって接続されている。これらの2本の回線L10、L20は、リンクアグリゲーション機能によって、仮想的な1本の回線として利用される。リンクアグリゲーション機能とは、複数の物理ポートを集約して仮想的な1つのポート(「論理ポート」とも呼ばれる)として利用する機能である。このリンクアグリゲーション機能は、帯域の拡大や冗長性の確保を実現するために利用される。図1の例では、第1スイッチ装置RT10の2つの物理ポート#1、#2が、リンクアグリゲーション機能によって、1つの論理ポートとして利用される。そして、これらのポート#1、#2の接続相手である第2スイッチ装置RT20の2つの物理ポート#2、#3も、リンクアグリゲーション機能によって、1つの論理ポートとして利用される。
以下、リンクアグリゲーション機能によって構成される論理ポート、および、いずれの論理ポートにも含まれていない物理ポート(以下「単独物理ポート」とも呼ぶ)、のそれぞれのことを「回線ポート」とも呼ぶ。すなわち、スイッチ装置においては、回線ポートは、独立な1本の回線(仮想的な1本の回線を含む)が接続されるポートとして利用される。
また、第1スイッチ装置RT10では、VLAN(仮想LAN(仮想ローカルエリアネットワーク))が設定されている。図1では、VLANを識別するVLAN番号が、記号「VLAN#」と番号との組み合わせによって示されている。第1物理ポート#1と第2物理ポート#2とは、第100VLAN(VLAN#100)に含まれている。また、第3物理ポート#3は第10VLAN(VLAN#10)に含まれており、第4物理ポート#4は第11VLAN(VLAN#11)に含まれている。
VLANは、レイヤ2レベルで互いに通信可能な1以上の回線ポートで構成されるグループを表している。本実施例では、第1スイッチ装置RT10は、レイヤ2スイッチとしても機能する。ここで、レイヤ2は、いわゆるOSI(Open System Interconnection)参照モデルにおける第2層(データリンク層)に相当する。レイヤ2レベルでのパケット中継においては、受信パケットに含まれる宛先のレイヤ2アドレス(本実施例では、宛先MACアドレス)が最終的な宛先として利用される。ここで、第1スイッチ装置RT10は、レイヤ2スイッチとしてパケットを中継する際には、異なるVLANの間ではパケットを中継せずに、同じVLANに属している回線ポートの間でのみパケットを中継する。このように、複数の回線ポートを複数のVLANに分割すれば、意図しない回線ポート(他のVLAN)に通信負荷が広がることを抑制できる。すなわち、複数の物理ポートによって構成されるネットワークを仮想的な部分ネットワーク(「ネットワークセグメント」とも呼ばれる)に分割することができる。なお、第1スイッチ装置RT10は、レイヤ3スイッチ(ルータ)としてパケットを中継する際には、異なるVLANの間でもパケットを中継する。なお、レイヤ3(ネットワーク層)レベルでのパケット中継においては、受信パケットに含まれる宛先のレイヤ3アドレス(本実施例では、宛先IPアドレス)が最終的な宛先として利用される。
なお、第1スイッチ装置RT10は、図示された物理ポート(#1〜#4)以外にも複数の物理ポートを有し得る(図示せず)。これは、他のスイッチ装置RT20〜RT40についても同様である。また、各VLAN#10、VLAN#11、VLAN#100は、図1に示した物理ポートに加えて、他の物理ポートを含み得る。
図2は、第1スイッチ装置RT10の構成を示す説明図である。このスイッチ装置RT10は、制御部890と、4つのネットワークインターフェースユニット801〜804(以下「NIF801〜804」とも呼ぶ)と、クロスバスイッチ880(以下「CSW880」とも呼ぶ)と、を備えている。CSW880には、各NIF801〜804が接続されている。
NIF801〜804は、回線との接続のための物理ポートを有する電子回路である。各NIF801〜804は、自己の物理ポートを介したパケット通信を制御する。図2の例では、第1NIF801は、第1物理ポート#1を有し、第2NIF802は、第2物理ポート#2を有し、第3NIF803は、第3物理ポート#3を有し、第4NIF804は、第4物理ポート#4を有している。なお、各NIF801〜804は、2以上の物理ポートを有し得る(図示せず)。
図2では、NIFを識別するNIF番号が、記号「NIF#」と番号との組み合わせによって示されている。例えば、第1NIF801のNIF番号は「1」である。なお、NIF番号は、1つのスイッチ装置の内で重複の無い、NIFに固有な番号である。
CSW880は、NIF間でのパケット転送を行う電子回路である。
制御部890は、第1スイッチ装置RT10の全体の制御を行う。制御部890は、CPUとメモリとを有するコンピュータである。CPUがプログラムを実行することによって、制御部890の種々の機能が実現される。制御部890は、各第1NIF801〜804およびCSW880と、図示しないバスを介して接続されている。
図3は、第1スイッチ装置RT10の詳細な構成を示す説明図である。図3には、第1NIF801の詳細な構成が示されている。第1NIF801は、第1物理ポート#1を含む1以上の物理ポートPPと、受信部810と、ヘッダ処理部820と、送信部830と、帯域検索部840と、メモリ850と、を備えている。物理ポートPPは、回線を介した通信を行う電子回路である。また、各部810、820、830、840は、後述する種々の機能を実現するために設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)である。そして、各構成要素810、820、830、840、850は、図示しないバスを介して、互いに接続されている。また、受信部810および送信部830は、第1NIF801に設けられた全ての物理ポートPPのそれぞれと接続されている。
受信部810は、物理ポートPPから受信パケットを取得する。ヘッダ処理部820は、受信パケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、受信パケットを送信すべき物理ポート(出力物理ポート)を決定する。受信部810は、決定された出力物理ポートを有するNIFへ、CSW880を介して、受信パケットを送信する。
一方、送信部830は、CSW880から受信パケットを取得する。帯域検索部840は、出力物理ポートに関する帯域制限を検索する。送信部830は、物理ポートPPから送信されるデータの伝送速度が、検索された帯域制限を超えないように、物理ポートPP(出力物理ポート)から受信パケットを送信する。ここで、データ伝送速度とは、所定の一定時間内に送信されるデータ量を意味している。一定時間としては、任意の時間(例えば、1秒)を採用可能である。
メモリ850は、リンクアグリゲーションテーブル400(以下「LAテーブル400」とも呼ぶ)と、フィルタテーブル410と、ルーティングテーブル430と、ARPテーブル440と、フローテーブル450と、を格納している。これらのテーブルは、出力物理ポートの決定、あるいは、帯域制御に基づくパケットの送信、に利用される(詳細は後述)。
なお、他のNIF802〜804の構成も、第1NIF801の構成と同じである。また、各NIF801〜804は、自己の物理ポートPPを介したデータ通信を制御する。
図4は、ヘッダ処理部820の詳細な構成を示す説明図である。ヘッダ処理部820は、宛先検索部210と、ハッシュ値生成部220と、を含んでいる。宛先検索部210は、データ検索部212と宛先決定部214とを含んでいる。受信部810は、受信パケットのヘッダ情報、および、受信パケットに関する制御情報を、ヘッダ処理部820に提供する。データ検索部212は、ヘッダ情報と制御情報とに基づいて、受信パケットを送信すべき回線ポートを選択する。宛先決定部214は、選択された回線ポートに基づいて、パケットを送信すべき物理ポート(出力物理ポート)を決定する。なお、選択された回線ポートが論理ポート(リンクアグリゲーション)である場合には、宛先決定部214は、論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から1つの出力物理ポートをハッシュ値に基づいて選択する。このハッシュ値は、ハッシュ値生成部220によって提供される。これらの処理の詳細については、後述する。
