JP4895434B2 - 快削性Ni基耐熱合金 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被削性に優れた快削性Ni基耐熱合金に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの排気バルブや、それに使用されるボルト等は、その使用環境が高温となるため、より優れた高温強度が要求される。また、化学工場等の排気パイプ及びバルブ等は、廃熱に対する耐熱性に加えて、排気ガスによる腐食も防止することが要求される。そのため、これらを構成する構造材料としては、高温における強度及び耐食性が優れているNi基耐熱合金が使用される場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなNi基耐熱合金においては、強度及び耐食性には優れるものの、従来、被削性が良好でないという問題があった。また、構造用鋼やステンレス鋼においては、Pb、Bi、S、Se及びTeといった、いわゆる被削性向上元素を添加して、その被削性を向上させることができるが、Ni基耐熱合金において上記のような被削性向上元素を含有させると、著しく熱間加工性を低下させてしまう。そのため、Ni基耐熱合金においては、従来、積極的に被削性を向上させようとする試みも殆ど行われておらず、その結果、該Ni基耐熱合金の製品化における切削コストは非常に高いものになっている。
【0004】
本発明の目的は、高温における強度及び耐食性が良好で、被削性に優れる快削性Ni基耐熱合金を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の快削性Ni基耐熱合金は、
0.01〜0.3質量%のC、14〜35質量%のCrを含有し、
Ti、Zr及びHfから選ばれる1種又は2種以上を、合計で0.1〜6質量%含有し、0.043〜0.5質量%のS、又はSの一部を置換する形態で0.0005〜0.1質量%のSeが含有される場合には合計で0.043〜0.5質量%のS及びSeを含有し、
4質量%以下のSi、1質量%以下のMn、0.1〜5質量%のAlを含有し、残部がNi及び不可避的不純物からなり、
Ti、Zr及びHfのうちいずれかの金属元素成分と、該金属元素成分との結合成分として、Cを必須とし、S及びSeのうちいずれかを含有する快削性付与化合物相が組織中に分散形成されており、
さらに、Tiの含有量をWTi(質量%)、Zrの含有量をWZr(質量%)、Hfの含有量をWHf(質量%)、Cの含有量をWC(質量%)、Sの含有量をWS(質量%)として、
WTi+0.53WZr+0.27WHf>2WC+0.75WS、及び、
WC>0.37WS
を満足することを特徴とする。
【0006】
上記のような組成範囲のTi、Zr及びHfの1種又は2種以上と、Cと、S及びSeのうちいずれかと、を含有させることにより、該Ni基耐熱合金の組織中に、これらの組成に基づく化合物(快削性付与化合物相)が形成される。本発明者等は、Ni基耐熱合金において、上記のような快削性付与化合物相を、その組織中に形成することによって、該Ni基耐熱合金の被削性が大幅に向上することを見出し、本発明の完成に至った。
【0007】
上記快削性付与化合物相の形成によりNi基耐熱合金の被削性が向上するのは、以下の理由によるものであると考えられる。すなわち、切削や研削などの加工を施す場合、除去される材料部分(本発明のNi基耐熱合金)が加工により切り離される際に、細かく分散した粒状の快削性付与化合物相がいわばミシン目のように作用する。そして、該ミシン目として作用する快削性付与化合物相が切断面の形成を促進する結果、被削性が良好となるものと考えらえる。いずれにしても、快削性付与化合物相は、従来使用されてきた、前述の被削性向上元素等と同等以上の良好な被削性を実現しつつ、耐熱合金としての特性を劣化させないとともに、熱間加工性等も良好に維持できるものである。
【0008】
従来、Ni基耐熱合金においては、良好な熱間加工性を維持するために、Sの含有を積極的に抑制する必要があった。例えば、Sが殆ど含有されていない高純度のNi原料を使用する等の考慮が図られる場合があった。しかし、本発明においては、Sが快削性付与化合物相を構成する成分として、該化合物相に取り込まれるために、その含有が許容される。すなわち、本発明のNi基耐熱合金に含有されるSは、合金の熱間加工性に深刻な影響を与えるものではない。したがって、Sが比較的に多く含有されているような原料を使用することも可能であり、生産性の向上も期待できる。
