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JP4907195B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタなどの、電子写真法を用いたカラー画像形成装置に関し、特に画像濃度補正の実行タイミングの制御に関するものである。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、一般にトナー担持体上に直接トナーを転写してパッチ画像(基準画像)を形成し、そのトナー量や位置を検出して濃度補正や色ずれ補正を行う。例えばフルカラー画像形成装置の場合、各色の画像濃度を適正に設定するためのモード(以下、キャリブレーションモードという)が設定されると、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各画像形成部により転写ベルト上に各色の補正用パッチ画像が形成され、検知手段により画像を検知し、濃度及び色ずれ補正を行う。
トナーの付着量が多い場合には、ベルト表面からの反射光がトナーによって遮光されるので、検知手段の受光量が減少する。一方、トナーの付着量が少ない場合には、逆にベルト表面からの反射光が多くなる結果、検知手段の受光量が増大する。従って、受光した反射光量に基づく受光信号の出力値により各色のパッチ画像の濃度を検知し、予め定められた基準濃度と比較して帯電電位、現像バイアス電位やLEDヘッドの露光量を調整することにより、各色について濃度補正が行われる。
ここで、ブラックの画像形成部を用いるモノクロ印刷の場合、ブラックトナーの濃度は主に彩度や明度に関係し、シアン、マゼンタ及びイエローの画像形成部を用いるカラー印刷の場合、カラートナーの濃度は主に色相に関係している。また、彩度や明度は色相に比べ変動しても画像印象が悪くならない。そのため、モノクロ(ブラック)の濃度補正はカラー(シアン、マゼンタ及びイエロー)の濃度補正ほど頻繁に行う必要はない。
カラー画像形成装置におけるこのような濃度補正は、従来、印刷枚数、印刷時間等を実行条件として、各色のキャリブレーションを同時に実行していたため、モノクロの濃度補正が不必要に多く行われることとなる。この問題を解決するため、例えば特許文献1には、モノクロとカラーの濃度補正条件を印刷枚数により個別に管理するとともに、モノクロの濃度補正が行われる印刷枚数間隔をカラーの濃度補正が行われる場合よりも多く設定して、必要以上にモノクロの濃度補正を実行しない画像形成装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1のようにモノクロとカラーの補正実行条件を変えたとしても、例えばモノクロ印刷が大量に連続して行われた場合は、カラー印刷が行われていないにも係わらず、モノクロの濃度補正タイミングでカラーの濃度補正も同時に実行されることとなる。これが何度も繰り返されると、現像装置内のカラートナーに過度の機械的ストレスが掛かり、トナーの劣化が早まる上、トナーの帯電量が増加してカラー印刷時に濃度が出ない状態となるおそれがある。
また、通常、濃度補正は連続印刷時においても印刷を中断して強制的に実行されるように設定されているため、連続印刷中に補正実行条件となった場合、ユーザは濃度補正が終了するまで待機する必要があり、画像形成効率の低下の原因となっていた。
特開平11−295956号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、モノクロ及びカラーの濃度補正タイミングを適切に設定することにより、不必要なカラーの濃度補正をなくしてカラートナーの劣化を防止するとともに、安定した画像濃度を維持可能な画像形成装置を提供する。また本発明の他の目的は、濃度補正が連続して行われる状態を極力無くして画像形成効率を向上させた画像形成装置を提供する。
上記目的を達成するために本発明は、モノクロ印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第1のカウント手段と、カラー印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第2のカウント手段と、前記第1及び第2のカウント手段のカウント値に基づいてモノクロ及びカラーの濃度補正を個別に実行する制御手段と、を備えたカラー画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロの濃度補正のみを実行し、前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のカラー画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達し、且つ前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することを特徴としている。
また本発明は、モノクロ印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第1のカウント手段と、カラー印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第2のカウント手段と、前記第1及び第2のカウント手段のカウント値に基づいてモノクロ及びカラーの濃度補正を個別に実行する制御手段と、を備えたカラー画像形成装置において、前記制御手段は、印刷終了時に前記第1又は第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、先行して濃度補正を実行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のカラー画像形成装置において、前記制御手段は、印刷終了時に前記第1のカウント手段のカウント値のみが濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、モノクロの濃度補正のみを実行し、前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成のカラー画像形成装置において、印刷実行1回当たりの印刷枚数と、印刷枚数毎の印刷実行回数の積算値とを記憶する記憶手段と、全体又は所定枚数以下の印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を累積した累積占有率を算出する演算手段とを備え、前記制御手段は、前記演算手段により算出された累積占有率に基づいて濃度補正実行の所定値を自動的に設定することを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、例えばモノクロ印刷が多量に行われた場合はモノクロの濃度補正のみを実行するため、カラートナーの現像装置は停止させておくことができる。