JP4904463B2 - 粘性改良剤 - Google Patents
粘性改良剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4904463B2 JP4904463B2 JP2005254257A JP2005254257A JP4904463B2 JP 4904463 B2 JP4904463 B2 JP 4904463B2 JP 2005254257 A JP2005254257 A JP 2005254257A JP 2005254257 A JP2005254257 A JP 2005254257A JP 4904463 B2 JP4904463 B2 JP 4904463B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- urethane compound
- diisocyanate
- weight
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
水溶性高分子の応用と市場(シーエムシー出版、1984年発行)
直鎖アルキルとしては、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル、n−ヘンエイコシル及びn−ドコシル等が挙げられる。
分岐アルキルとしては、2−エチルヘキシル、イソデシル、イソトリデシル及びイソステアリル等が挙げられる。
直鎖アルケニルとしては、n−オクテニル、n−デセニル、n−ウンデセニル、n−ドデセニル、n−トリデセニル、n−テトラデセニル、n−ペンタデセニル、n−ヘキサデセニル、n−ヘプタデセニル及びn−オクタデセニル等が挙げられる。
分岐アルケニルとしては、イソオクテニル、イソデセニル、イソウンデセニル、イソドデセニル、イソトリデセニル、イソテトラデセニル、イソペンタデセニル、イソヘキサデセニル、イソヘプタデセニル及びイソオクタデセニル等が挙げられる。
これらのうち、仕上がり性の観点等から、直鎖アルキル及び直鎖アルケニルが好ましく、さらに好ましくは直鎖アルキル、特に好ましくはn−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル、n−ヘンエイコシル及びn−ドコシルである。
脂肪族ジイソシアネ−トとしては、炭素数3〜15の脂肪族ジイソシアネート等が使用でき、メチレンジイソシアネ−ト、ジメチレンジイソシアネ−ト、トリメチレンジイソシアネ−ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、ペンタメチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ヘプタメチレンジイソシアネ−ト、オクタメチレンジイソシアネ−ト、ノナメチレンジイソシアネ−ト、デカメチレンジイソシアネ−ト、ビス(イソシアナトプロピル)エーテル、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネ−ト、1,1−ジメチルブタン−1,4−ジイソシアネート、3−メトキシヘキサン−1,6−ジイソシアネ−ト、2,2,4−トリメチルペンタン−1,5−ジイソシアネ−ト、3−ブトキシ−1,6−ヘキサンジイソシアネ−ト及び1,4−ビス(イソシアナトプロピルオキシ)ブタン等が挙げられる。
一般式(1)〜(3)で示される化合物のそれぞれには、オキシエチレン基が必ず含まれており、その含有量(重量%)は、それぞれの化合物のオキシアルキレン基の合計重量に基づいて、少なくとも80が好ましく、さらに好ましくは85以上、特に好ましくは90以上である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、イソトリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、イソステアリル、n−ノナデシル、n−エイコシル、n−ヘンエイコシル及びn−ドコシル等が挙げられる。
アルケニルとしては、n−オクテニル、n−デセニル、n−ウンデセニル、n−ドデセニル、n−トリデセニル、n−テトラデセニル、n−ペンタデセニル、n−ヘキサデセニル、n−ヘプタデセニル、n−オクタデセニル、イソオクテニル、イソデセニル、イソウンデセニル、イソドデセニル、イソトリデセニル、イソテトラデセニル、イソペンタデセニル、イソヘキサデセニル、イソヘプタデセニル及びイソオクタデセニル等が挙げられる。
Xのうち、仕上がり性の観点等から、水素原子及びアルキルが好ましく、さらに好ましくは水素原子及びメチルである。
a及びdは、それぞれ、1〜100の整数であり、好ましくは2〜70、さらに好ましくは3〜40である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
bは、40〜500の整数であり、好ましくは55〜400、さらに好ましくは70〜300である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
cは、1〜5の整数であり、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜3である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
(b×c)は150〜2500であり、好ましくは200〜2000、さらに好ましくは250〜1500である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
fは、200〜25000の整数であり、好ましくは400〜20000、さらに好ましくは600〜15000である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
混合物の場合、一般式(1)で示されるウレタン化合物(A)の重量平均分子量(Mw)は、2000〜4万が好ましく、さらに好ましくは3000〜3万、特に好ましくは4000〜2万である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