【0009】
従来、Sが添加されることにより、Ni基耐熱合金の熱間加工性が劣化していたのは、(Ni、S)化合物、特に、Ni3S2が合金組織中に形成されていたためであると考えられる。本発明においては、上記快削性付与化合物相の形成により、合金組織中に含有されているSが該化合物相に取り込まれ、Ni3S2の形成が抑制されるためSの含有量の割には熱間加工性が劣化しない。
【0010】
さらに、該快削性付与化合物相の形成は、Ni基耐熱合金として最も重要な特性である、高温における強度及び耐食性に殆ど影響を与えない。すなわち、高温強度及び耐食性等の特質は、該快削性付与化合物相を除いた残余の組織の構成成分によって決定される。したがって、快削性付与化合物相以外の合金組織中の組成を調節することにより、所望の特質を有する耐熱合金を得ることができる。
【0011】
本発明のNi基耐熱合金において形成される快削性付与化合物相は、合金組織中にて分散形成することができる。特に、該化合物を合金組織中に微細に分散させることにより、Ni基耐熱合金の被削性をさらに高めることができる。なお、該効果をより効果的に高めるためには、Ni基耐熱合金の研磨断面組織において観察される快削性付与化合物相の寸法(観察される化合物粒子の外形線に位置を変えながら外接平行線を引いたときの、その外接平行線の最大間隔にて表す)の平均値を、例えば、1〜5μm程度とするのがよい。
【0012】
また、Ni基耐熱合金の研磨表面にて観察される快削性付与化合物相の面積率が0.1〜10%となるのがよい。快削性付与化合物相の形成により、被削性向上の効果が得られるためには、研磨断面組織における面積率にて0.1%以上含まれていることが必要である。一方、多すぎると、被削性向上の効果は飽和状態となる。そればかりか、耐熱合金としての他の特性(例えば、高温における強度及び耐食性)に悪影響を与えることも考えられる。したがって、快削性付与化合物相の、Ni基耐熱合金の研磨断面組織における面積率は10%以下に留めておくのがよい。
【0013】
快削性付与化合物相は、例えば組成式M4Q2C2(ただし、MはTi、Zr及びHfのうちいずれかとする金属元素成分、QはS及びSeのうちいずれか)にて表される化合物相を主体とするものとすることができる。以下、本明細書では、該組成式で表される化合物を、略称として「TICS」と表記する場合がある。この化合物は、組織中への分散性も良好で、特に、被削性を高める効果に優れている。
【0014】
なお、上記の化合物における成分Mについては、Tiを必須成分として含有しているのがより望ましい。この場合、Zr及び/又はHfが含有されていてもよく、また、合金成分としてV、Nb及びTa等の成分が含有されている場合には、その一部が上記M成分に含まれていてもよい。また、Q成分についても、Sを必須成分として含有しているのがより望ましい。この場合、Sの一部を置換する形態で、Seが含有されていてもよい。さらに、成分M及びQともに、本発明の効果発現のため、上記快削性付与化合物相が備えているべき特性(被削性付与、分散性)が損なわれない範囲内にて、上記以外の成分が副成分として含有されていることを妨げない。前述のV、Nb及びTa等が快削性付与化合物相に含有される場合は、これらの成分の含有によって、該化合物の強度が向上する場合もありえる。
【0015】
なお、鋼中のM4Q2C2系化合物の同定は、X線回折(例えば、ディフラクトメータ法)や電子線プローブ微小分析(EPMA)法により行うことができる。例えば、M4Q2C2系化合物が存在しているか否かは、X線ディフラクトメータ法による測定プロファイルに、対応する化合物のピークが現れるか否かにより確認できる。また、組織中における該化合物の形成領域は、鋼材の断面組織に対してEPMAによる面分析を行い、Ti、Zr、Hf、S、SeあるいはCの特性X線強度の二次元マッピング結果を比較することにより特定できる。
【0016】
以下、本発明のNi基耐熱合金における各成分の含有範囲の限定理由を述べる。
(1)Ni:主成分として含有する。
Niは本発明のNi基耐熱合金を構成するのに必須の成分であるため、主成分として含有させる。なお、他の必須添加元素成分との兼ね合いから、その上限は85質量%とする。また、一般的に使用されるNi基耐熱合金にあっては、Niの含有量が85質量%を超えないものが殆どであって、含有量が85質量%を超えると、他の成分の含有量が相対的に減少して、耐熱合金としての特性を発揮できない場合もある。従って、Niの含有量は85質量%以下に留めておくのがよく、望ましくはその含有量を50〜80質量%とするのがよい。