従って、カラートナーに過度の機械的ストレスが掛からずトナーの劣化を抑制できる上、カラートナーの帯電量増加に起因する画質の低下を防ぐことができる。また、カラーの濃度補正が必要となった場合にはモノクロの濃度補正も同時に実行されるため、カラーの濃度補正後、すぐにモノクロの濃度補正が実行されることがなくなり、画像形成効率を向上させることができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、連続印刷中に第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に達した場合でも、第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるときはカラー及びモノクロの濃度補正が同時に実行されるため、連続印刷中にモノクロの濃度補正後、すぐにカラーの濃度補正が実行されることがなくなり、画像形成効率を向上させることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、第1又は第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達する直前で印刷が終了したような場合には、印刷終了後に先行して濃度補正が実行される。従って、次に連続印刷が開始された後、すぐに濃度補正が実行されて印刷が中断されることがなくなり、画像形成効率が向上する。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の画像形成装置において、印刷終了時に第1のカウント手段のカウント値が条件を満たす場合はモノクロの濃度補正が実行され、印刷終了時に第1及び第2のカウント手段のカウント値が共に条件を満たす場合はカラー及びモノクロの濃度補正が共に実行されるため、モノクロの濃度補正後にカラーの連続印刷を開始しても、すぐにカラーの濃度補正が実行されることもなくなり、画像形成効率がより向上する。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2乃至第4のいずれかの構成の画像形成装置において、全体又は所定枚数以下の印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を累積した累積占有率に基づいて、濃度補正実行の所定値が自動的に設定されるため、ユーザの使用状況に関係なく連続印刷中における濃度補正の割り込み実行率を一定以下に低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成装置の構成を示す概略図であり、ここではタンデム方式のカラー画像形成装置について示している。画像形成装置100の本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、転写ベルト8の上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各画像形成部に隣接して移動する転写ベルト8によって担持・搬送される転写紙6上に転写され、さらに、定着部7において転写紙6上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び上方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光するLEDヘッド17a、17b、17c及び17dと、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像器3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いでLEDヘッド17a〜17dによって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像器3a〜3dには、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像器3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、LEDヘッド17a〜17dからの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
トナー像が転写される転写紙6は、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ13a及びレジストローラ13bを介して転写ベルト8上へ供給され、各感光体ドラム1a〜1dの位置へと搬送される。転写ベルト8にはその両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。ベルトの材質としては、樹脂製のベルトが用いられ、好ましくは表層からフッソ樹脂コーティング、シリコンコート、CRゴム、PVDF樹脂シートが順次積層された多層ゴムベルトが用いられる。
転写ベルト8は、従動ローラ10a、10b及び10cと、駆動ローラ11とに掛け渡されており、転写ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、転写紙6がレジストローラ13bから転写ベルト8の最上流側に設けられた吸着ローラ14を介して転写ベルト8上へ搬送される。吸着ローラ14には所定の電圧が印加されており、転写紙6を静電吸着力により転写ベルト8上に保持する。
このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより最上流の感光体ドラム1a上に画像形成を行う。そして、感光体ドラム1aの下部において、所定の転写電圧が印加された転写ローラ4aで電界付与することにより、感光体ドラム1a上のマゼンタのトナー像が転写紙6上に転写される。その後、転写紙6は次の画像形成部Pbに搬送され、上記と同様に、今度は感光体ドラム1bによってシアンのトナー像が転写される。
以下、上述と同様の方法により、感光体ドラム1c及び1dによってそれぞれイエロー及びブラックのトナー像が転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために転写紙6に対し予め定められた所定の位置関係をもって形成される。4b、4c及び4dは感光体ドラム1b〜1dの下部に位置する転写ローラである。4色のトナー像が転写された転写紙6は、転写ベルト8から離脱し、定着部7へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム1a〜1dは、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーが各クリーニング部5a〜5dにより除去される。
転写ベルト8から定着部7に搬送された転写紙6は、定着ローラ18により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙6の表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙6は、その後排出ローラ19によって装置本体外に排出される。
図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。画像形成装置100は、定着部7、光学的検出手段9、画像読取部30、AD変換部31、画像形成部Pa〜Pd、制御部32、記憶部33、操作パネル34、モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36から構成されている。
光学的検出手段9は、画像形成部Pa〜Pdにおいて転写ベルト8(図1参照)上に形成される各パッチ画像に測定光を照射し、パッチ画像からの反射光量を検出する。検出結果は受光出力信号として後述する制御部32に送信される。光学的検出手段9としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学的検出手段が用いられる。例えば転写ベルト上のトナー付着量を測定する際には、発光素子からトナー像に対し測定光を射出する。測定光はトナーによって反射される光、及びベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
画像読取部30は、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される。画像読取部30で読み取られた画像信号はAD変換部31においてデジタル信号に変換された後、後述する記憶部33内の画像メモリ40に送出される。
記憶部33は、画像メモリ40、RAM41、及びROM42を備えており、画像メモリ40は、画像読取部30で読み取られ、AD変換部31においてデジタル変換された画像信号を記憶し、制御部32に送出する。RAM41及びROM42は、制御部32の処理プログラムや処理内容等を記憶する。また、RAM41(或いはROM42)には、光学的検出手段9の測定出力値とトナー付着量との関係がトナー付着量データとして予め記憶されている。
操作パネル34は、複数の操作キーから成る操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成されており、ユーザが印刷条件等の設定を行う他、例えば画像形成装置100がファクシミリ機能を有する場合は、記憶部33にファクシミリ送信先を登録し、さらに登録された送信先の読み出しや書き換えを行う等の種々の設定にも使用される。
モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36は、それぞれモノクロ印刷枚数及びカラー印刷枚数を積算してカウントする。カウントされたモノクロ及びカラー印刷枚数は、記憶部33のRAM41に記憶される。なお、印刷枚数に代えて、モノクロ及びカラーそれぞれの印刷時間を積算して記憶部33に記憶するようにしても良い。
制御部32は、設定されたプログラムに従って画像読取部30、画像形成部Pa〜Pd、定着部7や光学的検出手段9を全般的に制御するとともに、画像読取部30で読み取られた画像信号を、必要に応じて変倍処理或いは階調処理して画像データに変換する。LEDヘッド17a〜17dは、処理後の画像データに基づいてレーザ光を照射し、感光体ドラム1a〜1d上に潜像を形成する。
さらに制御部32は、キャリブレーションモードが実行されると、光学的検出手段9により検出された受光出力信号を受信し、記憶部33に記憶されたトナー付着量データに基づいてトナー付着量の算出を行う機能、算出されたトナー付着量に基づいてパッチ画像の濃度を決定し、予め定められた基準濃度と比較して帯電器2a〜2dの帯電電位や現像器3a〜3dの現像バイアス、或いはLEDヘッド17a〜17dの露光量等を調整することにより、各色について濃度補正を行う機能を有している。
キャリブレーションモードは、所定枚数の画像形成処理が終了した時に自動的に実行される。即ち制御部32は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値が、予め記憶部33のRAM41(或いはROM42)に記憶されている所定の濃度補正実行値に到達したとき、モノクロの濃度補正(以下、モノクロ補正という)を実行し、カラー印刷カウンタ36の積算カウント値が濃度補正実行値に到達したとき、カラーの濃度補正(以下、カラー補正という)を実行する。
従って、制御部32はモノクロ及びカラーのそれぞれについて濃度補正の要否を判断するとともに、モノクロ補正とカラー補正とを個別に実行する。なお、上記以外にユーザによる操作パネル34のキー操作によりキャリブレーションモードが実行されるようにしても良く、装置の電源ON時に自動的に実行されるようにしても良い。