図5(A)は、制御情報520を示す説明図である。制御情報520は、受信部810によって取得された各パケット毎に提供される。すなわち、制御情報520は、パケットに関連付けられた情報である。制御情報520は、受信VLAN500と、内部パケット長501と、入力回線番号502と、入力L2ヘッダ長503と、を含んでいる。受信VLAN500は、パケットを受信した回線ポートが属するVLAN(仮想LAN)の番号を示している。なお、回線ポートとVLANとの対応関係は、後述するように、フィルタテーブル410(図3)に格納されている。内部パケット長501は、パケットのサイズを示している。入力回線番号502は、パケットを受信した物理ポートの番号を示している。入力L2ヘッダ長503は、後述するL2ヘッダ部522のサイズを示している。これらのデータは、通常は、パケットの整合性のチェック等に適宜利用される(詳細は省略)。
図5(B)は、ヘッダ情報521を示す説明図である。ヘッダ情報521は、受信部810によって取得されたパケットに含まれるヘッダである。ヘッダ情報521は、L2(Layer 2)ヘッダ部522と、L3(Layer 3)ヘッダ部523と、L4(Layer 4)ヘッダ部524と、を含んでいる。L2ヘッダ部522は、送信元MACアドレス504と宛先MACアドレス505とを含んでいる。L3ヘッダ部523は、送信元IPアドレス506と宛先IPアドレス507とを含んでいる。L4ヘッダ部524は、送信元ポート508と宛先ポート509とを含んでいる。各ポート508、509は、いわゆるレイヤ4のポート(以下「L4ポート」とも呼ぶ)を示すデータであり、スイッチ装置の回線ポートとは無関係である。
図6は、リンクアグリゲーションテーブル400(LAテーブル400)の一例を示す説明図である。LAテーブル400は、論理ポートを定義するテーブルである。LAテーブル400は、論理ポートに固有なリンクアグリゲーション番号(「LA番号」あるいは「テーブル番号」とも呼ぶ)と、その論理ポートに含まれる物理ポートの総数と、その論理ポートに含まれる物理ポートと、の対応関係を定めている。図6に示す例では、第1物理ポート#1と第2物理ポート#2との2つの物理ポートの全体が、仮想的な1つのポート(論理ポート)として利用される。そして、その論理ポートのLA番号が「0」に設定されている。
なお、1つの論理ポートに含まれる複数の物理ポートのそれぞれには、各物理ポートを特定するための選択番号が付される。選択番号は0から始まる整数値である。図6の例では、第1物理ポート#1の選択番号が「0」に設定され、第2物理ポート#2の選択番号が「1」に設定されている。この選択番号は、後述する宛先検索処理で利用される。
制御部890(図2)は、リンクアグリゲーションテーブル400の各項目の値を、ユーザの指示に従って設定する。ユーザの指示は、例えば、スイッチ装置RT10の操作パネル(図示せず)、あるいは、スイッチ装置RT10に接続された管理端末(図示せず)を介して入力され得る。制御部890は、ユーザの指示に従って、全てのNIF801〜804のLAテーブル400を設定する。これにより、全てのNIF801〜804のメモリ850(図3)には、同じリンクアグリゲーションテーブル400が格納される。
なお、本実施例では、物理ポート番号が特定された場合には、その物理ポートを有するNIF番号も一意に特定される。スイッチ装置RT10の各構成要素(例えば、各NIF801〜804、および、CSW880)は、物理ポート番号のみから、その物理ポートを有するNIFの番号を特定可能である。このような物理ポート番号は、予め、設定される。例えば、スイッチ装置RT10の起動時に、制御部890(図2)が自動的に、各物理ポートに番号を割り当ててもよい。なお、図6では、説明の便宜上、物理ポート番号に合わせてNIF番号も示されている。これは、後述するフィルタテーブル410についても同様である。
また、1つの論理ポートに含まれる物理ポートの総数としては、「2」に限らず、任意の数を採用可能である。また、1台のスイッチ装置で利用される論理ポートの総数としては、「1」に限らず、任意の数を採用可能である。
図7は、フィルタテーブル410の一例を示す説明図である。フィルタテーブル410は、VLAN−IDと、回線ポートと、その回線ポートに接続されたネットワーク機器のレイヤ2のアドレス(MACアドレス)と、の対応関係を格納する。
VLAN−IDは、VLAN(仮想LAN(仮想ローカルエリアネットワーク))に固有な識別番号である。図7の例では、第3物理ポート(Port#3)のVLAN−IDが10に設定され、第4物理ポート(Port#4)のVLAN−IDが11に設定され、第0論理ポート(LA#0)のVLAN−IDが100に設定されている。制御部890(図2)は、リンクアグリゲーションテーブル400の設定と同様に、ユーザの指示に従って、全てのNIF801〜804のフィルタテーブル410における回線ポートとVLAN−IDとの対応関係を設定する。
また、このフィルタテーブル410における回線ポートとMACアドレスとの対応関係は、宛先検索部210(図4)によって自動的に設定される。具体的には、宛先検索部210は、受信部810によって受信されたパケットのヘッダ情報を参照することによって、送信元MACアドレスを取得する。そして、宛先検索部210は、送信元MACアドレスと、そのパケットを受信した回線ポートと、の対応関係をフィルタテーブル410に登録する。パケットを受信した物理ポートが単独物理ポートである場合には、物理ポート番号が登録される。パケットを受信した物理ポートが論理ポートに含まれている場合には、その論理ポートのLA番号が登録される。図7の例では、3つのMACアドレスに関する対応関係が登録されている。第1は、第3物理ポート#3と第3スイッチ装置RT30のMACアドレスMACaRT30との対応関係である。第2は、第4物理ポート#4と第4スイッチ装置RT40のMACアドレスMACaRT40との対応関係である。第3は、第0論理ポート(LA#0)と第2スイッチ装置RT20のMACアドレスMACaRT20との対応関係である。
なお、本実施例では、全ての物理ポートに関する情報が、全てのNIF801〜804のフィルタテーブル410に登録される。換言すれば、全てのNIF801〜804のフィルタテーブル410は、一致させられる。全てのNIF801〜804のフィルタテーブル410を一致させる方法としては、任意の方法を採用できる。例えば、制御部890(図2)が、定期的に、各NIF801〜804のフィルタテーブル410を総合し、総合したフィルタテーブル410を各NIF801〜804に配布してもよい。また、いずれかのNIFにおけるフィルタテーブル410の更新に応じて、制御部890が、他のNIFのフィルタテーブル410を同様に更新してもよい。
なお、1つの回線ポートには、複数のネットワーク機器が接続され得る。この場合には、1つの回線ポートに関連して複数のアドレスが登録され得る。また、フィルタテーブル410には、さらに、登録されたデータの有効期限を定める期限情報を登録してもよい。有効期限の過ぎたデータをフィルタテーブル410から削除すれば、ネットワーク構成の変化に応じてフィルタテーブル410を更新することが容易となる。また、メモリ850の利用効率を向上させることもできる。このような有効期限としては、登録されてから所定時間の経過時を採用可能である。なお、論理ポートに含まれる物理ポートに関しても、LA番号の代わりに物理ポート番号を登録してもよい。
図8は、ルーティングテーブル430の一例を示す説明図である。ルーティングテーブル430は、宛先IPアドレスと、論理インターフェースと、ネクストホップのIPアドレスと、メトリックと、の対応関係を格納している。宛先IPアドレスは、パケットの最終的な宛先のIPアドレスを表している。この宛先IPアドレスとしては、単一のIPアドレスに限らず、2以上のIPアドレスを含む範囲を設定可能である。IPアドレスの範囲は、通常は、いわゆるネットワークアドレスとサブネットマスクとの組み合わせによって表される。
論理インターフェースは、宛先IPアドレスに到達し得る論理インターフェースを表している。本実施例では、複数の物理ポートの中からのパケットを送信すべき物理ポートの絞り込みが、最初に、1以上の物理ポートで構成されるグループを単位として行われる(詳細は後述)。このグループが論理インターフェースである。第2実施例では、このようなグループ(論理インターフェース)として、上述のVLANが利用される。すなわち、最初に、パケットの中継に利用されるVLAN(ネットワークセグメント)が選択される。