【0017】
(2)C:0.01〜0.3質量%
Cは、本発明において、被削性を向上させるのに必須の成分である。Cは、後述する(Ti、Zr、Hf)やSと共存することにより、被削性の向上に寄与する快削性付与化合物相を形成する。Cの含有量が0.01質量%未満では、Cの含有量が不充分で、被削性を顕著に向上させるほどの快削性付与化合物相を形成することができない。一方、含有量が0.3質量%を超えると、快削性付与化合物相の形成に寄与しないCの含有量が増加して、その他の炭化物及び炭硫化物の形成量が過剰となる。このような炭化物及び炭硫化物が過剰に存在すると、熱間加工性及び延性を低下させるので好ましくない。なお、Cの含有量は、0.03〜0.2質量%とするのがより望ましい。
【0018】
(3)Cr:14〜35質量%
Crは、Ni基耐熱合金において、その耐食性及び耐酸化性を確保するのに重要な元素である。該効果を効果的に得るためには14質量%以上含有させる。しかしながら、含有量が35質量%を超えると、相安定性が損なわれて靭性の低下及び耐酸化性の低下を招く。Crの含有量は、望ましくは16〜30質量%の範囲で設定するのが良く、より望ましくは18〜25質量%の範囲で設定するのが良い。
【0019】
(4)(Ti、Zr、Hf)のうち1種又は2種以上を、合計で0.1〜6質量%:
Ti、Zr及びHfとは、本発明の快削性Ni基耐熱合金において被削性向上効果の中心的な役割を果たす快削性付与化合物相を形成するのに必須の構成元素である。これらの元素の1種又は2種以上が合計で0.1質量%未満では快削性付与化合物相の形成量が不充分となり、十分な被削性向上効果が見込めなくなる。他方、合計含有量が過剰となる場合も、これら(Ti、Zr、Hf)が他の元素と化合物を形成し、逆に被削性が低下することになる。そのため、これら元素の合計含有量は6質量%以下に抑える必要がある。なお、上記快削性付与化合物相を構成する金属成分元素としての(Ti、Zr、Hf)の一部を、Nb及びTaが置換する形態で含有されていてもよい。また、これらの成分は、Ni基耐熱合金においては、γ’相の形成に寄与し、合金の高温強度を向上させるという効果もある。以上のような被削性及び高温強度を向上させる効果は、Tiと比較するとZr及びHfにおいてはそれほど顕著に得られない。したがって、上記の成分のうちでもTiを主成分として含有させるのがより望ましい。この場合、Tiの含有量は0.1〜4質量%の範囲に設定するのが、上記効果を効果的に得るのに都合がよい。一方、Zr及びHfは、被削性及び合金の高温強度の向上には、Tiほどの効果はないものの、結晶粒界に偏析して、粒界強度を高めるという効果を有する。したがって、Ti含有による効果を弱めない程度に含有させてもよい。なお、Zr及び/又はHfのみで快削性付与化合物相の金属成分を構成しても、被削性及び高温強度の向上に効果がある。
【0020】
(5)S:0.043〜0.5質量%
Sは、被削性を向上させるのに有効な元素である。Sを含有させることで、被削性向上に効果のある化合物(例えば、上記快削性付与化合物相等)が合金組織中に形成される。したがって、Sの含有量は、いずれもその効果が明瞭となる0.043質量%を下限とする。しかしながら、Sの過剰な添加は、上記快削性付与化合物相の形成に寄与しないS(遊離Sともいう)を増加させることになり、その結果として、熱間加工性の劣化の原因となる(Ni、S)化合物、特に、Ni3S2の形成を促進する。またSの含有量に応じて形成される快削性付与化合物相の量も増加するが、過剰な該快削性付与化合物相の形成は、耐熱合金特有の特性を劣化させる。よってその上限を0.5質量%とする。快削性付与化合物相による被削性向上の効果を十分に得るためには、快削性付与化合物相の構成元素である、C、Ti、Zr、Hf等の添加量に応じて、これらSの含有量を適宜調整するのが良い。また、遊離Sは可及的にないのがよく、Ni基耐熱合金に添加されるSの殆ど全てが、快削性付与化合物相の構成成分となるように、その含有量を調節するのが望ましい。
【0021】