混合物の場合、一般式(2)で示されるウレタン化合物(B)の重量平均分子量(Mw)は、1万〜10万が好ましく、さらに好ましくは1.5万〜8万、特に好ましくは2万〜6万である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
混合物の場合、一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン化合物(C)の重量平均分子量(Mw)は、1万〜100万が好ましく、さらに好ましくは2万〜75万、特に好ましくは3万〜50万である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
ウレタン化合物(B)の含有量(重量%)は、ウレタン化合物(A)、ウレタン化合物(B)及びポリオキシアルキレン化合物(C)の合計重量に基づいて、10〜80が好ましく、さらに好ましくは15〜60特に好ましくは17〜40である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
ポリオキシアルキレン化合物(C)の含有量(重量%)は、ウレタン化合物(A)、ウレタン化合物(B)及びポリオキシアルキレン化合物(C)の合計重量に基づいて、10〜80が好ましく、さらに好ましくは15〜60、特に好ましくは17〜40である。この範囲であると、仕上り性がさらに良好となる。
有機溶剤としては、特に限定されないが、アルコール及びエーテル等が含まれる。
アルコールとしては、炭素数1〜8のモノオール及び炭素数1〜12のジオール等が含まれる。モノールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール及び2−エチルヘキシルアルコール等が挙げられる。ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びテトラプロピレングリコール等が挙げられる。
エーテルとしては、炭素数2〜12のエーテル等が含まれ、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル及びジエチレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。
有機溶剤及び/又は水を含有する場合、これらの合計含有量(重量%)は、ウレタン化合物(A)、ウレタン化合物(B)及びポリオキシアルキレン化合物(C)の重量に基づいて、10〜99が好ましく、さらに好ましくは30〜99、特に好ましくは50〜99である。
有機溶剤及び水を含有する場合、これらの含有重量比(有機溶剤/水)は、1/99〜90/10が好ましく、さらに好ましくは1/99〜70/30、特に好ましくは1/99〜50/50である。
他の添加剤を含有する場合、これらの合計含有量(重量%)は、ウレタン化合物(A)、ウレタン化合物(B)及びポリオキシアルキレン化合物(C)の重量に基づいて、1〜70が好ましく、さらに好ましくは2〜60、特に好ましくは3〜50である。
均一混合の方法は、通常の方法でよく、混合効率の観点等から、70〜150℃程度で混合することが好ましい。混合効率及び使用時の容易さの観点等から、上記記載の有機溶剤及び/又は水の存在下で均一混合することがより好ましい。この場合、粘性改良剤の有機溶剤及び/又は水の混合物は通常、溶液又は分散液になる。この溶液又は分散液を粘性改良剤溶液又は分散液として使用することができる。
本発明の粘性改良剤は、各種水性液体のうち、水系塗料用として好適であり、さらに水系エマルション塗料、特に工業用エマルション塗料に適している。
エマルションとしては、アクリル樹脂エマルション、酢酸ビニル樹脂エマルション、塩化ビニル樹脂エマルション、アクリルスチレン樹脂エマルション、シリコーン樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルション、エポキシ樹脂エマルション、フッ素樹脂エマルション、SBラテックス、SBRラテックス、ABSラテックス、NBRラテックス及びCRラテックス等が挙げられる。
有機溶剤としては、上記と同様の有機溶剤等が使用できる。
その他の添加剤としては、上記と同様の添加剤等が使用できる。
本発明の粘性改良剤を水性液体(特にエマルション塗料)等に配合させる場合、粘性改良剤の含有量(重量%)は、エマルション塗料の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.05〜7.5、特に好ましくは0.1〜5である。この範囲であると、エマルション塗料の粘度がさらに良好となる。
n−ペンタデシルアルコ−ル/エチレンオキシド100モル付加物[(水酸基価(OH−V):12.1、数平均分子量4628(OH−V換算の数平均分子量、以下同様)]1851部(0.4モル部)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.005%以下とした(カールフィッシャー法、以下同様)。次いで、70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト[三井武田ケミカル(株)製、タケネート700]33.6部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレート[三共有機合成(株)製、STANN BL]0.19部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A1)を得た。なお、ジ−n−ブチルアミンのジオキサン溶液を用いるイソシアナト基含有量測定法にてイソシアナト基の消失を確認した(以下、同じ)。また、ポリスチレン標準によるGPC測定による重量平均分子量(Mw)は1.32万であった。