図1のようなタンデム方式のカラー画像形成装置による画像形成では、前述した画像形成過程により感光体ドラム1a〜1d上にパッチ画像形成用のトナー像が形成される。形成されたトナー像が転写ローラ4a〜4dにより転写ベルト8上の所定位置に転写され、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のパッチ画像が形成される。
濃度補正用パッチ画像の例を図3に示す。ユーザによりキャリブレーションモードが設定されると、図3(a)に示すように、転写ベルト8上の進行方向に向かって左端に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(B)の各色の矩形のパッチ画像が一列に形成される。感光体ドラム1bにより形成されるマゼンタ(M)のパッチ画像は、白ベタ画像(M1)から、最も濃色の画像(M5)まで5段階の濃度のパッチ画像M1〜M5が進行方向から順に形成される。
図3(a)におけるM1及びM2の部分を拡大した様子を図3(b)に示す。図から判るように、隣接するパッチ画像M1及びM2は、境界において濃度が変化するようにそれぞれ単色で形成されている。以下、パッチ画像M3〜M5についても同様に形成され、さらにシアン(C)のパッチ画像C1〜C5、イエロー(Y)のパッチ画像Y1〜Y5及びブラック(B)のパッチ画像B1〜B5についてもM1〜M5と同様の構成で形成されている。
光学的検出手段9は、測定対象物までの距離を厳密に規定しておく必要があるため、図1に示すように、転写ベルト8表面までの距離変動の少ない、従動ローラ10cに対抗するような位置に配置されており、転写ベルト8上のパッチ画像形成位置に合わせて転写ベルト8の幅方向に位置決めされている。この光学的検出手段9の検出結果に基づいて各パッチ画像のトナー付着量(画像濃度)を測定し、各色について予め定められた基準濃度と比較して濃度補正が行われる。
次に、本発明の画像形成装置の動作について説明する。図4は、第1実施形態の画像形成装置において実行される濃度補正制御の一例を示すフローチャートである。図2を参照しながら、図4のステップに従い濃度補正の制御手順について説明する。なお、本発明でいうカラー印刷とは、モノクロ以外のカラー単色印刷も含むものとする。
ユーザにより印刷が開始されると、先ず、カラー印刷であるか否かが判断される(ステップS1)。カラー印刷であると判断された場合は、カラー印刷カウンタ36のカウント値(カラー印刷枚数)Ccに1を積算する(ステップS2)。次に、制御部32において、カウント値Ccと記憶部33に記憶された濃度補正実行値Aとを比較し、カラー印刷枚数が濃度補正実行値Aに到達したか否かが判断される(ステップS3)。
ステップS3でCc=Aであると判断された場合は、カラー及びモノクロ補正の両方を行う(ステップS4)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36のカウント値Cm、Ccをリセットする(ステップS5)。ステップS3でCc<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに次のステップへ進む。そして、印刷が終了したか否かが判断され(ステップS6)、印刷が終了している場合は処理を終了する。印刷が継続している場合はステップS1に戻る。
一方、ステップS1でモノクロ印刷であると判断された場合は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値(モノクロ印刷枚数)Cmに1を積算する(ステップS7)。次に、制御部32において、カウント値Cmと記憶部33に記憶された濃度補正実行値Aとを比較し、モノクロ印刷枚数が濃度補正実行値Aに到達したか否かが判断される(ステップS8)。
ステップS8でCm=Aであると判断された場合は、モノクロ補正を行う(ステップS9)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmをリセットする(ステップS10)。ステップS8でCm<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに次のステップへ進む。そして、印刷が終了したか否かが判断され(ステップS11)、印刷が終了している場合は処理を終了する。印刷が継続している場合はステップS1に戻り、以後同様のステップで濃度補正を実行する(ステップS1〜S11)。
図4に示した制御手順では、モノクロ及びカラー補正を個別に実行可能とし、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmが所定の濃度補正実行値に到達したときはモノクロ補正のみを行い、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccが所定の濃度補正実行値に到達したときはモノクロ及びカラー両方の補正を行うこととしている。
これにより、例えばモノクロ印刷が多量に行われた場合は、図1のブラックの画像形成部Pdのみを駆動させ、マゼンタ、シアン及びイエローの画像形成部Pa〜Pcは停止させておくことができる。従って、カラートナーに過度の機械的ストレスが掛からずトナーの劣化を抑制できる上、カラー印刷時にトナーの帯電量が増加して濃度が出ないという状態を防ぐことができる。
また、濃度補正は連続印刷時においても画像処理を強制的に中断して実行されるため、カラー及びモノクロ補正が連続して実行されると画像形成効率が低下するが、カラー補正が必要となった場合にはモノクロ補正も同時に実行されるため、カラー補正後、すぐにモノクロ補正が実行されることがなくなる。
図5は、第1実施形態の画像形成装置において実行される濃度補正制御の他の例を示すフローチャートである。図2を参照しながら、図5のステップに従い濃度補正の制御手順について説明する。ユーザにより印刷が開始されると、先ず、カラー印刷であるか否かが判断される(ステップS1)。カラー印刷であると判断された場合は、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccに1を積算する(ステップS2)。次に、制御部32において、カウント値Ccと記憶部33に記憶された濃度補正実行値Aとを比較し、カラー印刷枚数が濃度補正実行値Aに到達したか否かが判断される(ステップS3)。