ネクストホップは、次のスイッチ装置を意味している。すなわち、ネクストホップにパケットを送信すれば、そのパケットは最終的な宛先IPアドレスに到達することができる。ルーティングテーブル430の各論理インターフェースには、その論理インターフェースから到達可能な1つのネクストホップのIPアドレスが対応付けられている。例えば、図8の例では、第100VLANには、第2スイッチ装置RT20のIPアドレスIPaRT20が対応付けられている。また、第10VLANには、第3スイッチ装置RT30のIPアドレスIPaRT30が対応付けられ、第11VLANには、第4スイッチ装置RT40のIPアドレスIPaRT40が対応付けられている。
メトリックは、論理インターフェースの選択の優先順位を表している。図8の例では、メトリックが小さいほど、優先順位が高い。このようなメトリックとしては、例えば、ホップ数(通過するルータの総数)や、OSPFのコストを採用可能である。メトリック(優先順位)は、同じ宛先IPアドレスに複数の論理インターフェースが対応付けられている場合に用いられる。この場合には、複数の論理インターフェースの中からメトリックが最も小さい論理インターフェースが選択される。
ルーティングテーブル430は、リンクアグリゲーションテーブル400(図6)と同様に、ユーザの指示に従って設定される。制御部890(図2)は、ユーザの指示に応じて、各NIF801〜804のルーティングテーブル430を設定する。また、宛先検索部210(図4)が、自動的にルーティングテーブル430を構築(あるいは、修正)してもよい。この際、宛先検索部210は、RIP(Routing Information Protocol)や、OSPF(Open Shortest Path First)などのルーティングプロトコルによって伝達される情報に基づいて、ルーティングテーブル430を構築(あるいは、修正)すればよい。この場合には、全てのNIF801〜804のルーティングテーブル430を一致させることが好ましい。全てのNIF801〜804のルーティングテーブル430を一致させる方法としては、上述のフィルタテーブル410を一致させる方法と同様の方法を採用すればよい。
図9は、ARPテーブル440の一例を示す説明図である。このARPテーブル440は、IPアドレスとMACアドレスとの対応関係を格納している。図9の例では、第2スイッチ装置RT20(第1エントリAE1)と、第3スイッチ装置RT30(第2エントリAE2)と、第4スイッチ装置RT40(第3エントリAE3)と、に関する対応関係が格納されている。宛先検索部210(図4)は、自動的にARPテーブル440を構築する。具体的には、宛先検索部210は、受信部810によって受信されたパケットのヘッダ情報を参照することによって、送信元IPアドレスと送信元MACアドレスとを取得する。そして、宛先検索部210は、これらのアドレスの対応関係をARPテーブル440に格納する。また、宛先検索部210は、ARP(Address Resolution Protocol)によって伝達される情報に基づいて、自動的にARPテーブル440を構築してもよい。この場合には、全てのNIF801〜804のARPテーブル440を一致させることが好ましい。ARPテーブル440を一致させる方法としては、上述のフィルタテーブル410を一致させる方法と同様の方法を採用すればよい。
図10は、フローテーブル450の一例を示す説明図である。このフローテーブル450は、帯域制御の設定を格納するテーブルである。本実施例では、このテーブル450によって、データ伝送速度の上限値が定められる。そして、出力VLANを単位として帯域制限が設定される。出力VLANは、パケットの送信に使用されるVLAN(論理インターフェース)を意味している。図10の例では、第100VLANの上限値が100Mbpsに設定されている。本実施例では、上限値は、出力VLANに含まれる全ての物理ポートの合計伝送速度に関している。例えば、2つの物理ポートから構成される出力VLANの上限値が100Mbpsである場合を考える。この場合には、2つの物理ポートが同時に100Mbpsでパケットを送信することは許容されない。ただし、一方の物理ポートがパケットを送信していない間には、他方の物理ポートが100Mbpsでパケットを送信することが許容される。
制御部890(図2)は、ユーザの指示に従って、全てのNIF801〜804のフローテーブル450を設定する。ユーザの指示は、例えば、スイッチ装置RT10の操作パネル(図示せず)、あるいは、スイッチ装置RT10に接続された管理端末(図示せず)を介して入力され得る。
B.パケット中継処理:
第1スイッチ装置RT10におけるレイヤ3レベルのパケット中継処理は、パケット入力処理とパケット出力処理とに分けられる。図11は、パケット入力処理の手順を示すフローチャートである。このパケット入力処理は、パケットを受信したNIFによって実行される。具体的には、パケット入力処理は、受信部810(図3、図4)とヘッダ処理部820とCSW880とによって実行される。また、図12は、パケット出力処理の手順を示すフローチャートである。このパケット出力処理は、パケットを送信すべきNIFによって実行される。具体的には、パケット出力処理は、送信部830と帯域検索部840とCSW880とによって実行される。以下では、次の順にパケット中継処理を説明する。
B1.単独物理ポートからパケットを送信する場合:
B2.帯域制限無しの論理ポートからパケットを送信する場合:
B3.帯域制限有りの論理ポートからパケットを送信する場合:
B1.単独物理ポートからパケットを送信する場合:
図13は、単独物理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。
この例では、第3NIF803がパケットPを受信し、第4NIF804がパケットPを送信している。すなわち、パケット入力処理は、第3NIF803によって実行され、パケット出力処理は、第4NIF804によって実行されている。
スイッチ装置RT10がパケットを受信したことに応じて、パケット入力処理(図11)が開始される。最初のステップS100では、ヘッダ処理部820のデータ検索部212(図4)が、ルーティングテーブル430(図8)を参照することによって、受信パケットPの宛先IPアドレスに対応付けられた論理インターフェース(VLAN)を検索する。検索された論理インターフェースの総数が1である場合には、データ検索部212は、検索された論理インターフェースを、出力用の論理インターフェースとして採用する。総数が2以上である場合には、データ検索部212は、メトリックの最も小さい(優先順位の最も高い)論理インターフェースを、出力用の論理インターフェースとして採用する。図13の例では、宛先IPアドレスが第3IPアドレス範囲IPrange3内であることとする(図8)。その結果、第11VLAN(VLAN#11)が出力用の論理インターフェースとして採用される。
ここで、出力用の論理インターフェースとは、受信パケットの送信に利用すべき論理インターフェースを意味している。ある論理インターフェースを受信パケットの送信に利用するとは、その論理インターフェースに含まれる物理ポートからパケットを送信することを意味している。
次のステップS110では、データ検索部212は、ルーティングテーブル430(図8)を参照し、出力用の論理インターフェースに対応付けられたネクストホップのIPアドレスを取得する。次に、データ検索部212は、ARPテーブル440(図9)を参照することによって、ネクストホップのIPアドレスから、ネクストホップのMACアドレスを取得する。図13の例では、出力用の第11VLANに対応付けられた第4スイッチ装置RT40がネクストホップである(図1、図8)。そして、ARPテーブル440(図9)から、第4スイッチ装置RT40のMACアドレスMACaRT40が取得される。