1351部(0.4モル部)のエイコシルアルコ−ル/エチレンオキシド70モル付加物(OH−V:16.6、数平均分子量3378)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.004%以下とした。次いで、70℃に冷却し、キシリレンジイソシアネ−ト[三井武田ケミカル(株)製、タケネート500]37.6部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.14部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A2)を得た。なお、Mwは1.18万であった。
1374部(0.2モル部)のn−オクタデシルアルコ−ル/エチレンオキシド150モル付加物(OH−V:8.2、数平均分子量6870)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.003%以下とした。次いで、70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト16.8部(0.1モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.14部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A3)を得た。なお、Mwは1.18万であった。
801部(0.4モル部)のn−セチルアルコ−ル/エチレンオキシド40モル付加物(OH−V:28.0、数平均分子量2000)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.006%以下とした。次いで、70℃に冷却し、イソホロンジイソシアネ−ト[住友バイエルウレタン(株)製、IPDI]44.4部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.08部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A4)を得た。なお、Mwは0.68万であった。
1946部(0.4モル部)のドコシルアルコ−ル/プロピレンオキシド10モル/エチレンオキシド90モルブロック付加物(OH−V:11.5、数平均分子量4866)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.005%以下とした。次いで、70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト33.6部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.20部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A5)を得た。なお、Mwは1.41万であった。
1787部(0.1モル部)のイソステアリルアルコ−ル/エチレンオキシド400モル付加物(OH−V:3.1、数平均分子量17870)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.006%以下とした。次いで、70℃に冷却し、キシリレンジイソシアネ−ト9.4部(0.05モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.18部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A6)を得た。なお、Mwは3.8万であった。
1163部(0.4モル部)のオレイルアルコ−ル/エチレンオキシド60モル付加物(OH−V:19.3、数平均分子量2908)を減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、水分含量を0.004%以下とした。次いで、70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト33.6部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.12部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(A7)を得た。なお、Mwは1.03万であった。
PEG−6000S[三洋化成工業(株)製、ポリエチレングリコ−ル、OH−V:13.5、数平均分子量8300]1079部(0.13モル部)、及びn−ペンタデシルアルコ−ル/エチレンオキシド20モル付加物(OH−V:50.6、数平均分子量1108)221.6部(0.2モル部)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.005%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト38.6部(0.23モル部)及びジブチル錫ジラウレート0.1部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B1)を得た。なお、Mwは3.2万であった。
1245部(0.15モル部)のPEG−6000S、及び103.6部(0.2モル部)のエイコシルアルコ−ル/エチレンオキシド5モル付加物(OH−V:108.3、数平均分子量518)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.004%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト42部(0.25モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.08部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B2)を得た。なお、Mwは4.2万であった。