ステップS3で、Cc=Aであると判断された場合は、カラー補正を行う(ステップS4)。次いで、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccをリセットする(ステップS5)。ステップS3でCc<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに次のステップへ進む。そして、印刷が終了したか否かが判断され(ステップS6)、印刷が継続している場合はステップS1に戻り、以後同様のステップで濃度補正を実行する(ステップS1〜S6)。
ステップS6で印刷が終了している場合は、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccが濃度補正実行値Aよりも所定値Bだけ小さい値(A−B)以上であるか否かが判断される(ステップS7)。そして、A−B≦Cc<Aである場合はカラー補正を行う(ステップS8)。次いで、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccをリセットする(ステップS9)。ステップS7でA−B>Ccである場合はそのまま処理を終了する。
一方、ステップS1でモノクロ印刷であると判断された場合は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmに1を積算する(ステップS10)。次に、制御部32においてカウント値Cmと記憶部33に記憶された濃度補正実行値Aとを比較し、モノクロ印刷枚数が濃度補正実行値Aに到達したか否かが判断される(ステップS11)。
ステップS11でCm=Aであると判断された場合は、モノクロ補正を行う(ステップS12)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmをリセットする(ステップS13)。ステップS11でCm<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに次のステップへ進む。そして、印刷が終了したか否かが判断され(ステップS14)、印刷が継続している場合はステップS1に戻り、以後同様のステップで濃度補正を実行する(ステップS1〜S13)。
ステップS14で印刷が終了している場合は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmが濃度補正実行値Aよりも所定値Bだけ小さい値(A−B)以上であるか否かが判断される(ステップS15)。そして、A−B≦Cm<Aである場合はモノクロ補正を行う(ステップS16)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmをリセットする(ステップS17)。ステップS15でA−B>Cmである場合はそのまま処理を終了する。
図5に示した制御手順では、印刷終了時にモノクロ印刷カウンタ35又はカラー印刷カウンタ36のカウント値Cm、Ccが所定の濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるときは先行して濃度補正を行うこととしている。これにより、例えばモノクロ又はカラー印刷のカウント値Cm、Ccが濃度補正実行値に到達する直前で印刷が終了したような場合には、印刷終了後に濃度補正が実行され、カウント値がリセットされる。従って、次に連続印刷が開始された後、すぐに濃度補正が実行され印刷が中断されることがなくなり、画像形成効率が向上する。
なお、図4に示した濃度補正制御では、例えばモノクロ及びカラーの濃度補正実行値Aが80(枚)であり、モノクロ及びカラー印刷枚数が共に79枚の状態から、モノクロ印刷1枚、カラー印刷2枚の連続印刷を行った場合、モノクロ印刷が終了した時点でカウント値Cmが80になり、モノクロ補正が実行される。ここでモノクロ印刷カウンタ35はリセットされ、Cm=0、Cc=79となる。
次に、カラー印刷が1枚終了した時点でカウント値Ccが80になり、モノクロ及びカラーの両方の補正が実行される。ここでカラー印刷カウンタ36はリセットされ、Cm=0、Cc=0となる。そして、最後にカラー印刷が1枚行われる。即ち、3枚印刷を行う間に濃度補正が2回実行される可能性がある。さらに、モノクロ補正が連続して実行されるため、ブラックトナーの劣化が早まる上、トナーの帯電量も増加して画像に悪影響を及ぼす。
また、図5に示した濃度補正制御においても、例えば連続印刷中にモノクロ及びカラー印刷枚数が共に79枚となった場合、さらにモノクロ印刷1枚、カラー印刷1枚の連続印刷が行われると、同様に濃度補正が2回実行される。このような場合、画像形成効率が低下してユーザに待ち時間によるストレスを感じさせてしまう。
そこで、図4及び図5の濃度補正制御を組み合わせることにより、過度のカラー補正を抑制してカラートナーの劣化を防止するとともに、連続印刷中に濃度補正が連続して行われる状態や、連続印刷開始後、少数枚数で濃度補正が行われる状態を極力無くして画像形成効率を向上させた制御とすることができる。このような濃度補正制御を図6に示す。図2を参照しながら、図6のステップに従い濃度補正の制御手順について説明する。
カラー印刷の場合、カラー印刷カウンタ36のカウント値Ccに1を積算し、濃度補正実行値Aと比較してCc=Aであると判断された場合は、カラー及びモノクロの両方の補正を行うとともにカラー印刷カウンタ36をリセットし、Cc<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに印刷が終了したか否かを判断するまでのステップ(ステップS1〜S6)は、図4と同様である。