なお、S以外のQ成分(ここではSe)にあっては、快削性付与化合物相を構成するSを置換する形態で、該快削性付与化合物に含有されていてもよい。この場合、Seの含有量は、0.0005〜0.1質量%の範囲に設定するのがよい。含有量が0.0005質量%未満では、Se添加の効果がほとんど得られず意味がない。一方、含有量が0.1質量%を超えると、熱間加工性及び耐熱合金としての特性を劣化させる場合がある。
【0022】
(6)Tiの含有量をWTi(質量%)、Zrの含有量をWZr(質量%)、Hfの含有量をWHf(質量%)、Cの含有量をWC(質量%)、Sの含有量をWS(質量%)として、
WTi+0.53WZr+0.27WHf>2WC+0.75WS・・・式A、かつ、WC>0.37WS・・・式B、を満足する:
上記式Aの左辺は(Ti、Zr、Hf)の合計原子数を反映したパラメータである。つまり、前述にて説明した快削性付与化合物相による被削性向上効果は、含有させる成分の合計質量ではなくて、合計原子数(あるいは、mol数)に応じて定まるものである。また、上記式Aの右辺も(C、S)の合計原子数を反映したパラメータである。(Ti、Zr、Hf)の単位質量当りの原子数の比が、1:0.53:0.27となることから、式Aの左辺におけるWTi、WZr、WHfの係数が決定される、。同様に、(C、S)の単位質量当りの原子数の比が、2:0.75となることから、右辺におけるWC、WSの係数の関係が決定される。したがって、式Aは、(Ti、Zr、Hf)の合計原子数と、(C、S)の合計原子数とを比較する式とみることができる。同様に式Bは、合金中に含有されるC及びSの原子数を比較する式と見ることができる。
【0023】
添加された成分(Ti、Zr、Hf、C、S)が全て組成式M4Q2C2にて表されるTICSを構成すると仮定すると、上記式Aに示すように、左辺>右辺となる場合、TICSの形成に寄与しない(Ti、Zr、Hf)がTICSを除く合金組織中に存在することになる。しかし、これら(Ti、Zr、Hf)は、合金組織中に多少存在していても、耐熱合金の諸特性に殆ど影響を与えない。そればかりか、γ’相構成成分となることにより、強度の向上に寄与する場合もある。他方、左辺<右辺となる場合、上記とは逆に成分(C、S)のうち少なくともいずれかの成分の一部がTICSの形成に寄与しなくなり、合金組織中に遊離成分として存在することになる。合金組織中に遊離Sが存在すると、前述したように、Ni成分と化合して熱間加工性を劣化させる(Ni、S)化合物、特に、Ni3S2を形成するので好ましくない。また、Cが快削性付与化合物以外の合金組織中に存在する場合は、該快削性付与化合物相以外の炭化物の形成が促進され、被削性や耐熱合金としての特性を劣化させる場合がある。従って、式Aを満足するようにする。
【0024】
ここで、さらに、式Bを満足させることにより、含有されるCの原子数よりもSの原子数を少なくする。これにより、含有されるSを殆ど完全に快削性付与化合物相に固定することができ、該化合物以外の合金組織中に存在する遊離Sを抑制することができる。また、快削性付与化合物相の形成に寄与しないCが存在していても、クリープ強度を向上させる炭化物を形成する場合もある。そのため、式Bにおいて、少なくとも左辺>右辺とする。しかしながら、前述において説明したように、過剰に遊離Cが存在すると、被削性や、他の特性が劣化する場合がある。そのため、望ましくは、0.37WS+0.1>WC・・・式B’、を満足するようにして、過剰な遊離C量を抑制するのがよい。
【0025】
また、本発明の快削性Ni基耐熱合金においては、Siの含有量を4質量%以下とし、Mnの含有量を1質量%以下とするのがよい。
(7)4質量%以下のSi
Siは、鋼の脱酸剤として不可避的に含有される。また、Ni基耐熱合金の耐酸化性を向上させる効果を有するため、ある程度積極的に含有させてもよい。耐酸化性を向上させる効果を十分に得るためには、少なくとも0.1質量%以上は含有させるのがよい。一方、含有量が過剰となると、熱間加工性及び延性が低下するので、その含有量を4質量%以下に留めておくのがよい。
【0026】
(8)1質量%以下のMn
Mnは、鋼の脱酸剤として不可避的に含有される。しかし、過剰に含有されると、耐食性の劣化を招くだけではなく、脆化相であるNi3Tiの析出を助長するために好ましくない。従って、その含有量を1質量%以下に抑制するのがより望ましい。
【0027】
さらに、本発明においては、高温における強度及び耐食性を向上させる目的で、0.1〜5質量%のAlを含有できる。
(9)Al:0.1〜5質量%