1660部(0.2モル部)のPEG−6000S、及び377.8部(0.2モル部)のn−オクタデシルアルコ−ル/エチレンオキシド40モル付加物(OH−V:29.7、数平均分子量1889)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.006%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、キシリレンジイソシアネ−ト56.4部(0.3モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.15部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B3)を得た。なお、Mwは6.2万であった。
PEG−13000[三洋化成工業(株)製、ポリエチレングリコ−ル、OH−V:8.6、数平均分子量13050]1305部(0.1モル部)、n−セチルアルコ−ル/エチレンオキシド20モル付加物(OH−V:50.0、数平均分子量1122)224.4部(0.2モル部)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.003%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、イソホロンジイソシアネ−ト44.4部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.13部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間攪拌反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B4)を得た。なお、Mwは4.4万であった。
PEG−4000S[三洋化成工業(株)製、ポリエチレングリコ−ル、OH−V:34.0、数平均分子量3300]990.0部(0.3モル部)、イソステアリルアルコール/プロピレンオキシド10モル/エチレンオキシド10モルブロック付加物(OH−V:45.0、数平均分子量1247)249.4部(0.2モル部)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.003%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト67.2部(0.4モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.10部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B5)を得た。なお、Mwは3.3万であった。
830部(0.1モル部)のPEG−6000S、及び912.2部(0.2モル部)のオレイルアルコール/プロピレンオキシド10モル/エチレンオキシド85モルブロック付加物(OH−V:12.3、数平均分子量4561)を混合して、減圧下(−0.095〜−0.098MPa)にて90〜100℃で3時間脱水し、混合物の水分含量を0.003%以下とした。次いで、この混合物を70℃に冷却し、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト33.6部(0.2モル部)及びジブチル錫ジラウレートの0.15部を加え、窒素気流下、80〜100℃にて5時間反応させ、白色粘稠液状のウレタン化合物(B6)を得た。なお、Mwは6.0万であった。
ウレタン化合物(A1)50部、ウレタン化合物(B2)20部及びポリオキシエチレンモノメチルエーテル(Mw:30万)(C1)30部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S1)を得た。
ウレタン化合物(A2)65部、ウレタン化合物(B3)18部及びポリオキシエチレン(Mw:15万)(C2)17部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S2)を得た。
ウレタン化合物(A3)70部、ウレタン化合物(B4)15部及びポリオキシエチレンモノステエアリルエーテル(Mw:3.5万)(C3)15部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S3)を得た。
ウレタン化合物(A4)80部、ウレタン化合物(B5)10部及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドランダム重合物(重量比にてエチレンオキシド/プロピレンオキシド=90/10、Mw:10万)(C4)10部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S4)を得た。
ウレタン化合物(A5)25部、ウレタン化合物(B6)60部及びポリオキシエチレン(Mw:50万)(C5)15部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S5)を得た。
ウレタン化合物(A6)10部、ウレタン化合物(B2)80部及び(C2)10部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S6)を得た。
ウレタン化合物(A7)20部、ウレタン化合物(B1)40部及び(C3)40部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S7)を得た。
ウレタン化合物(A1)10部、ウレタン化合物(B4)10部及び(C2)80部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S8)を得た。
ウレタン化合物(A2)20部、ウレタン化合物(B2)20部及び(C4)60部を、80℃にて均一混合して固状の粘性改良剤(S9)を得た。
ウレタン化合物(A1)〜(A7)を、そのまま比較用の粘性改良剤(A1)〜(A7)とした。
ウレタン化合物(B1)〜(B6)を、そのまま比較用の粘性改良剤(B1)〜(B6)とした。