図11の次のステップS120では、データ検索部212(図4)は、パケット送信に利用すべき1つの回線ポートを決定する。具体的には、データ検索部212は、ネクストホップのMACアドレスの属する回線ポートを、フィルタテーブル410(図7)から検索する。この際、ステップS100で決定されたVLAN(論理インターフェース)に含まれる回線ポートの中から出力回線ポートが検索される。図13の例では、ネクストホップRT40のMACアドレスMACaRT40に対応付けられている第4物理ポート#4が(図7)、出力回線ポートとして採用される。こうして出力回線ポートが検索された後、データ検索部212(図4)は、出力回線ポートの検索結果を、宛先決定部214に通知する。
次のステップS130では、宛先決定部214(図4)が、検索された回線ポートが論理ポート(リンクアグリゲーションポート)と通常ポート(単独物理ポート)とのいずれであるかを判定する。検索された回線ポートが通常のポート(単独物理ポート)である場合には、宛先決定部214は、その物理ポートを出力物理ポートとして採用する(ステップS170)。図13の例では、検索された回線ポート(第4物理ポート#4)が通常のポートであるので、第4物理ポート#4が出力物理ポートとして採用される。
以上説明したステップS100〜S170の宛先検索処理によって出力物理ポートが決定された後、次のステップS180では、宛先決定部214(図4)は、出力情報(出力物理ポートおよび出力VLAN(論理インターフェース)の決定結果)を受信部810に供給する。受信部810は、受信パケットを、出力情報とともに、CSW880に送信する。
CSW880がパケットを受信したことに応じて、パケット出力処理(図12)が開始される。最初のステップS200では、CSW880は、出力物理ポートを有するNIFに、受信パケットおよび出力情報を供給する。図13の例では、第4物理ポート#4を有する第4NIF804(送信部830)が、CSW880から、受信パケットおよび出力情報を受信する。
次のステップS210では、送信部830(図13)は、出力情報を帯域検索部840に供給する。そして、帯域検索部840は、フローテーブル450(図10)を参照することによって、出力VLANの上限値を検索する。図13の例では、第11VLANには帯域制限が設定されていないこととする。
次のステップS220では、帯域検索部840は、検索された上限値を表す情報を、送信部830に供給する。送信部830は、受信パケットを送信した場合に、自己に接続された物理ポートの中の出力VLANに含まれる全ての物理ポートの合計伝送速度が上限値を超えるか否かを判断する。例えば、仮に受信パケットを送信した場合に、現時点までの所定の時間内の送信データ量から算出される合計伝送速度が上限値を超える場合には、合計伝送速度が上限値を超えると判断される。
なお、出力VLANに上限値が設定されていない場合には、パケット送信の履歴に拘わらずに、伝送速度が上限値を超えないと判断される。
データ伝送速度が上限値を超えないと判断された場合には、送信部830は、出力物理ポートからネクストホップへ、受信パケットを送信する(ステップS232)。図13の例では、第11VLANに上限値が設定されていないので、データ伝送速度が上限値を超えないと判断される。そして、送信部830は、受信パケットを、出力物理ポート#4から送信する。
一方、データ伝送速度が上限値を超えると判断された場合には、送信部830は、受信パケットを、送信することなく、破棄する(ステップS230)。その結果、データ伝送速度が上限値を超えることが抑制される。
B2.帯域制限無しの論理ポートからパケットを送信する場合:
図14は、帯域制限無しの論理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。この例には、2つのパケットP1、P2が中継される場合が示されている。第1パケットP1は、第3NIF803によって受信され、第1NIF801によって送信されている。一方、第2パケットP2は、第4NIF804によって受信され、第2NIF802によって送信されている。なお、図14の例では、2つのパケットP1、P2のそれぞれの宛先IPアドレスは、第1IPアドレス範囲IPrange1内であることとする(図8)。
最初に、第1パケットP1の中継処理について説明する。パケット入力処理(図11)のステップS100〜S120は、図13の例と同様に実行される。ステップS100では、出力用の論理インターフェース(出力VLAN)として、第1IPアドレス範囲IPrange1に対応付けられた第100VLANが選択される(図8)。そして、ステップS120では、出力用の回線ポートとして、第1IPアドレス範囲IPrange1のネクストホップRT20が接続された第0論理ポート(LA#0)が選択される(図7)。その結果、処理は、ステップS130からステップS140へ移行する。
ステップS140では、宛先決定部214(図4)は、フローテーブル450(図10)を参照することによって、出力VLANに帯域制御の制御値(帯域制限(上限値))が設定されているか否かを判断する。図14の例では、第100VLANに帯域制限が設定されていないと仮定して、説明を行う。
出力VLANに帯域制限が設定されていない場合には、次のステップS162で、宛先決定部214は、ハッシュ値に基づいて、出力論理ポートの中から1つの物理ポートを選択する。ここで、ハッシュ値はハッシュ値生成部220(図4)によって供給される。
ハッシュ値生成部220は、ヘッダ情報521(図5(B))を用いてハッシュ値を算出する。具体的には、ハッシュ値生成部220は、ヘッダ情報521の各データ504〜509を、8ビット毎に区切る。そして、ハッシュ値生成部220は、8ビットのデータの全てを加算する。この際、桁上げは省略される。そして、ハッシュ値生成部220は、8ビットの加算結果のビットの並び順番を逆にした値をハッシュ値として採用する。こうして得られたハッシュ値は8ビットのデータであり、その値域は0〜255である。
次に、宛先決定部214(図4)は、ハッシュ値を用いて選択番号を決定する。この算出は以下の式に従って行われる。
選択番号=商{(ハッシュ値*論理ポートに含まれる物理ポートの総数)/256}
次に、宛先決定部214は、リンクアグリゲーションテーブル400(図6)を参照し、この選択番号に対応する物理ポートを、出力物理ポートとして採用する。このように、ハッシュ値に応じて、論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から1つの出力物理ポートが選択される。図14の例では、第1パケットP1の出力物理ポートとして、第1物理ポート#1が選択されている。
こうして出力物理ポートが決定されたら、次のステップS180(図11)で、受信パケットと出力情報とが、CSW880に送信される。
次に、パケット出力処理が実行される(図12)。この処理は、図13の例と同様に実行される。なお、図14の例では、出力VLAN(第100VLAN)には帯域制限が設定されていないこととしているので、第1NIF801の送信部830は、第1パケットP1を第1物理ポート#1からネクストホップ(第2スイッチ装置RT20)へ送信する。
第2パケットP2についても、第1パケットP1と同様に、中継処理が行われる。図14の例では、第1パケットP1に関しては第1物理ポート#1が選択され、第2パケットP2に関しては第2物理ポート#2が選択されている。なお、図11のステップS162で算出されるハッシュ値は、ハッシュ値の算出に利用されるデータ(種情報)に応じて、種々の値となり得る。そして、出力物理ポートとしては、ハッシュ値に応じて、種々の物理ポートが選択され得る。また、図11のステップS162では、種情報が、送信元を表すデータ(MACアドレス、IPアドレス、L4ポート)と、宛先を表すデータ(MACアドレス、IPアドレス、L4ポート)である。従って、送信元と宛先との組み合わせに応じて、出力物理ポートを分散させることができる。その結果、論理ポートの中で通信負荷が一部の物理ポートに偏ることが抑制される。
B3.帯域制限有りの論理ポートからパケットを送信する場合:
図15は、帯域制限有りの論理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。この例には、図14の例と同じ2つのパケットP1、P2が中継される場合が示されている。