ステップS6で印刷が終了している場合は、カウント値Ccが濃度補正実行値Aよりも所定値Bだけ小さい値(A−B)以上であるか否かが判断される(ステップS7)。そして、A−B≦Cc<Aである場合はカラー及びモノクロ補正を行う(ステップS8)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36をリセットする(ステップS9)。ステップS7でA−B>Ccである場合はそのまま処理を終了する。
一方、ステップS1でモノクロ印刷であると判断された場合は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmに1を積算する(ステップS10)。次に、制御部32において、カウント値Cmと記憶部33に記憶された濃度補正実行値Aとを比較し、モノクロ印刷枚数が濃度補正実行値Aに到達したか否かが判断される(ステップS11)。
ステップS11でCm=Aであると判断された場合は、次にカラー印刷カウンタ36のカウント値Ccが濃度補正実行値Aよりも所定値Bだけ小さい値(A−B)以上であるか否かが判断される(ステップS12)。そして、A−B≦Cc<Aである場合はステップS4に進み、カラー及びモノクロ補正を行うとともにモノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36をリセットする(ステップS4、S5)。
ステップS12においてA−B>Ccである場合は、モノクロ補正のみを行う(ステップS13)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35をリセットする(ステップS14)。ステップS11でCm<Aであると判断された場合は、濃度補正を行わずに次のステップへ進む。そして、印刷が終了したか否かが判断され(ステップS15)、印刷が継続している場合はステップS1に戻り、以後同様のステップで濃度補正を実行する。
ステップS15で印刷が終了している場合は、モノクロ印刷カウンタ35のカウント値Cmが濃度補正実行値Aよりも所定値Bだけ小さい値(A−B)以上であるか否かが判断される(ステップS16)。そして、A−B≦Cm<Aである場合は、次にカラー印刷カウンタ36のカウント値CcがA−B以上であるか否かが判断される(ステップS17)。
そして、A−B≦Cc<Aである場合はステップS8に進み、カラー及びモノクロ補正を行う。次いで、モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36をリセットし(ステップS9)、処理を終了する。ステップS17においてA−B>Ccである場合は、モノクロ補正のみを行う(ステップS18)。次いで、モノクロ印刷カウンタ35をリセットする(ステップS19)。一方、ステップS16でA−B>Cmである場合はそのまま処理を終了する。
図6に示した制御手順では、印刷が終了した場合、カラー及びモノクロ印刷の積算カウント値が共に条件を満たす場合はカラー及びモノクロ補正が共に実行されるため、例えばモノクロ及びカラーの濃度補正実行値Aが80(枚)であり、所定値Bが10(枚)とすると、モノクロ及びカラー印刷枚数が共に70枚から79枚の間で印刷が終了した場合はモノクロ及びカラー補正が実行される。従って、印刷前のカウント値は、最悪でもCm<70、Cc<70となり、次の連続印刷では最低10枚以内は、濃度補正が実行されることがなくなり、画像形成効率がより向上する。
さらに、連続印刷中にカウント値Cmが濃度補正実行値Aに達した場合でも、カウント値CcがA−B以上であるときはカラー及びモノクロ補正が実行されるため、連続印刷中にモノクロ補正とカラー補正が連続して実行されることを極力防止できる。
なお、濃度補正実行値A及び所定値Bは、画像形成装置の仕様やユーザの使用状況等により適宜設定可能である。例えばモノクロ及びカラーの濃度補正実行値Aが80(枚)であり、所定値Bが10(枚)とすると、モノクロ及びカラー印刷枚数が共に69枚の状態から、モノクロ印刷11枚、カラー印刷12枚の連続印刷を行った場合、モノクロ印刷11枚が終了した時点でカウント値Cmが80になり、モノクロ補正が実行される。ここでモノクロ印刷カウンタ35はリセットされ、Cm=0、Cc=69となる。
次に、カラー印刷11枚が終了した時点でカウント値Ccが80になり、モノクロ及びカラーの両方の補正が実行される。ここでカラー印刷カウンタ36はリセットされ、Cm=0、Cc=0となる。そして、最後にカラー印刷が1枚行われる。即ち、23枚印刷を行う間に濃度補正が2回実行される可能性がある。
そこで、10枚以上の連続印刷を頻繁に行うユーザは、濃度補正による強制中断が煩わしい場合、所定値Bの設定を変更することにより、濃度補正の間隔を広げることができる。例えばBを20に設定した場合は43枚印刷を行う間に濃度補正が2回、30に設定した場合は63枚印刷を行う間に濃度補正が2回実行されることとなる。
また、ここではモノクロ補正及びカラー補正における、濃度補正実行値A及び所定値Bを同じ値としたが、モノクロ補正とカラー補正とで異なる濃度補正実行値を用いても良いし、モノクロ補正とカラー補正とで所定値Bを変更しても良い。
図7は、本発明の第2実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。第1実施形態の図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、モノクロ印刷カウンタ35又はカラー印刷カウンタ36によりカウントされた印刷実行1回当たりの印刷枚数が記憶部33(例えばRAM41)に記憶され、さらに印刷枚数毎の印刷実行回数の積算値が記憶部33に記憶される。そして、印刷枚数毎の印刷実行回数に基づいて、全体又は所定枚数以下の印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を印刷枚数の少ない方から順に累積した累積占有率を算出する演算部37が設けられている。
いま、3人のユーザA、B、Cにおいて画像形成装置の使用状況がそれぞれ異なる場合に、連続印刷中に濃度補正の割り込みが実行される確率について説明する。なお、ここでは印刷実行1回当たりの印刷枚数が20枚より多いときは、途中で濃度補正が入っても割り切ることとし、印刷枚数20枚以下の使用状況をカウントした。ユーザAは1枚から20枚までほとんど同じ割合で印刷しており、ユーザBは10枚までの印刷に比べて10枚以上の印刷の割合が多く、ユーザCは10枚までの印刷に比べて10枚以上の印刷の割合が少ないものとすると、各ユーザにおける印刷枚数と累積占有率との関係は図8のようになる。