Ni基耐熱合金において、Alは、その合金組織中に固溶して固溶強化の要因となったり、あるいは、Ni成分との間でγ’相(Ni3Al)を形成し、γ’相析出強化の要因となったりする。さらに、合金組織中に固溶するAlによって、高温における耐酸化性を向上させる効果もある。Ni基耐熱合金における高温強度は、特に、上記γ’相形成による析出強化が重要な要因となる場合が多い。そのため、耐熱合金としての良好な特性を得るためには、上記範囲で含有させるのがよい。Alの含有量が0.1質量%未満であると、Alを含有させる上記効果が十分に得られない。一方、含有量が5質量%を超えると、熱間加工ができなくなるので、Alの含有量は、望ましくは0.2〜3質量%の範囲に設定するのがよい。
【0028】
本発明のNi基耐熱合金においては、0.1〜20質量%のCo、0.1〜20質量%のMoと、0.1〜20質量%のWから選ばれる1種又は2種以上を含有させることができる。
(10)Co:0.1〜20質量%
Coは、Niと同様にオーステナイト相を安定化させ、また析出硬化相であるγ’相の形成量を増加させて、強度を向上させる。また、CoはNi成分に固溶して合金の高温強度を向上させる場合もある。該効果を効果的に得るためには、Coの含有量は0.1質量%とする。一方で、含有量が20質量%を超えて含有させても、固溶強化の効果が飽和するとともに、コストの上昇を招くので好ましくない。
【0029】
(11)Mo:0.1〜20質量%、W:0.1〜20質量%
Mo及びWは、合金組織中に固溶して合金の高温強度を向上させる。さらに不動態強化のために耐食性を向上させる効果を有する。0.1質量%未満の含有では、これらの十分な効果が得られず、一方で、20質量%を超えて含有させると、合金の熱間加工性が劣化するために好ましくない。
【0030】
さらに、本発明においては、Feの含有量を20質量%以下とするのがよい。Feは、Ni及びCrと同様に、Ni基耐熱合金における基本的な組織を構成することが多い。しかし、これは、Feが比較的扱い易い成分であるとともに、コストが安価であることに起因している。コストを重視してFeの含有量を増加させると、相対的にNiやCrの含有量が減少してNi基耐熱合金の耐食性が劣化する場合があった。従って、耐食性が重視されるような用途に使用される場合においては、Feの含有量を20質量%以下に制限するのがよい。なお、Feの含有量は望ましくは10質量%以下、さらに望ましくは5質量%以下に制限するのがよい。
【0031】
また、本発明のNi基耐熱合金においては、0.1〜5質量%のCuを含有していてもよい。Cuは耐食性とくに還元性酸環境中(特に、硫酸雰囲気中)での耐食性を向上させるのに有効であるほか、加工硬化能を低下させ成形性を向上させる。また、抗菌性についても熱処理等を施すことにより向上させることができることから必要に応じて添加してもよい。該効果を得るためには、少なくとも0.1質量%以上は含有させる。しかしながら、過剰に添加させると、熱間加工性が低下するため、5質量%以下の範囲でその含有量を設定するのがよい。
【0032】
次に、本発明のNi基耐熱合金には、Nb及びTaを、合計で0.1〜7質量%含有することもできる。これらの成分を含有させると、Ni基耐熱合金組織中に形成されたγ’相(Ni3Al)に、これらの成分が固溶することになる。その結果、γ’相(Ni3Al)の強度が向上し、合金全体における高温強度も良好なものとなる。また、これらの成分は、前述の快削性付与化合物相に含有され、その強度を向上させるという効果も有する。このような効果を十分に得るためには、その合計含有量を0.1質量%以上とするのがよい。一方、7質量%を超えて含有させると、靭性の低下を招くために好ましくない。Nb及びTaの合計含有量は、望ましくは0.5〜5質量%の範囲で設定するのがよい。
【0033】
また、本発明のNi基耐熱合金においては、Bを0.0005〜0.01質量%含有するようにしてもよい。Bは熱間加工性を向上させるのに有効な元素である。その含有量が0.0005質量%未満であると、上記効果が十分に得られない。一方で、含有量が0.01質量%を超えると逆に熱間加工性が劣化することになる。
【0034】
Ni基耐熱合金において、本発明の適用可能な具体的な材質を以下に例示する(いずれも商品名)。なお、合金組成については、主成分をなすNiの一部を、本発明で規定した被削性向上に効果のある元素(Ti、Zr、Hf、S、Se、C等)にて置換含有させた材質を意味するものとする。従って、商品名を援用してはいるが、いずれも、商品規格に規定された組成の合金をベースとした本発明特有の合金を意味するものである(なお、本来の各商品の合金組成は、文献(改訂3版金属データブック(丸善);p138)に記載されているので、詳細な説明は行わない)。