最初に、第1パケットP1の中継処理について説明する。パケット入力処理(図11)のステップS100〜S140は、図14の例と同様に実行される。ただし、図15の例では、図10に示すフローテーブル450に従って、第100VLANに帯域制限が設定されている。その結果、処理は、ステップS140からステップS150に移行する。
次のステップS150では、宛先決定部214(図4)は、リンクアグリゲーションテーブル400(図6)を参照することによって、出力用の論理ポートが複数の送信部830に跨っているか否かを判断する。出力用の論理ポートに含まれる全ての物理ポートが1つのNIFに属している場合には、出力用の論理ポートが複数の送信部830に跨っていないと判断される。そして、処理はステップS162に移行し、図14の例と同様にパケット入力処理が実行される。
出力用の論理ポートに含まれる複数の物理ポートの内の少なくとも一部が、他の物理ポートとは異なるNIFに属している場合、すなわち、出力用の論理ポートが、2つ以上のNIFに分散して存在する複数の物理ポートで構成される場合には、出力用の論理ポートが複数のNIFに跨っていると判断される。図15の例では、第0論理ポート(LA#0)は、2つのNIF801、802(2つの送信部830)に跨っている。また、第0論理ポート(LA#0)を含む第100VLANには、上限値が設定されている。従って、図15の例では、第0論理ポート(LA#0)が、本発明における「分散制御論理ポート」に相当する。
出力用の論理ポートが複数のNIFに跨っている場合には、次のステップS160で、宛先決定部214(図4)は、出力VLANハッシュ値に基づいて、出力論理ポートの中から1つの物理ポートを選択する。出力VLANハッシュ値は、種情報として出力VLANのVLAN−IDのみを用いたハッシュ値である。このハッシュ値は、ハッシュ値生成部220(図4)によって供給される。ハッシュ値生成部220は、データ検索部212から出力VLANを取得し、出力VLANのVLAN−IDのみを用いてハッシュ値を算出する。ハッシュ値の算出に利用される演算式は、ステップS162における演算式と同じである。ただし、種情報は、ステップS160とステップS162との間で異なっている。また、ハッシュ値から出力物理ポートを選択する方法も、ステップS162における選択方法と同じである。図15の例では、第1パケット#1に関しては第1物理ポート#1が選択されている。
こうして出力物理ポートが決定されたら、次のステップS180(図11)で、受信パケットと出力情報とが、CSW880に送信される。
次に、パケット出力処理が実行される(図12)。この処理は、図13の例と同様に実行される。なお、図15の例では、出力VLAN(第100VLAN)に帯域制限が設定されている。従って、第1NIF801の送信部830は、上限値に応じて、第1パケットP1を送信するか、あるいは、破棄するかを判断する(ステップS220)。
第2パケットP2についても、第1パケットP1と同様に、中継処理が行われる。なお、図11のステップS160では、出力VLANが同じであれば、送信元と宛先との組み合わせに拘わらずに、同じハッシュ値が算出される。その結果、論理ポートの中の特定の1つの物理ポートが、送信元と宛先との組み合わせに拘わらずに、選択される。その結果、図15の例では、第2パケットP2に関しても、第1パケットP1と同じ第1物理ポート#1が、出力物理ポートとして選択されている。
このように、出力用の論理ポートが複数のNIFに跨っている場合に、送信元と宛先との組み合わせに拘わらずに、論理ポートの中の特定の1つの物理ポートを選択する理由は以下の通りである。送信部830は、自己に接続された物理ポートに関してのみ、データ伝送速度を制御することができる。論理ポートが複数の送信部830に跨っている場合であっても、各送信部830のそれぞれは、自己に接続された物理ポートを介したデータ送信に関してのみ、データ伝送速度を制御する。その結果、論理ポートに含まれる全ての物理ポートの合計伝送速度が、上限値を大幅に超える可能性がある。
例えば、図14に示すように第0論理ポート(LA#0)を用いたデータ送信が2つの物理ポート#1、#2に分散される例において、第100VLANのデータ伝送速度が100Mbpsに制限されたと仮定する。この場合には、第1NIF801の送信部830は、第1物理ポート#1を介したデータ送信の伝送速度を100Mbpsに制限する。同様に、第2NIF802の送信部830もまた、第2物理ポート#2を介したデータ送信の伝送速度を100Mbpsに制限する。これらの結果、第0論理ポート(LA#0)に含まれる2つの物理ポート#1、#2の合計伝送速度が、上限値(100Mbps)を大幅に超える200Mbpsになり得る。
ところが、本実施例では、図15に示すように、受信パケットの送信元と宛先との組み合わせに拘わらずに、論理ポートの中の特定の1つの物理ポートが出力物理ポートとして選択される。従って、1つの送信部830(図15の例では、第1NIF801の送信部830)が、自己に接続された物理ポートに関するデータ伝送速度を制御することによって、論理ポートの全体のデータ伝送速度が制御される。その結果、論理ポートに含まれる全ての物理ポートの合計伝送速度が上限値を超えることを抑制することができる。
ところで、複数のNIFに跨る論理ポートを利用することには、以下の利点がある。すなわち、一部のNIFに不具合が生じた場合であっても、残りのNIFを用いて通信を継続することができる。その結果、NIFの不具合に関する信頼性を高めることが可能となる。本実施例では、上述したように、複数のNIFに跨る論理ポートに関しても適切な帯域制御を行うことができる。従って、論理ポートのデータ伝送速度が上限値を超えることを抑制し、かつ、ネットワーク中継装置の不具合に関する信頼性を高めることが可能となる。
なお、本実施例では、送信部830と帯域検索部840(図3)との全体が、本発明における「帯域制御部」に相当する。ヘッダ処理部820が「宛先処理部」に相当する。制御部890が「帯域制御設定部」に相当する。出力VLANが「出力ポートグループ」に相当する。出力VLANのVLAN−IDが「出力ポートグループ情報」に相当する。そして、ハッシュ値生成部220(図4)が「演算部」に相当する。なお、図3の例では、各NIF801〜804に「宛先処理部(ヘッダ処理部820)」が設けられている。ただし、NIFとは独立に設けられた1つの「宛先処理部」が全ての物理ポートの通信を制御してもよい。また、制御部890は、VLANを設定するVLAN設定部としての機能も有している。
C.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の実施例において、帯域制御部によって実行される処理としては、出力ポートグループに含まれる各回線ポートの帯域の上限を制限するような任意の処理を採用可能である。例えば、出力VLANに含まれる各回線ポートの伝送速度の上限を、各回線ポート毎に制限する処理を採用してもよい。
また、図12のステップS230の処理、すなわち、受信パケットを送信することによって、伝送速度が上限値を超える場合の処理としては、受信パケットを破棄する処理に限らず、伝送速度が上限値を超えることを抑制可能な任意の処理を採用可能である。例えば、受信パケットをメモリに格納し、伝送速度が低下したことに応じてそれらの受信パケットを送信する処理を採用してもよい。
また、上述の実施例において、帯域制御としては、図12に示すデータ伝送速度の上限の制限に限らず、データの伝送速度の種々の制御を採用可能である。また、帯域制御の制御値としては、帯域制御で利用される種々の値を採用可能である。例えば、データ伝送速度の下限を保証してもよい。すなわち、データ伝送速度の下限値を帯域制御の制御値として利用し、スイッチ装置RT10によって中継される単位時間当たりのデータ量が多い場合であっても、下限値以上のデータ伝送速度でのパケット中継が可能であることを保証してもよい。また、帯域制御としては、データ伝送速度の上限の制限と、データ伝送速度の下限の保証とを、合わせた制御を採用してもよい。