ウレタン化合物(C1)〜(C5)を、そのまま比較用の粘性改良剤(C1)〜(C5)とした。
ポリエチレングリコール(Mn:8300)ジステアレートを粘性改良剤(PEG−St)として用いた。
特開2000−313845公報に記載された製造例1に準拠して、メタクリル酸/アクリル酸エチル=50/50重量%のアクリルポリマー(Mw:30万)エマルション(30重量%)を製造し、これを粘性改良剤(ASE)とした。
<タレ防止性>
(1)評価液の調製
評価用試料(実施例1〜7及び比較例1〜19で得た粘性改良剤)15部、ブチルセロソルブ25部及び水60部を均一混合し評価液を調製した。比較例20の粘性改良剤は脱イオン水で2倍に希釈したものを評価液として用いた。
次いで、この評価液2.5部、アクリルエマルション(ボンコートEC−889、大日本インキ化学(株)製)250部、水溶性アクリル樹脂(ボンコート3980、大日本インキ化学(株)製)189部、水溶性メラミン樹脂(サイメル370、三井サイアナミッド(株)製)47部、二酸化チタン(タイペークCR−95、石原産業(株)製)189部、ブチルセロソルブ57部、脱イオン水506部及び消泡剤(SNデフォーマー399、サンノプコ(株)製)2部を均一混合して、調整溶液を得た。
この調整溶液の粘度{フォードカップNO.4(安田精機製作所(株)製)}が20秒になるように、調整溶液を脱イオン水で希釈して評価用エマルション塗料を得た。
脱脂したブリキ板(20cm×30cm、厚み:0.3mm)に評価用エマルション塗料を膜厚40μmになるようにエアスプレー塗装(ワイダーW−88カップガン、岩田塗装機(株)製、膜厚傾斜塗装、排圧:4kg/cm2)して、塗装ブリキ板を得た。
塗装ブリキ板を垂直に立てかけ10分間ブース内でセッティング(ブース内温度:25℃、相対湿度:75%RH)し、直後の塗料の垂れ具合を肉眼にて観察して次の基準で評価した。
○:塗料の垂れ跡がない
△:塗料の垂れ跡が少しある
×:塗料の垂れ跡が多くある
タレ防止性を評価した後、塗装ブリキ板を160℃のオーブンに20分間水平にして放置して焼き付けブリキ板を得た。焼き付けブリキ板を室温(約25℃)に冷却した後、塗膜表面を肉眼にて観察して次の基準で評価した。
○:ハジキ、クレーターが殆ど無い
△:ハジキ、クレーターが少しある
×:ハジキ、クレーターが多くある
平滑性の評価に引き続き、塗膜表面について、20°グロスをそれぞれ6箇所測定し(光沢度計VGS−300A、日本電色工業(株)製)、これらの平均値を鮮映性とした。この値が高い程、鮮映性に優れていることを示す。
鮮映性の評価に引き続き、焼き付けブリキ板を25℃の溶剤(石油ベンジン/トルエン=90%/10%)に4時間浸せきした後、取り出して2時間垂直に立てかけてから、塗膜表面の状態を肉眼にて観察して次の基準で評価した。
○:しわ、膨れ、はがれ、割れが殆ど無い
△:しわ、膨れ、はがれ、割れが少しある
×:しわ、膨れ、はがれ、割れが多くある
Claims (4)
- 一般式(1)で示されるウレタン化合物(A)と、
一般式(2)で示されるウレタン化合物(B)と、
一般式(3)で示されるポリオキシアルキレン化合物(C)とを含んでなることを特徴とする粘性改良剤。
- ウレタン化合物(A)、ウレタン化合物(B)及びポリオキシアルキレン化合物(C)の重量に基づいて、それぞれの含有量が10〜80重量%である請求項1に記載の粘性改良剤。
- 請求項1又は2に記載の粘性改良剤を0.01〜10重量%配合してなる水系エマルション。
- 請求項1又は2に記載の粘性改良剤を0.01〜10重量%配合してなる水系エマルション塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005254257A JP4904463B2 (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 粘性改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005254257A JP4904463B2 (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 粘性改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007063485A JP2007063485A (ja) | 2007-03-15 |
JP4904463B2 true JP4904463B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=37926036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005254257A Expired - Fee Related JP4904463B2 (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 粘性改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4904463B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5536314B2 (ja) * | 2008-05-20 | 2014-07-02 | 株式会社Adeka | 粘性調整剤組成物、並びにこれを用いた水溶液の粘性調整方法及びゲルの調整方法 |
JP5642404B2 (ja) * | 2010-03-03 | 2014-12-17 | 株式会社Adeka | 粘性調整剤組成物 |
JP5266448B2 (ja) * | 2010-05-21 | 2013-08-21 | サンノプコ株式会社 | 水性塗料用粘性調整剤及びこれを含有してなる塗料 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19503281A1 (de) * | 1995-02-02 | 1996-08-08 | Bayer Ag | Als Verdickungsmittel für wäßrige Systeme geeignete Polyurethane |