このとき、所定値Bと各ユーザにおける濃度補正割り込み実行確率との関係を図9に示す。図9から明らかなように、ユーザの使用状況により印刷途中で濃度補正の入る確率は大きく変わっている。例えば所定値Bを10枚とすると、ユーザAでは3.3%、ユーザBでは5.5%、ユーザCでは1%となる。このように、ユーザにより使用状況が異なる場合、所定値Bの設定は、必ずしもデフォルトの値が全てのユーザに対して適切であるとはいえず、またユーザ自身が最適な所定値Bを設定することも困難である。
次に、図8における一定の累積占有率に対する印刷枚数を所定値Bに設定したときの、濃度補正割り込み実行確率との関係について説明する。例えば、累積占有率が80%であるときの印刷枚数を所定値Bに設定したとすると、図8から所定値Bは、ユーザAでは16枚、ユーザBでは18枚、ユーザCでは11枚となる。さらに累積占有率に対する濃度補正割り込み実行確率を図10に示す。
図10から明らかなように、累積占有率が80%となる印刷枚数を所定値Bに設定したときの濃度補正割り込み実行確率は、ユーザAで0.2%、ユーザBで0.16%、ユーザCで0.8%となり、少数枚数の印刷ではほとんど濃度補正が途中で実行されることがなくなる。従って、本実施形態の画像形成装置では、演算部37で算出された累積占有率を用いて上述した一連の制御により所定値Bを装置毎に自動設定し、随時更新していくことにより、ユーザの使用状況に合った濃度補正の実行が可能となる。なお、所定値Bの更新は、直近の更新時からのトータル印刷枚数が一定枚数に到達する毎に累積占有率を算出して行う。
図11は、第2実施形態の画像形成装置において所定値Bを自動設定する制御を示すフローチャートである。図7を参照しながら、図11のステップに従い所定値Bの設定手順について説明する。なお、ここでは直近の所定値Bの設定からのトータル印刷枚数nが500枚以上になった時に所定値Bを更新するものとする。先ず、ユーザにより印刷が実行されると(ステップS1)、モノクロ印刷カウンタ35又はカラー印刷カウンタ36により印刷実行1回当たりの印刷枚数がカウントされる(ステップS2)。カウントされた印刷枚数は記憶部33に記憶され(ステップS3)、さらに印刷枚数毎の印刷実行回数も積算して記憶される(ステップS4)。
次に、直近の所定値Bの設定からの印刷枚数nが500枚以上であるか否かが判断される(ステップS5)。nが500枚を超えない場合はステップS1に戻り、印刷及び印刷枚数のカウント、印刷枚数毎の積算印刷実行回数の記憶が継続して行われる(ステップS1〜S4)。ステップS5でnが500枚以上となった場合は、演算部37においてトータル印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を算出し、さらに占有率を印刷枚数が少ない方から順に累積した累積占有率を算出する(ステップS6)。
そして、算出された累積占有率に基づいて最適な所定値Bが設定され(ステップS7)、記憶部33に上書きされる。最後に印刷枚数nを0にリセットし(ステップS8)、再びステップ1から同様の処理を繰り返す。
上記のルーチンは、画像形成装置の電源がOFFになるまで継続して行われる。なお、画像形成装置の電源がOFFになったときは、その時点での所定値B、及び印刷枚数毎の印刷実行回数、直近の設定からの印刷枚数nを記憶部33に保存しておき、次に電源がONされた時には保存された所定値Bを用いて濃度補正を行い、保存された印刷実行回数、印刷枚数nを用いて所定値Bの自動設定を継続すればよい。
なお、ここではモノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36を用いて印刷実行1回当たりの印刷枚数をカウントすることとしたが、印刷実行1回当たりの印刷枚数をカウントする連続印刷カウンタを別途設けても良い。また、演算部37を設ける代わりに制御部32が演算部37を兼ねる構成とし、演算部37における演算処理を制御部32において行うこともできる。また、上記の制御例においては、全体又は所定枚数以下の印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を、印刷枚数の少ない方から順に累積して累積占有率を算出しているが、例えば印刷枚数毎の印刷実行回数の占有率を印刷枚数の多い方から順に累積して算出された累積占有率に基づいて、全く同様に濃度補正実行の所定値を設定することもできる。
その他、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、モノクロ印刷カウンタ35及びカラー印刷カウンタ36を用いてモノクロ及びカラー印刷枚数を積算カウントし、それに基づいて濃度補正制御を行うこととしたが、印刷枚数に代えてモノクロ及びカラー印刷の印刷時間を積算し、積算印刷時間に基づいて濃度補正制御を行うこともできる。
また上記実施形態では、一例として画像形成部を複数備えたタンデム方式のカラー画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、感光体ドラムに対向する位置に複数の現像カートリッジを順次回転移動させて感光体ドラム上の静電潜像の現像を行うロータリー式のカラー画像形成装置やカラープリンタにも適用できるのはもちろんである。
本発明は、モノクロ印刷の印刷枚数又は印刷時間をカウントする第1のカウント手段と、カラー印刷の印刷枚数又は印刷時間をカウントする第2のカウント手段と、第1及び第2のカウント手段のカウント値に基づいてモノクロ及びカラーの濃度補正を個別に実行する制御手段とを備えたカラー画像形成装置において、制御手段は、第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロの濃度補正のみを実行し、第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行する。