▲1▼固溶強化型Ni基耐熱合金:Hastelloy -C22、Hastelloy -C276、Hastelloy -G30、Hastelloy X、Inconel 600、KSN。
▲2▼析出強化型Ni基耐熱合金:Astroloy、Cabot 214、D-979、Hastelloy S、 Hastelloy XR、Haynes 230、Inconel 587、Inconel 597、Inconel 601、Inconel 617、Inconel 625、Inconel 706、Inconel 718、Inconel X750、M-252、Nimonic 75、Nimonic 80A、Nimonic 90、Nimonic 105、Nimonic 115、Nimonic 263、Nimonic PE.11、Nimonic PE.16、Nimonic PK.33、Rene 41、Rene95、SSS 113MA、Udimet 400、Udimet 500、Udimet 520、Udimet 630、Udimet 700、Udimet 710、Udimet 720、Unitemp AF 2-1 DA 6、Waspaloy。
【0035】
【実施例】
本発明の効果を調べるために、以下の実験を行った。
表1及び表2に示す化学成分の発明合金および比較合金を真空誘導炉で溶解し、それぞれ50kgの合金塊を得た。これを1200℃に加熱保持して均質化処理後、1200〜1000℃の温度範囲で、熱間鍛造により直径65mmの丸棒に加工した。さらに、一部を直径20mmの丸棒に鍛造加工した。続いて1100℃にて1時間の固溶化熱処理を施し、700℃にて16時間の時効熱処理を施した。直径が65mm素材は被削性評価に供し、直径20mmの素材は熱間加工性、時効硬さ及びクリープ特性の評価に供した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
本発明合金の主な介在物は、(Ti、Zr、Hf)4S2C2の化合物(TICS)であったが、(Ti、Zr、Hf)S等の(Ti、Zr、Hf)系硫化物や、(Ti、Zr、Hf)C等の(Ti、Zr、Hf)系炭化物が認められるものもあった。しかしながら、本発明におけるNi基耐熱合金には、NiとSとの化合物、特にNi3S2の存在は殆ど認められなかった。
【0039】
介在物の同定方法は、以下の方法による。
各丸棒より、適量の試験片を切出し、これをテトラメチルアンモニウムクロライドと10%のアセチルアセトンを含むメタノール溶液を電解質として用いることにより、金属マトリックス部分を電解する。そして、溶解後の電解液をろ過し、Ni基合金中に含有されていた不溶の化合物を抽出して乾燥後、X線回折ディフラクトメーター法により分析し、その回折プロファイルの出現ピークから化合物の特定を実施した。また、合金組織中の化合物粒子の組成は、別途EPMAにより分析を実施した。二次元マッピングから、X線回折にて同定された化合物に対応する組成の化合物が形成されていることを確認した。
【0040】
上記の各試験品につき、以下の実験を行った。
1.被削性評価
被削性の評価は、切削加工時の工具摩耗量、仕上げ面粗さにより評価する。切削工具には超硬合金を使用し、周速30m/min、一回転当りの送り量0.2mm、一回転当りの切りこみ量1.5mmで湿式にて切削加工を実施した。工具磨耗量は、30分間切削後の切削工具におけるフランク磨耗量を測定した。仕上げ面粗さは、JIS−B0601に基づいて、切削加工後の供試材表面の算術平均粗さ(Ra:μm)を測定することにより評価した。
【0041】
2.熱間加工性評価
熱間加工性の評価は、直径20mmの素材から、さらに、直径6mmの試験片を切り出して、該試験片に対して引張試験を施すことにより行った。試験には高温高速引張試験機を使用して、900〜1250℃の各温度で50mm/secの引張速度にて行った。破断絞りが鍛造加工に必要な値、つまり40%以上となる温度範囲を熱間加工可能範囲としたとき、その温度範囲が200℃以上となるものを、熱間加工性良好「○」、該温度範囲が200℃未満となるものを熱間加工性不良「×」として評価した。
【0042】
3.硬さ試験
Ni基耐熱合金の素材においてはJIS−Z2245に規定されているロックウェル硬さ試験により、Cスケールのロックウェル硬さを室温にて測定した。