なお、データ伝送速度の下限を保証する処理としては、例えば、以下に説明する処理を採用可能である。ここで、ある回線ポート(物理ポート)からパケットを送信する場合を検討する。ここで、その物理ポートが、2つのVLAN(第1VLANおよび第2VLAN)に属していると仮定する(このような場合としては、例えば、いわゆる「Tag−VLAN」を利用する場合がある)。さらに、第1VLANに関しては下限値が100Mbpsに設定され、第2VLANに関しては下限値が設定されていないと仮定する。また、下限値は、各回線ポート毎に適用されると仮定する。ここで、送信部830(図3)は、出力VLANが第1VLANであるパケット(以下、「第1VLANパケット」と呼ぶ)の内の下限値に相当する量のパケットを、その物理ポートの帯域の利用状況に拘わらずに、送信する。そして、送信部830は、第1VLANパケットの内の下限値を超えた分のパケット、および、出力VLANが第2VLANであるパケットに関しては、物理ポートの物理的な帯域の空きを利用して送信する。帯域が空いていない場合には、それらのパケットは破棄される。これらの結果、第1VLANパケットに関しては、その物理ポートの帯域の利用状況に拘わらずに、下限値以上のデータ伝送速度でのパケット中継が可能であることが保証される。以上説明したデータ伝送速度の下限を保証する処理は、分散制御論理ポートの帯域を制御する場合についても同様に行われる。
なお、データ伝送速度の下限の保証する場合には、フローテーブル450(図10)は、出力VLANと下限値との対応関係を格納する。図11のステップS140では、宛先決定部214(図4)は、フローテーブル450を参照することによって、出力VLANに帯域制御の制御値(下限値)が設定されているか否かを判定する。一方、帯域検索部840(図3)は、図12のステップS210と同様に、各出力VLANに関する下限値を検索する。また、帯域が空いていない場合の処理としては、過剰なパケットを破棄する処理に限らず、帯域制御の下限値が設定されたパケット中継に関しては下限値以上のデータ伝送速度でのパケット中継を可能にするような任意の処理を採用可能である。例えば、過剰な受信パケットをメモリに格納し、伝送速度が低下したことに応じてそれらの受信パケットを送信する処理を採用してもよい。
いずれの場合も、パケット入力処理としては、図11に示した処理を採用可能である。ただし、ステップS140では、帯域制御の制御値が設定されているか否かが判定される。他のステップは、上述の実施例と同様に実行される。これらにより、分散制御論理ポートの帯域を適切に制御することが可能となる。
変形例2:
上述の実施例において、図11のステップS162で算出されるハッシュ値(通常ハッシュ値)の種情報としては、上述の実施例で利用した情報に限らず、受信パケットに関連付けられた宛先情報および送信元情報の少なくとも一方の情報を含む種々の情報を採用可能である。例えば、宛先情報を用いずに送信元情報のみを用いて演算を行っても良い。こうすれば、複数の物理ポートを送信元に応じて使い分けることができる。逆に、送信元情報を用いずに宛先情報のみを用いて演算を行っても良い。こうすれば、複数の物理ポートを宛先に応じて使い分けることができる。
宛先情報および送信元情報の少なくとも一方の情報を種情報として用いる理由は、以下の通りである。すなわち、ネットワーク中継装置によるパケットの中継によって、2つのネットワーク機器の間で転送される複数のパケットの転送順序が入れ替わることを抑制するためである。
なお、パケットの通信方法としては、イーサネット(登録商標)を用いる方法や、さらに、インターネットプロトコルを用いる方法に限らず、任意の通信方法を採用可能である。いずれの場合も、種情報として利用される宛先情報としては宛先に関連する種々の情報(例えば、宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート(L4ポート)の中の任意の情報)を採用可能である。また、種情報として利用される送信元情報としては、送信元に関連する種々の情報(例えば、送信元MACアドレス、送信元IPアドレス、送信元ポート(L4ポート)の中の任意の情報)を採用可能である。なお、出力用の回線ポートの選択に利用される宛先情報についても、同様に、種々の情報を採用可能である。
変形例3:
上述の実施例において、論理ポートに含まれる複数の物理ポートの内からの出力(送信)用の物理ポートの選択に利用される演算式としては、図11のステップS160、S162で説明した演算式に限らず、種情報から代表値を算出する種々の演算式を採用可能である。ただし、演算式としては、ハッシュ関数を採用することが好ましい。ハッシュ関数とは、種情報から固定長の疑似乱数(ハッシュ値)を生成する関数である。ハッシュ関数としては、図11のステップS160、S162で説明した演算式に限らず、MD5(Message Digest 5)や、SHA−1(Secure Hash Algorithm 1)やSHA−2など、種々の関数を採用可能である。ハッシュ関数を用いる場合には、演算結果(ハッシュ値)における値域上の偏りが小さくなる。さらに、似た種情報から近しい演算結果(ハッシュ値)が生成されにくい。従って、演算式としてハッシュ関数を採用すれば、図11のステップS162において選択される物理ポートが特定の物理ポートに偏ることを抑制することが容易となる。その結果、複数のNIF(帯域制御部)に跨った論理ポートにおける帯域制御を考慮しなくても良い場合に、通信負荷を、論理ポートに含まれる複数の物理ポートに分散させることが可能となる。
変形例4:
上述の実施例では、帯域制御の制御値が設定されているか否か、すなわち、帯域制御の対象であるか否かに拘わらずに、論理ポートからの出力物理ポートの選択に、同じ演算式(ハッシュ関数)が利用される。そして、帯域制御の制御値が設定されているか否かに応じて、演算式で利用される種情報が切り換えられる。その結果、分散制御論理ポートにおける帯域制御と、帯域制御の制御値が設定されていない論理ポートにおける通信負荷の分散と、の両方を、種情報を切り換えるだけで簡単に実現することができる。すなわち、論理ポートから1つの出力物理ポートを選択するための演算部(図4:ハッシュ値生成部220)を、帯域制御の制御値が設定されていない論理ポートからの出力物理ポートの選択と、分散制御論理ポートからの出力物理ポートの選択と、の両方に共用することができる。その結果、これら2つの利点のためにネットワーク中継装置の構成が過剰に複雑化することを抑制できる。
変形例5:
上述の実施例において、帯域制御の制御値が設定されていない論理ポートから出力物理ポートを選択する方法としては、宛先情報および送信元情報の少なくとも一方の情報を種情報として用いる演算結果に基づく方法(図11:S162)に限らず、任意の方法を採用可能である。例えば、ステップS160と同じ方法を採用してもよい。
また、図11のS150で「No」と判定される場合、すなわち、帯域制御の制御値が設定されており、かつ、1つのインターフェースユニットに存在する複数の物理ポートのみで構成される論理ポートから出力物理ポートを選択する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、ステップS162の代わりにステップS160と同じ方法を採用してもよい。
変形例6:
上述の実施例において、出力ポートグループとしては、出力VLANに限らず、任意に設定されたグループを採用可能である。ただし、VLANによってネットワークを分割するスイッチ装置を利用する場合には、望ましいデータ伝送速度の制御が、VLAN毎に異なる場合が多い。従って、出力ポートグループとしてVLANを採用すれば、VLAN毎に帯域を制御することができる。
また、1つの物理ポートが、複数の出力ポートグループに属していても良い。例えば、いわゆる「Tag−VLAN」を利用した場合には、1つの物理ポートが複数のVLANに属し得る。なお、この場合には、受信VLANを特定する方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、受信パケットに含まれるVLAN−IDに基づいて、受信VLANが特定されてもよい。