これにより、カラートナーの現像装置は停止させてモノクロ補正のみを実行することができるため、カラートナーに過度の機械的ストレスが掛からずトナーの劣化を抑制できる上、カラートナーの帯電量増加に起因する画質の低下を防ぐことができる。また、カラー補正が必要となった場合にはモノクロ補正も同時に実行されるため、カラー補正後、すぐにモノクロ補正が実行されることがなくなり、画像形成効率を低下させずに高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供する。
また、連続印刷中に第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に達した場合でも、第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるときはカラー及びモノクロ補正が同時に実行されることとしたので、連続印刷中にモノクロ補正とカラー補正が連続して実行されることが極めて少なくなり、印刷中断による画像形成効率の低下を防止する。
また、印刷終了時に第1又は第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、先行して濃度補正を実行することとしたので、次に連続印刷が開始された後、すぐに濃度補正が実行されて印刷が中断されることがなくなり、画像形成効率が向上する。
また、印刷終了時に第1のカウント手段のカウント値のみが濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、モノクロの濃度補正のみを実行し、第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも小さい所定値以上であるとき、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することとしたので、次の連続印刷枚数が所定値よりも少ない場合は濃度補正が実行されて印刷が中断されることがなくなり、画像形成効率がより一層向上する。
また、全体又は所定枚数以下の印刷実行回数に対する印刷枚数毎の印刷実行回数の累積占有率に基づいて、濃度補正実行の所定値を自動的に設定することとすれば、ユーザの使用状況に応じた最適な所定値の設定により連続印刷中における濃度補正の割り込み実行率を一定以下に低減することができ、画像形成効率の一層向上した画像形成装置となる。
は、本発明のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、本発明の第1実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、濃度補正用パッチ画像の概略図である。 は、本発明の画像形成装置において実行される濃度補正制御の一例を示すフローチャートである。 は、濃度補正制御の他の例を示すフローチャートである。 は、濃度補正制御の他の例を示すフローチャートである。 は、本発明の第2実施形態に係るカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、使用状況の違いによる印刷枚数と累積占有率との関係を示すグラフである。 は、使用状況の違いによる濃度補正実行枚数と濃度補正割り込み実行確率との関係を示すグラフである。 は、累積占有率と濃度補正割り込み実行確率との関係を示すグラフである。 は、第2実施形態の画像形成装置において所定値Bを自動設定する制御を示すフローチャートである。
符号の説明
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム
2a〜2d 帯電器
3a〜3d 現像器
4a〜4d 転写ローラ
7 定着部
8 転写ベルト
9 光学的検出手段
17a〜17d LEDヘッド
30 画像読取部
32 制御部(制御手段)
33 記憶部(記憶手段)
34 操作パネル
35 モノクロ印刷カウンタ(第1のカウント手段)
36 カラー印刷カウンタ(第2のカウント手段)
37 演算部(演算手段)
100 画像形成装置

Claims (2)

  1. 複数の画像形成部のうち、ブラックの画像形成部を用いて単色印刷を行うモノクロ印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第1のカウント手段と、前記モノクロ印刷以外のカラー印刷の印刷枚数又は印刷時間を積算カウントする第2のカウント手段と、前記第1及び第2のカウント手段のカウント値に基づいてブラックの画像形成部の濃度補正であるモノクロの濃度補正及びブラックの画像形成部を除く全ての画像形成部の濃度補正であるカラーの濃度補正を実行する制御手段と、を備えたカラー画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロの濃度補正のみを実行し、前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達したときは、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行し、前記第1のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値に到達し、且つ前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも所定値だけ小さい値以上であるときは、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、印刷終了時に前記第1のカウント手段のカウント値のみが濃度補正実行値よりも所定値だけ小さい値以上であるとき、モノクロの濃度補正のみを実行し、前記第2のカウント手段のカウント値が濃度補正実行値よりも所定値だけ小さい値以上であるとき、モノクロ及びカラーの濃度補正を実行することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
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