【0043】
4.高温強度評価
高温強度の評価は、JIS−Z2272に規定されている方法に基づいて、クリープ破断試験を施すことにより行った。直径20mmの素材から、直径6mmの試験片を切り出した。ついで、700℃の温度にて、400MPaの荷重を負荷したクリープ試験を実施し、該試験片が破断するまでの破断時間を測定した。以上の実験結果を合わせて表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
表3より、実施例No.2〜11における本発明のNi基耐熱合金においては、室温での時効硬さ及び高温におけるクリープ特性等が良好で、耐熱合金として十分な特性を有しており、さらに、被削性も良好であることがわかる。一方、比較例No.12、13においては、Sの含有量が低すぎて、快削性付与化合物相であるTICSの形成が十分ではなく、被削性が劣っている。また比較例No.13においては、TICSの形成により被削性は良好なものの、逆にSの含有量が多すぎて、熱間加工性が劣化している。また、No.15では、Cの含有量が多過ぎるために、高温におけるクリープ特性は良好であるが、被削性及び熱間加工性が劣っている。また、No.18においては、(Ti、Zr、Hf)の合計含有量(M)が少なすぎて、TICSが形成されず被削性が劣り、また、SがTICSで固定されないために熱間加工性が劣化している。一方、No.19においては、上記Mが多すぎて、熱間加工性が劣化していることがわかる。
【0046】
以上のように、本発明におけるNi基耐熱合金においては、耐熱合金としての良好な特性を従来の耐熱合金と遜色ないものにしつつ、熱間加工性を劣化させることなく被削性を向上させることができる。
Claims (8)
- 0.01〜0.3質量%のC、14〜35質量%のCrを含有し、
Ti、Zr及びHfから選ばれる1種又は2種以上を、合計で0.1〜6質量%含有し、0.043〜0.5質量%のS、又はSの一部を置換する形態で0.0005〜0.1質量%のSeが含有される場合には合計で0.043〜0.5質量%のS及びSeを含有し、
4質量%以下のSi、1質量%以下のMn、0.1〜5質量%のAlを含有し、残部がNi及び不可避的不純物からなり、
Ti、Zr及びHfのうちいずれかの金属元素成分と、該金属元素成分との結合成分として、Cを必須とし、S及びSeのうちいずれかを含有する快削性付与化合物相が組織中に分散形成されており、
さらに、Tiの含有量をWTi(質量%)、Zrの含有量をWZr(質量%)、Hfの含有量をWHf(質量%)、Cの含有量をWC(質量%)、Sの含有量をWS(質量%)として、
WTi+0.53WZr+0.27WHf>2WC+0.75WS、及び、
WC>0.37WS
を満足することを特徴とする快削性Ni基耐熱合金。 - 前記快削性付与化合物相は、組成式M4Q2C2(ただし、MはTi、Zr及びHfのうちいずれかとする金属元素成分、QはS及びSeのうちいずれか)にて表される化合物相を主体とするものである請求項1に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- 0.37WS+0.1>WC、を満足する請求項1又は2に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- 0.1〜20質量%のCo、0.1〜20質量%のMoと、0.1〜20質量%のWから選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- Feの含有量が20質量%以下とされる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- 0.1〜5質量%のCuを含有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- Nb及びTaを、合計で0.1〜7質量%含有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の快削性Ni基耐熱合金。
- 0.0005〜0.01質量%のBを含有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の快削性Ni基耐熱合金。
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