いずれの場合も、出力VLANには含まれていない物理ポートから出力VLANへ受信パケットが中継される際に、分散制御論理ポートを宛先情報に基づいて選択する処理(「第1処理」に相当する)と、分散制御論理ポートから特定の1つの出力物理ポートを出力VLANのVLAN−IDに基づいて選択する処理(第2処理に相当する)とが実行されることが好ましい。こうすれば、出力VLANの外からの受信パケットを出力VLANへ中継することによって、ネットワーク中継装置を用いたネットワークの構成の自由度を高めることができる。そして、出力VLANのVLAN−IDに基づいて特定の1つの出力物理ポートを選択することによって、分散制御論理ポートの帯域を適切に制御することができる。特に、互いに異なる仮想LANの間で受信パケットが中継される際に、第1処理に相当する処理と、第2処理に相当する処理とが、実行されることが好ましい。こうすれば、受信VLANに拘わらずに、分散制御論理ポートの適切な帯域制御を行うことができる。なお、受信VLANが出力VLANと異なる場合には、パケットを受信した物理ポート(以下「受信物理ポート」とも呼ぶ)は、出力VLANには含まれていない物理ポートであるということができる。これは、その物理ポートが受信VLANと出力VLANとの両方に属している場合についても、同様である。すなわち、”出力VLAN”には含まれていない物理ポートがパケットを受信するとは、その受信物理ポートが、”出力VLAN”と同じVLANのメンバとしてでは無く、パケットを受信することを意味している。
変形例7:
分散制御論理ポートから出力物理ポートを選択する方法としては、演算結果に基づく方法に限らず、種々の方法を採用可能である。一般には、分散制御論理ポートを含む出力ポートグループに固有な出力ポートグループ情報に基づいて、分散制御論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを出力物理ポートとして選択するような、任意の方法を採用可能である。
例えば、図11のステップS160において、出力ポートグループ情報(出力VLANのVLAN−ID)に基づいて、特定の1つの物理ポートが選択されるのであれば、種情報として、出力VLANのVLAN−IDに加えて、他の情報を利用してもよい。
また、出力ポートグループ情報と選択番号(図6)との対応関係を予め設定しておき、この対応関係に基づいて出力物理ポートを選択してもよい。このような対応関係は、ユーザの指示に従って、あるいは、自動的に(例えば、ランダムに)、制御部890(図3)が設定すればよい。この場合には、制御部890は、帯域制御設定部としての機能に加えて、出力ポート対応関係設定部としての機能を有する。
変形例8:
上述の実施例において、ネットワーク中継装置(スイッチ装置)の構成としては、図2〜図4に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、1台のスイッチ装置に設けられるNIFの総数は、「4」に限らず、任意の数を採用可能である。また、1つのNIFに設けられる物理ポートの総数としても、任意の数を採用可能である。また、図3の例では、各NIFがメモリ850を有していたが、この代わりに、1つのメモリが全てのNIFによって共用されてもよい。また、NIFとは独立に設けられた1つのヘッダ処理部が、全ての物理ポートに関するパケット入力処理を実行してもよい。また、受信部810が、NIFとは独立に設けられていても良い。いずれの場合も、帯域制御部(送信部830と帯域検索部840)と1つ以上の物理ポートとをそれぞれ含むインターフェースユニットの総数は「2」以上であることが好ましい。こうすれば、帯域制御処理が複数の帯域制御部に分散されるので、処理に掛かる時間を短縮することができる。
変形例9:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図3のヘッダ処理部820を、CPUとメモリとを有するコンピュータに置き換えてもよい。この場合には、CPUがプログラムを実行することによって、ヘッダ処理部820の種々の機能を実現する。
本発明の一実施例としてのスイッチ装置を用いたネットワークシステムを示す説明図である。 第1スイッチ装置RT10の構成を示す説明図である。 第1スイッチ装置RT10の詳細な構成を示す説明図である。 ヘッダ処理部820の詳細な構成を示す説明図である。 制御情報520とヘッダ情報521を示す説明図である。 リンクアグリゲーションテーブル400(LAテーブル400)の一例を示す説明図である。 フィルタテーブル410の一例を示す説明図である。 ルーティングテーブル430の一例を示す説明図である。 ARPテーブル440の一例を示す説明図である。 フローテーブル450の一例を示す説明図である。 パケット入力処理の手順を示すフローチャートである。 パケット出力処理の手順を示すフローチャートである。 単独物理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。 帯域制限無しの論理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。 帯域制限有りの論理ポートからパケットを送信する場合の動作を示す概略図である。
符号の説明
210…宛先検索部
212…データ検索部
214…宛先決定部
220…ハッシュ値生成部
400…リンクアグリゲーションテーブル(LAテーブル)
410…フィルタテーブル
430…ルーティングテーブル
440…ARPテーブル
450…フローテーブル
801〜804…ネットワークインターフェースユニット(NIF)
810…受信部
820…ヘッダ処理部
830…送信部
840…帯域検索部
850…メモリ
880…クロスバスイッチ(CSW)
890…制御部
900…ネットワークシステム
RT10…第1スイッチ装置
RT20…第2スイッチ装置
RT30…第3スイッチ装置
RT40…第4スイッチ装置
PP…物理ポート

Claims (12)

  1. パケットを中継するネットワーク中継装置であって、
    回線との接続のための1つ以上の物理ポートと、前記物理ポートから受信したパケットの送信の帯域を制御する帯域制御部と、をそれぞれ含む複数のインターフェースユニットと、
    受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記複数の物理ポートの中から前記受信パケットを送信すべき1つの出力物理ポートを選択する宛先処理部と、
    前記各帯域制御部によって用いられる帯域制御の制御値を、1つ以上の物理ポートで構成される出力ポートグループであって、前記宛先情報に対応して前記ネットワーク中継装置内に保持され、前記宛先情報に応じて決定される出力ポートグループを単位として設定する帯域制御設定部と、
    を備え、
    前記宛先処理部は、
    (i)複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うリンクアグリゲーション機能によって形成された論理ポートであって、前記出力ポートグループに含まれ、かつ、2つ以上の前記インターフェースユニットに分散して存在する複数の物理ポートで構成される分散制御論理ポートを、前記受信パケットの送信に利用すべき論理ポートとして前記宛先情報に基づいて選択する第1処理と、
    (ii)前記分散制御論理ポートを含む出力ポートグループに固有な出力ポートグループ情報に基づいて、前記分散制御論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択する第2処理と、を実行する、
    ネットワーク中継装置。
  2. 請求項1に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記出力ポートグループは、前記複数の物理ポートによって構成されるネットワークを仮想的な部分ネットワークに分割するための仮想LANを構成するグループである、ネットワーク中継装置。
  3. 請求項2に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記宛先処理部は、前記出力ポートグループを表す仮想LANである出力仮想LANには含まれていない物理ポートから前記出力仮想LANへ前記受信パケットを中継する際に、前記第1処理と前記第2処理とを実行する、ネットワーク中継装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のネットワーク中継装置であって、
    前記宛先処理部は、
    所定の演算式に従った演算処理を実行する演算部と、
    前記演算結果に基づいて論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から前記出力物理ポートを選択する宛先決定部と、
    を含み、
    前記演算部は、
    前記分散制御論理ポートから前記出力物理ポートを選択するために、前記出力ポートグループ情報を用いた前記演算処理を実行する第1モードと、
    前記制御値が設定されていない論理ポートから前記出力物理ポートを選択するために、前記宛先情報と、前記受信パケットに関連付けられた送信元情報と、の少なくとも一方の情報を用いた前記演算処理を実行する第2モードと、
    を有する、
    ネットワーク中継装置。
  5. 請求項4に記載のネットワーク中継装置であって、
    前記演算処理で利用される演算式は、ハッシュ関数である、ネットワーク中継装置。
  6. 回線との接続のための1つ以上の物理ポートと、前記物理ポートから受信したパケットの送信の帯域を制御する帯域制御部と、をそれぞれ含む複数のインターフェースユニットを備えるネットワーク中継装置を用いてパケットを中継する方法であって、
    (A)前記ネットワーク中継装置が、前記各帯域制御部によって用いられる帯域制御の制御値を、1つ以上の物理ポートで構成される出力ポートグループであって、前記宛先情報に対応して前記ネットワーク中継装置内に保持され、前記宛先情報に応じて決定される出力ポートグループを単位として設定する工程と、
    (B)前記ネットワーク中継装置が、受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記複数の物理ポートの中から前記受信パケットを送信すべき1つの出力物理ポートを選択する工程と、
    を備え、
    前記出力物理ポートを選択する工程は、
    (i)前記ネットワーク中継装置が、複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うリンクアグリゲーション機能によって形成された論理ポートであって、前記出力ポートグループに含まれ、かつ、2つ以上の前記インターフェースユニットに分散して存在する複数の物理ポートで構成される分散制御論理ポートを、前記受信パケットの送信に利用すべき論理ポートとして前記宛先情報に基づいて選択する第1処理を実行する工程と、
    (ii)前記ネットワーク中継装置が、前記分散制御論理ポートを含む出力ポートグループに固有な出力ポートグループ情報に基づいて、前記分散制御論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択する第2処理を実行する工程と、
    を含む、方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、
    前記出力ポートグループは、前記複数の物理ポートによって構成されるネットワークを仮想的な部分ネットワークに分割するための仮想LANを構成するグループである、方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記第1処理と前記第2処理とは、前記出力ポートグループを表す仮想LANである出力仮想LANには含まれていない物理ポートから前記出力仮想LANへ前記受信パケットが中継される際に実行される、方法。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の方法であって、
    前記出力物理ポートを選択する工程は、
    前記ネットワーク中継装置が、所定の演算式に従った演算処理を実行する工程と、
    前記ネットワーク中継装置が、前記演算結果に基づいて論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から前記出力物理ポートを選択する工程と、
    を含み、
    前記演算処理を実行する工程は、
    前記分散制御論理ポートから前記出力物理ポートを選択する場合に、前記ネットワーク中継装置が、前記出力ポートグループ情報を用いた前記演算処理を選択して実行する工程と、
    前記制御値が設定されていない論理ポートから前記出力物理ポートを選択する場合に、前記ネットワーク中継装置が、前記宛先情報と、前記受信パケットに関連付けられた送信元情報と、の少なくとも一方の情報を用いた前記演算処理を選択して実行する工程と、
    を含む、方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、
    前記演算処理で利用される演算式は、ハッシュ関数である、方法。
  11. パケットを中継するネットワーク中継装置であって、
    回線との接続のための1つ以上の物理ポートと、前記物理ポートから受信したパケットの送信の帯域を制御する帯域制御部と、をそれぞれ含む複数のインターフェースユニットと、
    受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記複数の物理ポートの中から前記受信パケットを送信すべき1つの出力物理ポートを選択する宛先処理部と、
    前記各帯域制御部によって用いられる帯域制御の制御値を、1つ以上の物理ポートで構成される出力ポートグループを単位として設定する帯域制御設定部と、
    を備え、
    前記宛先処理部は、
    (i)複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うリンクアグリゲーション機能によって形成された論理ポートを、前記受信パケットの送信に利用すべき論理ポートとして前記宛先情報に基づいて選択する第1処理と、
    (ii)前記論理ポートが2つ以上の前記インターフェースユニットに分散して存在する複数の物理ポートで構成される分散制御論理ポートであるか否かを判定する第2の処理と、
    (iii)前記第2の処理の判定結果に応じて、前記論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択するために使用する情報を切り替えて決定する第3の処理と、
    (iv) 前記第3の処理で決定された情報に基づいて、前記論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択する第4の処理と、
    を実行する、ネットワーク中継装置。
  12. 回線との接続のための1つ以上の物理ポートと、前記物理ポートから受信したパケットの送信の帯域を制御する帯域制御部と、をそれぞれ含む複数のインターフェースユニットを備えるネットワーク中継装置を用いてパケットを中継する方法であって、
    (A)前記ネットワーク中継装置が、前記各帯域制御部によって用いられる帯域制御の制御値を、1つ以上の物理ポートで構成される出力ポートグループを単位として設定する工程と、
    (B)前記ネットワーク中継装置が、受信されたパケットに関連付けられた宛先情報に基づいて、前記複数の物理ポートの中から前記受信パケットを送信すべき1つの出力物理ポートを選択する工程と、
    を備え、
    前記出力物理ポートを選択する工程は、
    (i) 前記ネットワーク中継装置が、複数の物理ポートを集約して仮想的な1つの論理ポートとして扱うリンクアグリゲーション機能によって形成された論理ポートを、前記受信パケットの送信に利用すべき論理ポートとして前記宛先情報に基づいて選択する第1処理を実行する工程と、
    (ii) 前記ネットワーク中継装置が、前記論理ポートが2つ以上の前記インターフェースユニットに分散して存在する複数の物理ポートで構成される分散制御論理ポートであるか否かを判定する第2の処理を実行する工程と、
    (iii) 前記ネットワーク中継装置が、前記第2の処理の判定結果に応じて、前記論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択するために使用する情報を切り替えて決定する第3の処理を実行する工程と、
    (iv) 前記ネットワーク中継装置が、前記第3の処理で決定された情報に基づいて、前記論理ポートに含まれる複数の物理ポートの中から特定の1つの物理ポートを前記出力物理ポートとして選択する第4の処理を実行する工程と、
    を含む、方法。
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