JP3581452B2 (ja) * | 1995-09-06 | 2004-10-27 | 旭電化工業株式会社 | 粘性調整剤 |
JP3783745B2 (ja) * | 1997-03-04 | 2006-06-07 | 旭電化工業株式会社 | 粘性調整剤 |
JP3552612B2 (ja) * | 1998-10-29 | 2004-08-11 | 旭硝子株式会社 | ポリテトラフルオロエチレン水性分散液組成物、配合組成液および塗膜の製造方法 |
JP4650967B2 (ja) * | 2000-08-28 | 2011-03-16 | 株式会社Adeka | 増粘、粘性調整剤を含有する水系メタリックベース塗料組成物 |
DE10118268A1 (de) * | 2001-04-12 | 2002-10-17 | Cognis Deutschland Gmbh | Kosmetische Zubereitungen |
JP3936967B2 (ja) * | 2002-08-23 | 2007-06-27 | サンノプコ株式会社 | 水系コーティング剤用流動性改良剤 |
US20090041942A1 (en) * | 2005-07-27 | 2009-02-12 | Kouki Hayashi | Water-Borne Metallic Coating Composition and Method of Forming Multilayered Coating Film |
-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005254257A patent/JP4904463B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007063485A (ja) | 2007-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DK2668240T3 (en) | Moisturizing and dispersing agent, method of preparation and use | |
JP5377833B2 (ja) | 分散剤及び分散安定剤用としての付加化合物 | |
CA1178740A (en) | Coating compositions base on polyol-containing film forming components and organic alcoholic reactive diluents | |
US9518146B2 (en) | Dispersing additives based on phosphoric acid ester derivatives | |
KR20120115969A (ko) | 수지 가교제 | |
JP2009001687A (ja) | 粘性改良剤 | |
WO2009046131A1 (en) | A method to improve the color acceptance of viscosity stabilized latex paints | |
CN110343234A (zh) | 一种快速干燥的水分散型异氰酸酯固化剂组合物及其制备 | |
JP5017515B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
JP4904463B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
JP5023287B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
JP4904464B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
JP5124729B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
JP6765257B2 (ja) | ポリイソシアネート組成物、水性塗料組成物、硬化塗膜及び塗装物 | |
US9187675B2 (en) | Method for producing a colour and/or effect-producing multi-layered coating | |
JP2011105786A (ja) | 水性塗料用の濡れ性向上剤 | |
CN109121415A (zh) | 具有晾置时间添加剂的涂料配制物 | |
JP4787942B2 (ja) | 粘性改良剤 | |
CN101278018B (zh) | 水性涂料组合物 | |
JP2006257141A (ja) | 二液硬化型水性被覆組成物及び塗膜形成方法 | |
JP5934853B2 (ja) | 調色性改良剤、これを含有する顔料組成物及びコーティング組成物 | |
JP7522107B2 (ja) | 自己乳化型ポリイソシアネート組成物、2液型塗料組成物及び塗膜 | |
CN111065667A (zh) | 多组分分散剂 | |
JP7557198B2 (ja) | 密着性向上剤及びコーティング組成物 | |
JP5659340B2 (ja) | 界面活性剤及びこれを含有してなる塗料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111206 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111209 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4904463 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |